プレレッド「正義の墓標」 (48)

喫茶店『シャイニングスター』

ハンティング帽をかぶった少女「おいーす!マスター、コーヒー」

彼女の名前は泉徳子、25歳のフリールポライターだが小柄な体と、幼い顔立ちで、17歳の少女にしか見えない

マスター「おっ、泉ちゃん今日も元気いいね!」

彼は喫茶『シャイニングスター』のマスター星翔(ほしかける)、45歳のオシャレでいつも丸ブチのサングラスをかけた
いかにもな喫茶店のマスター
実は正義の味方「スターライト」だが夜しか活動できない為、朝はこうして喫茶店のマスターをしている

泉「そりゃあ、毎日、足で特ダネ稼いでんだもん!元気がなくちゃおまんまの食い上げよ!まっそっちのニートには関係ないか」

Gジャン長髪の好青年「おいおい、いきなりな言われようだな」手をあげる

そして俺は赤井洋行(あかいようこう)、正義の味方「太陽よりの使者プレレッド」だ
朝昼はマスターの所でヒーロー協会日本支部T支店M事業所からの救助要請を待っているが、もちろん、彼女、泉徳子には内緒である

泉「あんたも、早く仕事見つけなさいよ、親泣いてるわよ~、あっそうだ、『増え続ける無気力な若者にインタビュー!!』であんた取り上げてやろうかしら」


赤井「そりゃあ勘弁だ」
新聞紙を広げると『増え続ける新型麻薬の被害者!!』という見いだしが載っている
犯人は分かってる、ダークネスの党員だ
ダークネスは、秘密裏に宇宙より飛来し、地球を乗っ取るべく破壊工作、武器密造、麻薬の密売と、人類の外側と内側から潰しにかかっている悪の秘密結社であり
俺達、ヒーロー協会の敵であり、そしておれの、親の仇だ

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『10年前 』

T県S市、ここは高級住宅地であり、そこに赤井家があった、赤井家は、洋式のかなり広い家で、年収1億はないと、維持も難しい所だ
洋行はそんな高級宅の二階の自室で眠っていたが、突然夜中に目が覚めた、下で騒々しく物音がするのだ
洋行は下に様子を見に行く、泥棒かもしれないから、竹刀をもって、洋行は剣道初段を取ったばかりだった

初老のメガネの男性「誰だ!なんだ洋行か」
この男性は赤井重里、洋行の父親である、いつもポーカーフェイスで、
仕事は、家族の誰も知らなかった、国家的な要職についてるらしいと言うことだけ、なんとなく知っていた、

洋行「お父さん、どこに行くんだ?こんな夜中に・・・」

重里「悪いな、洋行、起こしちまって、だが、父さんには大切な用事が出来たんだ
悪いがそれを説明してる時間はない」
重里はカバンに色々な数字だのかかれた紙やパソコンを詰め込む

洋行「ふーん」普段のことなのでそのまま部屋に戻ろうとする

重里「・・・洋行!!」思い詰めたように洋行を呼ぶ

洋行「な、なに?父さん」初めての事に洋行の目が点になる

重里「もし・・・父さんにもしもの事があれば母さんと智子の事を・・・いや、帰ったら釣りにでもいこうな」重里は寝間着のまま玄関に急ぐ

洋行「あ・・・うん」曖昧な返事をする洋行

その時、玄関口から赤井家全体に爆風が襲う

洋行「な・・・なにが・・・うっ」こめかみが激しく痛み、手を当てると、血がついてる
視界が鮮明になる、ここは?、うちの庭だ、なぜ俺はこんな所にいるんだ?、
頭が混乱する、目の前をみると家が焼けている、
そうだ、爆発したんだ、それで・・・

洋行「父さん大丈夫か!?父さーん!!」洋行は急いで立ち上がろうとするが生まれたての小鹿のように足が震えてなかなか立ち上がれない、
足をみると血まみれだ、


そして、父のメガネが落ちていた

洋行「父さーん!!母さん!智子!!」
ああ妹の智子と、お父さんと、母さんがまだ中にいるんだ、早く動け足、
洋行は無意識に握りしめていた竹刀を支えに無理やり立ち上がり、前のめりに歩きだす、

??「ククク・・・まーだ生き残りが居やがったのか・・」

洋行「お・・・お前は誰だ?」

??「俺か、ダークネス、三番隊隊長!俺はサターヌ様だ、」

炎の光で顔が見える、羊みたいな角が生えてて、口は狼のように裂けてて、歯は鋭く尖り、耳はまるでコウモリのようだ、

洋行「ば・・・ばけもの・・・」

サターヌ「おやおや、酷い言われようだな」
洋行「き、貴様か、俺の家をこんな風に・・・、そんな事より、父さん!母さん!智子!大丈夫か!」

サターヌ「あ~、全員死んだよ、」

洋行「うそだ!!父さーん!母さーん!智子!」洋行は燃える我が家に声をかける

サターヌ「人の話は聞けよ、これなんだ、」サターヌが右手をあげる、手には、重里の生首がある

洋行「と・・・父さん・・・」

サターヌ「バカが!!俺たちダークネスに逆らうとこうなるんだよ!ヒャハ!ヒャハハハ」ひとしきり笑うと重里の生首を顔から貪り食いだす

洋行「うわあぁぁぁぁ!!」洋行は目を見開く

サターヌ「うめえ・・・人間の肉は格別な気にくわない奴だとなおさらうめぇ、それにこの悲鳴のシンフォニーが食事を鮮やかに染め上げる・・・んんっさいっこう!!」サターヌは恍惚の表情を浮かべ独り言を言う

洋行「・・・」洋行は地面にへたり込む

サターヌ「どうしたよ?もっと聴かせてくれよ、ほら見ろよ」父の残骸を地面に落とし、踏みつける、

サターヌ「かわいそうに、かわいそうに、なあ、どうおもうよ?お前は」

洋行「・・・コロシテヤル・・・」

サターヌ「ん?」

洋行「コロシテヤルコロシテヤルコロシテヤルコロシテヤルコロシテヤル、ああー!!貴様っ!!ぶっ殺してやる!![ピーーー]!!殺してやる!!キエエエェ!!」洋行、飛び上がり、手にもつ竹刀で、サターヌの首目掛けて、渾身の力で突きを食らわす
サターヌの首に竹刀が当たるが、竹刀が折れそうなほどひしゃげるだけだ
サターヌ「ん?これだけか?」

