・コメディメインではないです
・原作ロシア後
・初SS
間違ってることとかあったらドンドン指摘お願いします。
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「おいアレイスター。貴様何を企んでやがる」
サングラスにアロハシャツという奇抜な格好をした金髪の男の前には、男にも女にも、子供にも老人にも、聖人にも囚人にも見える人間がいた。
「私は何も企んでなどいないよ、土御門。君には守るべきモノがあるのだろう、身の振り方を考えておくといい。そう助言してるのだよ」
アレイスターと呼ばれた人間がそう答えると、土御門と呼ばれた男は舌打ちをしながら踵を返した。
「チッ、何をしようが勝手だが、あまり調子に乗るなよ。俺の魔法名を知らないわけじゃないだろうが、俺以外のヤツがいつ首を取りにくるかわからんぞ。……オイ、結標」
土御門は、もう話すことはないとばかりに切り上げ、別の名前を呼ぶ。
「あら、もうお話は終わったのかしら?随分と面白くなさそうな顔をしているけれど」
赤い髪を二箇所で結び、腰あたりまで垂らしている女がどこからともなく現れ、土御門に近寄ってくる。
「アイツに会った後、俺が面白い顔をしてたことが一度でもあったか?さっさと帰るぞ。クソみてぇな仕事だ」
結標と土御門はスッと音を立て、その場から文字通りに消えた。
????????
ツンツンヘアーの高校生、上条当麻の家の冷蔵庫には珍しく、いや、初めてであろう高級食材が並んでいた。
「上条さんのウチにこんなに肉があるとは……ごくり。もう俺は不幸なんかじゃねぇぇぇ!」
上条が独り言というには大き過ぎる声で歓喜を表現していると、割り込むように玄関のチャイムが鳴った。
「オイ三下ァ。扉ぶっ飛ばされたくなかったらさっさとあけろォ」
「あー、やめて!やめやがって下さい!すぐ開けるから!扉ぶっ飛ばされたら修理費払えないから!」
必死の形相の上条が急いで鍵を開けると、扉を開けて入ってきたのは真っ白な髪をした少年だった。
「はン、中にいんなら鍵なんか締める必要ねェだろォが。面倒くせェ。それより材料はしっかり届いてたかよ?」
「あぁ!バッチリだぜ一方通行!やっぱりLevel5の財力って凄いんだな。スーパーじゃ売ってないだろこんな肉。なんか霜降ってるんですけど」
この白髪の少年は一方通行。
学園都市に7人しか存在しないLevel5の第一位である。
「オイ三下ァ、アイツはどうしたァ。まさか遅刻っつーんじゃあねェよなァ?」
「いや、まだ来てないな。うーん、そろそろ集合時間だし、もう来るんじゃないか?」
「ほォこの俺を待たせるたァいい度胸じゃねェかよ。コイツはオシオキが必要かなァ?」
「イヤイヤ、上条さんとしてはお前が集合時間の五分前に来たことにビックリですよ」
などと二人が話していると、玄関から一人の少年が入ってきた。
「おまたせ大将!途中でホットプレート忘れたのに気付いて取りに帰ってたら遅くなっちまった!すまねぇ!」
「おぉ、来たか浜面。悪いな、ホットプレート用意して貰って。集合時間には間に合ってるから誰も怒らねーよ」
「はァァァまづらくゥゥゥゥン?てめェは一体だァれを待たせたんでしょォかァ?俺を待たせたっつーコトはスクラップ確定で構わねェってコトなんだけど、そこんとこしっかり理解してンのかなァァァ?」
「誰も怒らねぇんじゃなかったの!?」
この少年の名前は浜面仕上。
元スキルアウトのリーダーで、今はとある暗部組織の下っ端としてパシリ街道まっしぐら、な少年である。
「うっし、じゃあ肉と野菜取って来るから、浜面はホットプレートの準備しといてくれるか?」
「オッケー、大将。コンセント借りるぜー」
「はァ、こんなことの為に連絡先交換したンじゃねェ気がするんだがよォ。そういや三下ァ、いねェってのは聞いてたがあの暴食シスターはどうしてンだよ」
「あぁ、インデックスはちょっと地元の知り合いに会いに行ってるんだよ。だからこうしてウチで焼肉パーティが出来るって訳です」
「ほォ、地元の知り合いねェ。そりゃ結構」
「大将!ホットプレートあったまったぞ、準備オッケーだ」
「お、こっちも材料持ってきたぞ!それじゃあはじめますか!」
第一回上条家焼肉パーティの始まりである。
「いやー、食った食った。上条さんは一生分の肉を食った気がしますよ」
「俺もだぜ、仕事仲間といる時はいっつもドリンクバー往復係だしよ……ダメだ、言ってて悲しくなって来た」
焼肉を食べ終わった三人が談笑していると、携帯電話の電子音が鳴った。
「あァ?俺か。」
一方通行が携帯の画面を見ると、そこに表示された名前を見て眉をひそめた。
「(……土御門だと?ぜってェロクな話じゃねェな、面倒くせェ)……
悪ィ、ちょっと外すわ。ついでにコーヒー買ってくる」
「ん、いってらー」
見送る上条と浜面を背に、一方通行は部屋から出た。
短いけどここまで書き溜め。
今日は一日休みだからある程度は書けると思います。
乙
期待
おお、反応ありがとうございます!
