夏奈「ごらく部?」(99)
無事に立ったら、代行の人に感謝したい
はよ
・青春
京子「そーそー!ごらく部!」
夏奈「しかしそのごらく部ってのは具体的には何をするんだ?いまいち実態が見えてこないんだが…」
京子「何にもないよ。好きにダラダラするだけ。」
夏奈「…スマンよく聞こえなかった。もう一回頼む。」
京子「好きにダラダラするだけ。」
夏奈「…」
京子「好きにダラダラするだけ。」
夏奈「夢多き中学生二年生!この時期は、部活で汗を流し青春を謳歌するものじゃないのか!?」
冬馬「部活に入っていないカナが言っても説得力がないぞ。」
夏奈「私の知り合いの藤岡はサッカー部で青春を謳歌しているんだぞ!」
冬馬「異性だからあんまり参考にならないぞ。」
京子「ちっちっち、甘いな~」
京子「一見ダラダラしているようなごらく部だけど、実は青春を謳歌してるんだ!」
冬馬「さっきダラダラするだけって言ってたよな。」
京子「細かい事は気にしない!」
結衣(サラリと流した…)
スキニダラダラスルダケダヨー
これはねえわ
駄作臭しかしない
京子「青春、それは何も動いて汗を流すだけじゃあない!」
夏奈「ほほう。ならばお前の考える『青春の謳歌』とやらを訊かせてもらおうか!」
京子「『青春の謳歌』…それは自分のやり方で日々を味わい、満喫する事!『好きにダラダラする』、ごらく部の活動こそが苦労無くダイレクトに日々を味わい、満喫できる!」
京子「つまりごらく部は…いやごらく部こそが青春を満喫している!」
夏奈「ふんふん、なるほどー…」
冬馬「よくわかんねーけどやっぱダラダラするだけじゃねーか。」
結衣「まあ、そうなんだけどね…でも、私達が日々を楽しんでるのはホントだよ。」
ちなつ「結衣先輩がいいのなら私はそれでいいと思います!」
あかり「やっぱり、SSだとなにか喋らないといないのとおんなじだよねぇ…」
同い年に見えねえ
数日後
春香「カナ、テスト勉強はどうしたの?」
夏奈「満足のいく程度にはやったよ。後はヤマが当たるのを祈るだけだ。人事尽くして天命を待つ!」
春香「でも、補習があるんでしょ?もっと勉強しないと引っかかるかもしれないわよ?」
夏奈「そん時はそん時。それもまた青春さ。」
春香「でも、その補習の日は予定していた旅行と重なるわよ?」
夏奈「え」
千秋「そしたらきっとカナは留守番でしょうね。」
夏奈「そ、それは…ちょっと、よろしくないかな~なんて…」
千秋「いいじゃないか。お前にとってはそれもまた青春なんだろ?」
夏奈「そんな青春はウソである!!」
終
・お約束
いつもの舞台
\アッカリ-ン/
あかり「はーい!」
あかり「ゆるゆり、はっじまるy
千秋「この物語は、未だにないので作者が自分で書くことにしたみなみけ×ゆるゆり(大室家)の平凡な日常を淡々と描くものです。みなみけ組(特に夏奈とか保坂)のキャラがうまく扱えてるかどうか自信がないらしいので過度な期待はしないでください。」
千秋(台本には『過度な期待はないないナイアガラ』とあるが、何だこのセンスのないギャグは…)
千秋「あと、部屋は明るくして画面から3メートルは離れて見やがってください。」
あかり「ふぇぇん!」
千秋「…お約束事をただ挙げただけだが、これでよかったのだろうか?」
あかり「…お約束すぎてもう何も言う気が起きないよぉ…」
終
・実力
京子「中間どうだった?」
夏奈「いや~お陰さまで、このような人間味あふれる点数さ。」
59点
夏奈「そういうお前さんはどうなんだ?」
京子「ふっふっふ…私は…」
100点
夏奈「な、なんだと…!?」
もう終わりかよって勘違いしてしまった
いまいち京子がしっくりこない
京子「ふふん、これが私の実力よぉ!!」
夏奈「…」ワナワナ
京子「へ?」
夏奈「なんだ?この人間味のない点数は!」グググ
京子「いひゃいいひゃい!!」
夏奈「どこのケイコだ!?しかもガリ勉でもないくせに!!」
夏奈「お前も私と一緒に遊んでいたはずだろ!?一体何をしたんだ、答えろ!?」
京子「いや…一夜漬け…」
つっまんね
夏奈「お前なんかこうだコノヤロー!!」グイッ
京子「あうっ、一本取られたー!!」
夏奈「はっはっは、これが私の実力だ!思い知ったか!」
藤岡(南が知らない金髪の女の子を押し倒している…?)
綾乃(と、歳納京子が、見知らぬ女の子に押し倒されてる…!?)
千歳「今こそファイトやで、綾乃ちゃん!」
綾乃「な、何がよ!?」
終
・分けてやりたい
撫子「ハルカはほんとに家事のスキルも料理のスキルも高いよね。」
向日葵「私もまだまだと思い知らされますわ。」
春香「そ、そんなことないわよ。」
千秋「私も手伝います、ハルカ姉様。」
春香「ありがとうチアキ。」
撫子「できた子だね。」
花子「花子も手伝うし。」
楓「えと、楓も…」
撫子「ありがと。」
春香「2人ともいい子ですね。」
撫子「それに比べて…」チラ
櫻子「ねーねーカナちゃん、新刊まだ読み終わんない?」
夏奈「二つあったら分けてやりたいところだが、残念だ。」
千秋「お前らも少しは手伝え、バカ野郎。」
花子「手伝っても迷惑だけだし。」
向日葵「はぁ…」
櫻子「ハルカさんって優しいよね…」
櫻子「あのウチのねーちゃんにもあの優しさを少し分けてもらいたいぐらいよ…」
夏奈「ハルカは確かに魅力的だよな。」
櫻子「でもおっぱいはねーちゃんじゃなくて私が貰う。」
夏奈「おい。」
撫子「聞こえてるよ、全部。」
花子「ハルカさんの聡明さと優しさを櫻子に分けてやりたいぐらいだし。」
千秋「いや、分けたらその分ハルカ姉様の魅力が失われてしまう。だからあんなバカ野郎どもに分ける事はない。」
花子「それもそうですし。」
春香「チアキ?野菜は分けてもらわなくても大丈夫よ。」
千秋「う」
櫻子「ニンジンは花子に分けてやるよ。ありがたく受け取りな(キリッ」
撫子「自分で食べなさい。」
向日葵「ピーマンは…」
楓「ダメだよ?」
向日葵「はい…」
ガチャ
冬馬「おーっす」
夏奈「都合よく飯時を狙っても、お前に分けてやる分はないぞ!!」
冬馬「なんだって!?」
終
new!
