雪歩「私の中のジャイアント・キリング」(290)

前回
P「これがお前達のジャイアント・キリングだ」

P「………というわけで、今年度の目標が決定しました」

P「765プロのアイドル12人で、新形式のIU3部門制覇」

P「何か意見はありますかー」


春香「………IU制覇、ですか……」

あずさ「なんといいますか……」

真「なんだか、とんでもない目標になっちゃったね……」

伊織「………」


亜美「正直、どのくらいすごい目標なのか亜美にはよくわかんないけど………」

真美「つまり、皆そろってIUに優勝すれば765プロはもーっとビッグな事務所になれるってこと?」

やよい「うぅー………大変そうです」

雪歩「そ、そんなこと……私達に本当に出来るんですか?」

達海P?

続ききたああああああああああああああああああ
しかし今からジャンプ買いに行って外で飯食うという事実…


伊織「……アンタ、簡単に言うけどね」

伊織「IUがどれだけ狭き門なのかホントに分かってるわけ?」

P「もちろん」

伊織「………嫌に自信過剰じゃない」


伊織「…気に入らないわ。初日からなんとなくそう思ってたのよ」

律子「ちょ、ちょっと伊織……」

春香「…………」

伊織「私達がどれだけ報われない下積みを送ってきたかも知らないくせに……」

伊織「ましてアンタはプロデューサーとしてはまだヒヨッコでしょうが……それなのに」

伊織「軽々しくでかいことを言わないでちょうだい」

P「………」


伊織「アンタみたいなプロデューサーが過去にもいたわ。半年も持たずにやめた」

伊織「自分だけが楽しくやって、アイドルの苦労なんて知ったこっちゃないって奴がね……!」

やよい「い、伊織ちゃん……」

伊織「黙ってて、やよい」

やよい「ぁ………」

P「………」



P「自信ないの?」

伊織「なっ………」

伊織「…んなわけないでしょ!?馬鹿にしないでっ!!」

P「なら問題ない」

やよい「い、伊織ちゃん落ち着いて……ね」


千早「いいと思います。それで私達が高みに到達できるなら」

千早「どうせ何もしなければ私達はそろってE,Fランクどまりなんですもの……」

P「そうだな」


P「俺は軽々しく目標を設定したつもりは全然ないぜ」

P「お前達ならできると思ったからそう言ったまでだ」

真「プロデューサー……」

律子「プロデューサーの言うとおりだわ」

律子「確かに今の私達には想像できない将来かもしれない」

律子「だけど不可能ではないはずよ。とにかくこれから1年間、みんなでがんばって行きましょう」

待ってたぞ

期待


P「うん。とりあえず朝の挨拶はこの辺にして………」


律子「(……この前負けたことが悔しくないわけじゃない)」

律子「(だけど、一晩で仕上げたにしてはあまりによく練られてて、思い切りのある…あの作戦)」

律子「(小鳥さんも同じ意見だった……私達は本気で、あの人に賭けてみても良いかもしれない)」

律子「(やっぱり、監督としての経験が活きてたりするのかしら………?)」



P「ま、俺としては『絶対に負けない』と高をくくってる対戦相手の悔しい顔を見るのが楽しくてたまらないからだけど。ニヒヒ」

雪歩「え、えぇ…?」

やよい「ぷ、プロデューサーがいじわるな顔してます…」

律子「(……それとも、単純にいやらしい性格の人なのかしら……)」

春香「(今の笑い方、ちょっと伊織に似てたなー……本人に言ったら怒りそう)」

待ってた
今回はついにフェアリー登場か


P「はい、だからね。今日から3日間は全員予定をあわせて、ここで大会へ向けての基礎作りをしてもらいたいと思います」

亜美「つってもいつも使ってるレッスンルームだけどね」

真美「どうせなら合宿とかやりたかったよ→」

春香「ははは、仕方ないよ……」

P「はいはい、その気持ちも分かるけどね。まあ合宿のつもりで頑張ってくれ」

亜美「え?それって夜は事務所に泊まっても良いってコト!?」

真美「マジデ!?」

P「そうは言ってない」

亜美「ちぇー」

千早「二人とも、あまり困らせちゃダメよ」

P「…ま、気分を盛り上げるのも大事か」

王子:美希
夏木:響
だとして貴音は誰かね


P「えー、春先なのでまだまだ寒いです」

P「怪我のないよう、しっかりと体をほぐしてください」

P「みんなの元気で寒さを吹き飛ばし、実りある楽しい合宿にしましょう」

亜美「は→い!」

真美「は→い!」

律子「(遠足みたい……)」



P「では。本日の練習メニューを発表しまーす………」


春香「………!」

真「………!」

伊織「………」

あずさ「………?」

ジャイアントキリンってなんだろうと思ってしまった


やよい「………」ゴクリ

亜美「………」ワクワク

真美「………」ワクワク

雪歩「………」

千早「………」

律子「………」








P「 自 習 ぅ ──── 」








律子「………は?」

春香「え?あの……プロデューサーさん?」

あずさ「今日は一日、レッスンなんですよね…?」

律子「プロデューサー…自習って」

P「自習だよ、自習。知らない?」

律子「いえ、そういうことじゃなくて……」

P「俺や律子に言われてするだけじゃダメだってコトだよ」

P「たまには自分から考えて行動しないとね」

P「つーわけで、俺と律子は事務所に戻ってるから。あと頑張って」

伊織「ちょ、ちょっと待ちなさいよ!アンタふざけてるの!?」

真「プロデューサー!本気なんですか!?」

雪歩「な、何をすれば………」


P「そうそう、天海」

春香「…は、はい!」

P「お前は練習内容について一切口出し禁止な。もうリーダーじゃねえんだから」

春香「………」

真「ちょっとプロデューサー、そういう言い方は……!」

P「じゃー。律子行くぞ」

律子「えっ…ぷ、プロデューサー!」


バタン


「「「「…………………」」」」

きたか…ガタッ


──────


律子「本気なんですか、さっきの!?」

律子「ただでさえあんな高い目標を言い渡されてピリピリしてるのに…ましてIUの一次予選まではたった2週間なんですよ!?」

P「だからこそだよ」

律子「え……?」


P「付け焼刃のレッスンなんてどうせ無駄なの。2日3日やったところで変わらない」

P「その前にまずはきちんと見させてもらわないとな」

律子「な、何を……?」


P「俺がいけると思うか、失望するか。それは今のアイツら次第」


ガチャ

小鳥「あ、お帰りなさい」

P「そっちの調子はどう?」

小鳥「問題ありません!ばっちり写ってますよ」

P「お、やるねえピヨちゃん」

小鳥「ピ、ピヨちゃん!?」

P「…あぁ、双子がそう言ってたから」

小鳥「……で、できれば小鳥って呼んでくれたほうが……」

P「……そう?」

律子「……小鳥さん…」

P「まあ何でもいいけど。モニター見して」

小鳥「ど、どうぞ」

支援


──────


真『………で、どうしよっか』

伊織『アイツなんなの………本気でムカつくわ』

雪歩『い、伊織ちゃん。落ち着いて……』

伊織『うるさい』

雪歩『!……ご、ごめん……』

亜美『でも、ホントにどうする?』

あずさ『困ったわね~…』



律子「……これは、さっきのレッスンルーム…?」

小鳥「きちんと音も拾えますよ」

ああそっか。さるよけいるんだ。
支援


P「ピヨちゃんスパイの才能あるねー」

律子「こんな盗撮みたいな真似をして、一体何を……?」

P「そりゃもちろん決まってる」

P「人間観察だよ」

律子「人間観察……?い、いやそれ以上に…」



律子「35の男がアイドルのレッスン風景を覗き見なんて、割とシャレになりませんよ……」

待ってたぜ


──────


春香「………じゃ、じゃあとにかくさ…誰かやること決めてくれるかな?」

春香「私、何もしちゃダメみたいだし……」

真「………」

伊織「………はっきり言ってそれも気に入らないのよ」

伊織「あのプロデューサーは春香のことバカにしてるの?」

真美「いおりん落ち着きなよ~」

伊織「なんで!?春香は私達のことを誰よりも考えてくれた!」

