戒能プロと恋がしたい (19)

そんなSS

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1389287826

あれ、ダメ元でいったら規制されてなかった!
と思ったらここSS速報じゃん

何がしたかったんだお前は

期待

「ふぅ……」

「…………」

ピトッ

「ぅあっ!?」

「どうしたんです、こんなところで」

「ッ……なんだ良子ねーちゃんか、騒ぎ過ぎたから少し夜風にでもあたろうと」

「ふふ、確かにみんな少し騒ぎ過ぎだね」

「まあこういう日でもないと中々みんな集まれないしね」

「…………」

「…………」

「……もう少しで一年も終わるね」

「あっという間だったよね……」

「ここは……東京と違って星がよく見えるね」

「田舎だって馬鹿にしてる?」

「ノーウェイノーウェイ」

「……良子ねーちゃんは凄いね」

「ん?」

「高校卒業した後すぐプロ入りしてたった一年でトッププロの仲間入りじゃん」

「……まあ、確かに学生の頃はまさかプロでこんなに活躍できるなんて夢にも思ってなかったね」

「なにさそのプロ入りは確信してたみたいな言い方」

「ふふ、麻雀だけが唯一の取り柄だしね」

「唯一ねぇ……」

「私なんて勉強も運動も人並みですし他に取り柄なんてありませんよ」

(「でも良子ねーちゃん美人じゃん」
なーんてキザなセリフ吐ければね……)

「…………」

「そこは黙ってないで嘘でもフォロー入れてくださいよ」

「ごめんごめん」(言えるわけねーじゃんそんな恥ずかしいセリフ)

「お、流れ星」

「え、どこ?」

「向こうの方、もう消えたけどね」

「ちゃんと願い事3回唱えた?」

「無理無理、1回ですら難しいよ」

「なになに、良子ねーちゃんなんか願い事あんの?」

「そりゃ色々とね」

「へぇ……」

「そっちはどうなんです、願い事とかあるの?」

「そりゃもちろん、金持ちになりたいとかイケメンになりたいとかモテたいとか」

「ずいぶんとまあアレだね、うん」

(それに……)

「ん?」

(ま、こっちは叶うなんて思ってないけどさ)

「お、あと1分で年変わるよ」

「え、マジで!?うわぁいよいよ今年も終わりかー……」

「振り返ってみると早かったね」

「だね、こうやって気が付いたらいつの間にかじーちゃんばーちゃんになってるんだろうね」



カチッ


「あけましておめでとう、また来年もよろしくねノーウェイ」

「ん、おめでとう良子ねーちゃん」



「さてそろそろ戻……流れ星だ、あっちにも」

「おー…こりゃすっげー綺麗な星空、新年早々ラッキーだね」

「これだけあれば一つくらい願い事叶えてくれそうだよね」

「願い事、してみますかね」

「願うだけならどうせタダだし」


(……来年も、良子ねーちゃんとこうやって2人で星を見られますように)

(これくらいが今の自分には精一杯かな)

こんな風に従姉弟の関係になって、年に一回正月に出会って二人で他愛もない会話しつつなんか物思いに耽ったりしたい

あと戒能プロと星が見たい!

全面的に同意する
成人式の振袖姿を見たい

成人式かー
高校卒業して成人式で久々に振袖姿の戒能プロに会うっていうのも良いね

今年プロになったばかりの戒能プロと戒能プロより年下のファンっていう設定で


「今日は少しハードでしたね」

「あそこで少し休憩しますか」


自販機<ガシャコン



「隣失礼しますね」


(なにか慌ててましたけど驚かせてしまいましたかね?)



ゴクッゴクッ


「……ふぅ」

「…………」

「私になにか?」


「……そうですか」

(とはいえ先ほどから視線を感じる、やはりさっき驚かせてしまったせいですかね?……早いとこ行きましょうか)ゴクッゴクッ

ガタッ


「……はい」(やっぱりなにか私に用が?)


「!……そうですか、サンキューです」

タッタッタッタッ

(応援……もしかして私のファンだったんですかね)

(まあ私個人のファンにしろ麻雀プロ全体のファンにしろ……誰かにこうやって応援されるのはやはり嬉しいですね)

(期待に応えられるよう明日からも頑張らないとですね)

数日後

対局室

「「「「お疲れ様でした」」」」



「ふぅ……」(なんとか決勝リーグには上がれましたね)

「疲れたし帰って休みましょうか」

(明日は特に用事もないですし久々にゆっくりとーーッ!!)

「っとソーリー、大丈夫ですか?角は走ると危険ですよ」

「おや、君は確かこの前会った」



「……まさかそのためにここまで走って?」



「そうですか」(これは私のファンってことで良いんですかね、私のファン……自惚れてしまっても良いんでしょうか)

「応援、サンキューです」


「……」(ファンと2人で話すなんて初めてですね、どんな会話すれば良いのか……)



「あ、そうなんだ……帰り道気をつけてね」


(私のファン……さっきまでポーカーフェース気取ってましたがたぶん今の私だらしない顔になってますね、こんな顔他の人には見せられません)



「あ、小鍛治プロお疲れ様です」(ポーカーフェイスポーカーフェイス)

(「なにか嬉しいことあったの?」ですか、早速バレましたねそんなに嬉しそうな顔してましたか……)

「いえ、特になにm……」


「ソーリー、確かに今さっきありました、とても嬉しいことが」

「あ~……確かに決勝へ行けたこともそうですね、バットさらに嬉しいこともありましたよ」

「それはシークレットです、それではまた」

(私の初めてのファン、なんでもないというのは少しアレですね)

数ヶ月後

「はい、お疲れ様でした。それではまた詳しいことは後日」


(さすがに今日は中々ハードなスケジュールでしたね)

(シルバーシューターにルーキーオブザイヤー賞受賞……まさかこれほど活躍できるとは思いませんでした)

(最近は私のことを知っている人や取材や仕事のオファーも増えましたし)

(トッププロ……昔は夢のまた夢だなんて思ってましたけどね)

戒能プロ視点難し
今日はここまで

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