ちょっとだけ投下しに来ました。
とある建物に、杖を持った白髪の少年、サングラスをかけたアロハシャツの少年、赤い髪を腰まで垂らした少女、薄笑いを浮かべ続けている爽やかな外見の少年、の四人が集まった。
アロハシャツの少年は土御門元春。
学園都市にいながら、必要悪の教会に所属する魔術師であり、多重スパイとして暗躍している。
赤い髪の少女は結標淡希。
Level4の座標移動の能力を持っていおり、アレイスターのいる『窓のないビル』の案内役を務めている。
薄笑いの少年は海原光貴。
といっても、姿も名前も借り物であり、その正体はアステカの魔術師エツァリである。
あ、ミスった
「(おォ、夜はさみィ。反射反射っとォ)んじゃ本題にはいるとしますかァ」
一方通行はチョーカーのスイッチをいれ、携帯を操作して土御門を選び発信した。
「お、一方通行か。今時間は大丈夫か?」
2コールほどで土御門が電話に出ると、そのまま潜めた声で尋ねた。
「大丈夫だからこっちから掛け直してンだろォが。で、用件はなンだよ。ロクな話じゃねェのは分かってるがな」
「電話じゃ話せない。アジトに来てくれ。結標と海原も呼んでる」
「だりィ。せっかく人が束の間の平和を満喫してるってのによォ」
一方通行はそう言って電話を切ると、メールの画面を開いた。
「野暮用が出来た、後は適当にやっといてくれェ」
携帯を仕舞い、自販機で缶コーヒーを買うと、そのまま一方通行は夜の学園都市へと消えて行った。
とある建物に、杖を持った白髪の少年、サングラスをかけたアロハシャツの少年、赤い髪を腰まで垂らした少女、薄笑いを浮かべ続けている爽やかな外見の少年、の四人が集まった。
アロハシャツの少年は土御門元春。
学園都市にいながら、必要悪の教会に所属する魔術師であり、多重スパイとして暗躍している。
赤い髪の少女は結標淡希。
Level4の座標移動の能力を持っていおり、アレイスターのいる『窓のないビル』の案内役を務めている。
薄笑いの少年は海原光貴。
といっても、姿も名前も借り物であり、その正体はアステカの魔術師エツァリである。
そしてこの四人をまとめて、学園都市の暗部組織、『グループ』と呼ぶ。
「で、今回の仕事はなンだよ。さっさと終わらして帰りてェ」
そう一方通行が漏らすが、土御門の答えはそれを許さなかった。
「今回の仕事は一日二日で終わるようなモンじゃない。敵は学園都市の中なのか外なのか、すら分かってないからな」
「どういうことなんですか?詳しい説明をして貰えると助かるのですが」
「おう、じゃあ詳しい説明にはいるぜ」
土御門は極力簡潔に説明するよう心掛けた。しかし、それでも全てを説明仕切るのには相当の時間を要した。
というのも、その説明の大部分は魔術、及び魔術師に関するものだったからである。
「ちょ、ちょっと待ちなさいよ。魔術云々はこの際もう良いわ。でも、アンタの説明だと学園都市とそのイギリス清教ってのは同盟状態なんじゃないの!?なんで学園都市に攻めてくるっていうのよ!」
「学園都市に攻めてくる訳じゃない。学園都市のなかに本拠地がある『日本晴教』を攻めに来る。俺もアレイスターの野郎に聞いて初めて存在を知ったがな」
取り乱す結標を海原がなだめるが、土御門は時間が惜しいとばかりに次の説明を始める。
「つまり俺たちの仕事は、イギリス清教か日本晴教のどちらか、或いは両方を叩くか見極め、実行することだ。俺たちの周りの世界を守るためにな」
「オイ土御門。ターゲットが決まってねェってのはどういうコトだ」
「それは自分も疑問ですね。仕事、というからにはどちらを叩くか指定されるものでは?」
と、海原と一方通行が言うが、土御門の答えは変わらなかった。
「これは電話の男からの言いつけじゃない。アレイスターからの直接の言いつけだ。自分達で判断しろ、とな。クソ野郎が」
「どうやらこの街にもう魔術師は潜り込んでる。警戒はしておいてくれ」
土御門はそう言って切り上げると、座っていたソファから立ち上がった。
「(……魔術。ロシアでのアレはそォいうコトだったんだろォな。クソッタレめ。クソガキには二度と負担は負わせねェ)……じゃあなァ」
「(魔術師ですか。仕事はしますが、大事な人に危害が及ぶ様であれば黙ってはいられませんね)……お疲れ様でした、では」
「(まさかあの子達を巻き込むことにはならないわよね。最悪の場合は……)……お疲れ様」
それぞれの決意を胸に、四人は立ち上がった。
二日前、イギリス。
「そういうことよ、分かりけるわね?しっかりと働きたるのよ」
「畏まったのよな。最大主教自らの命に背く訳にはいかんのよ。ただ、一つ頼みがあるのよな」
荘厳な部屋で話しているのは二人。片方は長い金髪の女。もう片方は大きな剣を腰に下げた日本人。
それぞれ、イギリス清教のトップ、最大主教ローラ・スチュアート。天草式十字凄教元教皇代理建宮斎字である。
「なにかしら?」
