比企谷×由比ヶ浜です。
(注)エロ要素あります。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1384524486
【昼休み】
比企谷「(さーて、そろそろ教室に戻るか)」テクテク
比企谷「(――ん? あれは…)」
比企谷「おい由比ヶ浜、大丈夫か?」
由比ヶ浜「あ、ヒッキ―…」フラフラ
由比ヶ浜「うん大丈夫。ちょっとめまいがしただけだから…」
比企谷「(そうは言うものの顔色は悪い)」
比企谷「(さすがに具合の悪そうな知り合いの女子を放っておくわけにもいかず――)」
比企谷「保健室で横になった方がいいかもな… 立てるか?」
由比ヶ浜「えっと、ちょっと厳しいかも…」クラッ
比企谷「…保健室までおぶってやるよ、ほら」
由比ヶ浜「…うん、ありがと」ギュッ
~~~~
比企谷「由比ヶ浜、お前どっか体調でも悪いのか?」テクテク
由比ヶ浜「んと、えっとね……」
比企谷「いや、別に言いたくなけりゃいいんだが」
由比ヶ浜「…実は最近ダイエットやってて、たまに食事抜いてるんだ」
由比ヶ浜「み、みんなには言わないでよ。恥ずかしいから…」
比企谷「別に言わねーし、言う相手もいねーよ」
由比ヶ浜「うん、ヒッキ―はそうだね…」フラフラ
比企谷「(悪態を付くものの、やはりいつもの元気はない)」
比企谷「(それにしても… さっきから背中の感触がヤバい)」
由比ヶ浜「はぁ… はぁ…」ムニュムニュ
比企谷「(すまん由比ヶ浜。耳元で聞こえる苦しそうな喘ぎ声も正直堪らん)」
比企谷「(まぁ、これぐらい役得があっても… ねぇ?)」
【保健室】
コンコン
比企谷「失礼しまーす」
「あら… どうしたのかしら?」
比企谷「どうも貧血っぽくて――」
【放課後 奉仕部】
雪ノ下「――ということで食事はきちんと取らないとダメよ、由比ヶ浜さん」
由比ヶ浜「うん、そうだね… ごめんねゆきのん! 心配させて」ダキッ
雪ノ下「い、いえ。わかってもらえればいいのよ」
比企谷「うーっす」ガラガラ
由比ヶ浜「あ、ヒッキ―!」
比企谷「由比ヶ浜、もう良いのか?」
由比ヶ浜「うん、保健室で寝させてもらったからもう大丈夫!」
比企谷「そっか」
由比ヶ浜「ありがとね、ヒッキ―!」
比企谷「お、おう…」
雪ノ下「由比ヶ浜さんを保健室に運んでくれたそうね。私からもお礼を言うわ、比企谷君」
比企谷「(別にお礼を言われるほどのことでもないんだがな)」
比企谷「(それから普通の部活動が始まったものの…)」チラッ
由比ヶ浜「ゆきのん、ここはどうやって解くの?」プルンプルン
雪ノ下「ええ、ここはね――」
比企谷「(由比ヶ浜の胸が気になって仕方ない…)」チラッチラッ
由比ヶ浜「――なるほど! ありがとゆきのん!」ユッサユッサ
比企谷「(急に動くんじゃない! 揺れるから!)」
雪ノ下「……」
雪ノ下「もう時間ね。今日の部活はここまでにしましょう」
雪ノ下「申し訳ないのだけれど、この後ちょっと用事があって… 鍵をお願いしてもいいかしら?」
由比ヶ浜「うん、大丈夫だよ!」
比企谷「ああ、いいぜ」
由比ヶ浜「…ヒッキ―、今日は本当にありがとね」
比企谷「別にいいって。保健室まで運んだだけだ」
比企谷「(役得もあったしな)」
由比ヶ浜「それで、ヒッキ―にお礼がしたいんだけど…」
比企谷「気にすんな。そんな大層なことやってねーし」
由比ヶ浜「それじゃあたしの気が済まないの!」
比企谷「だから気にしなくていいって… じゃ、また明日な」
由比ヶ浜「ちょ、ちょっと待ったー!」グイー
比企谷「うぉ! …何だよ」
由比ヶ浜「その、話変わるけど… 今日の部活中、ヒッキ―さ…」
由比ヶ浜「あ、あたしの胸見てたでしょ///」
比企谷「!? な、何のことだか」
由比ヶ浜「とぼけてもムダだよ。女の子ってそういう視線わかっちゃうから」
由比ヶ浜「たぶんゆきのんも気付いてたと思うけど、あたしを運ぶために仕方ないことだったから… 言わなかったんだと思う」
比企谷「」ガーン
由比ヶ浜「べ、別に怒ってるわけじゃないの!」
由比ヶ浜「その… おぶってもらったとき… だよね///」ズイ
由比ヶ浜「男の子だもん、仕方ないよね///」ズイズイ
比企谷「(ど、どうして近づいてくるんですかねぇ…)」
由比ヶ浜「ヒッキ―… 私の胸、触りたい…?」
由比ヶ浜「これは… お礼だから、ね?」
比企谷「(ゴクリ…)」
比企谷「じゃ、じゃあ触るぞ」ドキドキ
由比ヶ浜「う、うん」ドキドキ
比企谷「(結局断れなかった…)」
比企谷「……」モミモミ
由比ヶ浜「ひゃん!」ビク
比企谷「す、すまん。痛かったか?」
由比ヶ浜「だ、大丈夫だから… 続けて?」
比企谷「わ、わかった…」モミモミモミモミ
由比ヶ浜「んんっ… はあっ… あっ…♥」フルフル
比企谷「(由比ヶ浜の体が小刻みに震え始めた… エロい)」
由比ヶ浜「ヒッキ―… 直接触りたいでしょ?」
由比ヶ浜「制服、ヒッキ―に脱がせてほしいな…///」
比企谷「(…いちいちエロいんですが)」プチプチ
比企谷「(制服のボタンを開け、下着を上にずらすと胸が大きく揺れた)」ブルンブルン
比企谷「……」ジー
由比ヶ浜「あの、ヒッキ―… あんまり見られると恥ずかしいんだけど…///」モジモジ
比企谷「由比ヶ浜… キレイだ」
由比ヶ浜「…え? な、何言ってんの! ヒッキ―のエッチ!」
比企谷「ビッチのくせに…」モミモミモミモミ
