マミ「いらない子決定戦!?」(658)
マミ「う・・・ううん」
みゆき「大丈夫ですか?」
マミ「はっ、だ、だれ?」
みゆき「私たち、どうやらとじこめられてしまったみたいですね」
マミ「な、なんでそんなことわかるのかしら?」
みゆき「ほら、あそこにカンバンがあります」
『いらない子決定戦 公式会場』
マミ「いらない・・・子・・・?」
みゆき「どうやら私たち、いらない子に選ばれてしまったみたいですね』
マミ「・・・・・・」
みゆき「私は高良みゆきと申します。あなたは?」
マミ「巴マミ・・・」
「ちょっと待つのかしらー!」
金糸雀「そこの人間たち、ここがなんなのか知ってるのかしら?」
みゆき「お人形さん・・・?」
マミ「いいえ、知らないわ。
私もさっき目覚めたばかりだから」
みゆき「その通りです。
ただ、あそこに看板が・・・」
金糸雀「カ、カナがいらない子!?
何かの間違いなのかしらー!!!!」
マミ「(ああ、この子もきっといらない子なのね」
紬「う、ううん」
みゆき「あ、どうやらもう一人の方がお目覚めになったようですね」
マミ「そうね」
紬「あら・・・ここは」
みゆき「私たちはどうやら、閉じ込められたみたいです」
紬「・・・・・・」
紬「そういうの一度体験してみたかったのー!」
マミ「・・・・・・」
マミ「(さっきからこの人たちからする、いらない子オーラがすごい」
マミ「どうやらここは密室のようね」
みゆき「はい、実はみなさんが目覚める前からこの部屋を調べていました」
みゆき「でもその看板の横のドアしか出入り口はないようです」
紬「本物の密室ねー!わくわくしてきちゃった」
マミ「でも看板にはいらない子決定戦って書いてあるわね」
マミ「これについて何かわかるひとはいないの?」
金糸雀「うーん・・・さすがのカナにもちょっとわからないかしら・・・」
マミ「人形には期待してないから黙ってて「
マミ「(まずい・・・最悪ここから出られなかったらソウルジェムの汚れが溜まって魔女に・・・」
みゆき「このドアもさっきから引いたり押したりしているのですが・・・」
みゆき「私の力では動かすことさえできないみたいです」
マミ「貸して」
マミ「(硬い・・・」
紬「鍵がかかってるんじゃないかしら」
金糸雀「・・・・・・」
金糸雀「カナ、鍵なら外せるかしらー!」
みゆき「本当ですか?」
金糸雀「ピチカート!」
マミ「(・・・なに?これ」
金糸雀「向こう側に行って鍵を開けてくるのかしらー」
ガチャ
紬「すごいわお人形さん!」
金糸雀「えへへ。たいしたことないのかしら!」
みゆき「どうやってやったのかはわかりませんが、ありがとうございます」
マミ「ちょっと待ちなさい」
金糸雀「え?」
マミ「あなた・・・魔女なの?」
金糸雀「魔女?カナはローゼーメイデ
マミ「とぼけないで」カチャ
みゆき「と、巴さん、銃なんてどこから」
紬「まるで魔法少女みたいー」
金糸雀「カ、カナは知らないのかしら「
マミ「ラチがあかないわ。ティロ・フィ
「待ちなさい!」
「ったく、おめゃーら人間は・・・」
羽川「油断も隙もねーにゃ」
マミ「あなた、どこから」
羽川「オレかにゃ?オレはずっとこの部屋にいたにゃ」
金糸雀「か、間一髪なのかしら」
羽川「オレの『エナジードレイン』じゃドアは壊せないにゃー」
羽川「ドアを開けたのはお前かにゃちびっ子」
金糸雀「そうなのかしら!」
紬「さあ、先に進みましょうよ。
私なんだかすごく楽しみになってきたの」
みゆき「ケンカは良くないですからね」
マミ「・・・・・・」
羽川「ったく、どいつもこいつもいらない子臭がぷんぷんするにゃ」
金糸雀「長い廊下が続いているのかしら・・・」
マミ「でも進むしかないわね。
ずっとここにいるわけにもいかないし」
羽川「だったら先に自己紹介をしておいた方がいいと思うわ」
みゆき「それは得策ですね」
紬「それはいい考えだわ。なんだか人間じゃない人も混ざってるみたいだし」
金糸雀
人形
能力 人工精霊 バイオリンの音波攻撃
ローゼンメイデン
羽川翼
人間/怪異
能力 天才 化け猫変身時のエナジードレイン
化物語
高良みゆき
人間
能力 博識
らき☆すた
巴マミ
魔法少女
能力 マスケット銃召喚
魔法少女まどか☆マギカ
琴吹紬
人間
能力 キーボード演奏
けいおん!
羽川「見事に人外ばかりなのはどうしてにかしら・・・」
みゆき「巴さんも羽川さんもにわかにはしんじられませんがすごい力を持っているのですね」
マミ「そ、そうよ!
あなたたちの平和は私が守ってきたと言っても過言ではないの」
紬「マミちゃんすごーい!」
金糸雀「それに比べて、ムギもみゆきは何なのかしら!
能力 キーボード演奏って!」
紬「私バンドを組んでるのー。
今日はライブのはずだったのに」
金糸雀「まあ音楽を愛することはいいことかしら!