「ウチの教皇、神裂は今回に関しては休みにして欲しいのよな。禁書目録との時間を大事にしてやりたいのよ」
建宮がそう頼むと、ローラはそれに応じた。
「ふふ、私も鬼にはあらざりけるのよ。ステイルと神裂には暇をやるわよ」
「感謝するのよな。じゃあ仕事に取り付くとするのよ」
そう言って建宮は出ていった。
とりあえずここまでー。
またきますー。
「楽しみに待ってるわぁ☆」つ乙
一人になった部屋でローラは呟いた。
「出てきたるのよ、土御門」
「フン、何を考えてるのかしらないが、学園都市に喧嘩を売って無事で済むと思っているのか?」
影から出てきたのは土御門。
「ふふ、第三次世界大戦において学園都市は勝ちすぎた。この一言につきにけりよ。私とて魔術師であるのよ?科学サイドの一人勝ちというのは本望ではなしにつきなのだから」
「どうだか。それに振り回されるこっちの身にもなって見るんだな。んで、結局俺はどうすればい。学園都市に戻ればいいのか?」
「うむ、出国の準備はできとろうかしら?」
「出来てる。じゃあ帰るぞ」
「待ちなし!土御門!」
「なんだ最大主教」
土御門が鋭く答えると、ローラは怒りの眼差しを向けた。
しばし二人は睨みあった後、ローラが口を開いた。
「先日、ステイルに馬鹿な日本語と言われたのだけれど、これは一体どういうことなのかわかりけるかしら?」
般若の様な顔をみて土御門は呟いた。
「…………そのままの意味だにゃー」
そう言い捨てて、土御門は部屋をでて、空港へ向かった。
「神裂とステイルをここに呼びなさい。
鋭く、それでいて低い声で。
言語も、今までの日本語ではなく母国語で。
ローラは冷徹に指示を出し、静かに呟いた。
「首を洗って待っているといいわ、魔術師アレイスター・クロウリー」
数日後、学園都市。
時刻は23時。
上条当麻は激怒した。
自販機に二千円札を飲まれたとか、女子中学生に電撃を浴びせられたとか、そんな理由ではない。
カラオケボックスからの帰りだった。浜面の車に乗っていた帰宅途中、上条は目撃した。
魔術によって人が倒れる所を。
それがかつての戦友、天草式の五和であったこと。
「浜面!止めろ!!」
急ブレーキによってシートベルトが身体に食い込む。しかし、お構いなしに上条は飛び出した。
「五和!おい、五和!しっかりしろ!」
「…………うぅ、…………?」
立ち上がれない五和を背負い、浜面の車に戻る。
「頼む浜面、今から言う病院によってくれ。急ぎだ」
浜面は黙って車を出した。
病院に五和を運び込んだ上条と浜面。俯きながら拳を握る上条に浜面は話しかける。
「大将、話してくれ。アンタは知ってるんだろ。なんであの子が倒れてるのか。巻き込みたくねぇってのはナシだぜ。もう巻き込まれてる」
上条は逡巡したが、少し間を開けて、話した。
魔術に関すること、五和が魔術師であること、魔術によって五和が倒れたこと。
「なんで五和が学園都市にいたのか、なんで倒れてるのかはわからない。でも五和を傷つけたヤツがいるんだ、俺はそいつを殴らなきゃいけない」
と言って前を見ると、扉が開き、中からカエル顔の医者が出てきた。
「先生!五和は!!」
「うん、命がある限りは絶対に救ってあげられるね?ただ、しばらくは絶対安静だね?」
それを聞くと、上条は立ち上がり、言った。
「悪い浜面、用事ができた。先に帰っててくれ。気をつけて帰れよ」
右手で拳を作りながら、上条は病院から去った。
ほぼ同じ時刻。
もう一人激怒した人間がいた。
カラオケボックスで上条、浜面と別れ、一人で帰宅した一方通行である。
「オイ芳川ァ。一体何があった」
ズタズタに汚されたマンションの一室で、倒れている女性がいた。
「オイ、打ち止めと黄泉川はどォした。返事しやがれ」
「…………二人は…………逃げたわ。…………敵は……ま……つし…よ」
そう言って、芳川桔梗は床に伏した。
「芳川ァ!クソがァ!!!」
一方通行は芳川に駆け寄った。
脈はある。あの医者なら生きてさえいればなんとかしてくれる。
タクシーに芳川を任せ、一方通行は歩き出した。
一方通行が部屋を出た後、直ぐに着信があった。
電話の相手は土御門。
「土御門ォ、俺ァどいつをブチ殺せば良いンだァ。あァ!!!!」
「落ち着け、一方通行。打ち止めは大丈夫だ。敵は天草式ってヤツらだ。街に溶け込むことを得意にしてる、イギリス清教の下部組織だ」
「ほォ。んじゃそいつらをブチ殺せば良いわけだ。スクラップじゃ済ませねェ」
「日本晴教側にも気を付けろ。トップの名前が分かった。月詠小萌、だ」
「あン?だれだァそりゃ。関係ねェよ、邪魔をするヤツは片っ端からスクラップだ」
電話を切り、一方通行は夜の学園都市に消えた。
上条が病院を出てすぐ。
上条にむかってくる車があった。
上条の前に車を止めると、出てきたのは女性。
「黄泉川先生……?」
「おう悪ガキ。この子を頼むじゃん。私といたら巻き込まれちまうじゃんよ」
困惑する上条。
巻き込まれる?何に?
