?「ここに集められた皆さんには、これからゲームをしてもらいます」
カツオ「ゲーム……?」
まる子「あたしゃ面倒なことはごめんだよ」
のび太「ドラえもん!どこにいるの!」
しんのすけ「お姉さんは目玉焼きにかけるの醤油派?塩コショウ派?
ちなみにオラはソース派」
カスミ「うるさいわよ!」
しんのすけ「うぇ……中身はみさえみたいだゾ……」
おじゃる丸「電ボは来なかったのかの」
きり丸「バイトが何個も重なってるのにさー」
コナン「(いきなり殴られたと思ったら謎の部屋に……黒の組織の仕業か……?)」
月「(こうしてる間にも犯罪者は増える……
僕はこんな下らないゲームで遊んでる暇ないんだ)」
著作権って知ってる?
?「ちなみに、このゲームの敗者には死んでもらいます」
まる子「シンデって何さ?」
ナレ「シンデ貰いますではない」
カツオ「何バカなこと言ってるのさ」
カスミ「そうよ!私も早くジムに戻らなきゃいけないのに」
?「ただし、勝者には十億円を与えます」
きり丸「ゼニ!?」
月「(下らない……僕は新世界の神になるのに忙しいんだ)」
まる子「そんなにあったら一生遊んで暮らせるね!
あたしゃ最高だよ」
?「今回皆さんにやって頂くのは、人狼ゲームです」
おじゃる丸「ほぉ、人狼とな?」
しんのすけ「おぉ、面白そう!」
カスミ「何で無理矢理連れてこられて変なゲームしなきゃならないのよ!」
月「(その通りだ)」
?「私に逆らうようなら死んでもらいますよ」
カスミ「っ……」
きり丸「人狼って何なんだよ?」
コナン「(人狼……アメリカ発祥のロールプレイゲーム……
だが、一体何のためにこんな事を……)」
カツオ「僕もそんなの初めて聞いたよ」
???「それは違うよ!」
?「知らない人の為に説明しましょう
人狼は村陣営と狼陣営に分かれ、村は狼を、狼は村を全滅させようとするゲームです」
カスミ「それじゃ分かんないわよ!」
?「初め、村陣営は7人、狼陣営は2人に分かれてもらいます
ただし、この時は自分の陣営を明かしてはいけません
まず、1日目の夜と称して、皆さんには個別の部屋に入って頂きます
その時、村陣営の人は部屋から出られませんが、狼陣営の方達は再びこの部屋に来て、話し合いをして貰います
その後、2日目の朝に、村陣営も含め皆さんこの部屋に集合していただきます
そこで、皆さんで話し合いをし、誰が狼なのかを推理します」
コナン「(推理か……)」
月、カスミ、コナンあたりは場違いだな
きたい
?「推理した後、投票フェイズに入り、皆さんに誰が狼なのかを一人予想して票を入れて貰います」
おじゃる丸「その投票は狼陣営も可能なのかの?」
?「もちろんです
そして、一番票が集まった人物は、処刑されたという体で、別室に集まって貰います
その後、2日目の夜、再び皆さんは個別の部屋に入って頂いた後、狼陣営の方はこの部屋に集まって話し合いをして頂きます
ただしこの時、2日目の夜が明ける前に、狼が村人を一人噛んだという体で、村陣営の内誰か一人を別室送りに出来ます
そして3日目の朝、再び話し合いをして、誰かを処刑し、夜に狼が誰かを噛み、4日目の朝に……ということを繰り返して行きます
その中で、狼を処刑しきることが出来れば村陣営の勝ち、村陣営の数=狼陣営の数となれば狼陣営の勝ちとなります」
まる子「どうして狼陣営の勝つ条件はそんななのさ?」
?「処刑によって村陣営=狼陣営となった場合、夜の噛みで村陣営の数は狼陣営の数-1となるので、投票フェイズにて狼が票を合わせる事で村陣営を確実に処刑する事ができます
噛みによって村陣営=狼陣営となった場合、そこから狼を処刑していったとしても、最後の投票フェイズにて1対1となってしまい勝負が付きません
よって、村陣営=狼陣営となってから狼を処刑出来なかったと考えて狼陣営の勝ちとさせて頂きます」
まる子「何だかよく分からないね」
?「やってみれば分かります
