P「音無さんをプロデュースします!」(283)
高木「ウォッホン! それではさっそく、君がプロデュースするアイドルを」
P「音無さんで」
高木「えっ」
P「音無小鳥さんでお願いします」
高木「し、しかし……彼女は我が765プロの事務員であり、アイドルでは」
P「いいえ、もう決めました。俺は音無さんをプロデュースします!」タタッ
高木「ま、待ちたまえ!」
P「音無さん!」
小鳥「あら、おはようございます、プロデューサーさん」
P「お、おお、おはようございます!」
小鳥「ふふっ、どうしたんですか? そんなに汗かいちゃって……」
P「……すー、はー……」
小鳥「……? プロデューサーさん?」
P「……単刀直入に言います」
小鳥「は、はい……」
P「俺に、あなたの人生をプロデュースさせてください!」
小鳥「という妄想だったのさ!」
ワロタ
プロデュースっていうかプロポーズじゃねーか
小鳥「え? ……えぇええ!?」
小鳥(ななな、何!? これ何!? ぷぷ、プロポーズってやつ!?)
小鳥(そんな……ま、まだ、知り合って間もないというのに……)
小鳥(で、でも、愛に時間は関係ないものね。漫画で言ってたし……)
小鳥(……どど、どうしよう、ふへ、こ、困っちゃうな。いきなりこんなこと言われても私……ふへ)
P「おぅわっ、すす、すみません! えっと、人生というのはたとえ話でありまして……」
小鳥「……あ、はい……」
P「初めて見たときから、ティンときたんです」
P「ああ、この人は俺の運命の人なんだって……」
小鳥「!?」
小鳥(やや、やっぱりそうじゃない!)
小鳥(……きた……?)
小鳥(苦節2X年……これまで色々とあったけど……あ、いや、特にはなかったけど)
小鳥(特になかったからこそ今の私がいるんだけど……とにかく、きた……?)
小鳥(我が世の春が来たぴよ!!)
P(……社長にティンと来られて、765プロに初めて顔を出したあの日)
P(正直、この目を疑った。あの幻の歌手、音無小鳥さんが事務員として働いていたんだから)
P(そうだ……俺は、以前から、この人のことを知っていたのだ)
P(俺は、この人の大ファンだったのである!)
P(音無さんなら、絶対にトップアイドルになれるぞ!)
小鳥「あ、あの……」
P「……はい」
小鳥「突然(のプロポーズ)すぎて、わ、私、少し混乱してしまっています」
P「無理もないですね……」
小鳥「……本気ですか?」
P「本気です。本気で(プロデューサーとして)音無さんの人生を変えていきたいと思っています」
小鳥「!!!」
P「……どうでしょうか」
小鳥「え、え、え……」カァァ
P(顔が赤くなっている……あがり症だったりするのかな)
小鳥(あうう……! こ、こんな熱烈にアッピルされるなんて……これなんて乙女ゲー!?)
ピヨちゃん……
小鳥「……あの、でもですね」
P「はい……」
小鳥「わ、私だって、出会って間もない人に、そんなすぐ心を開くような簡単な女じゃありません!」
P「!」
小鳥「だから、その……」ゴニョゴニョ
P「……」
P(やはりそう簡単にはいかないか。なんといっても一度引退してしまっているんだからな)
小鳥「……お、お友達からというか……」
小鳥(ああもう! 何を言っているのよ小鳥! なんでこの年になってガードの固い女アピールしてるの!)
P「友達? ……なるほど、わかりました!」
小鳥「え?」
P「少しずつ(アイドルとプロデューサーとして)親睦を深めていくということですね」
P「それは俺だってのぞむところです。やはり信頼関係は大事だと思いますから」
小鳥「あ、……はい……」
小鳥(こ、これ、ほんとにほんとの出来事なの……?)
小鳥「そ、それじゃあ……ふ、ふつつか者ですが……これから、よろしくお願いします」
P「はい!」
小鳥「……えへ、えへへ……」
P「可愛いなぁ……」
小鳥「え!?」
P「本当に、素敵な笑顔です。俺、改めてあなたのファンになってしまいましたよ」
小鳥「……――~~!」
P「これからずっと、いっしょにがんばりましょうね!」
小鳥「……あ、は、はい……」
期待
【その夜、小鳥さん家】
小鳥「……ただいまぁ~……」
小鳥「……」
ぽふん
小鳥「……! ……!」
小鳥「うわ、うわうわわ……!」ジタバタ
小鳥「じ、人生で初めて、告白されちゃった……!」
小鳥「うへ、うへへへへ……♪」ゴロゴロ
でも音無さんって絶対やりマンだよな
やりマンと言うか経験豊富だよね
可愛すぎだろ
ぴた
小鳥「……ま、まだ……付き合う、ってなったわけじゃないけど……」
小鳥「プロデューサーさん……」
小鳥「……」
ピピピ
小鳥「め、メール?」
ピッ
小鳥「! ……あの人からだ……!」
④
……………………………………………………………
FROM:プロデューサーさん
SUBJECT:嬉しいです
Pです。こんばんわ。
俺、さっきは言えなかったけど、
実は以前からあなたのことを知っていたんです。
音無さんは一目惚れされた、と思ったかもしれませんが、
俺はずっと前からこの気持ちを持っていたんですよ。
だからこの前、事務所で再会できたとき、運命を感じました。
本当に嬉しいです。
これからよろしくお願いします!
……………………………………………………………
小鳥「ま、前から知っていた? ……駅とかですれ違いでもしたのかしら」
小鳥「……」
小鳥「……嬉しい、かぁ……」
小鳥「ふふ……♪」
かわいいな
【翌日、765プロ事務所】
小鳥「……」
小鳥「……えへへ」
小鳥「男性とあんなにたくさんメールのやり取りしたの、もしかしたら初めてかもしれないわね」
小鳥「……えーっと……」
ピッ
小鳥「……♪」
小鳥「ほ、保護とかしたら気持ち悪いかしら? ……そうよね、だってまだ、あくまで私達はお友達同士……」
小鳥「でも……嬉しいこと、いっぱい書いて送ってくれたし……ううん……」
ガチャ
P「おはようございまーす!」
小鳥「!」
P「あっ、音無さん! おはようご……」
小鳥「あわわ……」
ガチャガチャ
P「あれ? 何をやってるんですか?」
小鳥「お、おはようございましゅ」
P「おはようございます。えーっと……」
小鳥「あ、いえ、ちょっと机の上の小物とかついでに領収書の整理をしていただけで……」
小鳥「決して、あなたとの昨日のメールを読み返してニヤニヤしてたわけじゃありませんから!」
P「そうですか! いやぁ、仕事が出来る女って感じがしますね!」
小鳥「あはは……」チラ
小鳥(か、顔が見れない! ああ、あんなにメールでは饒舌なあたしだったのに!)
支援は紳士のつとめ
はよはよはよはよはよはよはよはよはよはよはよはよはよはよはよはよはよはよはよはよはよはよはよはよはよはよはよはよはよはよ
P「事務仕事、手伝いますよ」
小鳥「え? でも……昨日も思ったんですけど、プロデューサーさん、お仕事は?」
P「え? これが仕事ですよ?」
小鳥「……? プロデューサーさんは、プロデューサーさんですよね?」
P「もちろん、俺は俺です。音無さんの人生のプロデューサー……」
小鳥「も、もう! またそんな言い方して……!」カァァ
P「あはは……すいません」
小鳥「……とにかく、えーっと……あなたは事務員じゃなくて、プロデューサーですよね」
P「はい!」
小鳥「だったら、アイドルの子達をプロデュースしないといけないんじゃ……」
P「でも、あなたの仕事が残ってたら(集中してレッスンが出来ないから)俺の仕事に集中できません」
P(俺の担当アイドルは音無さんだからな)
小鳥「……プロデューサーさん……そんな、気を遣わなくてもいいのに」
P「気を遣ってるわけじゃありません。俺は、全力でやりたいんです。全力で、あなたの人生を……」
小鳥「そ、それはやめてください! ……照れちゃいますから……」
カタカタ……
P「……そういえば」
小鳥「はい、どうしたんですか?」
P「社長にこの件について報告したら、心よく応援してくれると言ってくれましたよ」
小鳥「ブゥーーー!!!」
P「ど、どうしたんですか!? 急に吹き出して」
小鳥「い、いえ……すみません」
小鳥(え? ええ!? な、なんてこと!? もう社長公認の仲になっちゃってたの!?)
P「音無さんが(レッスンや営業で)外に出ている間は、社長と律子で事務仕事を請け負ってくれるそうです」
小鳥「で、でも……」
小鳥(外に出るって……それってあれ? ゆくゆくはあたしとプロデューサーさんが一緒になって)
小鳥(家庭を持って、育児休暇とか取る時ってこと? え? もうそんなところまで話が進んでいるの!?)