由比ヶ浜「ビッチじゃないし! ん…♥ あっ…///」
比企谷「(うーん、でかい)」
由比ヶ浜「そ、そこも… 弄って…///」
比企谷「(由比ヶ浜の乳首はびんびんに主張していた)」
比企谷「(ぷっくりした乳首が可愛らしい)」コリコリ
由比ヶ浜「あぅっ…♥ そこ、気持ちいいかも…♥」ビクンビクン
比企谷「(このスタイルで感じやすいとか… た、堪らん)」クリクリペロペロ
由比ヶ浜「んん…っ あっ♥ 急に舐めちゃダメぇ…♥」ハァハァ
由比ヶ浜「ヒッキ―… その…///」
比企谷「(由比ヶ浜はトロンとした目でこちらを見つめてくる)」
比企谷「(どうやら限界が近いようだ)」モミモミクリクリ
由比ヶ浜「は…っ ああっ♥ きゅ、急に激しいよぉ…♥」ガクガク
比企谷「(ペースを上げると腰も振り始めた。エロい)」
由比ヶ浜「ひ、ヒッキ―…♥ も、もうダメ――!」ビクンビクン
由比ヶ浜「はぁ… はぁ… あ、あたし… 胸だけでイっちゃったんだね…」
由比ヶ浜「じゃあ今度は… あたしがしてあげるよ///」ジーッ
比企谷「(キタコレ)」ゴクリ
由比ヶ浜「わ、すごーい…」マジマジ
由比ヶ浜「ヒッキ―、あたしで興奮してたんだ…」
由比ヶ浜「ちょっと嬉しいな…///」ボソッ
比企谷「(由比ヶ浜さん全部聞こえてますから)」ビンビン
由比ヶ浜「どう? ヒッキ―… 痛くない…?」シュッシュッ
比企谷「ああ… 大丈夫だ」
比企谷「由比ヶ浜、もう少しだけ強く握ってもらってもいいか…?」
由比ヶ浜「うん… これぐらい?」ギュ
比企谷「おぅ、そのぐらいで頼む。うっ…」
由比ヶ浜「ふふ… ヒッキーの感じてる顔可愛いな…♥」シュッシュッシュッシュッ
比企谷「くっ… っ… はぁっ……」ビクビク
由比ヶ浜「もっと… 声、聞かせて…?」
由比ヶ浜「その… 男の子って、咥えられても気持ちいいんだよね…?」
比企谷「まぁそうだな。でも別に無理しなくても…」
由比ヶ浜「あーん」パクリ
比企谷「うっ!」
由比ヶ浜「ん…♥ んんっ…♥」ジュポジュポ
比企谷「(ヌルヌルと光る由比ヶ浜の唇と、上目使いがとてもセクシーだった)」
由比ヶ浜「あむ… ん…♥」チロチロペロペロ
比企谷「ん… 由比ヶ浜、それ… ヤバイ」ビクビク
比企谷「お前上手すぎだろ… 本当に処女なのか?」
由比ヶ浜「あっ、ヒッキ―ひどい! こういうことしてるときに聞くかな、普通…」
由比ヶ浜「こんなことするの… ヒッキ―が初めてだよ///」チュポチュポ
比企谷「!」ムクムク
由比ヶ浜「あっ、またおっきくなったね、ん…っ♥」ペロペロジュポジュポ
比企谷「(この真正ビッチめ…)」
比企谷「ゆ、由比ヶ浜… 俺そろそろ…」
由比ヶ浜「うん、いいよヒッキ―。イって…♥」カプ
由比ヶ浜「ん…♥ んん…っ♥」ジュプジュプジュプジュプ
比企谷「うぁ! ゆ、由比ヶ浜! 出る!」ビュルビュルビュルビュル
由比ヶ浜「ん…♥ んーー!」ジュルジュル
比企谷「(な、バキュームフェラだと…)」
比企谷「(し、搾り取られる…)」ガクガク
比企谷「はぁ… はぁ…」グッタリ
由比ヶ浜「ん… 変な味…」ゴクン
比企谷「…お前、全部飲んだのか?」
由比ヶ浜「うん、何となく飲みたくなっちゃったから」ペロペロ
比企谷「(手を舐め取るしぐさがまたエロい)」ムクムク
由比ヶ浜「ヒッキ―の… また大きくなっちゃったね」
由比ヶ浜「…最後までしちゃおっか」
比企谷「…ちょっと待て、俺コンドーム持ってないぞ」
由比ヶ浜「わ、私も持ってないけど… 今日は安全な日だから大丈夫… だと思う」
由比ヶ浜「ヒッキ―… も、もうちょっと上。うん…」
比企谷「よし… 入れるぞ」ズズズズ
由比ヶ浜「あっ! んっ…♥ ああん…!」
比企谷「くっ… 由比ヶ浜、痛くないか?」
由比ヶ浜「はぁ、はぁ… 大丈夫、大丈夫だから…」
由比ヶ浜「えへへ…♥ しちゃったね///」
比企谷「由比ヶ浜すまん。気持ち良すぎて、俺あんまり持たないかも…」
由比ヶ浜「き、気にしないで。私もすぐイっちゃいそうだから…」
比企谷「…じゃあ一気に行くぞ」パンパンパンパン
由比ヶ浜「ああ…っ♥ ヒッキ―…♥ いいよぉ…♥」プルンプルン
比企谷「(俺の腰の動きに合わせて胸が揺れている。間近で見るとすごい迫力だ)」モミモミクリクリ
由比ヶ浜「そ、そこはダメぇ…♥」ビクビク
比企谷「はぁ… はぁ… 由比ヶ浜… 由比ヶ浜…!」ギュッ
由比ヶ浜「ヒッキ―、もう… 私…♥ 」ギュッ
比企谷「由比ヶ浜… いっ、イく…!」ビュルビュルビュルビュル
由比ヶ浜「――っ!」ビクンビクン
比企谷「はぁはぁ…」グッタリ
比企谷「(結局挿入&中出ししちまった…)」ズーン
由比ヶ浜「……」
比企谷「由比ヶ浜…? おい、由比ヶ浜大丈夫か?」
由比ヶ浜「きゅー…」グルグル
比企谷「(目回してやがる… そういえばこいつ病み上がりだったな…)」
比企谷「…い、おーい由比ヶ浜。そろそろ起きろ」
由比ヶ浜「ふぇ、ヒッキ―…?」パチクリ
由比ヶ浜「え? ここどこ? なんでヒッキ―におんぶされてるの!?」
比企谷「落ち着け。ここはお前ん家の近くだ」
比企谷「あのあとお前が気絶しちまったからここまで運んできたんだよ」
由比ヶ浜「あのあとって… あっ…///」
比企谷「ほれ、もう歩けるか?」
由比ヶ浜「う、うん、大丈夫」ストン
比企谷「悪かったな… 病み上がりなのに無理させちまって」
