向日葵「怪しげなタイトルでしたけど…デザインも悪くありませんし つい買ってしまいましたわ」
櫻子「おっ、なにか買ったの!? たいやき?」
向日葵「何故私が持っている=食べ物のイメージなんでしょうね…?」イラッ
櫻子「ん? デブのイメージ」
向日葵「ガーン」
櫻子「いや冗談だよ なに買ったの?」
向日葵「カチューシャですわ 気に入ってたの、ボロボロになっちゃったから」
櫻子「ふぅん…んまーいいや 櫻子さまが付き合ってやる、遊べ」
向日葵「はいはい…」
櫻子「そいや楓は?」
向日葵「櫻子の妹さんと遊びに行っていますわ 聞いてないの?」
櫻子「ぜーんぜん」
向日葵「そう…」
櫻子「…それつけないの? カチューシャつけてないと変な感じだよ」
向日葵「え? 寝るときは流石にはずしてるけど… カチューシャのイメージ強いんですのね」
櫻子「まあそうかも」
向日葵「櫻子もヘアピン付けてないと、どこか変な感じですものね」
櫻子「えへへ…そうかなー」
向日葵「別に褒めているつもりはないけど… あら? なぜカチューシャに説明書が…」
櫻子「説明書なんてやって分からなかったら読めばいいんだよ」
向日葵「カチューシャに説明も何もない気がしますし 確かに読む必要はなさそうですわね つけてみます」カチャ
櫻子「…カチャ? 今カチャって言わなかった?」
向日葵「…言いましたわ…」
向日葵「んーっ… と、取れませんわ… なにこれ…?」
櫻子「呪いの…呪いのカチューシャだ!向日葵は呪われた!」
向日葵「…いえ冗談を言っている場合ではなく… …あれ?」
櫻子「ん?どしたの?」【96%】
向日葵「櫻子、あなた頭の上に…妙な数値が…」
櫻子「頭の上?」【97%】
向日葵「はい、鏡ですわ 見てみて?」
櫻子「…なにもないけど」【94%】
向日葵「あ、さがった… なんの数値ですの、これ」
櫻子「いやどれのこと言ってるのか分かんないし…」【92%】
向日葵「おかしいですわ…」
向日葵「ぐぬぬっ… やっぱり取れませんわ…」
櫻子「んー指輪の原理で、お風呂で髪洗ってれば取れるんじゃないの?」【96%】
向日葵「なるほど あなたにしては良い案ですわ」
櫻子「えへへ… って誉めてないだろそれ」【97%】
向日葵「ではとりあえず帰ってお風呂に入ってみます お邪魔しました」
櫻子「あーん もう帰るのかよー」【93%】
向日葵「ええ、ではまた明日」
櫻子「…うん、あしたー」【94%】
-後日・学校-
向日葵「結局取れなかった…」
櫻子「ええ? つけっぱなしかよー 汚い」【96%】
向日葵「…悪かったわね 嫌だったら近づかなければいいですわ」
櫻子「冗談通じないなぁ向日葵 嘘に決まってるじゃん」【97%】
あかり「おはよう櫻子ちゃん、向日葵ちゃん」【60%】
向日葵「あら赤座さん おはようございます… 60%…?」
あかり「うん? 今日は降水確率は0%だよっ」【60%】
櫻子「わーい雨ふらないー ってどこからその話になったの…?」【91%】
ちなつ「おはよー 天気の話してるの?」【25%】
向日葵「25%…」
ちなつ「ん? どうしたの? 向日葵ちゃん」【24%】
向日葵「いいえ、なんでも…」
向日葵(この数値は一体…変動してるみたい でも赤座さんは60%から揺るがないですわ…)
-放課後-
綾乃「あら、2人とも来たのね でも今日は仕事ないわよー」【65%】
向日葵「そうなんですか? でもせっかくなので、なにか雑用でもあれば…」
千歳「ええのええの 綾乃ちゃんがないて言うてるんやし、今日は帰って構わへんよー」【50%】
櫻子「ホントですか? やったー」【98%】
向日葵「仕事あった方が、先輩方のお役には立てるのに…」
櫻子「はっ! お、お仕事なくて残念ですー」【97%】
綾乃「いいのいいの 1年じゃ宿題とか結構出るでしょ? 今日はそっちに集中するといいわ」【66%】
向日葵「はい ほら、バカやってないで帰りますわよ…」
櫻子「バカやってないし!」【98%】
向日葵(そろそろ外したい… 少しむずむずしてきましたわ)
櫻子「そういやーさ 昨日の説明書って見たの?」【96%】
向日葵「…? あ、そういえば見てないですわ…」
櫻子「あれになんか書いてあるんじゃないの?」【97%】
