クリスタ「同窓会?」(172)

※104期生は同学年として書いています。
※進撃!巨人中学校とは特に関係性ないです。
※ユミクリ主軸で進みます。
104期生が現代の日本に生まれ育って、29~30歳で同窓会に集まったら、こんな感じかなという現パロです。よろしくお願いします。

2019年11月9日

ブウゥゥ~~~ン

クリスタ「同窓会?」

ユミル「今朝、はがきが届いてたんだけどな…」

クリスタ「へぇ~、いつの同窓会?」

ユミル「いつって…あぁ、中学のだな」

クリスタ「中学かぁ~、それじゃあ集まるのは成人式のとき以来だから…9年ぶりだね!」

ユミル「ん、もうそんなになるのか……で、どうする?」

クリスタ「もちろん行くよ!!ユミルは?」

ユミル「そうだな~仕事の都合が合えば、だな」

クリスタ「そっか、そうだよね!開催の日時はいつだったの?」ウキウキ

ユミル「えっと~いつだったかな…あっ、後部座席のバッグの中にあるから見てみろよ」

クリスタ「うん。よいしょ!」グイ

ユミル「手、届くか?」

クリスタ「もう、そんなに小さくないよ!!…ほら取れた!」ガシッ

ユミル「よ~く頑張ったな。さすが私のクリスタ!」ヨシヨシ

クリスタ「はいはい。えっと、はがき、はがき…あった!」

ユミル「あぁ、それそれ」

クリスタ「えっと、『日時・2020年1月3日12時 場所・壁内島ホテル』だって!」

ユミル「まぁ、私の仕事は4日からだから、その日のうちに帰れば大丈夫だけど、クリスタはどうだ?」

クリスタ「うん。特別休暇を取れると思うよ!」

ユミル「よし!じゃあ参加するか」

クリスタ「やった~!!みんな元気にしてるかな?」

ユミル「どうだろうな……あれから、サシャ以外は会ってねぇからな~」

クリスタ「最近テレビでよく見るけどね。アニとライナーとベルトルト!」

ユミル「そういや、そうだな。というかあいつら来られるのか?…まぁライナーは来るか」

クリスタ「どうだろうね…でも来てたらサインもらわないとね!!」

ユミル「はぁ?あいつらのサインなんていらねぇし」

クリスタ「フフフ。よ~し!それじゃあ明日からダイエットしないと…」

最後まで書ききってほしい。期待。

ユミル「おいおい、お前、十分痩せてるだろ…ガイコツにでもなるつもりか?」

クリスタ「見えないところに結構ついてきてるんだよね~」

ユミル「見えてないならいいじゃねぇか…」

クリスタ「ダメ!!ユミルは女心が分かってないよ!」プンプン

ユミル(……私女なんだけど…)

ユミル「そんなもんかね~私的にはそのくらいの方が抱き心地がいいんだけど…」

クリスタ「もう~!!私はユミルの抱き枕じゃないからね!?」ジロッ

キキィ~~!

ユミル「おっと、ご到着だ。はい、降りた、降りた~」

クリスタ「あっ、いつのまに………いつもありがとね、ユミル!」ガチャ

ユミル「ん?あぁ、まぁ仕事帰りのついでだからな」ガチャ

バタン ピッ ガシャ

ユミル「そんなことより、飯だ、飯。今日はクリスタが当番だろ?」スタスタ

クリスタ「うん!……ユミルは何か食べたいものはある?」スタスタ

ウイーン ピッポッパッ ウイーン

ユミル「そうだな~カレーが食べたいかな」スタスタ

クリスタ「わかった、カレーだね!ぱぱぁ~と作っちゃおう!」ピョン

ユミル(…てか、お前、カレーくらいしか作れねぇだろ)

チーン ウイーン

ユミル「えっと、六階と…」ポチッ

クリスタ「楽しみだね、同窓会!」

ユミル「…微妙だな」

クリスタ「え~、どうして?」

ユミル「だって、女子の中で結婚してないのなんて私らくらいのもんだろ?」

クリスタ「えっ、そうだっけ?」

ユミル「なんか気まずくないか?行き遅れた感じで…」

クリスタ「そうかなぁ~みんなが早いだけじゃない?」

チーン

ユミル「そんな事言ってたら、あっという間におばちゃんだぜ!」ククク

クリスタ「あっ、そういえばミカサはまだじゃなかった?」スタスタ

ユミル「そういや、そうだな……まぁあいつらは特別だろ」スタスタ

クリスタ「特別か~確かにそうかも!」フフフ

ガチャ バタン

ユミル「あぁ~疲れた!我が家だ~」バタッ

クリスタ「あっ、ユミル~!着替えないと服がシワになっちゃうよ」

ユミル「へいへい。わかりました~」
 
ガチャ

クリスタ「えっと、玉ねぎと人参とジャガイモと牛肉と…あっ!!」

ユミル「ん、どうした?まさかカレー粉がないとかじゃ…」

クリスタ「シュークリームがあったんだった!」

ユミル「………なんだよ、それ…」

クリスタ「これは食後にいただかないとね~」ルンルン

ユミル「……ダイエットするんじゃなかったのか?」

クリスタ「あれユミル、話聞いてなかったの~?」

ユミル「いや、さっき言ってたじゃねぇか…」

クリスタ「私は明日から頑張るっていったんだよ!」フフッ
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2020年1月3日午前11時

クリスタ(私とユミルは14年ほど前に卒業した壁内島中学校の同窓会に出席するため、フェリーで壁内島に向かっている途中です)

クリスタ(壁内島……人口約2500人、面積約80平方キロメートル)

クリスタ(島の中に高校がないため、多くの若者が15歳で島を出ます)

クリスタ(私達104期生も例外ではありません)

……まさかな
ホラー映画の見すぎだよな

クリスタ(私とユミルとサシャは同じ全寮制の女子高に進学、無事高校を卒業)

クリスタ(また私とユミルは同じ大学に進学して無事卒業)

クリスタ(現在、ユミルは市役所の職員。私は動物病院にトリマーとして勤務しています)

クリスタ(大学に進学する際に2人で借りたマンションに、今も住んでいる状況です)

クリスタ(ちなみに壁内島に帰島するのは、大学在学中に成人式で戻って以来2度目!)

クリスタ(104期生と会うのもそれ以来なので、とってもわくわくしています)

クリスタ(少しして港が見えてくると、そこには、高校卒業して島に戻ったサシャ)

クリスタ(島で漁師になったコニー、そして二人に似て可愛い5人の子供たちが出迎えてくれました)
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サシャ「久しぶりです!クリスタ、ユミル」

コニー「よく来てくれたな、2人とも」

クリスタ「会いかったよ、サシャ!それにコニー達も出迎えてくれて本当にありがとう!!」  

ユミル「よう、元気してたか?」

サシャ「はい。お二人もあいかわらず、お変わりないようで」

クリスタ「2人に似てとってもかわいい子供たちね!!」ヨシヨシ

ユミル「寒い中、わざわざ子供7人と出迎えてくれなくてもいいのに…体に響くぞ」

クリスタ「えっ、子供7人?」

ユミル「その腹は食い過ぎって腹じゃねぇだろ?」

サシャ「あっ、さすがユミルですね!今、5ヶ月くらいですかね…」

クリスタ「へぇ~全然わからなかったよ。おめでとう、サシャ!」

サシャ「へへっ、ありがとうございます!」

コニー「でもよ~、お前、数え間違えてるぜ!こいつで6人目だ。バカの俺でも間違えねぇよ」

ユミル「あぁ~そうか、悪い。数え間違えちまった」ダハハ

クリスタ「ユミルでもそんなミスするんだね」フフフ

サシャ「まぁ、こんなところで立ち話もなんだからホテルに行きましょうか」

コニー「俺がとってきた魚もいっぱい出るから楽しみにしとけ!」

クリスタ「そうなんだ!それは期待しておくね!」

コニー「おう。じゃあ俺はこいつら家に帰してくるから三人で先行ってろよ」

サシャ「あ、はい。じゃあ頼みますね」

クリスタ「またね~」

ユミル「また後でなぁ、7人目~!」

コニー「………ん?」
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ライナー「本日はご多忙の中、壁内島中学校104期生同窓会にご参加いただき誠にありがとうございます」

ライナー「この会の幹事を務めさしていただく、ライナー・ブラウンです。よろしくお願い申し上げます」

ライナー「我々の恩師であるキース・シャーディス先生が、今年度を持ちまして御定年を迎えるということを伺い、我々104期生も何かお祝いをできないかと思いこの会を開かせていただく運びとなりました」

ユミル「マジでか…聞いてねぇ~」

クリスタ「ユミル、静かに」シー

ライナー「では、さっそくですが、この会の主役であるキース先生に乾杯の音頭を頂戴したいと思います」

ライナー「皆様、お手元のグラスにお飲み物をご用意ください」

ライナー「それではキース先生宜しくお願いします」

キース「本日はわたくしの為に、このような会を開いていただいた事を感謝致します」

キース「ゴホン……貴様ら!!思い返すと私の教師人生43年、この104期生ほど印象に残った生徒はいなかった!」

キース「天才的な成績を残す者」

キース「ずば抜けた身体能力がある者」

キース「仲間から絶大な信頼を置かれる者がいれば…」

キース「九九も覚えられないバカ」

キース「昼食時に取っ組み合いをするバカ」

キース「授業中に芋を食べだす大バカなんかもいた…」

キース「ときに、間違った事をした奴らには、体罰に近い指導もしていたと思う」

キース「私を嫌う者、無能と思う者も少なからずいるかもしれない」

キース「だがこれだれだけは言わせてくれ!」

キース「立派に成長してくれた貴様らひとりひとりが私の誇りだ!!」

キース「まだまだ話しは尽きないが、貴様らも旧友との再会に…」

サシャ「…」モグモグ

キース「…」

サシャ「…」ゴクリ

キース「…………貴様は変わらないな…」ハァー
 
皆「………」シーン

サシャ「いや…料理が冷めてしまっては…………すいませんでしたぁ!!」

キース「…サシャ・ブラウス、いや、サシャ・スプリンガーがもう限界寸前ようなので乾杯に移りたいと思う」

キース「グラスを持て…」

バッ

キース「今日は積もる話もあるだろう。私の事は気にせず皆は楽しんでいってくれ!」

「乾杯!!」
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サシャぶれねえな

ライナー「おう、久しぶりだな、クリスタ、ユミル、飲んでるか~?」

クリスタ「あっ、ライナーだ。久しぶり~」

ユミル「よう。球界の主砲が、一般庶民の私らに何の用だ?」

ライナー「……なんか、とげのある言い方だな。まぁ元気そうでなによりだ」

クリスタ「そういえば、日本一おめでとう!すごくカッコ良かったよ」

ライナー「お、おう!もしかして応援してくれてたのか!?」

クリスタ「当たり前じゃない!今度のオリンピックも応援するからね」フフフ

ライナー「あぁ…助かる」

ライナー(結婚しよ)