由比ヶ浜「ううん、気にしないで。私もヒッキ―と、その… できて嬉しかったし///」
比企谷「そ、そうか///」
「……」
「……」
由比ヶ浜「あ、ありがとヒッキ―! また明日ね!」チュッ
比企谷「お、おおおう。ま、また明日にゃ」
【エピローグ:翌日 昼休み】
比企谷「(昨日は凄かったな…)」ボーッ
比企谷「(思えば確かこの辺りで由比ヶ浜がしゃがみ込んでて…)」
比企谷「(…って今日も誰かいるぞ)」
比企谷「ん? あれは…?」
比企谷「ゆ、雪ノ下… 大丈夫か?」
雪ノ下「あら、比企谷君。こんなところで会うなんて奇遇ね」
雪ノ下「ちょっとめまいがしただけよ。実は今朝から貧血気味で…」チラ
比企谷「ほら、立てるか?」
雪ノ下「ごめんなさい、まだちょっとフラフラするわ…」チラチラ
雪ノ下「でも少し休めば大丈夫だと思うから…」チラチラチラ
雪ノ下「心配してもらわなくても結構よ」チラチラチラチラ
比企谷「(な、何でいちいちこっちを見てくるんですかねぇ…)」
~~~~
由比ヶ浜「あ、あたしの胸見てたでしょ///」比企谷「!?」
終わり
以上で終わりになります。
読んでくださった方ありがとうございました。
ついでにあと2つ短編を投下します。
宜しければこちらもどうぞ。
ちなみに上に書いたSSと関連はありません。
2つともエロなし。
ゆきのんオチwww
その1
比企谷「寒くなるとカマクラが布団に入ってくるんだよなぁ…」雪ノ下「!?」
比企谷「(部室でそんな話をしたところ、雪ノ下がもの凄く喰い付いてきた)」
雪ノ下「(そしてなし崩し的に、今週末雪ノ下が我が家に泊まることになったのだが…)」
【土曜日 夜:八幡の部屋】
カマクラ「zzz…」
雪ノ下「ふふっ…」
比企谷「……」
比企谷「(何故か雪ノ下&カマクラと一緒の布団で寝ることに…)」
乙です
比企谷「なぁ雪ノ下… やっぱりこの状況はマズいんじゃないか?」
雪ノ下「…仕方ないじゃない。猫があなたの体から離れようとしないのだから」ナデナデ
カマクラ「zzz…」
比企谷「(ちなみに今週末は訳あって小町も両親も泊まりで出かけている)」
比企谷「(ご都合主義万歳)」
雪ノ下「それとも、あなたは私に猫を無理やり引き剥がして、一晩中ずっと拘束してろとでも言うのかしら?
そんな残忍な行為は御免だわ」
雪ノ下「そもそもあなたが部室で期待させるようなことを言ったのが――」
比企谷「ぐっ… わかった、わかったから!」
比企谷「ただ年頃の男女が同じ布団で寝るのはなぁ…」
雪ノ下「そう… わかったわ。これ以上の議論は不毛ね」
雪ノ下「おやすみなさい、比企谷君」
比企谷「聞けよ!」
~1時間後~
雪ノ下「zzz…」スヤスヤ
比企谷「……」
比企谷「(どうやら雪ノ下は眠ったようだ)」
比企谷「(カマクラと一緒に寝られて満足したのだろうか、とても幸せそうな顔をしている)」
比企谷「(普段はどこか幸薄そうな雰囲気なだけに、こんな顔を見れるのも悪くないのかもしれない)」
比企谷「(それにしても綺麗な顔だな…)」チラッ
雪ノ下「zzz…」
比企谷「(髪の毛からいい匂いするし…)」
雪ノ下「zzz…」
比企谷「(今ならちょっとくらいイタズラしても… バレないよな?)」ゴクリ
雪ノ下「zzz…」
比企谷「(ちょっとだけ… ちょっと触るぐらいなら――!)」スーッ
雪ノ下「zzz…」
比企谷「(…やめておこう。カマクラを利用したみたいだし)」
比企谷「(それに、無防備な女の子に手を出すほど人間やめてないしな)」
比企谷「zzz…」グー
雪ノ下「……」
【日曜日 朝】
チュンチュン
雪ノ下「比企谷君、そろそろ起きなさい」
比企谷「う、うーん…」
雪ノ下「朝食が出来ているから、冷めないうちに早く食べて頂戴」スタスタ
~~~~
比企谷「……」モグモグ
雪ノ下「……」ムスー
比企谷「…何怒ってんだよ」
雪ノ下「別に… 何でもないのだけれど」プイ
比企谷「…?」
~翌週~
比企谷「(カマクラと一緒に寝られてよっぽど嬉しかったのだろうか、次の週末も雪ノ下は泊まりに来た)」
比企谷「(例によって俺以外の家族は出払っている)」
【夜:八幡の部屋】
比企谷「(カマクラはどうやら雪ノ下のいる小町の部屋に行ったようだ)」
比企谷「(ほっとしたような、少し残念なような…)」
比企谷「(正直期待していなかったわけでは無いが、まぁ雪ノ下が喜んでいるならいいか…)」
比企谷「(そんなこんなで夜も更けていき、ウトウトし始めたところ――)」
コンコン
雪ノ下「――比企谷君、ちょっといいかしら」
比企谷「雪ノ下… どうしたこんな時間に」ガチャ
比企谷「(不思議に思いながらドアを開けると――)」
雪ノ下「にゃ、にゃー///」
比企谷「(ネコミミを付けた雪ノ下が立っていた…)」
比企谷「……」
雪ノ下「ふふっ…」スリスリ
比企谷「(そして先週と同じように、雪ノ下と同じ布団で寝ている…)」
比企谷「どうしてこうなった…」
雪ノ下「比企谷君、あなたが先週言ったんでしょう。寒くなると猫が布団に入ってくるって」ギュー
比企谷「…ネコミミはどうした?」
雪ノ下「何のことかしら? あなたが何を言っているのかよくわからないわね」
雪ノ下「ちゃんと猫にもわかるように話して頂戴」
比企谷「いや、お前が何言ってんの?」
雪ノ下「――本当は気付いている癖に」
比企谷「(ギクリ)」