でもいざカナたちをここに閉じ込めた犯人と戦闘になったらと考えると頼りなさすぎるのかしら」
羽川「おいおい、ちびっ子。
お前も『そっち』側に決まってるにゃ」
マミ「そうね。音波攻撃なんてかませ犬の代名詞のようなものよね」
金糸雀「な、なんてことを言うのかしら!」
みゆき「まあまあ。
2人とも、いざとなったらお願いしますね」
金糸雀「2人・・・・・・」
紬「あら」
紬「廊下の真ん中に誰か倒れてるわー」
羽川「あ、ほんとね。こういうときは無理に動かさないほうがいいわ」
金糸雀「真っ白・・・」
マミ「この子もいらない子なのかしら」
「お腹が空いたんだよっ!」
禁書「何か食べさせてくれたら嬉しいな!」
羽川「空腹でたおれてただけなの?」
禁書「空腹でたおれてただけなんてひどい言いようなんだよ」
禁書「空腹で死んじゃう人も世の中にはたくさん」
羽川「ぴーぴーうるせえガキにゃ。吸っちまうぞ」
みゆき「まあまあ翼さん。
ここにいるということはこの子も私たちの仲間なのですから」
金糸雀「カナはいらない子じゃないのかしら!!!!」
*ここから回想入ります。
みんなが閉じ込められる1週間前。
まどか☆マギカの世界
まどか「えー、投票?」
○○○「*******」
まどか「私たちの中で誰かいらない子を選ぶなんてそんなことできないよ」
○○○「********」
まどか「うーん、そこまで言うなら」
さやか「え!?いらない子を選ぶ!?」
○○○「********」
さやか「まどかは親友だし・・・
杏子は・・・/////」
○○○「********」
さやか「な、なんでもない!
マミさんもいい人だしなー」
杏子「いらない子を選ぶだと?」
○○○「********」
杏子「てめえ、そんなことできるわけ
○○○「********」
杏子「わかったよ。しかたねーな」
杏子「誰か一人選ぶなら、あいつだな・・・」
ほむら「いらない子?そんなの決まってるわ」
○○○「*********」
ほむら「ええ。即決よ」
インデックス(禁書)
人間
能力 魔道図書館 完全記憶能力
とある魔術の禁書目録
羽川「そっかあ、インデックスちゃんもここにくる前のことは覚えてないんだ」
禁書「うん!気がついたらここにいたんだよ!」
みゆき「やっぱり廊下を進むしかないみたいですね」
金糸雀「でもカナ、あの看板が気になるのかしら」
紬「いらない子決定戦?」
みゆき「・・・・・・」
禁書「そんなの簡単なんだよ!」
禁書「誰が一番いらない子か決めるってことだと思うんだよ!」
一同「・・・・・・」
マミ「(わかってはいたけど」
みゆき「(実際に言われてみると」
紬「(なかなか」
羽川「(辛いものがあるにゃ」
禁書「どうしたのみんな?」
回想
かがみ「え!?私たちのなかでいらない子!?」
○○○「*******」
かがみ「つかさは大事な妹だし・・・こなたは・・・////」
○○○「*******」
かがみ「やっぱりあの人しか」
こなた「えー、いらない人投票?」
○○○「*******」
こなた「確かに最近のアニメは人気投票はやっても不人気投票はやらないもんねー」
○○○「*******」
こなた「だとしたらひとりしかいないよー」
つかさ「え、ええ?いらない子投票?」
○○○「*******」
つかさ「そんなことできないよう。
こなちゃんも、お姉ちゃんもみんな大事だもん・・・ってあれ」
○○○「*******」
つかさ「いらない子ひとりいたー!よかったあ」
みゆき「そういえば私、ここにくる前何かに投票したようなきおくが・・・」
羽川「投票・・・?」
金糸雀「何を言ってるのかしら?」
紬「選挙、ではないわねー。
ゆきちゃん、まだ20歳じゃないでしょう?」
みゆき「あ、はい。高校生です」
マミ「私も、なんだかさっきからそんな気がしてたの」
マミ「誰か・・・人の名前を書いて投票したような」
禁書「あ!それ、私もしたんだよ!」
神裂「い、いらない子を選ぶですって?」
神裂「そんなことできるわけ
○○○「*******」
神裂「投票しなければ自分に票が・・・」
神裂「名前は伏せられるんでしょうね?」
御坂「いらない子ー!?」
御坂「もちろん佐天さん、と言いたいところだけど」
御坂「ま、まじめに考えるならあいつかなー」
○○○「*******」
御坂「んー、ま、あたし含めてもいろんな奴から恨み買ってると思うよ」
御坂「あの部屋に住んでる時点でね」
小萌「い、いらない子なんてこの世の中に存在しないのですよー!」
○○○「*******」
小萌「なんと言われても先生は投票しません!」
○○○「*******」
○○○「*******」ヒソヒソ
小萌「え!ええ!その写真は反則なのですよ!」
小萌「上条ちゃんの入浴シーン・・・」
羽川「私はそんなこと・・・」
金糸雀「思い出したのかしら!!!!」
マミ「え?」
金糸雀「そうなのかしら。
カナ、いらない子投票をしたのかしら!」
一同「!!!!!!」
みゆき「思い出しました・・・
確か、私も」
羽川「・・・・・・」
マミ「・・・・・・」
紬「・・・・・・」
禁書「私はいらない子なんかじゃないんだよ!」
戦場ヶ原「私にそのいらない子を選べ、と」
○○○「*******」
戦場ヶ原「そうね。確かに一理あるわ」
○○○「*******」
戦場ヶ原「正直、この化物語に登場する女キャラは全員殺したいのだけれど」
戦場ヶ原「一人選ぶのならこいつね」
戦場ヶ原「泥棒猫」
撫子「戦場ヶ原」
○○○「*******」
撫子「戦場ヶ原ひたぎ」
○○○「*******」
撫子「戦場ヶ原ひたぎ」
○○○「・・・・・・」
忍「・・・・・・」
忍野「だからだめだって話しかけちゃ」
○○○「*******」
忍野「忍ちゃんは今おやすみ中なの」
○○○「*******」スッ
忍「!!!」
忍「」カリカリ
忍野「忍ちゃん、字・・・書けるんだね」
回想
○○○「*******」
真紅「金糸雀」
真紅「弱いしうるさいしあの子こそまさにキングオブいらない子なのだわ」
○○○「*******」
翠星石「水銀燈のヤローですぅ」
翠星石「万死に値するです」
水銀燈「真紅、と言いたいところだけど」
水銀燈「客観的に見たらあの子かしらね」
水銀燈「マスターもうるさいし、話の本筋にもあんまり絡まないし」
雛苺「金糸雀なのー!」
○○○「*******」
雛苺「もうよく考えたの!金糸雀で決まりなの!」
回想
唯「えー、選べないよ。
みんな大事な仲間だもん」
○○○「*******」
唯「バンドとしても一人かけたら・・・」
○○○「*******」
唯「まあ、確かに欠けてもダメージは少ないね!」
澪「いらない子って・・・」
律「そんなん決まってんじゃん、なあ澪」チュッチュ
澪「や、やめろ律、まじめな問題だぞ」
律「まず、あたし等はお互いに入れないだろ?
