京子「結衣をデレさせたい」(158)
素人の思いつき。
昨晩ブルスクったんで進行遅い&ぐだぐだかも、勘弁
スレタイ通り結衣×京子なんで綾乃さんはごめんなさい
代行ありです。
京子「つーわけで、なんかいい方法ない?」
綾乃「歳納京子…? ちょっとよくわからないんだけど…」
千歳「ん~。
つまり歳納さんは、船見さんの普段とは違う一面を見てみたいっちゅうことかな?」
京子「うん、そんな感じ」
綾乃「また突拍子もないことを…」
京子「でもちょっと気になるじゃん。結衣のデレてるところって。
普段が割と無表情だし」
千歳「そうゆうことならツンデレを参考にしたらがええんちゃう?」
綾乃「ツンデレ?」
京子「なるほど…ギャップ萌え、か。ありがと! さっそく試してくるっ」
千歳「ぇ――あ。 行ってもうた」
綾乃「? ぎゃっぷもえ…? 千歳、それって効果があるの?」
千歳「いやー、うちとしてはツンデレを実践することやのうて、
ツンデレを攻略する方法を教えたかったんやけどなぁ」
綾乃「?」
京子「結衣っ!」
結衣「? なんだ京子か。どうしたんだ?」
京子「別に結衣のことなんか好きじゃないんだからねっ!」
結衣「……」
京子「……あれ?」
京子「(ダメだ、ツンデレ作戦は結衣には通じない……!!
あぁ! 視線がどんどん冷やかに…)」
結衣「…それで、今度は何の遊びだ?」
京子「……いえ、なんでもないです」
京子「(クッ! 結衣には一朝一夕のツンデレは通用しないということか……
私にも綾乃クラスの経験が…いや、せめて見本でもあれば……)」
京子「ハッ! そうだっ!!!」
結衣「……?」
向日葵「まったく…櫻子ときたら……」
櫻子「? まったく、向日葵ときたら……」
向日葵「わかってないなら適当に返さない。 さっき返ってきた小テストのことです!
まったく……どうしてもというから勉強を見てあげましたのに」
櫻子「えっ?なんで?後2点で目標点に到達じゃん。あー頑張った頑張った」
向日葵「10点満点中の3点が何を言ってますの…100点で考えれば30点ですわよ?
目標の50点には20点も足りてないでしょう」
櫻子「理屈ばっかの乳ばっか」
向日葵「あなたいい加減にしないとしばきますわよ」
櫻子「向日葵は細かすぎる。乳はでかいのに」
向日葵「それ以上、乳を繰り返すならこちらにも考えがありましてよ…?」
櫻子「どーせ私の問題なんだし! 向日葵は気にしなくていいじゃん」
向日葵「このままでは勉強を教えた私の立場がありませんの!
次の小テストでは今回のようにはいかせませんから」
櫻子「もぉ! イチイチうるさいな! 向日葵は私の保護者かっ!」
向日葵「元々、私に泣きついてきたのはあなたでしょうに」
櫻子「泣きつくかっ!
だからイチイチうるさいって……チチチチうるさいって言ってるじゃん!」
向日葵「意味わかりませんがはっ倒しますわよ」
京子「なるほど……あれが真のツンデレか…。よし、次」
京子「ちーなっつちゃーん!」
ちなつ「? なんですか京子先輩? 今から部室向かうとこなんですけど」
あかり「京子ちゃんどうしたの?」
京子「ちょっと結衣のやつにデレてもらいたくて」(説明中)
ちなつ「えー……そんな京子先輩にだけ美味しそうなイベント言われましても」
あかり「えっと……
そんなことしなくても、結衣ちゃんは京子ちゃんのこと大好きだと思うよ?」
京子「いや、それじゃあ足りないんだ! 言うなればこれは、そう! 倦怠期ッ!!」
ちなつ「ッッ!! なん…だと……!」
あかり「ぇえっと…よくわからないんだけど、結衣ちゃんにもっと優しくされたいってこと、かな?」
京子「そんな感じだ」
ちなつ「今でも充分仲良いくせにっ…! 京子先輩はズルイです!!」
京子「あっはっは。結衣の次はちなつちゃんを可愛がってあげるからさっ!」
ちなつ「いりません!」
ちなつ「(でも、結衣先輩の新たな一面…少し気になる……)」
京子「そこでちなつちゃんの力を借りたいわけだ」
ちなつ「えっ…と、どういうことですか?」
京子「結衣はちなつちゃんに弱い。歴史がそれを証明している」
あかり「えっ、そうなの?」
京子「だって結衣のやつ、ちなつちゃんには結構優しいじゃん」
ちなつ「そっそれは日頃の行いというか、色々言いたいこともありますけど!