雪ノ下「あなた… こんなときでもイジワルのね///」ウワメヅカイ
比企谷「!」ドキーン
雪ノ下「はっきり言いましょう。これは罰ゲームでもなければあなたの思い違いでもない…」
雪ノ下「私がしたいからやっていることなの」
比企谷「!!」
雪ノ下「ひ、比企谷君。わたしは、あなたのことが――」
比企谷「雪ノ下―!」ガバッ
雪ノ下「きゃっ! 比企谷君…♥ そ、そこはダメぇ…♥」
【日曜日 朝】
チュンチュン
雪ノ下「…谷君。比企谷君そろそろ起きなさい」
比企谷「う、うーん…」ボケー
雪ノ下「もう… いい加減に起きなさい///」チュッ
比企谷「!」パチクリ
雪ノ下「あらおはよう、朝食出来てるから――」
比企谷「」グイ
雪ノ下「ちょっと比企谷君、こんな朝から…♥ あんっ…♥」
カマクラ「にゃー(やれやれだぜ)」
~~~~
八幡「寒くなるとカマクラが布団に入ってくるんだよなぁ…」雪乃「!?」
終わり
その2
海老名「3人寄れば」
~教室~
戸塚「八幡、ちょっとお願いがあるんだけど…」
比企谷「おう、どうした戸塚」
比企谷「(今日もかわいいな)」
戸塚「昼休みにまたテニスの練習に付き合って欲しくて…」
戸塚「大会も近いから少しでも練習したいんだけど… ダメかな?」
比企谷「ああ、もちろんいいぜ」キリッ
海老名「!」ピコーン
海老名「ぐふふっ、これは濃厚な『さい×はち』の予感…!」
海老名「いや、『はち×さい』も全然ありね… ぐふふふふ」ジュルリ
比企谷「(邪悪な視線を感じる… 気付かなかったことにしよう)」ゾクッ
葉山「それなら僕もお手伝いしようかな?」
戸塚「葉山君も手伝ってくれるの?」
葉山「もちろんだよ。2人よりも3人の方が効率的だろ?」ニコッ
葉山「ヒキタニ君もそれでいいかな?」
比企谷「ま、まぁ戸塚がいいのなら…な」
比企谷「(くそ… 戸塚との二人きりの時間が…)」ギリッ
海老名「こ、これは! 『はや×はち×さい』の3人カップリング!」キマシタワー
海老名「クラスの人気者とはみ出し者とマスコットキャラクターの異色の組み合わせ!」ハァハァ
海老名「1対1対1なのか2対1なのか、それが悩ましいところだわ… ぐふふふふ」ハナジブワー
三浦「だからあんたは擬態しろし!」フキフキ
由比ヶ浜「お、男の子が… さ、3人で、だなんて…///」モジモジ
三浦「結衣も手伝えし!」
~~~~
海老名「3人寄れば」
終わり
以上で全て終わりです。
読んでくださった方ありがとうございました。
おつ
ゆきのんかわいかった!
まだいけるだろう!
おつです。
ガハマさんでまともなSSほぼ初めて見たので良かった。後日談も書いていいのよ。
短編もサクッとしまっていい感じですた。
おつ!
ここは>>1が定期的に短編を投下するスレにしよう(提案)
まだまだ読みたいです
おつです
面白かった
おつ!
ガハマさん可愛い
ID変わっていますが>>1です。
レスありがとうございます。
SSを2つ投下します。
どちらもエロなし。
続編ではなく、オムニバス形式です。
由比ヶ浜とのいちゃエロ後日談を期待してくれた人ごめんね。
タイトル:
比企谷「やはりアプリでも俺の青春ラブコメはまちがっている。」
~校門前~
陽乃「比企谷君ひゃっはろー!」
比企谷「…どうも」
陽乃「あれれ~? 相変わらず釣れないなぁ~」
比企谷「…なんか用ですか? 雪ノ下なら先に帰りましたけど」
陽乃「今日は雪乃ちゃんじゃなくて君にお願いがあってね… じゃーん!」
比企谷「…? これただのスマホですよね?」
陽乃「うーん惜しい! 私の知り合いに携帯用のアプリを作ってもらったんだけど、君に動作テストをお願いしたくてね」
比企谷「はぁ… でもなんで俺なんですか?」
陽乃「君の携帯電話のデータがあんまり集まって無かったし、どうせ暇でしょ?」
比企谷「(うっ、それを言われると…)」
陽乃「ちょっと遊んでもらって、感想や不具合を報告してもらうだけでいいんだけどなぁ~」
比企谷「…わかりました。ちょっとテストするだけですよ」
陽乃「(よしよし)」ニヤリ
~オープニング編~
比企谷「はぁ… 特に断る理由もなく引き受けてしまった」
比企谷「めんどくせーけど後が怖いし… ひと通り遊べばいいだろう」
比企谷「とりあえず起動してみるか」ピッ
比企谷「なになに… 『やはりアプリでも俺の青春ラブコメはまちがっている。』?」
比企谷「ラノベみたいなタイトルだな。アニメ化やゲーム化もされそうだ」ポチ
『陽の満ちる~この部屋~♪』
比企谷「最近のアプリはオープニングも付いてるんだな… オリコンで週間17位ぐらいに入りそうだ」
比企谷「それにしてもこのオープニングの人影、どっかで見たことがあるような…」ムムム
~ストーリーモード編~
比企谷「どれどれ… 最初に遊べるモードは1つだけみたいだな」
【ストーリーモード:気になる女の子と仲良くなろう!】
比企谷「…ギャルゲーか? 陽乃さんがギャルゲー作るとか意外だな」
【2人の女の子が攻略対象だよ!】
・【雪ノ下雪乃】
・【由比ヶ浜結衣】
比企谷「!?」ブッ
比企谷「な、なんでこいつらが! 何考えてんだあの人!」
比企谷「…言いたいことはたくさんあるが、と、とりあえずやってみるか」ピッ
~~~~
雪ノ下『ようこそ奉仕部へ。歓迎するわ』(CV.早見沙織)
~~~~
由比ヶ浜『な、なんでヒッキ―がここにいんの!?』(CV.東山奈央)