向日葵「ここまで物理的に外れないのはおかしいから、確かに何かあるのかもしれませんわね… 見てみますわ」
櫻子「うんうん、もし外れたら私のおかげだね」【98%】
向日葵「はいはい、外れたら感謝はしてあげますわ…」
櫻子「うへへ…」【98%】
向日葵「そういえば98%から上がりませんわね… なんの確立なのかもわかりませんけど」
櫻子「私は何のことを言ってるのかも未だに分かんないよ」
向日葵「そうでしたわね それも説明書に書いてあるといいんですけど…」
-古谷家-
向日葵「えと、確か引き出しに…」ガサゴソ
櫻子「あ、プッキー食べていい?」【97%】
向日葵「どうぞ… ってダメですわ」
櫻子「1本目食べちゃた」ポリポリ 【98%】
向日葵「…はぁ、もう1袋は取っておいてよ…」
向日葵「えーと…?」
「このカチューシャは付けていると相手からの好感度がわかるカチューシャです
○%の形で表示され、100%に近いほど相手は装着者のことが好きで0%に近いほど嫌いということになります
なお、普通に外そうとしても不可能です
外すには数値が100%を超える人物を探しだし、カチューシャ自体を故障させてください」
向日葵「なんですの、この貯金箱みたいな使い方のカチューシャは…」
櫻子「ん、どうだったの? 外せそう?」【98%】
向日葵「いえ… …!? きゅ、98%!?」
櫻子「だから何がだよー…」【97%】
向日葵「…きゅ、97%…///」
櫻子「まったく分からない きっと向日葵は無類の数学好きになったに違いない」【96%】
向日葵「あぁ…さ、さがってきてる… 櫻子! なんでもありませんわ ちょっとした私なりの冗談ですわ」
櫻子「え? 冗談?」【94%】
向日葵「はい冗談ですわ なにか私が変なことを言っていたら無視していいから…」
櫻子「なーんだ! 向日葵流のギャグね、わかったわかった」【97%】
向日葵(ふう… 一時の98%って… 櫻子、私のこと好きなんですの…?)
櫻子「あ、そうだ 宿題やろう というか見せて」【97%】
向日葵「ダメに決まっ…… い、いえ 櫻子ならたまには…いいですわよ…」
櫻子「えっ? 私ならって…?」【99%】
向日葵(おしい…)
櫻子「いいの!?」【99%】
向日葵「これも冗談ですけどね」
櫻子「なんだよー 妖怪けちけちー けち向日葵! けちわり!」【95%】
向日葵「略しすぎですわ」
櫻子「ね、これ分かんない」【96%】
向日葵(どうやらこの子のベースラインは96%のようですわね 基準が96%スタートってやっぱり…)
櫻子「聞いてる? これ分かんない」【95%】
向日葵「え、あっ これはこの公式に当てはめて… ほら、こうするとxの数値が」
櫻子「おぉ、なるほど さすが専用家庭教師」カリカリ【97%】
向日葵(そういえば赤座さんは60固定でしたわ つまり、普通よりはやや好きに近い? 赤座さんらしいというか…)
櫻子「無視かい」【94%】
向日葵「!? よ、吉川さんの20%代って…!?」
櫻子「うぉっ ど、どうしたんだよいきなり…」【91%】
向日葵「あ、いえ なんでも…」
向日葵(恐らく櫻子以上の数値の子はそうはいないですわ… この子に100%オーバーしてもらうしか)
櫻子「…? なに? じろじろ見て…」【90%】
向日葵「わ… ご、ごめんなさい ボーッとしてましたわ!」
櫻子「なーんか向日葵全然進んでないね」【89%】
向日葵「ごめんなさい」
向日葵(こんな怪しい態度を取っているのに80%代にいる… き、聞くだけ聞いてみるのも…)
向日葵「ねえ、あなた私のこと好き?」
櫻子「!? な、ばっ… なに言ってんだよ!ばっかじゃねーの///」【99%】
向日葵「99%! や、やっぱり…///」
櫻子「いやないし!ないし!バカじゃん!///」【99%】
向日葵(私も…櫻子のことは好きですし 一か八か…)
向日葵「…そう、私はあなたのこと結構好きだけど…?」
櫻子「なへっ!?」【100%】
向日葵「あっ!」
櫻子「…ま、マジ…?」【100%】
向日葵「え、ええ マジですわ///」
櫻子「…///」【100%】
向日葵(100%になったのに壊れない…! 何故ですの!?)