そして、村陣営には役職という物があります
占い師は、毎日夜に誰か一人を指定し、その人が狼かどうかを判別することが出来ます」
きり丸「おいおい、占い師がいれば楽勝じゃねーか」
カツオ「そうかなぁ
もしも狼が占い師だと騙った場合、村陣営は手のひらの上で踊らされるだけじゃないか」
きり丸「な、なるほど」
月「(少しは頭のキレる奴がいたか……
小学生ばかりで骨がないと思ってたけど、少しは楽しめそうかな)」
?「それでは、お手元の腕時計をご覧下さい」
月「(僕の腕時計とは別に勝手に付けられた物がある……)」
コナン「(腕時計型麻酔銃は盗られていない……
何者かは分からないが……主催者側が動き出した時の為に取っておこう)」
?「それに自分の陣営と役職が表示されているはずです
それに従って行動して下さい
それでは、1日目の夜になりましたので、皆さんは個室にお入り下さい」
カスミ「部屋は結構綺麗ね」
1日目の夜
?「狼は集合して下さい」
まる子「……」
月「僕の相方は君か」
まる子「(結構イケメンだね……)」
ナレ「命がかかってるのにそんな事考えてる場合か」
s
カスミって誰?
月「よろしくね」
まる子「よろしく」
月「早速だけど、僕の指示を聞いてほしいんだ」
まる子「指示?」
月「僕は人狼ゲームは初めてだけど、ルールを聞いてセオリーは把握した
この世の大学生の中で一番賢い僕ならばこの村を操る事が可能だ
操る為に君に協力してもらいたい」
まる子「あたしゃ右も左も分からない状態だからね
賢い人が仲間で助かるよ
乗ったよ!」
月「ありがとう
それじゃあまずは……」
2日目の朝
カスミ「もう朝?外の様子が見えないから分からないけど」
?「ロールプレイですから実際に一日かけてやるわけではございません」
カスミ「あっ、そう」
しんのすけ「おはヨーグルト~」
おじゃる丸「ほっほ」
のび太「ドラえも~ん……早く助けに来てよ」
きり丸「早くゼニが欲しいー!」
カツオ「声に出てるよ」
コナン「何だかとんでもないことに巻き込まれたね~」
まる子「全くだね
あたしゃ早くお家に帰りたいよ」
月「みんないいかな」
おじゃる丸「何じゃ?」
月「ここからは村は僕の指示を聞いてほしいんだ」
カツオ「ちょっと待ってよ
月さんが狼でないという確証が無いじゃないか」
月「確かにその通りだ
だから、もし僕の指示が狼にとって有利となるものならば従わなくていい
もちろん、僕は村だから村にとって有利となる指示しか出さない
この中で尤も年長なのは僕だ
だからこそ僕が指示を出して村を勝利に導きたい」
コナン「(指示を出し始めた……!?
もしあそこが狼ならば危険だが……)」
カツオ「なるほど……僕は月さんに賛成するよ」
きり丸「良いのかよ?」
しんのすけいたのか
>>14
ジムに戻らなきゃとか言ってるからポケモン
カツオ「うん、もし変な事を言ったら無視すれば良いんだからね」
おじゃる丸「マロも賛成するでおじゃる」
カスミ「しょうがないわね……」
のび太「そうしよう!」
まる子「あたしも賛成だよ」
コナン「僕も賛成ー!」
月「ありがとうみんな
それじゃまずは占い師を出そう」
カツオ「えぇ!?占い師を出したら即刻噛まれちゃうじゃないか!」
月「ここにいるのは9人なんだ
もし占い師が出て確定したとすれば、9人中2人は狼じゃないと分かる
これだけでも狼を処刑出来る確率は十分に上がるよ
もし騙りが出たとしても、その騙りは間違いなく狼だ
自称占い師達の行動から占い師を騙ってる狼を見つけられれば、占い師が一人しか出なかった場合よりもむしろ狼を処刑出来る確率が上がる
幸い、僕には真の占い師を見つける自信がある」
おじゃる丸「お主は何ゆえそこまで自信があるのじゃ?」
月「これでも僕は刑事の息子なんだ
推理力は自慢出来る」
カスミ「ジュンサーさんの息子なんだ……」
おじゃる丸『月とな?なんとも風流よの~』
きり丸「出るぜ!