比企谷「ちゃんとフルボイス付いてるし… どうやって採集したんだ?」
~帰宅編~
小町『お帰り、お兄ちゃん!』
小町『ちょっとは女の子と仲良くなった?』
比企谷「おお、小町は好感度を教えてくれるのか」
小町『日々の積み重ねが大事なんだ!って、お父さんが言ってたよ』
小町『頑張ってね、お兄ちゃん!』
比企谷「エンターブレインから怒られそうなテキストだな…」
~休日編~
『今日は何をしようかな?』
・『自宅にいる』
・『ペットショップに行く』
比企谷「ふっ、休日に外出など論外。ここはもちろん…」ピッ
→『自宅にいる』
『せっかくの休日だ。こんな日は家でゆっくりするに限る… と思ったのだが』
比企谷「…何?」
小町『お兄ちゃーん、カーくんのブラシが壊れちゃったみたい』
『しょうがねぇな… ペットショップで買ってきてやるよ』
小町『さっすがお兄ちゃん! 今の小町的にポイント高い!』
比企谷「結局出掛けるのかよ… 選択肢の意味ねえじゃん」
【ヒント:休日は積極的に出掛けよう! 思わぬ出会いがあるかも!? 家に籠もってちゃダメだぞ!】
比企谷「ゲームのヒントだよな、コレ…?」
~ペットショップ編~
『おや、あそこにいるのは…』
猫『にゃー』
雪ノ下『にゃー』
猫・雪ノ下『にゃー』
雪ノ下『ふふふ…』ニコニコ
『……』ジー
雪ノ下『!』ハッ
雪ノ下『あら比企谷君、こんなところで会うなんて奇遇ね』
雪ノ下『それともただのストーカーなのかしら。休日まで私のことをつけ回すなんて』
雪ノ下『これは情状酌量の余地もないわね。短い付き合いだったけど残念だわ』
『いや、今お前さっき――』
雪ノ下『…何を言っているのかしら。そもそもあなたが――』
【ヒント:雪乃ちゃんが早口で捲し立てているときは何かをごまかそうとしたり照れている証拠!
焦らずに言葉の裏を読み取ろう!】
雪ノ下「だからゲームのヒントだよな、コレ…?」
【ヒント:こんなときはスキル「主人公補正」を使おう!】
【ピンチをチャンスに変えて一気に好感度アップ!】
比企谷「…いや、別に使わなくていいし」
【本当は課金アイテムなんだけど、今回だけ特別に無料で使えるよ!】
比企谷「いや、だから別に使わなくても――」
【さぁ、画面右上のアイコンをタッチしよう! さぁ!】
比企谷「いちいちテキストがウザいな… アイコンすげー点滅してるし」
比企谷「しかし画面が固まっちまったから押すしかねえか…」ピッ
『…なぁ雪ノ下』
雪ノ下『何かしらストーカーさん』
『だからストーカーじゃねぇって。実は今日カマクラ用のブラシを買いに来たんだが…
この後ちょっとカマクラの面倒を見てくれねぇかな?』
雪ノ下『…え。きゅ、急にどうしたのかしら?』ソワソワ
『川崎の件以降、カマクラがお前に会いたがってるみたいでな。
それに俺は宿題と作文で手が離せないから、ちょいとブラッシングを手伝ってくれると助かるんだが』
雪ノ下『そ、そういうことなら仕方ないわね… ところで買い物はもう済んだのかしら?』
『いや、今来たばっかりだから――』
雪ノ下『じゃあ早く買って行きましょう。売り場は向こうね』スタスタ
【こんな感じでスキルは強力! この調子で女の子のご機嫌を取っていこう!】
比企谷「もっとオブラートに包んでくれよ… ストレートに言われると複雑だわ」
【しかし雪乃ちゃんの好感度を上げつつ家に連れ込むとか、君やっぱりやるね~】
【お姉ちゃん、雪乃ちゃんに嫉妬しちゃう!】
比企谷「お姉ちゃんって言っちゃったよ」
~スキンシップモード編~
【由比ヶ浜編(ナカヨシ)をクリアしました】
【スキンシップモードがアンロックされました】
比企谷「スキンシップモードなんてあるのか。はて…?」
【スキンシップモード:気になる女の子とイチャイチャしよう!】
比企谷「…何やら不穏な響きがするが、とりあえず起動しよう」ピッ
由比ヶ浜『えへへ、ヒッキ―… 二人きりだね///』モジモジ
【女の子の気になる部分をタッチしよう!】
【女の子の気になる部分をタッチしよう!】
比企谷「おい、何か2回表示されたぞ」
比企谷「と、とりあえず頭でも撫でてみるか…」ナデナデ
由比ヶ浜『えへへ/// ヒッキ―に撫でてもらうと安心するな…///』
由比ヶ浜『ねぇ… 触ってくれるのは頭だけなのかな…?』
比企谷「!? な、なぜここで胸元がアップになるんですかねぇ…」
由比ヶ浜『ヒッキ―に… 触って欲しいな///』
比企谷「!」
比企谷「ま、まぁアプリの動作テストだし… すべてのゲームモードは試さないとな」ゴクリ
比企谷「――っ!」タッチ
【ここから先を楽しみたいなら課金してね!】
【料金は10分で1000円だよ!】
【ちなみに延長する場合は3分ごとに500円掛かるから注意してね!】
【あれ~? もしかしてタダで遊べると期待しちゃったかな~?】
比企谷「」
~追加キャラクター編~
【他のキャラクターを追加したい場合は課金してね!】
比企谷「こっちも課金ってはっきり書いてあるなぁ… むしろ清々しい」
比企谷「ちょっと覗いてみるか」ピッ
【キャラクターを選んでね!】
『三浦優美子(300円)』
『海老名姫菜(300円)』
『相模南(300円)』
『川崎沙希(300円)』
『戸塚彩加(5000円)』
比企谷「思いのほか多いな。この辺りに手を抜かないのも陽乃さんらしい」
比企谷「…にしても戸塚だけ金額おかしいだろ。一桁間違えたんじゃねえか?」