P「……みんな、俺達のことを応援してくれているんです。……頑張りましょうね!」
小鳥「は……はい……」
小鳥「……ふぅ」
P「一段落着きましたね。さ、それじゃあそろそろ行きましょうか!」
小鳥「どこへ行くんですか?」
P「そりゃあ、レッスンスタジオですよ」
小鳥「ああ、レッスンスタジオ。そうですね、それじゃあ……」
小鳥「……ええ!?」
P「?」
小鳥「『?』じゃないです! わ、私がレッスンスタジオに行くんですか?」
P「ええ……だって、そういうことも必要でしょう?」
小鳥「うぅ……」
小鳥(プロデューサーさん、見抜いているんだわ……)
小鳥(……あたしのおなかが、最近ちょっと油断し始めているということに……)
小鳥「……わかりました。エクササイズも必要ですよね……」
P「エクササイズというか……まぁ、そういう気持ちでやったほうが、楽しめるかもしれませんね! はは!」
④
小鳥さんの処女は公式設定
枕を拒んだから売れなかったんだよな
それから男性不信になったって設定
【レッスンスタジオ】
小鳥「……うぅ……」
小鳥(これしかなかったから、ヨガウェアを着てみたけど……これ、露出度高すぎじゃない……?)
P「音無さん……綺麗だ」
小鳥「も、もう! からかわないでください……」
P「からかってなんかいませんよ、本心です。俺は、音無さんの一番のファンなんですから」
小鳥「!」
小鳥(どうしてこんなこと、スラっと言えちゃうのかしら)
小鳥(……やっぱり、この人はあたしのこと本気で……?)
P「……おや? あれは……」
どんがらがっしゃーん
春香「あいたた……」
P「どうやら先客がいたみたいですね。あれは、天海さんか……」
春香「うう~……なんでうまくいかないのかなぁ……」
小鳥「春香ちゃーん」
春香「え? あぁっ、小鳥さん! えへへ、おはようございます!」
P「こんにちは、天海さん」
春香「プロデューサーさんも……あ、ていうか、春香でいいですよ」
P「ん、そうか?」
春香「はい! 同じ765プロの仲間ですから!」ニコッ
P「そうだな! それじゃあこれから君のことは、春香って呼ばせてもらうよ!」
P(音無さん以外のアイドルの子達とも、昨日一通り挨拶は済ませてある)
P(まぁ、俺の担当は音無さんだから、あまりアイドル活動に協力は出来ないとは思うけど)
lplp
春香「小鳥さんも、レッスンですか?」
小鳥「う~ん、レッスンというか……ダイエットを……」
春香「ダイエットだなんてそんな……まだ全然、体のラインも綺麗じゃないですか」
小鳥「そ、そう? えへへ……そうかしら」
春香「……私、嬉しいです」
小鳥「え?」
春香「社長から聞きました。小鳥さん、プロデューサーさんという運命の人を見つけたんですね……!」
小鳥「うぇぇ!? は、春香ちゃんまでそんなこと……」
春香「でも、私だって(アイドルとして)負けませんよ! 小鳥さんは素敵な人だけど、私だって頑張っちゃいますから!」
小鳥「……!」
春香「(同じアイドルとして)これから切磋琢磨していきましょうね!」
小鳥「そ、そうね……」
小鳥(……も、もしかして……春香ちゃん、プロデューサーさんのこと……?)
あげ
小鳥(……そう考えてみると、確かに……)
小鳥「……」
P「春香。ほら、ポラリスウェット」スッ
春香「ありがとうございますっ! いただきまーす♪」
小鳥「……」
小鳥(春香ちゃんもまだ出会って間もないというのに、もうかなり仲が良くなってる気がする……)
春香「んぐ、んぐ……ぷは」
P「音無さんのこと、指導してもらえるか?」
春香「ええ!? し、指導だなんてそんな……私、まだまだヘタクソですし」
P「でもさ、やっぱり同じ仲間同士でやった方が色々と気が楽だと思うんだよ」
春香「……そうかもですね。えへへっ、わかりました! この天海春香、ばっちり小鳥さんを見てみせます!」
春香「さあ、行きましょう、小鳥さん!」グイグイ
小鳥「え、ええ……」
小鳥(……なんだろう、この胸のもやもやは……)
【レッスン終了後】
春香「おつかれさまでしたっ!」
小鳥「……ぜぇ、ぜぇ……」
P「大丈夫ですか、音無さん」
小鳥「うっぷ……こ、こんな……まるでアイドルの子達がやってるみたいなハードなレッスンだなんて、聞いてません……」
P「まぁ、運動は久しぶりだったでしょうからね。でも、これからは毎日ですよ」
小鳥「えぇ!? スパルタすぎるぅ~……!」
P「こうでもしないと、他のアイドルの子達に追いつけませんよ! 頑張りましょう!」
小鳥「うぅ……」
小鳥(プロデューサーさん、やっぱり引き締まった体の方が好きなのかしら)
小鳥(……でも、こんなの……)
あがげがげがげげあえgっがえがえががげがえがげ
伊織のマンコきっつ
いずれ原作でピヨちゃんをプロデュースできる時代がくるのだろうか
しえん
小鳥(こんなの、まだ付き合ってもないのにやらされるだなんて……俺様もいいところよ……)
P「……音無さん?」
小鳥「……」プイ
P「えーっと……」
小鳥「……痩せてないと、ダメなんですか?」
P「う~ん……痩せているかはともかく、鍛えておかないとうまくダンスが出来ませんから」
小鳥「だ、ダンスなんて……私、する機会もありませんよ」
P「え? ……なるほど、そうでしたか」
小鳥「え」
P「……すみません。確かに俺達、まだ(どんな方向のアイドルにするか)話しあっていませんでしたね」
小鳥「そうです、話し合うことは(お互いをよく知るために)必要なことです」
P「ダンサブルな曲に合わせて踊るより、もっとこう、歌を重視したいと思いますか?」
小鳥「? ……ま、まぁ、どっちかといえば、踊るよりは歌う方が好き……かな?」
P「なるほど……」
P「わかりました。それじゃあ、明日からはボーカルレッスンを重視することにしましょう!」
小鳥「あ、はい……えっと、でもそれ、エクササイズになるのかしら」
P「エクササイズ?」
小鳥「だって……プロデューサーさんは、私に痩せてほしくて今日みたいなダンスレッスンをさせたんでしょう?」
P「いやぁ、別に痩せて欲しいというわけじゃあ」
小鳥「えぇ!? じゃあ、なんで……?」
P「……正直に言って、音無さんが踊る姿を見てみたかったんですよ」
小鳥「え……」
P「俺は、もっと音無さんのことを深く深く知りたいと思っています」
小鳥「!」
P「そうすることで、あなたのプロデューサーとして」
小鳥「も、もういいですっ! また人生のプロデュースとかなんとか言うんでしょうっ」カァ
小鳥(……もう……困ったときは、すぐそう言えばなんとかなると思っているのかしら)
小鳥(……そんなことで喜んじゃうあたしも、あたしだけど……)
あげあげがげ
夢オチだな
小鳥「……プロデューサーさん、ずるいです」
P「え」
小鳥「そうやって……すぐ……」モジモジ
P「お、音無さん?」
春香「……」
春香(さっきからふたりで話してたから口を挟めなかったけど……)
春香(小鳥さんのこの表情……)
春香(これは恋の香りがする!)
