お婆ちゃん「ご飯が欲しいのかい?」猫「ニャア」 (8)

猫「ニャ!ニャ!」

お婆ちゃん「はいよ。この缶詰好きだろう?今開けてあげるよ」

猫「カフカフ!」

お婆ちゃん「たーんとおあがり」

猫「カフカフ!ゲフッ」

お婆ちゃん「全部食べたねえ。偉いねえ」

猫「ニャア~」

お婆ちゃん「おやおや。食べたら甘えてきて。頭でもなでてやろうかねえ」

猫「ゴロゴロ」

お婆ちゃん「ごほごほ。最近咳が止まらないねぇ・・・」

猫「ゴロゴロ」

これは...

すると突然、まばゆいばかりのスポットライトが飛び出したばあさんを映し出す
「JI-I-SA-Nは」「どこだ!」ステージにばあさんの声が響く
詰め掛けたオーディエンスはばあさんの久々のステージに期待で爆発しそうだ
今晩も伝説のリリックが聴ける。ストリート生まれヒップホップ育ち。本物のラップが聴けるのだ
キャップを斜めに被りオーバーサイズのTシャツをきたじいさんがターンテーブルをいじりながら目でばあさんに合図する
重たいサウンドがスピーカーから響く。ショウの始まりだ
「 ここでTOUJO! わしがONRYO! 鬼のGYOUSO! ばあさんSANJYO!
 違法なMAISO! じいさんTOUSO! 壁からわしが呼ぶGENCHO!
 (ドゥ~ン ドゥンドゥンドゥ~ン キュワキャキャキャッキャキュワキャ!)
 年金減少! 医療費上昇! ボケてて大変! 食事の時間!
 冷たい世間を生き抜き! パークゴルフで息抜き!
どこだJI-I-SA-N老人MONDAI! そんな毎日リアルなSONZAI!
 SAY HO!(HO!) SAY HO HO HO HO!」
じいさんのプレイも好調だ。オーディエンスの熱狂はこわいくらいだ
まだ俺らの時代は始まったばかりだ、そんなメッセージがマシンガンのようにばあさんの口から飛び出していく
本物のヒップホップ。それがここにあるのだ

じっぺいの定期スレ思い出すからカフカフやめろ

カフッカフッ

猫「ニャア」

お婆ちゃん「ご飯だね。ちょっと待ってておくれ」

猫「ニャ、ニャ」

お婆ちゃん「・・・うっ!」

猫「ニャア?」

お婆ちゃん「いたた・・・!急に胸が苦しく・・・!うぅぅ・・・!」

猫「ニャア」

お婆ちゃん「あ、ぐ、ぅ・・・・・・・・・・・・・・・」バタッ

猫「ニャーニャー」カリカリ

猫は落ちた缶詰にカリカリ爪をたてていた。

いつまでも

>>6
やめろ

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