北沢志保「夢の中へ」 (35)
志保は、絵本が大好きな女の子でした。
ベッドに入ってお母さんと一緒に読む時間は、何よりも好きでした。
絵本は、志保を世界のあちこちへと連れていってくれました。
ある時は雲まで届きそうな高い山を登り、またある時は川を下りながら河川敷に咲く花たちを楽しみました。
志保はそのうち、私もいつかこうして壮大な景色を見てみたい、と思うようになりました。
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それから志保は、お芝居も好きでした。
年に一度近所のホールにやってくる劇団を家族みんなで見に行きました。
お母さんに手を握ってもらいながら見る劇は、まるで大好きな絵本の世界が飛び出してきたようでした。
一生懸命なお猿さん、のんきなウサギさん、陽気なリスさんの手に汗握る大冒険。
舞台の上には大きな夢が広がっていました。
志保は毎年連れてきてもらう度に、私もいつかあの輪の中に入りたい、という思いが強くなっていきました。
志保、今日誕生日の志保じゃないか
期待
ところが、ここに大事件が起こったのです。
志保にも弟か妹ができることが分かり、その日を心待ちにしていた時の出来事でした。
志保たちのお父さんが遠くへいってしまったのです。
遠く、遠く。その場所は誰にも分かりませんでした。
志保は、小学校に上がると、それまで遊んでいた時間を使って、お母さんのお手伝いをするようになりました。
もともと優しく、賢い子でしたから、一度習ったことはすぐに覚えてお母さんをたくさん驚かせました。
志保はお母さんが驚くたびに、嬉しい気持ちでいっぱいになりました。
だから、できると思ったことには何にでも取り組みました。
そして、一番になりたいと思いました。
それもまた、テストで初めて満点を取った時のお母さんの笑顔が忘れられなかったからです。
友だちとお話する時間も、どこかへ出かけるようなこともめっきり減ってしまいました。
それでも、絵本だけは時間を見つけては読んでいました。
なぜなら、その中には忘れられない思い出や夢が詰まっていましたから。
ある日、志保はお母さんの分の夕食にラップをかけてから、テーブルで宿題をしていた弟に「ご飯できたよ」と、声をかけました。
弟は小学四年生になりました。
二人は向かい合って座ると、手を合わせて、声も合わせてから揃って食べ始めました。
「今日の授業はどうだったの? ちゃんと付いていってる?」と、志保は言いました。
「大丈夫だよ。宿題だってお姉ちゃんに聞かずにできたよ!」と、弟は言いました。
「そう……。それなら今度からは他の科目も私に聞かなくていいようにしないとね」こう言って、志保はふっと笑いました。
「えー! まぁ、そうだね……。」と、弟は言って肉じゃがを口にしました。
「えへへ、おいしい。それよりさ、お姉ちゃんの話も聞かせてよ。いつも僕ばっかり喋っている気がするし……。あと、この前からお手伝いさせてって言ってるけどまだダメなの?」と、志保をしっかりと見つめながら言いました。
「ご飯の前はバタバタしてるから難しいのよ。今度休みで時間があるときにお願いするから、それじゃダメ?」
「むぅ……、分かった。でも、お姉ちゃんの話は?」と、弟は聞きましたが、そのとき既に志保は食べ終わって席を立とうとしていました。
「いつも通りよ」こう言ってから、志保は食器を持って行きました。
それからしばらくして、二人は一緒にドラマを見ました。
ドラマも劇と同じように夢のある世界を見せてくれるので好きなのでした。
弟も志保のドラマ好きは知っていたので、放送のある日は宿題を早く終わらせようと心がけていました。
さて、最近弟には志保について少し気になることがありました。
他の番組と比べて少し前の方に座ったりシーンによっては画面に釘付けになったように見ていたり、ドラマへの食い付き方だけがあからさまに違ったのです。
そこで弟は、今日学校で聞いたある話を思い出していました。
「テレビ見てると、お父さんがこういうことに興味あるのかとすぐに聞いてきて嫌だよね」