「100%を超える人物を探し」
向日葵(100%を超える! そうですわ、つまり101%以上…!)
京子「結衣~! ちょっとこのカチューシャ見てみて~っ!」
結衣「ん?」
\【99%】/
\【100%】/
\【101%】/
\【102%】/
京子「なんだこの数字……?」
櫻子「そ、そか… なら私も言っとくか…私も向日葵のこと… す、すきだからさ 片思いじゃないから」【100%】
向日葵「なっ…///」キュン
櫻子「そ、そんだけ!」【100%】
向日葵「そ、そう… ありがとう…」
向日葵(今もし私の好感度を見られるなら100%超えてますわ)
櫻子「いやその 私こそ…」【99%】
向日葵(はっ、思えばとんでもない発言を…!///)
櫻子「そういえばさっきの説明書は結局どうだったの…?」【98%】
向日葵「あ、ああ…いえ なにも書いてありませんでしたわ」
櫻子「そっか… 本格的に困ったね」【98%】
向日葵「…まぁ、いずれ勝手に緩んで外れますわ きっと…」
櫻子「向日葵が平気ならいいけどさ…」【98%】
向日葵「そういえば今日は安いのだけどお刺身なんですけど 食べていきます…?」
櫻子「いいの?」【99%】
向日葵「ええ あなたとりあえず基本的に高いものは好きでしょう」
櫻子「安いのって言ってたのにー」【98%】
向日葵「はいどうぞ ついでに煮物も食べていって 作りすぎちゃってこのままじゃ捨てることになりますから」
櫻子「なにっ!? 捨てるのは許せない! 食べるとも!」モグモグ【99%】
向日葵「あまり食べ過ぎると逆にお刺身が食べられなくなりますわよ」
向日葵(…100%を超える手段 つまりは好きという感情を超えた状態を求める…?)
櫻子「いやいや、刺身は売ってるものだからいつでも食べれる 煮物は向日葵が作らないと食べられない なんて」ニコ【99%】
向日葵「うくっ… また私が100%超えてしまうからやめて…///」
櫻子「…?」モグモグ【99%】
向日葵「櫻子、なにか私としたいこととかありませんの?」
櫻子「急に言われても 人生ゲームとか?」【98%】
向日葵「それは別に私でなくても… 私ならでは、なことがいいですわね」
櫻子「向日葵ならでは…? うーん…」【98%】
向日葵「あ…考えてしまうほどならいいんですけど…」
櫻子「うっぷ… ごちそーさま…」【97%】
向日葵「全部食べてくれなくても良かったのに… 助かりましたけど」
櫻子「へへ… じゃあ、かえろっかな…」【98%】
向日葵「少し休んで行ったら…?」
櫻子「そうする… あぁでも早くお風呂入りたい」【98%】
向日葵「ん…じゃあうちのを使っていいですわよ 楓はあなたの家にいるみたいですから」
櫻子「そうなんだ じゃあ借りちゃおうかな」【99%】
向日葵(あがった…?)
櫻子「向日葵… お、お互いに気持がわかったところで 一緒に入ろう」【99%】
向日葵「…へ?」
櫻子「だからお風呂!一緒に入ろう!」【99%】
向日葵「…ッ、べ、別にいいですけど…///」
櫻子「えへへ やった!」【99%】
向日葵(こ、これが櫻子がやりたかったことかもしれませんわ! それなら!)
向日葵「早く入りますわよ!」
櫻子「うぉっ!急にどうしたの!」【98%】
櫻子「向日葵んちの方がちょっとだけ湯船大きいんだよねー えーとスポンジ使っていいのかな」
向日葵「お、お待たせ…」
櫻子「自宅でタオルなんて巻いちゃって!若妻かっ!」【99%】
向日葵「だって恥ずかしい…///」
櫻子「そ、そっか 恥ずかしいか…」【100%】
向日葵(なんで上がってますの!?)
