怜「はっ?竜華のファンクラブ?」 (115)
船Q「え?知らんやったんですか?」
怜「知らんよそんなん。何やねんファンクラブって」
船Q「その名のとおりですよ。清水谷部長が好きでたまらない人々が集ってるんです」
怜「はっ?」
船Q「ちなみに会員No.001は江口先輩です」
怜「え、セーラ…マジで?」
俺も入るから会報誌くれ
途中で寝ないと誓えるか?
会費いくらです
イクラですか!?買ってきます
怜「まあ、竜華が人気なんはわかるで」
船Q「部長で面倒見もええですしね」
怜「まあ、ちょっと天然でアホやけどそこが可愛くて」
船Q「時折見せるキリっとした表情が最高にカッコよくて」
怜「そうそう、家庭的で料理もうまいし」
船Q「運動神経も抜群ですし勉強も出来そうですよね」
怜「そやねん……って、船Q、まさか」
船Q「はい、会員No.002ですけど?」
怜「なんやと!?」シャキン
船Q「定規を剣っぽく構えるのやめてください」
怜「ちゅーか、そもそもな?」
船Q「はい」
怜「竜華ってウチのもんやないん?」
船Q「え?」
怜「ほら、毎日膝枕してもらってるし、ウチが倒れそうになったら飛んできてくれるし」
船Q「まぁ、確かにそうですけど」
怜「そやろ?」
船Q「ただ、それとこれは大違いですよ」
怜「え、なんで?」
船Q「んー、例えばですね、道でお年寄りがうずくまっています」
怜「うん」
船Q「清水谷部長だったらどうすると思います?」
怜「そんなん、竜華なら間違いなく飛んで行って救急車呼んだり介抱したりするやろ」
船Q「それですよ」
怜「?」
船Q「清水谷部長はですね、誰にでも優しいんです」
怜「え…」
船Q「園城寺先輩が構ってもらえるのも、病弱だからかもしれないですよ?」
怜「そ、そんな……わけ…ないやろ」
船Q「可能性としてある、という話です」
やっぱ竜華は最高やな!
船Q「あと、アレです、清水谷部長は鈍い!」
怜「ああ、…確かにそやな」
船Q「他人の気持ちだけじゃなく、自分の気持ちにも鈍いわけです」
怜「……?」
船Q「普通ならですね、毎日膝枕して、介抱して」
船Q「そんなん、自分がいつでも気にかけてる子、好きな子にしかしないんですよ」
怜「えっ…」カアッ
怜「さ、さっき『竜華はウチの事好きなんやない』って言ったばかりやん」
船Q「でですね」
怜「都合の悪いことはスルーかいな」
支援ァ!
咲世界No.1のお気に入り竜華は期待を裏切らない
で、FC入会申込みのURLはよ
船Q「清水谷部長が、『自分が園城寺先輩を好きだ』って自覚する前に」
船Q「我々のラブサインに気付いてくれるんじゃないか、と、こういうわけで集っているんです」
怜「…なるほ、ど?」
船Q「会費は2000円/月、部内で撮った写真集の会報を発行しています」
怜「その情報はいらんわ…ウチも入ってええ?」
船Q「いえ、我々の敵は園城寺先輩です、入れるわけにはいきません」
怜「えー、写真集だけでもー」
船Q「だめです」
年間12000とかぼったくりやん!