ユミル「………」

キース「『ライナー・ブラウン』」

キース「学生時は学級委員を務め、仲間からの信頼も厚くライナーニキと呼ばれていた」

キース「島外の普通科高校に、フーバー、レオンハートと共に進学」

キース「フーバーと硬式野球部入部しバッテリーを組む」

キース「3年次、主将として出場した甲子園で春夏連覇を果たす」

キース「その年のプロ野球ドラフト会議では4球団に1位指名を受ける」

キース「くじ引きの結果、巨人に入団することが決まる。背番号は10」

キース「1年目からレギュラーに定着し、12年目の昨年はホームラン王、打点王、年間MVPのタイトルを獲得」

キース「絶対的捕手として日本一に大きく貢献した」

キース「屈強な体格と精神を持ち、独特の顔であることから、ゴリライナーという愛称で特に男性、子供に人気を博す」

キース「また恋愛関係の報道が全くないことから、ホモであるという噂が後を絶たない」

キース「今年行われる東京五輪では、競技枠拡大ともない、復活を果たした野球で日本代表に選ばれる」

キース「今後のプロ野球界を担う選手となっている」
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ユミル「お~いた、いた。あいかわらずでかいのに影薄いな、ベルトルさん!」

ベルトルト「…………久しぶりだね、どうしたの?」

ユミル「それがさぁ~、お前の相方のゴリラがクリスタに発情して困ってんだけど、どうにかしてくれよ!!」

ベルトルト「……発情って…」

ユミル「とにかくこっちは迷惑してんだよ。しっかり飼い主が…」

ベルトルト「クリスタは嫌がってるの?……僕には仲良く話しているようにしか見えないけど……」

ユミル「はぁ?……あのなぁ…」

ベルトルト「…お互い独身なんだし、外野がとやかく言うのは間違ってるんじゃないかな」

ユミル「………」

ベルトルト「……それに、僕はライナーを応援しているから…」

ユミル「………あぁ~わかった、わかった!手間かけてすまなかったな!!」チッ

キース「『ベルトルト・フーバー』」

キース「学生時は何でもそつなくこなす優等生だったが、目立たない生徒でもあった」

キース「身長が高いことから、ベルトルの壁と呼ばれていた」

キース「高校で野球部に入ってからは、その身長を生かし投手として活躍」

キース「当時無名の公立校が優勝するという快進撃を見せた為、進撃王子と呼ばれる存在になる」

キース「またスマートな顔立ちから女性から絶大な人気を誇った」

キース「ドラフトでは4球団の競合となり、ファイターズに入団する。背番号は18」

キース「入団当初こそは多くのマスコミから騒がれ話題を集める」

キース「しかし、右肩関節唇の損傷で23歳に手術」

キース「25歳で戦力外通告を受ける」

キース「その年のトライアウトで打撃センスが巨人のスカウトの目にとまる」

キース「外野手として巨人に入団することになる。背番号は8」

キース「その体格に似合わないシャープな打撃で徐々に成績を伸ばす」

キース「入団2年目には首位打者とカムバック賞を獲得した」

キース「またその年のオフ、ある女性と電撃結婚が報じられ世間を大きく騒がせる」
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ベルトルさん報われたのか

ユミル「………」ゴクゴクッ

アニ「あんた、ちょっと飲みすぎじゃない…?」

ユミル「ん?……お前から話しかけてくるなんで珍しいな…」

アニ「……そうかい?」

ユミル「あっちに行かなくていいのか?盛り上がってるぜ?」

アニ「……騒がしいのは苦手なんだよ」

ユミル「……あっそ」

アニ「………」ゴクッ

ユミル「………」ゴクゴク

アニ「………」ゴクリ

ユミル「すげぇ勢いで、飯食ってるな、サシャ」

アニ「…あぁ。すごい食べてるね」

ユミル「………あのさぁ~聞きたいことあんだけど…」

アニ「……なんだい?」

ユミル「やっぱ、ベルトルトってあそこもでかいのか?」

アニ「…っ!」ブー

ゴホゴホッ

ユミル「ダハハハッ…」

アニ「なんて事聞くんだい!!」カァー

ユミル「悪い、悪い。冗談だ」クククッ

アニ「ったく……」

ユミル「………ホントに聞きたかったのはさぁ~……なんであいつと結婚したんだ?」

アニ「……なんで…って?」

ユミル「中学の時はそこまで仲良いようには見えなかったし…」

アニ「……うーん、まぁそう…だね…」

ユミル「なんかこう…馴れ初めを聞かせてくれよ」

アニ「……馴れ初めって、言っていいかわからないけど…」

ユミル「おう」

アニ「一応、私、あいつとライナーと幼馴染でさ、小さい頃はよく遊んでたんだ…」

ユミル「へぇ~そうだったのか…」

アニ「だからその頃から私が出る柔道の試合はいつも、ライナーと応援にきてたんだよ、あいつ…」

ユミル「ほほう」

アニ「でも昔からの習慣って理由で来てるって言うか…後、ライナーについて来てるだけって感じだったし…」

アニ「だから私、その頃は何とも思ってなかったんだ…」

ユミル「あぁ~なるほど…」

アニ「でもさ、中学になっても高校になってプロ野球選手になっても、なんか来るんだよ、あいつだけは…」

ユミル「ストーカーみてぇな奴だな…」

アニ「……………まぁね…」

アニ「でもある日の試合、応援席を探してみてもどこにもいなくてさ…」

アニ「そう思うとなんか急に集中できなくなって」

アニ「結局、その試合負けてさ…」

ユミル「それで?」

アニ「なんかいらついたから、蹴り飛ばしてやろうって思ったんだけど…」

ユミル「おい…急に暴力的だな…」

アニ「でも、よくよく考えたら連絡先、実家のしか知らなかったんだ…」

ユミル「マジかよ!?」

アニ「だからライナーに電話したらさ」

ユミル「ライナーのは知ってんのね…」

アニ「手術して病院にいるって聞いたんだ…」

ユミル「………あの時の肩のやつか…」

野球選手と柔道家の夫婦って言われると、谷夫妻を思い浮かべてしまう……

アニ「むかついたから、その日、病院に会いに行ったんだよ…」

ユミル(むかついたって…)

アニ「でさ、あいつ私に会うなり、こう言ったんだ」

アニ「「応援いけなくてごめんね」って」

アニ「こんな大変ときに何言ってるんだ、バカかこいつって思ったよ…」

ユミル「………」

アニ「でも…なんか急に涙が出てきてさ、全然、止まらなくなくてさ…」

アニ「そしたら、あいつ、キョドりまくっててさ…」

アニ「それ見てたらおかしくて、なんかどうでもよくなって…」

アニ「その時、なんでずっと応援に来るのか聞いっちゃったんだ」

アニ「……何て言ったと思う?」

ユミル「う~ん、やっぱり「アニが好きだから」とかじゃないのか?」

アニ「まぁ、私もなんとなく、そういう事を言われるんじゃないかと思ったんだけど…」

アニ「「小さい頃、私に「応援に毎日来て!」って言われたから」っていうんだよ…」

ユミル「なんじゃそりゃ…」

アニ「言った本人ですら覚えてないお願いに、あいつはずっと従ってたんだ…」

ユミル「どれだけ、自分の意志がねぇよ!!」ダハハッ

アニ「だから言ってやったんだ「じゃあ、私が結婚しろ、って言ったらするの?」って」

ユミル「ほう…それで、あいつはなんて言ったんだ?」

アニ「「えっ………無理だよ」だって」

ユミル「………自分の意志あるのかよ、というか無理なのかよ」

アニ「なんか、私が振られたような感じになってさ」

ユミル「…うん、まぁ……うん」

アニ「そしたらあいつ、こう続けたんだ…」

アニ「「もしさ、野球で復活できたら、プロポーズするから待っててくれないかな」って」

ユミル「フゥ~~!!聞いてるこっちが恥ずかしい!!」

ユミル「…で、なんて返事したんだ?」

アニ「……結婚してるんだから、そこは察してよ」

ユミル「ふ~ん。でもよ~、結局お前はあいつのどこが良かったんだ?」

アニ「……う~ん、どこがよかったんだろうね……」

ユミル「……なんかあるだろ?」

アニ「しいていうなら……安心するのかな、近くにいると…」

ユミル「……安心する、か………そんなもんかねぇ…」

アニ「……もういいかい?」

ユミル「お、おう。お前って酔ったら結構しゃべるんだな!」

アニ「…………まぁね」ゴクゴク

ユミル「……」ゴクゴク

アニ「………一つだけ…私もいいかい?」

ユミル「ん?」

アニ「あんたにもいるんじゃないの?近くにいると安心する人」

ユミル「………どうなんだろうな…」

キース「『アニ・フーバー』旧名アニ・レオンハート」

キース「学生時はあまり友人が少なく孤立気味であった」

キース「私の事をお父さんと呼んでしまい、顔を真っ赤にしていた事を記憶している」

キース「高校に入学すると、幼少期から父親と続けていた柔道の才能を発揮し出す」

キース「国体少年女子の部での優勝を皮切りに、国内の大会で優勝を総なめにする」

キース「高校3年に出た世界柔道選手権で初優勝」

キース「その後私立の体育大学に進学」

キース「その年にあった北京五輪で得意の大外刈りを武器に見事金メダルを手にする」

キース「その後2009年、2011年の世界柔道選手権、2012年のロンドン五輪と優勝を重ねる、が」

キース「2013年の世界柔道選手権でまさかの初戦敗退を喫す」

キース「しかし、2015年の世界柔道選手権では2年前の雪辱を果たし優勝する」

キース「同時に、プロ野球選手のベルトルト・フーバーとの電撃結婚を発表する」

キース「翌年、2016年リオデジャネイロ五輪で前人未到の五輪3連覇」

キース「その後第一子の男の子を妊娠、出産。2017年の世界柔道選手権を欠場する」

キース「引退が囁かれるが、その後復帰」

キース「2020年東京五輪の出場は今年4月に行われる選抜体重別の結果で判断される」

キース「ママでも金なるか!?」
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本当だ
確かに谷夫妻だな