櫻子「まあいいじゃん ほら早く洗おう 背中流すよ」【100%】
ゴシゴシ
櫻子「どうだ!いい感じだろ!」【100%】
向日葵「ええありがとう 櫻子が洗ってくれてるから、よりいいのかもしれませんわね…」チラッ
櫻子「な、流し目なんて効かないし///」【100%】
向日葵「なら、櫻子も洗って差し上げますわ ほら後ろ向いて ってあら…? 私のスポンジが…」
櫻子「あ、ごめん 勝手に使ってた」【99%】
向日葵「それはいいですけど よく人のスポンジで自分の身体洗おうと構えてましたわね…」
櫻子「向日葵のなら気にしないし むしろナイス」【99%】
向日葵(櫻子がこれ付けてたらもう3回くらい壊れてそうですわ…)
櫻子「うへー なんか有意義な風呂だったぁ」【98%】
向日葵「くっ 外れないということはまだ超えてない…」
櫻子「さーて じゃあ今度こそ帰ろっかな 消化も進んだみたいだし」【97%】
向日葵「あ、ど、どうせだから泊まっていったら?」
櫻子「いや隣なのにわざわざ…」【98%】
向日葵「楓がそちらの家に泊まってみたいと言っているみたいなので 代わりですわよ」
櫻子「そういうことか…んー まぁうちは帰らなくても誰も文句言わないし…えへへ いいよ」【98%】
向日葵「そういうこと言わないの… では布団を私の部屋に運ぶから手伝ってください」
櫻子「うん おけー」【98%】
櫻子「なんか面白いテレビやってなかったっけ」【97%】
向日葵「寝ないと明日起きられませんわよ…」
櫻子「うーん…それもそうか」【96%】
向日葵「はい、じゃあベッドの横になっちゃうけど…それは我慢して」
櫻子「あのさぁ…」【91%】
向日葵「はっ! な、なにか気に障りました!?」
櫻子「ホントに私のこと好き…?」【86%】
向日葵「ええっ!? な、なんで下がりますの!? 好き好き、好きですわ!」
櫻子「えへへ… じゃあさぁ 普通一緒に寝るでしょー」【97%】
向日葵「そういうこと あなたは一緒に寝たいんですの?」
櫻子「ね、寝てあげてもいいけど?」【98%】
向日葵「仕方ないですわね…」
櫻子「一緒に寝るの久しぶりだね あったかい」【99%】
向日葵「ええ…すぐに温かくなりますわね いつ以来かしら 小学校の低学年…?」
櫻子「…その頃にはもうケンカしてた気がする」【98%】
向日葵「そうですわね… もっと前、なんですのね…」
櫻子「でも今は違うよね ちょっと違う きっと進んだ」【99%】
向日葵「…ええ 進んでいますわ」
櫻子「向日葵… ちゅーしたい」【99%】
向日葵「えっ!? キスのことですの?」
櫻子「以外になくない?」【98%】
向日葵「…あなたがしたいっていうなら…///」
櫻子「えへへ 断られなくて良かった」【100%】
向日葵(か、可愛いっ…)
/, ヽ \
,'., `、ヽ,
//-─'''''''─-、,!. ', _,,,..-‐''''",二ニ‐-、
_,,,.-''" ._ `ヽ!,,.-‐'''" ,','
|,. _ i'"::::::L,,,!::`i__,,i''''ヽ, ヽ、 ,r'
く (::::::L,,/::;'::::;':::;:::::::;':::::::::::;':L,,,,_\ ,r'
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,..--─--、;::`i:::::;::! `ヽ ,.-==,く`ソ:::::;':::i`''"
`|:::::;::| !;;oソノ ./\:::/リ
|::::::;::| !ー、_,' `''" /:';:::::`! 非常に興味深いスレですね
|:::::::;::|. 'ー ./:;;:-''"`\
.|::::::;;:::|ヽ、,,,,...... -‐''i:::;r'" `'''`ヽ,ヽ
,.-┴''"ヽ``,`'、 !.,' '/ /`ニ=_,ノ!