なんで私に協力を求めるんですか!!」
京子「結衣はちなつちゃんに対して甘い。幼馴染として過ごしてきた、私たちと比べても遜色のないほどに」
京子「結衣の好感度を大幅に上げている理由…考えられる限り、それはちなつちゃんの『デレ』…!!
ちなつちゃんの『デレ』こそが、結衣攻略への布石…! 攻略アイテム!!」
京子「もし、仮にだ…私が今まで築き上げてきた結衣への好感度……!
そこへ適度な『ツン』を混ぜつつ…結衣のツボを抑えた『デレ』が加われば……」
ちなつ「ど、どうなるって…言うんです……?」
京子「結衣の好感度が……カンストする…!」クワッ!
結衣『京子……大好きだよ…!
もう、京子のいない世界なんて考えられないっ……!!』
ちなつ「ダメ!!ダメです結衣先輩ッッ!!そんなの認、め……な…」ガク
京子「というわけで、まずはちなつちゃんのデレを研究しようと思うんだ」
ちなつ「ダメです不許可ですッ!!そんな横暴は許せません……!」
あかり「あかりよくわからないんだけど、それって上手くいくのかな?」
京子「成功か失敗かは問題ではない! 私の直感が『やれ』と伝えている…!!」
ちなつ「結衣先輩結衣先輩結衣先輩結衣先輩結衣先輩結衣先輩結衣先輩
結衣先輩結衣先輩結衣先輩結衣先輩結衣先輩結衣先輩結衣先輩結」ブツブツ
京子「それじゃ、ちなつちゃんのデレを考察してみよう。まずスキンシップの多さはあるよね」
あかり「うん、ちなつちゃんは結衣ちゃんとくっついてるのが好きだよね」
京子「結衣からも構ったりするしなぁ。膝枕したり、デコチューしたり」
あかり「結衣ちゃんもちなつちゃんを可愛がってるよね」
京子「それこそがちなつちゃんの『デレ』の力なのだよ」
京子「ん~……ダメだな。肝心なところが見えてこない…。
どうすればちなつちゃんの『デレ』を再現できるのか……」
あかり「とりあえず、ちなつちゃんの真似をしてみればいんじゃないかな」
京子「例えば?」
あかり「うーん……お茶を淹れてみたり?」
京子「なんか違う気がするんだよなー。それじゃ私とちなつちゃんで、なにが一番違うかな?」
あかり「え、えっとぉ……学年…かな?」
京子「なるほど、後輩としてのアドバンテージ……。でも、これを再現するのは難しいな」
あかり「うーん……甘えてみることが重要なんじゃないかな。
結衣ちゃんって甘えられると弱いのかも。ほら、昔は気弱な京子ちゃんが結衣ちゃんに守られてたわけだし」
京子「……!! そうかっ! 過去の私は……結衣攻略への布石を整えていたということかっ!」ガバッ!
京子「あかり、ありがとっ! ちょっと結衣をデレさせてくる……!!」
ちなつ「結衣先輩結衣先輩結衣先輩結衣先輩結衣先輩結衣先輩結衣先輩
結衣先輩結衣先輩結衣先輩結衣先輩結衣先輩結衣先輩結衣先輩結」ブツブツブツ
あかり「うん、あかりたちも部室に行ってるねー」
ちなつ「はっ!?い、いったい何が……」
京子「さて、目標は発見。部室へ向かう途中か。周囲に人影もない…作戦を決行する……!」
京子「……」スタスタスタ
結衣「あれ。京子、居たのか。どこ行ってたんだ?」
京子「…別に。結衣に教える理由もないし」
結衣「? まぁそうだけどな……」
京子「ずっと思ってたけど……結衣って私に色々と干渉してくるよね」
結衣「…っえ……ぁ、ああ。そう、かもな……」
京子「だから――わっ…わたしね……結衣に、ずっと言いたいことがあって……」
結衣「ぇ……? 京子…?」
京子「結衣っ!」ヒシッ!