クリスタ「アルミンは確か大学で先生をしているんだよね」

アルミン「そうだね。大半は研究とか発表なんだけど、准教授として教壇にも立ってるよ」

クリスタ「じゃあ大学ではどんな事を教えているの?」ワクテカ

アルミン「う~ん、僕は今、航空・宇宙工学に携わっているんだけど、聞いたことあるかな?簡単に言うと航空機とかロケットとか人工衛星の設計・製造・運用に関する分野でね、ロケットや宇宙機を設計する上で重要になってくる制御工学・宇宙機力学などを生徒に教えているんだ。研究室では宇宙機における動力学の理論の研究を主軸に行っているんだけど、宇宙機、例えば人工衛星を打ち上げるときには、大きな速度が必要だからすごく大きな力がかかるし、軌道上では温度変化も激しいから、それに耐えられる様な設計にしないといけないのは知ってるよね。でも人工衛星が重くなるほど、ペイロードの負担が大きくなるから、頑丈かつ軽量な物が求められる。あっ、ペイロードというのは直訳で有償荷重っていうんだけど、宇宙開発の分野でいえば宇宙機や…」

ガシャーーン

クリスタ・アルミン「!?」

ザワザワ

ミカサ「エレン、やめなさい…」

エレン「もう一度いってみろよ、ジャン!!」

ジャン「何度でも言ってやるよ……テメェは周りが見えてない、夢見すぎ野郎だってなぁ!!」グイッ

エレン「おい、やめろよ!服が破けちゃうだろうが!」

ライナー「おいおい、懐かしいな」

サシャ「中学の頃を思い出しますね」

ジャン「だいたい、宇宙に行きたいとか、ギャグでも笑えねぇよ」

エレン「子供達の将来を預かる職業のお前がそんな発言するなよ!」

ジャン「現実を教えるのも俺の仕事なんでな」ヘヘッ

エレン「人の夢を否定するのが好きなら、教師なんてやめちまえよ!生徒達が可哀相だからな!」

ジャン「テメェはもうすぐ三十路のおっさんだろうが!周りの迷惑も考えろよ!」

エレン「お前には全く関係ねぇ事だろ!!」

エレン「俺はちゃんと職にも就いてるし、誰にも迷惑なんてかけてねぇよ!」

ジャン「……はぁ?マジでいってんのかよ!!」

ジャン「もう俺らのクラスの女子で結婚してねぇのなんてレズかミカサくらいのも…」

ボコッ!!

ジャン「おえぇっ!!」ゴホゴホッ

ベルトルト(わぁ~痛そう…)

アルミン(あぁ~………)

クリスタ(えっ!?レズって……)

ミカサ「ジャン、少し黙って…」ギロッ

エレン「お、おいジャン、大丈夫か!?」

ジャン「とにかくお前はわかってねぇ!」

ジャン「夢は大切なモノの犠牲の上に成り立つって事を!」

ジャン「今、JAXAの日本人宇宙飛行士はたった12人だ!」

「それは9年前から変わっていねぇ!」

エレン「そ、そのくらい知ってるよ!!」

ジャン「いつ採用試験があるかもわからねぇ」

ジャン「万が一候補生になれたとしても、そこから2年の訓練」

ジャン「それでもなお、いつ宇宙に行けるかも、わからねぇときたもんだ」

ジャン「そんなの待ってたら、あっという間に子供も産めねぇクソババァに…」

ボコッ!!

ジャン「ぐへっ!!」ガクッ

ミカサ「ジャン、あなたは調子に乗りすぎた…」

アニ(ご愁傷さま…)

ミーナ(あらら…)

ユミル(……子供も産めねぇクソババアねぇ…)

マルコ「ストップ、ミカサ!これ以上は……ひとまず落ちつこうよ」

エレン「……なんなんだ、ちくしょう!!……俺は……俺は、ならなきゃいけないんだよ…絶対に……」

ミカサ「エレン、落ち着いて。あなたは何一つ間違ってない…」

キース「『エレン・イェーガー』」

キース「入学時は、宇宙飛行士という壮大な夢を抱えた、ごく普通の少年だった」

キース「学力も運動神経も並み。ときに彼を、夢見すぎ野郎と罵る者もいた」

キース「しかし、ある時期を境に彼は変わった」

キース「彼の努力と幼馴染であるアルレルトとアッカーマンの指導とにより、徐々に成績を伸ばし、地域でも一、二の進学校に入学する」

キース「それは彼が中学3年生の時、母親がある病気を患ったからだった」

キース「筋委縮性側索硬化症」

キース「筋肉の萎縮、低下をきたす神経変性疾患で、極めて進行が速く、発症者の半数ほどが3年から5年で呼吸筋麻痺により死亡する病気である」

キース「彼は医者を目指した」

キース「原因不明で治療法もない難病の母を助けるために」

キース「医者である父親でも治すことはできない、その病気を治すために」

キース「しかし2014年、国立大学医学部を卒業し、医者になったのと同じ年」

キース「母親は息を引き取る。まるで彼が医者になるのを見届けたかのように」

キース「彼が今、宇宙飛行士を目指すのは、宇宙の無重力空間でのみ行える研究や新薬開発に」

キース「難病の原因解明という、かすかな希望を見ているからだった」
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キース「『ミカサ・アッカーマン』」

キース「学生時、あらゆる面でずば抜けた成績を残し、周囲を驚かせる事が多々あった」

キース「かげでは無敵艦隊と呼ばれていた」

キース「その理由は、圧倒的な成績もさることながら」

キース「イェーガー絡みのもめ事(主にケンカ)をことごとく制圧」

キース「もとい解決したためと思われる」

キース「イェーガーと同じ高校、大学に進み、大学では看護学を専攻し、首席で卒業」

キース「2019年には特定看護師となる」

キース「どのような志で看護師を目指したかは謎である」

キース「現在は大学病院で研究を行なっているイェーガーのサポートなどに携わっている」
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ジャン(…なんだか意識が曖昧だ…)

ジャン(…頭があったけぇ…なんか懐かしい感覚……)

ジャン(これは確か……小さい頃にお袋に……)

「…ジャン」

ジャン(……誰かが俺の名前を…)

ジャン(……視界がぼやけてるな…)

「…ジャン、大丈夫?」

ジャン(……綺麗な黒髪が見える…)

ジャン(そういや……俺、ミカサにぶっ飛ばされて…)

パチッ

ミーナ「……やっと目、覚ましたね…ジャン…」

ジャン「……なんだ、お前か…」

ミーナ「ミカサが良かった?」フフフ

ジャン「………そんなんじゃねぇよ…」

ミーナ「………そっか」フフ

ジャン「………」

ミーナ「………大丈夫?」

ジャン「ん、そうだな、だいぶ良くなってきたな……ここは?」

ミーナ「ロビーのソファーだよ」

ジャン「そうか…………すまねぇな…」

ミーナ「……急にどうしたの?」フフ

ジャン「……別に……なんとなく…な…」

ミーナ「…あっそ」

ジャン「………」

ミーナ「………」

ジャン「………」

ミーナ「………」

ジャン「………なんも、言わねぇんだな…」

ミーナ「……なんか言って欲しいの?」

ジャン「………」

ミーナ「う~ん、今回は、ジャンが一方的に悪いと思うよ」

ジャン「………まぁ、そうだろうな…」

ミーナ「……聞かせてよ」

ジャン「ん?」

ミーナ「なんか言いたそうな顔してるよ」フフ

ジャン「………そうか?」

ミーナ「うん」

ジャン「…………あのさぁ、俺……」

ミーナ「うん!」

ジャン「………昔、ミカサの事が好きだったんだよ…」

ミーナ「……今も、じゃないの?」フフ

ジャン「……いや、今は……まぁ、嫌いではねぇけど……」

ミーナ「……うん、知ってるよ。ジャンがミカサを好きだった事くらい。」

ミーナ「だって………私、ずっと見てたもん!」

ジャン「……そうか」

ジャン「それでさぁ、俺、中学の卒業式の日」

ジャン「玉砕覚悟でミカサに告ったんだ…」

ミーナ「……うん」

ジャン「結果は惨敗だった」

ミーナ「……だろうねぇ~」

ジャン「で、その時、聞いちまったんだ……」
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2005年

ミカサ「ジャン…話って何?」

ジャン「あ、あぁ、えっと、そのことなんだけどな…」

ミカサ「……」

ジャン「お前もこの島を出るだろ…高校に行くから…」

ミカサ「……うん、それで?」

ジャン「こ、この際だから言っとこうと思ってな…」

ミカサ「………」

ジャン「は、初めて会ったときからさ…」

ミカサ「………」

ジャン「綺麗だなって思っててさ」

ミカサ「……そう」

ジャン「だから…俺と、俺とつ、つ、付き合ってくれねぇか!?」

ミカサ「つっつきあう?」

ジャン「…いや、付き合ってくれねぇか?」

ミカサ「………………ごめんなさい」

ジャン「……そ、そうだよな、き、急にすまないな…」

ミカサ「…………気持ちはうれしい…それに、あなたの事は嫌いではない」

ジャン「………」

ミカサ「でも、あなたの気持ちにはこたえられない…」

ジャン「………やっぱり…エレンが、好きなのか?」

ミカサ「!!………わからない」


ジャン「……わかんねぇわけねぇだろ…」

ミカサ「………ジャンは知ら知ってるかわからないけれど…

ミカサ「私の両親は、私が9歳の時に交通事故に巻き込まれて亡くなった」

ジャン「…あぁ、知ってる。なんとなくだが…」

ミカサ「私はそのとき、エレンに助けられて一命を取り留めた……」

ジャン「……た、助けられたって?」

ミカサ「エレンが重傷の私を見つけてくれて、グリシャおじさんに知らせてくれた…」

ジャン「……そういや、あいつの親父、医者だったな…」

ミカサ「私は身寄りのなかった、ので」

ミカサ「グリシャおじさんとカルラおばさんのご厚意でイェーガー家に養子として引き取られた…」

ジャン「……マジかよ…じゃあお前ら…」

ミカサ「……そう、エレンと私は姉弟」

ミカサ「なので、好きというのはおかしい、はず…」

ジャン「…………はぁ!?何言ってんだ?」

ミカサ「弟が好きって言うのは変…違わない?」

ジャン「………そんなの関係ねぇだろ…てめぇは馬鹿か?」

ミカサ「私は昔、家族を亡くした…だから」

ミカサ「できれば温かい家庭を作りたい…そう思う…」

ミカサ「…でも……姉弟では結婚もできないし…」

ミカサ「新しい家族も作れない…」

ジャン(なんで俺は、振られた相手の恋愛相談を聞いてるんだろうな……)

ジャン「………あのなぁ~兄弟かどうかで、好きって感情は変動しねぇんだよ…」

ミカサ「……」

ジャン「……それにな…」

ジャン「多分、法律上は結婚できるぜ、お前ら…」

ミカサ「!!……それは本当…?」キラキラ

ジャン(ミカサもこんな顔で笑うんだな…)

ジャン「いやほら、テレビかなんかだったかで聞いたことあるぜ…」

ミカサ「じゃあ、…私はエレンの事を好きでいていいの?」

ジャン「全く、問題ねぇ、よ……」

バッ!!