・師匠
~
櫻子「こんにちは、チアキ君!!」
千秋(どこからか騒音が聞こえるな…)
櫻子「このプリン貰うよ~」
パク
櫻子「何これ、辛い辛い!!」
千秋(カナ用に仕込んでおいたトラップにかかったのは一体誰だ…?カナ以上のバカ野郎か?)
櫻子「ええい、このクマ公は人質、いやクマ質だ!返してほしければ今すぐこの櫻子様にプリンを…ふげぇっ!?」バシッ
千秋(なんかよく分からないけど大変だな、ふじおか…)
櫻子「なんでことごとく無視されるの!?」
夏奈「これはアレだな。」
夏奈「お前のバカ野郎度が高すぎて、チアキの脳が存在を認識する事そのものを拒んでいるんだろう。」←バカ野郎度 100%
櫻子「」←バカ野郎度 測定不能
花子(信じられないし…あの櫻子が…何と言うスルースキル…!)
~
花子「師匠!どうか花子を弟子にしてくださいだし!」
千秋「悪いが私は弟子は取らない主義なんだ。」
冬馬「オレは妹にしたくせに…」
花子「そこを何とか!!」ゲザァ
千秋「ど、土下座!?」
未来「私達からもお願いします!女王様!!」ゲザァ
吉野「姫から女王にランクアップだね。」
こころ「一生のお願いをします千秋神様!」ゲザァ
内田「とうとう神様になっちゃった!?」
みさき「一番弟子は私よ!」ゲザァ
千秋「張り合うなよ!!そして何故皆土下座してるんだ!?」
夏奈「ちょっと待った!」
千秋「どこから湧いて出た、バカ野郎。」
夏奈「うちのチアキに弟子入りするのならまずはこれを食べて貰おう。」
つサラダ
未来「サラダだね。野菜の切り方がなんか適当だけど…」
こころ「ゴーヤがあればきっと私も食べれる。」
千秋(…私でも一口が限界だ)
花子「こんなの余裕だし!!」バリバリ
みさき「タイムなら花子にも負けないわ!」バリバリ
冬馬「結果、ほぼ同着!」
内田「あれ?時間を競ってたんだっけ?」
吉野「さぁ?」
夏奈「お疲れさん。」
花子「な、なんとか食べきったし…」
みさき「こんなの…朝飯前よ…(ホントはむちゃ辛い…)」
夏奈「でも、師匠はもっと凄いぞ~?」
つサラダ(さっきの二倍)
千秋「」
花子「花子でも、この量は辛いし…」
みさき「これに挑むというの?師匠…」
夏奈「…」ニヤニヤ
千秋(こ、これが狙いだったのか…!)
冬馬「助けてやった方がいいんじゃないか…?」
吉野「でもそれじゃあチアキのためにならないよ?」
冬馬「…」
夏奈「さあ食べてください師匠!!」
千秋「なんでだし!!?」
内田「あ、移った。」
花子「…」キラキラ
未来「…」キラキラ
こころ「…」キラキラ
みさき「…」キラキラ
千秋「か、過度な期待はしないでください…」
春香「あれ、冷蔵庫の野菜が減ってるけど…?」
夏奈「ギクッ!!」
終
・甘えたい
結衣「先週話したあの料理のレシピ、教えてもらえませんか?」
春香「ああ、あれ?丁度今日作るところだったの。」
結衣「手伝います。」
夏奈(あいつは年上に甘えたいのか?まぁ、ハルカに甘えたくなるのはごく自然なことだが…)
ちなつ「結衣先輩…」
千秋「ハルカ姉様…」
夏奈(お前等も甘えたそうにしているな…)
京子「ご飯マダー?あとラムレーズンも。」チンチン
結衣「そしてお前はナチュラルに食べていくつもりか。」
冬馬「まあ、いいんじゃないか?」
あかり「あ、あかりもそのつもりだよぉ…」
食後
冬馬「いい加減次の町行こうぜ?」
結衣「ここから敵がグッと強くなるから、まだまだレベル上げるんだ。」
冬馬「…ふーん。それなら、せっかくだからレアドロップも探そうぜ?」
春香「あの2人、並んでるとなんか姉妹みたいね。」
夏奈「甘えられるのも得意なのか…?」
あかり「確かに、ちっちゃい頃の結衣ちゃんにそっくりかも。」
京子「結衣もちっちゃい頃は凄かったな…」
京子「私をいじめていたクラスの男子を全員まとめて保護者ごと倒しちゃったんだ…」
冬馬「それ、本当か!?」
結衣「いや、嘘だから。」
ちなつ「嘘でもすごいです結衣先輩!」
夏奈「なるほど嘘か…だが今から私がするのは本当の話だ。うちのハルカは中学校時代は番長と呼ばれてて…」
春香「ちょ、ちょっとカナ!!」
千秋(ちょっと聞いてみたい気もしてしまった…)
考えていた展開に矛盾が生じました
残念ですがこのSSはこれで終わります
さようなら
別の日
千歳「これ、新しい漬物なんですけど~」
春香「美味しいわね。」コリコリ
千歳「千鶴も手伝ってくれたんです~」
千鶴「大したことはしてない…///」
春香「お昼ご飯食べていく?チアキも手伝ってくれたの。」
千歳「おおきに~」
千秋「ハルカ姉様…///」
京子「あ、千鶴だー!遊ぼうぜ?」
千鶴「とっとと帰れ。」
夏奈「お昼はまだか~!」
千秋「お前も準備手伝えバカ野郎。」
京子・夏奈(この態度の違いは何なんだ…?)
