昔々ある山にアスカと言う赤鬼が住んでおりました、
アスカは綺麗な顔立ちですが、
高飛車で傲慢で負けず嫌いで口が悪くて、
いつも人間から嫌われておりました。
アスカ「こりゃ人間ども!このアスガ様が遊んでけっから喜べや!」
村人カヲル「うわあ!赤鬼が来たよ!これは逃げないといけないね!」
村人マリ「早ぐ逃げねば喰われっと!」
人間たちは我先に逃げてしまいます。
アスカ「ああ〜おもせぐねぇなぁ…」
アスカ「なして人間ばあだしどご見るど逃げんだべ…」
アスカ「あだしだって、本当ば人間ど仲良ぐしてのになぁ…」
そうアスカはちょっぴり寂しそうに言いました。
そしてある日アスカは良いことを思い付きました。
アスカ「試すに看板でも立ででみっかな…」
【こごさ優すい赤鬼ば住んでます、
誰でも遊びさ来てけらいん。
お茶っこ有るしお菓子もあります。】
アスカ「これで良す!」パンパン
アスカ「早ぐ人間遊びさ来ねがなぁ〜♪」ワクワク
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しかし待てども待てども、人間は近寄りすらしませんでした。
アスカは寂しがり悔しがり悲しがりました。
そしてアスカはとうとうかんしゃくを起こしてしまいました。
アスカ「なんだべ!クソっ!こっだだもん立でだって誰も来ねでねが!」ズボッ ポイッ
アスカは看板を抜いて捨ててしまいました、
するとそこに隣の山に住んでいる、
シンジと言う青鬼が訪ねて来ました。
シンジ「アスガぁ〜、居だがぁ〜」
アスカ「スンズでねが、良ぐ来たな」
シンジ「おお、久すぶりにおめの面見でぐなってな…まんず茶入れでけろや」
シンジはアスカの顔を見にやって来たようです、
二匹は仲が良く、たびたびこうしてお茶を飲んで話をするのでした。
アスカ「スンズ…聞いでけろ…」
シンジ「何や?」
アスカ「あだし人間ど仲良ぐしてぇ…楽しぐ遊びでぇのよ…」
シンジ「ほうが…」ズズッ…
アスカ「んだども人間ば、あだしどご見るど逃げでしまう、なしてだべ…」
シンジ「アスガってよ、いっづも怒っでる風に語るがらだど思うど…」
アスカ「んだども…語り口調ばすぐ直されねおん…」
シンジ「なんじょすたらいがべなぁ…」
二匹の鬼は思案に暮れました。
そこでシンジが何か閃いたようです。
シンジ「良いごど思いづいだど」
アスカ「なぬなぬ…?」
シンジ「おらが村で暴れっがらよ、アスガばおらどご懲らすめる様にせば良いんでねが?」
アスカ「そっただ事すたら、スンズだげ悪者さなってすまうべじゃ」
シンジ「いいがら、いいがら、したらおめ人間さ信用されっぺじゃ」ニコッ
アスカ「スンズあんだぁ…んだども…」
アスカはシンジに悪いと思い、この計画に乗るのを渋りました、
でも優しいシンジはアスカを人間と仲良くさせたくて、
アスカの手を取り無理やり引っ張って、
村に向かうのでした。
シンジ「がおー!!鬼だどー!喰ってまうどー!」ドッカンドッカン!
村人マリ「にゃあー!鬼が攻めで来たにゃー!」
村人マヤ「ひぃぃぃぃ!!助げでぇー!!」
シンジ「おりゃー!宝もん出せー!」ドッカンドッカン!
村人カヲル「やめてくれないかな?青鬼君、怖いよ?」
シンジ「おら、おめだず丸かじりー!」チラッ
アスカ「」コクン
アスカ「こりゃー!!そごの青鬼!!人間だずさ悪さすんでねぇ!!」ダダダダダ!
アスカ「どおぉぉりゃああぁぁ!!」ドンッ
アスカ「おりゃあ!!」バシッ
アスカ「やあぁっ!!」ドカッ!
シンジ「うわー!やられだー!人間の味方の赤鬼さ懲らすめられだー!」
シンジ「こりゃたまんね、退散だぁー!」チラッ グッ!
アスカ「もう二度ど村さ来んで無ぇーど!!」コクン
シンジは山に走って行きました。
すると家に隠れていた人間達が恐る恐る出てきました。
村人マリ「あ、赤鬼さんって良い鬼だったんだにゃ…?」
村人カヲル「僕たちを助けてくれたのかい?」
アスカ「んだ、もう安心すてけろ!」
村人マヤ「ほ、本当におっかねぐすねんだへな…?」
アスカ「大丈夫だぁ!何が困った事あっだら、あだしに任せでけらい!」ドン
アスカは誇らしげに胸を叩きました。
それからと言うもの、人間達はアスカの家に遊びに来たり、
村の祭りに誘いに来たりしました。
アスカ「楽すいなぁ〜♪」
村人マリ「赤鬼さん!一緒に踊りっこ踊るべにゃ!」
村人リツコ「そーれ!!」ドン!ドン!ドンドンドン!