結衣「うぁっ?! ちょ、京子? ななっなんで抱きついてるんだ!?」
京子「わたしたち…友だちなんだよね……? ただの、普通の友だち……なのに」
京子「結衣が……優し過ぎるからっ!!」ジワッ
結衣「?!?!」ポカーン
結衣「な、な……京子…? なんで泣いて……」
京子「ねぇ結衣…ぎゅってして?」
結衣「ッ!?(ヤバいこの上目遣い…! 何故か少し幼児化してるしっ!!)」
結衣「あ、あの…だな……き、きょう…こ? 本当に京子か…?」
結衣「あっ、いっいや。からかってるんだろ? さっきも変なこと言ってたし……」
京子「結衣っ!」
結衣「!?」ビクッ
京子「わっ…。わたしの…こと……。キライ…かな……?」シュン
結衣「(ぐぁ…なんだこの生き物……)」
千鶴「……(往来でなにをやってるんだ、あの歳納なんたらは)」
結衣「京子…!? その、き、キライなわけじゃないっ! ただ、その。
へ、変なものでも食べたんじゃないのか…? それともまた頭でも打ったか……」
京子「ゆ、結衣…? なんで目そらすの……?
やっぱり迷惑だった…かな……(わたわたする結衣カワイイ)」
千鶴「(この二人がくっついたら姉さんと杉浦さんは上手くいくだろうか……)」ダラー
結衣「とっとにかくさ…。一体どうしたんだ……? わ、私はどうすればいいんだ……」
京子「……あの…ね。教えて欲しいの……。
結衣にとってわたしは、ただの友だちなのかな……?」
結衣「っ……そっ、それ…は……――」
千鶴「(あっ。一瞬、歳納がニヤけた。なんだ全部演技か。器用なマネを…)」
結衣「――そんなわけ…ない……」
結衣「……京子」
京子「結衣…?(あ。アレ? 空気が甘酸っぱい?)」
結衣「私は…京子が好きだ」
京子「……うぇ?!」
千鶴「(……逃げ遅れた)」ダラー
京子「――う、うんっ! わたしも、結衣のこと……好き。
(あぁービックリしたー。告白かと思っ)」
結衣「……京子」ギュッ
京子「(アレちょっとこれヤバくね?)」ダラダラ
結衣「京子の好きが、どういう好きかはわからないけど……っ。
私の好きは……たぶん、普通じゃない…から……」
京子「?!?!」ポカーン
結衣「その、困るよね…?こんなこと言われても……。
私も、本当はよくわからなくて。…同性なのに好きって」
京子「結衣……?(心拍数が凄いことなってる…これどっちのだろ……)」ドキドキ
結衣「でももし、京子も私と同じ気持ちでいるなら……恋人になってほしいんだ。
そうでもしないと多分、この気持ちはずっとわからないままだから」
京子「……」
千鶴「(いまさらドッキリ宣言も出来ないだろうに。どうす)」
京子「――うん。いいよ」
結衣「……本当に? 無理は、してない……?」
京子「私もまだ、よくわかんないけど……でも結衣となら、いいよ。
恋人に、なっても」
千鶴「(……)」
京子「とっとにかく、部室行こっか。誰かに見られたらマズイし……」
結衣「え、あっ! そ、そうだな……」パッ
京子「その…結衣は先に行ってて…? 私もすぐ行くから」
結衣「あ、あぁ。な、なにか用でもあるのか……?」
京子「えっと…その、恥ずかしくて……」
結衣「ぁ、ああ。そ、そうだよな……。それじゃ、先に行ってるな」
京子「(……やっべぇ)」
京子「はぁ……(やってしまった…勢いでOKしちゃったし)」
千鶴「おい歳納なんたら」
京子「うわっ! って千鶴!? え、まっまさか見てた……?」
千鶴「……そっちの事情に口出しする気はない。だが、よかったのか?