伊織「プロデューサーがいないとき、律子が大変なときにずっとみんなの手助けをしてたのよ!?」

春香「伊織、そのことはもういいから……」

タッツミーPの続きか


伊織「良くない!アンタあんな言い方されて悔しくないの!?」

春香「………」

真「とにかく、今はレッスンの時間なんだ。気持ちもわかるけど…何かしないと」

千早「そうね。でも、誰が仕切るのよ」

春香「…………」

あずさ「………」

亜美「…何しよっか?」

真美「うーん……」

やよい「ぅぅ………」

雪歩「(こういう空気苦手だなぁ……)」

伊織「……………」


伊織「…………し、仕方…ないわ」

伊織「だ、誰もやらないなら…私が仕切らせてもらうから」

伊織「あくまで仮のリーダーよ、仮の。…文句ある?ないわよね!?」

真美「な、ないよ」

伊織「じゃ、じゃあとりあえず二人組になってストレッチ。そのあとは…そうね、発声練習」

伊織「はい、はじめ!」パンパン


──────


律子「あ……みんな動き出しましたよ」

P「おっ。誰が仕切ってる?」

律子「喋ってたのからして、伊織みたいですけど」

P「……水瀬か。ふーん………なるほど」

律子「?」

P「……ストレッチの後、発声練習ね……まあ最初だしそんな感じだな」

律子「ええ。……あれ、あの子達………」

支援


あずさ「あ、え、い、う、え、お、………」

伊織「あずさー、もっとお腹に力入れて」

やよい「お、あ、お、い、…………」

伊織「やよい、良いじゃない。その調子よ」

春香「え、う、あ、い、…………」

亜美「あ、」

真美「え、」

亜美「い、」

真美「う、」

亜美「え、」

真美「お、」

亜美「あ、」

真美「お!」

しえ


伊織「アンタたち、交互にやってんのバレバレなんだけど?…全く」

伊織「……真、そっちはどう?」


伊織「………って、ちょっと………」



千早「1、2、3、4………」

真「はい、そこでターン!」

雪歩「ターン…!」クルッ

真「あー雪歩、もう少し早く……」

雪歩「ご、ごめん……」

千早「でも萩原さん、悪くなかったわ。もう一度やりましょう」

雪歩「う、うん…」

真「次は行けるよ!もう一回最初からね」


──────


伊織『………ちょっとちょっと!!』

真『あ』

千早『………』

雪歩『……!』ビクッ

伊織『待ちなさいよ!何勝手なことやってるの!?』


P「おっ。なんか始まったぞ」

律子「け、喧嘩でしょうか…」

P「よし。直接見に行こう」ダッ

律子「あ、プロデューサー!……何でそんなに楽しそうなんですか!」

小鳥「…い、行ってらっしゃーい……」

バタン

小鳥「………」

小鳥「………暇ねえ…」

しえん


P「…そーっとな」

律子「こんな偵察みたいな真似……」

カチャ……

やよい「あ、あの…ケンカは良くないかなーって……」

伊織「今は発声練習の時間でしょ?なんで勝手にダンスしてるわけ?」

真「…あの、千早が」

伊織「…どういうことよ、千早」

千早「……どういうこともなにも、ダンスの練習をしてた。それだけよ」

伊織「何?アンタ……私が仕切るのがそんなに嫌なわけ」

亜美「いおりん、落ち着きなよ…」

千早「そういうことじゃないわ。でも、今日は自主練の日なんでしょう?」

千早「だったら、自分の苦手なことを練習するのは当然だと思うけど」

伊織「………」

支援

千早「水瀬さんの言うこともわからないわけじゃないし、何も不服に思ってないわ」

千早「ただ私や萩原さんはそこまでダンスが得意じゃないから、真に教えてもらっていた。それだけよ」

千早「何も悪いことはしてないつもりだけれど?」

伊織「………」

春香「………」


伊織「………アンタの言い分も分からないわけじゃないわよ。でもね、よく聞きなさい」


伊織「知ってると思うけど、今年からIUは年齢ごとに部門が分かれて、グループでの参加が認められるようになった」

千早「もちろん知ってるわ」

伊織「つまり、私達はチームを組んで活動するってこと」

千早「そうね」

伊織「だったら年度の始め、大会前のこの時期に全員一丸となって活動に取り組むことが重要なの」

伊織「チームでひとつの目標に取り組むっていうのは、そういうことなのよ。ただ個々の能力を上げるだけじゃ勝てない…わかるでしょ?」

千早「………」


やよい「なるほど…伊織ちゃん、さすがだなー…でも、どこかで聞いたことあるかも」

真美「いおりん、それって…」

亜美「今のはほとんど律っちゃんやはるるんの受け売りだね」

伊織「…う、うるさい!」

千早「……そうね、水瀬さんの言うことはもっともだわ」

伊織「…そ、そうでしょう!だったら…」

千早「でも」


千早「それで勝てるの?」

伊織「………は?」

ちょっと飯

おう

しえん

>>13
カミナリラーメンのおやじさん

せい


P「(……ほう)」

律子「(千早が他のアイドルに大して、あんなに主張したことなんてあったかしら…)」

律子「(そもそも、いつもなら真っ先にボーカルレッスンに取り組むはずなのに……)」



あずさ「そ、それよりも……みんなでボーカルトレーニングした方が良いんじゃないかしら?千早ちゃんもそっちの方が良いわよね…?」

亜美「…あ、亜美はまこちんにダンス教えてもらいたいかなー」

やよい「あの……せっかくオーディションが近いんですし、やっぱりみんなでポーズの練習をしておいたほうが」



P「………」

律子「ど、どうしました?」


千早「分かってると思うけど、水瀬さん。私達は崖っぷちなのよ」

千早「去年までのやり方じゃ勝てない……実際勝てなかった」

春香「そ、それは私が頼りなかっ……」

千早「違うわ。春香は黙ってて」

春香「………!」

千早「チームで戦うために、そういうやり方にこだわるのが悪いとは言わないけど」

千早「私達は変わらないといけない。そうでしょう?」

千早「今までのぬるいやり方じゃ、結果なんて残せるはずないわ」


あずさ「千早ちゃん、なんだか怖いわ……」

真美「千早お姉ちゃんがあそこまで言うことなんて今まであった…?」ボソボソ

亜美「分かんない…」ボソボソ


伊織「……どの口がいうんだか」

千早「……何かしら」

雪歩「………!」

真「(これ、ヤバい空気なんじゃないかな…?)」

春香「………」


P「この流れは…一波乱ありそうだな」ボソボソ

律子「何悠長なこといってるんですか、止めないと…!下手したらホントに喧嘩になりますよ…!?」ボソボソ

P「いいんじゃね?」ボソボソ

律子「!?」

P「如月も水瀬も言ってることは正しい。チームでやるということをちゃんと分かってる」

P「意見はどんどんぶつけ合えばいいんだよ」

律子「で、でも………」

P「もう少し様子を見るぞ」

しえん


伊織「千早、アンタそんな偉そうなこと言って……」

伊織「色んなプロデューサーに、歌がらみの仕事以外受けたくないだとかなんとか言いまくってたわよね」

千早「………」

伊織「それが何?今になって急に」

千早「………変えられると思ったからよ」

伊織「へぇ?」

真「二人とも、その辺で…」

千早「水瀬さんだって分かってるでしょう。今度のプロデューサーは今までの人とは違う」

千早「私はあの人となら、私達自身と今の事務所の状況をなんとかできると感じたの」

伊織「ずいぶん信用してるみたいじゃない。あんなだらしない奴を」



P「俺ってそんなだらしない?」

律子「シッ!」


伊織「…それとも」

伊織「歌にしか興味がなくて、ほとんどのプロデューサーが面倒になって投げ出したあんたを」

伊織「あの時新ユニットの候補として使ってくれたからかしら?」

千早「………」

伊織「それで歌以外にも力を入れようと決めたって訳?」

伊織「………やっすいプロ根性だこと」

千早「!!」

春香「伊織っ!!」


千早「だから言ってるでしょう!私達が変わらないといけないのよ!」

千早「それの何が悪いっていうの!?」

伊織「ただの日和見じゃない!!Fランクの癖に生意気言ってんじゃないわよ!!」

真「伊織!いくらなんでも言い過ぎ……」