こう言って、友だちは親の愚痴をこぼしていました。
「お姉ちゃんさ、もしかしてお芝居に興味あるの?」と、弟は聞きました。
するとどうでしょうか。志保は目を丸くして驚いているではありませんか。
「何言ってるの……」と、志保は即座に否定しました。
「え、もしかしてほんとにほんと?」と、弟は想像以上の反応にテンションが上がったまま言いました。
「そんなわけないでしょ……」と、志保はすっかりいつもの落ち着きを取り戻して言いました。
ところが、志保は自室に戻ってからもずっとそわそわとしていました。
何をしようとしても弟の言葉が頭の中を巡って手に付きません。
「こんなことじゃいけないのに……」と、志保はどこに向けるでもなく言いました。
弟の一言は、これまでずっと密かに持ってきた大事な夢を改めて自覚させるのに十分でした。
お母さんは、あくる日弟から志保の様子を聞きました。
弟は昨日のことですっかり気を良くしていました。
お母さんに教えれば、きっと応援してくれる。お姉ちゃんの本心も分かるはずだ。と、思ったのです。
お母さんは仕事に行く準備を進めながら、スーパーで同級生のお母さんに出会った時のことを思い出していました。
「この前のクラスごとに作った劇、志保ちゃんの評判がとっても良かったんですよ。うちの子が言うには演劇部の先生も惚れ込んで声をかけたそうですよ」と、その知り合いのお母さんは言いました。
もしかしたら、あの時も本当は入部したかったのかしら。と、お母さんは心に思いました。
家の大抵のことを任せてしまい、ちゃんと話を聞いてあげられなかった。
もし本当にお芝居に興味があるとしても、素直に答えてくれるかしら。
そもそも私はどこまで踏み込んでいいの。こう思って、お母さんは小さくため息をつきました。
志保は、クマのぬいぐるみを抱えたままうつむいていました。
ベッドには数体のぬいぐるみが散乱し、机の上にはやりかけの勉強道具が並んでいました。
「お姉ちゃん! 今日のドラマ始まるよ!」と、弟は叫びました。
志保はドアに手まで掛けましたが、開けることはできませんでした。
今の状態ではいつものようなお姉さんでいられないと思ったのです。
するとその時、弟の足音が急に近付いてくるのが分かりました。
弟はノックをして、おそるおそるドアを開けました。
しかも弟は、悲しそうな、少し苦しそうな表情をしていたのです。
「お姉ちゃん……、その、ごめん。ちょっとした出来心というか、お姉ちゃんがびっくりしてたから、調子に乗ったんだ。お姉ちゃん、自分のことあまり話してくれないから嬉しかったんだ……」こう言って弟は頭を下げました。
「大丈夫だから。ちょっと驚いただけ。だから、ごめんね……」と、志保は言うと弟の頭をゆっくりと撫でました。
その時、本棚に並ぶ絵本の中の一冊が目にとまりました。
「どうしたの?」と、少し元気を取り戻した弟は聞きました。
その絵本は志保が両親に読んでもらっていた中でも特別に好きなものでした。
この絵本はもうずいぶん長く読んでいません。
志保は本棚に引き寄せられるように近づき、その絵本を手に取りました。
「それ、どんなお話なの?」と、弟はまだ少し緊張しながら、顔には微笑みを浮かべながら聞きました。
志保は弟にお話を読んであげました。何度も読んでもらったクマくんの冒険です。
そして、その声は自分自身にも読み聞かせているかのように心にしみました。
私もクマさんのように、自分に何ができるかを試したいと思っていたのよね。と、はっきり意識しました。
その日の晩、志保は以前一冊だけ買っていた発声の教本を引っ張り出しました。
はじまりの数ページを開き、載っている練習を試してみます。
そうして気付かせてくれた弟のために、そして何よりも自分のために向き合ってみようと考えたのです。
練習はそれまでドラマを見ていた時間を削って、数日続きました。
志保は練習を重ねる度に楽しい気持ちが高まり、好奇心がより強く刺激されました。
こうして志保は、お母さんに話をしてみようと思うようになったのでした。
お母さんの帰りが早かったある日、志保は二人での時間を作ってもらい、お母さんの寝室に座っていました。