ミカサ「エレンに会いたい!!」

ジャン「じゃあ、行って来いよ…」

ミカサ「あっ、ジャン…」

ジャン「なんだよ」

ミカサ「本当にありがとう!!」

タッタッタッ

ジャン「あっおい、ミカサ!!」

ミカサ「……どうしたの、ジャン?」

ジャン「なんで俺なんかにこんな話をしたんだ?」

ミカサ「………最初に言ったでしょ?」

ジャン「いや、聞いきてねぇよ」

ミカサ「………あなたの事は嫌いじゃないって……」
__
____
_______
_______________

ミーナ「へぇ~そんな事がね~」

ジャン「…だからミカサの事をないがしろにしてるようなエレンに」

ジャン「ちょっといらついちまったんだよ……」

ミーナ「ふ~ん、そっか…そうなんですね~」

ジャン「………………すまねぇな…」

ミーナ「また謝るんだね……どうしてかなぁ?」

ジャン「こんな話……面白くないだろ?」

ミーナ「別に~!一途なところもジャンの魅力だしね!」

ジャン「………そうか…」

ミーナ「あっ!そろそろ戻ろっか?みんなも多分心配してるんじゃない?」

ジャン「…………もう少し、こうしててもいいか?」

ミーナ「何~?膝枕、気に入っちゃった?」

ジャン「あぁ、すげぇ落ち着く。これからも時々してもらいたいくらいだぜ」

ミーナ「もちろんいいよ!だって、私はジャンの奥さんじゃん!」

!?

!??

キース「『ジャン・キルシュタイン』」

キース「学生時から抜き身の性格で軋轢を生みやすかった」

キース「彼が私に「なんで教師なんて面倒な仕事をしようと思ったんですか?」と言ってきた事は、いまだに覚えている」

キース「どこまでも現実主義で、どこか、人を小馬鹿にしたようなそんな生徒だった」

キース「宇宙飛行士になりたいというイェーガーとは、いつも衝突を繰り返していた」

キース「ボット、カロライナと同じ高校に進学し、サッカー部でMFとして活躍」

キース「三年次には国立出場を決める」

キース「しかし、準決勝日と大学センター入試日が被ったため、国立競技場の舞台に立たないまま、彼の冬は終わる」

キース「司令塔のキルシュタインがいないチームは0-9の記録的大敗」

キース「チームを捨てた裏切り者と表現したメディアさえあった」

キース「落ち込む彼に、親友のボットはこう言ったそうだ」

キース「「今回の事は残念だったけど、君は現状把握する能力に長けているし、目的の為に非情な判断もできるから、指揮を執るのに向いている。だから指導者として、国立の舞台に立てばいいんじゃないかな」と」

キース「彼は大学の教育学部、大学院を経て、高校の物理教師になった」

キース「そして今は、サッカー部の顧問として、生徒達と国立を目指している」
___________________________

ミーナ「ほら、ジャン言ってきなよ!」

ジャン「おう、わかってるって…」

マルコ「あっ、ジャン、もう大丈夫なの?」

ジャン「あぁ。それよりマルコ…エ、エレンはどこにいる?」

マルコ「おいおい、ケンカはもうやめてくれよ…」

ジャン「そうじゃねぇよ、わび入れようと思ってな…」

マルコ「そうなんだ!!その成長は、それは友達として素直にうれしいよ…」

ジャン「うるせぇ!!で、エレンはどこだ?」

マルコ「エレンならあっちの奥の方にミカサといるよ、呼んでこようか?」

ジャン「いや、いい…」

スタスタ

マルコ(本当に大丈夫かな……少し様子を見に行くとしよう……)

スタスタ

ジャン「おいエレン、ミカサ…」

ミカサ「………」

エレン「ジャン……何の用だ?」

ジャン「……さっきの事なんだが………お前の考えを否定したいわけじゃなかったんだ」

ジャン「どう生きようとお前の勝手だしな…」

ジャン「だから……すまなかった…」

エレン「お、おう…まぁ、俺も熱くなりすぎたし…」

ジャン「ただよう…もう少しミカサを大事にしてやっても、バチは当たらねぇと思うぞ…」

エレン「はぁ?なんでミカサが出てくるんだ?」

ミカサ「…………」

ジャン「あの、ほらよぉ、お前ら……家族なんだろ…?」

エレン「う~ん、まぁ別に大事にしてねぇつもりはねぇけど…わかったよ」

ジャン「宜しく頼むぜ………ミカサも迷惑かけたな…」

ミカサ「…別に………私は何とも思ってない…」

ジャン「……よし、じゃあこれで手打ちにしようぜ」

エレン「あぁ、そうだな」

パン!

マルコ(仲直りできたみたいだね…よかった、よかった)

キース「『マルコ・ボット』」

キース「学生時から非常にまじめな優等生だった」

キース「不死鳥マルコと呼ばれていたが、理由は見当もつかない」

キース「高校では3年間、剣道部に所属、また掛け持ちで生徒会にも所属していた。その後大学でも剣道を続け、剣道4段を取得」

キース「大学卒業後、2013年6月に一年の浪人を経て、皇宮護衛官採用試験に合格」

キース「6カ月の皇宮警察学校の訓練を受ける」

キース「その後一年の実習を経て皇宮護衛官になる」

キース「また2018年に3歳年上女性とお見合い結婚」

キース「現在は警備を担当しているが、天皇皇后両陛下、皇族各殿下を最も近くでお護りする側衛官を目指し、努力を重ねる毎日だ」
______________________________

ミーナ「お~い、みんないったん集まって~!!」

ユミル「おっ、なんだ、なんだ?」

ミーナ「カメラマンの人が来たから、そろそろ集合写真を取るよ~!」

マルコ「集合写真ってなんか懐かしいなぁ」

ミーナ「キース先生はこの椅子に座ってください!」

キース「うむ」

ミーナ「じゃあ先生の周りに並んで~」

クリスタ「は~い!ユミル、一緒に写ろっ」

ユミル「仕方ねぇな!」

ミーナ「前は座って、後ろは少し屈んでね!」

ライナー「おう!」

ミーナ「ベルトルト、アニ!夫婦なんだから近付きなよ!」

ベルトルト「あっ、うん」

ミーナ「コニー、そこじゃ、小さすぎては入らないよ!」

コニー「うるせぇ!」

ミーナ「エレン!もうちょっと、左に寄らないと映らないよ!!」ニヤリ

エレン「そ、そうか?ミカサ少し寄るぞ」

ミカサ「…か、構わない……」

ミーナ「あっ、ベルトルトはやっぱりでかいから後ろで…」

ベルトルト「………うん」

アニ「なんであんたが、カメラマンより仕切ってるんだい…」

ミーナ「大丈夫!私が後ろについててあげるから!」

アニ「いらないよ…」

ミーナ「アルミン、隣、私は入るから空けといてね~」

アルミン「うん、了解!」

ミーナ「ミカサ、表情が硬いよ、笑って!」

ミカサ「……笑ってるつもり…」

ミーナ「……そ、そうだね…よし」

ジャン「……ピッコロ」

ライナー「ブッ~、先生の頭の上でピースって」

ベルトルト「それはさすがにやめといたほうが…」

ミーナ「ハイ、そこふざけない~」

ユミル「言われてるぞ、サシャ!」

サシャ「失礼な!私じゃないですよ」モグモク

ミーナ「サシャ、食べるの、少し我慢して!」

サシャ「無理です!!」

ミーナ「………じゃあ、撮るよ~!」

タッタッタ

ミーナ「ハイ、チーズ」

カシャ!

キース「『ミーナ・キルシュタイン』旧名ミーナ・カロライナ」

キース「学生時は学級委員を務める」

キース「孤立気味だったレオンハートとすら仲が良い、とにかく明るく元気な女の子だった」

キース「浮いている人がほっとけない性格なのかもしれない」

キース「高校ではサッカー部のマネージャー務める」

キース「『努力・友情・勝利』の魅力に取りつかれる」

キース「卒業後は漫画の専門学校に進学すると同時に、漫画家活動を始める」

キース「また、成人式の二次会のときの彼女の積極的なアピールから、キルシュタインとの交際が始まる」

キース「5年間連載を続けてきた『修斗(しゅうと)のサッカー』が終了するのを期に、2017年に結婚。現在に至る」
___________________________

ライナー「ユミル、ちょっといいか?」

ユミル「よくねぇ~よ、帰れ」ゴクゴク

ライナー「ちょっと待て、俺、なんかしたか?」

ユミル「……クリスタなら、あっちでアルミンと喋ってるぜ…」

ライナー「……いや、お前に、聞きたい事かあるんだが…」

ユミル「……なんだよ、面倒くせぇな…」チッ

ライナー「………クリスタは今付き合っている奴とかはいるのか?」

ユミル「そういや、ハンナとフランツは来てねぇんだな、今日…」

ライナー「露骨に話題を変えないでくれ…」

ユミル「………そんなの本人に聞きゃあいいだろうが…」

ライナー「俺はそれでもいいんだが……お前はそれでいいのか?」

ユミル「はぁ?……言ってる意味がわかんねぇよ…」

ライナー「俺が思うに、クリスタは俺に気があると思うんだ…」

ライナー「俺に対して特別に優しいし」

ユミル「ライナーさんよ…何がいいたいんだ?」

ライナー「俺達も、もういい年だろ?そろそろ身を固めたいと思ってなぁ」

ユミル「………」

ライナー「俺は今年、3年18億の大型契約を結んだ」

ライナー「きっと何一つ不自由はさせないし、幸せにする自信はある」

ライナー「悪い話ではないと思うんだがな……お前はどう思う?」

ユミル(幸せにする自信がある…か…)