比企谷「いや、あの人に限ってそれは無いな。くそぅ、足元見やがって…」チャリーン
~ギャラリーモード編~
【雪ノ下編(スキBEST)をクリアしました】
【ギャラリーモードがアンロックされました】
【クリア特典①②がアンロックされました】
【ギャラリーモードではゲーム中に見た一枚絵を確認できるよ!】
【さらに! 特別なエンディングを迎えると特典としてお宝画像も開放されるよ!】
比企谷「ゲームによくある鑑賞モードみたいだな」
比企谷「ま、お宝画像つっても大したことねーだろうけど」ピッ
比企谷「――って!? こ、これは…! 雪ノ下の寝顔と水着の写真…!」ゴクリ
比企谷「しかも水着は俺が今まで見たことないやつ… だと…!?」
【お宝画像はクリア特典の他に、課金専用の画像もあるよ!】
比企谷「……」
比企谷「さて、戸塚のお宝画像は…」チャリーン
【エピローグ】
~1週間後:校門~
陽乃「あっ、比企谷君。ひゃっはろー!」
比企谷「…どうも」
陽乃「で、1週間遊んでみてどうだったかな?」ニヤニヤ
比企谷「…別に致命的なバグは無かったですよ。誤字脱字もありませんでしたし」
陽乃「うーん、聞きたいのはそういうことじゃないんだけどな~」
陽乃「(まぁいっか。比企谷君のデータも取れたしね)」ニヤリ
~後日 奉仕部~
陽乃「ひゃっはろー!」
雪ノ下「…姉さん何か用かしら。校内は部外者立ち入り禁止よ」
陽乃「やーん雪乃ちゃん冷たい~ ちょっとぐらい姉妹の仲を深めてもいいじゃなーい」
雪ノ下「白々しい…」ギリッ
陽乃「まー姉妹のスキンシップはこれぐらいにしておいて…」
陽乃「雪乃ちゃんに由比ヶ浜ちゃん、ちょっと奉仕部に依頼があるの」
陽乃「携帯のアプリを作ってもらったんだけど、その動作テストをお願いしたくてね~」
由比ヶ浜「ゆ、ゆきのん… それぐらいならやってもいいんじゃないかな…?」
雪ノ下「…そうね。ちなみにどんな内容なのかしら?」
陽乃「アプリの名前は、
『やはりアプリでも俺の青春ラブコメはまちがっている。~ガールズサイド~』
っていうんだけど――」
【ボディケアモード:気になる男の子にマッサージをしてあげよう!】
【表示される矢印の方向に合わせてスワイプ(orボタン入力)しよう!】
『← ↑ → ↓』
比企谷『んっ、んっ、んっ、あっ///』
『→ ↓ ↑ ←』
比企谷『あっ、あっ、あっ、あぁ///』
比企谷『触ってくれてるとこ… 気持ちいいぜ』(ヘブンジョウタイ)
由比ヶ浜「(ひ、ヒッキーきもい! …けど、いけないことしてる気分になってきたよぅ…///)」ドキドキ
雪ノ下「(な、なんていかがわしいゲームなのかしら…///)」ドキドキ
~~~~
比企谷「やはりアプリでも俺の青春ラブコメはまちがっている。」
終わり
(補足)
ラストの元ネタはこちら。
ニコニコ動画:【DS】DUEL LOVE 長尾信一郎ボディケアモード(マッサージ)
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm2625633
それでは次のSSを投下します。
タイトル:
雪ノ下「映画研究会からの依頼ですか?」
平塚「ああ。何でも来週から自主制作映画の上映会をするそうでな」
平塚「その前に行う試写会に付き合って欲しい、とのことだ」
比企谷「…具体的に何をするんです? もう映画は完成してますよね?」
平塚「君たちは普通のお客として見ていればOKだ。
本番さながらにお客を入れて進行の練習をしたいそうだ」
雪ノ下「なるほど… お店のプレオープンのようなものですね」
平塚「何も知らない生徒を入れてリハーサルはしたい、しかし来場予定の親しい友人やクラスメートに声は掛けにくい。
そういうわけで奉仕部に依頼が回ってきたわけだ」
由比ヶ浜「…いいんじゃないかな? 映画とか面白そうだし!」
雪ノ下「そうね、奉仕部本来の活動ではないのだけれど… 他に適当な団体も無いでしょう」
雪ノ下「わかりました。この依頼お受けします」
平塚「話が早くて助かるよ。試写会は明後日の16時から、場所は視聴覚室だ。
映画研究会の部長には私から話を通しておく。じゃ、当日は頼んだぞ」
(補足)
普通は文化祭で上映すると思いますが、(ややこしくなるので)文化祭とは別の上映会を行う、
という設定で補完してください。
比企谷「(そして迎えた試写会当日…)」
【視聴覚室】
由比ヶ浜「映画って何やるのかなー? 超楽しみー!」ワクワク
比企谷「あんまり期待しない方がいいと思うけどな。高校の映研なんてアマチュアの駆け出しみてーなもんだし」
由比ヶ浜「むっ、ヒッキ―ひどーい!」
雪ノ下「作品の質はともかく、上映会を成功させたいと鋭意努力する彼らの熱意は見習うべきね。
あなたも来年は映画研究会に入部させてもらったらどうかしら?」
比企谷「…小学校の学芸会で毎年木の役だった俺が何を学べと?」
由比ヶ浜「あっ! そろそろ始まるみたいだよ!」
「――それでは上映を開始いたします。皆様、どうぞ最後までお楽しみください――」
~~~~
女『その年の夏休み、私の所属する映画研究会は合宿のため、とある地方の山荘に来ていた』
女『撮影は順調に進んでいた。が、次第に私たちの回りで不可解な事が起き始める…』
比企谷「(そういや内容は何も聞いてなかったけど、どうやらホラー映画みたいだな)」