怜「ぶー、ええもん」
船Q「はい?」
怜「ウチが竜華と付き合って、そんなファンクラブ解散させたるから」
船Q「はぁ、そうですか」
怜「む、どーせウチにそんなん出来んって感じやな」
船Q「まあ、先輩ヘタレですし、部長も鈍感ですし、くっつくことはないと思ってるんで」
怜「言うやないか…」
――
園城寺邸 怜部屋
怜「船Qはあんなん言うとったけど…」
怜「う、ウチだってアピールくらい出来る!」
怜「明日から、頑張るで…!」
怜「竜華はウチのもんやー!」
ときー
支援ぞ
昼休み
竜華「ときぃー、お弁当食べよー?」
怜「うんー」
怜「(こう意識してみると…お弁当を持って悲しそうに去っていく子らが結構おるな)」
怜「(ちょっと申し訳ないかも…いや、竜華はウチのもんや)」
竜華「怜?食べへんの?」
怜「…んー、ちょっと食べたくない」
竜華「アカンよ!午後の授業で元気が出んやろ!」
怜「ほ、ほんなら…」
竜華「?」
怜「りゅ、竜華が食べさせてくれるなら、食べるー」カアアッ
怜「(は、はずい…自分で考えたセリフやのに)」
怜ちゃんアンチ派と竜怜ジャスティス派で分かれてそう
なにこの甘酸っぱいの
最近怜のキャラがわからなくなってきた
竜華「ああ、なんや、それくらいなら」クスッ
竜華「はい、あーん」
怜「!?」
竜華「あれ、怜?ウチが食べさしたら食べるんやろ?」
怜「(こ、こんなあっさりあーんしてくれるとは…)」ドギマギ
竜華「ほら、はいっ」
怜「あ、あーん」パク
竜華「ふふふ、おいしい?」
怜「…おいしい、けど、食べる気にならんわ」
竜華「なら、次、あーん」
怜「………あーん」
青春ヤナー
セーラは竜怜支持だけど場合によっては…と考えてそう
④
――
怜「……」モグモグ
竜華「おいしかった?」
怜「……う、うん」
竜華「ほんならえかったわ」クス
怜「な、何笑うてんの」
竜華「えー?だって、『食べさせてくれな食べん』なんて…」
竜華「なんか、幼稚園児みたいやんー」クスクス
怜「~!」
竜華「ホンマ怜は可愛いなぁ」ナデナデ
怜「っ、う、うっさい!」
園城寺邸 怜部屋
怜「アカンやん、あれ」
怜「完ッ全子ども扱いやったわ…」
怜「…まあ、クラスのみんなへの牽制にはなったかな」ウン
怜「せやけどもっと大人なアピールせな…あんなん意識もされてへん」
怜「よし、今日買って来た雑誌になんか書いてないかな」ペラリ
怜「…………!」
怜「き、キスマークの付け方やって…」ドキドキ
怜「まあ、これくらいなら誤魔化して付けるくらいやろ」
怜「………よしっ」
トキィ!
ほう…
どこにするのかな?
部活終了後
竜華「とき、ときー!帰ろう!」
怜「うん」
竜華「♪~」ギュッ
怜「(ナチュラルに手ー繋いでくるし…ホンマなんなんや)」ドキドキ
セーラ「……………」グッ
船Q「(やっぱり部長は園城寺先輩見てる時はええ顔してますねぇ)」パシャッ
うむ、続けたまえ
帰り道
怜「…」ゴソゴソ
竜華「ん?どうしたん、怜」
怜「…飴ちゃん、食べようと思って」
竜華「わ、美味しそー!一個頂戴ー」ヒョイ
怜「(かかった!)あーっ…」
竜華「?」
怜「それ、最後の一個やったんに…」
竜華「え、え!?ごごごごごめん!」アタフタ
策士ぃ
怜「…許さへん」ジリ
竜華「へっ?」
怜「」ガバッ
竜華「わわ、怜?」
怜「(首でええよな)っ」チュー
竜華「ちょっと…くすぐったい、離れてー」グイグイ
怜「(もっと強く吸わないかんのよな)」チュー
竜華「もっ…怜!………痛っ!」
怜「………ぷは」
怜「(…よし、うまいこと赤うなっとるわ)」
細かい話だけど「~のに」を「~んに」に変えるのに違和感が
竜華「もー、怜、何するんよ」
怜「最後のとられたから…罰や」
竜華「だからってそんなんせんでも…」
怜「うっさい、アホ竜華」ギュー
竜華「はいはい…そこのスーパーでチュッパチャップス買うたげるから」
怜「!ホンマに!?」パアアッ
竜華「ホンマホンマ。ストロベリーでええんやろ?」ナデナデ
怜「うんっ!」