ユミル「…さぁな……でもまぁ、彼氏はいないと思うぜ…」

ライナー「…それは俺が告白をしても…問題ないって事でいいんだな?」

ユミル「………あぁ。そういうことになるな」

ライナー「……そうか…それは、良い事を聞いた。恩に着る」

ユミル「…………あぁ」

ユミル「…………」ゴクゴク

ライナー「あっ、そうだ、ユミル…」

ユミル「……まだ……なんかあるのか?」

ライナー「フランツとハンナは正月早々、2人仲良く海外旅行だそうだ」

ユミル「……あっそ…」

ユミル「…………」ゴクゴク

キース「『フランツ』『ハンナ』」

キース「彼は学生時から仲が良く、バカ夫婦と呼ばれていた」

キース「フランツとハンナは同じ高校を卒業」

キース「フランツは鉄道会社に就職、ハンナは短大を経て、保育士となり就職。2012年に結婚する」

キース「しばらくは夫婦二人の時を楽しみたいと子供は作っていない」

キース「おそらく今この時も、海外で2人仲良く楽しんでいるのだろう」
______________________________

クリスタ「光年?」

アルミン「光年っていうのは光が一年で進む距離の事を言うんだけど…」

クリスタ「そうなんだ……光で一年…」

アルミン「宇宙の広さは150億光年になるといわれていてる!」

クリスタ「ほふぇ…150億……想像もつかない…」

アルミン(ほふぇ…って…かわいい)

アルミン「そんなこと考えてると、小さな悩み事なんてどうでもよくなると思わない?」

クリスタ「確かにそうかも!」

クリスタ「………昔から思ってたけど、アルミンって宇宙の話をしてると、すごい生き生きしてるもんね」フフフ

アルミン「えっ、そうなのかな…」エヘヘ

クリスタ「目がキラキラしてるっていうか、夢見る少年って感じ!」ニコッ

アルミン「やめてよ~、僕ももう三十路のいい大人なんだから!」テレテレ

クリスタ「フフフ、やっぱりアルミンも宇宙に行ってみたりしたいの?」

アルミン「そうだねぇ~、正直言うと、凄く行ってみたいかな!」

クリスタ「それは、どうして?」

アルミン「う~ん、改めて聞かれると言葉に迷うけど…」

アルミン「単純に景色を見てみたいんだと思う」

クリスタ「景色?」

アルミン「うん!きっかけはおじいちゃんが買ってくれた宇宙大全集っていう本なんだけどね」

アルミン「その本の中の宇宙の景色はまるでこの世のものとは思えない美しさだった!」

クリスタ「確かに神秘的な感じだよね」フフ

アルミン「そうなんだ!オリオン大星雲、アンドロメダ銀河は有名だよね」

アルミン「それにキャッツアイ星雲、ばら星雲なんていうのも綺麗だし、魔女のほうき星雲なんていうのもあるんだ!」

クリスタ「面白いネーミング…すごい見てみたいかも!」

アルミン「僕のお勧めは、ばら星雲かな。冬の天の川の中にあるんだけど、あっ!」

アルミン「携帯電話に画像があるんだけど、ち、ちょっと待ってね!」ゴソゴソ

クリスタ(アルミン、なんかかわいい)

アルミン「えぇ~と、これなんだけど、ほら!!」パッ

クリスタ「…………すごく………綺麗……」キラキラ

アルミン「でしょ!」

アルミン「これはほんの一例でさぁ、宇宙にはもっと数えきれないほどこんな景色が散らばっているんだ…」

アルミン「僕はそれをこの目で見てみたいんだ!!」

クリスタ「なんだか、とっても素敵ね……」フフフ

アルミン「まぁ人類がそんな事が出来るのは、多分ずっと先の事なんだろうけどね」

キャハハ、ウフフ

ユミル「………」ジー

キース「『アルミン・アルレルト』」

キース「学生時から全国模擬試験で上位を取るほどの頭脳、またそれを生かした非凡な発想を持っていた」

キース「イェーガーに宇宙の魅力を伝えた張本人である」

キース「イェーガーとアッカーマンと同じ高校に進学。体力向上のため陸上部に入るが、三年間補欠」

キース「高校を卒業し、首席で日本一の大学の航空・宇宙工学専攻に入る」

キース「その後大学院にて修士課程2年、博士課程3年修了する」

キース「30の若さで准教授になるほどの研究成果を収めている」

キース「同校に今年入学してきた11歳下の女性に告白され、密かに交際に発展している噂があるが」

キース「研究が忙しいため、なかなか会うことのできない日々が続いている、という噂だ」
______________________________

サシャ「ユミル……何見てるんですか?」バクバク

ユミル「ん?クリスタと~~アルミン」ゴクゴク

サシャ「あぁ¬、スゴイ楽しそうですね~」モグモグ

ユミル「……んなことは、わかってるよ、バーーーカ!!」ゲフッ

サシャ「……なんか、急にひどくないですか?」ムシャムシャ

ユミル「うるせぇ~よ!というか……お前……誰?」

サシャ「なにいってるんですか、サシャですよ、サシャ!」

ユミル「あぁ~いもねぇ、芋、芋、妖怪芋女」ヒャッヒャッヒャ

サシャ「…全然面白くないですよ、ユミル、ちょっと酔いすぎじゃないですか!?」

ユミル「あぁ?酔ってねぇから~!!てか、テメェがシラフなだけだろ!!」

サシャ「…当たり前ですよ、私は飲んでませんから…」

ユミル「お前馬鹿か?じゃあ飲めばいいだろ」

サシャ「ちょっと何言ってるかよくわからないです」

ユミル「細かい事はいいんだよ!ほら、さっさと飲めよ!」ガシッ

サシャ「ちょっと待ってくださいよ、今お酒は控えてるんですよ!」

ユミル「なんでだよ!!」チッ

サシャ「ほら今、おなかに赤ちゃんいますから…」

ユミル「はぁ?意味わかんねぇ…」ゴクゴク

サシャ「ユミル、それ、もう入ってませんよ」

ユミル「マジか!ちょっと注いでくる……」ガラッ

グラッ!

サシャ「ちょっ、大丈夫ですか?」

ユミル「あ~?なにがだよ?」

サシャ「足元ふらついてますよ!!

ユミル「大丈夫、大丈夫」フラフラ

サシャ「あ~、もう!私が注いできますから…休んでてください」

ユミル「はぁ?だから、大丈夫って言ってるだ…」

ズルッ!

サシャ「ユミル!!」

ドテン!!

サシャ「いてて、ちょっと、大丈夫ですか」

ユミル「あぁ、わりぃ、わりぃ…」

ザワザワ

コニー「おい……何やってんだ!!」

ユミル「…なにってちょっと転んだだけだろうが、チビ…」ヒック

コニー「おい大丈夫か、サシャ!!」

サシャ「あっ、少し尻もちついただけですから……」

コニー「ひとまず、この椅子に座れ…立てるか?」ガタッ

サシャ「はい、全然平気です…」

ユミル「お熱いなぁ~二人とも!!」ヒューヒュー

コニー「なぁクソ女…二度と喋れねぇようにしてやろうか!?」

サシャ「ちょ、コニー、やめてください…」

コニー「自分が何やったかわかってんのかブス!!」

ユミル「な、何そんなに怒ってんだよ…」ハハハ

コニー「ふざけんなよ!!子供が流れちまったらどうすんだよ!!」

ユミル「えっ……!?」

サシャ「も、もう安定期ですから、大丈夫ですよ…」

コニー「お前は黙ってろ!!」

コニー「ユミル…てめぇは、昔からよくからかってくる奴だったよなぁ」

コニー「でもまぁ、人の気持ちがわからねぇ奴ってわけでもないと思ってたし…」

コニー「お前なりのコミニュケイション?だと思って笑って済ましてきたがよぉ…」

ユミル「…………」

コニー「でも今回は違う!」

コニー「もしもの事があったら、きっと俺もサシャも絶対笑えねぇぞ…」

コニー「そんな事もわかんなくなるまで飲んでんじゃねぇよ!!」

ユミル「………………」

ユミル「………………あぁ」

ユミル「…………私、どうかしてたよ……わりぃ」

ユミル「…………………ホント悪かった…」

コニー「…………まぁ、今度から気をつければいいけどよぉ…」

ユミル「……サシャ…悪かったな」

サシャ「そんな、全然ですよ!えっと……気にしないでください…」

シーン

ユミル「……ちょっと……風当たって、酔い覚ましてくる…」フラフラ

サシャ「ユ、ユミル……」

トボトボ

ガチャ パタン

シーン

ベルトルト(………)

ライナー(おい、おい)

アニ(何、この空気…)

アルミン(…どうかしたのかな?)

クリスタ(………ユミル?)

エレン(何か、あったのか?)

ミカサ(…わからない)

ミーナ(あらら…)

マルコ(…またケンカなのかい?)

ジャン(誰か何とかしろよ…)

サシャ「……コニー」

コニー「ん、なんだ?」

パチン

コニー「!?」ジーン

サシャ「コニーのアホ!!あぁーまでいわんでもいいやろうに!」

サシャ「ユミルがかわいそうやん!!謝ってきーよ!!」

コニー「!?…お、俺が悪いのかよ!?」

サシャ「そうにきまっとるやろっ、謝ってくるまで口きかんけぇ!!」フン

スタスタ

コニー「………なぁ、なんで俺が悪くなるかわらからないが…」

コニー「…それは俺がバカだからじゃないよな…?」

マルコ「コニーは多分悪くはないと思うよ…まぁ強いて言うなら空気を悪くしたくらいかな…」

コニー「だ、だよな!!」

ミーナ「でも、ちょっと強くいいすぎなんじゃない?ユミルも悪気はなかったと思うし…」

アニ「あんた、大げさすぎるんだよ…」

コニー「いや、でもよ~…」

ライナー「男には折れなきゃいけない時がある…それが今だ…」

ジャン「まぁ謝ってこいよ…口ききたかったら」ククッ

コニー「あぁ…もう、どうでもいいや…仕方ねぇ…謝ってくる…」

キース「『コニー・スプリンガー』」

キース「学生時からかなり頭の回転が鈍く、手のかかった生徒第2位に記憶されるほどだった」

キース「私の言う事を間違ってとらえて行動してしまう事が多々あった」

キース「中学卒業後、104期生の中で唯一この島に残った生徒だ」

キース「この島の漁師協会に所属している父と共に漁に出ることを決めたのだ」

キース「その後高校を卒業したブラウスにプロポーズをし、そのまま結婚」

キース「プロポーズの言葉は「魚だけなら死ぬほど食べさせてやる」だった」
______________________________

キース「『サシャ・スプリンガー』旧名サシャ・ブラウス」

キース「学生時から、型破りな性格で学校でも浮いていた」

キース「手のかかった生徒堂々の第1位だ」

キース「授業中、蒸かした芋を食べだしたり、フランスパンを食べたり、魚肉ソーセージを食べたり、とにかく手を焼いたのを覚えている」

キース「高校を卒業後、島に戻り結婚」

キース「専業主婦の片手間に美人フードファイターとして、大食い選手権などのテレビ番組に出演するために、たびたび島を行き来している」

キース「2011年に第1子の女の子、2013年第2子、第3子の双子の男の子達、2016年に第4子の女の子、2018年に第5子の女の子、今年の5月に第6子を出産予定」
______________________________