そしたら唯かムギだろ?」
澪「・・・・・・」
律「ギターボーカルとキーボード、どっちが大事かは一目瞭然!」チュッチュ
マミ「嘘よ!そんなの絶対おかしいわ!」
禁書「私たちは・・・ほんとに」
金糸雀「カナはいらない子なんかじゃ・・・」
みゆき「みなさん落ち着いてください」
羽川「認めるしかないわ。
それより今はここから出ることを考えましょう」
紬「そうよみんな。そんなこと.ここから出れたらいくらでも悩めるわー」
マミ「そ、そうね・・・」
禁書「・・・・・・」
金糸雀「・・・・・・」
みゆき「あ、あそこにドアが」
紬「もうほんとに歩き疲れたのー。
あの中でちょっと休憩しましょう」
羽川「そうね、みんなショックも大きいようだし」
思想
黒羽川「にゃあご主人様」
羽川「何かしら」
黒羽川「もう気づいてるんだろ?」
羽川「・・・・・・」
黒羽川「これは「いらない子決定【戦】だってことにゃ」
黒羽川「今は全員で傷を舐め合えてもいずれ戦闘になる可能性が高いにゃ」
思想
羽川「ええ。ごめんね」
黒羽川「いいってことにゃ。
ご主人がいらない子に選ばれたのは半分はオレの責任にゃ」
黒羽川「その代わり絶対出してやるにゃ」
羽川「にしてもあのマミって子は厄介ね」
「ばささん・・・翼さん!」
羽川「あ」
みゆき「大丈夫ですか?気分でも
羽川「え、ええ。大丈夫。心配してくれてありがとう」
マミ「開けるわよ」
金糸雀「鍵はもう外したのかしらー」
ガチャ
マミ「・・・・・・」
桐乃「よく来たわねあんた達!」
金糸雀「だ、誰なのかしら」
羽川「よく来たわね、って言ってることは黒幕の可能性も」
マミ「なら話が早いわ、ティロ・
桐乃「ちょっと待ったー!」
桐乃「あたしに危害を加えたらあんたらは全員ここから出られないからね」
紬「あなたもいらない子の投票で一位に?」
桐乃「え、ええそうみたいね!
でも別に気にしない」
桐乃「あたしの周り、ブスばっかりだから。
僻まれるのもしかたないっていうか」
桐乃「ってまああたしの話はいいのよ」
桐乃「今からあんた達の中から一人。
一人だけここから出してあげるわ」
金糸雀「はいはーい!カナ!カナが出るのかしら!」
禁書「ずるいよ!私が出るんだよ!」
みゆき「その一人はどうやって決めるのですか?」
桐乃「簡単。投票よ」
マミ「やっぱりそう来ると思ったわ」
桐乃「ルールは簡単。
あんたたちは、ここから出してあげたい人の名前を書いて投票するの」
桐乃「一番投票数の多かった人がここから出られる」
羽川「あなたもその仕事をやらされてるというわけね」
桐乃「そーいうこと。これが終わればあたしも出られる。
ここを出たらあたしに投票した根暗と池沼をぶっ飛ばしに行くけどね」
桐乃「アドバイスをしておくわ」
桐乃「使えそうな人には投票しないことね」
桐乃「関門はこれで終わりじゃないわ。
この先も脱出のためにいくつかの関門があるわ」
みゆき「それは具体的に何個とは言えないのですね?」
桐乃「そう。
もし今、使えそうな人、優しい人、いい人に投票すればその人は脱出する」
羽川「そうすると使えない人が残り、次の関門を抜けれない可能性が出て来る、ということね」
桐乃「そいうこと。
関門の突破に失敗した場合は全員出られなくなるみたいだから」
桐乃「もちろん自分の名前を書くのはなし」
桐乃「じゃ用紙を配るから、自分の名前が書いてあるか確認して」
桐乃「そしたら脱出させたい人の名前を書いて
みゆき「(やはり自分の名前を書くことはできないようですね」
みゆき「(しかし、戦闘能力の高いマミさんや羽川さんが抜けたら、今後の関門突破が難しくなりそうです」
紬「ねえゆきちゃん?」
みゆき「はい?」
紬「わたしに投票してほしいのー」
みゆき「え?」
紬「ほら、私って腕力もないし
ゆきちゃんみたいに頭も良くないしー」
紬「インデックスちゃんやカナちゃんみたいに何か不思議な力がある訳でもないし」
みゆき「・・・・・・」
紬「もちろん、タダでとは言わないわー。
私もあなたに投票するから、ね?」
みゆき「(確かにムギさんは特に役に立ちそうにないですね。
しかしこの天真爛漫な性格は残して置いたほうが・・・」
禁書「やだやだやだやだ帰りたいんだよ!出たいんだよ!」
みゆき「・・・・・・」
みゆき「いいですよ、その代わり
私ではなくインデックスさんに票をいれてください」
紬「ほんとー?分かったわー」
マミ「羽川さん!」
羽川「え?」
マミ「私、ずっと頭のいいふりをしてたけど全然あの子の言ってる意味がわからないの!
