希代かわいいよ希代

橋から投げられるやつかと

いぬA「本題に戻るが」

いぬB「おう」

いぬA「空飛びたい」

いぬB「ちょｗｗｗｗｗ空飛びたいとかｗｗｗｗｗクソワ」

がぶ

いぬA「どうやったら飛べるかな」

いぬB「ｺﾋｭｰ……ｺﾋｭｰ……げほっ、げほっ、ああ死ぬかと思った」

いぬA「聞いてた？」

いぬB「てめえが喉にかみついたせいでそれどころじゃ無かったわボケ！」

いぬA「原因の原因はお前だろ」

いぬB「ぐ、まあその通りだけどよ……。それにしたって、空飛びたいなんて馬鹿げてるぜ」

いぬA「割とめっちゃ飛びたいんだけど」

いぬB「知るか」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,､ｧ
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いぬA「犬のくせに空飛びたいとか叶うわけねえ、と思ってんだろ」

いぬB「半分正解」

いぬA「もう半分は？」

いぬB「犬のくせに、ってとこが違う。別に『犬が』飛びたいと言ったから笑ったわけじゃない、ってことだよ」

いぬA「ふーん、大差ねえな」

いぬB「うるせえよ」

いぬA「本題に戻るが」

いぬB「おう」

いぬA「どうやって飛ぼうかな」

いぬB「んー、てめえが親友じゃなきゃ乗ってやらない話だが。まあ俺も考えてやるよ」

いぬA「ありがとな、頼んでないけど」

いぬB「殺したい」

いぬA「方法としちゃ、割と現実的なものを考えてるつもりだ」

いぬB「ほうほう、どんなだ？」

いぬA「その一、人間様に連れて行ってもらう」

いぬB「予想を遥かに上回って現実的だった」

いぬA「その二、でかい鳥とかその辺の奴らに連れて行ってもらう」

いぬB「さっきから真面目すぎて面喰ってんだが」

いぬA「その三、神様にお願いして羽生やしてもらう」

いぬB「一気にファンタジー！」

いぬA「その四、生物としての進化をする」

いぬB「スケールでかいな！ てかそれだとてめえが飛べねえよ！」

いぬA「どれがいいかな」

いぬB「面喰ってしまってまともな思考ができそうにないから少し落ち着かせて」

いぬA「わかった」

いぬB「……うん、この中だと一か二だな」

いぬA「そうか」

いぬB「そいで？ 具体的にはどうするか決めてんの？」

いぬA「一？ 二？ どっちから説明しようか」

いぬB「一から順にどうぞ」

いぬA「えっとな、人間には言葉が通じないから人間が飛ぶ時に便乗する必要がある」

いぬB「リアルだなー」

いぬA「俺の情報網によると『飛行機』とか『ヘリコプター』とかいう空飛ぶマシンがあるんだ」

いぬB「あのグオングオン言って空に浮いてる奴だろ。知ってるわ」

いぬA「あれに便乗する」

みてる

いぬB「事実上空を飛んだ事にはなるな。でもダチのダチのダチのダチの話なんだけど、中からはほとんど外が見え

ねえんだってよ」

いぬA「そう、そこが問題だ。それじゃあ空飛ぶ意味が無い」

いぬA「そこで考えた。ちゃんと空を飛んでるように、周りの景色を楽しめるようにする方法を」

いぬB「ほうほう」

いぬA「シンプルに考えればいい。中にいてダメなら外に出ればいい、ってことだ」

いぬB「その通りだな」

いぬA「でも俺は高い高い空にいきなり放り出されて生きて帰れる自信は無い。っていうか死ぬ」

いぬB「ご尤もだ」

いぬA「しかし俺は気付いた。人間があれほどいろいろ作れるなら、超高度の空に放り出されても生き残れるマッシィーンが存在してもおかしくないと」

いぬB「おお！」

いぬA「そして俺は見つけた。その、俺の夢を叶えるアイテムを」

いぬB「おおお！」

いぬA「その名も、パラシュートだ！」

いぬB「おおおお！」

やべえミスった

いぬA「そのパラシュートというアイテムは身につけると、風に乗ったりだとかなんとかでふわふわと浮遊できるんだとか」

いぬB「それなら確かに風景を堪能できるな」

いぬA「しかもゆっくりと落ちて行くから、景色を楽しみつつ無事に帰れる」

いぬB「……完璧じゃん」

いぬA「だろ？ しかしこの作戦の問題点はここからだ」

いぬB「なに？」

いぬA「さっき俺は身につけると、と言ったよな。しかし、人間用のものを俺たちが付ける事は出来ない」

いぬB「な、なんだってー!?」

いぬA「つまり、そのままでは使えないんだ！」

いぬB「……となるとこの作戦はもう……」

いぬA「いや、まだだ。俺は考えた。便乗して空に飛んだなら、空から降りて来る時も便乗すればいいと」

いぬB「ほうほう……」

いぬA「つまりパラシュートをつけた人間に便乗する！」

いぬB「無理があるぞおい」

いぬA「え、何で!?」

いぬB「飛行機やらそういうのはそれなりに大きい。こっそり便乗もできるだろう」

いぬB「だが人間の体に便乗ってバレバレだしそううまく行くわけがない！」

いぬA「そ、その通りだー！」

いぬB「論　破　完　了」

いぬA「じゃあその辺は後で考えるとして」

いぬB「おう」

いぬA「作戦その二を説明しよう」

いぬB「よろしく」

いぬA「おーい、イヌワシさーん」

＜呼んだかー

いぬA「来てー」

＜わかったぞーい

ばさっばさっ……

いぬわし「来たぞ」

いぬA「どうもっす」

いぬB「うぃーす」

いぬA「その二、イヌワシさんに連れてってもらう」

いぬB「うむ」

いぬA「というわけでよろしくっす」

いぬわし「わかった」がっし

いぬA「浮いたー」

いぬわし「行くぞ！」ばっさばっさ

いぬA「飛んだー」

いぬわし「ふわはははははははは」

いぬA「飛んでる飛んでる」

＜マジサイコーオホホホホホホィ……

いぬB「……見えなくなっちまった」



Fin

ただでさえゴミ未満の駄作なのに途中でミスってしまった申し訳ない
死にたい