モバP「また一つババアになっちゃいましたね」川島瑞樹「……」 (23)

P「誕生日おめでとう瑞樹さん」

瑞樹「ありがとうプロデューサーくん。でも何だか微妙な気分よね……」

P「そうですね、また一つババアになったって事ですからね」

瑞樹「……え?」


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P「いくら普段から美容だ健康だのに気を使っても結局時間の流れなんてものは止められないですからね」

瑞樹「…………」

P「年を取る度に、いや、こうして話してる間にもどんどんババ……ああ失礼、劣化が進んでいるわけですよ」

幸子「おはようございます!今日もボクの可愛さはとどまる事を知りませんね!」

P「誕生日おめでとう輿水!いやぁ~今日でお前も15歳か……ほら、プレゼントだ」

幸子「綺麗な花ですね。まあボクの可愛さの前にはその美しさも埋れますけどね!プロデューサーさんにしてはいいセンスです。褒めてあげますよ」

瑞樹「あの……プロデューサーくん?」

P「何ですかバ……瑞樹さん」

瑞樹「私にはその……無いのかしら?プレゼント……」

P「ああ、そうでしたね。はいどうぞ」

[バンテリンサポーター]

瑞樹「あ、ありがとう…………レッスン行ってくるわね」

P「何言ってるんですか瑞樹さん。今日は俺と一緒に営業ですよ」

瑞樹「そ、そうだったわね……」

~車内~

瑞樹(こんなのってあんまりじゃないかしら……それにいつものプロデューサーくんはあんな事言う人じゃないのに)

P「年を取ってボケが進んだのか今日のスケジュールを忘れてたみたいなんで確認しておきますが」

瑞樹(別にこの年にもなって誕生日であれこれ言うつもりはないけれど……今日のプロデューサーくんは酷すぎるわ)

P「今日は一日中、式場で結婚情報誌で使う写真の撮影ですからね……聞いてます?」

瑞樹「え?ええ……聞いてたわよもちろん」

P「ああよかった。耳まで遠くなったかと思いましたよ」

瑞樹「ねぇ、ちょっとプロデューサーくん!さっきから……」

P「あ、現場に着きましたよ瑞樹さん。ほら、早く降りて」

瑞樹「……はあ」

~式場~

瑞樹(ウェディングドレスか……結婚前に着ると婚期が遅れるなんて言うわよね)

瑞樹(私も今年で29……そろそろいい相手見つけられたら良いんだけどね)

瑞樹(プロデューサーくんの事、ちょっとイイかなーなんて思ってたのに……)

瑞樹(あんな事言われるなんて思ってなかったわ……)

瑞樹(気分が乗らないけどお仕事はお仕事よね……きちんとやらなくちゃ)

ゲスPですな

カメラマン「さっきからちょっと表情暗いですねーもう少し笑顔お願いしまーす」

瑞樹「す、すみません!」

カメラマン「……はい!オッケーでーす!」

瑞樹(……またプロデューサーくんに何か言われそうね)

P「ああ良かった、表情筋死んでるかと思いましたよ瑞樹さん」

瑞樹「ねえプロデューサーくん」

P「おっと何ですかそんな怖い顔して」

瑞樹「今日のプロデューサーくんは少し、いやかなり酷いんじゃないかしら」

P「はぁ……」

瑞樹「そりゃたしかに私は今日で29になるし……ババア……って言われる年齢なのかもしれない」

瑞樹「それでも……それでも面と向かって言う事無いじゃない……!」

瑞樹「他にも色々酷い事言うし……私、何かプロデューサーくんに嫌われるような事したかしら?」

瑞樹「まあ別に誕生日を祝ってもらわなくたってこの年……ババアですし!別に何とも思わないわよ!でも……でも……」ポロポロ

P「瑞樹さん……」

瑞樹「何よ」

P「これ……見てもらえますか」

瑞樹「何よもう……?って指輪……?え?え?どういう……」

P「今日はすみませんでした、誕生日おめでとうございます瑞樹さん。後、結婚を前提に付き合ってください」

瑞樹「ごめん……本当に難聴かもしれないわ私……もう一度言ってもらえる?」

P「結婚を前提に付き合ってください」

瑞樹「うん……うん?ちょっと待ってプロデューサーくん」

P「はい、何でしょう」

瑞樹「わけがわからないわ」

貶す必要ないじゃねーかwwwwww

P「ええとですね……普通に誕生日を祝ってもどうせ瑞樹さん『まあこの年齢だしねー』とか思ってそうですし」

P「あえてけちょんけちょんにしてから祝った方が誕生日を普通に祝われる事の嬉しさに気付いてもらえるかな……なんて思ったりしたんすよ……で、実行したんすよ……」

瑞樹「良かった……別にプロデューサーくんに嫌われたりしたわけじゃなかったのね」

P「嘘とは言えかなり心苦しかったですよ……おかげで普段見れない瑞樹さんの表情が見れて良かったです。っていうか半分くらいそれ目当てでしたけど」

瑞樹「えーっと……プロポーズはドッキリとかそういうのじゃないわよね?」

P「嘘じゃないです。別に返事は今すぐじゃなくてもいいですよ……俺にも心の準備ってものが……」

瑞樹「気持ちは嬉しいけどあの……」

P「…………はい」

瑞樹「いや違うのプロデューサーくん!その……今すぐじゃなくてもいいかしら?」

P「というと……?」

瑞樹「私ねアイドルのお仕事が今とっても楽しいわ。プロデューサーくんのおかげよ?」

P「それは……何よりです」

瑞樹「既婚のアイドルはそれなりにいるけど……私が結婚する事でプロデューサーくんに心無い中傷があるかもしれない、ファンを傷付けてしまうかもしれない……事務所の娘を傷付けてしまうかもしれない」

瑞樹「だから……ワガママかもしれないけどもう少しだけ……ただのプロデューサーとアイドル川島瑞樹でいさせて」

P「はい……分かりました。これからも共に頑張りましょうアイドル」

瑞樹「ええ……」

瑞樹「ねぇプロデューサーくん、もう一つワガママ聞いてもらってもいいかしら?」

P「何ですか?」

瑞樹「今から2人だけの結婚式……しましょう?」

P「そうですね、やりましょうか!」

瑞樹(人生最低最悪な誕生日かと思ってたけど……最高の誕生日になったわね!)

おしまい
みずきちゃんけっこんして

オチは読めてたから心配はしてなかった
むしろ川島さんげきオコスティックファイナリアリティぷんぷんドリームで破談にならないかと思ってたからさくっと終わってよかった乙

おつー

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2013年11月29日 (金) 03:46:25   ID: w5UTRKFZ

いくらなんでも川島さんに無礼すぎると思う
あんなに可愛いのに

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