折木「省いたエネルギーの使い道」(31)
・「氷菓」の二次創作。おとなしめの 奉太郎×える ものです。
・「遠まわりする雛」の翌日、風邪を引いた奉太郎にえるがお見舞いに来る話。「ふたりの距離の概算」で軽く触れられたエピソードの中身を妄想しました。
・アニメ18話「連峰は晴れているか」を知らないとちょっとわからないとこがあるかも。
・できるだけ原作との矛盾はないように気を付けましたが、あくまで「できるだけ」なので多少変でも多めに見てください。
・初投稿なので至らない点も多いと思いますが生温かい目で読んでください。
「他人の痛みは三年でも我慢できる」という言葉があるように、得てして人は他人の痛みには鈍いようにできている。特に省エネ主義を掲げる俺にとってすれば、自分自身のことに費やすエネルギーの節約にすら手間取っているのに貴重なエネルギーを他人の問題に充てることなど自らの信条への背信に他ならず、したがって可能な限り他人への感情移入は避けるようにして生きてきた。そもそも他人の痛みを俺が我慢する義理も意味もないと考えていたのだ。
ところが最近、高校一年の春休みになって、俺の省エネ主義は根本から脅かされようとしている。その結果としてなのか、或いは順番が逆なのかはわからないが、どうやら俺の中で他人のことを考えるために割くエネルギーのリソースが増えているようだ。
こうして自室のベッドに仰向けになり、今日一日で使いすぎたエネルギーの補填のため早く眠りにつこうと目を閉じていても、頭の中で勝手に増殖しているのは、俺が一人であったなら決して生まれるはずのなかった問題への解決策を模索する勢力だ。
福部里志が、伊原のチョコレートを砕いた理由。
俺は今日、それを知った。知った、というより、実感したという表現の方が正しい。
「ところでお前が諦めた経営的戦略眼についてだが、俺が修めるというのはどうだろう?」
この一文が、千反田の前で、どうしても喉よりも上に進まなかったから。
結局、本当の意味で他人の痛みを知るには、自分も同じ痛みを味わってそれを実感するしかないということだ。
そして、今や「他人の痛み」ではなくなってしまったこれを、俺は一体どう扱っていけばいいのか。この問題に対する解決策をどうしたものか、今は見当もつかない。
想像以上に読み辛かったので改行して投稿し直します……。
すみません
想像以上に読み辛っ!
改行して投稿し直します。すみません……
※ここから始まりです
「他人の痛みは三年でも我慢できる」という言葉があるように、得てして人は他人の痛みには鈍いようにできている。
特に省エネ主義を掲げる俺にとってすれば、自分自身のことに費やすエネルギーの節約にすら手間取っているのに
貴重なエネルギーを他人の問題に充てることなど自らの信条への背信に他ならず、
したがって可能な限り他人への感情移入は避けるようにして生きてきた。そもそも他人の痛みを俺が我慢する義理も意味もないと考えていたのだ。
ところが最近、高校一年の春休みになって、俺の省エネ主義は根本から脅かされようとしている。
その結果としてなのか、或いは順番が逆なのかはわからないが、どうやら俺の中で他人のことを考えるために割くエネルギーのリソースが増えているようだ。
こうして自室のベッドに仰向けになり、今日一日で使いすぎたエネルギーの補填のため早く眠りにつこうと目を閉じていても、頭の中で勝手に増殖しているのは、
俺が一人であったなら決して生まれるはずのなかった問題への解決策を模索する勢力だ。
福部里志が、伊原のチョコレートを砕いた理由。
俺は今日、それを知った。知った、というより、実感したという表現の方が正しい。
「ところでお前が諦めた経営的戦略眼についてだが、俺が修めるというのはどうだろう?」
この一文が、千反田の前で、どうしても喉よりも上に進まなかったから。
結局、本当の意味で他人の痛みを知るには、自分も同じ痛みを味わってそれを実感するしかないということだ。
そして、今や「他人の痛み」ではなくなってしまったこれを、俺は一体どう扱っていけばいいのか。この問題に対する解決策をどうしたものか、今は見当もつかない。
「……駄目だ。わからん」
尤も、俺よりも遥かに高い社交性を持ち他人との接し方を熟知しているはずの福部里志ですら、一年以上をかけて未だ答えを出せずにいる問題だ。
この俺が一日悩んだくらいで解決するはずもない。それを言い訳にして、俺は今度こそ寝ようとベッドの上で身じろいだ。
そこでふと、気づく。
俺と里志の状況は、似てはいるが、ある一点が決定的に違っている、ということに。
里志の場合、伊原が里志に惚れていることが明らかであり、また里志も伊原を明らかに好いていた。両想いだ。
里志は既に完成している道を進めずに足踏みしていたにすぎない。
だが、俺の場合はどうだ?