.,r' ヽ、`i !ノ ',' i' _,フ'-:'":、
/ '" `i i .ノノ-' ', ! i 「 ';::::::::::::`、
櫻子「じゃ、じゃあするよ!」【100%】
向日葵「ええ… 櫻子も目つむっててよ…?」
櫻子「わかってるってば」【100%】
向日葵「……」チュー
櫻子「……」チュー【F2d%】
向日葵「ぷは… な、長いですわよ…櫻子///」
櫻子「あまりに良かったからさ… へへ…///」
向日葵「…お、落ち着かないけど じゃあ寝ますわよ お、おおお休みなさいっ!」
櫻子「えへへ お休み!」
向日葵(緊張しましたわ…/// あれ、というか数値が消えた…? もしかして…)
カチャ
向日葵「あ… は、外れた!外れましたわ櫻子!」
櫻子「んぇ…?」
向日葵「外れたの カチューシャがやっと!」
櫻子「そ… 眠いから後にしてぇ…」
向日葵「も、もう せっかく外れたといいますのに!」
櫻子「んぅ… すーっ すーっ…」
向日葵「…もう寝てる…」
櫻子「…すーっ すーっ」
向日葵「私も寝ましょう…」
向日葵(数値が見えない 見えるのが嫌だったのに 見えないと不安になる…)
-朝-
ピリリリリ!
向日葵「…んぁ……」ボーッ
櫻子「……なるほど、言ってた数字はそういうことだったのか…」
向日葵「……櫻子…?」
櫻子「あっ、おはよ 向日葵」
向日葵「…! あ、あなたが先に起きているなんて 珍しいですわね」
櫻子「私は血圧、普通だからね 何気に起きるのは早いんだよ?」カサッ
向日葵「…? 何か隠した?」
櫻子「うえっ!? い、いやなんも!」
向日葵「見せなさい」サッ
櫻子「あっちょっと!」
向日葵「こ、これ… あのカチューシャの説明書…」
櫻子「だって向日葵、カチューシャについてなにか隠してるのバレバレだったからさ…」
向日葵「う…それは すみませんでした…」
櫻子「…まあ解決したみたいだからいいんだけど 相手の好感度が見えるって…さぁ…」
向日葵「あの、本当にごめんなさい… だってあなたの数値が異常に高かったからつい気になって」
櫻子「いくつだったの?」
向日葵「…しょ、初期値96%」
櫻子「うわ、言い逃れられない数値だよ……」
向日葵「あなたが本当は私のことを好きだって分かった時は、嬉しかったですわ」
櫻子「そっか…」
向日葵「だから私も気持ちを伝えたら…あなたも応えてくれて…」
櫻子「……」
向日葵「それなのに私は試すように、カチューシャの効力を教えないで…本当にごめんなさい… ぐすっ…」
櫻子「ぷっ… なに泣いてるんだよぉ、全然怒ってないって」
向日葵「え…?」
櫻子「昨日の話が全部うそだったらどうしようかなーって思ってただけ」
向日葵「あ、あなたを好きだって気持ちは… 本当ですわ」
櫻子「うん、わかってるよ?」
向日葵「本当ですわよ!? 本当だから!」
櫻子「分かってるって… だってさ!」
向日葵「…?」
櫻子「私も持ってるもん 好感度が分かるヘアピン ほらこれ」
向日葵「なっ… え、でも昨日は…?」
櫻子「さっきつけたの 説明書見たあとに 向日葵も付けたんだって思って!」
向日葵「…あ、あなたも あのお店で買っていたんですのね…」
櫻子「そういうことー」
向日葵「はっ! じゃ、じゃあこのあたりに数値が!?///」ピッ
櫻子「うん正解 今96%だって」
向日葵「あなたと同じベースラインなんですのね…」
櫻子「なんか嬉しいね 「好き」の程度が同じってさ」
向日葵「そうですわね …でもあなた、何故分かってて付けたんですの? もうそのまま外れなかったら…」
櫻子「そんときはそんときでしょ あ、ちょっと上がった」
向日葵「う… 恥ずかしいからあまり見ないで…///」
櫻子「うっへっへ…数値の変化を楽しんでやるぅー …あ、そうだ!」
向日葵「…?」
櫻子「もっかい、キスすればいいんだよ 数値も見えなくなるしこれも壊れるよ!」
向日葵「もう… しばらくしてあげない 少しそのまま付けてなさい 学校いきますわよ」クスッ
櫻子「えーっ! うそでしょ!? 待ってよ向日葵ー!」
おわり
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