終
・私でも
七森中生徒会室
夏奈「邪魔するぞー副会長。」
綾乃「ほんとに邪魔だからそのまま帰ってくれるとありがたいんだけど。」
夏奈「腹減ったから貰うぞ~もみあげ副会長。」
綾乃「ちょ、それ私のプリン!!?」
夏奈「他校からわざわざ客人が来ているんだ。自分のプリンを差し出してでももてなすべきだとは思わんのか?もみあげプリン副会長。」
綾乃「あ、私の物だって最初から分かっているのね…というか、なんかどんどん後ろにくっついているんだけど!?」
千歳
千鶴
千秋
千が頭につく人たち
綾乃「じゃあ、私は歳納京子に注意しに行ってくるからくれぐれも余計な事はしないでね!」
夏奈「お前はいつもそう言って長い間生徒会室を留守にするな。もみあげプリン京子好き副会長よ。」
綾乃「な、何言っているイルクーツク!!これは、単に生徒会副会長として注意しに行くだけなんだからね!!」
千歳「あははは…」
夏奈「そうかそうか。まあせいぜい頑張れよ。もみあげプリン京子好きダジャレ副会長。」
綾乃「い、行くわよ千歳!!」
千歳「ほな、よろしくな~」
ガチャ
櫻子「遅れました~…ってあれ?カナちゃん?」
向日葵「こんにちは、先輩。」
櫻子「冷蔵庫に(杉浦先輩の)プリンとかないかな~?」
夏奈「残念だがそいつはさっき私が頂いた所だ。」
櫻子「ええ~!カナちゃんずるい!」
向日葵「杉浦先輩が気の毒ですわね…」
夏奈「…生徒会役員って私でもなれそうだな。」
りせ「……(もしかして、バカにしているの…?)」
ガチャ
西垣「杉浦はいないか?」
夏奈「もみあげプリン京子好きダジャレ気の毒副会長はさっきごらく部の方に出かけたぞ。」
西垣「そうか。まあいい。」
向日葵「西垣先生、また何かやらかしたんですか?」
西垣「いや~また理科室を使用禁止にされてしまって、ここを使わせて貰いたいと思っていた所だが、松本がいるのならそれでいい。松本の権限で今のうちに決めてしまえば杉浦も文句を言えないだろうしな。」
夏奈「どうやら私は教師にもなれそうだ。」
西垣「ははっ、それは私をバカにしているのだな?」
終
・恋する乙女
リコ「杉浦さんは好きな人とかいるの?」
綾乃「そ、それは///」
リコ「あはは、大丈夫!詮索はしないって!」
綾乃「お、同じクラスの子が…」
リコ「実は私も!名前は言えないけど…」
綾乃「そ、そうなんだ…」
リコ「ま、お互い頑張ろうね。」
綾乃「う、うん…」
ケイコ(七森中って確か女子高じゃ…)
ミユキ「どうしたらそんなに大きくなれるの~!!?」
向日葵「わ、わかりません…」
終
・声が
夏奈「なんか時々、吉野の声が千歳の声に聞こえたりするんだよな…」
吉野・千歳「「へぇ~」」
夏奈「ハモってんじゃないよ!そこで、『それは当たり前やん!』って突っ込みなさいよ!!」
吉野・千歳「「?」」
りせ「……」
ケイコ「え?なんですか?」
西垣「『貴女はなんだか声が似てる気がするわ』と言っている。」
ケイコ(いや、そもそもその声が聞き取れないんですけど…)
花子「ハルカお姉様!」
春香「え?私はあなたのお姉ちゃんじゃないんだけど…」
花子「ハルカお姉様は別の世界では、だいたい20000人ぐらいの妹がいるし!とハナコはハナコはこの世界での再会を喜んでみたりだし!」
春香「よくわかんないけど…」
花子「花子はそう、20001人目の妹だし!とハナコはハナコはテンション高めに主張してみたりだし!」
春香「??」
吉野「こういうネタもこれで打ち止めだね。」
千歳「せやね。」
夏奈「上手い事言ったつもりか!そして頭の花飾りは一体何なのさ!?」
終
・手加減
冬馬「えいっ!!」
京子「やられたー!」
冬馬「お前ホント腕相撲弱いな~!もしかしてチアキ以下なんじゃないか?」
京子「まだだ…私は後二回変身を残している…」
冬馬「じゃあ早く変身しろよ…」
京子「喰らえ~!私の全力全壊!!」
冬馬「受け止めてやる!どりゃ~!」
京子「あ、うわぁ~!!」
藤岡「こら!トウマ!いくら年上でも男だったら女の子相手には手加減するもんだ!!」
京子(男?)ヒソヒソ
冬馬(いや、藤岡にそう思われているだけだから…)ヒソヒソ
冬馬「そんなに言うならまずはお前がやってみろよ…」
藤岡「わかった。」
藤岡「じゃあ、いいかい?」
京子「こ、来い!」
藤岡(よし、適度に手加減するか…)
京子「んんんん!!」グググ
藤岡(予想以上に弱かった…!?)
冬馬「手加減しろよ~」
京子「私は今全力を出す!!」グググ
冬馬(今までは出してなかったのか?)
夏奈「何やってんだ?」
冬馬「八百長だ。」
京子(あれ?めちゃ手加減されてた!?)
夏奈「どっちが…って訊くまでもないか。」
夏奈「不正は許さん!加勢するぞ!京子!」グッ
藤岡「み、南!?」
冬馬「オレも!!」
藤岡「なんで!?」
綾乃「な、何してるの!?」
夏奈「よう、もみあげプリン京子好きダジャレ気の毒…だったっけ副会長。」
夏奈「歳納京子隊長率いるわが軍は現在ピンチだ!援軍を頼む!」
京子「助けて綾乃~」
綾乃「う!?」
綾乃「ま、そんなに助けが必要なら手を差し伸べてあげない事もないないナイアガラよ!」
冬馬「どうでもいいから早く助けてくれよ。」
綾乃「わ、わかったわ…(スルーされた…)」
千歳「綾乃ちゃん、ファイトファイトファイファイピーチやで~」ドクドク
綾乃(真似された…)
夏奈「これで形勢逆転だな!」
京子「これが私の真の力だ!」
結衣「いや、お前の力じゃねぇから。」
綾乃(歳納京子の手が…悪くは、ないかも…)
冬馬「ちゃんと手加減しろよ~」
藤岡「無茶言うな!」
終
・お姉ちゃん
~
内田「あかりちゃん!」
吉野「あかりちゃん。」
冬馬「あかり~」
あかり(全然お姉ちゃん扱いされてない…?)