……そもそも道が完成していない、一方通行である可能性は捨てきれないじゃないか。
いや、流石に千反田も俺のことを憎からず思っているだろうという俺らしからぬ自惚れもあるが、しかし確信が持てない。
「……くそっ」
確信が持てない、だけだ。
それだけでなぜこうも、こんな夜中に邪推という全く無駄なエネルギーを消費しなければならないのか。なんて効率の悪い感情だろう。
そして俺は寝付くまでに、省エネ主義の観点からすればおよそあってはならないほどの莫大なエネルギーを消費してしまい、結果、翌日早々にその罰が下ることになる。
生き雛祭りの翌日、目を覚ますと、体がひどく重かった。
視界が潤み、方向感覚が定まらない。ああ、やってしまったなと思った。
昨日の深夜に姉貴が帰ってきていたらしいのは幸か不幸か。奴はふらつく俺の様子を面白がりながらも、腹が減ったと訴えると一応食事の世話はしてくれた。
見たことも聞いたこともないエキセントリックな外国の料理を出された上やたらと感想を聞いてきたので、おそらく実験台にされたのだろうと思うが、どうせ熱で味なんてわからなかったので適当に答えておいた。
「あーそれから。古典部の部長さん、千反田さんだっけ? さっき電話があったわよ」
「……そうか」
この時点で、嫌な予感がした。
律儀な千反田の性格からして、昨日のお礼の電話を入れてくることはなんら不思議なことじゃない。
むしろなかったら驚くくらいだ。
しかし電話を取ったのは姉貴。千反田はきっと、俺に代わるよう姉貴に頼んだだろう。
だが姉貴は俺が風邪で寝込んでいることを千反田に伝え、自分が伝言を預かると言ったはずだ。
「あーそれから。古典部の部長さん、千反田さんだっけ? さっき電話があったわよ」
「……そうか」
この時点で、嫌な予感がした。
律儀な千反田の性格からして、昨日のお礼の電話を入れてくることはなんら不思議なことじゃない。
むしろなかったら驚くくらいだ。
しかし電話を取ったのは姉貴。千反田はきっと、俺に代わるよう姉貴に頼んだだろう。
だが姉貴は俺が風邪で寝込んでいることを千反田に伝え、自分が伝言を預かると言ったはずだ。
その先の流れは、聞かなくても予想がついた。
「あんたが風邪で出れないって伝えたら、申し訳なさそうに謝られちゃった。
お見舞いに行きたいから住所教えてってさ。そういうわけで、夕方五時くらいに見えるみたいよ」
「……そうか」
やっぱりこうなった。
あの千反田が、自分が助っ人を頼んだ翌日に俺が寝込んで放っておいてくれるはずがない。
勿論そのことに悪い気はしない……が、気分は重い。
「今時珍しいくらい礼儀正しい子ね。千反田さん。あんたには勿体ないわ」
「…………そういう関係じゃない」
「じゃ、どういう関係?」
そう訊かれて、答えに詰まる。
千反田と俺の関係。
同級生。古典部の部長と一般部員。
そんな答えで姉貴が納得するはずなかったし、俺自身も、なぜか適当で済ましてしまおうという気になれなかった。
俺が熱でぼうっとしているふりで誤魔化して黙っていると、姉貴は面白そうに微笑んで俺の部屋を出て行った。
姉貴の言っていた通り、千反田は夕方の五時に折木家を訪れた。
「ご無理をさせてしまって申し訳ありません、折木さん」
自分の部屋に招くのは気が引けたので、リビングで出迎えた俺に、千反田は真っ先にそう言って頭を下げる。
「いや。こっちこそ、わざわざすまんな」
「いえ……折木さんが体調を崩された責任は、わたしにもありますから」
「お前のせいじゃない。……けど、やっぱり昨日は、寒かったと思う」
