男「とてつもない能力に目覚めた」 (74)
男「き、聞いてくれ!」
友「はい」
男「俺さ、とってつもない能力に目覚めたんだ!」
友「はい」
男「なんかすげーの! たぶん世界中から命狙われるレベル!」
友「はい」
男「やっべー。明日から背中に気をつけねーと!」
友「はい」
男「じゃあ、また明日なー」
友「はい」
男「やべーなー。俺が世界を変えることになるなんてなー」
男「でもまぁ、今日は寝よう」
男「おやすみなさい」
男「zzz」
こんな感じで始まります。オリジナルです。
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期待
男「おはよー」
友「おはよう男」
女「男君おはようございます」
男「昨日のアニメ見た?」
友「見た。面白かった」
女「どんな内容だったんですか?」
友「んー、なんか電話してたから覚えてない」
女「えっ?」
男「奇遇だな。俺も電話してたから覚えてないや」
友「ほんとだね」
女「二人は電話してたんですか?」
男「うん」
友「そうだね」
女「お二人で電話してたんですか?」
男「うん」
友「あれ? そうだっけ?」
男「違ったっけ?」
友「んー……良く覚えてない」
女「???」
友「なんか僕、二つの事を同時にすると、どっちもできないんだよねー」
男「あー、分かる分かる。Bボタン押しながら十字キー左なんて無理だよなー」
友「えっ」
男「えっ?」
女「???」
友「お前、それ病気じゃね?」
男「えっ、俺病気だったの!?」
女「いい加減にしてください!」バンッ
二人「ごめんなさい」
女「毎日毎日私をからかって楽しいですか?」バンバン
男「うん。すごく」
友「女の僕でも楽しい」
女「………」
男「でも、女は嫌がってる」
友「嫌がることをしてはダメだね」
女「え、えっと……」
男「じゃあ、隣にいるビッチを標的にしようか」
友「処女ビッチだからやりがいあるね」
ビッチ「いきなりなんだし」
男「俺と」
友「僕と」
二人「処女を前提にお付き合いください」
ビッチ「処女だし! ビッチ言うなし!!」カァ///
女「あ、あう……」
友「で、昨日の電話は結局どういうこと?」
男「えっと……」
友「だから、えっと……」
ビッチ「えっ、マジで二つ同時に出来ないん?」ニヤニヤ
男「うわ、ビッチ聞き耳立ててたよ」ウワー
友「ビッチの癖に女々しいね」ウワー
ビッチ「あ、あんたらがうるさかっただけだし! 別に気になってないし!」
男「………」
友「………」
ビッチ「な、なんなん急に……なんか言えし」
二人「処女を前提にお付き合いください」
ビッチ「だから処女だし! てか朝っぱらから変なこと言わすな!」モーッ!!
女「………」
女「あ、あの……」
男「ん?」
友「何?」
女(めちゃくちゃ冷たい……)シュン
女「わ、私のことは飽きちゃったんですね……」
男「は? 何言ってんの?」
友「自分から僕らを突き飛ばしたくせに」
女「………」
男「なぁ友、今日の放課後マクドナ寄らね?」
友「それいいな! 今日はビッチ誘ってやろう!」
ビッチ「えっ、ウチも行っていいん!?」ニパーッ
男「うわ……お前可愛いな」
友「やっぱ処女ビッチってギャップ萌えの部類なんだね」
ビッチ「か、可愛い///」ポーッ
女「二人とも私もかまってぇ……」ポロポロ
男「んー、やだ」
友「一度破たんした関係はそんな簡単には修復しないんだよ」
女「じゃあ、どうすればいいの。私二人と仲良くしたいよ……」
二人「………」
友「んじゃあ、男君大好きアイラブユーって言ったらいいよ?」
女「えっ」
男「いやいや、友ちゃん可愛すぎ私とユリユリしよう(はぁと)って言ったらいいよ?」
女「あう……」
友「無理なの?」
男「ビッチならすぐできるよ?」
ビッチ「えっ、な、なにが?」アセアセ
友「絶対聞いてたじゃん」
男「聞いてないふり可愛い」
ビッチ「あう///」
ビッチ「処女なのにビッチだけど皆抱きしめてーーーーっ////」
男「拍手」パチパチパチ
友「ビッチの鏡だ」パチパチパチ
女「うぅ……」