小鳥「……も、もう、シャワー浴びに行きましょう、春香ちゃん!」
春香「はい♪ えへへ、詳しく聞かせてくださいね!」
【シャワールーム】
ザザァー……
小鳥「あいたた……筋肉痛が……」
小鳥「あ、でも、こんな早く筋肉痛が来るなんて……私まだ、体は若いのかしら? ウフフ」
春香「小鳥さ~ん♪」ヒョコ
小鳥「うひゃあ!?」
春香「さっきも言いましたよね! 詳しく聞かせてくださいよう」
小鳥「く、詳しくって……?」
春香「ふっふっふ……白を切ろうったって、私の目は誤魔化せませんよ!」
春香「ズバリ! 小鳥さんはプロデューサーさんのことが好きなんでしょう!」
小鳥「え? ……えぇええ!?」
支援
小鳥「なな、何を言っているの!? っていうか、それは春香ちゃんじゃないの!?」
春香「へ? 私ですか?」
小鳥「そうよ……私、春香ちゃんはプロデューサーさんのこと好きなんじゃないかって思ってたんだけど」
春香「ええ!? なな、なんでそうなるんですか!?」
小鳥「だってさっき、負けませんからね、って……」
春香「確かに(アイドルとして)負けません、とは言いましたけど……」
春香「でも、小鳥さんの想い人……キャー!」
小鳥「……えーっと」
春香「あっ、す、すみません……ついテンション上がっちゃって」
春香「おっほん! とにかく、小鳥さんが好きな人を私が好きになるなんて、そんなことしませんよ!」
小鳥「ちょ、ちょっと待って。なんか……色々話が噛みあってない気がするんだけど……」
小鳥(なんだか頭が混乱してきたわ……)
小鳥(えーっと……春香ちゃんが負けないって言ったのはどういうこと? ううんと……)
春香「とにかく、小鳥さんはプロデューサーさんのこと好きなんでしょう!」
小鳥「ぴよっ!」
春香「ぴよ? それって肯定ですか?」
小鳥「あ、ううん! ちょっとビックリしただけだから!」
春香「えっへへ……♪ それで、どうなんですか?」
小鳥「……私がプロデューサーさんのこと……」
春香「はい!」
小鳥「……正直言って、まだわからないわ」
春香「……」
小鳥「プロポーズはされたけど……えへへ、きゅ、急な話だったし……」
春香「え……プロポーズ……?」
春香「ええええええええ!!!!!!?」
小鳥のばかちん?
小鳥「ちょ、ちょっと、声が大きいわよ」
春香「……プロデューサーさん、やりますね……!」
小鳥「そ、そうよね、もう困っちゃうわウフフ」
春香「……」
小鳥「私ね、情けない話だけど、こういうの初めてなのよ……だからもう、どうしたらいいかわからなくて」
春香「……ふふ」
小鳥「ま、まだお付き合いしてるわけじゃないんだけど……少しずつメールとかで親睦を深めようってことになって」
小鳥「それで、昨日なんか……春香ちゃん?」
春香「えへへっ♪ やっぱり小鳥さん、恋する女の子の顔してます!」
小鳥「そ、そんなことわかるの?」
春香「そりゃあもう! 私もいつも、同じ学校の友子の恋の話をたっくさん聞いてますから!」
小鳥「……」
小鳥(高校生と同じレベルの表情をしていたのね、あたし……)
ぴよちゃんかわいい
春香「プロポーズされたってことは、皆には黙っておきますね」
小鳥「そ、そうしてくれると嬉しいわ」
春香「……小鳥さん、ガンバ!」グッ
小鳥「うぅ……だ、だからそんな、私はまだ好きだって認めたわけじゃ……」
春香「またまたそんなこと言って~♪」
小鳥「……」
春香「とにかく、ひとつ私からもアドバイスをしておきますね!」
小鳥「アドバイス?」
春香「はい! あ、わ、私なんかの助言じゃあんまり頼りにならないかもしれないけど……」
小鳥「……ううん、聞かせて」
春香「それじゃあ……」
ヒソヒソ……
小鳥「……なるほど……なるほどなるほど」
あげがげmwgjごらえmじょ
もんもんもんお
ぴよぴよ
P「……お、ようやくふたりが出てきたな。おーい」
春香「ほら、小鳥さん♪」ポンッ
小鳥「え、ええ……!」
テクテク
P「随分長かったですね」
小鳥「お、女の子は色々とあるんですっ」
P「あはは、それはすみません。それじゃあ、そろそろ事務所に――」
小鳥「あのっ、プロデューサーさん!」
P「どうしたんですか?」
小鳥「……」
ドックンドックン
P「……音無さん?」
小鳥「……――れから」
P「え?」
小鳥「……!」
小鳥(勇気を出すのよ、小鳥! 春香ちゃんも協力してくれるって言ってくれたし……!)
小鳥(こんなチャンス……逃がさないんだから!)
小鳥「……これから、私と……」
P「はい……」
小鳥「デート、してくれますか?」
いったああああああああああああああああああああああああああああああ
これ最終的にPがok出せば小鳥さんの苦悩関係無しにエンディングになっちゃうよね……
小鳥さんかわかわ支援
少し休憩するぴよ
気長に待ってる
>>1がぴよ本人の可能性
小鳥さんはPがイケメンだから喜んだの
俺らがぴよに告白しても崖から突き落とされるだけなの
ぴよちゃんを幸せにしてあげたい
音無さんはセカンド処女です
しかも初めては大して訳もわからぬままあっさり終わったので膜のない処女と同じなのです
>>65
非処女のステマはやめようね
【ショッピングモール】
P・小鳥「……」テクテク
P「……あ、あの店なんかいいんじゃないですかっ!?」
小鳥「そそ、そうですね! とっても素敵なお店……」
P(な、なんだなんだ? どうなっているんだ?)
P(きゅ、急にデートだなんて……こ、これはあれか)
P(プロデューサーとして、アイドルとして……親睦を深める的な意味だよな。うん……)
P(くそう……デートなんて言葉を使われたから、どうしたらいいかわからないぞ……)
P(これだから元インディーズアイドルオタクの童貞は困る……!)
小鳥(あうう……!)
小鳥(デートって言っても、何をしたらいいのよ!)
小鳥(プロデューサーさん、あたしなんかと違って、なんだか余裕そうね……)
小鳥(一方小鳥ちゃんはもうさっきからガッチガチよ……)
小鳥(これだから青春時代を暗いまま過ごした処女は困る……!)
>>67
わかるわ
カチャ、カチャ……
モグモグ……
P「……」
小鳥「……」
P・小鳥(何を話したらいいかわかりません!)
P(……しかし音無さん、やっぱり綺麗だな)
P(黙って食事をしているだけなのに、なんて絵になる人なんだ)
小鳥(プロデューサーさん……時折こっちを見て、意味ありげに微笑んでいる)
小鳥(そんなことされたら……緊張しちゃうじゃない……うへへへ……)
P・小鳥「……」ニヤニヤ
小鳥「……ごちそうさまでした」
P「お、お気に召しましたか?」
小鳥「そりゃあもう……」
小鳥(本当は料理の味なんてわからなかったけど……)
P「あはは、それは良かった……俺なんて、緊張で味がわかりませんでしたよ」
小鳥「え? き、緊張?」
P「そりゃそうです。あなたみたいな素敵な女性と食事をしたの、初めてでしたから」
小鳥「……!」
P「さて、それじゃあ……」
グイ
P「……音無さん? どうかしたんですか?」
小鳥「あっ、あの……!」
小鳥「あ、あたし、嘘をつきましたっ」
P「嘘? ……というか、あたしって」
小鳥「ぅわあ、す、すみませんっ!」
小鳥(プロデューサーさんの前なのに、思わず『わたし』じゃなくて『あたし』、なんて……)
P「……ふふ。それで、どんな嘘を?」
小鳥「……私も、本当は……料理の味なんてわからなかったんです」
P「……」
小鳥「緊張、してました。ドキドキしました」
小鳥「今だってほんとは、ガッチガチに震えてます」
小鳥「あんな風に言ってくれたあなたに嫌われたらどうしよう、って……」
P「……音無さん」
小鳥「だからっ……ごめんなさい」
P「……いいんですよ。俺も嬉しいです」
小鳥「え? 嬉しいって、それってどういう……」
P「あ、い、いや、なんでもありません! すみません……」
piyoooooooooo!!