そう言うと、千反田は首を傾げて苦笑した。
「そうだったかもしれませんね」
四月初めの五時と言えばもう夕暮れで、部屋の中は結構暗い。千反田にはあまり長居するつもりもないようだったが、それでも灯り一つ付けないというのも失礼な気がして、
俺はテーブルの上にあった招き猫の手を動かし、蛍光灯のスイッチを入れた。
「今の、どうなっているんですか?」
招き猫の手を動かすと部屋の蛍光灯がつく。好奇心の申し子である千反田がこれを見逃すはずもなく、
いつも通り大きすぎる瞳で俺を覗き込んできた。こっちが病人だってこと、今は忘れてるんじゃないだろうか。
まあ、招き猫の真相は千反田を喜ばせるような大したものでもないので、簡潔に説明してやる。
「こうやって腕を動かすと、目から赤外線が飛ぶように細工してあるだけだ。受信機は天井の蛍光灯にある。テレビのリモコンと似たようなものと考えればいい」
「面白いですね。だから蛍光灯に紐がついていないんですか。便利です」
「そう思うのは最初だけだ。使っているとすぐに、天井の紐がなくなった快適さよりテーブルの上に余計なものが増えた不便さの方が気になってくる。見ているだけで腹が立つような顔もしているしな」
「そうですか? わたしはかわいいと思いますが」
かわいい……? これが?
まあ、千反田はフンコロガシをかわいいと言うような独特のセンスの持ち主だ。
俺と基準が異なっていることくらい今更驚くほどでもないか。
千反田はくすりと笑って、カチカチと招き猫の腕を動かして部屋の灯りを付けたり消したりという子どものような遊びを楽しみだした。
「千反田……目がチカチカするんだが」
「あ、ごめんなさい。楽しくてつい」
千反田は少し頬を染めると、持ってきていた紙袋からジャムの瓶を取り出す。
「ミル・フルールというお店の、夏みかんのジャムです。紅茶に入れて飲むと、風邪に効きますよ」
「……紅茶って、ジャムを入れて飲むのか」
初耳だ。というか、ジャムを液体に入れるという発想自体がなかった。
「ロシアン・ティーといって、そういう飲み方もあるそうです。でも、本場ロシアではジャムは紅茶に入れずに舐めながら飲むとも聞きますけど」
「冷やし中華は日本人が発明したとか、そういう話と同じか」
「そう……言えるかもしれませんね。こだわる人はこだわるのでしょうが、こだわらない人は、本人がおいしく味わえればそれでいいのではないかとわたしは思います」
ふむ。俺は紅茶はあまり飲まないから、
じゃあお言葉に甘えて単体で舐めさせてもらうとするか。
「どうも。ありがたく頂戴します」
「はい。早く元気になってくださいね、折木さん」
「ああ。それから、今後は体調を崩さないように考えてエネルギーを使うようにする」
何気なく言ったその言葉に、千反田は驚いたように目を丸くして口元に手を当てていた。
「なんだ?」
「いえ、ちょっと意外で……。折木さんなら、『今後は体調を崩さないようにできるだけエネルギーを使わないようにする』と仰るのでは、と思っていましたから」
何が違うか考えかけてすぐに気づく。そうか。俺の言い方だと、エネルギーを消費することを前提にしているのだ。
俺の省エネ主義を知っている千反田からすれば、それは確かに意外な表現だったかもしれない。
実際、俺自身も今更になって、ある程度のエネルギー消費を許容するような発言がすらっと自分の口から出てきたことに軽い驚きを覚えていた。
熱で思考力が低下しているとは言えこんな台詞が飛び出すとは、いよいよもって俺の省エネ主義は瓦解の危機を迎えているようだ。