洋行「うわあぁぁぁぁ!!」がむしゃらに竹刀でサターヌを滅多打ちにする、

サターヌ「ハハハ、よく頑張りましたっと」、振りかざされた竹刀をつかみ握り潰し、洋行の鳩尾を蹴る、

洋行「ぐげぇ!!」洋行は3メートル後ろまで吹き飛び、口から胃液、唾液、夕飯などをダラダラと垂らす、

サターヌ「きったねぇ」

洋行は、それでも石をつかみ殴りかかる

洋行「[ピーーー]!貴様は[ピーーー]!!」
しかし
サターヌ「五月蝿いよ、お前」右手をもたれ握りつぶされる、

洋行「ぐぎゃああああ!!」洋行は痛みのあまり地面を転がり回る

サターヌ「そうそう、それでいいんだ」サターヌは転がる洋行の胸を踏みつけ笑う

洋行「ぐがっ、あぁぁ」洋行はもがき足をどけようとするがサターヌの足はビクともしない

サターヌ「おっと、遊びすぎたみたいだな、」

サターヌは月を見上げて言う

サターヌ「お前ともっと遊んであげたい所だが、もうお開きだ、楽しかったぜ、じゃあな」
サターヌは足に力を入れると、洋行のあばらのきしむ音がする

洋行「ぎがががぁ・・・・」洋行が口から血を吐く

その時!!空から青い閃光が洋行の目に映る

青い閃光「プレブルーキック!!!」


サターヌ「ぐわっ!!」洋行がどんなに殴ってもビクともしなかったサターヌの体が吹き飛ぶ

サターヌ「誰だ!!」サターヌが青い閃光を睨む
青いヘルメット、青いスカーフ、黄色に光る瞳、青いライダースーツの男が立っている

青い閃光「君、大丈夫かい」青い閃光は洋行を抱き起こす

洋行「ぐっ・・・あんたは・・がはっ」

青い閃光「無理をしてはいけない!!」

サターヌ「無視すんじゃねー!!」に殴りかかると、居たはずの青い閃光がいない、洋行もだ、
サターヌがあたりを探す
サターヌ「ど、どこだ。」

青い閃光「ここで少し待っててくれ、すぐに救急車を呼ぶから」

サターヌがその声のする方向をみると、かなり遠くの木の下で、洋行を優しく横にする青い閃光がいる

サターヌ「て、てめえ、二度も俺を無視しやがって、」

青い閃光「ん、俺の名前だったな、貴様に話す名前はない!!消えろ!!サターヌ」

青い閃光はそういうと、あっという間にサターヌとの距離を詰め、鳩尾に一発ストレートを食らわす、
サターヌ「ぐぐげぇ、」
サターヌは思わず前のめりになり、開いた顎に青い閃光が一発アッパーを食らわすとサターヌの歯が何本か音を立てて折れる

サターヌ「お、おへの歯が!!」サターヌが口をおさえ、前をみると青い閃光がいない

青い閃光「歯の心配してる場合か」

サターヌの後ろから声がして、振り向く前に、後頭部に強い衝撃が走る、蹴られたのだ

サターヌは前のめりに倒れる

サターヌ「ぐわぁー!!もう許さねー!!」
サターヌは憤怒の表情を浮かべ立ち上がる
サターヌ「ヘルファイヤー!!」口から黒い炎を青い閃光に向けて出す

サターヌ「ヘルファイヤーは6000℃のまさに灼熱!!骨も残さんわ!!」

サターヌは黒い炎を吐き続ける
その中から声が聞こえる

青い閃光「プレブルーキッーク!!」

黒い炎から飛び出ると共に、サターヌの鳩尾に青い光をまとった跳び蹴りを食らわす、
サターヌの腹に風穴が開く

サターヌ「お・・・おれの・・・必殺技・・・か」

青い閃光「まだ生きてるのか、しぶといな、俺は太陽の使者、そんなヤワな炎が効くか」

サターヌ「お前が、噂のプレブルーか・・・どうりで勝てない・・・みたいだな」サターヌがニヤリと笑う

青い閃光「そうだ、諦めて投降するか、トドメ刺されるか、選べ、」

サターヌ「ククク・・・敵でも慈悲をかけるか、甘い奴だ、逃げさせてもらうね!俺は!」

青い閃光「逃がすか!!」

サターヌ「ヘルフラッシュ!!」サターヌから黒いの閃光が飛び出す

青い閃光「くっ!!」思わず目を背ける

サターヌ「さらば!!」

もうサターヌはいなかった

青い閃光「ちっ!逃がしたか・・・そうだ、少年大丈夫か!!」

洋行「げっふ・・・げふっ・・」口から血を出しまくる
どうやら肋骨が肺を貫いてるようだ

プレブルー「少年!!くそっ、手間取り過ぎた!!」

このままだと・・・少年が・・・救急車がくる前に死んでしまう!!

プレブルー「迷ってる暇はない!!ウオオオォ!!」
プレブルーの胸から青い光の塊が出てくるその光を洋行の胸に押し当てる

プレブルー「頼む!!どうか効いてくれ!!」
プレブルーは祈る

洋行「う・・・うおおおお!!!」
洋行の体が宙に浮き上がり、眩い光を放つ

プレブルー「やったか!!」
あまりのまばゆさに目をそらしていたプレブルーが洋行の方をみると

赤いヘルメット、赤いスカート、赤いライダースーツの少年が赤い光を放ちながら立っていた

赤いヘルメット「熱い・・・燃えているようだ・・・」
自分の体を抱きしめる

赤いヘルメット「うおおおお!!」体をそらせ、思いきり彷徨する

赤いヘルメット「この高翌揚感は?さっき俺は確かに体中傷だらけで、なんだこの格好は?」
自分の手をみる

プレブルー「君は太陽の波動に目覚めたんだよ、プレレッド」

プレレッド「プレレッド?俺の名前か?いや違う、俺の名前は洋行、そう洋行だ、あんたは確か俺を助けてくれた・・・
なんだこのふざけた格好は?」
まるで寝ぼけているかのように、朦朧としている

プレブルー「偉大なる太陽の力に目覚めたんだよ、君は死ぬ所だったんだ、
だから僕は、君の可能性にかけて自分の太陽の波動を君に分けた、
もし、君の精神が太陽の波動に合わなければ君の体は煤と化していただろうプレレッド」

どう見てもアルカイザーです

プレレッド「おい、俺の名前は」

プレブルー「洋行だろ、知っている、しかしその格好の時はプレレッドだ、私以外、誰にも知られてはならない、
知られた時、君の体は煤になる」

プレレッド「話が見えてこないな?・・・そうだ!!あいつは、サターヌは!!」

プレブルー「あいつは、逃がしてしまった」

プレレッド「やろう、必ずぶっ殺してやる!!」プレレッドが怒鳴る

プレブルー「憎悪に飲まれるんじゃない!太陽の波動はそこに力を与えてはくれない!」

プレレッド「なんだよ、さっきから太陽の波動、太陽の波動って」

パトカーの音が鳴り響いて近づいてくる、

プレブルー「まだこの星にはヒーロー協会がない、面倒な事になる、ついて来い、プレレッド、全てはそこで話そう、ヤツらの事も君の父上の事も」
プレブルーが走り出す

プレレッド「あっ、あんたちょっと待てって!!」
プレレッドが追う

プレブルー「甘ったれるなよ、悪はそこにつけ込んでくるんだからな、ふふ、プレレッドか・・・お前に俺の全てを叩き込んでやる、地球の希望の太陽になれ」
必死に追いかけるプレレッドを尻目に、一人そうつぶやきながらプレブルーは笑う

それからプレブルーに全てを聞いた、ダークネスは侵略国家で、宇宙の惑星の豊かな惑星を見つけたら、
そこの高等生物を皆殺しにし、好き放題暴れた後、次の惑星に向かう極悪な連中で、プレブルーが壊滅させたが、また謎の復活を遂げた事