「志保がこんな風に言ってくるなんて初めてじゃないかしら? どうしたの?」と、お母さんは言いました。
ところが、志保はこの場に座わりお母さんの顔を見て、躊躇いを覚えました。
働きづめのお母さんと任せてもらっている家事を考えると言い出せませんでした。
お母さんはしばらく黙っていましたが、立ち上がると棚の方へ歩いていき、手の平に収まるくらいの大きさのものを手にしました。
「はい。これ志保にあげるね」、とお母さんはお守りを渡しながら言いました。
「いい? 絶対に無理だけはしたらいけないわ」
「それはお母さんの方じゃない!」
「私は大丈夫よ。だって、志保とあの子がいるんだもの」こう言って、お母さんは志保の両頬に触れました。
志保はこの言葉を聞いて、思い切って、息を一つ吐いてから意思を伝えました。
その夜、お母さんは横になりながら安堵していました。
これまでほとんど自分を主張してこなかった志保が話してくれたことが嬉しかったのです。
それから、多くの人たちに囲まれて、その出会いを大事にしてくれることを願いました。
「これで良かったのよね」と、お母さんはお父さんに向けるように囁きました。
志保は、その日からより一層練習に励みました。
お休みの日になれば、日が昇ってからお母さんと弟が眠るまでひたすら続けました。
一冊しかなかった教本も日を追うごとに増えて、本棚に並ぶようになりました。
たいそう長い練習でしたが、疲れはほとんど感じませんでした。
もしも感じたとしても、お母さんからもらったお守りを見て奮い立たせました。
志保が765プロに所属をしてから二週間が経ちました。
志保は予定よりも早く準備を始め、全体と個別のレッスンをこなし、家でも時間を作っては復習を繰り返しました。
もちろん、体力は把握していましたから無茶をしているつもりはありませんでした。
時間を一秒も無駄にはしたくない。と、いう思いだったのです。
彼女たちのプロデューサーは精力的に働く人でした。
なにしろ、所属人数は五十人もいました。
どれだけ時間を分散させても常に四、五人は同時に見なければならなかったのです。
プロデューサーにとって、志保は手のかからない子でした。
この日も加入して日が浅い彼女たちのレッスンを見学しましたが、志保の飲み込みの早さには目を見張るものがありました。
レッスンが一区切りしたところで、プロデューサーは志保に向かって、「お疲れさま。続けてみてどんな感じ? 疲れとか感じていない?」と尋ねました。
志保は頭を小さく振って、「特にないです。いつも通りです」と言いました。
それから志保は周りで座っている子たちを見てから、「私ならひとりで大丈夫なので他の人たちを見てあげてください」と、プロデューサーに言いました。
「そろそろ次のレッスンの準備をしたいので……」こう言って志保は、プロデューサーから離れて部屋を出ていきました。
それからプロデューサーは、トレーナーさんとそれぞれの状況を確認して、やや甘えん坊な子の元へ行き、その子の相談事に乗りました。
数日後、プロデューサーがレッスンを見に行くと、志保は黙々とステップの練習を繰り返していました。
はじめは感心していたプロデューサーでしたが、そのうちあれ?と思いました。
心に引っかかったプロデューサーは、「あれはこの前確認したときに合格が出ていたと思うんですけど、見直しがあったんですか?」と尋ねました。
「いいえ。変更箇所はなくて、ほとんど完成した状態にはあるんです。ただ、本人の中で細部に納得できないところがあるらしくて、時間を見つけてはああして続けているんです。前回は休憩中にもしようとしていたので、それは止めたんですけど……。」こう言ってトレーナーさんは、心配そうに志保の様子を見つめました。
プロデューサーは、志保がひとしきり終わるのを待つ間、これまで志保と碌にコミュニケーションを取っていなかったことが気になりました。
ほとんどのことを器用にこなし、体調を聞いても大丈夫だと答えるので安心し、積極的に話しかけてくる子と比べると疎かになっていたのです。