「……まあ、俺が代謝によって活動する生物である以上、ある程度のエネルギー消費は仕方のないことだからな。だからこそ余分なエネルギーを節約するという論法が成り立つんだ。重要なのは、何が余分かを見極めることだ」
「やらなくてもいいことなら、やらない。やらなければいけないことは手短に、ですか」
何が面白いのか、くすくすとさも楽しそうな笑みと共に言う千反田。
……自分のモットーを笑い混じりで口にされると少々ムッと来るな。
今まであまり千反田の前で俺の省エネ主義について語ることはなかった。別に優れた考え方ではないことを自覚しているので、
それでも「そういう考え方がある」ことを楽しもうとする里志のような珍妙な人種以外の前では敢えて語ることはしなかったのだが……。
喋りすぎている、と頭の片隅では気づきながらも、なぜかこのとき舌が自重してくれなかったのは、きっと熱のせいだったのだと思いたい。
「そうだ。省エネってのは、詰まるところ、資源分配を如何に効率良く行うかという問題だからな。全く使わないというのとは違うんだ」
「素敵な考え方だと思います」
千反田はそう言った。
俺は、結構あからさまに驚いた。
素敵な考え方? 省エネ主義が?
それは自ら以て任ずる俺本人でさえも抱いたことのない感想だ。
なので、驚いた俺は正直に千反田に、
「……冗談か?」
と失礼なことを尋ねたのだった。
「いいえ。本気です」
「それは、むしろどこが素敵なのか俺自身が知りたいほどだ」
「いいですよ」
と、千反田はなぜか自慢げに胸を張って、こう切り出した。
「折木さん。小木正清先生について、図書館で古新聞を調べたことを覚えていますか」
「ああ」
俺の中学校の英語教師だった小木。俺は彼をヘリ好きの英語教師だと思っていたが、
それが勘違いであったことを図書館の資料から確認したのだ。千反田と共に。
記憶力にはあまり自身がないが、流石にそれくらいは覚えている。なにせ言い出しっぺが俺なのだ。
そのことが千反田にはえらく不思議だったようで、そもそも千反田はそこに興味を持って付いて来たのだし、また帰り道にその理由を尋ねられた覚えがある。
「あのとき折木さんは、自分から進んで小木先生のヘリコプター好きの真偽について調べようとしていました。それは、小木先生の本当の想いを知ることを『やらなければいけないこと』だって思ったからでしょう?」
「…………」
俺は黙っていた。否定も肯定も俺の分が悪すぎる。
否定すれば、俺は「やらなくてもいいこと」のために自ら動いたこととなり省エネ主義を曲げたことになるし、
肯定すれば、「やらなければいけないこと」の定義を自分でも持て余していることを認めることになるからだ。
「正直なこと、言いますね。わたしは以前、折木さんがご自分の能力をあまり発揮しようとしないことを、少しもったいないなと思っていたんです。だけどあの日、図書館からの帰り道に折木さんがしてくれたお話を聞いて、考えが変わりました。
折木さんが優れているのは、難しい謎を解いてしまうところもそうですけれど、それ以上に、何を『やらなければいけないこと』だと思ってそのために動けるか、というところではないかと思ったんです。
あのときはうまく言葉にできませんでしたけれど、今はわかります。少なくともわたしは、あの日、誰かの大切な想いを無為にしないために動いた折木さんが……折木さんが、そういう方であったことが」
そこで千反田は一度息継ぎをして、見たこともないような笑顔で、言った。