支援
ふむふむ、支援
P(……相手は、アイドル。……いや、まだ曲も出していないし、デビューすらしていないけど)
P(ただ、俺は昔からこの人のファンで……憧れていただけなのに……)
P(なのに、俺は……)
小鳥(……嬉しいって、どういう意味だったのかな)
小鳥(プロデューサーさんとあたしが、同じ気持ちだったから嬉しい、ってことなのかな)
小鳥(……いきなりプロポーズしてくるようなあなたのことだから、それくらいキザなことも言えちゃうかもしれないわね)
小鳥(でも……もしそうなら、あたしも……)
小鳥(あたしも、嬉しい)
P「……」
小鳥「……」
P「暗く、なってきましたね」
小鳥「そう……ですね」
P「夕飯には少し早すぎたでしょうか」
小鳥「……プロデューサーさんも、今日はお昼取ってなかったでしょう? だからいいんです」
P「……」
小鳥「……あ」
P「どうしたんですか?」
小鳥「……星が」
P「……綺麗だ」
小鳥「……」
――…… いま 輝く 一番星 ……――
P「……!」
小鳥「……なんて。ふふっ、なんだかちょっと、昔のことを思い出しちゃいます」
P「歌手だった頃ですか?」
小鳥「え!? し、知ってたんですか……?」
P「あれ、言っていませんでしたっけ……俺、音無さんのファンだったんですよ」
小鳥「……そうだったんですか……」
小鳥(昨日メールで言ってたのは、そういうことだったのね……なんだか、恥ずかしい)
P「『光』。俺が一番好きな、あなたの歌です」
小鳥「……」
P「『空』も、『花』も、もちろん素敵な曲だけど……この曲からは、あなた自身の優しさが感じられる」
P「これを聴いて、俺はあなたに夢中になり始めたんですよ」
小鳥「……すぐそのあと、引退しちゃったけど」
P「残念でしかたありませんでした。でも俺は、数こそ少なかったけれど、毎日あなたのCDを聴いています」
小鳥「……ありがとう、ございます」
P「……」
小鳥「……」
P「……音無さん」
P「泣かないでください」
小鳥「な、泣いてなんか……いません」
P「……悲しいことが、あったんですか?」
小鳥「……ありません。あったとしても、もう忘れちゃいました」
P「……」
小鳥「……いま、もし、私が泣いているように見えるなら」
小鳥「それは、嬉しいからです……」
P「嬉しい?」
小鳥「……はい」
小鳥「あの頃の私のことを見ていてくれる人がいた」
小鳥「高木さん……じゃなくて、高木社長が言っていたことは本当だった……」
小鳥「そして……今でもちゃんと覚えてくれる人が……こんなにも、近くにいる」
小鳥「そのことが、とっても……嬉しかったんです……!」
支援
④
小鳥「……すみません、なんだか変な空気にしちゃいましたね!」
P「いえ……」
小鳥「帰りましょう、私達の765プロへ」
P「……私達の?」
小鳥「そうですよ。プロデューサーさんはまだ、ここに来て日が浅いけど……」
小鳥「あの場所は、私にとって……ううん、私達にとっての家ですから」
小鳥「私と同じように……あなたにもそう思ってもらえたら……それもまた、とても嬉しいことです」
P「……そうですね!」
【その夜、小鳥さん家】
小鳥「……ただいまぁ」
ぽふん
小鳥「……今日はなんだか、いろんなことがあった気がするわ」
小鳥「もう寝ちゃいましょう……ああでも、メイク落とさなきゃ……」
のそのそ
小鳥「……いたた。うぅ、足が……」
小鳥「……」
小鳥(カッコ悪いとこ、見せちゃったな……)
朝ごはん食べる
小鳥さんとハッピーエンドな展開って少ないよなぁ
何時も妄想で片付けられちゃう
支援
ぴよちゃん幸せそう
ぴよ!
フキフキ
小鳥「……ふぅ」
小鳥「……」
ジー
小鳥(うぅ……やっぱり、何度見ても春香ちゃんみたいなプルプルのお肌じゃないわ)
小鳥(765プロには、あたしより若くて綺麗な女の子がいっぱいいる……)
小鳥(……きっと、そのうちプロデューサーさんだって……)
『プロポーズ? 何を言っているんですか?』
小鳥(みたいなこと言ってくるに違いないわ)
小鳥(そうよ。だから調子に乗っちゃダメよ……)
小鳥(ダメ……なんだから)
小鳥(……でも、もし、本当にそうなったら。そんなことを言われたら)
小鳥(やだな……)
小鳥「……」ジワァ
小鳥「……!」
ブンブン
小鳥(やだ、もう……今日はとことん涙もろい日ね)
小鳥(……寝る前にちょっとだけ、ちょっとだけ)
ピッ
ウィーン……
小鳥「……えーっと……お肌、スキンケア、アンチエイジング……検索、っと」
次の瞬間には朝だぜ
―――
――
―
カタカタ
小鳥「ほー……へー……」
小鳥「なるほどなるほど……え、それじゃあ……」
カタカタ……
小鳥「って、三時!? うわわ……夜更かしこそがお肌の大敵だっていうのに……!」
小鳥「ね、寝ないと……」
小鳥(……あーあ)
小鳥(なんで……こんなに、頑張ろうって思ってるのかしら)
小鳥(まるで、思春期の女の子みたいじゃない。いい年して……)
小鳥(……プロデューサーさん)
小鳥(まだ、ちゃんと話すようになって二日くらいしか経ってないのに)
小鳥(人の心の中にズカズカズカズカ……)
小鳥(勝手すぎるわよ、もう)
小鳥(……やめてよ、もう。こんなあたし、情けなさすぎる……)
小鳥(……もう、本当に……本気で、――に、なっちゃうじゃない)
小鳥「……本気で……」
小鳥「……す、き……に」
小鳥「……――~~!!」ジタバタ
小鳥「お、おやすみなさいっ!」
ボフン
しぇんぬ
ぴよちーきゃわわ
朝から素晴らしいスレに出会ってしまった
完走期待
小鳥さんゴッドバード
超支援
【翌日、765プロ事務所】
P「……」
ガチャ
P「!」
春香「おっはようございまーっす!」
P「な、なんだ……春香か」
春香「ひどい!」
P「ああ、いや、ごめん! むしろ春香で良かったよ」
春香「えっへへ♪ 冗談ですよぅ」
小鳥さんきゃわわ
がんばってくれたまえ
支援
春香「プロデューサーさんプロデューサーさん! それで、あのあとどうなったんですか!?」
P「えーっと……あのあとって?」
春香「やだなぁもう、小鳥さんとのデートに決まってるじゃないですか!」
P「う……」
春香「なにか、進展ありました!?」キラキラ
P「し、進展ってお前なぁ……いいか、俺はプロデューサーであり、音無さんはアイドルであり」
春香「もう、そんなお決まりな台詞はいいんですよ!」
P「……春香の言い方だと、その……俺が音無さんに気があるみたいに聞こえるんだけど」
春香「え? ああ、それは逆で」
P「逆?」
春香「うわぁあ! い、いいえ! な、なんでもないですっ!」
春香「お、女の子はそういう話が大好きだから、だから気になってるだけです!」
P「……」
春香「あはは……」チラ
P「顔が『のヮの』←こんな感じになってるぞ」
春香「おおっと……」グシグシ
P「……なぁ、春香」
春香「なんでふか?」グシグシ
P「……現役女子高生アイドルであり、恋に恋する女の子であるところの春香に、ひとつ聞いてみたいんだけど」
春香「はい! なんでも聞いてください!」
P「プロデューサーとして、アイドルのことを好きになるのは……ダメだよな」
春香「……えへへ、何を言っているんですか」
P「え……」
春香「いいですか、プロデューサーさん」
春香「女の子は、誰かに愛されることで綺麗になるんです」
P「そ、そうなのか?」
春香「そうです。私はまだ経験ありませんけど……同じ学校の友子がいつも言っていますから」
P「そうか……友子さんは経験豊富なんだな」
春香「そうですよ、友子はすごいんです」
春香「昨日もついつい、例の件について長電話しちゃ……ああ、えっと、話がそれちゃいましたね」
P「……」
春香「とにかく! プロデューサーさんが誰のことを好きになりそうなのかは、わからないふりをしておきますけど」
春香「立場なんて気にしないで、どんどん、好きになっていいと思います!」
P「……そっか」
春香「はい! あ、でも、もちろんこんなこと、律子さんに知られたら怒られちゃうかもしれませんけど……えへへ」
じゅりきちぃ~④
④ ←これどういう意味なんだ
>>105
架空の硬貨である四円玉のこと四円→しえん→支援
PヨPヨPー!
春香「……それはそうと、小鳥さん、まだ来てないんですか?」
P「ん、そうだな。今日は俺が一番乗りだった」
春香「珍しいですね、遅刻だなんて」
P「珍しい? というか、まだ遅刻だなんて時間じゃあ……」
春香「あ、プロデューサーさんはまだ知らなかったかもしれないですけど……」
春香「小鳥さんって、毎日誰よりも早く事務所に来るんですよ」
P「へぇ。それならたしかに……」
ガチャ……
小鳥「……おはよう、ございます」
P「っと、噂をすれば……おはようございます、音無さ――」
P・春香「!?」
小鳥「……ご、ごめんなさい……遅刻……」
春香「どど、どうしたんですか!? ひどい顔……!」
>>106アナルほど
>>1よく聞け
今こそお前の手で小鳥ちゃんを幸せにするんだ
外野がくっさいな
>>110
朝だからな
小鳥好きはもっと紳士だと思っていたが
ピヨちゃんどうした!?
>>111
お前も含まれてるんだが?
小鳥「あはは……ちょっと、ね」
小鳥(結局あのあと、一睡も出来ずに朝を迎えて)
小鳥(これはイカンと、30分だけ仮眠するつもりが予定より大幅にオーバーしてしまって)
小鳥(大慌てで支度して、メイクもいつもよりだいぶ適当になってしまったからこんな顔をしているなんて言えない)
P「音無さん……」
小鳥「……事務所の鍵、開けてもらっちゃってごめんなさい」
P「いえ……それより、見るからに体調不良ですね」
小鳥「えぇ!? そ、そんなことないですよ! 元気げん……」
ふらっ
P「だ、大丈夫ですか!?」
ガシッ
小鳥「ああう……す、すみません……」
小鳥(徹夜明けで走ってきたから、貧血が……!)