俺が占いだ、カツオは村人だった」
カツオ「僕のことだね」
まる子「ちょっと待って!あたしが占い師だよ!
おじゃる丸が村人だったよ」
きり丸「おい!ずるいぞ!」
まる子「あんたこそ!」
おじゃる丸「早速騙る者が出たのお」
コナン「(夜神月……占い師の真を見極める自信があると言っていたが……あいつが狼ならそれは危険だ……
村人は今夜神月を信用しつつある……)」
カスミ「面倒だから両方吊ればいいんじゃない?」
月「いや、どちらが真か分からないまま処刑すれば、狼からすると真の占い師を除去出来たと考えられる」
カツオ「それでも、占いを吊った場合、残り人数5人、2回処刑出来る状態で狼を探せるじゃないか」
月「それこそが狼の狙い目なのかもしれない
2回の処刑を逃れれば勝てるんだからね
そしてその処刑を逃れられるのは村人から信じられている賢い人物……まさしく僕がそうだが、僕は占いを2人共処刑する立場には立っていない
その立場に立っていて一番賢いのは……」
カツオ「僕だって言いたいの?」
月「どうだろう
いや、むしろ静かに傍観してる人こそが処刑から逃れられるのかもしれないな……」
のび太「ぼ、僕は村人だよ!」
おじゃる丸「おじゃ?急に焦り始めたの」
のび太「静かに傍観って、僕の事じゃないか!」
カスミ「必死に否定して……怪しいわね」
月「(バカが……そこまで必死になったら逆に怪しまれる
こちらからすれば都合の良い位置だったな)」
コナン「(あの気弱な少年が狼……?
とてもそうには思えない……
やはりこいつ……)」
のび太「僕は狼なんかじゃない信じてくれよ!
むしろ僕を吊ろうとした月さんが一番怪しいじゃないか!」
月「僕は君を吊ろうとなんかしていない
ただ傍観してる人が怪しいと言っただけさ
それなのに急に反応して……」
?「それでは投票フェイズに入ります
腕時計に表示された名前の中から一つ選択して下さい
ただし、誰が誰に入れたかは分かるようになっています」
コナン「(しかしあの誘導はあまりに露骨すぎる……
本当にただ仕切りたがりなだけの村人なのか……?
今回は票を合わせて様子を伺おう)」
きり丸→のび太
まる子→のび太
しんのすけ→夜神月
夜神月→のび太
カスミ→のび太
おじゃる丸→のび太
コナン→のび太
のび太→夜神月
カツオ→のび太
のび太「信じてくれてありがとう、しんのすけくん」
しんのすけ「オラはただ怪しいと思った人物に入れただけだゾ」
穴 ガコン
のび太「う、うわあああああああ!……」
カスミ「突然空いた穴に落ちてった……」
?「それでは2日目の夜になりました
皆さんは個室にお入り下さい」
?「3日目の朝です
皆さん集合して下さい」
おじゃる丸「一番乗りじゃの」
カスミ「誰が噛まれたのかしら」
コナン「あれれ~?しんのすけ君がいないよー?」
カツオ「しんのすけ君が噛まれた……」
きり丸「しんのすけは村人だったぜ」
まる子「カスミさんは村人だったよ」
カスミ「あたしは世界の美少女、おてんば人魚のカスミ!
狼なわけないじゃない!」
月「ももこちゃんから見れば、狼はきり丸君と僕、コナン君、カツオ君だけど、きり丸君から見ると狼は僕、おじゃる丸君、コナン君、カスミちゃんと候補が広い……
ひょっとしてわざと噛んだ対象を占い先に選んだのか……」
きり丸「俺はそんな事してねえぞ!」
月「そしてきり丸君が偽占い師、つまり狼だとすれば、尤も疑わしいのは……
君だ」
カツオ「僕は狼じゃないよ!」
月「昨日言った通り、占いを吊るという発想……
疑わしいきり丸君に村人だと言われてるという点……
のび太君が狼じゃなかったとすれば、君が狼だと容易に予想出来る」
おじゃる丸「その通りじゃの」
月「今日の所はきり丸君を処刑し、終わらなければ明日、君を吊る
これで(僕の)勝ちだ」
カツオ「やっぱり月さん、あなたが狼だったんだ……!