由比ヶ浜「(こ、怖い話はちょっと苦手かも…)」
雪ノ下「……」
ちんこを食べよう
『1年生、小道具が足りないよ! 早く用意して!』
『は、はい!(あれ… 昨日そこに置いてたと思ったんだけどなぁ…)』
『ちょっと先輩! イタズラか知らないですけど、夜中の3時に電話掛けてくるのやめてくださいよ…』
『――え? 俺電話なんて掛けてないけど…?』
『朝起きたら食堂の照明とテレビが付きっ放しじゃないか! 副部長、見回りはどうなっているんだ!』
『い、いや、夜の見回りでは確かにすべて消えていましたよ!』
『部長、テープに変なノイズが入ってるんですが…』
『なんだこれ…? 子どもの声か…?』
『きゃあああ! が、画面に白い女の人が…』
『…どうなってんだ? 全然撮影が進まねーぞ!』
『まさか幽霊でもいるんじゃ…』
『ちょっと! 怖いこと言わないでよ!』
『…思い出した。10年ぐらい前にこの辺りで殺人事件があったんだって。
若い夫婦が旅行に来てたんだけど、ちょっとしたことから激しい口論になって、
カッとなった旦那さんが奥さんを刺し殺したって話…
そのとき奥さんは妊娠7か月になる赤ちゃんを身ごもっていたはずなんだけど、
警察が調べた結果、何故か奥さんの死体から赤ちゃんが忽然と消えてしまっていたの…
それ以来、この辺りでは赤ちゃんを探す女性の幽霊が――』
『おい! バカなこと言うな!』
『もうヤダ! あたし帰る!』
比企谷「(よくある設定だけど悪くは無いな。変にぶっ飛んでるより好感が持てる)」
由比ヶ浜「……」ガタガタガタガタ
雪ノ下「……」ガタガタガタガタ
『まったく、幽霊とかバカバカしい…』
『でも… ここを紹介してもらったときやたら料金が安かったし、2階奥の部屋は封鎖されていたし…』
『ま、まさか、10年前の事件の現場って…』
ガタッ
『だ、誰だ!』
猫『にゃー』
『なんだ猫か… 驚かすなよ』クルッ
『カエシテ… 私ノ赤チャンヲ… カエシテ…!』
由比ヶ浜「」
雪ノ下「」
比企谷「(結構雰囲気あるな… ハンディカムの安っぽい映像がそのまま良い演出になってる)」
~エンディング~
【山荘前】
女『結局生き残ったのは私だけだった…』
女『私はすべての元凶であるこの山荘に火を放ち、命からがら逃げだすことに成功した』
女『逃げ出す途中、女性の断末魔が聞こえた… ような気がした』
女『…そういえば、結局あの夫婦の赤ちゃんはどこに行ったのだろうか?』
女『○○の話だと妊婦の体から忽然と消えてしまったらしいが…』
女『もし生きていたら10歳くらいか』
女『ふと、そんなことを考えているときだった――』
ヒタヒタヒタヒタ
ヒタヒタヒタヒタヒタヒタヒタヒタ
ヒタヒタヒタヒタヒタヒタヒタヒタヒタヒタヒタヒタヒタヒタヒタヒタ
女『――背後から何かが近づいてくる音がした』
女『人や動物のものとは全く違う足音』
女『だが、振り返ることはできなかった』
『オ姉サン… 僕ノオ母サン… 知リマセンカ…?』
『ネェ… 知ッテルデショ…?』ニタァ
『オ 姉 サ ン ガ オ 母 サ ン ヲ 殺 シ タ ン デ シ ョ ?』
THE END
「――以上で上映を終了いたします。ご来場頂きありがとうございました。
お帰りの際はお忘れ物のないよう――」
由比ヶ浜「ヒ、ヒッキー! さ、最後、あ、あの子と目が合っちゃった! ど、どーしよー!」ポロポロ
雪ノ下「ひ、比企谷君。こ、これは作り物よね? フィクションよね!?」ポロポロ
比企谷「二人とも落ち着けって… 俺も目が合ったし、これは映画の話だから大丈夫だ」
比企谷「(泣くなよ…)」
ちんこを食べよう
『奉仕部のみなさん。どうもありがとう! やっぱりお客さんがいると違うね!』
『ちなみに映画はどうだったかな?』
雪ノ下「……」
由比ヶ浜「……」
比企谷「(なんか言えよ…)」
比企谷「よ、よかったですよ。自主映画のチープっぽさを逆に生かした演出は臨場感があってドキッとしました」
『そう言ってもらえると嬉しいよ。よかったら来週の上映会も是非来てくれ!』
比企谷「ええ、機会があれば――」
雪ノ下「そ、それでは私たちはこれで失礼します…」
由比ヶ浜「ほ、本番も頑張ってくださいね…」ソソクサ
ちんこを食べよう
【廊下】
比企谷「……」テクテク
雪ノ下「……」ギュー
由比ヶ浜「……」ギュー
比企谷「あの… すげー歩きにくいんだけど」
雪ノ下「が、我慢なさい。ひ、比企谷君が怖くないように一緒に連れ添ってあげてるのよ」ガクガクブルブル
由比ヶ浜「あ、あたしは結構おもしろかったけどね! も、もう! ヒッキ―ったら仕方ないなぁ…」ガクガクブルブル
ちんこを食べよう
【部室】
雪ノ下「きょ、今日はもう帰りましょう」
由比ヶ浜「そ、そうだね。ゆきのん一緒に――」
ガラッ
雪ノ下「!」
由比ヶ浜「!」
平塚「おー、諸君お疲れさん」
雪ノ下「ひ、平塚先生! ノックを! ノックをしてください!」
平塚「おっと失礼。それで、試写会はどうだった?」
雪ノ下「……」
由比ヶ浜「……」
比企谷「(だからなんか言えよ…)」
比企谷「映画は面白かったですし、上映のトラブルも無かったです。特に問題は無いかと」
平塚「そうか、それなら大丈夫そうだな。もう遅いから早めに帰るように」ピシャ
~~~~
比企谷「じゃあ帰るか。お先に」
雪ノ下・由比ヶ浜「ちょ、ちょっと待ちなさい(待って)!」グイー