男「もう、ビッチ部作るか」
友「そうだね。ビッチのことを隅々まで研究する有意義な部活だね」
ビッチ「ふぇぇ!?」
男「冗談だよ」
友「ビッチは可愛いなぁ」
ビッチ「………///」
女「男君大好きアイラブユー! 友ちゃん可愛すぎ私とユリユリしようかっこはーと!!」ハァハァ///
二人「………」
(゚Å゚)
男「女がそんな風に思ってたなんて」ギュッ
女「ふぇ!?」カァ///
友「僕も愛してるよ」ギュッサワサワ
女「お、お尻!?」モジモジ///
男「ごめんな冷たくして」ナデナデ
友「大好きだよ」ハムハム
女「頭撫でたり耳噛んだりしないでぇ///」フニャァ
熱血教師「お前ら四人!! とっくに授業は始まってんだぞぉおおおおお!!」バンッ
クラスメイト(触らぬ神にたたりなし……)
ビッチ「なんでウチまで……」グスッ
昼休み 空き教室
男「うまっ、後輩ちゃんの飯うまっ!」ハグハグ
後輩「えへへー、料理部エースの実力です」ピースピース
友「男はいいなー。後輩ちゃんの唾液が入った手料理食べられるなんて」
後輩「は、入ってませんよっ!?」ガーン
友「本当にそうかな? 君は料理の間一度も口を開いてない? 息を吸う時も? 味見は? その菜箸に口を付けたことは一度もない?」
後輩「あうぅ……///」
男「友、お前っ!!」ガッ
友「………んだよ」
後輩「せ、先輩!! 女性に暴力は―――」
男「料理が二倍美味しくなったじゃないか」ナデナデ
友「ふ、ふんっ、あんたのためなんかじゃないんだから///」
後輩「」
処女ビッチとかいう2ch発祥の謎ワード
女「ご、ごめんなさい! 遅れちゃった!」ガラッ
男「マイハニー、遅かったじゃないか」
友「マイスイートハニー、何してたんだい?」
女「えっ/// あ、あの……えっと…」モジモジ
先輩「あはは、もちろん君たちのことを考えてたら遅くなったのよ」ニコッ
男「マイハニー」ギュッ
友「結婚してください!」ギュッ
先輩「あーはいはい、君たちが結婚できる年齢になったらね」ギューッ
女「」
友「馬鹿にしないでください! 僕はもう16歳! 結婚できる年齢です!」
先輩「そうだね。女性同士の結婚は認められてませんね」
男「俺が法律を変えてやる!!」
先輩「はいはい。君が法律を変えられる立場になる前に私たちは結婚できると思うよ」
男「えっ、結婚してくれるんですか!?」
友「お前ずりーぞ!」
先輩「はいはい。結婚できる年齢になったらね」ナデナデ
二人「はーい」
女「」
先輩「それで、このメンバーを集めた理由は?」
後輩「私はただ先輩に餌を与えに」
男「わんわんわんわん!(俺は犬か馬鹿野郎!)」
友「男、思ってることと言ってることが反対だよ!」
男「俺は犬か馬鹿野郎!(わんわんわんわん!)」
後輩「可愛かったですよ先輩」ナデナデ
男「どうしよう。人間としての尊厳がどうでも良くなってきた」
友「私はとっくに女としての自尊心を捨ててるぜ」ニヤッ
先輩「あーはいはい、話が進まないから」
女「私は男君が言いたいことがあると聞きましたので……」
友「そうだった。えっと、あれだよな」
男「そうだ。あれだあれ」
後輩「あれ?」
男「俺っ、とてつもない能力に目覚めたんだ!!」
一同「………」
男「……そうだよな。いきなりこんなこと言われても戸惑うよな」
先輩「そうだね。かなりこうもやもやするね」
男「でも、俺だって戸惑ってるんですよ! いきなりこんな能力に目覚めて!!」
女「その割に朝から元気でしたね」
男「そうさ! 俺には元気しか取り柄がない! だからこんな能力を使えるようになったってどうしたらいいか分かんないだ!」
後輩「で、どんな能力なんですか?」キョトン
男「だからとてつもない能力だよ!!」
一同「………」
友「男!!!」バンッ
一同「!?」
男「友……」
友「お前……ふざけんなよ!」ガッ
先輩「友さん!」
女「暴力はダメ!」
後輩(あれ……さっきみたような…)
友「お前……そんなとてつもない能力手に入れたんなら、もっと早く相談しろよ」ギュッ
男「友……すまん」グスッ
先輩「あれれー。二人は通じあったのかなー?」