みんな騙されないでよ!」
カスミ「……」
おじゃる丸「ほっほ、勝負は付いたの」
きり丸「信じてくれよ!(このままあの人に主導権を握られたらゼニが……!)」
まる子「チェックアウトだね」
ナレ「それを言うならチェックメイトであろう」
月「(やはり馬鹿ばかり……
僕の誘導にまんまと乗せられている……
僕は初めからカツオを狼に仕立てあげる為に行動していた
賢い馬鹿程、より賢い人間から見ればただの操り人形
むしろ僕からすればしんのすけとかいう奴の方が遥かに僕に留意させていた
馬鹿も通り越せば予測不可能な存在だからね
2日目、僕は占いを2人出す事を指示する事で、カツオに意見を出させた
カツオは確かに一般人よりは賢い……だからこそ、慣れていないこのゲームですら他の可能性が見えている
それを利用し、僕はカツオが狼として意見を出しているかの様に村に思わせた
しかし、あそこの段階でカツオときり丸を処刑するのは村からすれば不可能
そこでカツオの信用を下げた後、傍観していた人間に処刑を誘導したんだ
そして、それを無視した不確定要素のしんのすけを噛んだ……
更に今回、運良くきり丸がカツオを村人判定した事で、僕が指摘し、村人にきり丸とカツオのラインを意識させる事が容易だった……
これで村人はきり丸とカツオを処刑すれば終わると確信……いや、最早考える事を放棄して僕に乗っかっている!
万が一更なる不確定要素が出たところで、最後に処刑すれば
僕の勝ちだ……村陣営)」
コナン「(いや、カツオは狼じゃない!
やっぱりあの人が狼だ!
だがどうする……証拠がない分、このまま歯向かえばきり丸→カツオ→俺の順で吊られちまう……
くそっ!何かねーのか!
……いや、待てよ……
夜神月はプライドが高い……そうか!そういうことか!
ここは仕掛けさせてもらうぜ!)」
コナン「僕はカツオ君の意見に乗るよ」
月「!?」
カツオ「コナン君!」
コナン「だってさー、もしきり丸君とカツオ君が狼だったとして、しんのすけ君を噛むかな?」
月「どういうことかな?」
コナン「もし僕が狼だったら、無茶苦茶な投票をしているしんのすけ君を狼扱いして処刑するよう誘導するよ?」
月「ハハハ」
月「あんな目立つ行動する人が狼なわけないじゃないか」
コナン「どうしてそう思うの?」
月「それは、狼は生き残る事が勝利条件だからね
あんな目立つ事して、わざわざ処刑されに来るわけないじゃないか」
コナン「それなら、狼さんは今処刑されない位置にいるんだね!」
月「!!」
カスミ「処刑されない位置と言えば……」
おじゃる丸「今みんなに信用されてるあの位置でおじゃるな……」
月「(こいつ……!)」
コナン「」ニンマリ
月「(こいつは明らかに僕が狼である事を確信している!
その上でカマをかけてきた……!
小学生ばかりで僕も少し油断していたようだ……
必ずこいつは僕の手で処刑する……!)」
月「ちょっと待ってよ!僕は村の為になるように指示してきたんだ
確かに僕は吊られない位置かもしれないが、よっぽどきり丸君とカツオ君の方が怪しい」
コナン「それで終わらなかったらどうするの?」
月「申し訳ないけど……その態度、君が狼と言っているようにしか見えないな」
コナン「あれれー?さっきは目立たない位置が狼だって言ったよね?
もしもきり丸君と僕が狼だとしたら、月さんの言う通り僕は目立たない位置に行くと思うよ?だってその方がきり丸君とカツオ君が処刑された後の最終日で生き残りやすいもん!