「お疲れさま。今トレーナーさんから少し話を聞いたよ。手ごたえは掴めそう?」と、プロデューサーは言いました。
「頭には入っているんです。だから、……できます!」と、志保は力強く言いました。
「それに今できないのは自分が力不足なだけですから……自分でやってみます。だから、その…心配しないで下さい。」
こう言うと志保は隅に置かれたペットボトルを取り、少し水を含みました。
「分かった。ただ、ほんとに頑張ってもらわないといけない時は先にあるから、そこに向けた計画を考えていこうね」と、プロデューサーは言いました。
そして、案を一つ思いつきました。
一方志保はもがいていました。
今の悩みにゴールなんてないことくらい分かっていました。
この苦しさを誰かに打ち明けられたらどんなに楽になれたでしょう。
しかし、志保はそれをしませんでした。いいえ、していいかどうかが分からなかったのです。
幼いころからお手伝いをし、誰かに相談事をしたことなんて片手で数えられるくらいでした。
だから、もしも相談をしようかと考えたとしても、周りはそれくらいのことは我慢しているように思え、機会を逃してしまっていたのです。
そして、何よりも大事な家族に心配をかけるようなことはできませんでした。
志保には、自分の力で成功させたら掴める何かがあると信じて頑張り続けること以外の選択肢がなかったのです。
その夜、志保はプロデューサーと社用車に乗って帰りました。
一人で帰るよりは、お母さんも安心なので、声をかけられた時には乗るようにしていました。
志保は後部座席に座ると、スマホを取りだし弟とへの連絡をしました。
炊飯器のスイッチを入れること、取り込める洗濯物は入れること、ドラマの録画予約のお願いなどを伝えました。
志保は、スマホをしまうと、窓から見える景色をじぃっと眺めていました。
通りに建っているデパートに、世界の絵本展、という広告幕が掲示されていました。
「あ、絵本展……!」と、志保は言いました。
夜の練習計画を漠然と考えていたところに、大好きな単語が飛び込んできたので、思わず声に出たのです。
でも、プロデューサーは運転に集中していたので聞こえていませんでした。
「志保。ちょっといいかな?」と、プロデューサーは信号で止まったので、後ろを振り向きました。
「さっき少しだけ話した練習のペースのことなんだけど、一度その内容とかけている時間を教えてもらいたいんだ。だから、一日の終わりにメールを送ってきてもらえないかな。何を、どのくらい、あとその日の目標もできれば。箇条書きでいいよ。どうかな、できそう?」
そう言われた志保は、絵本の話ではなかった安堵感と、突然プロデューサーが張り切り出したように感じられた戸惑いとで、変な気持ちになりました。
自分の力で乗り越えたい志保にとって嬉しい提案ではありませんでした。
しかし、意図も伝わりました。
家のすぐ近くに来るまで考えた志保は「分かりました」と、言いました。
「ありがとう。返事は口頭になるかもしれないけど、ちゃんと見てるからね」こう言って、プロデューサーは事務所へと戻って行きました。
志保はその日、日付が変わる直前までスマホとにらめっこをしていました。
なぜなら、こうして自分から家族以外の誰かに連絡をするような機会をほとんど経験していなかったからです。
志保は書き出した文字をじっと見つめて、誤字がないことを何度も確認してからやっと送信しました。
志保は、練習よりもうんと疲れを感じました。
けれども、長く並んだ練習のメニューは少しだけ自信をくれました。
今なら納得のできる動きをできるかもしれません。――大丈夫…私ならやれる!と、こう思ったのです。
それから数日が経ったある日、プロデューサーは志保たちのレッスンを覗いていました。
そして、レッスンが終わった志保を呼び止めてこう言いました。
「今日レッスンが終わったあと時間はある? この前の話の続きをしたいんだ」
夕方志保は事務所内にある会議室へと向かいました。
いずれ呼ばれるものだと思っていましたし、この日は特に予定もなかったので断る理由はありませんでした。