宇宙ヒーロー協会は、そういった、他星の環境を著しく破壊する宇宙人から、現地人を守る組織だということ

そして父のこと、父は、一人宇宙ヒーロー協会の存在に気づき連絡を取り合い、ダークネスの存在を伝えられ、首相に発表する所だったということ

そしてプレ戦士としての生き方、戦い方、全てを10年間叩き込まれた、

がある日

プレブルー「プレレッド、私はどうしてもいかねばならない、」

プレレッド「何故だ!プレブルー、まだダークネスとの決着はついてないぜ!」

プレブルー「悪はダークネスだけじゃない、この広い宇宙だ、五万といる、
その被害を受けてる地域も、そして私の助けを必要としてる地域があるんだ、宇宙ヒーロー協会から、そうお達しが来た」

プレレッド「だからって・・・地球を見捨てるのか!」

プレブルー「地球には君がいる、連中の勢力圏も伸びたが、我々も手をこまねいてばかりじゃない、地球にもヒーロー協会支部が出来てきた実際現行で活躍してる人たちもいる、」
プレレッド「そいつらに任せろって言うのか?!」

プレブルー「違う、プレレッド、これを見ろ」プレブルーが紙切れをプレレッドに渡す
住所が書いてある

プレレッド「こ、これは・・・」

プレブルー「君の担当地区だ、ヒーロー協会に話はついている、君もヒーローとして動き出すんだ」

プレレッド「ブルー!!」

プレブルー「地球は任せたぜ。ヒーロー」

プレブルーは振り向かず去っていった

『そうして今にいたる』

泉「おーっと、こうしちゃいられない!!事件があたしを待ってる!!またね!マスター!あんたは早く仕事見つけなさいよ!」
泉は、コーヒーとパンをかき込む

星「行ってらっしゃい!!」

赤井「あんまりむちゃすんなよな、」

泉は赤井にあっかんべーしてドアを開ける

赤井「彼女、良くくるようになったね」

星「君に惚れてんじゃないか?」

赤井「冗談よせよ、無職なんだぜ俺は、」

星「いつも、助けて貰ってるしさ」

赤井「それはプレレッドだろ」

星「いやいや、女の子の直感力は甘くみちゃいけないよ~、」
星は笑う
彼女、泉徳子はどこにでも顔を出す、命知らずで、ヤクザの事務所やら、大物政治家、テロリスト、麻薬取引の現場にも
アポ無しで突撃取材をかける、業界でも嫌われ者だが、
彼女の、リアルな徳ダネと、権力に媚びない姿勢を好む編集部も少なからずいるのである
しかし持ち前の直感力で生き延びてきた彼女でもどうにもならない状況がある
その時には、不思議とプレレッドが助けてるのだ

赤井「冗談はさておき、ダークネスの情報は?」

星「ん~、夜は麻薬取引に精を出してるみたいだな、他の地域も変わりなく」

赤井「昼も麻薬取引に力を出している、他の地域、変わりなく」

星「なんだぁ?連中、侵略から足を洗って街のシャブ屋さんとして生きていく気か?」

赤井「いずれにせよ、悪質なことに変わりはない、今に尻尾をつかんで叩き潰してやる!!」

テレビ「ホッホッホッ、いつも威勢がいいな」
テレビにはツルピカでヒゲをはやしたおじいさんが映っている
赤井「なんだ溝呂木博士か」

溝呂木博士は日本支部の研究所長官である
溝呂木博士「なんだとはなんじゃ!」

赤井「おいおい、日本支部の研究所長官殿がいつも一事業所に時間割いてて良いのかよ」

メガネの女助手「ご心配に及ばず、個人的な理由では、ございませんから。」

この女助手は、六道式子、かなりの美人で頭はダントツに切れる、

星「式子ちゃん、いつも可愛いね、俺と話がしたいからだろ?」
星が投げキッスをする

六道「あなた方の地区がダントツで、怪人発生率が高いんです、繁華街があるからと言うのを差し置いてもね、勘違いもほどほどにしてくださいね」と冷たい笑顔を見せる
六道はガードがかなり固く、賢いから普通の男はすぐに撃沈してしまうのだ
伊達男の星も、少ししょんぼりする
関係なく赤井が話を続ける
赤井「それはどういうわけだ?」

溝呂木博士「原因は不明じゃよ、だから君たちに話が聴きたいんじゃ、些細な事でいいからの」

赤井「それは・・・」

溝呂木博士「心あたりがあるか!」
溝呂木博士が身を乗り出す

赤井「俺がプレレッドだから・・・じゃないかな」

星「おいおい、自惚れか?」

赤井「いや、プレブルーから聞いた事がある、彼が以前ダークネスをほぼ壊滅させたと、」

溝呂木博士「そして君は彼の弟子だからと・・・」

星「しかし、そんなにすぐバレるもんかね~、」

赤井「俺たちプレ戦士は太陽の波動を借りて戦うから似てるんだ、それに、彼に戦い方を教わった、骨まで彼の技術が染み付いてるから
戦い方でバレたんだと思う」

溝呂木博士「ふむ・・・理由として、それが正しいかもな、つまり君が奴らを呼んでると言うわけじゃな」

赤井「・・・・・多分」

六道「どうしましょう、博士、M事業所は繁華街で人口密度も高い、リスクを考えたら彼を、僻地にと言う手もあります」

溝呂木博士「ふむ・・・」

星「そりゃあ困りますぜ」
星はあっけらかんと答える

六道「何故です?」

星「赤井が増やしてるとしよう、しかし急に変えた所で、いきなり量は変わらないでしょう、ヒーロー協会の情報が向こうに筒抜けなら別だけどな
そうなるとこっちはヤバい、プレレッドが強いから今の状態が保ててるんだ、
繁華街の人たちを守りきれんかったら、この街は占拠されちまう、
それだけじゃないここを拠点に、他の地区にも足を伸ばされる、国家的な設備とやらにもね
案外ここは要なんだよ、
それにT県は事業所が多いからサポートしあえる、」


六道「それもそうですが、密集地なのでT支店の一枚岩で敵と闘うのを避けるべきなのです、」

星「いや守るだけを考えたらそうだが、もう攻勢に出てもいいんじゃないかな?このままだと、麻薬取引のいたちごっこするだけだよ
赤井をエサにさ、向こうさん、赤井のことなら麻薬ビジネスそっちのけで、狙ってくる、大物を釣るチャンスじゃないか、その時にはヒーローの多いT支店が日本で一番の爆発力を持ってると思う」