~
夏奈「お姉ちゃん扱いされたい?」
あかり「うん…」
夏奈「それは無理な話だな。」
あかり「ええ、なんで!?」
夏奈「我が南家では年功序列など無きに等しい。小学生組には私どころかハルカすら「ちゃん」付けもしくは呼び捨てだぞ。」
あかり「確かに…」
夏奈「チアキに至っては姉であるこの私を敬う気すらないときたもんだ!!」
あかり(それはちょっと違うような…)
夏奈「ん?なんだその眼は!?」
夏奈「とにかく、『あの内田』にすらイジられる可能性を秘めているお前では『お姉ちゃん』として君臨するのは到底無理な話だ。」
あかり「ううう…」
内田「ねぇ、『あの内田』って何!?何で強調したの!?ねぇってば!!」
終
・カモフラージュ
~
あかり「ありがとう…えっと、名前は…?」
マコ「気軽にマコちゃんと呼んでくれ!!」
あかり「うん、よろしくねぇマコちゃん。」
・・・・・・
あかり「マコちゃんって中一なんだ~!あかりとおんなじだぁ~」
あかり「そうだ、今度ちなつちゃん達と家で勉強会するんだけど、マコちゃんも来ない?学校違うけど、何か役に立てたりもするかもって思って…」
マコ「お、おう!楽しみにしとくぜ!」
~
マコ「どうすればいいんだオレ!?」
夏奈「いや、断われよ。」
マコ「仕方ないだろ!オレには父親譲りの男気と母親譲りの親切心があるからさ!」
夏奈「男気は全く関係ないし、そもそもお前にそんな物はないだろ?」
マコ「失礼な!!」
夏奈「まさか、本物の中一女子と接点ができるとは思わなかったなぁ…ウチの学校だと一年で接点があるのは男子のアキラだけだしな…」
マコ「勉強会って言ってたけど、オレ中学の勉強わかんないよ?」
夏奈「私の一年の教科書貸してやる。そういえばアキラ(akira)とあかり(akari)って似てるよな。キーボードで間違えて打ってしまいそうだな。」
マコ「どうでもいいよ!」
夏奈「ま、大丈夫だろ。お前はその溢れんばかりの女らしさでカモフラージュされているしな。」
マコ「大丈夫な気がしない…」
赤座家
ちなつ「こんにちは。」
あかり「いらっしゃ~い!」
櫻子「遊ぶぞ~!」
向日葵「勉強会ですのよ…?」
マコ(これで後戻りはできないぞ…)
向日葵「ところで赤座さん、そちらの方は?」
櫻子「知り合い?」
あかり「マコちゃんって言うんだぁ。私の友達だよぉ。」
マコ「き、気軽にマコちゃんって呼んでくれ!」
ちなつ「ふーん…」ジト
マコ(め、めっちゃ疑ってる!!?)
向日葵「それでここはこの公式を代入して…」
櫻子「よく分からん…」
マコ(で、デカい…ホントに中一か…?)
マコ「オレたちの中だと、とても目立つんだな…」ボソ
あかり「」ビクッ←目立つという言葉に過剰反応
ちなつ「何が目立つって?もしかしてあかりちゃん?」
あかり「そんなことないよぉ!それはそれで嬉しい気もするけど!」
マコ「いや…同い年にしては大きいなって…胸が。」
向日葵「な!?///」
櫻子「むきー!許さん!おっぱい禁止だ!!」バイン
向日葵「きゃあ!?」
マコ(なに自爆してるんだ!?…くそっ、鎮まれオレのダンディズム!!)
向日葵「ただいま…」
向日葵(って櫻子が珍しく黙々と本を読んでいますわね。もしや…)バッ
櫻子「あ!」
向日葵「やっぱり漫画じゃありませんの!!」
櫻子「ちくしょ~!カバーでカモフラージュしてたのに~!」
向日葵「真面目にやりなさい!!」
向日葵「クッキー焼いてきましたので、みんなで分けて食べましょう。」
ちなつ「いつもありがとう。」
向日葵「櫻子は疲れていないので抜きでいいですわよね?」
櫻子「よくない!!」
マコ「均等に取り分けて…」
あかり「手伝うよぉ。」
向日葵「あの二人、気が利きますわね…どこかの誰かにも見習ってほしいぐらい…」
櫻子「…」
向日葵(珍しく無反応…?)
ちなつ「いただきます。」
あかり「わぁいクッキー、あかりクッキー大s」パク
あかり「って、辛いよぉぉぉぉ!!!!」
マコ「な、何だこれ!!!辛いぞ!!」
櫻子「これぞ必殺カラシボール!クッキーでカモフラージュしてました!」
マコ「いい加減にしろよお前!!」
向日葵「今すぐ追い出してもいいんですのよ…?」
櫻子「」プスプス
向日葵「気を取り直して続き始めますわ。」
マコ(とはいったものの…)
マコ(カナから教科書借りたけど…全然わからん…)
あかり「マコちゃんはこれ、わかる?」
マコ「え、えっとー…」
マコ(『任せろ!』って言ってしまった手前、どうすればいいんだ…)
ちなつ「分からないの?」ジト
マコ(そして、ますます疑いの視線が…)
櫻子「これわかんなーい!!向日葵、いやあかりちゃんでもいいや!教えて!」
ちなつ(私は…?)
向日葵「少しは自分で考える努力をしなさいな…」
マコ「え、えっと!」
ちなつ「どうしたの?」
マコ「じ、実はオレもそれがわかんなくて~…」
あかり「あ、そこはこうやって…」
マコ「こっちは…?」
あかり「これはねぇ…(よし、存在感UP!!)」
向日葵「ここはこうですの。」
櫻子「こうか?」
向日葵「ちょっと違いますわよ…」
ちなつ「結局教えてる…」
マコ(助かった…)
マコ(オレよりバカな奴が、カモフラージュになってくれた…)
マコ(いや、今回だけじゃない。)
マコ(そういえば、現に女の子なのに自分の事『オレ』っていうトウマのおかげでマコちゃんの姿で『オレ』って言ってても不自然に思われないし…)
マコ(オレは今までずっと『カモフラージュ』に助けられていたんだ。)
マコ「今日は、ありがとうな!」
櫻子「?なんかわかんないけど、どういたしまして!」
ちなつ「あ、あかりちゃん。それ取って?」
あかり「わかった。」
マコ「オレが取るよ!」
(マコちゃん、櫻子の足に引っ掛かる)
櫻子「あ」
マコ「うわぁ!!?」
あかり「え、ちょ…」
チュッ
マコ(え、ええええ!?)
あかり(!!?)
ガチャ
あかね「あかり~お姉ちゃん先にお風呂入っちゃうから…」
あかね「!!?」
あかね「……」
マコ(こ、これはヤバい!!)