流されるまま付き合ったように見えたが」
京子「うぇ…!?」
千鶴「やっぱ図星か」ハァ…
京子「えっえ…? えぇっ!? な、何故…?」
千鶴「それはどうでもいい。
……こっちとしても、関係がないなら見なかったことにしておきたい」ハァ…
京子「??」
千鶴「だが、もしもおまえたち二人の関係がこじれた場合、(カプ的に)面倒なことになりかねない」
京子「……そ、そっか。心配してくれてるのか」
千鶴「利害の一致。勘違いすんな」
京子「でも確かに、このままだと結衣に悪いよな……私は結衣のこと、そういう風に思えてないのに……」
千鶴「……本当にその気はないのか?」
京子「え…?」
千鶴「……まぁ結局はおまえの自由だけどな。こっちとしても、下手にこじれなければどうでもいい。
おまえたちが恋人であろうがなかろうが」
京子「……千鶴は、別にどうとも思わないの…? 女の子同士、って……」
千鶴「別に、当人たちの自由だろ(むしろ姉さんが男ととか……殺りたい)」ギリッ
京子「そ、そっか。そうなのか……私が結衣と…」
千鶴「……なんにせよおまえは承諾したんだ。その責任もある。
しばらくはカップルごっこでもやってみればいい」
千鶴「……その後のことは好きにしろ。だが、こっちにまで面倒をかけさせるなよ」
京子「……そう、だな。うん、わかった。千鶴、ありがとな」
千鶴「呼び捨てすんな」
娯楽部 部室
京子「おっまたせー」
結衣「」ビクッ
あかり「京子ちゃん、遅かったね」
ちなつ「なにしてたんですか? 興味は湧きませんけど」
京子「ちょ、ちなつちゃんひどーい!」
ちなつ「はいはい、お茶持ってきますから座ってて下さい」
京子「おー。さんきゅー」
結衣「……」
京子「……(目が合った。ぅぅ…やっぱ恥ずかしい……)」
あかり「あっ、もしかしてあかり邪魔だったかな」
京子結衣「「うぇぃっ!?」」
あかり「うん、ごめんね。今あかりの物かたづけるから」
京子「あっ、ああ! いや大丈夫! 結衣のとこ座るから!」
結衣「ッ!?!?」
あかり「?? なんで結衣ちゃん驚いてるの…?」
結衣「いっ! いや!! なんでもない!」
京子「(あれ…? 付き合ってるんだし結衣の近くに座った方がいいよな……? でも結衣驚いてたし)」
結衣「(……へ、変な緊張が…)」ダラダラ
京子「(結衣、顔赤いし……緊張してるのかな?
てか付き合ってることは伏せた方がいいよな? あれ、まさかもう二人には話してるとか……)」
ちなつ「京子先輩、なにしてるんですか。早く座ってくださいよ」
京子「あ、うん。ごめんごめん」
京子「(取り敢えず結衣の側に座ってみたけど……結衣との距離っていつもどのくらいだったっけ……)」
京子「(ダメだ、すっごい意識してる…結衣もそわそわしてるし……目合わせらんない……)」
結衣「(京子、付き合い出したこと話したりしないよな……?)」
結衣「(でも京子だし、あっさりバラしそうな気も……。
いっいや、そもそもこれは私が言いだしたことだし、嫌ではないけど……)」
京子「(ぅぅ……そもそも結衣をデレさせようとしてただけなのに、何故か恋人になっちゃってるし……)」
ちなつ「それで、結局遅れてきた理由ってなんだったんですか?」
京子「ッ!? あっあぁ! うん、ちょいとヤボ用で……(ヤバッ!? そういえばこの二人にはさっき話して―――!)」
あかり「そういえば京子ちゃん、さっき言ってた―――」
京子「うぉおおおおおおいいいいぃぃぃぃぃ!!!」
結衣「うわっ! な、なに!?」
京子「結衣帰ろうっ!! 二人ともゴメンッ!! ちょっと急用が!!」
ちなつ「あっちょ!? なんで結衣先輩まで!!」
あかり「うぇ…!? あっうん、また明日ねー!」
結衣「ちょっ京子!?」
京子「ハァ…ハァ……っ(危なかった……)」
京子「(もしあかりたちに話したことが結衣にバレたら……)」
結衣『あの時の京子……やっぱり演技だったんだ』
結衣『私と付き合ってくれたのも、本気じゃなかったんだな』
京子「(千鶴にも言われてるし…そうゆー展開だけは避けていかないと……)」バクバク
結衣「……京子? ほんと、突然どうしたんだ?」
京子「ううん! そのっ、結衣と二人になりたくてっ!」
結衣「えっ……」ドキッ
京子「えっ」
結衣「……」
京子「……」
結衣「……なら、うち来るか?」
京子「……」
京子「……えっ」
結衣「えっと、特に何もないけど……」
京子「お、お邪魔します……(な、なんか緊張する…いつも来てるのに……)」