だから詳しく教えて!」
羽川「・・・・・・」
羽川「(馬鹿でもマミさんには変な力があるし・・・」
羽川「かくかくしかじか」
マミ「へ、へえ!なるほど。
羽川さんは何でも知ってるのね」
羽川「何でもは知らないわ。知ってることだけ」
羽川「ちなみにおそらく私たちは抜けられないわ」
マミ「な、なんで」
羽川「私は『エナジードレイン』が使えるし、あなたはさっきから散々変身を繰り返してるし」
羽川「『役に立つ』と思われてるのは間違いないわ」
金糸雀「・・・・・・」
金糸雀「カナは役に立ちすぎるから絶対に出られないのかしら・・・」
金糸雀「頭脳派の自分が憎いのかしらー!!!!!」
桐乃「はーい、じゃ回収!」
桐乃「自分の名前は書いてないよーね」
桐乃「じゃ、投票結果発表するわ」
みゆき(0) → 禁書
羽川(1) → 禁書
紬(0) → 禁書
マミ(1) →羽川
金糸雀(1) →マミ
禁書(3) →金糸雀
桐乃「インデックス・・・外人?」
禁書「やったあ!脱出決定なんだよ!」
紬「ゆ、ゆきちゃんどうして?」
桐乃「じゃあインデックスちゃんはこちらのドアへ」
禁書「おうちに帰ったら当麻の野菜炒めが食べたいんだよ!」
みゆき「やっぱりそうでしたか」
紬「なんで私にいれてくれなかったのかしらー」
みゆき「お互いに一票が入ってもあまり意味はありません」
みゆき「あなたが他の人に投票するのはなんとなくわかってました」
紬「バレちゃってたのねー残念」
羽川「おみゃー、御主人に投票するのはいいけどやっぱりわかってにゃーだろ」
マミ「失礼ね!ルールくらいわかってるわよ!」
羽川「・・・・・・」
金糸雀「やっぱりカナは優秀だから残っちゃったのかしらー!」
桐乃「はい、これでインデックスちゃんは脱出したわけだけど。
最終的にこのゲーム、一人が残る設定になってるのよ」
羽川「だと思ったわ」
金糸雀「そ、その一人は」
桐乃「永遠に出られないに決まってるじゃない。
魔法少女の力でも、ローザミスティカの魔力でも、どんな怪異でも出られない部屋に閉じ込められるのよ。死ぬまでね」
マミ「ふ、ふざけないで!」
桐乃「いらない子に選ばれたあんた達、いや、あたし達が悪いのよきっと」
桐乃「それじゃね」バタン
マミ「ま、まって!」
みゆき「さて、困りましたね」
マミ「あ、あかない!」ガチャガチャ
マミ「ちびっ子早く開けなさいよ!」
金糸雀「だめなのかしら・・・鍵じゃなくて他の何かで開かなくないのかしら」
マミ「いや!いやああああああ!」
羽川「取り乱すのは良くないわよ。
もう一つドアがあることだしそちらを開けたほうが賢明ね」
みゆき「気をつけてくださいね、次の関門は何かわかりませんから」
紬「ゆきちゃんごめんねー」
みゆき「いえ、私もムギさんに投票してませんし気にしてませんよ。
それより次の関門のことを考えましょう」
マミ「紅茶、ケーキ、ソウルジェム、QB、紅茶・・・」
羽川「」ガチャ
まゆしぃ「とぅっとぅるー☆」
まゆしぃ「まゆしぃです、女の子がいっぱいなのです!」
みゆき「あなたも、いらない子なのですか?」
まゆしぃ「・・・・・・」
まゆしぃ「まゆしぃ、悲しいのです」
まゆしぃ「まゆしぃは紅莉栖ちゃんに投票したのに他のみんなはまゆしぃに投票したみたいなのです!」
羽川「よくわからないけどご愁傷様。
で、次は何をさせるのかしら?」
マミ「紅茶・・・ゲルバナ・・・」
マミ「確かにいらない子っぽいものねあなた」
金糸雀「カナもそう思うのかしら。
電波女ブームはもうだいぶ前の話なのかしら」
マミ「気が合うわね」
まゆしぃ「はいそこ!
まゆしぃに暴言を吐いたら出られなくなるのです!」
マミ「つ、次から気をつけるわ!」
まゆしぃ「じゃあ次の関門を発表するのです☆」
まゆしぃ「次は・・・」
まゆしぃ「爆弾ゲームなのです」
羽川「爆弾ゲーム?」
まゆしぃ「えへへー。ルールは簡単なのです」
まゆしぃ「今からこの、まゆしぃ特製の爆弾ボールを渡すのです」
まゆしぃ「今から60秒後に、このボールを持っていた人が脱出できるのです」
まゆしぃ「ちなみにボールは同じ人が10秒以上持ち続けてはいけないのです」
マミ「ここにきてやっと脱出の可能性が見えてきたわ」
羽川「質問。
力づくでボールを奪うのはありなの?」
金糸雀「ひ、ひぃぃぃ!怖いのかしら」
まゆしぃ「それはだめなのです!」
みゆき「10秒以内に誰かに自主的にボールを回す、ということですね?」
まゆしぃ「大正解なのです」
まゆしぃ「この関門が終わればまゆしぃはラボに帰れるので、早く終わらせてほしいのです」
羽川「さっきからひっかかるわ」
みゆき「そうですね」
羽川「どうもこのゲーム、脱出する人を選ぶためにやるのではなく」
みゆき「私たちに、脱出する人を選ばせてる節がありますね」
紬「・・・・・・」
金糸雀「カ、カナは手加減しないのかしら!」
マミ「(ボールを奪うボールを奪うボールを奪うボールを奪うボールを奪うボールを奪うボールを奪うボールを奪うボールを奪うボールを奪うボールを奪うボールを奪うボールを奪うボールを奪う」
まゆしぃ「では始めるのです!」
マミ「き、危害を加えない以外は何をしてもいいの!?