見ている人いないかもですが、眠いので、ひとまず一旦切ります。
初投稿なので、色々見苦しいところもあると思いますが、
QJrRQMuYさん、初レスの時すごく嬉しかったです。一応全部書いてるので大丈夫です。
0AmvF1P6さん、すみません。映画は詳しくないです。
HF7wpntUさん、そこがサシャのいいところですね。ベルトルさんは報われました。
947W1Tk2さんFw0Xlz6さん、はい、なんとなく参考にしました。他の生徒もちょいちょいいろんなのを参考にしてます。
1c6BT4BAさんQXMECXg.さん、勝手ながら、ミーナは捏造の犠牲になってもらいました。
2/3位終わったので、明日の夕方過ぎくらいに残り書いて完結させます。
長文失礼しました。

みてたよー!
おもしろい
期待

乙です
それと>>1みたいな感じにレスすると
>>1の部分が青くなると思います
これ使った方がレス返しは楽ですよ

ベルトルトさんよかったな
期待

すごい面白いよマジで

コニサシャ夫婦いいな

面白い

面白いよ

面白い
アルミンがイメージ通りだわ

とても面白いです。

明日の夕方じゃなくて、今日の夕方でした。すみません。
>>97さん、見ててくれたんですね、ありがとうございます
>>98さん、指摘どうもです。さっそく使ってみました
>>99日本のベルトルトさんも喜んでると思います
>>101良い関係性ですよね
>>104最高のほめ言葉です
他の皆さんもレス嬉しかったです
では、最後まで書いていきます

クリスタ「ユミル………話聞いたよ……大丈夫?」

ユミル「ん………クリスタか」

ユミル「悪いな、せっかくの楽しみにしてた同窓会だっていうのに……」

クリスタ「そんな事どうでもいいよ…………それより水でも、持ってこようか?」

ユミル「いや………いい…」

クリスタ「………そう」

ユミル「…………」

クリスタ「…………」

クリスタ・ユミル「「あのさぁー…」」

クリスタ「えっ、なに、ユミル…」

ユミル「ん、お前から言えよ、クリスタ……」

クリスタ「じゃあ、私から言うね…」

ユミル「おう」

クリスタ「あのね……ユミルがこんなになるまで飲んだのって初めて見たんだよね」

ユミル「……そうだっけか?」

クリスタ「…だから、もしかして…何かあったのかなって」

ユミル「……はぁ?」

クリスタ「何か悩み事とかが…あるんじゃないの?」

ユミル「……なんで急にそうなんだよ…」

クリスタ「わたしじゃ、頼りないかもしれないけど、話くらいなら…」

ユミル「あのなぁ~私は、久しぶりのクラスメートとの再会にテンションが上がっちまっただけだぜ!?」

クリスタ「……本当に?」

ユミル「あぁ…だから安心してくれよ…」

クリスタ「………そっか…よかった」

ユミル「…………」

ユミル(やばい…なんか急に吐き気が……)

クリスタ「じゃあ次はユミルの…えっ?ユミル!?」

ユミル「おぇ~…やばい…吐ぎぞう…」ウッ

クリスタ「ト、トイレまでもちそう?」アセアセ

ユミル「うっ、ごめん…たぶん無理…」

クリスタ「えっと、あっ!そうだ、エコバック!…も、もう少し我慢して、ユミル!」ガサ

ユミル「でも、おま、お気に入りの…」ウッ

クリスタ「こんなのまた別の買えばいいんだから…ほら、この中に…」サッ

ユミル「うぅ…悪いグリズダ!!」バッ
___________
________
_____

クリスタ「どう…?少しは楽になった?」サスサス

ユミル「ひとまず…吐き気はおさまった……ごめんな、クリスタ…」

クリスタ「ユミル…謝ってばっかりだよ…さっき言ったでしょ、私を頼って、って」フフ

ユミル「…………あぁ」

クリスタ「ほら、口元が…よいしょ…」フキフキ

ユミル「………」

ユミル(……なにやってんだろうな、わたしは……情けねぇ…)

クリスタ「いったん洗面所に口をゆすぎに行こう……動ける?」

ユミル「あぁ、もうだいぶ良くなったから……」

ユミル「もう、戻ってろ…一人で行けるから…」

クリスタ「遠慮しなくていいよ。私も一緒に…」

ユミル「クリスタ、頼むからさ…」

ユミル「せっかくの同窓会を、これ以上邪魔したくないんだ…」

クリスタ「で、でも……」

ユミル「私はロビーで休んでるから…なぁ?」

クリスタ「………うん、わかった」

ユミル「…何か困った事があったら絶対、携帯に連絡してよね!」

ユミル「あぁ、そうするよ…」

ユミル「…ありがとな、クリスタ…」ナデナデ

クリスタ「エヘヘ…じゃあ……またあとでね!」

タッタッタ

ユミル「…………」

ユミル(あぁ~動くの、きつい……)

「おい、調子はどうだ?」

すみません、ひとつ前なしで。

ユミル「クリスタ、頼むからさ…」

ユミル「せっかくの同窓会を、これ以上邪魔したくないんだ…」

クリスタ「で、でも……」

ユミル「私はロビーで休んでるから…なぁ?」

クリスタ「………うん、わかった」

クリスタ「…何か困った事があったら絶対、携帯に連絡してよね!」

ユミル「あぁ、そうするよ…」

ユミル「…ありがとな、クリスタ…」ナデナデ

クリスタ「エヘヘ…じゃあ……またあとでね!」

タッタッタ

ユミル「…………」

ユミル(あぁ~動くの、きつい……)

「おい、調子はどうだ?」

ユミル「ん………今度はライナーさん、かよ…調子は最悪だぜ…」

ライナー「コニーは謝りに来たか?」

ユミル「ん、あぁ。ちょっと前に……私が完全に悪いのに、全く意味わかんねぇよ…」ハハッ

ライナー「……まぁそうだろうな…」

ユミル「………で、今度は何の用だ?」

ライナー「あぁ、その事なんだが」

ライナー「ここのホテルの一室を借りたから、お前はそこで休んでろ…」

ユミル「おい……何勝手なことしてんだよ、お前…」

ライナー「俺は幹事だからな……それに、こんな所で転がられてても迷惑だ…」

ライナー「ほら、背中に掴まれ…部屋まで運んでやる…」

ユミル「………はぁ?バカじゃねぇのお前…」

ライナー「まぁ部屋で寝とけ…」

ライナー「クリスタに心配かけたくないんだろ?」

ライナー「そっちのほうが俺も都合がいいしな…」ハハッ

ユミル「…………チッ、仕方ねぇ…ホテル代は後で返すからな…」ガシッ

ライナー「あのときの質問のお礼みたいなもんだ、気にするな」

グイッ

ライナー「ヨッと……お前、意外と軽いな…」

ユミル「あぁ?知らねぇよそんなの…さっさと行けよ……恥ずいだろ…」

ライナー「ハハッ…そうだな…えっと、エレベーターは、と…」スタスタ

ユミル「…………」

ライナー「おっここか…」

チン 

ライナー「301、三階だな…」ポチッ

ユミル「…………ずっと、さぁ…」

ライナー「ん?何か言ったか?」

ユミル「私、ずっと、思ってたんだよ…このままでいいのかって…」

ライナー「なにがだ…?」

ユミル「今のままじゃあ、クリスタは幸せになれないんじゃないかって……」

ライナー「………」

ユミル「私がクリスタの幸せを邪魔してるんじゃないかって…」

ライナー「……それは考えすぎだろう…」

ユミル「あのさぁ、もしも…」

ユミル「…お前がクリスタに告って、もし万が一、クリスタがいいっていうならさぁ…」

ライナー「…おう」

ユミル「絶対…幸せにしてやってくれよな…」

ライナー「………おう…当然だ!」

ユミル「………そりゃあ、よかった…」

チン

スタスタ

ライナー「301、301……ここ、か。着いたぞ、ユミル…ここまででいいか?」

ユミル「あぁ、助かった…迷惑かけたな…」ストッ

ガチャ

ライナー「おう、ゆっくり休めよ…」

バタン

ユミル(ひとまず、うがいするか…)

ガラガラ ペッ ガラガラ ペッ

ユミル(きつい…時間まで寝るとしようかね…)

フラフラ モフッ ゴロッ

(あっ、ユミル~!着替えないと服がシワになっちゃうよ)

ユミル(……服は…まぁいいか…)

ユミル「…………」

ユミル(これで、いいんだろうな。きっと…)

ユミル(なんだろうな、この気持ち)