伊織「真はコイツとプロデューサーの肩を持つわけ!?」

千早「そのFランクにまとめて負けたのはどこのどちらさんだったかしら!?」

やよい「ち、千早さん……それは言い過ぎで……!」

伊織「このっ………!」バッ

真美「いおりん!!」


P「あらー……」

律子「プロデューサー……これも考えがあってのことなんですか…!?」

律子「ああやって喧嘩させてるのも作戦のうちなんですか……!?」

P「………いや、あの」

律子「………!?」



伊織「もう許さないわ!!」

千早「上等よ、いつでも来なさい!」

春香「やめてっ!!何馬鹿なことしてるの二人ともっ!!!」

あずさ「大変……律子さんを呼ばないと……」

期待できそう

大したランクでもないのに上から目線ワロタww


真「二人とも!やめろよっ!!」

雪歩「どっ……どうすれば……」オロオロ

やよい「やめてくださぃぃ~……」オロオロ

亜美「に……兄ちゃん呼んでこよっか?」

真美「そのほうが良いかも……」



P「その……止めるタイミングはずした」

律子「もうっ……!!」バッ



  「あれ?なんか随分にぎやかなの。何かあった?」


伊織「!!」

千早「!!」

春香「!!」

真「……!」

あずさ「………」

やよい「………」

雪歩「………」

亜美「………」

真美「………」



律子「…………!?」

P「…あ、お前」

支援

支援


ガチャ

P「おっと」ステーン

律子「きゃっ」ドスン

美希「事務所にお昼寝しに来ようと思ったら、なんかここが騒がしくて様子を見に来たんだけど」

美希「デコちゃんと千早さんが喧嘩なんて、珍しいね」



春香「美希……!?」

美希「春香、久しぶりー。って言っても一週間位だけど」

律子「美希、あんた何でここに…?フェアリーが練習に合流するのは明日からのはず」

美希「それは分かってたんだけど、どうせ家にいても暇だし」

美希「それに、新しいプロデューサーさんがどんな人か気になったから遊びに来たの!あはっ☆」

真「…そうなんだ」

この間の続きか
しえん


P「………」

美希「あ、もしかしてそのプロデューサーさん?」

P「うん」

美希「へー、そうなんだ」

美希「若いね。カントクさんって聞いてたから、もっとおじさんかと思ってたの」

美希「はじめまして!ミキは星井美希だよ」

美希「みんなにはミキとかミキミキって呼ばれてるから、プロデューサーもそう呼んでね」

P「…………」



P「達海猛、35歳。みんなには『タッツミー』って呼ばれてる」


真「(誰も呼んでない……!)」

律子「(何中学生相手に張り合ってんだか……)」


美希「よろしくね、プロデューサー。タッツミーって呼んだほうがいいの?」

P「いや、どっちでも」

美希「そっか。まあはじめはプロデューサーって呼ぶね」

美希「で、今日からみんな集めて合同レッスンなんだよね。何してるの?」

律子「プロデューサーの考えで……今日は自主練なの」

美希「へ?」


美希「あははっ!わざわざみんな集めて自主練してるの!?」

春香「まあ……あはは…」

真「なんか恥ずかしい……」

伊織「………」

支援

支援

あ~、原作にも美希みたいなチャラいのがいた気がするわw
支援

支援


美希「じゃあミキも自主練ってことで、明日に備えてお昼寝しとくね!事務所に小鳥いる?」

亜美「朝会ったからいると思うけど」

美希「ありがと、亜美。久しぶりにムネマクラでもしてもらおっかなー」

律子「…まあ、あなたはどうせ明日からの予定だし問題ないけど」

美希「じゃ、プロデューサー。また明日ねー」

バタン


P「律子。あいつが…」

律子「すみません、礼儀知らずで……彼女が星井美希です」

律子「今急速に人気を上げている3人組ユニット……『プロジェクト・フェアリー』のリーダー」

P「なるほどね」


律子「おそらくアイドルとしての才能はウチの中でもピカイチです……が」

律子「努力が嫌いなタイプといいますか……天才肌なんで、全部感覚で済ませちゃうところが多くて」

P「ふーん…」

律子「責任感を持たせようと、リーダーの立場に立たせたんですが……そっちの方は今ひとつってところですね」

律子「ただ、実力だけは折り紙つきで。一緒に活動してる響や貴音すら、一目置いているんです」

P「…現在ファン数は29万人……Cランク目前って所か」

律子「はい。…私自身、美希の伸びしろに毎日驚嘆するばかりですよ」

P「……そっか」

P「(それにしても)」


P「(アイツが来ただけで、喧嘩が収まった………不思議な奴だな)」

春香「ところで、プロデューサーさんはドアに張り付いて何してたんですか?」

P「何も?」

律子「………」

ちょっと休憩します
30分ほど

追いついた

タッツミーて良く考えたら呼びにくいよなwww


──────


チュン……チュン……


P「……もう朝の7時………」

P「はぁ………結局徹夜しちまった」

P「一次予選の対戦相手なんて、データが少なすぎるんだよな……もっと資料が欲しいんだよなぁ……ふぁ」

P「……今日も全員でレッスンだぁ~ねみ………ぃ」

P「………レッスンルーム開けとくか」



P「………あれ。しまった、昨日戸締り忘れてたんだっけ」

P「律子に怒られるなーこりゃ………」

P「…………?」


P「まじーなこれ、誰かいるっぽいぞ」


カチャ…

P「(こんな所に何の用だ………?)」



  「響、こんな時間から訪ねては事務所に迷惑がかかるというもの…」

  「良いんだよ、自分たちも事務所の一員なんだから!貴音だってなんだかんだでついて来たくせに」

  「ですが……」

  「隠さなくてもいいさー。新しいプロデューサーがどんな人か気になるのは、自分だって一緒だもん」

  「む……」

  「それに、プロデューサーにやる気のあるところを見せるならこうやって早く来たほうがいいに決まってるよ!」


P「(………何を話してるのかはよく聞こえないけど……あいつら多分あれだな……)」


P「……侵入者。不審者って奴だな」

響「うわっ!?」

貴音「!?」

P「律子に…いやその前に警察か?」

響「うわぁっ!?ま、待って待って!!自分はここの…765プロのアイドルで…!」

貴音「け、決して怪しいものではありません……!」

P「………?」


P「あ、お前ら」

響「えっ?」

貴音「あなた様は…?」


──────


律子「え、響と貴音にもう会ったんですか?いつの間に……」

P「あいつら朝っぱらから勝手にレッスンルームにいやがったんだ。それで出くわした」

律子「なるほど……実はプロデューサーがここに来てから、一度電話をもらったんです。二人から」

P「そうなの?」

律子「ええ。新しいプロデューサーの方針はどんな感じかとか、フェアリーのことをどう思ってるのかとか」

P「ふーん」

律子「…響は沖縄出身で、単身上京してここでアイドルをやってるんです」

P「うん。それは知ってる」

律子「実力も十二分にあります。特にダンスは…うちの事務所では一番レベルが高いんじゃないでしょうか」

アイマスしか知らないが、面白いな


P「そいつが、電話でどんな話を?」

律子「プロデューサーのことを悪く言うつもりはないはずですけど、やっぱり色々と不安があったんでしょうね」

律子「貴音は……出身がどこかは実は分からないんですけど、彼女はフェアリーの真のリーダーと言っていい存在です」

律子「能力は他の二人に比べるとバランス型ですね。他にはない独特のオーラといいますか…キャラクターといいますか」

P「確かに…髪は銀色で背も高いし、物腰も柔らかい感じがしたけど」

律子「貴音の魅力の多くはあのミステリアスな雰囲気から生まれていると言っていいでしょう」

P「…そうだね」

律子「響や美希みたいな元気な子達と並べるといいコントラストになってます」

律子「あなたが今の自分達に合うプロデューサーなのかどうか、とても真剣に聞いてきたんですよ」

P「確かに、あの3人の中じゃ一番しっかりしてそうだな」

貴音はどのポジションなんだ?