「とっても、嬉しかったんです」
このとき、俺が熱で浮かされていたことを、何の気の利いた返しもできなかったことの言い訳になったと喜ぶべきだろうか。
それとも、熱がなければもっと気の利いた返しができたのにと悔やむべきだろうか。
わからない。とにかく俺は、何も言えず、千反田の顔を真正面から見ることもできず、
もらった夏みかんのジャムのラベルが気になるふりをしているだけだった。
「MilleFleur」……マイルフリューとでも読むのだろうか。千反田が店名を言っていたと思うが、もう覚えてはいない。
「すみません、長居しすぎてしまいました。そろそろ失礼します」
呆けたような俺の様子を見たからか、千反田は慌てたように帰り支度を始めた。
上着を羽織り、鞄を手に取り、玄関へ歩いて行く千反田。
「では、また。新学期には元気な姿を見せてくださいね」
「ああ……」
上品な所作で靴を履き、千反田がドアノブに手を掛ける。軽くお辞儀をしながら、
ドアを押して、折木家を出て行こうとする――その直前に。
「千反田」
我ながら見事なまでの掠れ声だった。相手が特別五感の優れた千反田でなければ、聞こえていなかったところだろう。
「なんですか?」
小首を傾げて振り向いた千反田に、今度はちゃんとした声で伝えられるよう、咳払いをして俺は言った。
「俺は、俺自身の主義を特別優れたものだとは思っていない。伊原に言わせれば単なるものぐさであるらしいし、俺もその通りだと思う。……だが、さっきのお前の言葉で、まあ、少しは捨てたものでもないんじゃないかとは思えるようになった気がする」
「ふふ。どういたしまして」
「……だが、今はまだ、それだけだ。いつか……そう遠くないうちに、俺は俺の在り方について、誇れるとは言わないまでも、踏ん切りを付けられるようにする。それができたときに、お前に……」
俺は喉の調子を整える振りをして、胸を叩いた。そうして外部から圧力を掛けなければ、
喉で引っかかったものが出てこない気がしたからだ。
そして、そんな力技に頼ってやっと、俺はその言葉を口にすることができた。
「お前に、話したいことがある」
千反田の大きな目が、殊更に大きく見開かれる。
目が輝いたように見えたのは、よく見たら、瞳にさした潤いが光を反射させているのだ。
「そんな宣言までして、一体何を話してくれるのでしょうか。わたし、気になります」
瞬きをして、目尻から頬を伝った雫を手の甲で拭い、千反田は悪戯っぽく笑った。
「気になりますけど、そのときまで、楽しみに待っていますね。折木さん」
玄関で千反田を見送った後には、高揚と安堵が同居したような奇妙な感覚が胸のなかに渦巻いていた。
さあ、やってしまったぞ。もう後には引けなくなった。
「踏ん切りを付ける、か……」
大見得を切って宣言してしまった手前、なんとかするしかないだろう。
だが、ある意味これはこれで、省エネ主義の崩壊は免れたとも言えるかもしれない。
まあなんにせよ、今は休んでエネルギーの補填に努めた方がいいだろう。
この先は、エネルギーを節約して終わりではなく、省いたエネルギーをどう使うかというところまで考えなければいけなくなってしまったのだから。
そういうわけで早速、千反田のくれたジャムで栄養を補給することにした。
酸味の強い夏みかんのジャムは、なるほど風邪にはよく効きそうで、掠れた喉に染み込むように口の中で溶けていった。
これで終わりです。
ありがとうございました!
おもしろい。また何か書いてよ!
このSSまとめへのコメント
素晴らしい