たとえば今この場から動くとか」
まゆしぃ「この部屋の外に出ない限りは自由に動けるのです」
みゆき「ボール、どうします?」
羽川「私はいいや。
高良さんがほしかったらできる限り回すけど」
みゆき「私も結構ですよ」
まゆしぃ「用意、始め」ボンッ
金糸雀「あ、ああカナがボールを手に入れたのかしら!」
まゆしぃ「10秒以内に誰かに回すのですー」
紬「カナちゃん、こっちこっちー!」
金糸雀「く、くやしいけどとりあえすまは回しておくのかしら」(8秒
みゆき「そうなんですか、卒業後は海外に」
羽川「うん、世界中を見てみたいと思って」
紬「・・・・・・」
紬「ゆきちゃんも翼ちゃんも脱出は諦めてるっことでいいの?」(18秒
みゆき「私は結構です。好きにしてください」
翼「私もいいわ、脱出を諦めてるわけではないけどね」
マミ「ボ、ボール!ボール!」
マミ「私に渡しなさいよぉぉぉぉ!」バンッ
紬「きゃっ」
マミ「ボ、ボール!やった!誰にも渡さないわ!」(28秒
紬「ま、まゆりさん、この人今銃を」
まゆしぃ「危害を加えない限りは反則ではないのですっ」
○マミ「・・・・・・はい」(34秒
○金糸雀「えっ、カナにくれるのかしら?」
マミ「その代わりあとで回してあげるから、10秒経ったらムギちゃんに渡してあげてくれる?」
金糸雀「約束かしらー!」
○
紬「ッチ。カナちゃん、私はいらないわよー」
○金糸雀「約束だからそうはいかないかしら!」(44秒
○紬「だから渡すなって言ってるでしょ」(45秒
○金糸雀「約束だからそういうわけにもいかないのかしら」(46秒
マミ「いい?ムギちゃんに回したら、受け取っちゃだめよカナちゃん」
○金糸雀「わかったのかしらー」バシッ
○紬「49秒で回してくるなんて」(49秒
マミ「これであなたの脱出はないわね。
ふふふ」
みゆき「紬さんが、次にボールを回した人が脱出するわけですね」
羽川「巴さんも結構考えたわ」
○紬「あなたに回すくらいならカナちゃんに回すわよ」(55秒
○紬「カナちゃんパス!」(57秒
金糸雀「や、やったのかし
マミ「」チャッ
マミ「どかないと撃つわよ。
べつにあなたが死んで私が出られなくなってもいいわ。
それでも撃つわよ」
金糸雀「ひ、ひぃぃボールは取らないのかしら!」サッ
○マミ「これで・・・帰れる・・・」(60秒
まゆしぃ「とぅっとぅるー!60秒経ったのです!」
金糸雀「ず、ずるいこんなのってありなのかしら!?」
紬「・・・・・・」
マミ「私は別に誰にも危害を加えてないわよ」
マミ「ふふふ。ご機嫌ようみなさん。
行きましょ、まゆりさん」
まゆしぃ「武力を用いての脅迫はルール違反なのです!」
マミ「え?でも自由に動いていいって」
まゆしぃ「マミさんは失格なのです。
脅迫このゲームの主旨から大きく外れているのです!」
みゆき「このゲームの主旨?」
紬「じゃ、じゃあ脱出者は」
まゆしぃ「ほんとだったらもう一回やったほうがいいけど」
まゆしぃ「早くオカリンに会いたいし、マミさんの前にボールを持っていた紬さん」
まゆしぃ「脱出おめでとうなのですー!とうっとぅるー」
紬「繰り上げ優勝ってやつなのー?
ふふふ。みなさん頑張ってー」
まゆしぃ「まゆしぃも早くラボに帰ってオカリンのバナナを食べたいのです」ガチャ
マミ「・・・・・・」
金糸雀「カナは使われただけなのかしら・・・」
みゆき「やっぱりこの『脱出』って」
羽川「間違いないわ」
マミ「こんなのってないわ!私は誰も傷つけてなんてないのに」
マミ「ちょっと文句言ってくるわ、そうよね?運営が明らかにおかしいわ!」
マミ「な、なんで開かないのよ!」
羽川「一旦向こうからロックされてしまうともう開かないみたいね」
マミ「・・・・・・」
マミ「ティロ・フィナーレ!」
マミ「ティロ・フィナーレ!」
マミ「どうして出ないのよ!!!」
マミ「ティロ・フィナ
マミ「」ガクッ
羽川「うるさいにゃ。こいつはオレがこのまま引きずってくにゃ」
羽川「『エナジードレイン』にゃんか使いたくにゃかったにゃん」
みゆき「そうですね。私たちの予想が当たれば・・・」
羽川「おいピンク髪早く行くにゃ」
みゆき「あ、はい」
羽川「にゃにゃーん」
金糸雀「どうしたのかしら」
羽川「この巨乳、予想外にエネルギーがあったみたいにゃ」
羽川「しばらく・・・御主人の姿に戻れないにゃ」
みゆき「普通の羽川さんと記憶は共有してらっしゃるんでしょう?」
羽川「無論だにゃ、知識も共有してるにゃ。
でも知能は同じじゃないにゃん」
みゆき「・・・・・・」
羽川「オレは本能に従って、御主人のネガイに従って動くにゃ」
羽川「この時点の理性を抜きにした御主人のネガイは、ここから出ることにゃ」
みゆき「で、でもここから出たら」
羽川「にゃ。でもピンク髪の予想が正しいとも限らねーにゃ」
羽川「にゃから次の関門、オレは恐らく勝ちに行くにゃ」
金糸雀「(カナはいつ脱出できるのかしら」
金糸雀「(正直次は脱出できると思ってたのかしら・・・」
みゆき「それは・・・よろしくないですね」
羽川「もちろん計算対決とかだったら歯が立たないにゃ。にゃははははは」
みゆき「では、開けますね」ガチャ
ふたば「こんにちわーっス」
金糸雀「柔道着の子供・・・?」
羽川「一応聞いておくにゃ。
お前もいらない子かにゃ?」
ふたば「そうっス!小生もいらない子っス!