はよ結婚しろ
子供扱いやん
支援ぞ
あ、これ親子だ…
セーラパパポジやな
翌日 学校 体育の時間
怜「(ついにきたで、体育の時間)」
怜「(竜華は髪を結ぶ…そしてみんなはウチのキスマークを見るっ!)」
怜「(別に付き合ってるわけでもないけど…付き合ってると誤解させることもたぶん可能や)」
怜「(これで竜華は……)」ワクワク
竜華「」ギュッ
セーラ「あれ?竜華、首のところに痣あるやん」
竜華「ああ、これなー。昨日怜に噛み付かれてん」
怜「(はっ?)」
セーラ「え、なんで」
竜華「ラス一の飴ちゃんウチが食べてしもうて」
セーラ「えー、怜もケチやなー。そんなんで噛み付かんでも」
怜「だ、だって…お気に入りのヤツだったし」
セーラ「噛み付かれたらこんな後になるんやなー」ツツ
竜華「ちょ、触らんで、くすぐったい」クスクス
怜「!(そうか…)」
怜「(見る人が見ないと、アレがキスマークってわからんのか)」
怜「(くっ…誤算やったわ……)」
――
船Q「……あれから、一週間たちましたね」
怜「…………」ブスー
船Q「その様子ですと、進んでませんね?」
怜「…うっさい、あの鈍感アホ女がアカンねん」
船Q「そんな園城寺先輩に、いいお知らせと悪いお知らせがあります」
怜「なんやそのアメリカンジョークみたいなん」
船Q「どっちから聞きたいです?」
怜「…じゃあいい方で」
良い方:危険日
悪い方:セーラが身体を狙ってる
船Q「来年のインハイ、先輩達もホテルにお呼びできそうです」
怜「……はい?」
船Q「ファンクラブ会費は運営費を除いた利益は部費になってるんですが」
船Q「会員がついに500人を超えましてね、うっはうはです」
船Q「先輩が引退して写真があんまり撮れなくなってるのが辛い所ですが…」
怜「ちょ、ちょっと待って?うちの高校の生徒ほとんど入ってるくらいの人数やん、それ」
船Q「それが、悪いニュースにつながります」
怜「は、はぁ」
年間1200万か
すげえな
ほほう
船Q「ファンクラブのHPを作ったんですよ」
船Q「そしたらインハイの出場者などの他校の人から問い合わせが多数ありまして」
怜「……まさか」
船Q「…ファンクラブ入会とその人らの写真提供を条件に、部長のアドレスを教えました」
怜「は、はあああ!?」
船Q「もちろん無断やなくて、清水谷部長の許可も得とります」
怜「いや、そんなんっ…ウチが許さへん!」
船Q「恋人でない園城寺先輩に清水谷部長のプライベートを侵す権利はありません」
怜「そ…そや、けど………」
船Q「…結構グイグイ行く人もいたんで、週末あたりデートでもするんやないですか?」
怜「………………」
りゅーかはどれだけの数くるかわかってなさそう
おもちドラゴンに気をつけろ
僕も入りたいです
竜華とメールしたいです
???「これは凄いおもちなのです」ワキワキワキッ
土曜日
竜華「♪~」スタスタ
怜「………」コソコソ
怜「(土日空いてるか聞いたら…両方『先約が』って断られた…)」
怜「(誰や、ウチの竜華をかすめ取ろうとする泥棒猫は…!)」
怜「(…散々、妨害したるでっ!)」ゴッ
ふむふむ!
大阪駅
竜華「…………」キョロキョロ
怜「(着いたのは大阪駅、やはり県外勢か…誰やろ)」
竜華「あ、おーい!」
淡「りゅーかー!」ブンブン
怜「!?」
淡「竜華!久しぶりだねっ!」ギュッ
竜華「あはは、インハイ振りかな?淡ちゃん」ナデナデ
怜「(し、白糸台の大将……予想外やったわ)」
怜「(しかも、名前で呼んどるし…!)」イライラ
淡シティに帰還するのか
竜華「いきなり東京見物に来たいなんて言うもんで、ビックリしたで」
淡「んー、それもなんだけど」
竜華「んー?」
淡「また竜華に会いたかったから、さー」スリスリ
竜華「ホンマ?お世辞でも嬉しいわ、ありがとー」
竜華「さて、じゃあどこに行きたい?」
淡「大阪城!」
竜華「お、渋いな~、ほな、行こう?」
淡「うんー!」ヒシッ
怜「………」イライライラ