女「ていうか昨日の電話ってその相談だったのでは……」
後輩「男先輩可愛そう……」ポロポロ
先輩「えー、あなたも通じたのー?」
後輩「いえ、なんとなくです」エヘヘ
先輩「さすが男の後輩だわ」ナデナデ
後輩「えへへ///」
友「男!」
男「友!」
友「男!」
男「友!」
放課後 マクドナ
女「それで、一体どんな能力なんですか!?」
ビッチ「それすげー気になんだけど!」
友「………僕の口からは言えない…」クッ
女「いえ、知らないだけでしょう……」
ビッチ「どうなんだよ男!」
男「………お前ら…」
三人「………」ゴクリ
男「今からとてつもない能力についてとてつもない説明をするが、ついてこいよ?」
三人「………」コクリ
男「例えば、だ。女、お前はいきなり核爆弾のスイッチを渡されて、それが核爆弾のスイッチって分かるか?」
女「えっ……スイッチだけですか? 説明書はないんですか?」
男「ない。だが、核爆弾のマークと威圧感のある機器は目の前に用意される」
女「……分からない、と思います……」
男「ビッチ、お前はいきなりコンドームを渡されて使い方が分かるか?」
ビッチ「そ、それ「あ、お前はビッチだから分かるな」
ビッチ「おいぃ!!」バンッ///
男「友、お前はいきなり上X下BLYRAという言葉を聞いてその意味が分かるか?」
友「くっ……俺にはそれがわカカロットォ」
男「………」
友「………」
男「つまり、だ」
女(あ、誤魔化しました)
男「俺にはこの能力を使った結果が分からねーんだよ」
三人「ほえっ!?」
友「それはパルプンテ的な意味か?」
男「いや、ランダムじゃない。結果はたぶん一つだけだ」
ビッチ「じゃあ何で能力に目覚めたって分かるん?」
男「目覚めたとかお前厨二みたいな言い方可愛いな」
ビッチ「お、男が言ったんだし///」
男「……頭の中にな、引き金があるんだ」
女「引き金……ですか?」
男「それは微かに遊びがあって引っ張れるんだよ。でも、急にずんとリアルな重みがきて、これ以上引っ張ればとてつもない能力が発動するのが分かる」
三人「………」
男「すまん……俺がこんなとてつもない能力を手に入れたばっかりに……」
ビッチ「え、何を謝ってるん?」オロオロ
女「意味不明です……」
友「……二人とも、本当に分からないのか?」ポロポロ
二人「えっ」
友「男……僕には君の苦しみを共有することはできない」
男「友……」
友「だが、男が苦しんだ分だけ僕が泣いてやる。男が悩んだ分だけ僕が笑ってやる!!」
男「友!!」ギュッ
女「つまり友さんは」
ビッチ「男の言ってることを?」
友「ぜーんぜん理解できねー」アハハハハ
二人「」
男「……それじゃあ引いてみようか」グスッ
女「あ、拗ねた」
友「拗ねたね」
ビッチ「子供みたい」
男「え、俺との子供見たい?」
ビッチ「なななっ///」
男「すまん、俺は今からとてつもない能力を使う。その結果、俺は……俺は……」
ビッチ「………」ゴクリ
友「あ、雰囲気に負けた」
女「負けましたね」
男「友」
友「ん?」
男「今までありがとう」ニコッ
友「っ!!」
男「友と過ごした日々。俺は一生忘れない」
友「……やっぱりやめた方が…」
女「負けましたね」
男「女」
女「はい」
女(私は負けません)
男「あ、引いちゃった」
女「おいぃいいい! 私はナシかいぃいいい!」
男「………あ」
友「えっ?」
ビッチ「何?」
女「どうしたんですか?」
男「どんな能力か、分かった」
一同「えっ……」
女「い、一体どんな能力なんですか?」
男「………」
ビッチ「言えないん?」
友「言葉にできないのか?」
男「いいか、落ち着いて聞けよ」
三人「………」ゴクリ
男「実は―――」
男「世界中の公用語が日本語になった」
三人「とてつもない能力やったーーーーー!!」ガーーーンッ
米国
「日本語! 分かりやすい!!」
「分かりやすい! 分かりやすい!」ワーーーッ!!
イギリス
「日本語! 日本語!」ワーワー!
中国
「アイヤー! 日本語最高あるねー!」ワーワーッ!
ロシア
「日本語さいこーーー!」ワーワー!