律子「それだけ、二人ともプロデューサーに期待してるってことですよ。この間の初日レッスンのこと話したらすごく面白そうに聞いてましたよ」

P「…今日からあいつらも参加するんだよな?」

律子「はい。……プロデューサー、こういうのもなんですが……フェアリーの3人は本物です」

律子「3人とも人気以上の実力を持ってます。最近は営業先でもそういう評価をよく頂くんです」

P「ほう……」

律子「あの3人が一緒になってやってくれるとなれば、他のメンバーにもきっといい影響があるはずです」

P「わかった。今日やることももう決めてあるし、上手くやるよ」

律子「ええ。頑張っていきましょう!」

ミキが雪歩を操るのか。ありだな


律子「…ところで。さっき二人が『勝手にレッスンルームにいた』って言いましたよね?」

P「……あ」

律子「一応聞いときますけど……昨日戸締りしました?」

P「あー……うん…たぶん」

律子「……しとけってちゃんと言いましたよね……?え?」

P「(………こえー)」

今までいろんなss見たけど綺麗に纏まって進んでくな

支援


──────

律子「1、2、3、4、ターン………雪歩!遅れてる!」

雪歩「ひっ…ごめんなさい…!」

伊織「しょうもないミスしてるんじゃないわよ!」

雪歩「ご、ごめん……」

伊織「全く……」

春香「雪歩、しっかり!ここは確かに難しいけど、落ち着いて。ね?」

真「雪歩、だんだんと良くなってると思うから……もう一回頑張ろう」

雪歩「うぅ……ありがとう………」

春香「………」


律子「じゃあいっぺん通しでやってみるわよ。雪歩、さっきのところ気をつけてね」

雪歩「は、はい」



~♪



P「律子。これどう思う?」

律子「はい?何ですかこの紙……」ペラ


律子「…なるほど。IUのためのユニットってわけですね」

P「年齢ごとに分けないとダメだから、これ以外に組み合わせがないんだけどな」

律子「中学生組が美希、伊織、亜美真美にやよい……悪くないと思いますよ」


P「んでもって高校生組が天海、我那覇、菊地、如月に…萩原」

律子「で、シニア組に貴音とあずささんですか…この二人はデュオになるんですね」

律子「…いいバランスだとは思いますけど……ただ一人、ちょっと心配なのよね」

P「アイツか?」



伊織「雪歩!またなの!?同じところで何回も失敗しないで!」

雪歩「ふぇぇ……ごめんなさぃぃ……」

真「伊織、そんなにイライラしなくても…雪歩、ゆっくりやってみようよ」

春香「確実に、まずは体で覚えて……」

伊織「……そんな悠長にやってる時間ないっての………」


律子「伊織!あせらない!一旦深呼吸しなさい!」


伊織「なんで私が……」

雪歩「うぅ…グスッ、私、やっぱりダメダメですぅ……」


P「……むー」

律子「そうです……少なくとも、今日の雪歩の調子はあまり良いとは言えない」

律子「今までもムラの激しい子ではあったんです。できる日はよくできるんですよ」

P「なるほど……この前もだ」

律子「……あれですか?」

P「紅白戦をやったとき」

律子「…そうですね。私が言うのもなんですが……私、あの子があんなに輝いてる瞬間を見たことありません」

P「Fランク組の中ではひときわ目立ってた……いや」


P「あの一瞬だけは、あの場にいる全員の中で群を抜いてたんじゃないか」

律子「………」


ガチャ


美希「みんなーおはようなのー」

律子「…お、来たわね。フェアリー」

P「あ、さっきの不審者」

響「だ、だから違うって!誤解ならさっきちゃんと解いただろっ!?」


律子「はいみんな一旦ストップ!集合してー!」



律子「というわけで、1週間の遠征から帰ってきたフェアリーの3人組も今日から参加します」

響「頑張るさー!」

貴音「よろしくお願いします」

あずさ「うふふ、そんなかしこまらなくても良いのに…みんなずっと一緒だったんですから」

真「響!レッスン終わった後で一緒にダンス特訓しようか!」

響「もちろんだぞ!」

P「………」

ジーノと違うのは美希には覚醒があるってところか…
でもストーリーはジャイキリ主体でまとめてるからどうなるんだろ


美希「…プロデューサー!」

P「ん?」

美希「改めまして、今日からよろしくお願いしますなの」ペコリ

貴音「あなた様…まずは今朝の失礼をお詫びします」

P「ん……まあ別にいいけど」

響「ぷ、プロデューサー!自分も謝るぞ!ごめんなさい!」

P「だからいいって」

響「もう一度自己紹介しとくね!自分、我那覇響。沖縄出身だぞ!」

貴音「四条貴音と申します」


響「知ってると思うけど、フェアリーはこれでも業界じゃなかなかいい評判なんだよ!だからこの3人が仲間に入れば、きっと765プロの勝利に貢献……」

P「はいよー、よろしくね」

響「え?あの……」

P「うん?」

響「……いや…」

響「(こ…こんなあっさりな人だったのか……)」

美希「ぶーっ、プロデューサーってちょっとツレナイんだね」

P「星井、お前律子に頭が上がらないんだってな」

美希「ミキって呼んでほしいの!」

貴音「美希、あまり困らせてはいけませんよ」


P「(……なるほどいいバランスかもな)」

P「(…実力派の3人組か……)」


律子「はい。ようやく全員そろったところで、いよいよ本格的にIUに向かって動き出してもらうわ」

律子「まずは12人のアイドルを3組に分けます。これがIUで一緒に戦うチームになるわけだから、みんな心を1つにね」



あずさ「貴音ちゃん、これからよろしくね~」

貴音「あずさとのこんびであれば、きっと高みへ到達できると信じておりますよ」



美希「デコちゃん、よろしくね」

伊織「デコちゃん言うな」

亜美「ミキミキがいればヒャクマンレキだね→」

伊織「(……確かに、美希の実力はきっとこのチームで大きなプラス要素になるわ…悔しいけど)」

真美「年少組の威力見せてやろーぜ!」

やよい「が…頑張りましょう!」


春香「響ちゃん、フェアリーの方はどうなるの?」

響「うーん、こっちが落ち着くまでは休止かな。ま、自分はこっちでやるのも楽しそうだから文句は言わないぞ」

響「IUのためのユニットでやってるって分かれば、フェアリーのファンもみんなの事好きになってくれると思うしね!」

春香「そっか…足を引っ張らないように頑張らないとね」

響「何言ってるんだよ春香ー、そんな心配要らないさ」

真「くぅ~っ、この5人なら何でもできそうな気がするよ……」

千早「でも、油断せずに努力していきましょう」

雪歩「そうだね」

貴音かわいいよ貴音


P「……さて、顔合わせも済んだところで」