怜「(ウチやってまだ腕組んだことないのに…)」
淡「じゃー、次はあっちー!」
竜華「なんや、結構調べとるやん、案内いらんかったんやない?」
淡「竜華と一緒だから楽しいのー!」
竜華「ふふふ、かわええなあ」
竜華「ええ後輩さん持てて白糸台の人はきっと幸せやで」ナデナデ
淡「♪~」
怜「(……落ち着け、落ち着け、ウチ)」
怜「(怒りに任せて飛び出したら好感度駄々下がりや)」
怜「(もうすぐウチの行動範囲内に入る…それからや、行動起こすのは)」
支援
竜華「あ、ここのたこやき屋さん美味しいでー、帰りに良く寄るわ」
淡「ホンマー!?」キラキラ
竜華「お、ええ大阪弁やなー」ニコニコ
淡「へっへーん」ドヤ
竜華「じゃ、買ってそこのベンチで食べよか」
淡「うん!」
怜「(……よし、ここや)」
怜「(竜華の視界に入るギリギリの遠くに立って…と)」
「へい、たこ焼きお待ち」
淡「ありがと、おいちゃんー」
淡「よし、竜華、食べよっ……」
怜「(今や!)あっ………」フラッ
怜「」ペタン
竜華「!」ダッ
淡「え、ちょっと、りゅうかー?」
竜華「怜!」バッ
怜「(わ、ホンマに気付いた…すごいな竜華は)」
竜華「大丈夫!?怜!」
怜「へ?あ、竜華…」
竜華「顔色悪いで?熱はない?日陰に行く?」
怜「う、ううん、大丈夫…ごめんな?」
竜華「いや、ええって」
怜「それより、その…」
竜華「?」
怜「…後ろの人、お連れさんやろ?」
淡「…………」
竜華「あ……ご、ごめん、淡ちゃん」
淡「う、ううん、大丈、夫…」シュン
怜「(…やった傍から後悔してきた)」
怜「う、ウチのことはもうええから、楽しんできて?」
竜華「え、で、でも…」
怜「ホンマに大丈夫やから…行ってきてって」
竜華「…な、なら、病院行くんよ?気を付けてな」スッ
淡「りゅ、竜華…?」
竜華「ごめんなホンマに。あっちでたこ焼き食べよう?」
淡「わ、わかった…」
ほえん
公園内
怜「(………あの作戦は申し訳なさで心砕かれるわ、封印しよ)」
怜「(大星さん、ごめんなー…)」
怜「(…にしても、今日はあったかいなぁ…)」
怜「(こんな日は、りゅうかの膝枕で…)」
コツン
怜「(…って、りゅうかは、おおほしさんと、でーとやったわ…)」
怜「(…ベンチ、かたいなぁ…)」ウトウト
怜「(りゅう、か……)」
おんときちゃん…
竜華「こんなんが楽しいの?」
?「はい!もっとやりましょう!」
竜華「変わっとるなー」
怜「(…………ん?竜華の、声…?)」
竜華「縄跳びとか久しぶりやわー」ピョンピョン
?「清水谷さんは二重飛びとかできますか?」
竜華「うん?できるでー」ヒュヒュンッ
?「ふぁあああ!凄いのです!」キラキラ
怜「(あれ、大星さんじゃなくなってる…?)」
クロチャー!
チャー!
寝とりはやめるのです!
竜華「アレならハヤブサも出来るでー」ヒュヒュンッ
?「あ、それより二重飛びが見たいのですっ!」
怜「(噴水の裏側におるんかな…?)」コソッ
竜華「ハヤブサより二重飛びが好きなんかー、ホンマに変わっとるな、玄ちゃんは」
玄「(だってハヤブサおもち見えないし!)」キラキラ
怜「(…は?なんでドラローさんが…?)」
怜「(ちゅーか、胸凝視しとるやん…わかっとらんなぁ…竜華の真の魅力は太ももやのに)」
怜「(あの子なら多少何しても傷つかないやろ、よし)」トタトタ
怜「あれ、竜華」
竜華「怜!なんでここに?」
怜「ちょっと疲れたからお昼寝しててん」
玄「あ、園城寺さん!」
怜「こんにちは、ドラローさん」
竜華「それより、こんな肌寒い所で昼寝しとったらアカンやん!」
怜「う、うん…あっ」フラ
竜華「怜っ!」
ムギュ
玄「!」
支援
竜華「もー、体冷えとるし」
怜「ん、ホンマ?」スリスリ
玄「(清水谷さんのおもちに…顔をうずめてっ…!)」
竜華「『ホンマ?』やないよ!さっきも倒れとったのに、気を付けな!」
怜「………」チラ
玄「(か、代わるのです!園城寺さん!)」ハアハア
怜「(嫌や、竜華の巨乳も太ももも全部ウチのや)」ドヤッ