友「ま、マジだ……外国サイトが全部日本語になってる……」ガクガク
女「これって善悪的にどうなんでしょう……」カタカタ
ビッチ「う、ウチ分からん……」アバババ
男「……うわ、なんだこれ……」
三人「どうしたの!?」
男「新しい引き金がある」
三人「ほえっ!?」
男の家
男「とりあえず引き金を引くのはやめておいた。だって歴史変えちゃうレベルはやばいもんね」
妹「何を言ってるんですかお兄様」
男「やぁ俺の義理の妹」
妹「その言い方嫌いです。可愛くてプリティで愛らしい妹ちゃま(はぁと)とお呼びください」
男「可愛くてプリティで愛らしい俺の大好きな妹ちゃまかっこはーと」
妹「今日のおかずにします」
男「おいおい、それで白飯食えると思ってんのか? 白飯には明太子に決まってんだろ?」
妹「鈍感なお兄様が私は大好きです」
男「はいはい、で、姉様は?」
妹「姉様は部屋に引きこもってます」
男「あー、今日もかー」
妹「双子の弟としてなんとかしてくださいお兄様」
男「んー、でもなー。あいつ俺のノリ大嫌いだしなー」
妹「そんなことはありません。今朝もお兄様の脱いだパジャマを持ってクンカクンカしてました」
男「そりゃ可愛くてプリティで愛らしい俺の大好きな妹ちゃまが洗った洗濯物だからな。良い匂いの洗剤使ってんだろ?」
妹「はい。お兄様が好きな香料は100%把握しています」
男「同棲しよう」
妹「同居しています」
男「そっか」
妹「そうです」
男「姉様ー入るぞー」ガチャ
姉「ほえっ!? なななっ、いきなり入ってこないでよ!」
男「良いじゃん双子なんだし」
姉「あうー、バカ弟ー」
男「裸で何してんの?」
男(ツッコミどころ満載だけど、できる限り普通に……)
姉「………言えない」
男「ふーん……今日も学校行けなかったの?」
姉「……うん」
男「そっか。じゃあ、ご飯は?」
姉「食べる……」
男「分かった。あのさ、姉様」
姉「……何?」
男「日本語、喋れてるぞ」
姉「……あれ?」
男の部屋
<アーーーッホントダーーーッ
男(そうか。世界規模すぎてピンとこなかったけど、やっぱり俺の願いに関することだったのか)
<イモウトーーー!ワタシニホンゴシャベレルーーー!!
男(先月まで外国にいた姉様は日本語が喋れなかった。さらに日本の学校の雰囲気に馴染めず不登校の日々……)
男「とてつもない能力……」
男「次に使ったら……どうなるんだ?」ゴクリ
夜。
男「あれ? どうしたの後輩ちゃん」
後輩「えへへ、たまには先輩と電話したいなーって」
男「電話だと俺の面白さ半減だよ?」
後輩「その分会話のキャッチボールは上手くいきますからね」エヘヘ
男「後輩って本当に可愛いよな」
後輩「ありがとうございます」
男「今日さ、俺の姉が笑ったんだ」
後輩「珍しい事なんですか?」
男「……泣きたくなるくらいには」
後輩「先輩……良かったですね」
男「うん……うんっ…」グスッ
後輩「先輩が泣いたらだめですよぉ……」グスッ
―――グッ……
男「えっ……」
男(何で引き金が勝手に……)
後輩「どうしました?」
男「やめ、やめろ……」
――グググッ……
後輩「先輩!?」
男「やめろぉおおおおおおお!」
男「一夫多妻制になった」
後輩「えっ?」
翌日
女子1「イケメン君、今日は私とデートね~」
女子2「ちょっと二番目の彼女の癖に生意気よ!」
女子3「あんただって三番目じゃない!」
イケメン「まぁまぁ、僕の可愛い彼女たち。喧嘩は嫌だよ」ニコッ
女子達「はーい」
男「………」
友「男ー、おはよう」
女「おはようございます男さん」
ビッチ「お、おはよう男///」
男「? ビッチ顔赤くないか?」ピトッ
ビッチ「ちょちょちょっ、いきなしおでこ当てるなぁ///」フニャァ
男「熱はなさそうだな」
ビッチ「……あ、あのさぁ男…」モジモジ
男「?」
ビッチ「ウチを何番目でもいいから彼女にしてくれないかなァ」モジモジ///
男「」
男子トイレ
男(つまり、俺が友と女とビッチと先輩と妹と後輩ちゃんが彼女だったらなぁって思ったから……)
男(これってすごくやばい……んじゃね?)
男「……しかもまた引き金……あるんだよなぁ…」
男子「はぁ~~~」
男(ん? 隣の個室?)