あかり「お、お姉ちゃん!?」
あかね「これは、どういう事かしら…?」ユラ
マコ「え、えっと~これは不可抗力でして~…」
マコ(こ、殺される…)
ちなつ「ご愁傷様…」(以前故意にキスをした)
あかね「不可抗力…?」
マコ(一生マコちゃんでも良いからどうか命だけはお助けを~…)
あかり「えと…これはただの事故で、それに…」
あかり「女の子同士でキスをするのは普通だし…」
あかね「そう…わかったわ…」
バタン
櫻子「ほえー…何が起こったんだ?」
向日葵「とりあえず謝りなさい?」
一階
あかね「…」フラフラ
ともこ(あかねちゃんの目に精気がない…?)
あかね「そう…普通なのよね…」
ともこ「何が?」
あかり「これで全部終わったよぉ。」
櫻子「よーしこのままお泊まり会だー!」
向日葵「はやっ!?もうパジャマ準備してますの!?」
ちなつ「と言いつつ私達も持ってきたんだけどね…」
マコ(え?聞いてねーよ!!やけに荷物が多いと思ったらそういう事かよ!!)
あかり「これからお泊まり会するんだけど、マコちゃんもどう?」
マコ「わ、悪いけど、オレは用事があるからこの辺で!!」
あかり「そうなんだ…」ショボン
ちなつ「え~…」ジト
マコ「うう…そんな眼でオレを見るなぁ!!」
終
・人生って
回転寿司
タケル「でレイコさんがね…もうね…」
まり(『社会人』というものはそーぞー以上にたいへんらしい。)
タケル「あ、ごめんね。しょうもない独り言ばっかで。」
まり「だいじょうぶ。おじさんが少しでも楽になれるのなら、まりも協力するから。」
タケル「ありがとう…まりちゃんは本当にできた子だね。」
まり「がんばっても期待どおりの結果がでないこともある…人生ってしょっぱいんだよ。」
まり「でも、それでも絶対にあきらめちゃいけないとまりは思うよ。」
タケル「ははは…なんかオレがいろいろ教えられてるみたいだね。」
熊田(小さい子が大人の男性を諭している…?)
タケル「あの、注文お願いします。」
店員「はい!何にしましょう」
タケル「えっと…カンパチで。」
まり「うに~!」
タケル「小さくてもそのセンスは侮れないね。」
店員「はい!うにとカンパチですね!」
まり「うに!」
店員「可愛いですね~お子さんですか?」
タケル「いえ、知り合いの子を預かってまして、面倒を見ているんです…(むしろ面倒見られてる気がするけど…)」
店員「そうですか~」
タケル(オレ、やっぱり老けて見えるのかな…まだ20代なのに…)
終
・影響
京子「いや~いつもありがとう!お陰でこの新コスが夏コムに間に合いそうだ。」
冬馬「これぐらいの工作は朝飯前だしな。」
京子「原稿も作らないといけないし、衣装作りは手伝ってくれる人少なかったし。」
京子「これ、新刊!読んだら感想よろしくね。」
冬馬「おお、サンキュー!今回も面白そうだな!」
???「あかりちゃんの中もよかったばい」
もう一つの南家
ハルオ「お前達を呼んだのは他でもない。」
アキラ「どうせ、またトウマの事でしょ?」
ハルオ「また…だが、とても大事な事だ。」
ハルオ「トウマが最近『魔女っ娘ミラクるん』というアニメにハマっているらしい。」
アキラ「いいんじゃないの?他の事を疎かにしない限り、個人の趣味に口出しする事はないんじゃないかな?」
ナツキ「いや!アニメが子供に与える影響は想像以上に大きい!手放しで容認するのはいかん!」
ハルオ「お前も年齢的に言えばまだ子供だろう…?」
ナツキ「ハルオは黙ってろよ!」
アキラ「でも、可愛い女の子が登場する少女向けのアニメみたいだよ?」
ハルオ「いや、見た目に騙されるな。一見すると可愛い絵柄でも、その中身はハードでグロテスクなものかもしれんぞ。」
ナツキ「もしそうだとしたら、そんなアニメをトウマに見せるわけにはいかねぇな…」
アキラ「まだそうだと決まったわけじゃ…」
ナツキ「アキラは黙ってろよ!」
ハルオ「確かに一度観てみない事には内容はわからんな。」
ナツキ「『魔女っ娘ミラクるん』…果たしてトウマの目に入れるに相応しい存在か否か、このオレがその眼で見極めてやろう…」
アキラ(あ、結局オレの考えが通じたんだ。)
ナツキ「T○UTAYAでDVDを借りてきたぞ。(なんでオレが…)」
ハルオ「でかした。では、早速観てみよう。」
アキラ「トウマにはバレないようにしなきゃね…」
DVD観賞中
ガンボー『ボーッボッボッボ!ミラクるん、今日こそ貴様の命日だボ!』
アキラ「なんだか憎めない悪役だね。」
ハルオ「きっと正体は生き別れの父親なのだろう…」
ナツキ「声が無駄にカッコいいのは何故だ…?」
ミラクるん『ミラクるん鈍器!』
アキラ「出ました必殺技!」
ハルオ「あまりパッとしない技だが、きっと後ほどパワーアップするのだろう。」
ナツキ「いや、魔女っ娘らしくなんか魔法使えよ。」
劇場版
胡桃『キャベツ丸ごと!と味噌!』
ハルオ「これは、何の伏線なのだ?」
アキラ「多分何にもないと思うよ?」
ナツキ「塩分の摂り過ぎは良くないぞ。」
胡桃『焼きそばパン買ってきて!』
ハルオ「焼きそばパン…とりあえずメモしておこう。」
ナツキ「どう見てもパシりなのに嫌そうにしていないのは何故だ…?」
アキラ(明日購買で買ってみようかな…)
ミラクるん『雷香ちゃん!あなたがライバるんだったの!?』
ハルオ「さぁ、ミラクるん!ここで友情の証、焼そばパンを使うんだ!!」
アキラ「兄貴、ちょっとうるさい。」
ナツキ(むしろ、何故今まで気づかなかった…?)
ライバるん『ってお人よしは私か~!?』
アキラ「ライバるんも可愛いかも…」
ハルオ「オレは雷香の姿の方が好きだ。」
ナツキ(むしろ、何故今まで気づかなかった…?)