今わざわざ僕がこうして目立ってまでカツオ君を守る理由は一つしかないよね?」
カスミ「あの子、本当に小学生……?」
おじゃる丸「今まで静かだとおもっとったが、色々考えていたようだの」
おもしろい
月「なるほど……何故わざわざ前に出てまでカツオ君を守ったか分かったよ
コナン君はとても賢い
僕なんかより遥かにね
だからこそ、村に対して説得力のある行動で動いた
今回、カツオ君を守ったのは、コナン君が今カツオ君を守る理由はない、だからコナン君は村人だ、と村陣営に錯覚させる為だ」
おじゃる丸「どちらの言い分も一理あって決めづらいの」
カスミ「どうしよう……」
コナン「それならここから占いを2人吊ればいいんじゃない?
もしも占いを2人処刑する仮定で僕や月さんが噛まれたら、その人が狼である線は消えるでしょ?
占い2人の内1人は狼だから、占い2人を処刑しても最終日残り人数3人の内訳は村人2人狼1人だからゲームは終わらないよ?
その日に誰を処刑するか決めたら良いんじゃない?」
月「(僕がお前を噛めないことを分かっていてこいつ……!
面白い、受けて立ってやるよ
最終日、僕はお前を処刑し新世界の神となる!)」
リューク「ククッ……やっぱり人間って面白っ!」
読んでるよ
続けて
リュークいたのか
?「投票フェイズです」
きり丸→まる子
まる子→きり丸
夜神月→まる子
コナン→きり丸
カツオ→まる子
おじゃる丸→きり丸
カスミ→まる子
まる子「あたしゃまだ死にたくないよ……トホホ」
ナレ「まだ死ぬわけではない」
穴 ガコン
まる子「うわああああああ!……」
カツオ「狼は月さんだ」
月「それは違うよ
カツオ君かコナン君が狼だ」
?「それでは3日目の夜になりました
皆さん個室にお入り下さい」
月「(明日、きり丸は僕を狼と判定するだろう……
だが、それは関係ない
狼がきり丸-コナンかまる子-僕になるだけだ
そこからコナンを処刑すればいい……
大丈夫だ、僕にはあいつの考えが読めている
僕の勝ちだ、コナン)」
コナン「(これでいい……
これでプライドの高いあいつは俺を処刑して勝つシナリオにしなければならなくなった
もしも俺が狼なら、このままおじゃる丸を噛む→きり丸が処刑される→まる子を噛む、の流れで最終日に俺、月、カツオを残し、俺とカツオであいつを処刑する
しかし、この流れはむしろあいつにとってはあまりに不利
つまり、あいつは俺かカツオをいつか噛んで処理しなければならない
しかし、それをすれば僕が狼の場合不自然だ……
つまり、夜神月が狼でなければ不自然な行動しかないんだ
追い詰めたぜ……夜神月!)」
?「4日目の朝です
皆さん集合して下さい」
おじゃる丸「もう4日目かの」
コナン「(カツオがいない……)」
月「カツオ君が噛まれたみたいだね」
カスミ「あんた、カツオが狼だって言ってたじゃない!」
おじゃる丸「確かにその青年からすれば、眼鏡の少年が狼なら最終日に青年、眼鏡の少年、坊主の青年を残すはずだの」
月「(来たか……!!
江戸川コナン……お前の考えは読めていた!!
確かに僕は、昨日の晩、誰を噛んでいっても不利となる状況だった
しかし、僕はそれを知っていた!
昨日、お前が僕に突っかかったのはこの状況に持ち込む為だ
しかし、僕は敢えてそれに乗った
もしもコナンが狼だとすれば、カツオと僕を残すのは危険だ
何故なら、最終日、僕はカツオを味方に付ける事が出来る
コナン……お前が一番、いかに僕が村を操れるか分かっているはず
だからこそ、普通の村は残しておけない
つまり、お前からすればカツオとおじゃる丸を噛み、状況の分かっていないカスミを残して勝ちに来るしかないんだ!!
という仮定を柔らかく村に言えばいいだけ!!
コナン……お前はあまりにも賢い素振りを村に見せすぎた
いや、正確に言えば、僕がそう村に印象を与える隙を見せすぎたんだ
だからこそ、自分の策に嵌まっていった
もしもLならば、僕や周りに隙を見せずかつ確実に村を誘導していたはずだ
お前はLに比べてあまりにも未熟過ぎる……
どうやら僕の相手はLだけだったようだ……
さようなら、江戸川コナン)」
事前に配役伝えるもんじゃないのか
村6占1狼2?
