花陽「この木 何の木 西木野真姫」 (89)
花陽「……」
真木「……」
花陽「…真姫ちゃん、何してるの?」
真木「見てわかるでしょ?木になってるの」
花陽「な…何で木に?」
真木「…気になる?」
花陽「す、すごく…」
真木「…そう」
真木「…ふふっ」
花陽「ま、真姫ちゃん?」
真木「何でもないわ。かよちん、そこにあるジョウロで水撒いてくれない?」
真木「なんだか木になってから喉が渇くの早くなっちゃって....」
花陽「あ、うんっ。ちょっと待っててね。お水くんでくるから」タッタッタ
花陽「……」チョロロロロ
真木「…ふぅ」
花陽「このくらいでいいのかな…?」
真木「うん、十分」
花陽「でも。何で木になっちゃったの?」
真木「私が真姫って名前だからじゃない?」
花陽「そうなのかなぁ」
真木「かよちんももしかしたらいつの間にか花になってるかも」
花陽「ハナニナッチャウノォ!?」
真木「もしかしたらの話よ」
花陽「そ、そっか…」
花陽「あ、真姫ちゃん」
真木「なに?」
花陽「枝に何かいるよ」
真木「仕方ないでしょ?木だから」
花陽「ちょっと待っててね…」ブチッ
花陽「…あ、ただの新芽だった」
真木「駄目じゃない。新芽ちぎっちゃ」
花陽「ご、ごめんなさい…」
真木「気をつけてよね。木って意外とデリケートなんだから」
花陽「うん」
④
真木「……」ヒラヒラ
花陽「わぁ…綺麗な桜の花びら」
真木「春だからよ」
花陽「真姫ちゃんは桜の木なの?」
真木「さぁ?」
花陽「わかんないんだ…」
真木「そうね、でもはっきりと分かることはあるわ」
花陽「えっ?何だろう…」
真木「私が西木野真姫だってことよ」
花陽「そ、そうだね」
真木「うん」
花陽「~♪」パクッ
真木「美味しそうね。そのお団子」
花陽「うんっ。お花見にはお団子かなって」
真木「私にも何かくれない?」
花陽「あ、うんっ。えっと…」
花陽「…お水しかないよ」
真木「それでいいわ」
花陽「じゃあかけるね」チョロロロロ
真木「……」
花陽「どう?」
真木「染み渡る」
花陽「そっか…」
ジリジリ
真木「……」
花陽「ふぅ…」フキフキ
真木「そろそろ暑くなってきたわね」
花陽「うん…花陽暑くて溶けちゃうかも」
真木「私の影で休んでいいわよ」
花陽「ありがとう真姫ちゃん」
真木「それが木の役目だもの」
花陽「そうなの?」
真木「うん」
何か怖い…
真木「……」ジリジリ
花陽「~♪」パクパク
真木「美味しそうね」
花陽「うんっ。美味しいよ」
真木「混ぜ込みご飯?」
花陽「そうなの。夏だと白いご飯だけじゃ傷んじゃうから…」
真木「ふーん」
花陽「真姫ちゃんはお水いる?」
真木「もらうわ」
花陽「汲んでくるね」タッタッタ
花陽「……」チョロロロロ
真木「……」
花陽「どうかな?」
真木「染み渡る」
花陽「そっか…」
花陽「…あ、真姫ちゃんの枝に何かいるよ」
真木「取れる?」
花陽「ううん、でも見えるよ」
真木「何かしら?」
にこ「ミ゛ー゛ン゛ミ゛ー゛ン゛ミ゛ー゛ン゛」ジジジジジジ
花陽「セミかな」
真木「そう」
真木「……」
花陽「あ、真姫ちゃん」
真木「なに?」
花陽「葉っぱがすごく綺麗だなって」
真木「そうね、綺麗に保つために苦労したわ」
花陽「やっぱり大変なの?」
真木「うーん…穂乃果の暴走を止めるくらい?」
花陽「よ、よく分からないかな…」
真木「要するに、一筋縄じゃないってことよ」
花陽「そうなんだ…すごい」
真木「ふふん。もっと褒めてもいいわよ」
サァァァァ…
真木「……」バサバサ
花陽「スゥ…スゥ…」
真木「かよちん、こんなところで寝てると風邪引くわよ?」
花陽「…ふぁ?」
真木「寝ぼけてるし…」
花陽「あ、ごめんね、風が気持ちよかったからつい…」
真木「日陰にいるから意外と温度が低いのよ」
花陽「そうだね…気をつけなくちゃ」
真木「…でも誰かに寄りかかられるって、いい気分ね」
花陽「そうなの?」
真木「うん」
花陽「じゃあ…もうちょっとだけ」
真木「風邪引いちゃうわよ」
花陽「タオル持ってるから大丈夫…と思う」
真木「マッタクー、もう少しだけよ」
花陽「えへへ…」
花陽「……」
真木「……」
花陽「……スゥ」
真木「…疲れてるのね。おやすみ」
サsァァァァ
真木「……」
花陽「ちょっと涼しくなってきたね」
真木「もう秋ね…」
花陽「うん…早いね」
真木「あ、あんまり私の下にいると葉っぱだらけになるわよ」
花陽「ううん、平気だよ」
真木「そう?」
花陽「だって真姫ちゃんの葉っぱ、すごく綺麗な色がいっぱいあるから」
花陽「見てるだけで楽しいなぁって」
真木「もう…おだてても葉っぱしか落ちてこないわよ」バサバサバサ
はよ
花陽「~♪」パクッ
真木「何食べてるの?」
花陽「あっ、栗ご飯だよ」
真木「いいわね。秋っぽい」
花陽「お母さんがいっぱい炊いてくれたから…おにぎりにしてきたの」
真木「よかったわね」
花陽「うん…♪」パクパク
花陽「あ、真姫ちゃんお水いる?」
真木「貰うわ」
花陽「今日はお花屋さんで栄養肥料買ってきたの」
真木「ええっ?私のために?」
花陽「うん…いつもお水だけじゃ立派な木にならないかなって」
真木「そう…ありがとう」
花陽「えへへ…」
花陽「……」チョロロロロ
真木「……」
花陽「どうかな…?」
真木「染み渡るわ」
花陽「クスッ…真姫ちゃん、それしか言ってないよ?」
真木「そうね」
花陽「でも…」
真木「なに?」
花陽「真姫ちゃん、夏よりちょっと葉っぱが少なくなっちゃったね…」
真木「仕方ないわ。秋だもの。落ちるもの」
花陽「そうだね…」
にこっち…
支援
花陽「~♪」ザッ ザッ
真木「何してるの?」
花陽「えっと、落ちた葉っぱを幹に集めようかなって」
真木「何でそんな事してるのよ」
花陽「えっ?その方が真姫ちゃん寒くないかなって」
真木「かよちん…」
花陽「これからどんどん涼しくなるから…真姫ちゃんも風邪ひかないようにしないと」
真木「私、今木だから風邪なんて引かないわよ」
花陽「あ、そっか…」
真木「…でも」
花陽「えっ?」
真木「…ありがと。ちょっと嬉しかった」
花陽「…うんっ」
リーリリリリー…
真木「…月が綺麗ね」
花陽「そうだね…」
真木「……」
花陽「……」
真木「告白じゃないわよ?」
花陽「えっ?」
真木「…何でもないわ」
花陽「…?」
花陽「~♪」パクッ
真木「何食べてるの?」
花陽「あ、えっとね。お月見してるから…」
真木「お団子ね」
花陽「うん」
真木「美味しい?」
花陽「うん…すごく」
真木「そう。よかったわね」
花陽「真木ちゃんと一緒にお月見してるからかな?」
真木「ナニヨソレー」
花陽「くすくす…」
花陽「あっ」
真木「どうしたの?」
花陽「草むらに何かいるかも…」
真木「虫じゃないの?」
花陽「ううん。もっと大きい」
真木「うーん…犬じゃない?」
花陽「どうだろう…」
にこ「ピョンコピョンコカーワーイー♪」ピョンピョン
花陽「うさぎかな?」
真木「お月見らしくなったわね」
花陽「…くしゅんっ」
真木「ほら、もう暗いから帰りなさいよ…風邪ひいちゃうわよ」
花陽「グシュ…そ、そうだね…」
真木「……」
花陽「真姫ちゃん?」
真木「えっ?」
花陽「…さっき、ぼーっとしてなかった?」
真木「ううん、そんなつもりはないけど…」
花陽「…そっか」
真木「私も寝るわね…太陽ないから呼吸だけだけど」
花陽「そっか…じゃあ、また明日来るね」
真木「うん、待ってる」
シンシン
真木「……」
花陽「…今日は寒いね」
真木「そうね…私木だからあんまり感じないけど」
花陽「そうなの?」
真木「人間の時より感覚が鈍ってるのよ」
花陽「そうなんだ…」
花陽「あっ、落ち葉かき集めてて良かったね」
真木「そうね、おかげで根っこの部分はあったかい気がするわ」
真木「花陽のおかげね」
花陽「えへへ…嬉しいな」
花陽「…でも」
真木「なに?」
花陽「…葉っぱ、全部落ちちゃったね」
真木「仕方ないわよ。冬だから」
花陽「そっか…」
真木「…そんなに残念そうにしなくていいわ」
花陽「でも…ちょっと寂しいなって」
真木「また春になれば綺麗な花びらが咲くと思うから」
花陽「…うん。それまで待ってるね」
花陽「ところでやっぱり桜の木なの?」
真木「知らない」
なんなんだこれは……
真木よう子?
花陽「……」キュルルル
真木「…お腹すいてるの?」
花陽「あっ、えっと…あぅ」カァァ
真木「今日は何も持ってきてないのね」
花陽「お母さん、今日ご飯炊くの忘れちゃってて…」
真木「そう…」
花陽「でも、晩ご飯は一杯炊いてくれるって約束したの!」
真木「あんまり食べ過ぎたらダメよ」
花陽「うん…頑張ります」
真木「クスッ…何よ頑張るって」
花陽「えへへ…」キュルルル
・・・・・・・・・・・・・
・ ・
・ ・ ・ ・ ・
・・ ・ ・
花陽「…雪、積もってきたね」
真木「そうね…」
花陽「雪の重さで枝が折れたりはしないのかな?」
真木「このくらいなら大丈夫なんじゃない?」
花陽「そうかなぁ…」
真木「心配しなくても、この真姫ちゃんの枝は雪なんかで折れるほどやわじゃないわ」
花陽「ふふっ…頼もしいね」
真木「トウゼンデショー」
なぜ俺はこのSSから百合萌えを感じているのだろうか…
ガサッ
花陽「ピャア!」ボフッ
花陽「び、びっくりした…」
真木「ごめんかよちん。枝の雪が落ちたみたい」
花陽「そ、そっか…ううん。平気だよ」
真木「…ならいいけど」
花陽「あ、お水はいらない?」
真木「いらないわ。冬だから」
花陽「冬はいらないの?」
真木「雪が溶けたりするから」
花陽「…そっか」
真木「…何で悲しそうなのよ」
花陽「あっ、えっと…いつも真姫ちゃんのお水やりしてたから」
花陽「それができないのは…ちょっと残念かなぁって」
真木「……」
花陽「えへへ…変だよね」
真木「何だか…恥ずかしいわね」
花陽「そうなの?」
真木「うん…ありがと」
花陽「どういたしまして…♪」
真木「……」
花陽「……」ウトウト
真木「…こんなところで寝たら死んじゃうわよ」
花陽「……」クー
真木「」ガサガサ ボトッ
花陽「ぴゃあ!!」
真木「…かよちん、今日はもう家に帰ったほうがいいわ」
花陽「う、うん…そうだね」
真木「……」
花陽「明日も来ていいかな?」
真木「当然でしょ?」
花陽「そうだね…うん」
(・8・)「あの木に巣を作るちゅん」
>>36
???「あそこに美味しそうな鳥がいるにゃ」
花陽「…あれ?」
真木「なによ?」
花陽「…新芽、まだ出てきてないね」
真木「そうね。もうすぐじゃない?」
花陽「そうなのかな…」
真木「心配しなくても生えてくるわよ。今年がちょっと遅いだけ」
花陽「…うん」
真木「不安なの?」
花陽「…ちょっと」
真木「ショウガナイワネー」
花陽「えっ?」
真木「花陽、私の木の穴の中見て」
花陽「…?」
花陽「…あっ!」
しかし西木野病院のご令嬢が行方不明となるといろいろ大変そうなきが
>真木「花陽、私の木の穴の中見て」
くぱぁ
にこ「去年の秋はどんぐりがいっぱいで良かったわ♪今年の冬はみんなで乗り越えようね」カリカリ
こころ「お姉ちゃーん」 (・8・)
ここあ「ここあいちごが食べたーい」 (・8・)
にこ「そっかー。じゃあ春になったらお姉ちゃんがいっぱいとってきてあげるからねー」
こころ「ほんと?」 (・8・)
にこ「ほんとほんと!それまでたくさん食べてしっかりと冬を過ごすにこ♪」
こころここあ「はーい」 (・8・)ジュル
花陽「…すごい」
真木「この子達の為にも、まだまだ枯れるわけにはいかないわ」
花陽「うん…そうだねっ」
にこは一体何者なんだ
花陽「うぅ…」ブルブル
真木「…そろそろ限界ね」
花陽「ごめんね真姫ちゃん…」
真木「気にしなくていいわよ」
花陽「……」
真木「風邪ひかないように、ちゃんと暖かくしないとダメだから」
花陽「うん…」
花陽「じゃあね…明日もまた来るからね」
真木「別に無理に来なくてもいいわ」
花陽「無理なんてしてないよ」
真木「…そう」
真木「…ありがとう、かよちん」
花陽「えへへ…」
支援
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・
真木「」
花陽「ヒック…ウッ…ウウッ…」
真木「」
花陽「どうして…どうして…」
真木「」
花陽「あんなに…頑張るって言ったのに…っ」
真木「」
花陽「何で…何で…っ!」
花陽「何で…切られちゃったのぉ!」
え?
真木「…花陽」
花陽「真、姫…ちゃん」
真木「来てたのね…」
花陽「うんっ…!花陽ここにいるよっ…!」
真木「…そうね。ちゃんと聞こえる」
花陽「真姫ちゃん…真姫ちゃん…」
真木「そんなに泣かないで…これは仕方なかったのよ」
花陽「でも…こんなのって…酷い…っ」
真木「……」
花陽「道路ができるからって…真姫ちゃんを…切り倒すなんて…っ」
しゃべる木をきる勇気
おもしろい
真木「…花陽。よく聞いて」
花陽「なんで…何で花陽の事…かよちんって…呼んでくれないの…?」
真木「大事な頼みがあるから」
花陽「嫌だよぉ…聞きたくない…」
真木「…明日、私は丸太としてトラックで運ばれるわ」
花陽「ダメだよ…そんなの…嫌だぁ…っ」
真木「だから…せめて最後は…花陽に託そうと思ってたの」
花陽「…えっ」
真木「…そこに斧があるでしょ」
花陽「…!や、やだ!」
真木「花陽、それを持ちなさい」
真木「真木割りの時間よ」
クッソwwwwwwww
保守
花陽「無理だよっ…いやだよ…」フルフル
真木「大丈夫よ、予め中くらいに分けてあるから…」
真木「その部分だけ、割って欲しいの」
花陽「駄目だよ…できないよ…」
花陽「真姫ちゃんの…一部を割るなんて…できないよぉ…っ」
真木「…かよちん、お願い」
花陽「ヒック…グスッ…ウッ…ウウッ…」
真木「……」
真木「…ありがとう」
花陽「えっ…」
ほしゅ
おいどうした
この~木なんの木~西木野真姫~♪
音楽愉快な木ですから~♪
人々に愛される~木に~ぃなるでしょう~♪
真木「いつもずっと傍にいてくれたよね」
花陽「……」
真木「水もくれたし、一緒にお喋りもしたし…とっても楽しかった」
真木「花陽が傍に居てくれたから、私は木になることを頑張れた」
花陽「真姫…ちゃん」
真木「安心して、薪になっても、私は私、西木野真姫なんだから」
花陽「うん…うんっ」
真木「…きっと、美味しいお米が炊けると思うわ」
花陽「真姫ちゃん…」
木に~ぃなるでしょう~♪
真木ちゃんかわいい
もとには戻れないのか…
真木「…だから、最後まで一緒にいたいの」
花陽「……」
真木「私の広葉樹としてのお願い…聞いてくれない?」
花陽「……」
真木「…かよちん」
花陽「……」ガシッ
真木「……ありがとう」
花陽「ごめんなさい…ごめんなさい…」スッ
真木「…また会おうね」
花陽「…うん」ブォンッ
真木ちゃん…
ここまでかよちんの妄想で最後は本物の真姫ちゃんの首を斧で落とすって事でいいのかな?
木って株がありゃ復活するんじゃないの?
>>64
道路作るみたいだし無理じゃね?
パッカーン!