六道「しかし、市民の安全を・・・」
溝呂木博士は六道の口を止める
溝呂木博士「ふむ、君は両刃の剣じゃな、赤井くん、君は自分についてどう思う?」

赤井「俺は、ダークネスを滅ぼしたい、それだけなんです、難しい話はわからない、けど今この街で麻薬漬けにされてるヒトがいるなら、それを食い止める、」

溝呂木博士「そうじゃな、非常にシンプルでいいぞい、」

六道「それでは、定期連絡を怠らないよう」
通信が切れる

星「んん~、んじゃあ俺は寝るから、頼んだぜ、プレレッド」
あくびしながら自室に戻る

赤井「了解、チェンジ、プレレッド!!」

玄関を出て飛び出す

『繁華街裏路地』

帽子を深くかぶった若い男DQN「早く・・・早くくれ・・・」

ドレッド頭にサングラスにマスクの男フクメン「金は持ってきたのかよ」

DQN「ほら!!」5万円

フクメン「おっ、いいね・・・よしよし、」ポケットに突っ込む

DQN「じ、じらすなよ!は、早く!」

フクメン「ほらよ、」タバコの箱をだす

DQN「やった・・・」タバコの箱をつかもうとする

フクメン「おっと、その前にだ」タバコの箱を引き戻す

DQN「テメェ!!」殴りかかるDQN
しかしよけられて首根っこを掴まれる

DQN「ぐっえ・・・」もがくが首を捕まえたフクメンの手がどかない

フクメン「次回から値上げだ、消費税も高くなるしなクックック」フクメンが手をどける

DQN「ぐふっ、げほっ、そんな!今回だって必死に!!」

フクメン「わかったわかった、また安くしといてやる、だけどだ」タバコの箱を渡す
DQNはその箱から出した錠剤を口に含む
DQN「あっふうキタキタ、ほへ~」DQNがその場にへたり込み上を見上げ、昇天したような顔をする

フクメン「また友達連れてこい、な~に簡単だ、夜遊んでる頭悪そうな女を誘えばいいだけだ、お前の甘いマスクなら簡単だろ?聞こえてるか?」DQNの頬を叩く

DQN「へい~」手をヒラヒラさせる

フクメン「ダメだこりゃ」と笑い去ろうとする

プレレッド「待てっ!!貴様ダークネスだな!」

ビルの上からプレレッドの糾弾する声

フクメン「ちっ!」走り逃げる

プレレッド「まてっ!!」DQNに駆け寄る

プレレッド「遅かったか・・・」DQNの顔を見て、もう彼が手遅れなのを知る

『街角』

フクメン「ハアハア・・・まいたか?」息を整えようとする

プレレッド「逃がすと思ってるのか?」

振り返るとプレレッドがいる

フクメン「畜生![ピーーー]っ!」手にナイフを持ち、プレレッドを狙うがあっという間に組伏されてしまう

フクメン「いてえ!!折れる折れるって!マジ!!」フクメンもがく

プレレッド「お前、麻薬を売ってたな」

フクメン「なんの話かわかんねーよ!ただだべってただけだし!!」

プレレッドが男のコートをあさるとタバコの箱に入った麻薬と、先ほどの金がある
フクメン「あっ・・・」

プレレッド「嘘をつくなら、もっと考えてからついたらどうだ?」腕の締め上げをきつくする

フクメン「いてててて!!見逃してくれよ~」

プレレッド「誰から買ったか、言え!!」

フクメン「言ったら見逃してくれるのか?」
プレレッド「・・・・」
折れんばかりに腕を締め上げる

フクメン「わかったわかった言うから、旦那だよ・・・」
締め上げが緩む

プレレッド「旦那?」

フクメン「たまにクラブに来てて、そう呼ばれてる、」

プレレッド「それで?」

フクメン「楽で儲かる仕事があるから、やらないかって・・・」

プレレッド「そのクラブの名前は?」

??「クアトロってんだよ、ヒーロー」

後ろから声がして、振り向こうとした途端に、強い衝撃が体全体に走り、壁にめり込むプレレッド

フクメン「旦那~」フクメンがその旦那と呼ばれる男にすがりつく

プレレッド「バカッ!!逃げろっ!!」壁から這い出す

遅かった、フクメンは踏み潰されて真っ赤なトマトになってしまった!!

旦那「バカをエサにしときゃあヒーローが釣れるだろうと思ったら、案の定だ!!おい!!お前ら出てこい!!」

ぞろぞろと異形の怪物たちがでてくる

プレレッド「貴様ら、ダークネスだな?」

旦那は、まるで高級ヤクザみたいなオールバックに強面、高級そうなスーツだが、
その自分の面を引きちぎると別の虎のような顔をだした

旦那「俺はタイガーマン!!そうダークネスの怪人だ!!ヒーローをぶちころしゃ階級が上がるからな、死んでもらうぜ!!」

スネーキン「俺はスネーキン!!同上!!」

魚丸「俺は魚丸!!同上!!」

マッシュキャット「僕はマッシュキャットにゃ!!同上!!」

もよもと「おれは、もよもと!!同上!!」

ああああ「俺はああああ!!同上!!」

それからも自己紹介が続き、日が暮れ始める
・・・・自己紹介が続きやる気を削ぐ作戦か!!ダークネス!!
プレレッド「貴様らの名前なぞどうでもいい!!手間が省けた!!まとめてこい!!」
そういいながらも、最後まで自己紹介を聞く、優しさこそが、太陽の戦士の資質である

プレレッド「ハアハア・・・流石に20人の怪物相手は・・・キツいぜ・・・」

ヨタヨタとその場を去るプレレッド

プレレッド「こちらT支店M事業所プレレッド・・・怪人20人を・・・倒した・・・いや、殺してはないが・・・明日まで目覚めることは無いだろう・・・回収頼む」

『遠くのビルの屋上』

??1「幹部候補生20人、全員ヒーローを殺した事がある奴らを、あっという間に殲滅、しかも手加減してか、器用な真似しやがる、噂は本当のようだぜぇ」

??2「それに、初めに赤子の手をひねるように倒した、フクメン、あれも一応怪人なんですがね、
しかしヤツがあの憎きプレブルーの愛弟子ですか、ヤりますか?弱ってる今がチャンスのようですし」

??1「いや、弱ってねえよ、あいつ、一発も打撃らしい打撃をくらってねえ、」

??2「ちょっと過大評価しすぎでは?幹部候補生20体ぐらい我々でも、お茶の子さいさいでしょう」

??1「お前はプレブルーを知らねーのさ、ヤツが本当の強さを見せるのは、体力が底をついた時さ、お前の前任者もそれでやられた、」

??2「だから尻尾巻いて逃げる、とね、いやはや、前回やられた理由は、敵だけじゃないんじゃないですかね」

??1「絡むね~、今お前と遊んでもいいが、アレは見つかったのかい、」

??2「はい、素晴らしいポテンシャルを持ち合わせてますよ、あれは、あとは、こっち側にひき込むだけです」

??1「よし、ヤツはソイツに任せよう、プレ戦士さえいなきゃあ、目立つ奴はいねえ、地球はもらったな、」
??1が消える
??2「プレレッドか・・・そんなに強いんですかね~、今度試してあげましょう、フフ」
??2も消える

Tシャツの好青年「ハアハア、」
汗だくで荷物を運ぶ、好青年、顔には疲労の色が隠せない
運送会社のようだ、なのに彼一人しかいない
10時間労働、はっきり言って労働基準法違反である

のっぺりとした顔のジジイ「はい、お疲れさん、明日も、頼むよ、明日は今日の1.5倍あるから早く来てね」
ジジイがトラックを運転していく
Tシャツの好青年「はい、お疲れ様でした!!」