竜華「た、立てる?怜」
怜「んー…ちょい厳しいかも」ムギュウ
玄「(いいなあああああ!」
支援
竜華「く、玄ちゃん?」
玄「……はっ、す、すみません」
竜華「ごめん、今日は怜が体調悪そうやから、縄跳びはまた今度でええかな?」
玄「は、はい!今度はカメラ持ってきます!」
竜華「(カメラ…?)わかった、ごめんな?」
玄「いえいえ!それでは!」ドヒューン
怜「……」
竜華「歩ける?」
怜「…うん」
園城寺邸 怜部屋
竜華「着いたで?」
怜「……………」ギュッ
竜華「怜?離れてくれんと帰れんのやけど…」
怜「…行かんで、ここにおって」
竜華「……ええ、けど」
怜「…………」
竜華「(体調悪いと寂しなるからな…しゃあないかな)」
竜華「じゃあ、横になって?」
怜「んー…」フルフル
竜華「怜?」
怜「りゅうかも、一緒に、寝てや」
竜華「…はいはい」ゴソゴソ
怜「……」ギュウ
竜華「ホンマに、甘えんぼさんやなぁ…」ナデナデ
支援
怜「(…子ども扱いや)」
怜「(やっぱり、ウチは道行くご老人やらと変わらんのかな)」
怜「(…ウチが病弱やから、傍に居るだけなんかな)」
竜華「……怜?」
怜「(好きやって…言うたら、どうなるんやろ)」ドキドキ
怜「(…今までの、関係から、一歩進めるんやろか…)」
竜華「怜?大丈夫?心音早まってるけど…」
怜「!」
竜華「………怜?」
怜「(…いま、言うしか、ないか)」
怜「竜華、あんな?」
竜華「ん?」
怜「………う、ウチ」
竜華「うん」
怜「…………」
竜華「?」キョトン
怜「りゅ、りゅうかのことが…す、き、や…」
竜華「へ?」
怜「(い、言っちゃった…!)」
支援
竜華「何をいまさらそんなこと言うてるん」
怜「え?」
竜華「ウチも怜のこと大好きやで?」
怜「え、いや、そうやなくて…」
竜華「何が違うん?」
怜「…………!」チュ
竜華「わっ」
怜「…こ、これで、わかった?」
竜華「……ごめん、今ほっぺにチューされたのと、さっきのと何の関係が…」
怜「…!もう、知らんわっ!」プイ
竜華「へ?怜!?」
千里山高校 麻雀部部室
竜華「~ってことが昨日あったんやけど」
泉「…………」
竜華「泉、どう思う?ウチなんか怜に嫌われることしたんかな…?」
泉「………してますね、すごく」
竜華「へ!?ホンマ!?ど、どこが!?」
泉「……そういう、とこです」
竜華「…………はい?」
泉「あの…園城寺先輩の事、どう思ってますか?」
竜華「そりゃ…儚くてフラフラしててほっとけなくて」
竜華「満足げに膝枕されてる時ホンマに可愛くて」
竜華「かと思ったら他人の為に無茶しちゃう所もあってカッコよくて」
竜華「こう…ずっと傍にいたいっていうか、むしろ傍に居てほs」
泉「はい、そこまででええです」
竜華「ん?」
ほ
泉「あの…たぶん、先輩の言う『好き』と、園城寺先輩の言う『好き』は違います」
竜華「ん?ああ…loveかlikeかみたいなやつ?…って」
泉「そう、園城寺先輩はloveの方で清水谷先輩が好きって言ったんですよ」
竜華「え、あ……うそ、ホンマに?」カアアア
泉「ここで嘘言うてどないするんですか…」
竜華「で、でも、そんな、つ、付き合うとか言われてへんし」
泉「ほんなら、もし付き合おうって言われたら?」
竜華「へっ?」
泉「先輩は園城寺先輩と付き合いますか?」
竜華「…………」ドキドキ
泉「先輩は……園城寺先輩が、loveで好きですか?」
竜華「ああ………うううううう」マッカ
支援
竜華「………ごめーん!わからん!」
竜華「ちょ、ちょっと考えてくる!おおきに、泉!」ガラッ
泉「………」ハァ
泉「(ついに、来たか…しかも、後押ししてもうた…)」
泉「(こんなんなるなら早よ告白しとけばよかったわ…)」
――
竜華「」ダダダ
怜「あ!竜華………」
竜華「!」キキ
怜「ど、どないしたん?そんな全力疾走して…」
竜華「うああああ!」ダダダ
怜「!」
怜「(全速力で逃げられてしもた…)」
かわいいなぁ