今起こっている騒動が頭を過る。
いや、あれは魔術側の騒動のはずだ、学園都市の教師に関係なんて、と考えているうちに、黄泉川は少女を差し出した。
「私はもういくじゃん。向こうの標的はその子じゃないが、巻き込まれないように頼むじゃん」
そう言うと、黄泉川は車を出した。少女を上条に預けて。
「すまん、話聞いちまった。大将」
浜面が上条に話しかけ、そのまま続ける。
「行かなきゃなんねぇんだろ?その子は任せろ。命に変えても守ってやる。ツテもある」
浜面がそう告げると、上条は答えた。
「すまない浜面。出来るだけ早く片付けて戻ってくる。……頼んだ」
そう言って上条は走り出した。
眠っている少女をを尻目に浜面は電話を掛けた。
「麦野か、頼みがある。一生の頼みだ」
key persons
上条当麻
一方通行
浜面仕上
月詠小萌
黄泉川愛穂
建宮斎字
×五和
×芳川桔梗
とりあえずここまで!
夜中にまたこれるかな。
乙
子萌先生のあの見た目は魔術によるものだったのか
急展開にちょっと置いてきぼりだわ
教師達が日本清教ってこと?
インデックスと御坂はどうなるの?
小萌先生の身体が魔術なら、ローラ的な感じになるんですかね!
急展開すぎですかね、すいません。
気を付けます。
指摘ありがとうございます!
御坂は今回はメインキャラとして出す予定はないです。
インさんはイギリスにいるので今、学園都市には介入出来ないですね。
続き投下します
浜面と上条が別れた頃、一方通行は空を見ていた。
「あァン?なンだありゃ。イヤ、月なンだけどよォ……魔術関係か。クソめんどくせェなオイ」
一方通行の視線の先には光があった。
月から一直線に、学園都市に向けて刺している光が。
「あれがラスボスってかァ?さっさとブチ殺してしめェだ」
一方通行は光の注ぐ元へ向かった。
午前0時過ぎ、ひと気のほとんど無い学園都市を歩いて。
一方通行の目指す先、月の光が降り注ぐ場所には、いくらかの人影があった。
「て、鉄装先生!その怪我は大丈夫なのですか!?」
鉄装綴里は満身創痍だった。
五和との戦いで致命傷を負ったのだ。
「うぅ……相手の子が強くて…………」
そう言って鉄装は床に寝そべった。
それを見た黄泉川が零した。
「なんで急に学園都市に魔術師が攻めてくるんじゃん。どうやら狙いは私たちみたいじゃんけど」
「分かりませんが、今は弱音を吐いているときではないのです。学園都市の学生達を守る為にもここは私たちでなんとかするのですよ。私たちはその為に組織されたですから」
「鉄装は休んどくじゃん。あとはこっちでなんとかするじゃんよ」
「姫神ちゃん。朝が来るまではこっちでなんとかするのです。出来れば姫神ちゃんの力を使わなくても済むように頑張りますが……」
一方通行の目指す先、月の光が降り注ぐ場所には、いくらかの人影があった。
「て、鉄装先生!その怪我は大丈夫なのですか!?」
鉄装綴里は満身創痍だった。
五和との戦いで致命傷を負ったのだ。
「うぅ……相手の子が強くて…………」
そう言って鉄装は床に寝そべった。
それを見た黄泉川が零した。
「なんで急に学園都市に魔術師が攻めてくるんじゃん。どうやら狙いは私たちみたいじゃんけど」
「分かりませんが、今は弱音を吐いているときではないのです。学園都市の学生達を守る為にもここは私たちでなんとかするのですよ。私たちはその為に組織されたですから」
「鉄装は休んどくじゃん。あとはこっちでなんとかするじゃんよ」
「姫神ちゃん。朝が来るまではこっちでなんとかするのです。出来れば姫神ちゃんの力を使わなくても済むように頑張りますが……」
「うん。もしもの為に準備しておく。私に生きる意味を与えてくれた上条くんの過ごす環境を守る為にはなんだってする」
巫女服の少女、姫神秋沙はそう言ってアパートに入って行った。
「さて、小萌センセは姫神の護衛で、周りにいるのは私らで片付けるじゃんよ。準備は良いじゃん?結標」
「ハァ、もうなにがなんだかわかんないわよ。とりあえずアンタたちはこの街を守る為に動いてるんでしょ?もうそれでいいわ。小萌の人の良さは知ってるから」
結標と黄泉川はそう言って周りを見渡すと、数十の人間がどこからともなく現れた。
黄泉川は静かに呟きながら、剣を構えた。
「日本晴教のNo.3をあんまり舐めるんじゃないじゃん」
天叢雲剣という剣を。別名では草薙剣と呼ばれる剣を。
土御門が去ったあとの部屋で、ローラは神裂とステイルに指示を出した。
「学園都市に行きなさい。日本晴教なるモノが学園都市の制圧を目論んでおるようなのよ。学園都市には大戦での借りがありけるわ。向こうの者は魔術に詳しくないようだし、エキスパートを派遣してしかるべきであるわよ」
「あの少年には大きな借りがあります。禁書……あの子の安全をこちらで確保して戴けるのなら私が学園都市に赴きましょう」
「任せるのよ。禁書目録からは一切の危険を排除したるわ」