最終回
ライバるん『私は誰のライバるんになればいいの!?』
ハルオ「なるほど…名前をそう使うとはな…」
アキラ「ミラクるん…」ウルウル
ナツキ(…)
ミラクるん『あと、焼そばパン…買ってきて…』
ハルオ「ついに出たぞ焼そばパン!!伏線がここで消化されたのか!!」
アキラ「だからうるさいって…」
ハルオ「アキラは黙ってろ!」
アキラ「こっちの台詞だよ!!」
ナツキ(いや、死んじまったら焼そばパン食えねーだろ)
TS○TAYA
ナツキ(結局あの『魔女っ娘ミラクるん』はトウマにただちに悪影響を与えるものではないという結論が出た。オレ達の意見は今後もトウマ、そしてミラクるんを注意深く観察する事で一致した。)
ナツキ(それはまぁいい事なんだが、このDVDまたオレが返しに行くのか…)
ヒトミ(はっ!ナツキ!?ナツキのあの眼は、人目を忍んでいる時の目だ…)
ナツキ「借りる時もそうだったが、もしも誰かに見られて有らぬ誤解を受けたら…」
ヒトミ(何か隠し事でもしてるのか…?深刻な悩みでもあるのか…?だとしたら、私がなんとかしなきゃな…)
ナツキ「特にヒトミが…」
ヒトミ「私がどうかしたって?」
ナツキ「ヒ、ヒトミ!!」
ヒトミ「どうしたんだ、ナツキ?さっきかららしくない態度だったぞ?」
ナツキ(よりによって一番会いたくない奴に…てかもう見つかってたのかよ…)
ヒトミ「何かやましい事でもあんのか?」
ナツキ「いや…別にねーし…」
ヒトミ「お前の持ってるそれはなんだ?」ヒョイ
ナツキ「そ、それは!!」
ヒトミ「『魔女っ娘ミラクるん』…お前こんなのが好きなのか?」
ナツキ「い、妹に頼まれて返しに来ただけだ!!」
ヒトミ(しまった!!ここは優しく言葉をかけてやるべきだったのに!!)
ヒトミ「い、いや…ベ、別に私はナツキの事軽蔑なんてしねーし…」
ヒトミ「ナツキがどんな趣味を持っていようともナツキはナツキだ。世界の誰もが軽蔑しても私はずっと味方だぞ!」
ナツキ「だ、だからそれは…」
「ナツキとヒトミじゃないか。」
つまんないから止めていいぞ
ナツキ「ゲッ!?保坂先輩!!?」
ヒトミ「保坂先輩、ちーっス。」
保坂「こんな所で会うとは奇遇だな。」
ナツキ(二番目に会いたくない人に…)
保坂「時にナツキ、さっき『ゲッ!?』と言ったが、何かオレがいる事による不都合でもあるのか?」
ナツキ「いや、ないっス!!」
ヒトミ(そうだ、ナツキの悩みを一緒に解決してもらおう!きもちわるいけど悪い人ではないはずだから…)
ヒトミ「ああ、ナツキがこんなの借りてたんスけど…」ヒョイ
保坂「『魔女っ娘ミラクるん』…?子供向けのアニメか。」
ナツキ(話がややこしく…)
ナツキ「い、いや妹に頼まれて返しに来ただけっス!やましい趣味も考えもないっス!!」
保坂「なるほど…はっ!?」
ヒトミ「ど、どうしたんスか!?」
保坂「オレは重大な事を見落としていた!!」
ナツキ・ヒトミ「「!?」」
保坂「オレは南ハルカと共に観る映画を探していた。」
保坂「だが、南ハルカには彼女の最愛の娘がいる!」
保坂「イマコイは確かに南ハルカと共に観るにはこれ以上に無いほどに相応しい!しかし、幼い娘達も共に楽しめる内容かと訊かれれば、答えはNOだ!」
ヒトミ「あの…ナツキの悩みを…」
ナツキ「いや、悩みとかねぇっス…(強いて言えば今の状況が)」
保坂「娘達と共に楽しめるのは…そう、アニメだ!!イマコイではなく子供向けアニメを借りる事にしよう!」
保坂「ナツキ、ヒトミ。お前達のお陰で大事な事に気付けた。礼を言おう。」
ナツキ「は、はぁ…どういたしまして。」
ヒトミ「いや…だから…」
保坂「では、オレはこれで失礼しよう。」
ヒトミ「行っちゃった…」
ナツキ(今のうちに返しに行くか…)
冬馬「なぁ~京子~…」
京子「ん~?」
冬馬「最近、うちの兄貴達がミラクるんにハマったらしく、オレに隠れてDVDとか観てたり、グッズとか集めてるらしいんだ…」
京子「素晴らしい!!」
冬馬「よくねぇよ…兄貴達が、いわゆる『オタク』になったんじゃないかと心配で…いやもうなってるのか?」
京子「いいんじゃないの?他の事を疎かにしない限り、個人の趣味に口出しする事はないんじゃないかな?」
冬馬「お前が言うのか?」
終
・どっちが
めぐみ「で、あのハゲが~…」
マキ「ほんとやんなっちゃいますよね~…」
アツコ「それはちょっと…」
藍「知り合いなの?」
美穂「バイトの後輩らしいよ。」
春香「バイトか…」
ヒトミ「私も始めてみようかなって思ってるっス。」
春香「一応興味はあるんだけど、私の場合妹のために家事もやらないといけないし…」
マキ「おお、さすが南さん家の方の長女。」
速水(バレー部に入って貰いたいぐらいなんだけど…)
撫子「私も同じ。料理は姉妹でローテーションなんだけど、任せきりにするにはまだ不安だから。特に次女の方は…」
めぐみ「おお、さすが大室さん家の胸の無い方の長女。」
撫子「OK、まず歯食いしばろうか?」グググ
めぐみ「ギブギブ!!」
藍(というかいつの間にアイアンクロー教えて貰ったんだろう…)
アツコ(容赦のない攻撃が園川先輩を襲う…)
速水「ところでハルカちゃんのメイド姿ってすごく良くない?性格もメイドに合っているし。」
美穂「撫子みたいなクールな娘に着せてみるのも面白そうだよ?」
速水「なるほど、まずはこの泡の出る飲み物で…」
美穂「気分が浮いた所に…って作戦ね。」
速水「そういう事♪」
めぐみ(あの二人…もしかして同類?)
アツコ(策士…?)
めぐみ「あの~つかぬ事を伺いますが…」
アツコ「はい、何ですか?」
めぐみ「どっちがマキちゃんだったっけ?」
アツコ「え?」
撫子「あんた、まだ覚えられないの?」
藍「同じ職場の仲間なのに…」
めぐみ「い、いや~たまにごっちゃになるんだよ!」
美穂「所詮その程度の関係?」
マキ「失望しましたー」
めぐみ「ごめんなさい!!」
アツコ(これまた容赦ないフルボッコ…?)