男子「俺の女子2ちゃんがイケメンにとられたぁ……」グスッ
男「!!」
男子「はぁ~~~~」
男「お、おいっ、ちょっと聞かせてくれないか!?」ググッ
男子「うわっ、覗き魔!?」
男「ちげーよ。それより今の話聞かせてくれないか!」
男子「?」
屋上
男「つまり、昨日急に女子2がイケメンと付き合うからって別れ話をしてきた、と」
男子「ああ、もう信じられねーよ。でも、確かに一夫多妻制の日本で俺みたいなスポーツ馬鹿より爽やかなイケメンと付き合った方が楽しいだろうけどさ……」グスッ
男(俺にとって都合の良い世界でも誰かにとって不都合……)
男子「なぁ男! 俺っていつか彼女できるかなァ!?」ウルウル
男「ああ、できるさ! お前がプロ野球選手になればアナウンサー食いまくれるさ!」
男子「おっしゃあああ! やるぞぉおおおお!」
男「………」
少し離れます。
話の進め方とか、間のとり方うまいですね
こいつ腐女子くせぇな
>男(つまり、俺が友と女とビッチと先輩と妹と後輩ちゃんが彼女だったらなぁって思ったから……)
姉ェ…
昼休み
友「つまり、願望を叶える能力だったと……」
女「本当にとんでもない能力だったんですね……」
先輩「いやー、将来ナサで働く予定の私でもびっくりだわー」
後輩「昨日のあのタイミングで一夫多妻制になったんですか?」
男「少し腑に落ちないのが、男子の彼女がどうしてあのタイミングで別れを切り出したのかってことなんだ」
友「確かにね。一夫多妻制になった瞬間に一夫多妻制だから別れましょうってタイミング良すぎだね」
女「もしかして、きっかけが欲しかったとかでは?」
後輩「あー、それはありそうですねー」
先輩「もしくは、あなたに結果を教えるためだったりするかもね」
男「最初は過去も変わるのかと思ったんですが、よく考えるとそれなら俺達が変わったことに気づけないはずですし、俺の姉が日本語喋れることに気付かなかったことにも説明がつきません」
友「男がこんなにまじめになってるだけで、すごい事が起きてる気分になるね……」ゴクリ
男「それ誉めてんの? 誉めてんの?」
友「疑問の重複!?」ガーン
女「あれ? そういえばビッチさんがいませんね」キョロキョロ
友「ああ、ビッチなら男に告白したのが恥ずかしすぎて教室で飯食ってるよ」
先輩「ねぇ、男君」
男「はい」
先輩「もう一回、やってみない?」ウィンク☆
男「いや、正直もう怖いんですが」
男(勝手に発動するのはもっと怖いけど……)
先輩「でもさ、包丁って凶器にもなるけど、熟練のコックが持てば極上の料理を作れるわよね」
友「使いこなせれば世界を幸せにもできる、と」
女「で、でも、もし地球が爆発するような願いが叶ったら困ります!」
後輩「人間が全裸になるとかも怖いですねぇ」
男「人間が全裸……」
友「あー、後輩ちゃん男のスイッチ押しちゃったー」
後輩「はうっ」ガーン
男「よし、やってみよう!」
先輩「こらこら」
友「さ、さすがにそれはダメだと思うぞ」ウンウン
男「何言ってんだよ。そんなことしたら俺の大切な人達の裸が他の男に見られるだろ」
女子達「////」モジモジ
男「この能力は仮定するなら願望が世界規模で叶う能力だ。だから、願望が何か分かれば対処もしやすいはず」
先輩「つまり、自分の願いを目視で確認できるようにすると?」
友「あー、それなら危険な願いを考えてる時は使わなければいいもんなぁ」
女「で、でも、そんな簡単にお願い事って変わるんですか!?」
後輩「確かに……私なんてこの一年間ずっと同じこと願い続けましたし」
友「へー」
男「あ、引いちゃった」
一同「相談無視かよ」オイッ
男「あ、願い事が……頭の上に現れる?」
【後輩ちゃんのお弁当食べたい】
友「えっ?」
【男に女として見られたい】
女「ふぇっ?」
【男君とデートがしたいです】
後輩「あわわわわっ////」
【男先輩と手を繋ぎたい】
先輩「ふふっ、人気者だね男君」ニコッ
【世界征服】
一同(先輩だけなんかとてつもないんですが……)
後輩「せせ、先輩! とても嬉しいです!!」ドウゾッ
男「ありがとう後輩ちゃん」ギュッ
後輩「はうーーーーっ///」
【男先輩に抱きしめて欲しい】
男「あ、変わった」
後輩「あわわわわわっ///」サッ
友「手で隠せるんだ……」サッ
女「でも、いつまでもこうしてる訳にも……」サッ
先輩「皆可愛いわねー」
【世界征服】
一同(この人けた違いだわー)
男「………」モグモグ
【死んだ両親を生きかえらせたい】
友「………」
女「………」
後輩「………」グスッグスッ
先輩「これは卑怯だわー」ウフフ
男「待てよ……これって…」
友「あ、僕も思いついてしまった」
女「やはり、そうですよね」
後輩「ほえ?」ポロポロ
先輩「確かにね」
四人「戦争が起きる!」
後輩「ほえ?」
男「うぐぐぐぐぐ……」
【先輩のおっぱいに顔をうずめたい】
先輩「あらあら」ウフフ///
男「くっそぉおおおお……」
【女さんの脇をぺろぺろしたい】
女「も、もう……男君たら///」モジモジ
男「ふんぬらば……」
【後輩ちゃんを抱き枕にして寝たい】
後輩「はうーーー///」プシューッ///
友(………)ドキドキ
男「こなくそ……」
【友と漫才で天下を取りたい】
友「おいぃいいいい! 僕の期待を返せぇええええ!」
男「あっ」
【願いは人に知られたくないもんだなぁ】
男「いまだ!」
【ノーパンは人生】カシャッ!
