みほ「お姉ちゃんがお見合い…?」 (27)

みほ「ほ、本当なの?」

しほ「ええ、来週日曜日に」

みほ「そんな!まだ早過ぎるよ!」

しほ「最終的にはまほの判断に任せるからみほが心配することじゃないわ」

みほ「あ、相手の写真は!?」

しほ「これ」サッ

みほ(う~ん…若干濃いけど割りとイケメン……これはまずいよ…)

みほ「ど、どんな人なの?」

しほ「警視庁に勤めてる刑事さんよ、身長178.5cm、正義感溢れるイケメンね」

みほ(ぐ…職歴も文句なし……)


みほ「なんとかして邪魔しないと…でもどうしよう、私一人じゃ…」

みほ(戦車も一人じゃ走らせるくらいしかできないし…)

みほ(あんこうの皆を巻き込みたくないし…でも共通の意思を持った人なんか…)

みほ「そ、そうだ!あの人がいた!あんまり気は進まないけど…」カチカチカチ

俺か

エリカ「MTが一両突っ込んできたぞ!カスみたいな砲で喧嘩売りやがって!教育してやる!」カチカチ

エリカ「やった!戦果1だざまあみろ!」

エリカ「履帯を切ったぞ!砲撃支援だ!そのHTを吹っ飛ばせ!」カチカチカチ

エリカ「ベースで芋ってるカスがいるぞ!SPGはどこだ!潰せ!」

エリカ「……ふぅ、完全勝利ね、やっぱり私のヘルキャットに敵はいないわ」

Prrrrr Prrrrr

エリカ「ん?副隊長から?なんの用かしら……」カチ

みほ『あ、逸見さん?少しいいですか?』

エリカ「何かしら、バカにするためわざわざ電話してきたのなら切るわよ」

みほ『ち、違うよ!お姉ちゃんが大変なんです!』

エリカ「隊長が…?落ち着いて詳しく話しなさい」

みほ『お姉ちゃんがお見合いするんです!!』

エリカ「」

相手はあなたよ
とかかと

エリカ「……相手は?日時は?」

みほ(おお、意外と冷静…)

みほ『えっと、警視庁のエリートで、来週の日曜日』

エリカ「…まずいわね、隊長も意外と単純なとこあるからコロっと……」

みほ『そうですよ!絶対阻止しないと!』

エリカ「……ねぇ、みほ」

みほ『えっ?な、なんですか?』

エリカ「あなたは私が嫌いだし、私もあなたが大嫌いよ」

みほ『ふぇ?』

エリカ「でもね、今手を打たないと、何もかもが手遅れになる……協力、してくれるわね?」

みほ『はい!もちろん!』

エリカ「じゃあ、あなたは詳しい日程を調べておいて、私は装備を調達する」

みほ『わかりました!』

数日後

エリカ「久しぶりね」

みほ「は、はい」

エリカ「じゃあ、早速作戦会議と行きましょうか」

みほ「そうですね、えっと…まずお見合いは私の家で行われます」

みほ「部屋の側には菊代さんがいるため近づくのはほぼ不可能です」

みほ「幸いにも中庭に面した部屋なのでそこから強襲しましょう」

エリカ「そうね……でもあなたの家は警備も固いわ、降下作戦のほうが得策ね」

みほ「では、一気に中庭に降下して決着をつけましょう」

エリカ「西住家の迎撃システムを掻い潜るため高度10000mからのHALO降下、降下後は速やかに標的を排除、家の外に車を待機させておくからそれで脱出ね」

みほ「装備はどうなってます?」

エリカ「降下用の酸素マスクと防寒服は揃えておいたわ、あと、黒森峰の武器庫からMG42と34、P38にパンツァーファウスト、カンプピストル、いくつかの手榴弾も」

みほ「これだけあれば…」

エリカ「殺れる…!」

期待

作戦当日

機内

エリカ「まさか、またあなたとこうして共に戦う日がくるとはね…」

みほ「……あの時はごめんなさい」

エリカ「気にしてないわ、誰がやってもああなってたでしょう」

みほ「でも…」

エリカ「私が気に入らないのは何も言わずに逃げたことよ」

みほ「それは…!」

エリカ「どんな事情があったかは私の知ったことじゃない、でも、残された人間のことも考えて欲しいわね」

みほ「え……」

エリカ「副隊長として一番ふさわしいのはあなただったでしょう?少なくとも私よりは」

みほ「……」

パイロット「そろそろ降下予定ポイントです!」

エリカ「辛気臭い話をしてごめんなさい、さぁ、隊長を取り戻すわよ」

みほ「……はい!」

殺っちゃうのか

パイロット「10秒前!」

エリカ「行くわよ!祖国の女たちが最も愛するものは?」

みほ「Airborne!」

エリカ「ナチ共が最も恐れるものは?」

みほ「Airborne!」

パイロット「降下開始!幸運を!」

エリカ「イィィィィヤッフゥゥゥゥゥ!!」ピョーン

みほ「hurrah!!」ピョーン

西住家

刑事「いやーすみませんね、ウチの親のせいでお見合いなんかすることになっちゃって…」

まほ「いえ、歳の離れた男性と話す機会はあまり無いので…私は楽しいですよ」

刑事「ははは、そう言ってもらえると助かります」

まほ「普段はどんな仕事を?」

刑事「あんまり外部には言えないんですが……刑事なので身辺を捜査したりとか…」

まほ「やっぱり大変そうですね」

刑事「最近は個人の装備にもうるさくて、好みで使ってる銃があるんですが――――」


BA! BAM!