結衣「……夕飯食べてく? 今日は用意してないから、簡単なものになるけど……」
京子「? いつもは用意とかってしてるの?」
結衣「そりゃ、おまえが来るときは―――」
京子「?」
結衣「……京子が食べたいって言ってたものは、事前に用意してたから」
京子「あっ、そ、そっか……」
結衣「それで、夕飯どうする?」
京子「うん、よければ頂いてく」
結衣「……なんか、殊勝な京子は違和感があるな」
京子「そ、それはほら、結衣だって意識してるじゃん」
結衣「……そう、だな」
夕食後
京子「(そういや、恋人にはなったけど、やってることはいつもと変わってないな)」
京子「(お互い意識しちゃってるけど……一緒に夕飯食べただけだし)」
結衣「その、京子……?」
京子「ん? なに?(結局『あーん』とかもやんなかったし……)」
結衣「今日は…泊ってくのか……?」
京子「えっ!?」
結衣「い、いや深い意味はなくて…。もう遅い時間だし、帰るならもう帰った方が……」
京子「……泊るなら、いつもはそろそろお風呂入る時間だよな」
結衣「え…っ!? い、いや…まぁそうだけど……」
京子「……結衣は一緒に入りたい?」
結衣「なっ、そそそんなわけあるかっ!? あっ、いやその、嫌とかじゃないけど……」
京子「……裸、見たい?」
結衣「見るかっ!」
京子「えっ見ないの?」
結衣「み、見ないし興味ないっ!」
京子「本当に……?」
結衣「本当だ!」
京子「それじゃ一緒に入っても問題ないよね」
結衣「」
お風呂
京子「結衣ー。もうちょっと詰めてー」
結衣「もともと狭いんだし、二人で入るのはキツイって」
京子「んー。じゃあ結衣、こっち向いて」
結衣「え? こ、こうか?」
京子「そうそう。そのまま足伸ばして膝を開く」
結衣「な、おっおい! あんま寄りかかるな!」
京子「あー背中に結衣の柔らかいのが」
結衣「そういうこと言うなっ!」
京子「……あのさ、結衣?」
結衣「ん。どうした?」
京子「やっぱり私、付き合うとか恋人とか、よくわかんないや」
結衣「……そうか」
京子「……でもね。結衣と、今日みたいに過ごすのは好き」
京子「恋人っていうのはよくわかんないけど―――」
京子「二人でこうして過ごすことが、付き合ってるってことになるなら、
私は結衣の恋人になってもいいかなって、思う」
結衣「……」
結衣「……今日の私たち、恋人っぽかったかな」
京子「さぁ……? でも、案外いつも通りだったよね」
結衣「そう、だな……いつも通りだったな」
京子「一緒にお風呂入るのは、いつも通りでもないけど」
結衣「……」
京子「そういえば、なんで結衣は私のこと好きなの?」
結衣「な、なんだ。藪から棒に」
京子「いや、聞いてなかったな―って。どこに惚れたの? ぷりちーなとこ?」
結衣「自分で言うな」
京子「じゃーなんでさ?」
結衣「それは……なんと言うか」
京子「なんと言うか?」
結衣「……なんとなく」
京子「そんな適当な……」
結衣「なんとなく、」
結衣「京子と、一緒にいたかったから」
京子「………」
京子「……そっか」ギュ
結衣「!? あの、えっ……?」
結衣「き、京子……? 私の腕……」
京子「こうすると結衣に抱っこされてるみたい」
結衣「いや、その…手のひらが……」
京子「?」
結衣「京子の胸……触ってるんだけど……」
京子「………」
京子「当ててんのよ」
風呂あがり
京子「あーもういい時間だし……今日はもう泊っていくしかないな」
結衣「どうせそのつもりだったろ。家に連絡はしとけよ」
京子「りょかーい。ラムレーズンあるー?」
結衣「もう持ってきてる」
京子「おぉ! さすが結衣!」
結衣「その……京子?」
京子「ん?」
結衣「あ、あーん」
京子「あーん。うん、風呂あがりのラムレーズンはまた格別だな!」
結衣「(…こいつ、ラムレーズンしか見えてねぇ……)」
京子「はい、結衣も。あーん」
結衣「へっ?! あっ…あーん……」
結衣「……」パク
結衣「(……まぁいいか)」
就寝
結衣「明日の準備できてるか?」
京子「おっけー。宿題とかもなかったしね」
結衣「じゃ、電気消すぞー」
京子「おー」パチ
結衣「おやすみ、京子」
京子「うん、おやすみー」
結衣「……」
京子「……」ゴソ
結衣「……」
京子「……」
京子「……」ゴソゴソ
結衣「……?」
京子「……結衣あったかい」
結衣「ッッ!?」
結衣「京子…? な、なにしてるんだ……?」
京子「夜這い?」
結衣「い、意味わかって言ってるのか…?」