小鳥さんマジ女神
(黙ってNGしておくか>>1ID抽出して読めよ)
小鳥(……何がなんだかわかんないけど、これはラッキー?)
ギュッ
春香「おお……!」
小鳥(え、えへ、えへへ)
P「音無さん……」
P(小さく震えながら、俺の体を掴んで……顔もこんなに真っ赤になって緩んでいる)
P(間違いない、これは風邪だ! 寒気と熱のせいでこんなになっちゃってるんだ)
P「……今日は休みましょう。家に帰って、安静にしていてください」
小鳥「え!? そ、そんなことできません! 大体、私がいないと誰が事務仕事を――」
P「俺がやります。あなたの仕事は、俺の仕事でもあるんですから」
小鳥「いや、でも……というか、本当に体調不良なんかじゃ……!」
P「……強がりはやめてください。俺には、あなたのこと、全てお見通しですから」
小鳥「……!」
P「ほら、また顔が赤くなって……熱が上がってるんです。お願いですから、休んでください」
【小鳥さん家】
小鳥「……」
小鳥(音無小鳥、2X歳です)
小鳥(なんだかよくわからないうちに、お仕事をサボってしまいました……)
小鳥(あのあとプロデューサーさんが、社長や律子さんにズババっと説明していって)
小鳥(なぜかみんな、すんなり納得して、帰ったほうがいいってことになって……)
小鳥(有給を取ることに……)
小鳥「……ま、いっか……」
小鳥「せっかくだし、休みを満喫しましょう!」
小鳥「買ったまま溜まってた漫画やゲームもあることだし……ウフフ」
さよけ
頑張れ
ダメな大人ピヨちゃんかわいい
【765プロ事務所】
P「……はぁ」
春香「元気ないですね、プロデューサーさん」
P「……」
春香「やっぱり、小鳥さんのこと心配してるんですか?」
P「当たり前だろ……」
春香「……」
春香(……たぶん、小鳥さんは風邪なんか引いてなかったんだろうけど)
春香(それを知ってるのは、私だけだよね)
春香(言わないでおこう……)
P「ああ、大丈夫かな……倒れてなんかいないといいけど」
春香「!」ティン
春香「ふっふっふ……」
P「……ん、どうした春香。悪い顔をしているぞ」
春香「プロデューサーさん! 私、閃きました!」
P「閃いたってなにを?」
春香「そんなに心配なら、お見舞いにいけばいいんですよ!」
P「……へ?」
春香「お見舞いですよ、お見舞い! きっと小鳥さんも喜びますから♪」
P「えええ!? いや、そんな……」
プルルル
P「!」
ガチャ
P「は、はい、765プロです……ああ、お世話になっております! ええっと……」
春香「それじゃあ私、そろそろレッスンに行ってきますね~♪」トテトテ
P「あ、はる……い、いえ、すみません……ええ、その件につきましては……」
P(……お、お見舞いって……)
【夕方、小鳥さん家】
カァ……
カァ……
小鳥「……」
小鳥「…………」
小鳥「つまんない、な……」
小鳥(あれだけ消化するのを楽しみにしてた、ゲームや漫画も……)
小鳥(全然、集中して読めなかった)
小鳥(……もう、こんな時間かぁ)
小鳥(プロデューサーさんは、今日、どんなお仕事をしたのかな)
小鳥「……うぅ……」
ゴロゴロ
小鳥「こんなの、ダメ人間すぎるわぁ~~……!」
ゴロゴロ
ぴんぽーん
小鳥「うあ! な、なに?」
小鳥(……もしかして、amamizonからようやくあれが届いたのかしら! 新作のあの音ゲー!)
トテトテ
小鳥「は~い!」ガチャ
P「……こ、こんにちは」
小鳥「……」
P「えーっと、具合はどうで」
バタン
P「え!? ちょ、ちょっと、音無さん!?」
小鳥「……」
小鳥(ついに幻を見るようになってしまったのかしら)
P「おーい……」コンコン
小鳥(ああ、幻聴まで聞こえる。あたしったら、もしかして本当に調子悪いんじゃ……?)
P「……」
ピピピ
小鳥「」ビクッ
小鳥「け、ケータイ? 電話の着信が……」
ピッ
小鳥「もしもし……」
P『あの……音無さん』
小鳥「は、はい。音無さんです。あなたはどなた?」
P『プロデューサーです。わかっていたでしょう』
小鳥「……はい、わかっていました……」
P『急に押しかけちゃってすみません。一目様子が見たくて……』
小鳥「……」
P『具合、どうですか?』
小鳥「あ、その……もう、だいぶ良くなりました……おかげさまで」
小鳥(嘘をつきました。最初から風邪なんて引いていないんですから)
P『……』
小鳥「……」
P『あの、色々と買ってきたんです。ゼリーとか、消化に良い物を』
小鳥「……」
ドックン ドックン
P『……すみません、こんなことをして。非常識すぎました。ここに置いておくから、あとで食べてください』
小鳥「……あ……」
P『それじゃあ……』
ぴよぴよ
ぴよ
小鳥「……!」
小鳥(や――)
小鳥「やだ……!」
P『……え?』
小鳥「行かないでください……!」
P『でも……』
小鳥「いま……あ、いや、五分、五分だけ待ってください!」
小鳥「そしたら、このドアを開けます……だからっ……!」
P『……わかりました。五分でも十分でも、俺はここで待っています』
小鳥「……すみません、それじゃあ、またあとで」
ピッ
ぴ
よ
小鳥「……」
ゴシゴシ
小鳥「……サイアク……」
小鳥「サイアクの顔、してるわ……」
小鳥「顔、はやく洗わないと……バレちゃう、きっと」
小鳥「もう、泣き顔は見せてあげないんだから……」
支援
かわいすぎるわぁ
小鳥「……お待たせしました」ガチャ
P「あ、はい」
小鳥「あの……散らかってますけど、入ってください」
P「お邪魔します……」
小鳥「……」
P「散らかってるとか言っていたわりには、綺麗な部屋じゃないですか」
小鳥「え、そ、そうですか? ……えっへえへ」
P「音無さんらしい、可愛らしい部屋だと思います」
小鳥「……あ、ありがとう……ございます」
小鳥(ふわああああああああああああ)
小鳥(なにこれ!? なにこれ!? よく考えたらなにこの状況!!)
小鳥(と、突然……ちょっと気になってるかも? って人が、部屋に来るなんて……)
小鳥(これなんて乙女ゲー!?)
ギャルゲーって言わないあたり音無さんらしい
乙女ゲーとギャルゲーは逆のもんや
このPもインディーズアイドルオタクだから中々進展しなさそう
小鳥「……て、適当に座っていてください」
P「わ、わかりました……」
小鳥「私、お茶を淹れてきますから」
P「あ、ああいえ、お構いなく」
小鳥「そそそういうわけにはいきませんよ。れでぃーの嗜みですから」
P「そそそうですか……嗜みなら仕方ないですね。お願いしましゅ」
小鳥「……」コポコポ
小鳥(さっきまで淀んだダメ人間が住まうドンヨリだった部屋に、一陣の爽やかな風が吹き抜けました)
小鳥(ああ、あう……ど、どうしよう。ファブリーズしたから、変なにおいとかしないわよね?)
P「……」
P(小鳥さんの部屋、良い匂いがする)
P(なんていうか、女の子の匂いっていうか……安心するなぁ)
小鳥・P「……」ニヤニヤ
いいね!
なんだろうこの甘さ
これが処女と童貞か…
中学生カップルのような初々しさがあるな
小鳥「どうぞ……粗茶ですが」コトリ
P「ああこれはこれは……いただきます」
ズズッ
P「……美味しいです」
小鳥「……そ、それは何より」
P「……」
小鳥「……」
小鳥・P(何を話したらいいかわかりません!)
小鳥(……いつも通りに、ただ笑っていたいのに)
P(ただ、ありのままの自分でいたいのに……やっぱり、俺は……)
小鳥(……あたしは……)
小鳥・P(この人のことを……)
はよ
小鳥「……プロデューサーさん」
P「は、はい……」
小鳥「あの……ずっと、返事をしないままでここまで来ちゃって、ごめんなさい」
P「……え?」
小鳥「……すぐに、その……お返事するのは、軽い女だと思われたくなかったからで」
P「……」
小鳥「でも、やっぱり……まだ私には、そういうの……一緒になる、ってことがよくわからなくて」
P「えーっと……」
P(な、なんのことを言っているんだ?)