まほ「!」

刑事「何だ!?」

エリカ「コンタクト!貴方にとどけ!マイスイートMG!!!」チャキッ

刑事「ヤバい、伏せて!」

 GEVOOOOOOOO!!!!

エリカ「このキュアシュバルツがあなたの命、奪ってみせる!」ポイッ

 BAGOOOOMM!!

みほ「血だまりポタポタ!キュアパンツァー!!」カチャッ

 DODODODODOM!!

みほ「世界を制するのは力だけです!」

 PAMPAMPAM!!



エリカ「やったか!?」

刑事「なんなんだあいつら、過激派か?」

まほ(あの声はまさか…いや、考えたくないな……)

まほ「誘拐目的かもしれません、武器は持ってきてますか?」

刑事「マテバでよければ」カチ

まほ「私は装備をとってきます、警備部隊が来るはずなので、それまで足止めをお願いしたい」

刑事「了解」

刑事「この野郎!」PAM!PAM!

 CHUNK!

エリカ「チッ、生きてたか!」GEVOOOOO!!

みほ「死ねぇ!」DOKOKOKOKO!

 ZIP!ZIP!ZIP!

刑事「くそ、この火力差は反則だよなぁ…セブロにしときゃよかった」

警備部隊「いたぞ!撃て!」PAPAPAPAPAM!

エリカ「無能共め!」PAM!PAM!

警備部隊「ぐぁぁ!」

刑事「ちっ、情けない…!」



「そこまでだ!」

エリカ「あれは……!?」

みほ「プロテクト…ギア……?」

まほ「輝く命、ティーガールミナス…獣の心と人の意思…全てを…一つに……!」

エリカ「撃て!撃て!」GEVOOOO!!

みほ「この……!」PAPAPAPAPAM!!

 KAMKAM!KOM!GUM!

みほ「効いてない…!」

エリカ「う、ウソでしょ……?」

まほ「……」

GEVOOOOOOO!!!

CHUCHUCHUNK!

エリカ「ぐっ…!」ドサッ

みほ「逸見さん!」

刑事「すげぇ…」

エリカ「み、みほ…逃げて…」

みほ「逸見さんを置いては行けません!」

エリカ「あれの中身は…恐らく、隊長…とても敵わないわ」

みほ「もう逃げないって決めたんです」

エリカ「こうしなさい、逃げるんじゃなく…自分の有利な位置に誘い込む……これなら、いいでしょ?」

みほ「……わかりました、ごめんなさい!」ダッ

エリカ「ふっ…指揮官らしくなったわね」

このプリキュアコンビは……

なんだこれは

まほ「私は逃げた犯人を追います、もうひとりの身柄の拘束を」

刑事「いえ、あとは警察に任せて下さい、民間人を巻き込むわけには……」

まほ「私の責任でもあるので」

刑事「…?いや、しかし……」

まほ「それでは」ガシャッ ガシャッ

刑事「行っちまった…とんでもないお嬢さんだなぁ…」

ゲンブン先生の絵で再生されちまうwwww

みほ「はぁ…はぁ…ここまで来れば…」

 ガシャッ… ガシャッ…

みほ「…!もう追いつかれた…?」



まほ「……」ジャキ

みほ「まずい…!」サッ


GEVOVOOOOOO!!

みほ「ひっ…!」


CHUCHUCHUNK!CHUNK!

みほ「うっ…く……!足が……」

みほ「このままじゃ……殺される…!」

まほ「……」

目的がすり替わるパツーン

みほ「ハッ…ハッ…やっぱり、そうだった、お姉ちゃん!私が諭すまでも無く…貴女はまさしく!」





みほ「う…あ…行き止まり……?そんな…」


カシャンッ


みほ「……!」





まほ「……」ジャラッ カチッ

みほ「何が違うと言うのだ…私と…何が…!」

まほ「……」シャコン

みほ「お前だって…人間じゃねぇかぁぁぁぁぁ!!」


 PAM!


まほ「!」


 コンッ  BAGOOOOOMM!!


まほ「……」チャッ


 GEVOVOVOVOVOVO!!

ウーウー ウーウー
  
しほ「……これは一体何の騒ぎかしら」

まほ「申し訳ありません、馬鹿な妹と後輩が引き起こした乱射事件です」

しほ「その二人は?」

まほ「拘束してあります、こちらです」ガラッ



みほ「ごめんなさいお母さん!許してください!」

エリカ「お願いします!なんでもしますから!」

しほ「ん?いま何でもするって言ったわね?」

みほエリ「ハイ」

まほ「如何いたしましょう」

しほ「カンプグルッペZbvのシュタイナー先生に教育してもらいなさい」

みほ「え、あの懲罰部隊に!?」

エリカ「い、いやだ!誰か!」

しほ「連れて行きなさい」

まほ「はい」

エリカ「隊長!ご慈悲を!」

みほ「お姉ちゃん大好き!超愛してる!だから許して!」

まほ「さっさと歩けバカども」


数ヵ月後、幾多の試練を乗り越え戦士として立派に成長した二人の姿があった


 完

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2016年06月04日 (土) 08:17:00   ID: Hd-VEErZ

劇場版等を観る限り、西住家ってかなり政治力・資金力があるようだから、警「視」庁だと格が足りないような…

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