ヨタヨタの足でボロボロのアパートに帰る

Tシャツの好青年「ただいまぁ・・・」

長髪の女「カズキ!!こんな時間まで・・・」

カズキ「いつものことさ、荷物が多いんだよ、ミエコ」

ミエコ「そんなの・・・労働基準法違反よ!!!訴えましょう」

カズキ「よせよせ、弁護士を雇う金もないし、それに、身寄りのない俺を雇ってくれる所なんて、なかなか見つかんねーよ
今の職場だって、やっと見つかったんだよ」

そう、彼らは孤児で、孤児院から連れ添ってきた、二人なのだ、

カズキ「それに、おれは法律の事なんかさっぱりだ、煙に巻かれるだけだよ」

ミエコ「だって!だって・・・そんな毎日ボロボロなカズキ見てられない・・・」ミエコが泣き出す

カズキ「おい、泣くなよ、バカ、おれは、今幸せなんだぜ」ミエコのそばに近づく

ミエコ「カズキ・・・」

カズキ「お前と二人、誰にも邪魔されず、暮らせてる、俺にはこれ以上望む幸せなんかないよ」ミエコを抱きしめる

ミエコ「でも、もっといい仕事があるはずよ、カズキ、私だって見つかったんだもん、カズキならもっといい仕事が、」

カズキ「それはこれから探すよ、今はもう少しこのままでいい」カズキは目を閉じる
ささやかに咲いた小さな、ほんの小さな花を、潰す権利なんて、誰にもないハズなのに、
その二人に崩壊の影が忍び寄っていた

今日の荷物は多いからと、午前8時についたカズキ、それから午後10時までの日給労働が始まる
小さな倉庫中に広がる荷物、それをカズキ一人で積んでいく、

カズキ(昨日ミエコはあんな事を言っていたけどおれは、これで満足だよ)

カズキが白い息をはきながらコンテナを運び始める、
本当に全ての作業がカズキ一人なのである


ジジイ「・・・・」

それを作業場の上からいやらしく見つめるジジイ、

昼2時、

カズキ「ハアハア・・・」
カズキは休まずトラックに詰め込み続ける、冬だと言うのに汗だくである

カズキ「ハアハア・・・んん!!」

おかしい、コンテナを運ぶ台車のブレーキが効かない、
コンテナが作業場から崩れるようにトラックに入る

ジジイ「おい!!お前!!なにやってんだ!!」

ジジイがどこからともなく降りてくる
カズキ「ハアハア・・・ブレーキが!!・・・ブレーキが効かなくて・・・」

ジジイ「言い訳はいいよ、あーあーこれは、ひどい、全部オシャカだ!!」

ジジイまくし立てる

ジジイ「契約書に書いてたよな、破損等の責任一切は、引き受けるって」

用意してたように契約書を出す

ジジイ「6千万だよ!!早く出せ!!」


カズキ「俺に・・・そんな金・・・」

ジジイ「あるないじゃなくて、払うんだよ!!着いてこい!!」

あまりの事態に呆然とするカズキはジジイに促されるままについていく、

連れて行かれたのは、ヤクザの事務所か、闇金か、これ見よがしに立てかけてある「仁義」の掛け軸、虎の置物、悪趣味な高級品の全てが集まったような一室 で

カズキは、ガラの悪い連中にボコボコにされ、無理やり、書類にサインさせられる、

カズキはそのまま事務所を追い出され、ヨタヨタの足でアパートに帰る、

ミエコ「カズキ!!どうしたの!!その体!!」

カズキ「ミエコ・・・アパートを出ろ・・・逃げるんだ・・・」

ミエコ「逃げるんだって・・・わかんないよ!!」

カズキ「いいから!!早く!!」

ミエコ「カズキは・・・」

カズキ「俺はあとからいくから!!早く!!」

パンチパーマ「おっと、そうはいかないよカズキく~ん」

開けっ放しのドアからパンチパーマの男とその部下5人が、ゾロゾロとアパートに乗り込んでくる

ミエコ「あなた達、勝手に人の家に、警察呼ぶわよ!」

パンチパーマ「どうやって?」電話機のコードを部下が切っている

パンチパーマ「それより、聞いてくれよ、そこのカズキくんがさ、6千万借りといて返してくんないのよ、」

カズキ「ミエコには関係ない!!」そう叫んだ瞬間、ヤクザの部下のボディブローが決まる

カズキ「ぐっ!!」
部下がカズキを羽交い締めにする
ミエコ「カズキ!!」

パンチパーマ「黙ってきけよ、なあ、このままだとカズキくんを海に沈めなきゃ俺たち、気が済まないの」

ミエコ「そんなこと・・・警察が・・・」

パンチパーマ「警察ハッ、分かるか、んなもん、沈めちまえば、誰もわかんねえよ、、それに警察には友達がいっぱいいるしな」
周りの取り巻きが笑う

ミエコが泣きそうな顔になる

パンチパーマ「そこでだ、あんたにカズキくんを助けてあげて欲しいんだ、」

ミエコ「どうやって・・・きゃあ!!」
パンチパーマがいきなりミエコの胸を揉む

パンチパーマ「その体でだよ、そうだな、これなら結構高値がつくな」

パンチパーマがミエコの頬を舐める

カズキ「うおおおお!!!やめろぉぉぉ!!!」

カズキは部下を振りほどき、パンチパーマを殴り始める

パンチパーマ「てめえ!!ぶふっ!!」

どんどん腫れ上がるパンチパーマの顔、部下5人が止めに入っても、その静止をふり解き殴り続ける、

部下「くっそ」持ってたスタンガンをカズキの腰に押し付けて、やっとカズキの動きが止まる、

パンチパーマ「こ、コイツ!!」
鼻血を拭き、倒れるカズキを踏みつけ始める、畳が赤く染まる

ミエコ「止めてぇ!!カズキが死んじゃう!!」

ミエコがカズキの上にかぶさってもパンチパーマは蹴るのを止めない、

しばらく続いたあと、
パンチパーマ「ハアハア・・・6500万だ、明日までに用意しろ、逃げても無駄だからな・・・出来なきゃ女を風呂に沈めるからな・・・行くぞ」

ボロボロになり、動かない二人を残し、パンチパーマは、ベンツに乗り込む、

ミエコ「・・・・逃げよう・・」

カズキ「・・・・無理だ・・・」

カズキがこっそり外を見るとアパートの前に車が止まってるヤクザのだ、

ミエコ「私がおとりになるから・・・奴らの目的はあたしでしょ・・カズキは逃げてよ・・・」

カズキ「そんな事いうな!!・・・いうな・・・」

カズキ「すまん、ちょっと公園に行く・・・奴らが入ってきたら、叫べ、すぐ行くから」

公園にて、

カズキ「くっそおおおおおお!!!」

木を殴りつけるカズキ

カズキ「神様いないのか!俺は、俺たちは、親からも見放されて、あんたも、見放すのか、どうか、どうか助けてくれよ!!」
木によっかかり泣き始める

カズキ「神様・・・助けて・・・」

タキシードの若者「ホッホッホッ、お困りのようですね。」

怪しい、タキシードを着た20歳ぐらいの美青年がカズキに声をかける

カズキ「なんだよあんた、あっちいけよ、」

タキシードの青年「残念、お力になれるかも、知れないのに」

カズキ「ちっ・・」帰ろうとする、

タキシードの青年「お金のことならば、私ならば、なんとかできるかも、しれませんよ、」

カズキ「んじゃあ、6500万、ほら、なんとかしてくれんだろ」ぶっきらぼうに手を出す

タキシードの青年「今はないですね、」

カズキ「そうか、じゃあ失せろ、いや、俺が帰る、じゃあな、」カズキが戻ろうとする

タキシードの青年「車にならありますがね、ついてきてください」

そう言うとカズキを促し連れていく

カズキ「俺を騙したって、なんも出ないぜ、」

タキシードの青年「私、とある研究所の所長なんですよ、だから無駄に金だけはあるんですねー、着きましたよ」

高級外車クラウンに白衣を着た運転手が待っている、

タキシードの青年「ほらね、6500万、」
車のトランクにぎっしり詰まれた、数億円はある金、

カズキ「クックックッ、アーハッハッハ!!バカみてえ、」

タキシードの青年「面白いですか」

カズキ「何が目的だよ、お前ら、まどるっこしい、なんなんだよ、ジジイ、ヤクザ、研究所、次は?いい加減にしてくれよ!!」

タキシードの青年「すみませんね、ただ勘違いしないでいただきたいのが、あのヤクザと我々は無関係だということです、
我々は裏の事情に詳しい、あなたの事、
ヤクザと運送会社の計画について事前に知ってお助けしようとね、」