小鳥「それでもですね! やっぱり、あなたに言ってもらえたことは、私としてもとっても嬉しかったんです!」
P「……」
P(いまは、余計なことを言わないで黙って話を聞いているほうが良い気がする)
小鳥「だから、その……!」
④
小鳥「私と――」
ぐぅ~
P「……」
小鳥「……あ、あ、あう……」カァァ
P「えーっと……」
小鳥「私と、ごはんを食べませんか!」
P「えっ!?」
小鳥「せせ、せっかくここまでいらっしゃってくれたんですから、手料理を振舞っちゃいますよ!」
P「あの……返事、というのは……?」
小鳥「え? えへへ、そんなこと言いました? やだもう、まだ頭ふらふらしてるのかしら」
小鳥(死にたい!)
コレは死にたい
中学生が二人
_, ,_
( ・∀・)シュッ
( ∪ と 彡 ──────=====三三④
>>153
ヨネさんお久しぶりです
小鳥「ちょーっと待っててくださいね~うふふ~」
テクテク
P「あ、はい……」
小鳥「えーっと、冷蔵庫冷蔵庫……何が残ってたかしら~」ガチャ
P「……」
P(告白されるのかと思った! 告白されるのかと思った! うわあああ!!)
小鳥(うわあああ! あたしのいくじなし!!)
P(だってそういう空気だったから! 勘違いするだろ!!)
小鳥(せっかくそういう空気になったのに!)
小鳥(プロデューサーさんの気持ちはもうわかってるんだから、ただ、お付き合いしましょうって言えばいいだけだったのに!)
小鳥(……し、しかも……! その上、こんなことまで起きるなんて……!)
小鳥(食材がなんにもない!)
駄目だコイツ…
早くなんとかしないと…!
酒盛りですね
ヨネさんちーっす
小鳥「……うう……」
ペタリ
P「お、音無さん!?」
小鳥「もうやだぁ……! グスッ、グス……」
P「大丈夫ですか……? やっぱりまだ、具合が悪いんじゃ」
小鳥「具合はもう平気でずっ! 最初っから元気だったんだから!」
P「……えーっと……」
小鳥「来ないでくだざい……な、泣き顔を見られたくありまぜん……」
P「……」
小鳥「……う、うぅ……!」ポロポロ
小鳥(――あたしは、昔からこうね)
小鳥(いざというときに、なんにも出来ないで……すぐ諦めて、グズって……)
小鳥(……本当に、情けない……!)
あ、ああ・・・
いいぞもっとやれ
小鳥(……それなのに……)
小鳥(それなのに、どうしてあなたは――)
P「……音無さん」
小鳥「……」
P「泣く止むまで、俺、ここにいてもいいですか」
小鳥「……ダメです」
P「それじゃあ、いますね」
小鳥「ダメって言ってるのに……」
P「うそでしょう」
小鳥「……なんで?」
P「……音無さんの大ファンだからこそ、わかるんです。何年間、あなたのことを考えてきたと思ってるんですか」
小鳥「……どうして、あなたは……」
P「え?」
小鳥「どうしてあなたは、こんな情けないあたしのために、優しくしてくれるんですか……?」
ぴよかわええ
縛って庭に置いておきたい
>>117
これが一番きもいんだけど お前池沼?
P「……そんなの、決まっています」
P「音無さんのことが、好きだからですよ」
小鳥「……!」
P「……アイドルとプロデューサーとか、関係なく……」
P「ただひとりの女性として、音無さんに惚れてしまったからです」
小鳥「……」
小鳥(――また、言ってくれた)
小鳥(あぁ、でも……ちゃんと好き、と言ってくれたのはこれが初めてだったかしら)
小鳥(……そうね。あのときは、いきなりプロポーズだったから……)
ぴよちゃんプロデュースしたいなぁ…
>>165
アイドルマスターZEROとか出ないかね、出ないか
小鳥(……あれ? でも……)
小鳥(なんかいま、プロデューサーさん、へんなこと言わなかった?)
P「……あの」
小鳥「ちょ、ちょちょ、待ってください」
P「え?」
小鳥「……アイドルと、プロデューサー?」
P「え、ええ……」
小鳥「……?」
P「……やっぱり、俺の立場からあなたにアプローチするのは、ダメでしょうか」
小鳥「ど、どうしてですか?」
P「だって、あなたはこれから、アイドルとしてデビューするんだから……」
小鳥「えっ」
P「えっ」
/ , ,ィ ハ i、 、 ! /''⌒ヽ-─‐- 、 、ー'´ \ .イ , ,ィ ハ i 、 . |
/イ ,ィ/l/ |/ リuヽlヽト、 | ゝ ,、.___, \ > , ! | ,ィ/l/ l/ uハlヽトiヽ. |
イ /r >r;ヘj=:r‐=r;<ヽ│ 「 ./ u \ | ≧ , ,ィ/ハヽ\ | |/゙>r;ヘ '-‐ァr;j<`K
r、H ┴'rj h ‘┴ }'|ト、 |./ ヽ | 1 イ/./ ! lvヾ,.ゞ、 ! .ry ┴ 〉 └'‐ :|rリ
!t||u`ー-‐ベ!` ` ー-‐' ルリ r|´゙>n-、ヽ-rj='^vヽ _レ「゙f.:jヽ ーT'f.:j'7`h |t|. ヾi丶 u レ'
ヾl. fニニニヽ u/‐' :|r| ー "j `ー ′ h゙リ {t|!v ̄" } ` ̄ !リ ヾl u iニニニヽ /| えっ
ト、 ヽ. ノ u,イl. ヾ! v ヾ__ v イ‐' ヾl ヾ_ v ./' ト、 、__丿u ,イ ト、
,.| : \ `ニ´ / ; ト、 ト.、u L_ フ , ' |. ト、u ヾー `> /.|. ,| ::\ / ; / \
-‐''7 {' :: ` ー ' ,; ゝ:l`ー- ⊥:`ヽ. __ / ,' | | :\  ̄ /,' ト、_ /〈 :: ` ー ' ,'/ 「
/ \ :: , '/ :| `'''ー- 、 , ' '>-,、.._ノ :: `ー ' /,.イ \:: / |
/ \ / | | ヽ-‐'´ _,.ヘ< _:: _,. イ/ | ,.へ、 /´\ |
えっ
ふぇっ?
意 貴
味 方 たい事はそ
が 言語中枢が無い? い れ
わ 何 言 で
か 言 わ終
ら い り
な 解 し たく か
い 理 い 無い
゜ もかの ??
小鳥「……落ち着きましょう」
P「そ、そうですね」
小鳥「……あなたは、プロデューサーさん」
P「はい。俺はプロデューサーです」
小鳥「そうですね、ここまでは大丈夫です。それで……私は?」
P「アイドル」 小鳥「事務員」
小鳥「おっと?」
P「これはこれは……」
ワロタwwww
ぴよっ!?
支援w
小鳥「……」
P「……」
ポクポクポク……
ティーン
小鳥・P「「えぇええ!!!?」」
小鳥「あっ、あの! わ、私がアイドル!? 何を言っているんですか!?」
P「え、いや、だって、最初に言ったでしょう!?」
小鳥「聞いていませんっ! そんなこと……いつ、どんな風に言ったの!?」
P「だから、この間事務所で、あなたをプロデュースさせてください、って……」
小鳥「い、言われてませ……ん? えーっと……」
小鳥(もしかして)
小鳥(もしかして)
小鳥(もしかして!?)