ところでいらない子ってなにっスか?」
みゆき「知らないほうがいいと思いますよ」
ふたば「よくわからないっス!
でも最近ひとはもみつばも冷たくて寂しいっス・・・」
羽川「うるせーにゃ。さっさと始めやがにゃん」
ふたば「あ、そーだったっス」
ふたば「今回の関門は
マミ「あ、ああああああああああああ」
ふたば「う、うわ、びっくりしたっス」
マミ「今回の門番はあなたなの!?
だ、だしゅつ!私脱出したいの!」
ふたば「うーん小生も出してあげたいっスけど・・・」
ふたば「小生は関門を進めることしかできないっス」
マミ「・・・・・・」
ふたば「そうだ!そのおっぱいを触らせてくれたら出してあげるっス!」
マミ「え、ほんとなの!?」
ふたば「と思ったけどそんなことしたら小生が出られなくなるっス・・・」
マミ「・・・・・・」
金糸雀「さ、さっさとルール説明するのかしら」
ふたば「そうだったっス。今回のルールは小生でもわかるように簡単になってるらしいっス」
ふたば「なんでもありで、小生のことを捕まえた人が勝t
マミ「ティロ・フィナーレ!」ドゴン
みゆき「」
羽川「」
金糸雀「」
ふたば「あ、危なかったっス。
裸足じゃなかったら当たってたかもしれないっス!」
羽川「にゃ、にゃんだと」
ふたば「まだルール説明は終わってないっスよ!
小生を捕まえた人が勝ちっス。
小生を捕まえて小生の黒帯を手に入れた人が脱出できるらしいっス」
マミ「ティロ・
羽川「ちょっと待つにゃん巨乳。
その大砲だと黒帯まで消し飛びそうにゃん」
みゆき「そうですね。巴さんには今回は
金糸雀「こ、こんどこそカナの出番なの!」
金糸雀「『攻撃のワルツ!』」
ふたば「風っスかー?ぜんぜん当たらないっスよ!」
マミ「・・・・・・」
金糸雀「『追撃のカノン』!」
ふたば「遅過ぎるっス」
金糸雀「くっ・・・ぜんぜんあたらないのかしら」
ふたば「早く捕まえてくれないと出られないけどわざと捕まったら小生も出られなくなるし・・・」
羽川「にゃにゃーん。
脱出するのはよくにゃいかもしれないにゃ、オレが行くしかないにゃん」
みゆき「そうですね、まあ最悪黒帯は誰かに渡してもいいわけですし」
羽川「にゃん。御主人の本能にしたがったらオレが脱出しちまうにゃん」
羽川「ま、そしたらおみゃーも一人で頑張るにゃん。
御主人はお前と仲良くしたがってるにゃん」
みゆき「ええ。そうですね。
羽川さんは頭が良くてお話してもらうと本当に楽しいです」
羽川「やめるにゃん御主人が照れるにゃん」
羽川「じゃ行くとするかにゃ」
羽川「小娘、オレが触るとケガじゃすまないにゃん」
ふたば「いいっスよそういうの、なんか小生楽しくなってきたっス!」
「どいて」バシッ
羽川「にゃ」
マミ「遊びはここまでにするわ。
鹿目さんも美樹さんも佐倉さんも暁美さんも私を待ってるもの」
マミ「ふたばちゃん、だったかしら?
降参するなら今のうちよ」
ふたば「おっぱい触らせてくれたら考えるっス!」
マミ「」シュルシュル
ふたば「な、なんスか!このリボン!」
マミ「ふたばちゃん、捕まえた」
羽川「にゃんだ。おみゃーそんなことできるなら最初からやれば
マミ「うるさいわね。話しかけないでちょうだい」
マミ「もとはといえばあたなたたちが最初に私を選ばないからこうなったのよ、自覚してほしいわ」
マミ「さ、早く私を出してちょうだい」
金糸雀「リボンを解かないとだめなんじゃないかしらー」
マミ「ッチ」シュルシュル
マミ「さ、これでいいでしょ?早く私を
金糸雀「『攻撃のワルツ!』」
マミ「ぐっ」
金糸雀「黒帯はカナがいただきかしらー!」
金糸雀「や、やったのかしら!」
金糸雀「やっぱり楽してズルしていただきかしらー!」
ふたば「やられたっスー。世界は広いっス」
羽川「ちびっ子。巨乳が気絶しているうちに行くにゃ」
金糸雀「あ、ありがとなのかしら!」
ふたば「こっちっスよー」ガチャ
金糸雀「ふ、ふたりとも。適当に頑張るのかしらー!」
羽川「にゃにゃーん。この3人が残ったにゃ」
みゆき「ええ、やっぱり予想通りみたいですね」
みゆき「この関門は、脱出のドアというより、真の脱出者を決めるためのふるいのようです」
羽川「やっぱりかにゃん。
じゃあ今まで脱出してきた奴らは」
みゆき「恐らくはもう・・・」
羽川「ッチ。厄介なことに巻き込まれたにゃん」
みゆき「まあこれも私たちが不人気だからだと考えれば納得が行きます」
羽川「真のいらにゃい子を一人決めるんじゃにゃくて」
羽川「既に決まってるいらにゃい子の中から、一人だけ脱出させるというわけだにゃ」
みゆき「考えてみれば明らかです。
一回目の投票。これは『役に立たない子』を決める投票です」
羽川「爆弾ゲームは他を蹴落とす醜い心の持ち主が選ばれるのかにゃ?」
みゆき「ええ、あのゲーム。
誰かにもらうよりも、誰かに渡して爆弾を逃れるほうが簡単ですからね」
みゆき「3回目も同じくです。
優秀な子を決めたいなら、ふたばちゃんを捕まえた時点で脱出にするべきだと思いませんか?」
羽川「確かにそうだにゃ」
みゆき「見事あの金糸雀という女の子は横取りを成功させたわけです」
みゆき「きっともう生きてはいないでしょうね」
羽川「・・・・・・」
羽川「生き残るにはどうしたらいいかにゃ」
みゆき「そうですね・・・最後まで勝たない、これじゃないですか?」
羽川「にゃにゃにゃーん、にゃかにゃか難しいことを言うにゃん」
羽川「おみゃーはどうする気かにゃ?」
みゆき「そうですね、私の予想が間違ってる場合もありますし、
あなた方相手に最後まで残るのは容易じゃなさそうです」
みゆき「次で抜けようと思います」
羽川「・・・そうかにゃ」
羽川「にゃんで毎回、オレがこいつを引っ張ってくにゃん。
こいつ意外に重いにゃん」
みゆき「意外でしょうか?