雪ノ下・由比ヶ浜「比企谷君(ヒッキ―)、その… 今夜は――」
ちんこを食べよう
ちんこを食べよう
【夜 比企谷家 小町の部屋】
小町「いやー、雪乃さんと結衣さんが泊まりに来てくれるなんて… 小町は嬉しいです♪」
雪ノ下「突然お邪魔してごめんなさいね」
由比ヶ浜「夕食とお風呂も頂いちゃったし…」
小町「いえいえ気にしないでください♪ お二人ならいつでも大歓迎ですよ!」
ちんこを食べよう
『そして夜は更けてゆき…』
~~~~
小町「ふあぁ~。じゃあそろそろ寝ましょうか。電気消しますね」
由比ヶ浜「こ、小町ちゃん! 全部は電気消さないで!」
小町「? わかりました。じゃあ豆電球を付けておきますね」カチ
~~~~
雪ノ下「こ、小町さん。何が起こってもお姉さんたちが守ってあげるからね」ギュー
由比ヶ浜「な、何でもお姉さんたちに頼っていいんだよ?」ギュー
小町「(いやんお義姉さんだなんて気が早い♪ でもでも、そっちの方が小町的にはポイント高いです!)」ルンルン
ちんこを食べよう
小町「zzz…」スヤスヤ
由比ヶ浜「ゆきのん、もう寝てる…?」
雪ノ下「いえ、まだ起きているわ…」
ガタッ
由比ヶ浜・雪ノ下「ひっ!」
カマクラ「にゃー」
由比ヶ浜「なんだ猫か…」ホッ
雪ノ下「全く… 脅かさないで頂戴」
由比ヶ浜「ははは… でも、幽霊なんているわけないよね」
雪ノ下「そうね、所詮は人間の思い込みよ」
由比ヶ浜「ふふっ、お休み、ゆきのん」
雪ノ下「ええ、お休みなさい」
由比ヶ浜「zzz…」スヤスヤ
雪ノ下「zzz…」スヤスヤ
『……』
『……』
ちんこを食べよう
【翌日 朝】
雪ノ下「おはよう、小町さん。早いのね」
由比ヶ浜「小町ちゃんおはよー」
小町「雪乃さん、結衣さんおはようございます! よく眠れましたか?」
雪ノ下「ええ、おかげさまでね」
由比ヶ浜「朝食作るのあたしたちも手伝うね」
ちんこを食べよう
ちんこを食べよう
小町「…そういえば昨日の夜中、お二人はキッチンかリビングに行きましたか?」
雪ノ下「いえ、私はずっと眠っていたのだけれど」
由比ヶ浜「あたしも起きてないけど、何かあったの?」
小町「いえ、大したことではないんですが…」
小町「今朝キッチンに来たら、コップが2つ見当たらないんです。
昨日洗い物はすべて済ませたと思ったんですけどねー」ウーン
小町「まったく、お兄ちゃんたら。リビングの照明もテレビもずっと付きっ放しだったし…
小町的にポイント低いよ!」プンプン
由比ヶ浜「そ、そうなんだ…」
雪ノ下「……」
ちんこを食べよう
比企谷「うーっす。ふあぁ…」
小町「お兄ちゃんおそーい。朝ご飯出来てるよー」
由比ヶ浜「あれ、ヒッキー寝不足?」
雪ノ下「今朝は一段と目が濁っているわね…」
比企谷「ったく、誰のせいだと思ってんだよ…」
雪ノ下「…?」
由比ヶ浜「何の話?」
比企谷「お前らのせいだよ、朝までドタバタ大騒ぎしやがって… うるせーのなんのって…」ブツブツ
小町「…お兄ちゃん何言ってるの? 小町たちは12時前には電気消してお休みモードだったよ?」
雪ノ下「…比企谷君。あ、あなた一体何の話をしているの…?」
ちんこを食べよう
比企谷「だから昨日の夜中から今朝のことだよ」
比企谷「廊下ドタバタ走るわ、いろんな物音はするわ、由比ヶ浜から夜中に2回も電話掛かってくるわ…」
比企谷「由比ヶ浜も何かあるなら直接叩き起こしてくれりゃいいのに」
雪ノ下「由比ヶ浜さん… あなた比企谷君に電話を掛けたかしら…?」
由比ヶ浜「か、掛けてないよ… ほら! 発信履歴にも残ってないし」
比企谷「寝ぼけてたんじゃねーの? 俺の着信履歴には残ってるし」ホレ
『比企谷八幡は携帯を差し出した』
『するとそこには確かに「由比ヶ浜結衣」からの着信履歴が残っていた』
雪ノ下「た、確かに残ってるわね…」
由比ヶ浜「そんな… あたし確かに…」
小町「お、お兄ちゃん… 冗談やめてよ… 笑えないよ…」
ちんこを食べよう
ピリリリリ
ピリリリリ
『そのとき比企谷八幡の携帯の着信音が鳴り響いた』
一同「!」
『いつまで経っても鳴りやまず、比企谷八幡は恐る恐る画面を確認した』
比企谷「由比ヶ浜、雪ノ下… 着信はお前ら2人からになっているんだが…」
由比ヶ浜・雪ノ下「…え?」
小町「ほ、ほんとだ…」
『画面には「由比ヶ浜結衣」と「雪ノ下雪乃」の名前が並んで表示されている』
由比ヶ浜「あ、あたし掛けてないよ!」
雪ノ下「わ、私の携帯は小町さんの部屋だけど…」
小町「でも、お父さんもお母さんも既に出掛けてますから、家にはこの4人しかいませんよ…?」
小町「じゃ、じゃあ、い、今お兄ちゃんに電話を掛けているのは、誰… なんですか…?」
ピリリリリ
ピリリリリ
~~~~
雪ノ下「映画研究会からの依頼ですか?」
終わり
<●><●>
ちんこを食べよう
以上ですべて終わりです。
読んでくださった方ありがとうございました。
ちんこを食べよう
おつおつ
面白かった~
2つ着信相手が表示されてるだけでも怖いよ…
乙乙
乙
きーらきーらきーらめく(以下略
乙
八幡ってホラー苦手だったような
ゆきのんカワエエ
ゆきのんってこんな怖がりだっけw
可愛かったからいいけど
おつ!
面白かった
次回作にも期待
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面白かった!