一同「」
後輩「あうー……スースーします///」モジモジ
女「短いスカートじゃなくて良かったです///」モジモジ
友「男はズボンだからいいよな……///」モジモジ
先輩「あらあら、みんな若いわねー」パタパタ
男「………」ジーッ///
友女後輩「「「男!!」君!」先輩!」
男「あ、あはは、つい///」
男(今度こそ!)
【今日の願いがキャンセルされたらなー】カシャッ
男「今だっ!」
マクドナ
ビッチ「はう……男のせいでえらい目に遭ったし」
友「具体的には?」
ビッチ「なんか急に頭の上に吹き出しが出て【男に処女貰って欲しい】……って言わすなっ」
女「でも、男君も大変な能力に目覚めてしまいましたね」
後輩「そうですね……心配です…」
友「でも、そのおかげで男と手をつなげたじゃん?」
後輩「はう///」ビクッ
ビッチ「なにぃ?」ギロッ
後輩「はうぅ……怖いですぅ…」ガタガタ
女「ビッチさん、そんな顔してると男君に嫌われますよ」
後輩「あう……」シュン…
友「男、一応病院に行ってくるって言ったけど……」
女「心配ですね……」
後輩「でも、知り合いの病院なんですよね!」
友「うん……。でもそれが逆に心配と言うか……別の意味で」
後輩「?」
医者♀「………」
男「………」
医者「あの……」
男「なんでしょう」
医者「全裸になる必要はないですよ///」
男「あ、すいません」
先輩「男君は本当に面白いわねー」
男「ちょ、み、見ないでください恥ずかしいです///」
先輩「うふふ、大きいって言って欲しいのかしら?」
男「膨張率に自信があります」
先輩「日本人はみんなそういうのよ」ウフフ
男「あう……」
医者「結論から言うと、現代医学では分かりません」
男「ですよねー」
先輩「仕方ないわね」
医者「ですが、一つ気がかりな点が見つかりました」
男「?」
先輩「?」
医者「あなたの脳は常に寝ている状態と同じ状態になっています」
男「へ?」
先輩「………」
男の家。
男「寝ている状態……」
男(でも、どう考えても起きてるんだよなぁ……)
妹「お兄様、顔色が優れませんがローションマッサージをしますか?」
男「ぜひお願いしたいけど、今はそんな体力はないみたい」
妹「それは残念です。いつでもできるように毛の処理もしてたのですが」
男「その毛は?」
妹「全て焼却処分しました」
男「今度から集めて提出するように」
妹「わかりました」
姉「………」ジーッ
男「どうしたの? 姉様」
姉「あ、あのね……その…」モジモジ
男「こっちおいで?」
姉「………」タタタッストッ
男(あぐらかいてる上にすっぽり座ってくる姉様可愛い……)
姉「あのね……弟」
男「うん」
姉「今日、友達ができたよ」ニコッ
男「………」ギュッ
姉「にゃぁ///」テレテレ
妹「ずるいです」ギューッ
男「姉様、今日のハンバーグの出来は?」
姉「100点満点!」
男「妹、今日の味噌汁の出来は?」
妹「100点満点です。お兄様」
男「頑張った甲斐があったなぁ」
男(後輩ちゃんは俺が料理できるって知ったら哀しむかなぁ……)
姉「弟……今、女のこと考えたでしょ」
男「うん、考えたよ」
妹「お兄様。一緒にいる時は姉様か私の事を考えていて欲しいです」
男「そうだね。ごめんごめん」
姉「私はいつも弟のこと考えてるんだぞ」
男「えっ……そうだったの!?」
姉「……今までごめん。…急にできた双子の弟に戸惑って嫌な態度とってたけど……私、弟の事大好き!」
男「っ///」
妹「私もお兄様を愛しております」
男「お、俺もっ! 二人とも大好き! 愛してる!」
三人「///」モグモグ
男の部屋
男「なんだろう……なんか上手くいきすぎてる気がする」
男(これが漫画とかだったら、能力が暴走して世界が無茶苦茶になったりするんだろうなー)
男「はは、自分でフラグ建ててるし」
prrrrr
男「はい。男です」
『あー、男さん? 私私、私ですよ』
男「えっと……誰です?」
『あー……だから私ですって』
男「はぁ」
『あのさ、前に説明したとおり、明日までに一人決めておいてね!』
男「へっ?」
『明日のこの時間にねっ!』
男「ちょ、まって!!」
ツーツー……
男「なんだったんだ今の……」
翌日、学校。
男(今日の夜までに一人?)