盛り上がって参りました
小鳥「……あ、あ、あ……」カァァ
P「あの……音無さん?」
小鳥「……誰が悪いと思います?」
P「え……」
小鳥「そりゃそうです、あんなこと言われたら、そりゃ、20代後半じゃなくても勘違いするってもんです」
P「何を言っているんでしょうか……」
小鳥「だからっ……! あなたは、この間!!」
『俺に、あなたの人生をプロデュースさせてください!』
小鳥「って言ったでしょう!?」
P「ええ、まぁ……そうですね」
小鳥「そ、そそ、それが……!」
P「えっと……それが、俺なりの、プロデュースの申し込みのつもりだったんですけど」
小鳥「うわああああん!!!」
P「!?」
このPの罪は重いわ
これは結婚して償うべき
なんかよくわかんないけど、この後必要になると思うので椿の花のAA置いときますね
,. -ーr
/` {
ヘ / / } ,. ーァ
/ ヽ, { / }/ i
/ i ヽ_{_... 、 / . }
{ i / ヽ. Y / }
{ ,r{ ;',',','; -┴; / /
{ / ヽ. )ー7 / ,.イ
} i `ヽ-'__/\ /. |
ヽ `ヽ__,イ、` 、._/"/ l
\ / ||  ̄/ /
`"~ヾ|| / /
|l { / /
|レ^ヽー'´
||
||
>>182
もげるもげる
そりゃもう首がぽろっと落ちるかのように
ドラマCDで聞きてぇ・・・
やめなはれ
これがほんとのモゲマススレっつってね
P(……音無さんが、布団にくるまって団子虫になってしまった)
小鳥「……サイテーです」モゾモゾ
P「……すみません」
小鳥「……私は、どれだけそのあと……」
P「えっと……あの言葉で、俺の意図が伝わってなかったなら……音無さんはあれをどう解釈したんですか?」
小鳥「……」
P「……」
小鳥「……そ、そんなの……決まってるじゃないですか……」
P「聞かせてください」
小鳥「うぅううぅう~……!」
P(……さすがの俺も、ここまできたら……)
P(春香や音無さんの今までの言動から考えて、色々と理解してしまっている)
P(……しかし。それでも……たとえ最低だと罵られてもいい)
P(もっと可愛い音無さんを見たいからこそ、俺はわからないふりをするのであった)
ほう
うむ
よい
ピヨちゃん甘えっ子モードはよ
このP最低である
しかし俺がPなら同じことをしそうである
小鳥「……けっこん、してくれ、って……言われたように……」
P「え?」
小鳥「……プロデューサーさん。聞こえているでしょう?」
P「……バレました?」
小鳥「……」
モゾモゾ
小鳥「……」ジッ
P「ようやく顔を見せてくれましたね」
小鳥「本当に、あなたはサイテーな人です」
P「……」
小鳥「……それなら、あたしだってサイテーになります。いいんですか?」
P「……いいですよ。どんな罰だって――」
ぎゅっ
えんだああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
嫌あああああぁぁぁーーーーーーーーーーーー
いやあああ
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
P「……えーっと……」
小鳥「……」
P「お、音無さん……?」
小鳥「……まだ、付き合ってもないのに、こうやって抱きつくんです」
小鳥「軽い女でしょう、サイテーでしょう」
P「……」
小鳥「……」
P「……それでも、俺はあなたのことが好きです」
小鳥「!」
P「さっきみたいな……勘違いしたままの告白じゃない」
P「音無さんのことが、本当に好きなんです」
P「自分でも、信じられないくらいに……、こんなにもはやく、恋に落ちてしまいました」
ピヨピヨ━━━━━━(゚∈゚)━━━━━━!!!!!
待ちに待った春が来たあぁぁぁあぁっ!
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
| |
| |
/  ̄ ̄ ̄ ̄ /
/ /
/ のワの /
/ /
/ ____ /
/ /
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
よし!
小鳥「……アイドルなんて、しませんからね」
P「……フラれてしまいましたか」
小鳥「そうですね、その件については諦めてください。だって、アイドルに恋は厳禁なんですから」
P「あはは……春香とはまた別の意見だ」
小鳥「春香ちゃん?」ピク
P「春香にも、実は今日……相談、しちゃってたりして」
小鳥「……今度、どんな顔して春香ちゃんに会えばいいのかしら」
P「……」
小鳥「……でも、あたしは……もうひとつ、返事をしなきゃいけませんね」
小鳥「……あたしも、好きです」
P「!」
小鳥「勘違いから始まったこの気持ちだけど、今、この胸にあるものは……」
小鳥「はっきりと、自分でも信じられないくらいに大きくなってしまっている、この気持ちは……」
小鳥「あなたへの、恋心です」
ピヨピヨはPに永久就職すべき
区切りがついたので少し休憩するぴよ
続きとな!?
代行はよ
保守?
>>206
待ってるぞー
終わりじゃないだと…
期待
ほ
朝からテンション上がってきた。
仕事にも身が入るってものよ!!
ほ
あ
素晴らしい
いいねいいねぇ
【一週間後、765プロ事務所】
小鳥「……それでね、私、言ってやったのよ!」
春香「なんて言ったんですか!?」キラキラ
小鳥「……あなただけのアイドルになら……ってねっ!」キリッ
春香「うわぁ! すっごいです小鳥さん! 憧れちゃいます!」
小鳥「うふふふ♪ まぁ、春香ちゃんもそのうち……ね♪」
春香「えへへ……そ、そうですか? えへへ……」
ピンッ
春香「あ痛っ! えぇ~……、で、デコピン……?」
律子「ほ~ら。いつまでもくっちゃべってないの。小鳥さんも、鼻伸ばしてないで仕事してください、し・ご・と!」
春香・小鳥「「すみませ~ん……」」
休憩代行はよ
椿の花は落ちたのかい?
ぴよちゃん
これはとても素晴らしいものですね
律子「ったく……春香にもようやくプロデューサーが付いたっていうのに、これなんだから」
春香「えへへ……」
律子「ほらほら。今日はあなた、初めてのオーディションでしょ? 色々と準備しなくていいの?」
春香「え? ……うわぁあ! そ、そうでしたっ! ハンカチに、ティッシュに……っと、とっと」
春香「わあああっ!」
どんがらがっしゃーん
律子「……」
小鳥「ふふ、相変わらずねぇ、春香ちゃん」
律子「相変わらずすぎて、逆に安心するってところですかね」
小鳥「――そんなごく普通の女の子が、竜宮小町のライバルとなり、ゆくゆくは765プロを代表するトップアイドルとなるということは……」
小鳥「このときはまだ、誰ひとり予想していないのであった――続く!」
律子「はいはい……小鳥さんも、彼氏が出来たっていうのに、変わりませんね」
えんだ?
えんだえんだ
いやぁ
律子「……それで、どうなんですか?」
小鳥「へ?」
律子「あの……最近、あの人とは」
小鳥「……プロデューサーさん?」
律子「えぇ、まあ……」
小鳥「……ふふっ♪ 律子さんも、やっぱり女の子なのね。こういう話が好きなんだわ」
律子「い、いい、いけませんか!? だって、まさか小鳥さんが一番に恋人が出来るとは夢にも」
小鳥「むむ」
律子「あっはは……失礼しました」
小鳥「いーえ♪ ……順調、だと思いますよ」
律子「……思う?」
小鳥「ううんと……ま、まだ、特に、何もしていないし……」
律子「な、何もって……」
小鳥「あ、でも、手は繋いだ……かな。えへへ」
律子「……なるほど」
中学生か
両方とも童貞と処女をこじらせてるからね仕方ないね
まぁ2X処女とアイドルオタですし
ピヨピヨ
律子「……これは、先が思いやられますね」
小鳥「ええ?」
律子「小鳥さん、散々言ってたじゃないですか。プロポーズとかなんとか」
小鳥「あ、いや、だから……あれは勘違いであって!」
律子「でも、あの人と結婚したいんでしょう? そんな顔してましたよ」
小鳥「……やっぱり、まだそういうこと考えるのは気が早いかしら。焦りすぎ?」
律子「んー……私にも、そういった経験がないからなんとも言えませんけど……いいんじゃないですか?」
律子「恋に時間は関係ない! って、あなた自身があれだけ叫んでたんですし」
小鳥「……」
律子「……ま、頑張ってください! 私達はみんな、あなた達のこと応援していますから!」
小鳥「……えへへ。ありがとうございます!」
律子「……それで。肝心のあの人は……」
小鳥「あはは……たぶん、もうそろそろ」
ガチャ
P「おっ、遅れてすみませんっ!!」
小鳥「!」
トコトコ
小鳥「おはようございまーす♪」
P「ああ、おはようございます、音無さ」
小鳥「むむ」
P「……小鳥さん」
小鳥「正解!」
越後製菓!