カズキ「それで条件は?」

タキシードの青年「そうですね、我々の、実験に付き合ってほしいのです、」

カズキ「いいだろう、もう好きにしてくれ!!」


タキシードの青年「それじゃあ、車にどうぞ」

カズキ「どこに連れていく、」

タキシードの青年「不安ですか?大丈夫、先にヤクザの所に話をつけに行くんですよ、あなたの彼女なら大丈夫、我々の仲間が守ってますよ」

カズキ「・・・」車に乗り込む
フカフカの座席、三人、運転手、タキシードの青年、カズキが座る
タキシードの青年「大丈夫、我々はあなたの味方ですよ、そうだ、ジュースは、タバコはいかがかな、何でもあるんですよ、」
タキシードの青年は、優しい口調で、カズキの足をさする
カズキ「・・・ふっ・・・そうだ、あんた、名前は・・・」

タキシードの青年「フッフッフ、もしかしたら、あなたの神様かもね・・・」

パンチパーマ「てめえ・・・金は、」

カズキ「・・・・」

タキシードの青年「金ならありますよ、6500万ですよね」
タキシードの青年がキャッシュで出す

パンチパーマ「誰だてめえ!!」

タキシードの青年「彼のスポンサーです」

パンチパーマ「スポンサーだと、」高笑いをし始める

パンチパーマ「コイツの臓器は、そんなに高値なのかい」

タキシードの青年「これで終わりですね、今後彼らに近寄らないでください、さようなら」

パンチパーマ「待てや、話は終わってねえよ、」タキシードの青年の肩をつかむ
タキシードの青年の顔が露骨に不快で歪む

パンチパーマ「まだ、コイツに殴られた治療費がのこってんですよ、旦那、」

タキシードの青年「いくらです?」

パンチパーマ「+6000万、それと他にも、患ってるかも知れねえから、その辺はおいおい」

このヤクザは、新しいカモを見つけたと思い、どんどんせびり始める

タキシードの青年「おい、あまり調子に乗るなよ・・・」タキシードの青年の皮膚がボロボロと崩れ始める

カズキ「な・・・」

パンチパーマ「こいつ!!人間じゃねぇ!!おい!おい!」部下がゾロゾロと出てくる

羽が生えて、みるみる蝶のような形になる、

バタフライキッド「下等民族が・・・優しくしてやりゃあ、つけあがりやがって」

パンチパーマの首をつかむ、

パンチパーマ「ぐっ、がっ!!」
180cm100kg以上ある巨体が細いバタフライキッドの右手だけで浮き上がる

部下達がドスで刺すが、跳ね返す、 恐怖のあまり逃げ出す部下もいる

パンチパーマが気を失いかけた所で手を離す、
パンチパーマ「ガハッ、ハッ」喉を抑え呼吸を整える

バタフライキッド「おい、」パンチパーマの顔を叩く

パンチパーマ「は、はい・・・」足が震えてる、鼻血をすすりながら立ちすくむ
カズキは見てて滑稽だと思った

バタフライキッド「今後彼らに、近寄らないようにお願いしますよ。部下にもそうお伝えください。でないと、」

目にも止まらない速さで部下の一人の前に立つ、

部下「あっ、あっ、おやぶ・・」
上からゲンコツを食らわせるすると、ガッ!という音がなった瞬間、部下の体が消え、床に赤いグロテスクなオブジェができる、それが元人間だとは、思えないぐらいに、

バタフライキッド「あなたもこうなりますよ、」

パンチパーマ「は、は、はひ、」へなへなとへたり込む

バタフライキッド「行きましょう、カズキくん」

カズキ「あ、・・ああ・・・」へたり込むパンチパーマを一別し、バタフライキッドを追うカズキ、
顔が笑いで歪む、いけない事だと思いながらも、
あんなに粋がってた奴が、へたり込んで、今にも泣きそうなのだ、
これを「ザマアwwwwww」と言うんだろう、

バタフライキッドは元のタキシードの姿に戻り車に乗り込む、

カズキ「・・・・」

バタフライキッド「驚きましたか?」

カズキ「いや、なんていうか、あの」

バタフライキッド「すっきりしたと」

カズキ「ああ、あんたすげーよ」

バタフライキッド「あなたもこうなるんですよ、」ニヤリと笑う

カズキ「やっぱり、そうか・・・」

バタフライキッド「嫌ですか?」

カズキ「いや・・・でも・・・」

バタフライキッド「でも」

カズキ「最後にミエコに会いたい」

バタフライキッド「構いませんよ、おい回せ」
車がアパートにつく、

カズキがドアを開けるとちゃぶ台にうつむせで眠るミエコがいる

カズキ「・・・ミエコ・・・」

ミエコの肩に自分のジャンパーをかける

ミエコ「zzz・・・カズキ・・・大丈夫だからね・・・zzz」

カズキ「ああ、大丈夫、大丈夫だよ、」ミエコの頬にキスをする


カズキ「じゃあ、さよ・・なら・・・」アパートを出る

バタフライキッド「早かったですね、」

カズキ「ああ・・・もう心残りは無い」

車は暗い暗い夜道を走り出した

怪人精製機械にカズキが乗り込む

サターヌ「よう、正義の怪人さん!!」

バタフライキッド「さあ、なんの事だか、さっぱり、」

サターヌ「ははは、あれ、あのパンチパーマ、お前の子飼いだろ、」

バタフライキッド「ククク、さてね、」

サターヌ「そんな、まどるっこしい、やり方する必要あったのかね~、無理やり突っ込んじまえば良かったんじゃねーかな」

バタフライキッド「このマシーンはね、人間だった時の記憶が消えるんですが、
強烈な記憶だけは残る、その時に、醜悪な人間の記憶と、優しい優しい私の記憶がこの機械の中で反芻される、
彼は私の非常に忠実な部下となるでしょう」