P「レッスンの前に、一次予選での戦術について説明しておく」

P「お前達にはこれをきっちり頭に入れた上で予選に望んで欲しい」




P「勝ちに行くぞ」



>>106訂正

P「     ×望んで欲しい→○臨んで欲しい」


風呂と26話ってことで休憩
観てる間に落ちたらごめんね

椿と王子と村越だけしか一致しねえや
ジャイキリ最初の方覚えてねえなあ

支援


──────

高木「律子君、彼の調子はどうかね?」

律子「はぁ…まあ、順調といえば順調ですよ」

小鳥「中にはプロデューサーさんのやり方が気に入らない子もいたりしますけど……」

高木「…ひょっとすると、水瀬君のことかな?」

小鳥「あはは……分かりますか?」

律子「社長。確かに伊織みたいな子はプロデューサーのやり方に不満を覚えることもあるかもしれません」

律子「でも、プロデューサーはきちんと意志と目的を持って彼女達の指導を頑張っています」

律子「今度の一次予選が上手く行けば…考えを改めてくれるかも」

高木「……そうか。私も彼には期待しているのだ、二人でこのままサポートを頼むよ」

小鳥「はい!」

律子「任せてください」

おかえり

ただいま


小鳥「……あら、もうこんな時間。戸締りして帰りましょうか」

高木「ああ、心配要らないよ。せっかくだし、ここで寝泊りしている彼にすべて鍵を預けているから」

律子「えっ……社長、さすがにそれはどうかと」

高木「ダメかね?」

律子「……あの人に戸締りさせるのは心配です」

小鳥「あの…私、もらってきましょうか?」

高木「そうだ、そういえば彼は1時間ほど前から資料室にこもりっきりでな」

律子「…そうなんですか?」

高木「きっと、一次予選に向けて考え事をしているのだろう」

高木「邪魔はしないでくれと釘を刺されたよ」

律子「………そうですか。それじゃ、今日のところは戸締りも任せますか」


P「…………三回目のこのタイミングで……」


P「そしたら最後に二回………」



P「………よし。こんなもんかね」

P「……ふぅー。ようやく具体的な作戦が完成した。半分賭けみたいなとこもあるけど」

P「………疲れたなー……ちょっと歩くか」


P「10時か……微妙な時間」

P「……昨日徹夜だったしなぁ…今日は早めに寝よっかな」

P「…………」



P「やっべ、またレッスンルームの戸締り忘れてた」

P「律子のやつ、俺の半分くらいしか生きてないくせになーんであんな偉そうに怒るのかね………」

P「ま、怖いからさっさと閉めに行って…そんで寝よう……」


♪~………



P「……おいおい、なんか音楽鳴ってるし」

P「朝も夜も侵入者とか、俺嫌だよ…?さすがにおっさんとこに泊まりに行くよ…?」

P「…………」



♪~………



P「(…この曲……)」



カチャ……


P「(………あいつ…)」


  「1、2、3、4、……ここでターン……!」クルッ


  「…やった、また成功……!ここ、昼間上手く行かなかったとこなのに……」


  「私も、やっぱりやればできるのかな……さっきより足も軽いなぁ…」


  「それとも、真ちゃんが教えてくれたおかげかな~…♪ふふ、ふふふっ」


  「よーし、もう一度通しで……今度は完璧に踊れそう………」


P「…………」

はい


  「……♪ラブユー、ラビュー、あーなーたーへーのーあーふーれーる……ふふっ」

  「……♪混乱しーたーこーこーろー」

P「いやー、スゲーじゃん」



  「っ!!!!!」



P「お前がそんな楽しそうにダンスできるなんてな」



P「いやぁ、おかげで目が覚めた。やっぱりこういうところには発見があるもんだ」



P「な。萩原」



雪歩「……………」

まってた
これのせいで原作が気になってきた

いかん寝れんぞ


P「あー、悪い悪い。邪魔するつもりはなかったんだけどさ……」

P「せっかくこんな時間にこんなところで会ったんだ」

P「ちょっと俺にも見せてくれよ。お前のパフォーマンスを」

雪歩「…………」

4

ごめん寝ます

11時くらいに起きて残ってたら続き書く

人少ないし
落ちてたらそのときはそのときで

おっつん

ξ*'ω')ξ<おっつおっつ☆

支援するのも忘れるくらい見入ってたんだよ!
俺も寝る。おやすみ……

保守

保守せざるをえない

保守

保守

保守

保守

保守

保守

もしゅ

ほしゅ

…くっ

保守

あぼーん

保守ありがとう

   ┏┓  ┏━━┓┏━┓┏┓┏━━┓     ____ .      ┏┓┏┓┏┓
  ┏┛┗┓┗━┓┃┗━┛┃┃┃┏┓┃   /__.))ノヽ.    ┃┃┃┃┃┃
  ┗┓┏┛    ┃┃┏━┓┃┃┃┗┛┃┏ .|ミ.l _  ._ i.) ━┓┃┃┃┃┃┃
  ┏┛┗┓┏┓┃┃┗━┛┃┃┃┏┓┃┃(^'ミ/.´・ .〈・ リ.  ┃┃┃┃┃┃┃
  ┗┓┏┛┃┗┛┃    ┏┛┃┗┛┃┃┗ .しi   r、_) | .━┛┗┛┗┛┗┛
    ┃┃  ┗┓┏┛┏━┛┏┛    ┃┃    |  `ニニ' /.     ┏┓┏┓┏┓
    ┗┛    ┗┛  ┗━━┛      ┗┛   ノ `ー―i....´   ┗┛┗┛┗┛


P「俺は普通にここで見てるから。さっきのダンスを一曲通しで頼むわ」

雪歩「……はい…」


雪歩「(落ち着いて…大丈夫、ちょっと見られただけ……)」

雪歩「(恥ずかしかったけど……これはむしろチャンス…)」

雪歩「(ここできちんとプロデューサーに私をアピールできれば……)」


♪~


雪歩「(……平常心、平常心……そして)」

雪歩「(私のできる最高のパフォーマンスを………!)」



ガタッ


雪歩「あっ……」

俺もこれ読んだせいで原作欲しくなった
明日にでも買いに行こうか


P「おいおい、テンポずれてたぞ今のー」

雪歩「……!」

P「大丈夫かー?そんなんじゃメンバーから外されるぞー」

雪歩「………!ち、違うんです!もう一回お願いします!」

P「んー?まあいいけど…しっかり頼むよ?」



雪歩「(…何焦ってるの、私の悪い癖だよ……)」

雪歩「(大丈夫、さっきはできてたんだから…)」

雪歩「(………今度こそ!)」


カクッ

かわいい


P「…………」

雪歩「(…う、うわぁーっ…すごい怪訝な目で見られてる……!)」

雪歩「い、今のも違うんです!」

P「何が?」

雪歩「も、もう一度お願いします!!」



ドンッ


P「…………」


雪歩「くっ………あ、あの、」


P「……うん、もういいや」


雪歩「………!!」

起きた支援

ジャイアンとキリツグ?