京子「深く考えてはない」
結衣「考えろよ」
京子「だって、私はまだ結衣のこと、好きとかよくわかんないし」
京子「でももし恋人が……結衣が我慢してるなら、そういうのはして欲しくないし」
結衣「えっ……その…え……?」
京子「えっと…だから、その……結衣の好きにしていいよ……?」
結衣「す、好きにって……なっなにを……」
京子「なっ、なにってそれは、その……」
結衣「……」
京子「……」
京子「チューまでなら……」
結衣「……」
結衣「い、色々言いたいことはあるが……。ほ、本当にいいんだな…?」
京子「えっと…その……ディープなのは、その……順を追ってからで……」
結衣「……おい」
京子「…結衣は……したい…?」
結衣「だから、それじゃ私が変態みたいだろっ」
京子「……ゆ、結衣がどうしてもって言うなら」
結衣「わ、私は……京子にそんな、無理とかして欲しくないし」
京子「べ、別に…無理なんてしてないよ……?」
結衣「……京子は、いいのか?」
京子「結衣がしたいなら…わ、私も……嫌じゃないし……」
結衣「……京子は、告白の返事をくれたけど……でも、あれは―――」
京子「……え?」
結衣「……なんでもない」
結衣「……その。じゃあ、引かないか…?」
京子「え…な、なにが……?」
結衣「さっき一緒にお風呂入ったけど……」
京子「うん」
結衣「その、京子の肌……き、気持ちよかった……」
京子「うぇ!?」
結衣「やっぱり私、変なんだと思う……。いいのか? こんな私でも……」
京子「……うん。いいよ……。
は、恥ずかしいけど……結衣のしたいように、して?」
結衣「じ、じゃあ京子……目を閉じて」
京子「わ、わかった」
結衣「するぞ……?」
京子「……ん」
結衣「……ちゅ……ん…」
京子「んっ……」
翌朝
京子「……グー」スヤスヤ
結衣「……」←結局キスしかできなかった人
結衣「(寝れるか!)」
京子「ゆーいぃ……舐めるなぁ…」
京子「………グゥ」スヤスヤ
結衣「……こいつ、舐めてやろうか…」
京子「……んん……ぅ……ぁ、おはよー……」
京子「……あれ、結衣? もしかして寝不足?」
結衣「……」←結局舐めれなかった人
京子「結衣ー?」
結衣「……おまえはよく寝てたな…」
京子「んー……そういえば私いつから寝てた?」
結衣「(キスが終わってすぐ……とは言いづらい…)」
結衣「…まぁ、別に続きがしたかったとかそういうわけではないし……」
京子「?」
登校
京子「いってきまーす」
結衣「よし、じゃあ急ぐか」
京子「あれ、時間ギリギリ?」
結衣「いや、まだ間に合う。少し遅いけど」
京子「…ね、結衣。そういえばさ、私たちのことみんなに説明する?」
結衣「突然だな。……京子はどうしたいんだ?」
京子「んー。まだいいかなって」
京子「でさ、今度の休みはデートしようよ」
結衣「…また突然だな。どうしたんだ、急に」
京子「急じゃないっしょ。ほら、仮にも恋人じゃん、私たち」
結衣「……そっか」
結衣「それじゃ、どこに行くかは決めてるのか?」
京子「うーん…決まってないけど、ちょっと遠出してさ。それで……またチューしよ?」
結衣「な、なんだそれ……ま、まぁいいけど……」
京子「…結衣、照れてる?」
結衣「照れてないっ。ほら、早く行くぞっ!」
京子「え、あ。結衣?」
結衣「……その、遅れるといけないし。手、繋いでいいか……?」
京子「……もう繋いでんじゃん」
おわる
誰得 言い訳コーナー
取り敢えず主要キャラはみんな出したかったんで、
その辺を纏めきれず前半~中盤はグダっちゃったなーと反省しております。
完全に力不足。それと、会長と西垣先生はごめんなさい。
レスでもいくつかあったように、ヘタレ結衣、誘い受け京子を意識して書きたかった、ただそれだけのSSです。
課題として、間の取り方とか、三点リーダ多すぎとか、わかりづらいとか、色々あったかと思いますが、
ともかく最後まで読んでくれた方、レスくれた方、ありがとうございました。
へっぽこなりに精一杯やってみましたが、楽しんでもらえたなら幸いです。
そして結衣京は至高。以上、言い訳長くてサーセン。
追記:
ネチョとか鬱とか期待してた方はごめんなさい。
台詞形式でシリアスとかエロとか書ききるのは、俺にはハードル高かったです……
えっちーのは他の上手な方に期待してくだしあ
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません