前に書いた、クリスタ「自由への進撃っ!!!」の修正版です。色々と書き直しや付け加えをします。
※最新話までのネタバレあり
※キャラ崩壊、その他色々崩壊
長いです。
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それは、ある晴れた日の事だった。私のお母さんが木の下で読書をしていた…
そのとき、好奇心でお母さんに抱きついてみたけど思い切り払いのけられた。それでも、お母さんが初めて私に何かをしてくれたから、それが嬉しかった。
「もし、私にこいつを[ピーーー]勇気があれば…」
それが、お母さんが私に初めて言った言葉だった…
わたしは本をよく読んでいた。本の中に出てくる母親は、どれも子供を抱き締めたり、叱ったりし、子供を愛していた。
でもわたしは、そのどれも体験した事が無かった。
祖父も祖母もお母さんも、誰もわたしを愛していないし、わたしは必要のない存在なのだと…理解した。
―――牧場
ヒストリア「…」
馬「ブルルル」
ヒストリア「…お馬さんだけだよ…私の、友達は。」ギュ
馬「…」
ヒストリア「…うぅ…」ポロポロ
レイス家の妾の娘、ヒストリア・レイス…
周りからは迫害され、家族からも愛情を与えられる事の無かった少女…
彼女の世界を救う物語が、今、幕を開ける―ー
ウォール・シーナ レイス家領地
ある日、そこで事件が起きた。
ヒストリア「…お母…さ…」
ヒストリア母「お前さえ…生まなければ…」ドサッ
ヒストリア「あ…」
男「このガキもころせ」チャキッ
ヒストリア「あ…あ…」ブルブル
ヒストリア父「待て。ころすな。」
男「!」
ヒストリア父「…クリスタ・レンズとして大人しく生きていくのなら、見逃してやってもいいだろう」
ヒストリア「…」
今まで周りからは迫害され家族からも愛されず育った少女、ヒストリア…
今、彼女の母親が目の前で殺され、更に父親の発言…
過去の様々な記憶と今、目の前で起きたショッキングな出来事の数々がヒストリアの頭の中でぐるぐると駆け巡る。そして、限界を突破した彼女の中の何かが、色々と崩壊した。
ヒストリア「…」
ヒストリア「はああぁぁぁ!?」
ヒストリア父「え」
ヒストリア「ふっざけんなぁぁぁ!!ふっざけんなよぉぉぉっ!!?」ペチンペチン
ヒストリア父「痛い痛い!頭叩くのやめんかこら!お前ら、さっさとその娘を連れていけ!」
ヒストリア「やぁだあぁぁ!!離せぇぇぇ!!」ズルズル
男「大人しくしろ、チビ!」
ヒストリア「はぁ…はぁ…、覚悟、しときなさいよ…」ギロッ
ヒストリア父「」ビクッ
ヒストリア「私は、訓練兵団に入って、いっぱい強くなって、そして、いつかお前らに復讐してやるからね!ボッコボコのギタンギタンにして壁内から駆逐してやる!!」
ヒストリア父「」
ヒストリア「でも!!」
ヒストリア「クリスタって名前は気に入ったから使ってあげてもいいわ!!」
ヒストリア父「お、おう」
ヒストリア「首洗って待ってなさいよーー!!」ズルズル
―――数年後、訓練兵団入団式
ヒストリア(ついに、入団の日が来た…ここでいっぱい訓練して、必ず強くなってみせる。)
ヒストリア(もう、あの頃みたいに…弱いままでいるもんか!!)
ユミル(…)
ユミル(あいつが、レイス家の妾の娘か。偽名を使えば見逃してやると言われてた。
ヒストリア「…!」
サシャ「んぅ、このお芋おいひぃれす」モグモグ
ヒストリア(美味そうだなぁ…)ジュルリ
キース「貴様は何者だ!?」
アルミン「シガンシナ区出身、アルミン・アルレルトです!」
キース「そうか!可愛い名前だな!!」
アルミン「ふぁっ!?」
キース「貴様は何者だ!?」
ジャン「トロスト区出身、ジャン・キルシュタインです!」
キース「そうか!馬みてぇな名前だな!!」
ジャン「はあぁっ!?」
キース「貴様は何者だ!?」
ヒストリア(…来たっ!)
ヒストリア「ウォール・シーナ出身!ヒストリア・レイスです!!」
キース「!?」
ユミル「!?」
ライナー・アニ・ベルトルト「!?」
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