怜「(早すぎた?タイミング間違えた?)」
怜「(それとも…ウチの事、好きやなかった?)」
怜「………」ジワ
怜「…りゅうかぁ…」グスッ
セーラ「………ん?」
支援やけん
セーラ「怜……泣いてるん?」
怜「!」グシグシ
セーラ「今更隠さんでもええって。どないしたん?」
怜「竜華に…告白して…」
セーラ「!」
怜「………でも、りゅうかに、避けられて…」グスグス
怜「嫌われたんかなって……不安で」
セーラ「なるほどな……よし」
怜「?」
セーラ「俺に任せとけ!」
怜「へっ?」
セーラ「お前らの仲取り持つくらい、どうってことないわ」ニヤニヤ
怜「え、でも……」
セーラ「ん?なんかある?」
怜「だ、だって、セーラ、竜華のファンクラブ…」
セーラ「!ああ、あれな」
セーラ「船Qが勝手に俺を会長にしとるだけや」
セーラ「『園城寺先輩と清水谷部長の中立に居る人が会長やないとあきません』ってな!」
怜「え、あ、そうなんや…」
セーラ「そやから何も気にせんと、部室でのんびりしとき?」
怜「………うん、ありがと、セーラ」ニコッ
セーラ「!…ん、じゃ話つけに行ってくるなー」ダダダッ
怜「………」フリフリ
支援
このセーラは……
屋上
セーラ「やっぱり、ここか」
竜華「へっ?セーラ…?」
セーラ「パニクるといっつもここおるもんな、竜華は」
竜華「え、な、何しに来てん」
セーラ「そりゃ、女泣かすド阿呆を引っ叩きに来たに決まっとるやん」
竜華「は、へ?」
セーラ「…あんな、竜華」ズイ
竜華「ちょ、セーラ、話が読めなっ…」
セーラ「お前、怜のこと好きやないんか」
竜華「!」
竜華「………」
セーラ「目逸らさんとこっち見ろや」グイ
竜華「な、なんでセーラがそんな…」
セーラ「怜、泣いてたで」
竜華「え」
セーラ「お前に、逃げられて、泣いてた」
竜華「い、いや、逃げたっていうか…」
セーラ「竜華が怜のことどう思っとるんか知らん」
セーラ「付き合うも付き合わないも竜華の自由や………けど」
竜華「…………」
セーラ「怜の事好きなら、けじめつけるんが大事と違うんか?」
竜華「……そ、そやけど」
セーラ「そやけど、も何もないわ」
セーラ「これ以上…怜悲しますなや」
竜華「…………うん、ごめん」
なんかセーラウザいな
支援ぞ
竜華「……怜が、ウチの事好きって知った時、真っ白になった」
セーラ「…………おう」
竜華「…それが…嬉しいのか、驚きなんか、ようわからんやったけど」
竜華「……ウチ、嬉しい。怜のこと好きやから、怜に好きって言ってもらえて」
セーラ「………………」
竜華「つ、付き合おうって、言ってくる…」フラフラ
セーラ「…カッコよく決めてな?」
竜華「や、やかましわっ!」
バタン
セーラ「…………はあ、」ズルズル
セーラ「このまんま……ちょっと寝よう」
――――――
―――
支援
セーラ…さすがファンクラブNo.1やな
淡「…………」
竜華『でなー?そん時の怜がめっちゃ可愛くてー』
淡「…」
竜華『今度誕生日のプレゼント買いに行くんやけど…淡ちゃん、何がええと思う?』
淡「…なんでもいいんじゃない?」
竜華『へっ?』
淡「ごめん、今日はもう切るね」
竜華『え、なんか言った?ごめんn』ツーツー
淡「………」ブスー
照「……淡、どうしたの?」
淡「テルー…」ギュー
照「…辛いことがあったんだ」ナデナデ
淡「知らない、もういいもん」
玄「ホントですかー!おめでとうございます!はい、……はい!では!」ピッ
玄「………………」
プルルルル
玄「あ!園城寺さんですか!清水谷さんのおもちの件でお電話させていたd」
怜「やらんわドアホ」
おわり
眠くて最後らへん雑になってしまってすいません
支援感謝です
乙よー
告白シーンみたかったのよー
乙
おつよかった
セーライケメン
酉でググったら怜竜めっちゃ出てきてワロタ
乙
ワロタ
ほう
ちなみに会員No.000は俺な
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