もげろ
はよ
小鳥「プロデューサーさん? 初めてのオーディションだから眠れないなんて、子どもじゃないんですから」
P「ははは……面目ない」
小鳥「はい、今日の書類です」スッ
P「すみません、助かります……おーい、春香!」
春香「は、はーい!」
P「遅れてごめん! あとで埋め合わせはするから……と、とにかく今は、急ぐぞ」
春香「わかりました……って、うわわっ」
どんが
ガシッ
P「っとと……危ない危ない」
春香「えへへ……す、すみません」
甘えっ子モードのピヨちゃんはよ
P「そ、それじゃあ……行ってきます!」
小鳥「はい♪ ……春香ちゃん、プロデューサーさん!」
春香「え? な、なんですか?」
小鳥「ガンバ!」グッ
P・春香「……」
P・春香「はいっ!」グッ
タッタッタ
律子「……」
小鳥「……律子さん?」
律子「……なんというか、今となってみても意外です」
小鳥「え? なんのこと?」
律子「小鳥さんのことだから、事務所でもところ構わずベタベタするものかと」
小鳥「し、失礼ね。そんなに分別が付かないほど、子どもじゃありません!」
小鳥「それに……ベタベタなら、家で……」ゴニョゴニョ
律子「あーはいはい。ごちそうさまでした」
小鳥「まだ何も言ってないのに!? うぅ……律子さん、最近冷たい」
律子「そ、そんなつもりはないんですけど」
小鳥「……えへへ、幸せの代償ってやつですかね♪」
律子「……ったく」
律子「って、あら?」
小鳥「どうしたんですか? ……って、これは」
律子「……」
小鳥「……」
律子「……小鳥さん、お願いします」
小鳥「わっかりました! まかせておいてください♪」
はよ
【オーディション会場】
P「……」
小鳥「はい、どうぞ♪」ポン
P「すみません……本当に」
春香「なんと言ってお詫びしたらいいか……」
P・春香「「まさか、衣装を忘れるなんて……」」
小鳥「いいんですよ。ふふっ、間に合ってよかったです」
P「……とにかく、春香は着替えておいで」
春香「は、はいっ!」タタッ
P「……俺、本当にダメダメですね」
小鳥「大丈夫ですよ。こんなときのために、頼れる事務員さんがいるんですから!」
P「……」
小鳥「……こんなこと、言っちゃいけないかもですけど」
P「え?」
小鳥「あなたがこうやってミスをすると、私は……少し嬉しいです」
P「な、なんでですか?」
小鳥「だって、こういうときでもないと……主導権を握れませんから」
P「……えーっと」
小鳥「うぅ……な、なんでもないですっ!」
P「……」
ギュッ
小鳥「……――! えへへ……♪」
春香「おまたせしまし――」
春香「……って」
P「……あの、小鳥さん」
小鳥「なんですか?」
P「良かったら今日……あの、どこかに出かけませんか」
小鳥「! ほ、ほんとですか……?」
P「はい。春香のオーディションが終わってからだから、夜になるかもしれませんけど」
小鳥「……それでも、いいです。あなたから誘ってくれるなんて……嬉しい」
春香(天海春香です)
春香(いま、手を繋いでデートの約束をしているふたりを、物陰から見守っています)
春香(……ここ、オーディション会場なんだけどな。他にもたくさん、人がいるんだけどな)
=≡= ∧_∧ I'm ready.......
/ \ (のワの )/
〆 ⊂ つ∈≡∋
|| γ ⌒ヽヽコノ ||
|| .| |:::|∪〓 .||
./|\人 _.ノノ _||_. /|\
P「それじゃあ、前に言ってたあの店とか」
小鳥「いいですね♪ 楽しみにしていま」
春香「……」ジー
P「……」
小鳥「……」
バッ
P「や、やあ春香。準備は出来たか?」
春香「ばっちりでーす」ムスッ
小鳥「が、頑張ってね」
春香「はーい。行ってきまーす」トテテ
P「……」
小鳥「……ふふっ」
P「あはは……はぁ」
小鳥「恥ずかしいところ、見られちゃいましたね♪」
P「まったくです。公私混同もいいところだ」
小鳥「しっかり頼むよ、君ィ!」
P「はい……」
小鳥「でも、まぁ……こういうのも、私達らしい、かも」
P「……なんだか、小鳥さん、前より余裕が出てきた気がします」
小鳥「え、そうですか?」
P「ええ……付き合う前はあんなに」
小鳥「も、もう! あのときのことは、もう言わないでください……」
>>242
歪の絵はどうしてこう可愛いんだろう
支援支援
小鳥「……でも、もしそれが本当なら」
小鳥「それは、あなたのおかげですよ」
P「え?」
小鳥「女の子は、恋することで、いくらでも進化できるんです」
P「……!」
小鳥「だから、あなたのおかげ。……私、もっともっと、良い女になります」
小鳥「私のことを好きだといってくれるなら、いくらでも頑張れちゃいますから!」
P「……」
P(そう言って微笑んでくれた、小鳥さんの表情は……)
P(俺のこれまでのオタク人生で見てきた、すべてのアイドル達の笑顔が霞んでしまうほどに)
P(可愛らしく、美しかった)
P「……俺、もっと頑張ります」
小鳥「どうしたんですか、急に……」
P「……今はダメダメなプロデューサーだけど」
P「努力して、いつか、トップアイドルを幾人も育て上げるような、立派なプロデューサーになって……」
P「きっと……いや、絶対に、あなたにふさわしい男になってみせます」
小鳥「……ふふ、そんなの、もう実現してるのに」
P「いいえ、まだダメです。そして……」
小鳥「そして?」
P「……ここから先は、まだ内緒です」
小鳥「えぇ!? ず、ずるいですっ! ここまで言ったのに!」
P(――そして)
P(いつか、こう言ってやるんだ)
『俺に、あなたの人生をプロデュースさせてください!』
P(今度は嘘でも、勘違いでもなく……)
P(本当の、気持ちで)
おわり
乙ピヨ
おわりです、読んでくれた方ありがとう
オチがうまく思いつかなかった でもそんなことよりピヨコ可愛いよねふとももスリスリしたい
/. ノ、i.|i 、、 ヽ
i | ミ.\ヾヽ、___ヾヽヾ |
| i 、ヽ_ヽ、_i , / `__,;―'彡-i |
i ,'i/ `,ニ=ミ`-、ヾ三''―-―' / .|
iイ | |' ;'(( ,;/ '~ ゛  ̄`;)" c ミ i.
.i i.| ' ,|| i| ._ _-i ||:i | r-、 ヽ、 / / / | _|_ ― // ̄7l l _|_
丿 `| (( _゛_i__`' (( ; ノ// i |ヽi. _/| _/| / | | ― / \/ | ―――
/ i || i` - -、` i ノノ 'i /ヽ | ヽ | | / | 丿 _/ / 丿
'ノ .. i )) '--、_`7 (( , 'i ノノ ヽ
ノ Y `-- " )) ノ ""i ヽ
ノヽ、 ノノ _/ i \
/ヽ ヽヽ、___,;//--'";;" ,/ヽ、 ヾヽ
乙ぴよ
ぴよちゃんがかわいすぎた
乙ピヨ
おっぴよ
乙ピヨピヨ ぴよ助は正妻ピヨ
http://imepic.jp/20121102/463990
もどったらおわってた
乙
妄想乙
おつ
案外こういう真面目なピヨスレないから貴重
追い付いたと思ったらゴールしてた乙
プロデュースしてええええ
ゲームにおけるオペ子キャラって例外なく人気あるよね
おつおつ!
涼ちんちんぺろぺろ
_, ,_
r( ・∀・) ドゾー
+ ヽ つ旦
(⌒_ノ
し'ゝ
乙ピヨ
よかった
乙
いいはなしだった
__,冖__ ,、 __冖__ / // ,. - ―- 、
`,-. -、'ヽ' └ァ --'、 〔/ / _/ ヽ
ヽ_'_ノ)_ノ `r=_ノ / / ,.フ^''''ー- j
__,冖__ ,、 ,へ / ,ィ / \
`,-. -、'ヽ' く <´ 7_// / _/^ 、`、
ヽ_'_ノ)_ノ \> / / / _ 、,.;j ヽ|
n 「 | /. | -'''" =-{_ヽ{
ll || .,ヘ / ,-、 | ,r' / ̄''''‐-..,フ!
ll ヽ二ノ__ { / ハ `l/ i' i _ `ヽ
l| _| ゙っ  ̄フ.rソ i' l r' ,..二''ァ ,ノ
|l (,・_,゙> / { ' ノ l /''"´ 〈/ /
ll __,冖__ ,、 > >-' ;: | ! i {
l| `,-. -、'ヽ' \ l l ;. l | | !
|l ヽ_'_ノ)_ノ トー-. !. ; |. | ,. -、,...、| :l
ll __,冖__ ,、 |\/ l ; l i i | l
ll `,-. -、'ヽ' iヾ l l ;: l | { j {
|l ヽ_'_ノ)_ノ { |. ゝ ;:i' `''''ー‐-' }
. n. n. n l | ::. \ ヽ、__ ノ
|! |! |! l | ::. `ー-`ニ''ブ
o o o ,へ l :. |
/ ヽ :
乙―
乙
安易にゴールインさせないのが個人的に好みです
乙
乙
乙ですの
すごく悲しいSSだな。まじで涙が出そうになる。冗談じゃなく。
今までに見たSSのなかで一番切ない。こういう何かが狂った世界って悲しいよね。
乙
乙
俺、小鳥さんプロデュース出来るようになったらナムコに貢ぐんだ…
乙ピヨ
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