ユミル「………つらい…」

キース「『ユミル』」

キース「こんな小さな島に、なぜか1994年に新設された児童養護施設で育った生徒だ」

キース「どういう家庭の事情があったかは知らないが4歳の時に第一期生としてその施設に預けられた」

キース「学生時は多少がさつだが、面倒見の良い姉御肌の生徒だった」

キース「特に同じ施設で育ったクリスタとは姉妹のような関係だった」

キース「高校、大学と奨学金制度を利用して進学」

キース「地方公務員となり壁外の市役所に就職して、現在も働いている」
______________________________

ライナー「皆さま、会場のお時間が迫っておりますので、このあたりで一旦締めさしていただきます」

ライナー「本日はお忙しい中、お集まりいただきありがとうございました」

ライナー「今日という時を、皆さまと過ごせたことを大変うれしく思います」

ライナー「まだまだ飲み足りない、話し足りないという方もいらっしゃると思いますので
この後、二次会を予定しております。」

ライナー「お時間に余裕がある方は、ぜひご参加ください」

ライナー「では最後に、キース・シャーディス先生のお言葉で、この会を締めていただこうと思います。では…」

キース「はじめ、私の事は気にせず皆は楽しんでいってくれとは言ったが…」

キース「本当に好き勝手やっていたな」

キース「今日の貴様らを見ていると、あの頃の記憶が昨日の事のように思い出された」

キース「この壁内島を旅立って14年」

キース「多くの経験を経てきただろう」

キース「そして、これからも多くの壁や困難が貴様らに訪れるだろう」

キース「だが私は、貴様らはその壁を、いとも容易く軽々と飛び越えて行く事を信じている」

キース「以上だ」

パチパチパチッ
_____
__

ライナー「クリスタ!」

クリスタ「あっ、ライナー、幹事、お疲れ様!!どうしたの?」

ライナー「ちょっと話があるんだが……いいか?」

キース「『クリスタ・レンズ』」

キース「彼女もユミルと同じ児童養護施設の第一期」

キース「噂では彼女の親族がこの施設の創業者と聞くが定かではない」

キース「学生時から人や動物に好かれやすく誰にでも優しい性格である一方」

キース「人の事を簡単に信じすぎて、騙されやすそうな生徒だった」

キース「ユミルと同じく奨学金で高校、大学と卒業し、デパートの販売員に就職するが、2014年に退職」

キース「その後ペットショップでアルバイトを始める」

キース「2017年にトリマーの資格を取得し、現在は転職して、正社員として動物病院専属のトリマーとして働いている」
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ガザゴソ

「ん、んぅ~…あぁ~よく寝た…」ムニャムニャ

「あっ、ユミル、起こしちゃった?」

ユミル「ん…クリスタ…今、何時?」ゴシゴシ

クリスタ「今は、えっと…15時半かな」

ユミル「ん…?あぁ、そういや、私ら同窓会に……」

クリスタ「あっ、もう同窓会終わったのか?」バッ

クリスタ「うん。今は多分、二次会をやってるところくらいじゃないかな」

ユミル「………別に、お前も二次会に行って来ててよかったのに…」

クリスタ「……私もちょっと疲れちゃったから…」ゴロッ

ユミル「………そうか」

クリスタ「ユミルは、体調は良くなった?」

ユミル「あぁ。もうなんともねぇかな…」ふぁ~

クリスタ「そっか、それは良かった!」

ユミル「心配かけたな」

クリスタ「いえいえ」フフ

ユミル(あ~、なんか口の中気持ちわりぃ…歯磨こう…)スタスタ

シャコシャコ ガラガラ ペッ フキフキ

ユミル「そういえばさぁ~…」

クリスタ「ん、なに?」クルッ

ユミル「…ライナーから、なんか言われなかったか?」

クリスタ「あっ、うん…でも……なんでユミルが知ってるの?」

ユミル「いやその、この部屋に運んでもらった時、なんかそんな感じの事言ってたからな」

クリスタ「へぇ~、ユミルにも言ってたんだね…」

ユミル「ん、あぁ…」

クリスタ「……ライナーと話してね…私、ユミルに伝えなきゃいけないと思った事があるの…」

ユミル「………あぁ、いってみろ…」

クリスタ「私、私ね…」

クリスタ「ユミルと一緒に居たいの…できればずっと…」

ユミル「…………」

クリスタ「ユミルは迷惑かもしれないけど…これが私の本当の気持ち……」

ユミル「……それはつまり、ライナーを断ったってことか?」

クリスタ「えっ、何の事…?」

ユミル「だから、ライナーの告白を…」

クリスタ「ユミル、ちょっと待って!?…私、告白なんてされてないよ…?」

ユミル「…………えっ?」
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ライナー「ちょっと話があるんだが……いいか?」

クリスタ「うん。どうかしたの?」

ライナー「この後の二次会の件なんだが、お前はどうするんだ?」

クリスタ「……私は遠慮しようかなと思ってるの」

クリスタ「ユミルがあの状態だし…」

ライナー「…ユミルは多分、寝てるんじゃないか?」

クリスタ「うん、でも今日は、そばにいようと思うの…」

クリスタ「今日、ユミル、なんかいつもと様子が違うっていうか……変な感じだったから」

ライナー「…そうか」

クリスタ「だから、行けなくてごめんね」

ライナー「それは仕方ないな………クリスタ、一つ聞いていいか?」

クリスタ「えっ、うん、いいよ」

ライナー「お前にとって、ユミルってどんな存在なんだ?」

クリスタ「どんな、存在?」

ライナー「ただ単純に興味を持ってな…」

クリスタ「う~ん、どうなんだろ………やっぱり友達、なのかな?」

ライナー「ん?なんで疑問形なんだ?」

クリスタ「………正直わからないの」

ライナー「わからない?」

クリスタ「別に小さい頃から一緒に住んでるからって、家族ってわけでもないし…」

クリスタ「もちろん恋人ってわけでもない…」

クリスタ「ただの友達って言ってしまえばそうなんだけど……」

クリスタ「なんかそれも違う気がする…」

クリスタ「……だからしっくりくる言葉がないって感じなんだよね…」

ライナー「……そうなんだな」

クリスタ「じゃあ、私も一つ聞いていい?」

ライナー「おう、かまわないぞ」

クリスタ「ライナーは昔からベルトルトの仲が良いでしょ?」

ライナー「あぁ、まぁ幼馴染だからなぁ」

クリスタ「もし、ずっと同じ家で生活するとしたら、やっぱり嫌かな?」

ライナー「…まぁ、嫌ってほどでもないが……いや、ずっとは嫌だな…」

クリスタ「そ、そうだよね……」

ライナー「それが…どうかしたか?」

クリスタ「あのね、最近よく思うの…」

クリスタ「やっぱりユミルも迷惑なんじゃないかって…」

ライナー「……迷惑?」

クリスタ「私ね、昔からユミルに甘えてた部分があると思うの…」

クリスタ「…進路だったり、住む所だったり、今の生活だったりで…」

クリスタ「ユミルは優しいから何も言わないけど…」

クリスタ「このまま一緒にいたら、ユミルの邪魔になっちゃうんじゃないかなって…思うの…」

ライナー「…………」

(私がクリスタの幸せを邪魔してるんじゃないかって…)

クリスタ「だから、そろそろ引っ越すべきなのかなって…」

ライナー「クリスタ、お前はどうなんだ?」

クリスタ「えっ?」

ライナー「ユミルがどうこうじゃなくて、お前はどうしたいんだ?」

クリスタ「………」

クリスタ「……でも…」

ライナー「お前の本音をぶつけてみろ…きっとユミルも本音で返してくれるさ…」

クリスタ「そう、そうだね……ライナー、ありがとう!私言ってみる!!」

ライナー「おう、頑張れ」
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クリスタ「って会話があったんだけど……告白って…?」

ユミル「いや、冗談だよ、冗談!ひっかかったな!!」

ユミル(あいつがそんな事をねぇ~…)

またもすみません。上のなしで

ライナー「一緒に居たいか、そうじゃないか…それだけだろ?」

クリスタ「……でも…」

ライナー「お前の本音をぶつけてみろ…きっとユミルも本音で返してくれるさ…」

クリスタ「そう、そうだね……ライナー、ありがとう!私言ってみる!!」

ライナー「おう、頑張れ」
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クリスタ「って会話があったんだけど……告白って…?」

ユミル「いや、冗談だよ、冗談!ひっかかったな!!」

ユミル(あいつがそんな事をねぇ~…)

クリスタ「…………それで…私は本音を言ったけど……返事は…?」

ユミル「ん?……私の………本音ねぇ~………」チラッ

クリスタ「うん」ジィー

ユミル「う~ん、本音は……クリスタには結婚して幸せになってほしいと…」

クリスタ「……そう…」シュン

ユミル「いや……そうじゃないか……」

クリスタ「えっ?」

ユミル「私の本音……だよな…」

ユミル(…私の本音………どれだ……?)

ユミル(どれが、私の本当の気持ちなんだ…?)

ユミル(……嘘…妥協…体裁…………)

ユミル(いろんな気持ちで塗り固めて……閉じ込めた…私の本当の気持ち)

ユミル(混ざり合って、わからねぇけど……)

ユミル(クリスタの為に伝えなきゃ……)

ユミル(いや、私の為か…?)

ユミル(…もういいや)

ユミル(ぐちゃぐちゃのままだが……言おう)

ユミル「クリスタに、結婚して幸せになってほしいのは事実……だ……」

ユミル「愛し合う幸せ」

ユミル「結婚する幸せ」

ユミル「子供を産む幸せ」

ユミル「到底、私には与える事が出来ない多くの幸せがあって……」

ユミル「そんな幸せをお前から奪う事はできないと思う」

クリスタ「………わ、私は」

ユミル「……でも一方では…」

ユミル「ずっと一緒に居たい自分がいる」

クリスタ「………」

ユミル「仕事の間も気づいたら、お前の事考えてるし」

ユミル「早く会いたくて、車で迎えにも行く」

ユミル「カレーしか作れなくても、お前の料理が食べたし」

ユミル「…時々口ずさむ歌も妙に心地いい」

ユミル「……一緒に家に居ると安心する」

クリスタ「………ユミル」

ユミル「正直、今の生活は凄い楽しい……」

ユミル「きっと、このままじゃ良くねぇと思いがならも……」

ユミル「この生活を続けている自分がいる」

ユミル「……居なくなるのを考えると……つらいし」

ユミル「お前が、他の奴と楽しそうだと、不安になる…」

ユミル「素直に応援できない自分が……情けなくて、嫌になる…」

ユミル「キモいかもしれねぇけど……」

ユミル「お前のどんな表情も一番近くで見ていたい……」

ユミル「私は自分の為に生きてるつもりだし、お前も自分の為に生きてほしい」

ユミル「でも……私はお前の為に生きたいし、お前には私の為に生きてほしい」

ユミル「その二つの本音が頭の中で、ずっと交わらないで」

ユミル「ぐるぐる、ぐるぐる回っている」

ユミル「っていうのが私の本音だ…」

ユミル「ハハハ、悪い、自分でも言ってるのかかわからねぇな……」

クリスタ「…………」ポロポロ

ユミル「………おいおい、泣かないでくれよ、クリスタ…」

クリスタ「だって、だって…」ポロポロ

ユミル「……ごめんな、こんな汚い本音ぶつけちまって…」

クリスタ「……全然……汚くなんて……」ポロポロ

ユミル「別に、お前を泣かせたいわけじゃなかったんだ。忘れてくれ……」

クリスタ「違う、違うの、ユミル!」ポロポロ

クリスタ「私も……ずっと同じようなこと、考えてたから…」ポロポロ

ユミル「…………」

クリスタ「それに……ユミルも……泣いてるじゃない…」ポロポロ

ユミル「……そういや……そうだな…」ゴシゴシ

クリスタ「ねぇ、ユミル…」

ユミル「ん……」

クリスタ「落ち着くまで抱きついてて、いい?」クシャクシャ

ユミル「抱き枕じゃないんじゃなかったのか?」

クリスタ「今回は、ユミルが抱き枕だから………いいの!」エヘヘ
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ユミル「あぁ!!」