村人ミサト「」ピッピッピーヒャラピー♪
村人シゲル「うひゃひゃ!踊れ踊れぇ〜!ありゃ?おレイ!肉食わねのが?」
村人レイ「あだし…肉…すかねもの…」
村長ゲンドウ「飲めや踊れ…問題ねぇ…」
副村長コウゾウ「赤鬼さん、酒っこでがんす!飲んでけらい!」トクトク
アスカ「おっとっと…もさげねがすな〜、いだだぎます」グビグビ
アスカは村の祭で人間達と楽しく過ごしました。
アスカ(スンズのお陰で人間だずど仲良ぐ出来だ…ありがどなスンズ…)
しばらくしたある日、アスカは気になり始めました、
あれからシンジが訪ねて来なくなったのです。
アスカ「スンズ…何すてんだべ…いっこで来ねぐなったな…」
アスカはシンジが来ないので寂しくなってしまいました。
アスカ「ぺっこ家さ行ってみっぺがな…」
アスカは隣山のシンジの家に向かいました。
もう秋が過ぎ、木枯しが吹くころです、
寒くて身をすくめるアスカでした。
アスカ「寒ぃなぁ…」ブルッ…
ようやくシンジの家に着きました、しかし扉が固く閉ざされ開きません。
アスカ「スンズ?居ねのが?」コンコン
アスカはおかしく思い、辺りを見回しました、
そして扉の隙間に手紙が刺さってるのを見つけました。
アスカ「ん?あだし宛てでねが…」カサカサ…
『アスガへ
人間だずど上手くやってるみでで良がったなぁ、
ほんで急だけんど、おら旅さ出る事にしたがら。
おらど付ぎ合っでんのバレだら、
せっかぐ人間ど仲良ぐ出来だの台無すになっからよ。
んだがらおらば旅さ出っからな、
いづまでも人間仲良ぐすてけらいよ。
アスガの一生の友達 スンズより』
アスカ「あんだバガぁ…?スンズ居ねぐなっだら…あだしなんじょせば良いのよぉ…」ポロポロ…
アスカは何回も何回も手紙を読み返しました、
涙でクシャクシャになってしまうまで読み返しました、
そしてアスカはシンジの家の扉に頬を付け、
いつまでも、いつまでも泣いていました。
それから二匹は二度ど会うことは無かったそうです。
どんどはれ
NERV試写会場
ミサト「この話、泣けるわね…」グスッ
レイ「赤鬼さん…青鬼さんの事、好きだったのね」
アスカ「な、何よ…知らないわよ…///」
レイ「何、赤くなってるの?物語の話だけど…」
アスカ「そ、そうよね!物語よ、物語!」
リツコ「ここで太鼓叩かされるとは思わなかったわ」
ミサト「あんた上手いじゃない、どこかでやってたの?」
リツコ「聞かないで、恥ずかしい…」
リツコ「あなたこそ笛吹けたの?撮影中音しなかったけど」
ミサト「あんなのアテ振りに決まってるでしょ、吹けないわよ笛なんて」
シンジ「しんみりとするけど、短いですよね?」
日向「原作も短いからね〜、オリジナルエピソード突っ込み過ぎてもアレかと思ってね、このくらいにまとめたんだよ」
青葉「最近俺、アホみたいな役ばっかりだな〜」
マリ「ボヤかないボヤかない!出れるだけマシにゃ!」
マヤ「今回みんな出た?誰か忘れてない?」
ミサト「加持じゃない?彼、ユーロに出張よ」
ゲンドウ「私の出番が少ない…」クイッ
日向「いや、その内何とかしますから…」
冬月「碇、飲みに行くか?」
ゲンドウ「ああ…」
ミサト「あ〜、あたしもお付き合いしちゃおっかな〜」チラッ
冬月「ん?珍しいな葛城君」
リツコ「あなた、また金欠ね?」
ミサト「バレたか」テヘッ
冬月「どうする碇?」
ゲンドウ「たまには良いだろう…日頃の労いも兼ねて…」
ミサト「さっすが碇司令♪」
リツコ「私も行くわ、ミサトが粗相しないように、見張らないとね」
ミサト「あによ〜信用無いわね〜」
マヤ「先輩が行くなら私も!」
アスカ「司令達が行くとこって、お寿司屋さんでしょ?あたしも行く!!」
シンジ「ぼ、僕も…」
レイ「碇くんが行くならわたしも…」
マリ「わたしも行くにゃ!」
カヲル「シンジ君が行くなら、僕も行かざる得ないな♪」
アスカ「ホモはくんな」シッシッ
カヲル「酷いなセカンド、そんなに僕とシンジ君の仲を引き裂きたいのかい?」
アスカ「そんな仲でも何でも無いでしょーが!」ドカッ!
青葉「寿司か〜、じゃ俺も行きますよ!」
日向「お前は僕と当直だろ?」
青葉「」
ゲンドウ「冬月先生…いくら持ってますか…?」
冬月「任せておけ、何とでもなる…」
ゲンドウ「すまん…」
ミサト「さ〜て、みんな!行きましょうか♪」
アスカ「おっ寿っ司っ♪おっ寿っ司っ♪」
マリ「美味しいんだろなぁ〜わくわくするなぁ〜」
ワイワイガヤガヤ
レイ「いつまでも…こんな日が続けば良いわね」
シンジ「うん…最後の使徒…来なければ良いよね…」
カヲル「」
おしまい
これで完結です、御静読ありがとうございました。
スレタイまで訛り出したな乙
相変わらずオモロイやんけ!
お疲れ
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