雪歩「(だめ………こんなんじゃないのに………!)」

雪歩「ま…待ってください!もう一度…今度こそ!!」

P「…………」



雪歩「(さっきの…場所……成功してやる!)」

雪歩「(1、2、3、4、……ターン!)」クルッ



ドテッ



雪歩「ぁっ………」

P「………」

雪歩「…………」

P「…………」


~♪…


雪歩「………」ズゥゥゥン

P「ま、分かってたんだけどね」

P「お前が重度のチキンだってことはさ……」

雪歩「………」


P「しかし…まさかあれだけのプレッシャーでこうも簡単に自滅するとはね」

雪歩「うぅ…………」

P「そりゃ水瀬みたいに口の悪い奴に当たられちゃ、ボロボロにもなるわなー」

雪歩「…………」ズゥゥゥン


P「………それはいいんだ」

P「俺が気になってるのはそこじゃない」

続きはよおおおおおおおぽおおおおおおおおお


P「初日の紅白戦で……おまえは他のEランク組や、Dランクの天海すら霞むほどのアピールを見せた」

雪歩「…え……?」

P「その点については律子も同意見だったよ」


P「何でだ?」

P「あの日のお前は、どうしてあんなことができたんだ?」


雪歩「………」


雪歩「…わからない、ですぅ……」グスッ


P「(うぇっ、半ベソ……マジかよ……)」

雪歩「私……ノれるときとノれない時があって…」

雪歩「はじめはやってやろうって思ってるんですけど……」

雪歩「すぐ相手の勢いとか…雰囲気に飲まれちゃうんです……」

P「………」


雪歩「あの時は……実は私、直前に真ちゃんや春香ちゃんと話をしたんです」

雪歩「め、メンバーが選ばれたとき、なんだか気まずい雰囲気だったから……」

雪歩「そしたら『気にしなくて良いから、全力でやりあおう』って二人が……」

雪歩「多分それで、頑張ろうって気になれて……」

P「………」


雪歩「それと……プロデューサーの言葉」

P「?」



雪歩「ジャイアント・キリング………」


雪歩「プロデューサーが言ってくれたんです。『勝てばお前達の立場は変わる』」

雪歩「『ジャイアント・キリングの始まりだ』って…」

P「………」


雪歩「……私っ、……変わりたいんです……」

雪歩「アイドルを目指したのも…ダメダメな自分を変えたいからで……」

雪歩「でもっ…全然上手く行かなくて……っ…」グスッ

雪歩「悔しいんですぅ……!」グスッ

雪歩「…昔から、自分のことが嫌で……グスッ、だから、私……!」

P「わかったわかった」



P「それでいいよ」

見入ってしまった 支援

雪歩可愛い


雪歩「………」

P「…お前、昔からよくこうやって夜残ってたらしいじゃん」

P「菊地から聞いたよ。ナヨっちい自分が嫌で、いつもイメージトレーニングしてたって」


P「自分を変えたくてアイドルになった………」

P「いいことじゃんかよ。萩原」

雪歩「……!」

P「コンプレックス持ってる奴は、強いぜ」


P「長年お前が自分を変えたいと思ってきたその想い……そいつはすげえパワーを持ってる」

P「お前の力になってる」

村越より杉江のがキャプテンしてるよな

4

紅白戦の後、若手組に対して黒田の次にブチ切れてたのが石神とかいう黒歴史


P「……電話でな、色々聞いてみたんだ」

P「今までお前が一緒に仕事をしたスタッフの何人かにな」

雪歩「!!!」

P「……まあ大抵はお前の名前も顔も良く覚えてない連中ばっかりだったけど」

P「一部の人間はみんな、そろってこう言ってたんだ」



P「10回のうち9回はヘマをするが……たった1回のパフォーマンスですべての人を魅了するってな」

雪歩「………」

>>167
あのガミさんが・・・


P「お前には過去の実績は何もない…駆け出しと同じの底辺アイドルだ」

P「だけど、それでも……お前に魅せられた奴らは確かにいる」

P「お前の背中を押してくれる奴が確かにいる」

雪歩「………」


P「それを手に入れたのはお前の実力だ、萩原」


P「そのまま行けばいい、何度でもしくじれ」


雪歩「………」


P「そのかわり、1回のパフォーマンスで観客を酔わせろ」


雪歩「………」


P「ライバルの度肝を抜け」








P「お前の中のジャイアント・キリングを起こせ」



うっほほほい続き来てた

>>169
若手の顔なんか見たくねえと黒田と毒づきながらちびっこからのサイン要求を無視どころか追っ払う畜生


──────


P「全部門を同じ日にオーディションするなんて、ホンットハードだねー」

P「少しはウチみたいな参加の仕方してる事務所に気を使ってくれてもいいのに」

律子「仕方ありませんよ…参加者数が馬鹿みたいに膨らんだんですから」

小鳥「オーディションのタイミングが重ならなかっただけでもラッキーですよ。全員のステージを見ることができるんですから」

P「そうだねー。ま、どのみち俺たちのやることはたった一つ」


ガチャ


P「準備はできてるな?」

春香「あ、プロデューサーさん」


響「自分達は大丈夫だぞ!」

真「ボクも大丈夫です!」

雪歩「き、緊張してきた……」

千早「万全です。むしろ、いつもより調子いいかも」

P「よし。作戦はこの間話したのと同じだ、頭に入ってるな?」

響「ばっちりだぞ!」


亜美「はるるん組が最初にオーディション受けんの?」

伊織「そうみたいね」

やよい「みなさん、頑張ってください!」

美希「ミキの出番はいつなの?それまで昼寝しとくの……zzz」

真美「ミキミキ、そんなに時間ないよ。しばらくしたら始まっちゃうよ」


あずさ「私達は午後からだから、少し時間があるわね~」

貴音「皆、ご武運を」

亜美「コンブを」

真美「コンブを」

P「はーいはい。ちょっと話したいことがあるから、こっち見てくれるかなー」


P「みんないい感じに緊張してると思うんでね、気持ちをほぐすために」


P「クイズを出します」

律子「…は?」


P「問題!俺が一番面白いと思うことは何でしょーうか」

春香「え、えぇ……?」


P「正解した人にはジュースをあげます」

やよい「!…は、はい!」ピンポン

P「はい高槻さん」

やよい「え、えと、お笑い番組」

P「残念。違います」ブッブー

やよい「あぅぅ……じゅーす……」

小鳥「………」

ゃょぃヵヮィィょ


真「ぷ、プロデューサー…なにかこう……本番に役に立つこととかを言ってくれれば……」

P「なに、分かんないの?」

伊織「もう、こんな大事なときにふざけてんじゃないわよ…!」

P「ふざけてなんかないさ」


P「しゃーない。正解を言ってあげよう」



P「俺が一番面白いと思う瞬間……それは」

P「自分の頭の中よりスゲーことが起こった時だよ」

春香「………」

伊織「………」

4


P「たとえば……紅白戦のとき、Fランクチームは思ってたよりいいステージを見せてくれた」

P「自主練のとき、お前達は全員で勝つための意見をたくさん出し合った」


P「どっちも、俺の予想よりちょっとだけ良かった」

あずさ「………」

千早「………」


P「今日の予選、俺の予想では勝率は5割!」

P「俺の作戦に乗っかれば2位までは確約してやる」

亜美「おぉ……」

真美「…んー、でもそれって」

P「そう、でも2位じゃ勝てないんだ」

凄い原作読みたくなるな、サッカーの場合どうやって勝ってくんだろう

支援

>>182
原作を知ってると逆の事を思うわ


P「そこから先………1位をとって今日の予選を通過できるかどうかはお前達にかかってる!」

P「お前らが自分達の限界を超えられるかどうかにな」

貴音「……なるほど…」

雪歩「………」

響「………」


P「んでもってさ」

P「俺の予想より面白いものを見せてくれよ」

さるくらった…時刻変わる直前でラッキーだった

飯と休憩

支援

>>186
乙、待ってる

面白いな

貴音可愛い貴音・・・


──────


律子「……いよいよですね」

小鳥「IUの一次予選…」

P「二人とも緊張してんのね」

律子「……当たり前じゃないですか。大事な初戦なんですよ?」

律子「しかも負けたら即終了」

P「IUはトーナメント式だもんねー。でも焦っても仕方ないじゃん」

小鳥「…プロデューサーさんは逆に、落ち着き払ってますね」

P「だって、ここからの俺たちが出来ることはアイツらを信じて見守るだけでしょ」

律子「……だけど…」


P「一番不安に思ってるのはステージに立ってるアイドルなんだ。俺たちがうろたえてどうする」


P「ドンと構えてろよ、二人とも」

律子「……はい」

小鳥「そうですね」



P「んじゃま、勝ちにいきますか」

寝ぼけすぎて【あの人】がでてくる話と勘違いしかけた
2秒で忘れた


──────


響「みんな、準備はいいか?」

春香「バッチリだよ、響ちゃん」

真「くぅっ、燃えてきた……!」

雪歩「き、緊張してきたぁ……」

千早「プロデューサーの作戦、みんなちゃんと頭に入ってる?」

響「もちろんさー!いやー、プロデューサーの作戦は面白いよなー」

春香「……響ちゃん。プロデューサーさんの話どおりだとしたら、勝てるかどうかは」

響「大丈夫、分かってるって。自分と……」

千早「萩原さんにかかってる」

雪歩「……!」ビクゥ


真「雪歩。リラックスリラックス」

雪歩「ど、どうしてプロデューサーは私にこんな役を任せたんだろう……うぅ…」

春香「雪歩、大丈夫だよ。上手く行くって」

千早「私も、萩原さんなら大丈夫だと思う。…ごめんなさい、無責任だけど」

響「よーし、そろそろだぞ!春香、円陣頼む」

春香「OK!」


春香「行くよ。今まで色々あったけど、今回はこんなところで躓いてなんかいられないんだから!」

春香「みんなで目指すは……」


「「「「「トップアイドル!!!!」」」」」

4


雪歩「………ふぅ…深呼吸……深呼吸……」

響「雪歩」

雪歩「響ちゃん……」

響「正直、自分もなんだかよく分からないけどさ」

響「雪歩に託したってことは、雪歩ならできるってプロデューサーも思ったからじゃないかな」

雪歩「……響ちゃん…」

響「まあ、自分はカンペキだから失敗なんてしないけどね!」

響「一緒に頑張ろうよ!なっ!」


雪歩「………」


雪歩「うん……!」





律子「響をセンターに、左端から真、春香、雪歩、千早ですか」

P「いいフォーメーションだろ?」

律子「いいも悪いもないですけど……でも、プロデューサーのことだから」

律子「わざわざフェアリーの一員である響を真ん中に置いたのには、なにか意図があるんじゃないですか?」

P「……どうだろうねー」

___________

    / ̄¨¨ヽ 
   /(●) ..(●) 
   |  'ー=‐'  i  きたか
    >     く    
 _/ ,/⌒)、,ヽ_

   ヽ、_/~ヽ、__)  \

_____∵・_____

    / ̄ ̄ヽ ☆そ
   /(●).. (●) 
   |  'ー=‐'  i   ガツン
    >     く  
  /  /  ││
_/ ,/__ 、, ヽ_

 ~ヽ、__)    \__)

___________

    / ̄¨¨ヽ 
   /(●) ..(●) 
   |  'ー=‐'  i  
    >     く    スッ…
 _/ ,/⌒)、,ヽ_

   ヽ、_/~ヽ、__)  \


-IDOL ULTIMATE 高校生部門 一次予選 第8組-

流行
①Da.★★★★★②Vo.★★★③Vi.★★


:参加ユニット:

No.1…765Angels RankE ImageLv.4
No.2…ジュリエット  RankC ILv.7
No.3…くろたびーず RankD ILv.6
No.4…753 RankD ILv.6
No.5…スーパーG RankD ILv.6
No.6…スピアーズ RankD ILv.7