月「そういうことか……」
カスミ「……?」
月「コナン君、君はむしろ最終日に僕、コナン君、カツオ君が残るのを恐れたんだ」
コナン「(……!?)」
おじゃる丸「どういうことかの」
月「確かに僕は二人を疑っていた
だからこそ、最終日に僕がカツオ君をけしかけるのを恐れたんだ
僕は今まで最年長として村に指示してきた
そんな僕に何をされるか分からない
だからこそ、ここでカツオ君を噛んで、僕に疑いの目を向けさせた
そして最終日、状況の飲み込めていないカスミちゃんを残して、僕を処刑する
この方が勝率が高いと考えたんだ」
コナン「(まだ折れないのか……!)」
カスミ「な、なるほど……
危うくこいつに利用されそうだったのね」
いいね
おじゃる丸「悩むのお」
きり丸「夜神月は狼だった!騙されんな!」
月「もちろん、コナン君より先に君を処刑しないとね……」
?「投票フェイズです」
夜神月→きり丸
おじゃる丸→きり丸
カスミ→きり丸
コナン→きり丸
きり丸→夜神月
きり丸「コナン、ゼニの為にも勝ってくれ!」
コナン「あはは……」
穴 ガコン
きり丸「うわああああああ!……」
?「4日目の夜となりました」
?「5日目の朝となりました
皆さん集合して下さい」
月「(最終日……コナンが処刑される日)」
コナン「(今日こそ監獄にぶちこむぜ……夜神月!)」
おじゃる丸「おじゃ?マロが残されたの」
コナン「(!?)」
月「僕に考えを読まれて変えて来たのかな……コナン君?」
コナン「(そうか……こいつ……!)」
月「コナン君ときり丸君の動きはこうだ
2日目の朝、君達は予め占い師を騙ることを戦略にしていた
僕が占い師を出そうという提案に乗っかってきり丸君を出したんだ
そして、のび太君に票を合わせ、その夜に不確定要素であるしんのすけ君を噛んだ
3日目の朝、僕にまる子ちゃんが真の占い師だと悟られたのを知って、そこからきり丸君→カツオ君→自分と処刑されるのを恐れた賢い君は、そこでカツオ君が村人であると庇う事で、狼であれば不自然な行動だと村に印象を与え、処刑されない位置に立とうとしたんだ
その夜、カツオ君を噛み、4日目の朝、念には念を入れて僕の推理が外れた事をカツオ君を噛む事で村にアピールした
更に勝負を最終日に持ち込む事で、僕とコナン君の両方が処刑される事がないようにしたんだ
年長者なのにここまで追い詰められるなんてね、ハハハ」
コナン「(やはりそうだ……
こいつはカスミがランダム投票するのを避けた……
あくまでおじゃる丸を説得して、俺を処刑する事を完全な勝利だと考えている
だが、それが裏目に出たようだぜ……狼!)」
コナン「月さんの言うこと、おかしくない?」
月「……!」
コナン「もしも僕が本当に賢い狼なら、カスミさんを噛むかな?
狼に読まれた所で僕はカスミさんを説得すればいいだけだよ!」
月「カスミちゃんは状況を把握出来ていなかった……
昨日言った通り、君はカスミちゃんを残して、カスミちゃんに都合の良いような情報だけを与えて僕を処刑しにかかるつもりだった……
しかし、昨日それが僕を明らかにしてしまったから、昨日のカスミちゃんの発言から見て取れる通り、君は逆にカスミちゃんから疑われてしまった
だからこそ、残して置けなくなったんだ
そして今日、これを利用してコナン君は狼じゃないとおじゃる丸君にアピールしにかかった」
コナン「あれれ~おっかしいぞぉ~?」
月「……!?」
月とコナン以外いらねえなwwww
コナン「僕が状況の把握していないカスミさんを利用するつもりなら、どうして2日目の夜にしんのすけ君を噛んだの?」
月「だからそれは不確定要素が……」
コナン「僕が月さんの想定している性格なら、僕はむしろしんのすけ君を残さない?