カランカラン……
花陽「……」
薪「」
花陽「…真姫ちゃん」
薪「」
花陽「…すごく、持ちやすくなったね」
薪「」
花陽「…近くにね、キャンプ場があるの」
薪「」
花陽「…花陽、こうやってお米炊くの初めてだけど、絶対美味しく炊いてみせるからね」
薪「」
花陽「えへへ…ありがとう」
薪ワロタ
「……じゃあ、一緒に行こう」
さすがに薪になるとしゃべれないのか
花陽「はぁ…はぁ…」
穂乃果「あ、かよちゃん!」
海未「どうでしたか?薪はちゃんと割れましたか?」
花陽「う、うん…ちょっと斧が重くて時間かかちゃったけど…」
ことり「わぁ~。これ全部かよちゃんが割ってくれたの?すごーい!」
花陽「う、うん…意外と簡単だったよ?」
凛「ごめんねーかよちん。凛も手伝いたかったけど着火剤買いに行ってたから…」
花陽「ううん、全然大丈夫だよ」
絵里「こっちの準備はできたわ。早速火をつけてみましょう」
希「下ごしらえもばっちりやでー」
花陽「…ふぅ」
「お疲れ様」
花陽「あ、真姫ちゃん…」
真姫「うわ…すごい」
花陽「えへへ…ちょっとがんばり過ぎちゃった」
真姫「私はだめね…あんなに重いもの持ったら倒れそう」
花陽「でも、花陽も最初はよろよろして、うわわわ~ってなったもん」
真姫「どうせなら力のある海未とかがやればよかったのに…」
花陽「し、仕方ないよ…器材とか運ぶの海未ちゃんにやってもらってたから」
真姫「…ま、そうね」
穂乃果「真姫ちゃんかよちゃん!お米炊けたよー」
花陽「本当!?」
真姫「かよちん喜び過ぎ」
花陽「だ、だって…キャンプでお米炊くの初めてだから楽しみで…えへへ」
真姫「あ、そうだ」
花陽「?」
真姫「…これ、さっき見つけたの」
花陽「…あっ」
にこ「」
花陽「セミの抜け殻かな」
真姫「そうね」
にこwwwwww
つまりどういうことだってばよ
花陽「たしか、蝉の抜け殻を見ると幸運が訪れるって話聞いたことあるよ」
真姫「そうなの?」
花陽「うんっ…それに、今は春だからすごーく珍しいと思うの」
真姫「へぇー」
花陽「幸運かぁ…いいなぁ」
真姫「…いる?」
花陽「えっ?」
真姫「いや…持っててもどうしようもないし」
花陽「え、えっと…花陽もいらないかな…なんて」
真姫「」ピトッ
花陽「ピャア!」
真姫「ふふっ、似合ってるわね」
花陽「ま、真姫ちゃん花陽の何処に抜け殻くっつけたの!?」
真姫「秘密。凛か誰かに取ってもらったら?」
花陽「も、もー!真姫ちゃん!」プンスカ
絵里「…あの二人楽しそうね」
希「そろそろカレーできるよー」
にこ「真姫ちゃーん!花陽ー!遊んでないで戻って来なさーい!にこの特製カレー冷めちゃうわよー!」
真姫「…て言ってるわよ?」
花陽「うぅ…ダレカタスケテー」
真姫「そんなに落ち込まないでよー…ほら、取った」
花陽「ほっ…」
真姫「あんまり待たせるとにこちゃんうるさいから、早く行きましょう」
花陽「そ、そうだね…」
真姫「うん」
花陽「…あ」
花陽「……」
真姫「…綺麗な桜ね」
花陽「うん…」
真姫「……」
花陽「……」
真姫「…行こう。かよちん」
花陽「うんっ」
真姫「ほーらくらいなさい、札束ビンタをね!」
にこ「あふん!あふん!」
` ` ;;ゞ ;" "ヾ; ;ヾゞ: ,,ヾ ;";ヾ; ;ゞゞ:; ;ヾ ;;ゞ ;" "ゞ ;ゞ゛"ゞ ; .
` ` "ゞ ;ゞ゛ ; ;ゞ:ヾ,,ヾ ;";ヾ; ;ゞ ;",,ヾゞ:ヾヾ.: ;;;ゞ ;" "ゞ ;ゞ゛ ; ; ゞ `
` ;ヾ ; ;;;ゞゞゞ,,ヾ;;ゞ ;""ゞ ;ゞ゛ ; ; ゞ,ヾ;;ヾヾ.: ; ;ヾ ; ; :ヾゞヾ., ; `
` ` ;;ゞ ;;ゞ ;"ヾ.:,,ヾ ;";ヾ.: ;ヾ ; ;;;ゞ ;" "ゞ ;ゞ゛ ; ; ゞヾ ; ;ゞ ;" "ゞ; ; ;; ::;
` "ゞ ;ゞ゛ヾ ;";ヾ; ;ゞ ;"; ;ヾ ;ゞ ;"ヾ.: ; ;ヾ;;ゞ ;" "ゞ ;ゞ゛ ; ; ゞ "ゞ ;ゞ゛ ; ; ゞ
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Ⅵ、 : : : : ┌|`、 __´| 、:/ : : : : :/_リ
いろいろシュールだった
乙
おつ
おつ
いい話だった
おつ
ところどころシュールでクソワロタ
乙です
とんでもないスレに出会ってしまった
乙です
つまりどうゆうことなんだよ
こういう話の落語かなんかなかったか
なんやこれおつ
このSSまとめへのコメント
いい話だった
いいね
ちょっとホロっとした