律子「…それにしても、見事に私達とそれ以外とでユニットランクに差が出ちゃいましたね」

P「だね」

律子「正攻法じゃ確実とは言い切れないです。どうやって勝つつもりですか?」

P「策はあるよ」


♪~

・第一回審査開始


響「(いっくさー!)」Da.appeal +55p

春香「(一つ一つ確実にアピールしないと……)」Vo.appeal +43p

雪歩「(落ち着いて……落ち着いて……)」


──Double appeal!!── Vo.+17p Vi.+19p



律子「ん?どうして雪歩にわざわざダブルアピールをさせてるんです?」

P「……待ってるんだよ。勝てる瞬間を」

律子「はい…?」


真「(流行1位は落としたくないなぁ…)」Da.appeal +52p

千早「(Vo.は2位だけど…私と春香なら大丈夫よね)」Vo.appeal +50p

響「(うんうん。みんな順調だね)」Da.appeal +55p

春香「(……あとはライバルがどう出てくるかだけど)」Vi.appeal +43p

真「(プロデューサーの言うとおりになったとしたら…)」Da.appeal +52p

雪歩「(………もう一度…!)」

──Double appeal!!── Vo.+17p Vi.+19p



・第一回審査結果

Vo. 1位……スピアーズ(300p) 2位……765Angels(127p) 3位……くろたびーず(114p)

Da. 1位……スーパーG(400p) 2位……753(300p) 3位……くろたびーず(265p)

Vi. 1位……ジュリエット(150p) 2位……765Angels(76p) 3位……753(68p)


総合:現在3位(★×5)

さる

雪歩はやればできる子


雪歩「(……まだだ…このままじゃ勝てない…)」

響「(あちゃー。まあ、分かってたことなんだけどね)」

千早「(今のところはプロデューサーのシナリオ通りね……)」

春香「(……でも…いけるのかな…)」

真「(まだまだ…!)」



律子「…やっぱり一筋縄ではいきませんね。にしても混戦だわ」

P「向こうはウチの我那覇を警戒してる」

律子「……そうなんですか?」

あれ?もう村越春香とは和解してんの?

支援


P「いくら流行1位とはいえ、ダンスに費やしてるポイントが明らかに多すぎる。さすがにここまで高騰するとは思わなかったけど」

律子「……どうして」

P「人気が急上昇してる実力派ユニット……そのフェアリーのダンス要員がセンターにいるんだ、意識するのも仕方ないさ」

P「まして我那覇一人だけ見ればランクはD。侮れない相手だってのも分かってるはずだ」

律子「……確かに。それで彼女を真ん中に?」


P「……だからこそ、そこにスキができるんだけどな」

     ∧∧    /
*~'´ ̄(''・∀・) _ノ 支援
  UU ̄U U   `ヽ.


・第二回審査開始


真「(次……!)」Vi.appeal +44p

春香「(プロデューサーさんの作戦によると、ここで……)」Vo.appeal +43p

雪歩「(3回目……!)」


──Double appeal!!── Vo.+17p Vi.+19p


雪歩「(こっ…これでいいのかな……?)」



律子「またダブルアピール……?プロデューサー、さっき言ってた『勝てる瞬間』って何なんですか?」

P「萩原のことだ」

律子「雪歩が?…確かにあの子は悪くないですけど、よく失敗もするし…」

P「それがね」


P「あいつは不思議なものを持ってる」

律子「え」

>>207
前のスレで


雪歩「(私…みんなと比べてイメージレベルも低いし、弱虫ですぐ泣くしひんそーだし……)」

千早「(萩原さんがキーパーソンらしいけど……どうなるのかしら…?)」Vo.appeal +50p

雪歩「(プロデューサーが何を期待してるのか分からないけど……どうせFランクのダメダメアイドル……)」


春香「(どの道、このままだと勝つことはできない…)」Vi.appeal +43p


雪歩「(………私なん、て………)」


真「(………)」Da.appeal +52p


春香「(………)」Vo.appeal +43p



雪歩「(……………)」



───だったら、どうして


        私はここに立っているんだろう───

4


響「(これでどうだっ!?)」Vi.appeal +45p

真「(…もういっちょ!)」Da.appeal +52p




・第二回審査結果

Vo. 1位……スピアーズ(200p) 2位……765Angels(136p) 3位……ジュリエット(135p)

Da. 1位……スーパーG(300p) 2位……くろたびーず(291p) 3位……753(240p)

Vi. 1位……ジュリエット(204p) 2位……753(159p) 3位……765Angels(151p)


総合:現在3位(★×10)



律子「なかなか厳しいですね……」

P「こっからが勝負どころだ」

まずいおりんをズタボロにしてポロポロ泣かせて欲しい


・第三回審査開始



響「(ここが勝負だってプロデューサーは言ってたけど……)」Da.appeal +55p


雪歩「…………」

春香「(……雪歩?次は雪歩の番だよ……)」

真「(………?)」

千早「(萩原さん……?)」



───私はどうして

           アイドルなんてやっているんだろう───


    『お前、変わりたいんだろ』




    『その気持ちは、ちゃんとお前の力になってる』




           『リラックスリラックス』




雪歩「(何もできない私だけど………)」




───変わりたい

            ダメな私から───

4


      『何度でもしくじれ』



          『雪歩ならできるって、プロデューサーも思ったからじゃないかな』



雪歩「(プロデューサーも、みんなも信じてくれている)」



    


───しくじっても

           あきらめない───


     『その代わり 一回のパフォーマンスで』



     『観客を酔わせろ』



          『萩原さんなら、大丈夫だと思う』



     『ライバルの度肝を抜け』



            『上手く行くって』



雪歩「(だったら、私も信じてみて良いかもしれない)」


───起こしてみせる

               私の中の───





    『お前の中のジャイアント・キリングを起こせ』




雪歩「(…………私のことを…!)」




   ─── ジャイアント・キリングを ───





P「こっからはお前のステージだ」



P「ぶっちぎってこい」


雪歩「………!!」


──Double appeal!!── Vo.+45p Vi.+51p


雪歩「……え?」

春香「(……え?)」

真「(……え?)」

千早「(……え?)」

響「(……おぉ…)」



律子「……え?」


P「ははっ」

キマシター

saru

鳥肌立ったwww
俺もうダメかもしれん


真「(うわぁ……)」Da.appeal +52p


雪歩「(……すごい…体が軽い)」


──Double appeal!!── Vo.+43p Vi.+53p


響「(何だよ雪歩……何ていうか…)」Da.appeal +55p


雪歩「(……自分でも不思議だ……)」


──Double appeal!!── Vo.+54p Vi.+48p


真「(あんなにイキイキしてるの、初めて見たよ……)」


雪歩「(楽しい………)」



───私、

     楽しい───

死亡フラグ


律子「……どうなってるんですか、雪歩は」

律子「あんなの、BかAランクアイドル並の強力なアピールですよ……考えられない!」

P「不思議だねぇ」

律子「今までずっと、パッとしない感じだったのに…どうして急にこんな…!」

P「おれもよく分からないんだけどね」


P「それが萩原雪歩って奴なんだよ」




響「あとは任せるさー」


P「萩原の数回のアピールのおかげで、ダンスに偏っていたポイントのバランスが崩れた」

律子「というと……」

P「ライバル達の、Vo.とVi.に割り振るポイントの比重が多くなったんだよ。萩原を恐れてくれたおかげでな」

P「つまりそのぶん、我那覇への警戒が薄れたってことだ」

P「これで他のやつらは我那覇のアピールに対応しきれなくなるってわけ」



P「それがウチの『勝てる瞬間』だよ」



──響 思い出アピール SUCCESS!!──

Vo.+72p Da.+137p Vi.+75p


響「もう一回!」


──響 思い出アピール SUCCESS!!──

Vo.+72p Da.+137p Vi.+75p

響かっこよすぎいいい

4


律子「………これは」

P「にひひ、勝ちだね」



・第三回審査結果

Vo. 1位……765Angels(286p) 2位……くろたびーず(171p) 3位……スーパーG(164p)

Da. 1位……スーパーG(500p) 2位……765Angels(466p) 3位……ジュリエット(265p)

Vi. 1位……765Angels(302p) 2位……ジュリエット(252p) 3位……753(239p)



:総合:
 1位…765Angels(★×20)
 2位…くろたびーず(★×16)
 3位…753(★×16)