アツコ「え、えっと…」
ヒトミ「チビの方です!」
マキ「あ!?もう一遍言ってみろや!」
アツコ(ヒトミも容赦ないな…)
TV「ふんどし芸人の…」
藍「この二人ってどっちがどっちだったっけ?」
めぐみ「さぁ?わかんない。」
美穂「どっちも数年したら消えてそうだね。」
アツコ(またまた容赦ない…)
ガチャ
櫻子「ねーちゃん~」
向日葵「先輩方、こんにちは。」
ヒトミ「お邪魔してるぞ。」
マキ「で、どっちが向日葵ちゃんでどっちが櫻子ちゃんだったっけ?」
撫子「バカっぽそうな方。アツコと並べても違和感ないのがひま子。」
櫻子「なんだとコラ!!」
アツコ(やっぱり容赦ないなぁ…)
春香「二人の名前ってイメージ的には逆な気がするわね。」
向日葵「よく言われますわ。」
めぐみ「ところで、さっきのハゲってどっちの方だったっけ?」
マキ「さぁ?」
終
・秘密
マキ「ところで、めぐしー先輩は好きな男子とかいますか?」
めぐみ「い、今はちょっといないかな…」
藍「高3だし、今はそんな暇ないと思う…」
アツコ「私もそういうのはちょっと…」
速水「美穂ちゃんは?」
美穂「いないよ~?」
ヒトミ「撫子センパイはこう見えて案外カレシとかいそうなんじゃないッスか?」
撫子「いや…私は…」
撫子「そういうヒトミは?」
ヒトミ「い、いや~特にないっス!」
ヒトミ(一人、気になってる奴がいるってことは秘密にしとこう)
春香「あ、買い出し行ってきますね。」
マキ「いってら~」
撫子(私もあいつも、この子たちとは違う。何故なら…)
マキ「それにしてもきもちわるい…」
撫子「…!!」ビク
アツコ「ねぇ、マキ…」
マキ「あ、いや!!きもちわるいというのは決して先輩の事ではなく、いや先輩の事なんですけど…」
マキ「バレー部にすぐきもちわるい妄想を始めてきもちわるく服を脱ぐ、イケメンで成績優秀運動神経抜群で料理なども高スペック!でもそれがかえってきもちわるい!とにかくきもちわるい先輩がいるんです!!」
マキ「しかもハルカに気があるらしくて、きもちわるい弁当を作ってくるわ、きもちわるい事をしてるわで、今もきもちわるい魔の手を伸ばしているかと思うとゾッとしますよ…あ、これはハルカには秘密にしといてください。」
撫子「う、うん…」
美穂「よくわからないけど大変なんだね。」
アツコ「あの人も悪い人ではないんですけどね…」
大室家
撫子「やっぱり、私達って異常なんだね。」
「仕方ないよ。女の子同士で愛し合うなんて、おかしいことだってとっくにわかってたし。」
撫子「それでも、止める気は無いの?」
「それはこっちの台詞だよ?好きだって告白してきたの撫子の方でしょ?」
撫子「…そうだよね。今更訊く事じゃないか。」
撫子「私は…が好きだよ。たとえ世間から異常者の烙印を押されようとも。」
「私も、この世で一番撫子が好き。誰が何と言おうとも。」
撫子「そっか、ありがと。なんか安心した。」
「こちらこそ。」
>マタハナコノプリンガナイシ!ナマエモチャントカイタノニ! モヨウカナンカダトオモッテタベチャッタジャネーカ!
撫子「…じゃあ、もう切るね。おやすみ。」
「おやすみなさい。」
終
またいつもの舞台
\アッカリ~ン/
あかり「はーい!」
あかり「ゆるゆり、はっじまるy
保坂「ダメだ!!!」
あかり「ふぇ!!?」
保坂「この料理には『南家らしさ』が足りない!!」
あかり「い、いきなりあかりの存在感が~…」アッカリ~ン
保坂「料理そのものはレシピ通りに作ればできる!しかし、それだけでは足りない!」
保坂「オレの目指す料理は『南家らしい』、唯一無二の家庭の味…」
保坂「高級レストランのような完璧を求めたものではない。しかしそれでいて南家特有の愛おしさ!南ハルカとその娘達のみならず南家を訪れる者皆を受け入れる親しみやすさ!それらの存在なくして『南家らしさ』は得られない!!今のオレの料理にはそれが足りていない!!」
保坂「オレはどうすればそれを得られるのだ!!?」
あかり「あ、あかりに訊かれましても…」
あかり「無理に他の人の物に近付けなくても自分の料理ならではの個性で勝負をすればいいのでは…」
保坂「確かにそれも一理ある。しかし、オレはゆくゆくは南ハルカと家庭を築く身。当然南ハルカ、そして娘達と共に食卓を囲む事になる。」
保坂「しかし南家の食卓には元から南ハルカの手料理による『和』が存在している!」
保坂「南家の大黒柱となるオレの料理がその和を乱す事などあってはならない!だからオレは『南家らしい』料理を作れるようにならねば!!」
あかり(もう帰りたいよぉ…)
終
公園のベンチ
保坂「この卵焼きは材料にこだわり、真心を込めた。彼女、南ハルカのために。」
千歳「今日の沢庵は、一層心を込めて漬けたで~」
保坂「南ハルカとその娘達に捧げよう…」
千歳「千鶴に歳納さんと綾乃ちゃんと一緒に食べるんや。」
保坂「それにしても今日は暑いな…」
千歳「今日はほんま暑いな~…」
保坂「南ハルカは辛い思いをしてはいないだろうか…」
千歳「綾乃ちゃん、グッタリしてへんかな~」
保坂(いやその時はオレが南ハルカを…)
千歳(いやむしろこの状況で綾乃ちゃんは歳納さんに優しく介抱され…)
保坂『大丈夫か、南ハルカ…』
春香『平気です。先輩のお陰で…』
京子『綾乃、もう大丈夫だよ…』
綾乃『京子…』
保坂(そして俺は南ハルカを抱きしめ…)ヌギヌギ
千歳(そして歳納さんは綾乃ちゃんを抱きしめ…)スチャ
保坂「パーフェクトなわけだ…」ダラダラ
千歳「妄想が止まらへんな~」ドクドク
楓(千鶴お姉ちゃんと男の人がなんか変なの…)
ほ
千歳「はっ!また鼻血が…でもうちティッシュ持ってへんし…」
保坂「これを使うといい。」サッ
千歳「ありがとうございます~ほんま助かりましたわ~」フキフキ
保坂「礼には及ばん。」
保坂「妄想は大変いい事だが、自分の健康を損なわない範囲でするが一番だ。」
千歳「うちは大丈夫です~妄想に命懸けてますから~」
保坂「命を懸けるほどの妄想…か。」
千歳「歳納さんと綾乃ちゃん…あ、二人はうちの友達の事なんですけど。」
千歳「綾乃ちゃんが、歳納さんに想いを寄せ、歳納さんはそれに気づいてへん様でいて、それでも歳納さんは綾乃ちゃんに無邪気に近づいて綾乃ちゃんはそんな歳納さんに心を揺さぶられて…」
千歳「でもいつかは綾乃ちゃんは自分の胸に秘めた想いを歳納さんに伝えて歳納さんはそんな綾乃ちゃんを優しく抱きしめて、やがて二人は晴れて恋人に!!」ドバー
保坂「なるほどな。」
千歳「はっ!またつい熱くなって…」
保坂「気にするな。」フキフキ
マキ(き、きもちわるい…あの子は触れられて大丈夫なの?)