ユミル「やばい、クリスタ、起きろ!!フェリーの時間が!!」

クリスタ「ユミル~もう食べられないよ~」フミャフミャ

ユミル「ベタな寝言を言ってる暇はねぇんだよ!」ユサユサ

クリスタ「そ、そんな~でもユミルが言うなら、いいよ」フミャフミャ

ユミル「良くねぇよ!起きてくれよ!!」ユサユサ

クリスタ「……私も好き」スゥ~スゥ~

ユミル「…知らねぇよ!!……あぁダメだ、これ絶対起きねぇよ!」アセアセ

ユミル「………仕方ねぇ」チッ
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ダッダッダッ

ユミル「ぜぇ~はぁ~ぜぇ~はぁ~…間に、合っ、た……」

クリスタ「……」スヤスヤ

サシャ「あっ、ユミル」

ユミル「よう、サシャ」ハァーハァー

サシャ「あれ、ユミル達も、もう帰っちゃうんですか?」

ユミル「当たり前だ、お前と違って私もクリスタも仕事があんだよ…」

サシャ「そ、そうですよね。遅いからこっちに泊まるのかと思っちゃいましたよ」

ユミル「寝坊しちまってな……他の奴らは?」

コニー「みんなもう乗りこんじまったよ、お前らが最後じゃねぇか?」

ユミル「そうか………まぁ暇ができたら、また会いにくるわ!」

サシャ「フフフ…じゃあ、期待して待ってますね」

コニー「つうか、なんでお前、クリスタ背負ってるんだ?」

ユミル「ん…あぁ、こいつ全く起きねぇんだよ……まぁ相当疲れたんだろ…」

コニー「へぇ~そうなのか…」ヘェ~

サシャ「あぁ~そうだったんですか。ユミルも大変ですね…」フフ

クリスタ「………」スヤスヤ

ユミル「……じゃあそろそろ行くわ!」

サシャ「あぁ…そうですね、お二人ともお元気で!」

コニー「……あのよぉ…まぁ…今日の事は気にするなよな!」

ユミル「おう!お前らも、ヤリ過ぎて腰痛めんなよ!!」ダハハハ

サシャ「なっ!?」カァ~

コニー「うるせぇぇぇ!!クソ女、さっさと行け!!」
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ユミル「でもまさか、ミーナがジャンと結婚するとはなぁ…」

ミーナ「びっくりでしょ!」

アニ「まぁミーナは、中学の時からずっとジャンが好きだったからね…」

ユミル「でもあのときのジャンは、ミカサ命だったからなぁ」ククク

ミカサ「…………どうやって振り向かせたか、ぜひ参考にしたい」

ミーナ「えっ、まぁ、あれだよ…色仕掛け」

ユミル「ダハハハ、マジかよ、それ!?」

ミカサ「……それはまだ私には早いかもしれない…」カァ~

アニ「いい年の女が何言ってるのさ…」

ミーナ「ミカサの場合は、多分ほっといても大丈夫だよ、きっと!」

ミカサ「……そうだと、いいのだけど…」

ユミル「まぁ、あのアニでも結婚できたんだから大丈夫だろ!」

アニ「!……あんたらは、どうなんだい?」

ユミル「………はぁ?」

ミーナ「そういえば、昼と違ってスッキリした顔してるよね~…もしかして…?」クスッ

ミカサ「仲が良さそうでなにより…」

ユミル「…お前ら、何想像してやがる!?」

ミーナ「別に~」

アニ「あんたらが何しようと関係ないしね…」

ミカサ「お幸せに……」

ユミル「おいおい、何、この雰囲気…」

ユミル「おいクリスタ!お前も起きてなんか言ってくれ!!」

クリスタ「私はユミルと抱きあって、眠っただけだよ」ニコッ

ユミル「ちょっ、おまっ」

ユミル「というかお前いつから起きてた!?」

クリスタ「ユミルが私を背負って港に向かってるとき…」フフ

ユミル「はぁ!?」

クリスタ「さっき多分、サシャとコニーは気づいてたよ」ニコッ

ユミル「おま、ちょ、えっ、背負ってくるの、結構疲れたんだぞ?」

クリスタ「だって……ユミルと目を合わせるの、恥ずかしかったから……」カァ~

ユミル「……おいおい、あのなぁ~……」

ミーナ「へぇ~抱き合って…」

アニ「あんたら中学の時から怪しかったしねぇ…」

ミカサ「お幸せに……」

ユミル「……あぁ~もう、いやだ!!」
______________________________


よっこらしょ。
    ∧_∧  ミ _ ドスッ

    (    )┌─┴┴─┐
    /    つ. 終  了 |
   :/o   /´ .└─┬┬─┘
  (_(_) ;;、`;。;`| |

  このスレは無事に終了しました
  ありがとうございました
  もう書き込まないでください
クソスレは二度と立てないでください
あと、>>1は死んでください

>>1
なんか、さっきからアチコチ荒らしてるのがいるから、しばらく待った方が良いかも

ライナーカッコよすぎ濡れるわ

これまた進撃でやる必要のない内容だな

>>150さん、忠告ありがとうございます。
>>151さん、ライナーカッコいいですよね
>>152さん、好きな作品だったもので、なんかすみません。
豆腐メンタルで、もうグニャグニャですが、
立てて完結させると言った責任として
最後まで書かせてください。
もう少しで終わるんで許してください。

マルコ「ジャン、ミーナ、もうすぐ電車来るよ…」

ミーナ「あっ、うん。じゃあね、私達のこっちだから!」

ジャン「エレン!今度会ったときは進展させてろよな!!」

エレン「当たり前だ!次会うとき俺とアルミンは宇宙飛行士だ…」

アルミン「エレンはずっと変わらないね」ハハ

ミカサ「エレン、アルミン……私達はこっち…」
______

アニ「私、おなか減ったんだけど……」

ベルトルト「じゃあ、帰りにどこかお店によろうか…ライナーも来る?」

ライナー「いや、夫婦水入らずで、楽しんで来い」

ベルトルト「……そう、わかったよ」

ライナー「おう、またな!」
______

クリスタ「ライナー、今日はありがとね」

ライナー「おう、役に立ったみたいだな!」

クリスタ「うん、とっても!」

ライナー「それは良かった」

ユミル「…………東京オリンピック頑張れよ。応援してやる」

ライナー「そうか、それは心強い!」

クリスタ「私も応援するからね!」

ライナー「おう!!じゃあ気をつけて帰れよ!」

ユミル「あぁ、じゃあな!」

クリスタ「バイバイ~」

ライナー「お幸せになぁ」
______

ユミル「よし、私達も帰るとするか」

クリスタ「そうだね………あっ、そういえばさぁ」

ユミル「どうした?」

クリスタ「あの時は、有耶無耶になっちゃったけど…結局」

クリスタ「私はこの家に、ずっと居てもいいのかな?」

ユミル「そりゃ………まぁ、お前が結婚するまでなら、一緒に居てもいいけどな…」

クリスタ「……でも、私、ずっと結婚できないかもよ…?」

ユミル「その時は………まぁ……仕方ねぇから」

ユミル「私が嫁にもらってやるよ」
___________________________

20XX年

クリスタ「ユミル~ご飯できたよ~!」

ユミル「おい、クリスタ、これ見ろよ!」

クリスタ「どうしたの?」

ユミル「片付けてたら出てきたんだけどな!」

クリスタ「わぁ~!懐かしい!!」

ユミル「だろっ!」

クリスタ「みんな、まだ若いね!!」

ユミル「まぁ、確か三十くらいの頃だろ、これ」

クリスタ「そうだね~みんな元気にしてるかな」

ユミル「どうだろうなぁ~……あっ、そういや飯できたって?」

クリスタ「うん!今日は最高の出来だよ!!」

ユミル「まじか、いったい何を作ってくれたんだ?」

クリスタ「………じゃじゃ~ん!」ニコッ

ユミル「………うん、予想通り」

ユミル「…まぁ、おいしいからいいけどな!!」

クリスタ「あっ、そういえば、それ、どうするの?」

ユミル「あぁ、これね、せっかくだから、どっかに飾っとくか?」

クリスタ「うん、それがいいと思う!」

ユミル「じゃあどこに貼っとこうかねぇ~」

クリスタ「ここなんか、いいんじゃない?」

ユミル「あぁ、そうだな、ここにするか!」

<img src=" http://imepic.jp/20131110/592600">

ユミル「よし!じゃあ、早速食べるか!」

クリスタ「うん、そうだね!」

ユミル「あっ、スプーン取ってくれ」

クリスタ「はい、どうぞ!」

ユミル・クリスタ「それじゃあ」

ユミル・クリスタ「いただきます!!」

終わり

以上です。二日間の短い間でしたが、
楽しかったです。
もっと面白い文が書けるよう勉強してきます。
見て下さった方々、レスをつけてくれた方々、
本当にありがとうございました。

乙!2日間お疲れ様!
処女作でこれだけ長い文章かくって凄いな

面白かったわ
そして肝心のリンク先が見れない

期待して良かった。オールキャラの話好きだから次回作楽しみにしてます。乙。

ユミル「じゃあどこに貼っとこうかねぇ~」

クリスタ「ここなんか、いいんじゃない?」

ユミル「あぁ、そうだな、ここにするか!」

<img src=" http://imepic.jp/20131111/010210">

ユミル「よし!じゃあ、早速食べるか!」

クリスタ「うん、そうだね!」

ユミル「あっ、スプーン取ってくれ」

クリスタ「はい、どうぞ!」

ユミル・クリスタ「それじゃあ」

ユミル・クリスタ「いただきます!!」

終わり

>>163さん、画像小さくしてみましたが、見られますか?

>>166
すいません、みれました
どうやら専ブラが悪かったみたいです

163ではないがどっちも見れない

タグはいらないからURLのみにしてください
そしたら見れそう

http://imepic.jp/20131111/010210
どうでしょうか?
なんか最後まですみません

おつかれさまでしたー。
面白かったです。
自分は>>170でみえるようになりましたよ。

すごい髪してんな

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