神裂とローラがそう交わすと、そのまま神裂は部屋を後にし、ステイルは一言も喋らないまま神裂の後に続いた。
一人になった部屋で、ローラは薄気味悪く笑った。
戦いは一方的だった。
日本で三本の指にはいるであろう霊装、天叢雲剣を操る黄泉川に、天草式の面々は全く歯が立たなかったのだ。
「くっ、一端引くのよな!」
そう言って建宮が引き返そうとするが、それは不意に阻まれた。
誰もいなかったはずの空間に、突如人が現れたのだ。
「そう簡単に逃がすと思のかしら?」
結標が軍用ライトを振りかざすと、ゴッと音を立てて、建宮は崩れ落ちた。
「こんなもんじゃん。予想以上に強かったじゃんよ。傷の手当をしないと???ー」
言いかけた黄泉川が倒れた。
「ちょ、ちょっと!どうした????」
結標も同じように。
「すみません。貴方方に怨みはありませんが、少し眠っていて下さい」
天草式と黄泉川、結標が倒れた後に、ステイル・マグヌスと神裂火織が立っていた。
「しかし教皇抜きとはいえ、天草式が壊滅とはね。日本晴教というのもなかなか侮れないのかな」
タバコに火をつけたステイルがそう言うと、神裂が答えた。
「彼女が持っているのは日本でもトップクラスの霊装です。相手が一人であれば戦えたのでしょうが、複数ではアックアと戦ったときの術式と機能が……」
天草式がやられたからなのか、神裂は怒りに震えてるようにも見えた。
しかし、それ以上に怒れる怪物が現れた。黒い羽を纏った怪物が。
「よォ。てめェらがウチに殴り込みに来たヤツらかァ?まァどうでもいィな。結標をやったってことは敵だろォ。ブチ殺し確定だボケ」
「一人で二人相手をするのは大変でしょう?一人は自分が引き受けますよ」
倒れていたはずの天草式の中から一人が起き上がった。
「チッ、変装ヤローが。気持ち悪ィ。てめェはタバコをやれ。俺ァ露出狂をやる」
海原光貴の顔に戻すと、海原は向き直って、ステイルに言った。
「イギリス清教ですか。そちらも訳ありのようですが、自分達も同じなんです。容赦は出来ませんよ」
合図も何もなく、それぞれの戦いが始まった。
とりあえずここまで。
思いつきでやるとダメですね、グダってる・・・。
key persons
上条当麻
一方通行
浜面仕上
海原光貴
月詠小萌
姫神秋沙
ステイル・マグヌス
神裂火織
×五和
×芳川桔梗
×鉄装綴里
×建宮斎字(天草式)
×結標淡希
×黄泉川愛穂
もうちょっとで書き終わりそう。
とりあえず続き投下。
神裂は驚愕した。
神裂が放った七閃は、完全に一方通行を捉えた。
にも関わらず、一方通行は未だそこに五体満足で君臨しており、七閃は神裂の身体を傷つけた。
「ヒャハハ!おィ。まさかこんなモンで俺を倒せると思ってるンじゃあねェだろォな。あァ!!」
「なっ……!跳ね返した!?これが学園都市の超能力というやつですか……ならば」
神裂は距離をとったまま、術式を展開し、氷を放った。
が。
一方通行はそれを後ろに逸らした。
神裂は驚いたが、一方通行も同じように驚いた顔をしていた。
「(あァ?反射が出来なかっただと?そういやロシアでもあったなオイ。つーことは演算し直せばイイだけのハナシだ)……らァ!」
襲い来る第二の氷の矢は完全に反射され、神裂に襲いかかった。
神裂は飛び退いてこれを回避したが、その先に待ち受けていたのは一方通行だった。
急速に距離を詰めていた一方通行に、慌てて七天七刀を振りかざすが、それが一方通行に触れた瞬間、神裂の手が本来は曲がらない方向に捻じ曲がった。
「なっ!?」
神裂は動揺し、全力で後退した。
「オイオイ、もォ終わりかァ?ンじゃあ次はこっちの番っつーコトだよなァ!」
背中の羽を震わせ、一方通行が吠える。
「あのクソガキから平和を奪うのは俺が許さねェ。たとえそれはが意図したもンじゃなくてもだ。それと俺ァな、三下やらクソ面やらとつるンでるクソくだらねェ時間が気に入ってンだよ。それが分かったならな」
一方通行は一呼吸置いて。
「大人しく尻尾ォ巻きつつ泣いて、無様に元の居場所に引き返しやがれェ!!」
飛び出した。
一方通行と神裂の戦いから少し離れた所。
ステイルと海原は向き合っていた。
「降参をお勧めしますよ。並の魔術師では一対一で自分に勝つことは出来ませんし」
「僕が並の魔術師だと、そう言いたい訳かい」
ステイルが構えると、帰ってきた答えは予想に反するものだった。
「自分は魔道書の原典を二冊。所有しているんですよ。まぁそれを使わずとも」
と言って海原が黒曜石のナイフを構えると、一瞬にしてステイルの真横にあった電柱がバラバラに分解された。
「トラウィスカルパンテクウトリの槍。当然、人間に使うことだって出来ます」
そう言うと、ステイルは両手を挙げた。
「降参だ。それはなんとかなっても、原典はどうしようもない。神裂が帰ってきたら神裂と協力して君を倒すことにするよ。それに(最大主教が胡散臭い。クソ女狐が)ね。」