おお


雪歩「………か、」

雪歩「勝った……?」

響「雪歩ーっ!」ダキッ

雪歩「うわっ?!ひ、響ちゃん……」

響「雪歩すごいじゃないか!いつの間にそんなにイメージレベル上げてたんだ!?」

雪歩「えっ?ち、違うの…これは………」

真「雪歩、すごいじゃないか!審査員がみーんな雪歩に釘付けだったよ!」

雪歩「私が……?」

春香「雪歩……すごいね…」

千早「たまげたわ。同じFランクアイドルとは思えなかったもの」

雪歩「…………」



雪歩「あ……ありがとう……」

我慢しきれなくなったのであとでジャイキリ原作買ってくるわ
何巻までがキリがいいのだろうか

>>237
個人的には9巻までが一つの区切りだと思う
面白いからサッカー好きなら全部買っても全然損はしないと断言する


雪歩「…………」チラッ


P「(よかったぞー)」グッ

雪歩「…………!」ペコリ



響「いやー、最後の最後であんなにポイント稼げるなんて思わなかったぞ」

雪歩「響ちゃん……ありがとう」

響「え?何が?」

雪歩「みんなの…とくに響ちゃんのおかげで、私ノれたから」

響「……そうか?どういたしまして……」


響「?」

サッカー興味無いけど面白かった

アイシールドのテンプレ要素を無くした上位互換な感じ

ジャイキリ一回まとめ買いしようとしたが
雑誌で掲載してるもんだから終わりが遠そうでやめた


──────


律子「みんな、お疲れ!」

小鳥「嬉しい…けど、びっくりだわ……」

P「ははは。みんな良くやったな」

律子「3組とも予選通過だなんて………すごいわ、立派な成果よ!」

美希「プロデューサー、ミキどうだった?キラキラしてた?」

P「キラキラ?……うん、まあ。うん」

美希「ホントに?やったの!」

真美「いやー、われながら信じられませんな」

亜美「まさか兄ちゃんの作戦があんなに上手く行くとは」

やよい「プロデューサー!予選通過おめでとうのはい、ターッチ!」パチン

P「お、おう」パチン

4

ゃょぃの出番カット


やよい「えへへー、ありがとうございます!次もがんばりましょーっ!」

春香「みんな良かったねー。社長にも堂々と報告できるね」

伊織「……ふ、ふん。一度勝ったくらいでなにいい気になってんだか」

真「今日の雪歩、すごかったんだから!帰ってTV放送分早くみたいな~」

あずさ「とってもうれしいわ~。うふふ」

響「プロデューサー!自分、プロデューサーのこと尊敬するよ!」

響「なんか、この先もいけるような気がしてきたさー!」

貴音「格上の相手に対し、隙をついて勝負をものにする……まこと面妖な策ですね」

P「そりゃどうも」

P「(めんよー?)」

>>238
サンクス
サッカーは大好きだから全巻買っても問題ないな
しかし金がないので9巻までで我慢しとくわ


律子「プロデューサー。ひと段落したら事務所に帰りましょう」

P「だな。…あ、でもその前にトイレ行ってくる」

小鳥「ええ、構いませんけど」

P「…………」

律子「……どうかしました?」

P「トイレの場所が分かんない。律子場所知ってる?」

律子「……はぁ?」


真「あ、あのさ律子……実はボクも……」

真「一緒に連れて行ってくれない?」

雪歩「あ、なら私も……」

やよい「わ、私も行っていいでしょうか……?」


律子「………仕方ないわね」

P「さすが律子優しい」

律子「あなたは自分で行ってください!」

真とツレションとかたつみ羨ましすぎィ!


──────


P「………ふぅーっ。スッキリ」

P「アイツら待つのも何だし、先に楽屋に帰っとくか………」

P「…………? あれ、律子達じゃん。誰と喋ってるんだ?」


律子「ですから、私達はやましいことなんて何もしてません。分かったらお引き取りください」

  「フン。言われなくとも、下劣な765プロと同じ空気を吸いたくないのでな」

やよい「うぅ~、律子さん………」

真「っ………」

雪歩「………」

支援


P「おーい、律子ぉ。何してんの?」

律子「あっ、プロデューサー………」

  「ん?そいつが765プロの新しいプロデューサーか」

P「………そうだけど。おっさんは?」


黒井「私を知らないのか?愚か者め」


律子「プロデューサー…この人は大手961プロの黒井社長です」

P「黒井………?」

黒井「ウィ」

ウィ

しえん


P「あ、そういや高木のおっさんがちょっと話してたような……」

黒井「……貴様、この業界に身を置きながら私に対してその態度……フン、大した度胸ではないか」

P「はいはい、961プロの黒井社長さんね……どーもよろしく」スッ

黒井「馴れ馴れしくするでない!下賎な765プロの分際で」

P「?」

律子「プロデューサー……もう行きましょう」グイ

黒井「3組すべて、今日の予選を通過したらしいな」

律子「………」

P「なんだ、知ってるの」

黒井「参加していた他のユニットはほとんど貴様らよりも格上だったそうだが……一体どんな汚い手を使って勝ち上がったのかね?」

P「汚い手?」

4

黒ウィ社長

しえ


真「だから、ボクたちは汚い手なんて使ってません!」

P「まあ……とくに悪いことはしてないと思うけど」

黒井「…フン。まあいい」

黒井「どうせラッキーな勝利だったのだろう。どの道お前たちは長く続かない」

黒井「貴様らは我々961プロの前に、惨敗することが決定付けられているのだからな!」

P「……………」

律子「……プロデューサー、もう行きましょう」


P「うーん。確かにねー」

律子「!?」

P「ウチって貧乏だしさー、今までも大した実績ないんだよねー」

律子「プ…プロデューサー…?」

P「オーディションの相手ってみんな強いんだよね。……この先勝てっかなー」

達海節最高だわ


やよい「あの、プロデューサー…?」

雪歩「………」

真「な、何言ってるんですかもう……」


黒井「……ふははは!これは傑作だ」

黒井「高木の犬にしては身の程を良くわきまえているではないか…貴様」

黒井「もっとも、765プロがさっさとIUを辞退するというのであれば…」

黒井「私もお前達を悪いようにはしない。安心するがいい」

P「そうかいそうかい」

律子「プロデューサー、あなたなんてこと言うんですか……!」

黒井「はははは、聞き分けがいいな。……では失礼」スタスタ

P「………」




P「はーよかった。負けて当然だと思われてる」

見事にリンクさせてるな
でも、まだ開幕前か


黒井「!?」

律子「…!」


P「俺たちにとっちゃ、最高の環境だ」


黒井「………」

P「だってさー……オーディションで俺らとあたる事務所はプレッシャーかかるよ?」

P「『ウチごとき』に負けられないんだから」

律子「……」

P「もし負けでもしたら……赤っ恥だ」


P「言い訳のしようがない」



ザワ……ザワ……


    「おい、あれ961プロの社長じゃないか?」

                「ほんとだ。一緒にいるのは?」

 「知ってますよ。765プロの新しいプロデューサーです」

        「あいつが?」

          「あそこで何の話をしてるんだ?」



律子「…プロデューサー、他の事務所の人たちも見てます…そろそろ」

P「その点ウチは失うもんは何もない」

P「のびのびとベストコンディションで臨める」

黒井「………」

P「最高の環境だね」

やよい「………」


P「おっさん。想像してみな」

黒井「…………」

P「ウチみたいな貧乏で弱小の事務所のアイドルたちがさ……」

P「オーディションで他の強豪事務所の連中をバッタバッタとなぎ倒して、頂点にたどり着く………」



P「痛快だろ?」


雪歩「………」

真「………」

黒井「貴様……なめた口を」

律子「(この人はもう………!)」


P「まー見てなって」










P「今年のIU」







P「俺が面白くしてやるよ」


続く



いいとこで終わりやがって
続き待ってるよ

きちんと完結してください(懇願)

おつおつ
原作知らんけど続き期待してる

とりあえずここまでです

オーディションの描写は考えるのに時間がかかるので
基本的に1話につき1回ということで……

お付き合いありがとう


次も楽しみにしてるぜ


このSSが完結するまでジャイキリは買わないことにしよう

>>274
終わる保証のない2番煎じよりは原作を読んだほうがよほど価値があるかと


次回も楽しみにしてるわ


次も期待

乙 よかった

乙!


次はSS速報行ったほうがいいんじゃないか

おつ
アニメのジャイキリしか見たことないから原作読むか

相変わらずおもしれー
冬馬モッチーが楽しみだ

乙、えがった

乙でしたー
いつになるかわからんけど次回も楽しみにしてます。

いまさらですが知らない人のために説明しておきます

ジャイアントキリング=大物喰い・大番狂わせ
特にスポーツにおいて、格下が格上の相手に勝利することを言います

ここまで読んでくださった人はもうお分かりかと思いますが念のため

ではまたいつか

速報でやってくれよマジで

速報はエタる可能性たかいしなあ
どっちでもいい

なんだよエタるって

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