ふつうに体格のいい方だと思いましたが」
羽川「それもそうだにゃ」ガチャ
「お、やっときましたな!」
流子「リューコさんは待ちくたびれましたよっ!」
羽川「まためんどくさそーなキャラにゃん」
流子「うがー!めんどくさそーなキャラ言うなああ!」
みゆき「で、今回はどんな関門なんですか?」
流子「まあまあ焦らない焦らない。
まずは自己紹介から。
あたし御船流子」
流子「流れる子って書いてリューコ。
友達からはリューシって呼ばれちゃったり・・・じゃなかった。
リューコさん、と呼ぶように!」
マミ「私、巴マミ!
三つ巴の巴に、まゆしぃのマに、みつどもえ!のミ!
マミさん、と呼んでもいいわよ」
流子「うわー、ここに来るまでいろいろあったんですなー。うんうん」
みゆき「マミさん起きてらっしゃったんですね」
流子「でも大丈夫!今回の関門は超簡単!」
流子「リューコさんも、早く帰りたいし、お互いが早く終わらせようとすればすぐ終わる関門なんですなー」
マミ「あなた、リューシさんはいらない子に選ばれて悲しくないのかしら」
流子「リューコやっちゅうねん。
なんで言い直したの!悪意を感じますな」
流子「べつに悲しくなんかないよ!
だってこれって、ある意味一番いいポジションにいるってことだとリューコさん思うんですよ」
羽川「一番いいポジション・・・?」
流子「そうなのです。
読者、視聴者投票でいらない子に選ばれたら、そらは完全にいらない子だけど」
流子「他の女の子たちにいっぱい嫌われてるってことはそれだけいい思いしてるってことじゃないかな、とリューコさんは思うのです」
流子「なかには本当にいらない子もいるかもしれないけどねっ!」
羽川「・・・・・・」
流子「つまり丹波くんには、リューコさんが一番近いってこと!きゃいきゃい!」
みゆき「その殿方はよく存じあげませんが、もしそうならば、男性がいない世界でいらない子だった場合は・・・」
流子「それはただの嫌われ者?」
みゆき「・・・・・・」
マミ「・・・・・・」
流子「いらない子談義はここら辺においといて」
流子「そろそろ始めよっかなーとか思うのですがみんなよろしいですかな?」
羽川「いいにゃん」
みゆき「はい、さっさと終わらせましょう」
マミ「羽川さん、みゆきさん」
羽川「にゃにゃん?」
みゆき「はい?」
マミ「今までごめんなさいね。
私、自分を大事に思うあまり、どうかしてたみたい」
羽川「巨乳・・・」
マミ「だから今回の関門は2人に譲るわ。
ふふふ、修羅場ならたくさんくぐってきたはずなのに、私もまだまだだなあ」
羽川「にゃんて言ってるけどどうするにゃ?」
みゆき「そうですね。
私は私の仮説を信じることができないのでこの関門、やはり勝とうと思います」
羽川「そうかにゃ。オレはあんたの言う最後の一人が生き残る説を推したいにゃ」
みゆき「そう言ってもらえるのは嬉しいですが、やはり私もどこかで自分を信じられてないようです。
不人気っていう現実すらも」
羽川「にゃにゃ、しかたないにゃ。
だったらオレもお前に譲るにゃん。
最後の関門まで行けば御主人も目を覚ますかもしらにゃいし」
羽川「それに、御主人の意識がお前を生き残らせたいって言ってるにゃん。
オレもそう思ってるにゃん」
みゆき「羽川さん・・・」
羽川「だから、今回はお前に譲るにゃん」
流子「じゃルールを説明するね。
ルールは簡単。今から一人ずつにある物を配ります。
そのある物を一番最初に壊した人が!」
流子「あっちの扉からリューコさんと一緒に脱出できるというわけですな!パチパチ」
みゆき「あるもの・・・ですか」
流子「はい、じゃあ配るから」
羽川「」
マミ「」
みゆき「」
マミ「事故に遭う前に家族で撮った写真・・・」
マミ「こんなものどこから!」
流子「おー、怖っ。リューコさんはそれを配れって言われただけですよーだ!」
羽川「苛虎と戦う前に御主人からもらった手紙じゃにゃーか・・・」
羽川「にゃはははは。これは御主人がいくら破れって言われてもオレにゃー破けにゃい」
みゆき「・・・・・・」
みゆき「あの、リューシさん?」
流子「リューシやっちゅうねん」
みゆき「皆が壊しにくい物を配られている中」
みゆき「なぜ私のだけ電動コケシなのですか?」
流子「し、知らないよ!リューコさんのせいじゃないから、そこんとこ誤解しないよーに!」
流子「あ、まって。紙がついてる」
流子「そのコケシは、あなたの親友こたなさんが毎晩使っている宝物です」
みゆき「」バキッ
マミ「あっ、やばっ」ビリッ
流子「ありゃ、今どっちが先?」
羽川「巨乳・・・」
マミ「ちっ、違うの!」