志保はプロデューサーが来るまで、並べられた教本を眺めていました。
その道を極めたいと思っている志保にとって、非常に興味深い本ばかりでした。
そのとき、ドタバタという足音がしてプロデューサーがドアを開けました。
「ごめんね。遅くなってしまって」こう言って、プロデューサーは志保を適当な席に着かせました。
そして、志保にプリントを見せながらこう言ったのです。
「早速なんだけど……、トレーナーさんと話したらやっぱり今のペースでは身体が持たないだろうって。俺もそう思う。だから、できれば自主トレを少し減らしてほしいんだ。」
「このままじゃダメということですか?」志保は聞き返しました。
「おすすめはできないかな」と、言ってプロデューサーはペンを取り出し、プリントに沿って説明をしました。
「志保からのメールを元にトレーナーさんと練ってみたんだ。自主トレを半分にしてもらうのが一つ、柔軟をもう少し取り入れて対応するのが一つ、それから現状通りに進めるか。」と、言うと、プロデューサーは志保の様子をうかがいました。
志保は、やり方が否定されたような悲しさと、何となく心が楽になったような、何とも言えない不思議な気持ちに包まれていました。
「合わなければ、また次のプランを考えるから、とりあえず試してみてもらえるかな。その結果、やっぱり自分のやり方が一番なら戻してもいいし。俺らとしては、志保が無理せずに、一番楽に活動してもらいたいと思っているだけだから」と、プロデューサーは言いました。
志保は、持ち帰ったプリントを手にして、考え込んでいました。
膝の上にはぬいぐるみが乗っていて、時おり頭や胴がへこんでいました。
自信を得た矢先に、練習法を変えなければならないのには抵抗がありました。
と言っても、渡されたメニューにも興味が沸いていました。
もしもそちらの方が合っていれば、効率も向上し、今より多くのことに挑戦できるようになるかもしれません。
そこで、一週間試してみることにしました。
一週間が経ちましたが、志保がレッスン中に効果を実感することはありませんでした。
成果が現れるのは簡単なことではありませんが、もどかしく思いました。
志保が片付けをしていると、トレーナーさんがやってきて「志保ちゃんお疲れさま。前に見たときよりもだいぶ顔色が良くなったね」と、言いました。
「顔色が……ですか? あまり分からないですけど」と、志保は言いました。
「この前までは少し苦しそうだったけど、今日はそんなでもなかったよ。動きにもキレがあった!」と、トレーナーさんは明るく言いました。
「そうですか……、ありがとうございます」こう言って志保は頭を下げました。
志保は片付けに戻ると、プロデューサーとトレーナーさんの言葉を思い出していました。
傍からそう見えるのならばこのままもう少し続けてみようかな。
提案をしてくれた二人には感謝、しなくちゃ…。これからは、時々なら、相談してもいいのかな。
こう思って、志保はレッスンルームを後にしました。
志保は、絵本が大好きな女の子でした。
絵本を読んで、壮大な景色を見ることに憧れ、その世界に夢を見ました。
そして、志保は今、強い覚悟と信念を胸に、その夢に向かって一歩踏み出しました。
これから待ち受ける試練は、クマくんでも体験しなかったようなことかもしれません。
でも、きっと大丈夫。
志保には守りたい、守ってくれる家族がいます。気にかけてくれる人もいます。
努力を重ねていけば、クマくんも教えてくれなかった景色を見られるかもしれません。
さて、これからどうなるのでしょうか。志保の冒険は、まだ始まったばかりです。
おしまい
今回もまた拙い作文でしたが、お付き合いいただいた方、本当にありがとうございました
志保さん、お誕生日本当におめでとうございます!!
お守りは、いつものネコさんとは違うもののつもりです
それから、お父さんが亡くなっているようにしか読み取れないことはごめんなさい
遠くに行っているだけのつもりでしたが、そうは受け取れないですね……
乙乙
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