サターヌ「そんな価値があるのか、コイツに、」

バタフライキッド「そりゃあもう、なんたって100年に一度のヒーローの資質を持つ怪人ですから、」

サターヌ「おっ、出来たみたいだぞ」

黒いヘルメット「うう・・・」ヨタヨタと歩いて外に出てくる


サターヌ「コイツは!!」

バタフライキッド「ほう・・・なるほど」

黒いヘルメット、黒いライダースーツ、
黒いスカーフ

サターヌ「プレブルーそっくりだぜ・・・」
バタフライキッド「ハハッ、あなたの名前が決まりましたよ、プレブラック、あなたの名前です!!」

プレブラック「プレ・・・ブラック・・・」

バタフライキッド「そうです、あなたの名前です、」

プレブラックは頭を抑える

プレブラック「うっ・・・うう・・・」
頭を地面に叩きつけ始める

サターヌ「なんだ、失敗か?」

バタフライキッド「うーん、おかしいな」
資料に目を通し始める

プレブラック「うおおおおお!!!!」
天井を壊し、外にでる

サターヌ「あいつ、どこに行きやがる気だ??」

バタフライキッド「追いかけてみましょう」
プレブラックの開けた穴から二人も外にでる

『運送会社』

ジジイ「あの組長、良い話をもってきてくれたわい」札束を数えるジジイ

ジジイ「次のバイトさがさんとな、まっ、身よりの無いガキなんかいくらでもいるがな、ふぇふぇふぇ・・・笑いが止まらんわ、」

ジジイは窓のそとに人影が見えた気がした

ジジイ「だ、誰じゃ!!」いない、気のせいかと、思った瞬間、窓が全て割れ、鋭い風が家を遅い、家が半壊になる

ジジイ「な、なんじゃ、これは」ジジイが這い出すすると、さっき見えた黒い人影が立ってるではないか!!

プレブラック「うぅ・・・・」

ジジイ「き、貴様か!やったのは!!警察に・・・」

プレブラック「うおおおおおおおおお!!!!!!!」

ジジイの家がジジイごと完全に消滅する、


プレブラック「うぅ・・・・・」プレブラックは頭を抑える

サターヌ「すげぇ!!跡形もなく消しちまったぜ!」

バタフライキッド「プレブラック、気はすみましたか?」

プレブラック「バ、バ、バタフライキッド、、バタフライ、バ、バ、バタフライキッド」

バタフライキッド「そうです、私です」
バタフライキッドが手を出すとプレブラックがつかむ

バタフライキッド「私はあなたの神さまですよ、」プレブラックの肩を掴む

プレブラック「神様・・・・」

バタフライキッド「行きましょう」プレブラックは言われるがままについていく

星「最近、怪人たちの活動が活発化したらしいな」

赤井「そのようですね、昨日も3体、街で暴れてる所を押さえました、」

星「3体、軽く言うね~、俺なんか1日3体も相手にしたら、もっと自慢しちゃう、おっと、ここだ、ここだ」車を止める

赤井「ここですか、噂の」

スーツ姿の男「止まれ!!ここは一般人立ち入り禁止だ!」

星「いや、俺たちは」ヒーロー許可証を見せる

スーツ姿の男「失礼しました!!気をつけて!」敬礼をする
星「どーも」車を検問の中にいれる

赤井「彼らは、ヒーロー協会の・・・」

星「いや、ヒーローだ、A事業所のSIG48って連中だ」

SIG48とは、学校で10番目ぐらいに強い連中で結成されたヒーローだ、だから一人一人はヒーローと呼べないぐらいに弱いが
華麗な連携と、人海戦術で、諜報から、雑用、何でもこなす、便利なヒーローたちである、

赤井「彼らもヒーローですか」赤井は正直、弱いとわかる、彼らのオーラに、不安を感じる

星「おっ、見ろよ、」星が指をさす

赤井「これは・・・」

瓦礫一つない砂漠が、T県のど真ん中に広がっている、摩訶不思議な光景だ、

星「爆弾で吹っ飛ばされてもこうはならんぜ」砂を手にとりサラサラと地面に落とす
赤井「ここに、運送会社があったんですよね・・・」

星「ああ、隣の住人によれば、昨晩なんか争うような声がしたが、見てなくて、朝隣をみたらこうなってたらしいな」

赤井「爆音や機械音は・・・」

星「聞いてないらしい、ただ朝起きたらとな、こんな事出来んのは、」

赤井「怪人か、ヒーローか、」

星「どちらにせよ、大物だ、」


赤井「住人は?」

星「2人暮らし、老夫婦だ、息子たちとは、連絡がとれたが、どうも二人の行方は知らないらしい」

赤井「そうですか、」

星「俺の予想だが、多分二人はもう・・・な」広がる砂漠を見つめる

赤井も一緒である、

星「どうだ、プレレッド、お前なら、こんな事が出来る化け物に勝てそうか?」

赤井「・・・・わかりません・・・ね、」

星「そういえば、ここのじいさん、アルバイトを雇ってたらしい、彼の家に行ってみるか?」

赤井「そうですね」

星「すみませーん」

アパートのドアを叩く

星「あれ、留守かな?」

赤井「古いアパートですね、チャイムも無いなんて、」

星「うーん、人の気配はするんだけどな・・・」

赤井「いるんでしょ?お話聞かせてください」

うっすらドアが開く
なかから女性が出てくる
ミエコ「何ですか?」露骨に嫌そうな顔をする

星「カズキさんの自宅で間違いありませんか?」

ミエコ「違います」ドアを閉めようとする

そこに星が足を突っ込む

星「おかしいな、住所はここで間違いないハズなんですが」

ミエコ「なんなんです、アナタ警察?」

星「いえ、探偵です、倉庫が一晩で消えてしまった件を調査中でして話させていただけたらと、」

ミエコ「カズキは、そんな事しない!!出てって!!」ミエコは星の体を押す

赤井「そういう訳じゃ無くて、カズキくんは、大丈夫なのか、心配で、聞いてるんだ、彼は今そこにいるのか?」

ミエコ「嘘!あんたたちだって犯人はカズキだと思ってるんでしょ!!警察もそうだった!!」

赤井「あんな事、人間の出来る事じゃない、我々はカズキくんが心配で聞いてるんだ、頼む、話たくないなら、生きてるかどうかだけでも教えてくれ」赤井がすがるように聞く

ミエコ「カズキが心配?」

星「そう、彼の勤め先がああなったんだから、彼の心配をする、当たり前の事じゃないか」

ミエコは二人の根に負けて中にいれる、

そして彼らが孤児だということ、彼がジジイに騙されて6500万の借金を背負わされたこと、彼が行方不明だということ、

赤井「・・・・」あまりの悪徳な話に言葉が出ない

星「そして、そのヤクザ達は、」

ミエコ「それが、あれからめっきり来なくなって、」

星「それは良かった・・・」

ミエコ「でもカズキがいなくなった、」

星「ヤクザは組の名前を言ってたかい?」

ミエコ「それは、わからない」

星「ちょっと待ってろ」星が車から名簿を取り出し持ってくる

赤井「それは?」

星「前科持ちで、今もヤクザやってる可能性のある奴のリスクだ」

赤井「そんなの、どこで」

星「警視庁からパクってきた、色々使えると思ってな」

星「さて、ミエコさん、こんなかにそのヤクザがいるかも知れない、付き合ってくれるかい、」

ミエコは頷く、警察もここまで、カズキの為には動かなかったなと、思った

ミエコ「多分・・・こいつです」写真を指差す、丸刈りでわかりづらいが、身長体重、顔の形がそっくりだ、

星「コイツは遠藤組の高橋だな、近いな、S区に事務所構えてる、行くか、」

赤井「場所知ってんですか?」

星「知ってる、ついでに、吐かせて汚職警察もついでにお縄にしようぜ」

星は夜のヒーローだけあって、事情通だ

星「それと、ミエコさん」

ミエコ「なんですか?」

星「この携帯差し上げます、そこのアドレスに、本当に信用出来る警察と私のアドレスがあります、電話したらすぐ駆けつけますんで、アナタに何かあったら、遠慮せず電話してください、」