保坂「なるほど、よくわかった。だが、その妄想の中にお前はいないのか?」
千歳「へ?」
保坂「お前は唯の傍観者なのか?」
千歳「うちは見てるだけで満足です。綾乃ちゃんの幸せはうちの幸せですから。」
保坂「…」
千歳「だから綾乃ちゃんの幸せのためにうちは綾乃ちゃんを精一杯助けて、妄想にも命を懸けて…」
保坂「本当にそう思っているのか?」
千歳「…?」
保坂「その言い方だとお前が親友の幸せのために自分を抑えているようにも聞こえるが?」
千歳「い、いやそんな事はないです!うちは綾乃ちゃんが幸せになってくれれば本当にそれでいいんです!」
保坂「そうか、ならいい。失礼した。」
あかり(池田先輩…とあのどこかで会った事があるような男の人は誰!?)
千歳「そういうあなたはどないな妄想をしとったんですか?」
保坂「フ…いいだろう。」
保坂「妄想の内容を相手に訊いた以上、オレも話さなければフェアではないからな。」
保坂「オレはいつだってオレ自身、そして南ハルカとの愛に満ち溢れた未来のために妄想をしてきた。娘達との笑顔に囲まれた温かい家庭を手に入れるためにな。」
千歳「なるほど~」
保坂「その妄想を現実の物とすべく、オレはいつも自分を磨いてきたつもりだ。」
保坂「しかし、まだまだ足りない。オレがオレ自身の目指す理想を掴むにはまだまだ甘すぎる!」
保坂「それでも、いずれその場面が訪れた時、オレ自身の為すべき事を完璧に実行できるようにオレは妄想、もといシミュレーションに励んでいる。」
千歳「そうですか…いつかは叶うといいですね~」
千歳「ところで、その想ってる人の事フルネームで呼んでるんはもしかして名前で呼ぶんが恥ずかしいからとちゃいますか?」
保坂「いや…まだ家庭を築き、名前で呼び合えるような仲ではないからだ。」
千歳「やっぱり図星やったんですね~…」
千歳(この人も案外初心なんやな。綾乃ちゃんとおんなじで…)
千歳「周りには手助けしてくれる人とかいないんですか?」
保坂「ふむ…強いて言えば速水か。」
千歳「なるほど…その速水さんにも感謝した方がいいかもしれまへんね~」
保坂「それもそうか。教えてくれて感謝する。」
千歳「それでは、うちはこれで…」
保坂「オレも失礼しよう。」
千歳(自分の幸せ、か…)
保坂(速水に何か感謝を伝えねばな。)
速水(何やらきもちわるい予感が…!?)ゾクッ
杉浦家
千歳「遅れてゴメンな~」
綾乃「こんにちは、千歳。」
千鶴「姉さん、何かあったの?」
千歳「ん~…ちょっとな。」
千鶴「?」
京子「お邪魔してるよ~!!」
千鶴「もう帰れよ。」
お昼
千歳「今日のも心を込めて漬けたんやで~」
京子「是非とも頂こう!!」
千鶴(不味いとか言ったらぶっ飛ばすぞ…)
パカ
つお重一面の卵焼き
綾乃「あれ…卵焼き?」
京子「漬物じゃねぇのかよ!」
千鶴「知らねぇよ!!」
千歳「おかしいな~確かに沢庵を入れてきたのに…」
京子「手品か!?」
綾乃「たぶん違う…」
千歳「もしかしたら、さっきの人のお重を間違えて持ってきてしまったんかな…?模様も包装もおんなじやったし…」
千鶴「その人に返した方がいいのかな…」
京子「いや、いいんじゃない?頂こうよ。」
綾乃「で、でも…」
京子「公園からここは結構距離あるし、今から追いかけても仕方ないじゃん。またいつか会ったら『おいしかったZE☆』って言えばいいと思う。」
千鶴「ZE☆ってなんだよ…」
千歳「それもそうやね…会えるかどうかもわからんし…」
千歳「お互いに高価な品物とかじゃないんやし、うちの沢庵もあの人に食べてもらえば幸せやしね。」
京子「それじゃあ、頂きます!」
綾乃「はむはむ…」
京子・綾乃「「凄く美味しい!!」」
京子「このふわふわしてお口の中で優しくとろける食感が…」
綾乃「卵で終わらせない濃厚な味わいが…」
京子・綾乃「「最高!!」」
千歳「眼福やわ~!」ドクドク
千歳(あの人には、ほんまに感謝せぇへんとな…)
綾乃「千歳…鼻血…」フキフキ
千歳「いつもありがとな~」
千鶴「姉さんと杉浦さん…」ダバー
綾乃「きゃあ!!今度はこっちが!?」
京子(あとで結衣にも分けてやろうかな…)
保坂の家
保坂「結局渡す事は出来なかった…」
保坂「だが、それもいいか…」
パカ
つお重一面の沢庵
保坂「これは…沢庵…?何故だ…?」
保坂「考えていても仕方ない。頂こう。」
ボリボリ…
保坂「うまい!」
完
これでおしまい
つまらなくてごめんね
8/1発売の大室家1巻と8/6発売のみなみけ11巻(OAD付き)もよろしくね
反応無くてもよく頑張った
乙
乙
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