そうステイルが言い終わると、海原はステイルを気絶させた。
魔術師の戦いにしてはあまりにも呆気ないものだった。
一方通行と神裂の戦いから少し離れた所。
ステイルと海原は向き合っていた。
「降参をお勧めしますよ。並の魔術師では一対一で自分に勝つことは出来ませんし」
「僕が並の魔術師だと、そう言いたい訳かい」
ステイルが構えると、帰ってきた答えは予想に反するものだった。
「自分は魔道書の原典を二冊。所有しているんですよ。まぁそれを使わずとも」
と言って海原が黒曜石のナイフを構えると、一瞬にしてステイルの真横にあった電柱がバラバラに分解された。
「トラウィスカルパンテクウトリの槍。当然、人間に使うことだって出来ます」
そう言うと、ステイルは両手を挙げた。
「降参だ。それはなんとかなっても、原典はどうしようもない。神裂が帰ってきたら神裂と協力して君を倒すことにするよ。それに(最大主教が胡散臭い。クソ女狐が)ね。」
そうステイルが言い終わると、海原はステイルを気絶させた。
魔術師の戦いにしてはあまりにも呆気ないものだった。
一方通行と神裂の戦いから少し離れた所。
ステイルと海原は向き合っていた。
「降参をお勧めしますよ。並の魔術師では一対一で自分に勝つことは出来ませんし」
「僕が並の魔術師だと、そう言いたい訳かい」
ステイルが構えると、帰ってきた答えは予想に反するものだった。
「自分は魔道書の原典を二冊。所有しているんですよ。まぁそれを使わずとも」
と言って海原が黒曜石のナイフを構えると、一瞬にしてステイルの真横にあった電柱がバラバラに分解された。
「トラウィスカルパンテクウトリの槍。当然、人間に使うことだって出来ます」
そう言うと、ステイルは両手を挙げた。
「降参だ。それはなんとかなっても、原典はどうしようもない。神裂が帰ってきたら神裂と協力して君を倒すことにするよ。それに(最大主教が胡散臭い。クソ女狐が)ね。」
そうステイルが言い終わると、海原はステイルを気絶させた。
魔術師の戦いにしてはあまりにも呆気ないものだった。
一方通行と神裂の戦いから少し離れた所。
ステイルと海原は向き合っていた。
「降参をお勧めしますよ。並の魔術師では一対一で自分に勝つことは出来ませんし」
「僕が並の魔術師だと、そう言いたい訳かい」
ステイルが構えると、帰ってきた答えは予想に反するものだった。
「自分は魔道書の原典を二冊。所有しているんですよ。まぁそれを使わずとも」
と言って海原が黒曜石のナイフを構えると、一瞬にしてステイルの真横にあった電柱がバラバラに分解された。
「トラウィスカルパンテクウトリの槍。当然、人間に使うことだって出来ます」
そう言うと、ステイルは両手を挙げた。
「降参だ。それはなんとかなっても、原典はどうしようもない。神裂が帰ってきたら神裂と協力して君を倒すことにするよ。それに(最大主教が胡散臭い。クソ女狐が)ね。」
そうステイルが言い終わると、海原はステイルを気絶させた。
魔術師の戦いにしてはあまりにも呆気ないものだった。
あれ?書き込めない。
一方通行と神裂の戦いから少し離れた所。
ステイルと海原は向き合っていた。
「降参をお勧めしますよ。並の魔術師では一対一で自分に勝つことは出来ませんし」
「僕が並の魔術師だと、そう言いたい訳かい」
ステイルが構えると、帰ってきた答えは予想に反するものだった。
「自分は魔道書の原典を二冊。所有しているんですよ。まぁそれを使わずとも」
と言って海原が黒曜石のナイフを構えると、一瞬にしてステイルの真横にあった電柱がバラバラに分解された。
「トラウィスカルパンテクウトリの槍。当然、人間に使うことだって出来ます」
そう言うと、ステイルは両手を挙げた。
「降参だ。それはなんとかなっても、原典はどうしようもない。神裂が帰ってきたら神裂と協力して君を倒すことにするよ。それに(最大主教が胡散臭い。クソ女狐が)ね。」
そうステイルが言い終わると、海原はステイルを気絶させた。
魔術師の戦いにしてはあまりにも呆気ないものだった。
一方通行と神裂の戦いから少し離れた所。
ステイルと海原は向き合っていた。
「降参をお勧めしますよ。並の魔術師では一対一で自分に勝つことは出来ませんし」
「僕が並の魔術師だと、そう言いたい訳かい」
ステイルが構えると、帰ってきた答えは予想に反するものだった。
「自分は魔道書の原典を二冊。所有しているんですよ。まぁそれを使わずとも」
と言って海原が黒曜石のナイフを構えると、一瞬にしてステイルの真横にあった電柱がバラバラに分解された。
「トラウィスカルパンテクウトリの槍。当然、人間に使うことだって出来ます」
そう言うと、ステイルは両手を挙げた。
「降参だ。それはなんとかなっても、原典はどうしようもない。神裂が帰ってきたら神裂と協力して君を倒すことにするよ。それに(最大主教が胡散臭い。クソ女狐が)ね。」