女「男君おはようございます」
男「ああ、おはよう」
友「男! 今日も元気か!」
男「もちろん」
先輩「うふふ、今日もカッコ良いわねー」
男「ありがとうございます」
後輩「先輩! 手を繋いで登校しても良いですか!」
男「あーいいよ」ギュッ
ビッチ「う、ウチも反対繋いで良い!?」
男「うん」ギュッ
男(どうすれば……)
一同「………?」
昼休み
男「………は?」
女「な、なんですかこれ……」
友「お前……本当にこれ約束したのか?」
先輩「………」
後輩「……いや、嫌です……」
ビッチ「こえーし……」
【○月×日の夜21時 男が選んだ女性を食う】
放課後 教室
男「………」
男(誰にも……頼めない)
男(いや、もちろん誰も食べる気はないが、それでも万が一のことを考えて俺と一緒に部屋に誰かいて欲しいとは思う)
男(だけど、そんな危険なこと、誰に頼めるんだよ……)
男「………くそ…」
男(俺が殺されるくらいの罰だったら良いなぁ……)ハァ…
帰り道。
男「………お前ら…何して…」
友「おいおい、分かってんだろ?」
女「私たちは」
先輩「あなたのものだって」
後輩「地獄の底までついていきます」エヘッ
ビッチ「もちろん、これが終わったら責任はとってもらうけどな」
男「皆……」グスッ
prrrrr
一同「!?」
先輩「私だわ」ピッ
男「………」
先輩「男君、医者からよ」
男「……はい」
医者『男君、よく聞いて。とても大切なことが分かったの』
男「はい」
医者『あなたがとてつもない能力だって言ってたけど、事実、本当にとてつもない能力だったわ』
男「えっ?」
医者『夢と現実の境目を失う病気……とでも言えばいいのかしら』
男「……ど、どういうことですか?」
医者『夢の中では空を飛んだり、瞬間移動したり、性別を変えたりできるじゃない?』
男「はい」
医者『明晰夢って言って、一部の人間は夢を夢だと認識して自由に動くことができるの』
男「知ってます。俺は夢を見ないタイプだから想像できないけど……」
医者『あなた、あまり物事を同時にこなすことが得意じゃないでしょう?』
男「なんで知ってるんですか?」
医者『あなたの脳はね、大部分が夢を現実にするために出力されてるわ』
男「えっ」
医者『だから、使える部分が限られてて、しかもバイパスが少ないため多くの事を並行できないの』
男「ちょ、ちょっと言っている意味が……」
医者『あー、夢をどうやって現実に持ってきているかは私程度の医者じゃ分からないわ。でも、あなたは確実に夢を見てるし、その夢は現実に影響を及ぼしている』
男「なんで分かるんですか……」
医者『それはね、
―――ザザッ
男「えっ?」
医者『あ……、きこえ……、……く…』
男「医者さん? 医者さん!?」
先輩「どうしたの?」
後輩「男先輩?」ギュッ
ビッチ「どうしたん!?」ユサユサ
友「………」
女「………」
??『ダ メ ダ ヨ』
男「ひっ!?」ゾクッ
男「だ、誰ですか!?」
??『ヤ ク ソ ク』
男「約束!? 何の約束なんだ!?」
??『ヤ ク ソ ク』ブツンッ
男「……っ!?」
先輩「男君?」
男「………」
女「どうしたんですか一体……」
友「顔色わりーぞ」
後輩「先輩……?」
男「………あの、さ…」
男の部屋
男「………」
後輩「………」
男「………」
後輩「………///」ニヘラ
男「?」
後輩「………っ///」キリッ
男「???」
後輩「………///」ニヘラ
男「大丈夫?」
後輩「あ、は、はいっ///」
男「……ごめんな」
後輩「いえっ、嬉しいです!」
男「……ごめん」
後輩「………」
後輩の回想
男「あの、さ……。皆やっぱ帰ってくんねーかな」
一同「えっ?」
男「……いや、いっぱいいても意味ねーし。やっぱ他人に迷惑はかけられねーっつーか」
友「お前っ! そんな言い方!」
男「………わりぃ」
友「……っ!」ダッ
女「友ちゃん!」ダッ
ビッチ「……いつでも呼べし」ダッ
先輩「………」スタスタ
後輩「あう……私…」モジモジ
男「後輩……お前に頼みがあるんだ」
後輩「ほえ?」
男「正直俺は今、相当まいってる。お手上げ状態。この後起きることが怖すぎて腰が抜けそうだ」ハハッ……
後輩「………」
男「だから、後輩の元気が欲しい。一緒にいて欲しい」
後輩「……え…」
男「俺、お前の事好きなんだ!」
後輩「!!」カァ///
男「………///」
後輩「うれ……しぃ///」ポロポロ
男「あー、その……あれだ。一夫多妻制にしたことから分かる通り、他にも好きな奴はいる」
後輩「ふふっ、分かってますよ」ギュッ
男「……死ぬかもしれないんだぞ?」
後輩「私馬鹿ですから、幸せがいっぱいすぎて死ぬまで後悔しません」エヘヘ///
