ニート「俺の一年」(13)

四月
ニート「季節は春、新しい生活が始まる季節だが俺には関係ないな」

「親の金で食う飯は美味い」

五月
ニート「あ~五月病でやるきでねーわ…また今度本気出そう」

六月

ニート「じめじめしててやる気がでないな」

「梅雨があけたら今度こそがんばろう」

七月

ニート「外は暑くなってきた」

「だがクーラーガンガンの俺の部屋にはまったく縁のない話だ」

「涼しくなってきたら本気出そうか」

八月

ニート「そろそろ夏本番だ」

「けど海に行きたいとも祭りに行きたいともなんとも思わないな」

「部屋が一番だ」

九月

ニート「夏の終わりだ」

「やってることは一年中変わりないが感慨深い物があるな」

「この気持ちを次に生かそう」

十月

ニート「秋だな」

「春より親の金で食う飯は美味いな」

「食欲の秋だからか…これだからニートはやめられない」

十一月

ニート「冬の始まりだ」

「だがこの部屋はいつも快適な気温に調整されている」

「部屋から出たくないな」

十二月

ニート「いよいよ今年も終わりか…」

「街はカップルで溢れかえってるだろう」

「外にでてないからわからないがな」

一月

ニート「年があけたか」

「今年こそ頑張ろう」

「まあ去年もそう誓ったがな」

二月

ニート「やれやれまだ外は寒いようだな」

「受験生達は今頃追い込みをしているだろう」

「俺には関係ないがな」

三月

ニート「卒業シーズンだ」

「俺もそろそろニート卒業しようかなとか思うがまあ無理だろう」



ニート「

四月

ニート「いつの間にか一年が経っていた」

「こんな風にまた来年、また来年と繰り返しやっていくのか」

「悪くはないがそれでは周りに申し訳ないな」

「しかしやる気もでないしどうしようか」

五月

ニート「ハローワークに行こうか」

「と思ったが俺はスーツを持って居なかった」

「諦めよう」

六月

ニート「じめじめしているな」

「俺の心もじめじめしてるとかセンチなことを言ってみたり」

「…寝よう」

七月

ニート「夏だ」

「暇だ」

「なんだか就職意欲が高まってきた気がするな」

八月

ニート「夏の暑さにやれたのか気のせいだった」

「この部屋は涼しいのに」

「親も諦めたっぽいしこのまま生きて行こう」

九月

ニート「食欲が高まる高まる」

「就職意欲は無くなる無くなる」

「しかし全てがめんどくさいな」

十月

ニート「運動会とかはこの季節か」

「みんな頑張り屋さんだな」

「少しその頑張りを俺に分けてくれ」

十一月

ニート「この季節になると首を吊りたくなる」

「寒さがそうさせるのか」

「そういうのあるよね」

十二月

ニート「架空の人物サンタクロースに願い事をしよう」

「一生適当に過ごせますようにっと」

「これで適当に過ごせたらいいがな」

一月

ニート「受験生が頑張ってることだし俺と少し頑張ってみよう」

「しかしこの気持ちが持つのは数分だけ」

「俺と彼らは違うからな」

二月

ニート「親が鬱になった」

「俺が働いて稼がないといけないらしい」

「ここがやるべきところなのかもな」

三月

元ニート「とりあえず刺身の上にたんぽぽを乗せる仕事につけた」

「一日目からさっそくやめたくなった」

「これを毎日繰り返すのか」


四月

元ニート「俺の今の気分は最低だがこれは今までいい思いをしてきた罰なんだろう」

「そう割り切ることにした」

「給料は少ないが親は回復に向かってるらしいしもう少しの辛抱だ」

「もうすぐでまたニートに戻れる」

「さあ今日も頑張ろう」

END

短いですが終わりです
ちなみに俺はこんな生活送ってません
送ってません…


素直になっていいのよ

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