ミエコ「でも・・・」

星「私は、普段、喫茶店スターライトにいますんで、あと住所はそこにありますから、それじゃ!!行くぞ!!赤井!!」

赤井「はい!!」

二人は早足でそとに出る

星「カズキくんの事、どう思う?」

赤井「捕まってるんじゃあ、ないですか?」

星「それなら彼女の話なら、ヤクザから必ず彼女に何らかのアクションがあるはずだ、連中それが目的なんだし」

赤井「つまり、それは、彼が倉庫の件の犯人だと、それは無茶ですよ、あれ見たでしょ、人間の出来ることじゃない」

星「彼が何らかの関係があるんじゃないか、っと、ついたぞ、気を引き締めろ」

事務所のあるビルにつく、星が戸を叩く、
星「すみませ~ん!警察で~す、二三聞きたい事があるんですが、開けて貰えませんか?」

ヒーローにも、警察と同じ特権がある、それが宇宙ヒーロー協会と日本国政府の交わした条約である、が返事がない、
星はドアを強く叩く

星「おい!居留守つかっても無駄だぞ、出てこい!!」

赤井「開いてますよ・・・」星の顔が赤くなる

星「入るぞー!!」中に声をかけるが返事がない

そのまま中に入ると、誰もいない、あるのはグロテスクな赤いオブジェと砂

赤井「この砂・・・倉庫のやつに似てる・・・・」

星「このオブジェは元人間だったみたいだな・・・、しかしカズキくんの関係者が両方これか・・・」

部屋の詮索を始める、

赤井「あっ、監視カメラありますね」

星「よし、見てみよう!」

ヤクザの部屋に監視カメラがあるのかというと、彼らがゆする時に、裁判所で物証を求められたら、
このカメラの映像を編集し、出せば簡単に騙せるからだ、

映像が出る、ヤクザがタムロし、エグい話をしている所だ
編集前の映像らしい、

星「よしっ、物証確保!!」

赤井「ここは飛ばしますね、」早送りにする、
しばらく早送りされる映像をみていると、突然彼らが消える、

星「な、なんだ!ちょっと止めろ!!」
リビングに砂が広がる、

赤井「巻き戻します」

星「ここだ、再生!」

「映像」

パンチ「わかったな!早く風呂に沈めろ!」パンチパーマが部下に怒鳴ってる

子分1「はい!」

子分2「おい!お前!なに勝手に入ってやがるんだ」カメラの映らない位置で子分2の声が聞こえる

パンチ「あ?なんだ、どうした」パンチが立ち上がろうとした時

全員砂になる、
後はずっと砂と誰もいない部屋の映像が映り続けていた

星「これは・・・」

赤井「巻き戻して、スロー再生します」

映像にまた、生きてるパンチが映り
パンチ「あ?なんだ、ど」ここからスロー再生する

チッチッチッチッと1コマ1コマ送られる映像の一つに、黒い流線型が映る

星「ストップ!!」

赤井「こいつが・・・」

星「ああ、今回の犯人に間違いない!!」

その黒い流線型を二人、目に焼き付けていた

サムライボーイ「ふう・・・つまらぬものを切ってしまった・・・」と合掌するさきに、すっぱり2つに割れた怪人

横転したパトカー、めくれあがったアスファルト、割れて散らばるガラス、街は、すっかり荒れている、

街人1「か、怪人をサムライボーイがやっつけてくれたぞー!!」

街人2「凄ーい!!」

街人3「た、助かった・・・」

街の人達がワラワラとサムライボーイに群がっていく、

サムライボーイ「いやいや、遅れて申し訳ない、拙僧が、もっと強ければ、こんなに被害を出さずにすんだで、あろうに・・・」
謙遜するサムライボーイに、人々が惜しみなく賞賛の声をあげる、

その時、サムライボーイは不意に、おぞましい殺気を感じた

サムライボーイ「いかん!!拙者から離れろーー!!」

サムライボーイが叫んだ瞬間に、サムライボーイの体が宙を浮き、あさっての方向に飛んでいく、

サムライボーイ「くっ!!!」飛んでるサムライボーイを追ってくる、黒い塊に刀を振る、刀の切っ先から、空気の刃が飛ぶ、それを黒い塊は、よけてしまった

サムライボーイは、踏ん張って着陸する、

ここは・・・、S大学グラウンド、幸い、今日は人がいないらしい

サムライボーイ「誰だ!!」刀を構える

プレブラック「おれはプレブラック、貴様ヒーローだな」

サムライボーイは姿を見て驚く、最近入ってきたプレレッドとやらに、あまりにフォルムが似ている

サムライボーイ「プレレッド・・・」

プレブラック「プレブラックだ、貴様ヒーローか?」

サムライボーイ「そうだ!!なんのようか!!」

プレブラック「[ピーーー]」
プレブラックが動きだす、サムライボーイが、そのプレブラックに向けて何度も刀をふる
サムライボーイ「風斬剣!!」風の刃が、幾重にも、所狭しと飛んでいく、普通ならよけられない、プレブラックが真っ二つに切れたようにサムライボーイには見えた
しかし真っ二つに切れたプレブラックが霞んでいく
サムライボーイ「残像っ!!しまっ・・・」
サムライボーイが叫んだ瞬間、プレブラックの手刀がサムライボーイを貫いていた

サムライボーイ「ぐっ、まだだ!まだ・・・戦える・・・」

背中から入り腹を貫通した腕をつかみながら、引き抜こうともがくが抜けない、

サムライボーイ「ならば、ぐおおっ!!」プレブラックの腕を自分で押し込み
プレブラックに近づく、その際にサムライボーイの財布が懐から落ちる

サムライボーイ「貴様を道連れにしてくれる!!」
サムライボーイが自分の腹に刀を押し付ける、プレブラックに刺さった瞬間、刀が溶けて無くなる

サムライボーイ「拙者の風丸が・・・」

プレブラック「さらばだ、」
サムライボーイが燃え上がり始める

サムライボーイの無念と憤怒の慟哭が響き渡り、砂と財布だけが残る

バタフライキッド「お見事でした、あのサムライボーイを瞬殺とは、」手を叩きながら、バタフライキッドが現れる、

プレブラック「・・・・・」下を向き、サムライボーイの財布を見つめる

バタフライキッド「あなたは、どこまで強くなるんでしょうかね!!プレレッドを倒す日が、いや、地球征服の日が見えますよ!!」口から泡を吹きながら一人興奮するバタフライキッド

風が吹く、サムライボーイの財布がめくれ、女の子と映るサムライボーイの写真がプレブラックには見えた

プレブラック「・・・次はどいつだ」

バタフライキッド「えー次はですねー」手帳をめくる

プレブラック「行く・・・」
プレブラックはその場を離れる

バタフライキッド「待ちなさい、まだ、あーもう!!やる気マンマンですねぇ。フフフ」

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