男「うわー……可愛すぎ///」
後輩「……好きです」ギュッ
男「……それじゃあ…行こうか」
後輩「……はい」
回想終わり
後輩「うへへ///」
男「おい、変な声漏れてる」
後輩「はうわっ///」
男「よしよし」ナデナデ
後輩「先輩~♪」スリスリ
男「犬みたいだな」ワシャワシャ
後輩「髪ワシャワシャダメですー///」
『約束、守ったみたいね』
男「!!」ビクッ
後輩「ど、どうしたんですか!?」
『どうだった? とっても楽しい願い事が叶う日々は』
男「……嬉しかった…こともあった」
『何が不満だったの?』
男「……怖かったことだ」
『大いなる力には大いなる責任が伴うって緑の人が言ってなかった?』
男「けど……俺には…とても……」
『ふふ、まぁ良いわ。とりあえず、それ返してもらうね』
男「!?」
男(引き金が……消えた)
『それじゃあ、約束通り一人貰うわね』
男「えっ……」
『もちろん、食べるって表現は比喩よ。私たちの世界に来てもらうだけ』
男「あんたの……世界?」
『ええそうよ』
男「なんだよ! あんたの世界って! いきなりファンタジーな話されても分かんねーよ!」
『ふふっ、そうね。でも、あなたは約束した』
男「俺が……いつしたんだよ…」
『思い出せない? まぁ仕方ないかもしれないわね』
男「どういうことだ……」
『だってあなた、一つの事考えてる間は他の事を考えられないじゃない』
男「まさか……」
『ふふっ、それも能力の代償だと思った? 違うわよ。あなたと私の契約はあくまでも願望を現実にする能力を与える代わりに女性を一人食べるということだけ。あなたのそれはただの病気。夢を現実にするなんてそれこそファンタジーじゃない』
男「……でも…俺はそんな契約をした覚えすら……」
『だから、あなたは一つの事にいっぱいだったんだって』
男「えっ……」
『この契約はね』
『あなたの両親が死んだ日に行ったんだから』
男「!!」
『さぁ、ネタばらししたところで、その子は頂いていくわね』
男「やめろ! 頼む! 俺の命をやるから!」
『何言ってるの? 私たちは女の子が欲しかったの。だから女性ってちゃんと指定してるじゃない』
男「そんなの俺は知らなかったんだ!」
『悪いけど、あなたの都合なんて私は知らないの』
男「頼む! もう一度契約をしてくれ!」
『無理ね。そもそも、私たちがどんな存在かも理解してない時点で気付くべきよ』
男「何を……だよ」
『あなた達が私達より下の存在だってことによ』
男「………」ガクッ
後輩「先輩……」ギュッ
男「頼む……頼む…連れて行かないでくれ…」
後輩「先輩!」チュッ
男「んっ……」レロッ
後輩「へへ……ファーストキスゲットぉ///」ニコッ
男「頼むっ……行くな…行かないでくれ」
後輩「それじゃあ……先輩…」
さようなら
男「……あ…」
後輩「……zzz」
男「えっ……」
後輩「先輩……むにゃむにゃ」
男「どういう……」
後輩「……zzz」
男「………」
結局、あの声の主が何だったのか。
後輩はなぜ連れて行かれなかったのか。
俺はなぜ力を欲したのか。
全ては謎のままだ。
俺は相変わらず一つのことしか考えられない。
友とは馬鹿なことばかり言ってる。
女はいつもおしとやか。
ビッチは可愛い。
先輩は怖いけど好き。
後輩はいつも懐いてくれる。
妹はクールに愛情表現をしてくれる。
ああ、そうだ。
今日は両親と姉にお線香あげる日だった。
完。
うーん。こんなにキャラいらなかったか。
普通のラブコメだと思った方ごめんなさい。ミステリー風でした。
質問とかあったら起きたら答えます。おやすみなさい。
乙ー
あの声は姉だったの?
おつおつ!
面白かった、エピローグまだー?
姉が連れていかれちゃったのか…?
男が本当に好きな人は姉だったってこと?
一応流れとしましては、
両親と姉死亡
男は願いで姉を生きかえらせる(実はこの時世界中の双子の姉が生きかえっているがそんな例は珍しいので表ざたになっていない)。
あの声に関しては実は男が夢の中の世界にいて声が現実の世界からって設定にしようと思ったけどない方が面白いと思ったのでやめました。
男が本当に好きだったのは全員です。じゃないと一夫多妻制にできないので。
でも、わざと矛盾や設定破綻させてるので答えは人それぞれかとー。
次は外道な恋愛話を作ろうと思いますー。エピは蛇足だと思うので想像任せということで。
では、これは依頼出して次の話に行きます!
おつ
面白かった
乙
こういう雰囲気の話大好き。
マルチタスクできないってのはただの発達障害的なもので、能力の代償じゃなかったんだね。
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