そうステイルが言い終わると、海原はステイルを気絶させた。
魔術師の戦いにしてはあまりにも呆気ないものだった。
もしもしから書き込んでたけど、バグってるっぽいのでPCから投下します。
一方通行は神裂を殴り飛ばした。
攻防を続けていた二人だったが、攻撃の通らない神裂が徐々に押されていった結果である。
「ハァ、ハァ。やるじゃねェか露出狂。俺相手に粘った方だろ。楽になりやがれェ」
昔の一方通行なら血流操作で即死にしていたところだろう。
しかし、一方通行はそれをしなかった。
本人も心の中では認めているのだろうが、ある少年に感化されたのだろう。
止めを刺そうと踏み出したが、その瞬間一方通行に異変が起きた。
「(あァ、バッテリーが切れたか。そンなに時間が経ってやがったってのか。クソがァ・・・・・・俺じゃヒーローになれねェってのかよ)」
一方通行は倒れた。
浜面仕上はアイテムのアジトにいた。
麦野沈利、滝壺理后、絹旗最愛、そして打ち止めと共に。
「さいあいおねーちゃん、ゲームがしたいよ!ってミサカはミサカはコントローラーをもって準備万端アピール!」
「いいですよ、私はこのゲームをやりこんでいるので、こんな子供には超負けませんけどね!」
「ちょっと絹旗、相手は子供よ?ムキになってちゃ恥ずかしいわよ」
「だいじょうぶだよ、そんな大人げないきぬはたを私は応援している」
そんな様子を見て、浜面は一人で考えた。
「(これでいいんだ……俺が戦場にいくよりも大事なことがあるんだ。俺より強いヤツらが俺に託した事があるんだ)」
浜面仕上は戦っていた。
誰よりも安全な所で、誰とも戦わないで平和を待つこと。
それを選ぶことと戦っていた。
神裂火織は立ち上がった。
ボロボロの身体で、それでもまだやるべきことがあると自分に言い聞かせて。
「一方通行さんを倒したのですか?それなら自分では歯が立たないでしょうが……それでもやらなければならないことがありましてね」
海原が立ちはだかった。
ステイルを言葉だけでやり込めた海原だったが勝負は一瞬だった。
もともと海原は肉弾戦に長けた者ではないが、それを鑑みても圧倒的であった。
当然であった。かたやアステカの一魔術師、かたや世界に20人といない聖人。
峰打ちではあったが、それでも戦闘を継続することは不可能だと神裂は判断し、その場を後にした。
「(今回の件は何かがおかしい。戦うものは皆何かを守る為に戦っている。どういうことなのか、この目で確かめるまでは倒れる訳にはいかない……)」
思いを胸に月詠、姫神のいるアパートへと足を進めた。
「黄泉川先生と結標ちゃんは倒されてしまったのですか。結標ちゃんは先生達が守ってあげるべき立場だったですのに……ごめんなさいなのですよー……」
そう言って月詠は神裂の方へと向き直る。
「何が目的かは分かりませんが、これ以上は好きにさせられないのです」
月詠はそう言うと前に出た。
「私は聖人ですよ。生身一つで私に適うとでも?」
神裂はそう言うと、月詠は全く臆せずに答えた。
「適う敵わないの問題ではないのです。守るべきものがあるなら人は戦えるのですよ」
「ッ!」
その言葉は神裂の心に深く突き刺さった。
この戦い、間違っているのは自分達なのではないか、と。
こんな人間が本当に学園都市の掌握を目論むだろうか、と。
それでも神裂は構えた。
今更引き返すことなど出来ない、と。そう自分に言い聞かせて。
「残念なのです。先生も本気で行くのですよ」
夜の空が、微かに蠢いた。
神裂が突撃をすると月詠は紙一重でそれを躱した。
しかし神裂は攻撃の手を休めない。
距離をとる月詠に向けて、一方通行に放ったものと同じ、氷の矢を放った。
しかし。
ひらり、ひらりと踊るように月詠は躱し続けた。
「くっ、何故当たらない!」
タイミングは完璧な筈だった。
しかし攻撃は一向にあたらない。
神裂は火の魔術を放ち、その死角から七閃を放つ。
だが当たらない。まるでダンスを踊るかのように、月詠は攻撃を躱し続ける。
「あたらないのですよ。先生の力は月読。月読命の力を借りたもの。月の司り、月の力によって未来を見定めることができるのですよ」
神裂は驚愕した。そんな理不尽な力があってたまるか。
しかし、未来を見定めるというのなら、分かっていても避けられない攻撃をすればいい。
神裂は術式を展開する。
先ほどの氷の術式。
しかし氷の矢は先程と段違いの量である。
その数は軽く100を超える。
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
神裂は全力で氷を放った。
しかし。
月詠は視界から消えた。
驚く神裂の後ろから声がかかる。
「月というのはですね、人にとって大きな意味をもつのです。様々な神話に出てくるのがその証拠ですね。その力を持ってすれば、時ですら止められるのですよ」