あの時しんのすけ君は月さん……あなたに投票してたよね?」
月「!!」
コナン「もし僕が狼で不確定要素を利用していくという戦略なら、あの時あなたを疑っていたしんのすけ君はむしろ都合が良い人物
どうしてわざわざ噛んだの?」
月「(江戸川コナン…………!!
ここまで想定して動いていたのか……!?
そんなはずは……コナンはLに遥かに劣るんだ……そんな事出来るわけが……)」
コナン「月さんとまる子ちゃんは、1日目の夜に、月さんが指示を出して行く事で決めた
2日目の朝、上手く指示する立場に立った月さんは、占いを2人出して、狼であると誘導する人物を一人決めたんだ
それがカツオ君だった
しかし、そこでカツオ君と占い師一人を処刑してもまだ2回処刑出来て自分が処刑される可能性も出てくる
だから、まずはのび太君を処刑するよう誘導してから、自分の頭に確固たる自信のあった月さんは、行動の読めないしんのすけ君を噛んだんだよね?
そして3日目の朝、月さんは確実に村にカツオ君ときり丸君を処刑する流れを作った
それに反対する人が出ても、カツオ君ときり丸君を処刑した後の最終日に処刑すればいい……そう考えていたはずだよ
それなのに、僕がそれを出来ないようにした事で、あなたはカツオ君狼説を推す事が出来なくなったんだ
それであんたは俺を狼にせざるを得なくなった
そして3日目の夜、カツオを噛み4日目の朝で俺が狼であるという説にシフトした事を村に説得した
だが、4日目の夜、あんたはおじゃる丸を噛む事が出来なかった
何故なら、しんのすけを一番に噛むような奴だ
自分の説得が通用しなさそうな奴を利用して俺を処刑した所でそれは完全に俺に勝ったとは言えない
だからカスミを噛んだんだ
だがそれが仇になったな……あんたは俺に、そして自分のプライドに負けたんだ」
最期に残ったおじゃる丸もまた
彼も賢いからな
月「この僕が小学生に負けるはず……!
一体お前は……」
コナン「江戸川コナン、探偵さ」
おじゃる丸「勝負あったの」
月「フフ……ハハハハハハ!」
月「そうだ、僕が狼だ」
コナン「(自白したか……)」
月「だったらどうする?ここで殺すか?
いいか?僕は狼……そして新世界の神」
月「僕はこれまで、大量の犯罪者をキラとして裁いてきた」
コナン「(あの大量殺人鬼が……夜神月だと……!?
俺の尊敬していた探偵、Lをも殺したキラ……!)」
月「そして、犯罪率は減少していった
それでもまだまだこの世には犯罪者がいる
僕は正義だ
この腐った世界を粛正しなきゃいけないんだ
本当にここで殺していいのか?また世界が犯罪者だらけの腐った世界になってもいいのか?」
コナン「バーロー……
確かに犯罪者は許せねえ
だが、犯罪者を粛正するのは警察で、あんたじゃない
あんたはただの大量殺人鬼だ
本当に粛正されなきゃならないのはあんたの方だぜ」
月「くっ……こいつ……!」
?「それでは投票フェイズです」
コナン→夜神月
おじゃる丸→夜神月
夜神月→コナン
コナン「じゃあな、哀れな殺人鬼さんよ」
月「おじゃる丸ゥ!誰を吊ってる!ふざけるなぁ!!」
おじゃる丸「お主は完全に負けたでおじゃる」
月「くそっ!どいつもこいつも……!」
リューク「どうする?月
ここで終わりか?」
月「(僕はここで終わる訳にはいかない……
時計の中に仕込んだデスノートで江戸川コナンを確実に殺し、主催者も殺す!!)」
月「いいか?僕はキラだ……
今お前らを心臓麻痺で殺す事も出来る……
主催者、僕に逆らってもいいのか?」
コナン「(今まで殺された犯罪者から考えて、殺すのには名前が必要のはず……
こいつが第2のキラだとすれば名前はいらない事になるが……
指示を出したがったこいつが第2のキラになるとは思えない……
つまり主催者は殺せないはずだ……)」
月「そうだな
まずは出口を出してもらおうかな」
シーン
月「分かったよ……
それなら僕がキラである事を示してあげるよ……」カチッカチッカチッカチッ
月「今ここで殺す事でね!」バッ
コナン「(時計に仕込んだノートに何かを書き始めた……!!