反則じゃないか。
神裂の、心が折れた。
「といっても、この術式の範囲は学園都市の中でしか使えません。大変な下準備がひつようなのですよ」
そういって、月詠は神裂に告げた。
「学園都市の子たちを守るための魔術ですから、外で使えないのはなんの問題もないのです。ですが、学園都市の中において、月が出てる間は先生に勝つことはできませんよ」
神裂は最後に一つだけ、と前置きをして尋ねた。
「この争い、悪はどちらだったのでしょうか」
その問に月詠は即答した。
「わからないのです。正義の反対は悪ではなく、また別の正義といいますから。じゃあ、朝までの我慢ですから少しの間眠ってて下さいなのです」
月の光が神裂を照らし、神裂は崩れ落ちた。
上条は後悔した。
間に合わなかったと。
月の光の降り注ぐ場所が見える距離まで近づいた時、上条の目に映ったのは崩れ落ちる神裂だった。
「なっ・・・・・・!」
駆け寄ろうとした瞬間。
強い衝撃を受けて上条は倒れた。
「悪いなカミやん。これ以上お前が近づくと術式が壊れちまう可能性があるんでな」
そう言って土御門は月詠のもとへ歩いていく。
「いくらヒーロー体質でも、毎回毎回ヒーローになれるってわけじゃない。覚えておくんだな」
「センセ、お疲れ様だにゃー。後始末の準備は整ってるか?」
「土御門ちゃんですか。大丈夫なのですよ。夜が明ければ姫神ちゃんが力を使ってくれるそうなのです」
「そうかい、じゃあオイラはもう行くにゃー」
そう言って、土御門は去っていった。
夜明け。日が昇る頃。
日出る国のある都市で大規模術式が展開されていた。
「姫神ちゃん。どうですか?」
「小萌。準備は整った」
「そうですか。負担をかけてしまってごめんなさいなのです。でもこれは姫神ちゃんにしかできないことですから・・・・・・」
「大丈夫。私は人のために命を賭けることが出来る男の子を知ってる。私は彼に憧れている。それに」
姫神は強い意思をもって答える。
「私が比売神。つまり天照大神の力を求めたのは彼の世界を守るためだから」
そう言って姫神が両手を天にかざすと、朝日が強く輝き、学園都市に奇跡が舞い降りた。
昨夜の争いで生まれた全ての傷は魔法のようになくなり、壊れた建物は全て元通りになっていた。
倒れていたものは一人、また一人と目を覚ましいった。
数日後、イギリス。
「いるのはわかっているのよ、出てきなさい土御門」
「貴様どういうつもりだ。何がしたかった」
「ふふ、所詮天草式はただの外様の下部組織にありけるのよ。犠牲になったところでこちらの損失はせいぜい神裂一人。禁書目録がこちらの手にある限りステイルが私に牙を剥くことなどありえないのだし。それで戦勝国の全てを手に入れることができたならば、いと素敵なことではないかしら?」
「あぁ、そうだな」
そう言って土御門は歩き出し。
「そうだが、お前はクズだ」
刺した。
窓のないビルにて。
「おいアレイスター。今回の件も貴様のプラン通りだとでも言うつもりか」
「あぁ」
「フン、上条当麻の挫折。姫神秋沙の天使としての素質の検証といったところか」
そう言って土御門は踵を返して言い捨てた。
「あまり調子に乗るなよ俺の魔法名は伊達じゃない」
「気をつけることにするよ」
学園都市。
「はぁ・・・・・・今回もあの少年に迷惑をかけてしまいました・・・・・・。しかも今回はあの少年だけではなくその周りにまで・・・・・・いったいどうすれば」
「これは堕天使エロメイドで学園都市で奉仕活動をするしかないにゃー、ねーちん」
「なっ、つ、つ、土御門!!」
__________
「オイクソガキィ。いい加減帰ンぞ」
「んー!また負けたー!これは勝つまで帰れないよ!ってミサカはミサカは不屈の精神をアピール!」
「何回やっても超勝てませんよ。また遊んであげますから、今日はこれで終わりにしましょう」
「送るぜ、一方通行」
「浜面、帰りにエクレア買って来なさい。アンタの金で」
「はまづら、私プリン」
__________
「はぁ、疲れたわ。海原、ジュースとって頂戴」
「分かりました。今晩はグループで焼肉らしいですから気をつけた方が良いと思いますよ?」
「・・・・・・何によ」
「太らないよ・・・・・・いいえ、なんでも」
__________
それぞれの日常が続いていく。
おわり。
最後駆け足で雑になっちゃっいましたね。
すいません。
乙
一応補足説明頼む
補足説明としては、
黒幕
ローラ
学園都市の掌握を目論み、手始めに使い捨てとして天草式を派遣。
小萌、黄泉川、姫神
それぞれ、
月読、素戔嗚、天照に対応。
って感じですん。
なんというか発想は良かったんだと思うんだけど状況説明が余りにも少なすぎてつまらなく感じた
意味不明すぎる糞スレ
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