名前か……!?)」
月「(江、戸、川、……)」カキカキ
月「1、2、3、……」
月「36、37、38……」
月「さようなら、江戸川コナン」
コナン「!!」
コナンは偽名だからな
うまいこと考えたもんだ
コナンは新一だもんな
シーン
月「馬鹿な!何故死なない!!」
リューク「ククククク……」
月「(リュークのこの反応……!
偽名!!)」
月「リューク……契約だ」
コナン「(契約……?それにリューク……?
待てよ、第2のキラは名前がいらなかった……
この契約が名前を不必要とさせる物だとしたら……)」
リューク「いいのか?月」
月「ああ……ミサの件で死神の目を貰った後でも自分を殺そうとする人物を殺す事で寿命が伸びる事は分かっている……
今ここで死ぬぐらいなら僕は契約してあいつを殺す」
リューク「良いぜ、受け取りな……」
月「」キィィィン
月「工藤新一か……」
コナン「!!」
月「突然行方不明になった高校生探偵……
まさか子供の姿になってるとは思わなかったよ」
月「確かに凄い探偵だった
僕をL以上に追い詰めるなんてね
しかし、今の君に僕を止める力はない
君はデスノートで殺されるんだ
楽しかったよ、名探偵……」
月「(工、藤、……)」カキカキ
バシュッ
月「うっ……」バタン
コナン「バーロー、そう安々と殺させるかよ」
そして
きり丸「見ろよこれ!ゼニがいっぱいだぜ!」
カスミ「このお金はジムのリフォームに当てようかな
お姉ちゃんは使わないでよね!」
電ボ「おじゃる丸様、烏帽子の中はどうでしたでございましょう」
おじゃる丸「なかなか楽しかったの、ほっほ」
波平「バカモーン!お金を盗むとは何事だ!!」
カツオ「違うよ!貰ったんだよ!」
みさえ「このお馬鹿!どこから盗んだのよ!」ゲンコツ
しんのすけ「ゲームで貰ったんだゾ!」
のび太「ドラえも~ん」
ドラえもん「どこ行ってたのさのび太君」
すみれ「このお馬鹿!」
まる子「ごめんなさ~い!」
コナンカッコよすぎワロタ
歩美「キラを捕まえるなんて凄いよ阿笠博士!」
元太「L以上の名探偵じゃねーか!」
阿笠「まあの!ハハハハハ!(キラは黒の組織にとっても邪魔じゃったからの……ゲームという形式で新一に処分させる事が出来て良かったわい)」
コナン「(まさか博士の発明品で、色んな所から人集めて記憶奪ってただけだったとはな……
それにしても負けたら死ぬなんて冗談キツいぜ)」
阿笠「どうじゃ新一、スリル満点じゃったろ?
我ながらこの発明は満点のデキじゃったわい」ヒソヒソ
コナン「(スリルどころじゃねーよ……ハハ)」
終わり
文才が無く稚拙ですまん
ちなみにVIPでも人狼やってるので良ければ
人狼で論破された程度でノートを取り出し、目の契約までする主人公の鑑
キートンの扱いが地味
てか途中ででてきたももこって誰だよ
乙!!よく意味が分からなかったけどコナン君かっこよかった!!
>>63
まる子の本名
こんどはコナンと月だけでなんかやってほしい
結局わしじゃよエンドか
乙
おつやっぱVIP人狼部かあそこは怖いからなあ
理解するのにクソ苦労した...
人狼は頭良くないと面白く無いからな
まぁやったこと数回しかないけど
ナポレオンも馬鹿とやるとつまらんけど同じようなものか
人狼に興味を持ったところで
月やコナンみたいな奴らにのび太の様に殺されるのがオチ
人狼は頭の良さは必要ないぞ
ある程度数こなせばわかってくるし
喋りなんて場数踏めばなれてくる
なんで博士はキラの正体が月だって知ってるんだよwwwwwww
>>65
なるほどな
サンクス
>>2
くっさ
このSSまとめへのコメント
面白かった
な