みゆき「いいんですリューシさん」
流子「リューコやっちゅうに」
みゆき「このコケシこそ納得が行きます。
そういえば私、みなさんと写真を撮ったり手紙をやりとりしたり、そういう思い出がありませんから」
みゆき「これが運営側に用意できる限界だったのでしょう」
羽川「おみゃーの母親とおぼしきおんにゃの顔が真っ二つに破けてるけどいいのかにゃ?」
マミ「じ、事故よ!つい力が入ったの!」
羽川「・・・・・・」
流子「どっちが先かわかんないよー。
マミさんは事故なの?」
マミ「そ、そうよ破るつもりなんてなかったの!」
流子「ならみゆきさんの勝ちー。
どうぞこちらへー」
マミ「え?」
羽川「にゃにゃーん。おいピンク髪!」
みゆき「羽川さん」
羽川「最後にツキが回ってきたにゃ。
もし次オレが負けたら、生きてても死んでてもそんときは御主人とにゃかよくしてやってくれにゃ」
みゆき「はい・・・あの」
羽川「にゃ?」
みゆき「あなたの眼鏡、私にくれませんか?」
羽川「おみゃー、眼鏡フェチかにゃ?」
羽川「オレは見えるからかけてにゃいけど、御主人が目見えなくなるにゃん」
みゆき「だから、私の眼鏡をあげます」
羽川「にゃ・・・」
流子「ほら、そこいちゃいちゃしなーい!
みゆきさん行くよ!
リューコさんはさっさと帰って丹波くんの電波を受信するのです!」
みゆき「羽川さん、ありがとうございました」
羽川「さて、オレとおみゃー2人きりなわけだが」
マミ「そうね」
羽川「次の関門、譲ってやるよ」
マミ「結構だわ」
羽川「にゃ。さっきと同じ人間だとは思えにゃーにゃ」
マミ「ええ。私、自分の力で勝ち上がるから」
羽川「・・・・・・」
羽川「にゃーんだ。気づいてにゃーのか」
マミ「?」
羽川「ほら行くにゃ。
きっと次で最後だにゃ」
マミ「そうね、残り一人になるからどっちが残るか決まるものね」
羽川「おみゃーが開けるのかにゃ?」
マミ「え、あ、あなたが開けなさいよ」
羽川「じゃオレが開けるにゃ」ガチャ
「どうしたの?早く入ってきなさいよね!」
羽川「にゃ。御主人はまだおきにゃーのかにゃ」
マミ「言われなくても入るわよ」
ハルヒ「あんたたち、よくここまで来たわね。褒めたげるわ」
マミ「同じいらない子のくせに何を威張ってるのかしら?
さっさと関門とやらを始めてほしいわ」
羽川「こればっかりは巨乳に同意だにゃ」
ハルヒ「そこまで言うなら早速始めましょうか。
ルール説明行くわよ!」
思想
羽川「(にゃにゃーん。御主人、そろそろ起きにゃーと」
羽川「(だめにゃ。久しぶりにエナジードレインなんて使うんじゃなかったにゃ」
羽川「(さて、どうしたもんかにゃ」
羽川「(ピンク髪にはああ言ったものの、
オレも御主人もどっちが正しいのかわかんねーにゃ」
ハルヒ「ちょっとそこのあんた」
羽川「にゃにゃん?」
ハルヒ「悩む必要はないわよ。
今回の関門はあんたたちがどうこうして決まるもんじゃないから」
マミ「どういうこと?」
ハルヒ「投票よ」
ハルヒ「最終関門は投票」
ハルヒ「得票数が少なかったほうが、脱出する」
ハルヒ「つまり、いらない子に票が集まるってことね」
ハルヒ「そして最後まで残ったら・・・わかってるわよね」
マミ「・・・・・・そう、分かったわ」
羽川「了解したにゃん」
マミ「で・・・誰が投票するのかしら?」
ハルヒ「vipのみんなよ」
マミ「vip?高級クラブかなにか?」
ハルヒ「まあそんなところね。
あんたたちがここに来るまでの全てをモニターから見ていた連中よ」
羽川「・・・人をおもちゃにしてたのかにゃん?」
ハルヒ「私やvipの連中に怒ってもしかたがないわ」
ハルヒ「あたしも今日は不思議探索だから早く帰りたいのに。
バカキョンに任せておくのは不安だわ」
投票開始 >>420まで
同一IDによる複数票は認めない
羽川翼 巴マミ
得票数が多いほうがいらない子
まみさん
ハルヒ「結果が出たわ」
羽川「(御主人すまんにゃ」
ハルヒ「最も票を獲得して、いらない子に認定されたのは」
マミ「やったわ!帰れるのね!」
ハルヒ「ちょっとあんた、まだ何も言ってないわよ」
ハルヒ「最も票を獲得して、いらない子に認定されたのは!」
ハルヒ「巴マミ、あんたね」
羽川「にゃ!?」
マミ「」
マミ「え?え?そんな、嘘」
ハルヒ「本当よ。ちなみに一応デミさん、とか太いほう、ていうのはカウントしてないけどそれでもあんたよ」
羽川「・・・・・・」
ハルヒ「さ、羽川さんだっけ?行くわよ」
羽川「にゃ・・・」
マミ「ま、まって!」
ハルヒ「なに、あんたどうかしたの?」
マミ「こんなのおかしいわよ、いらない子って!」
マミ「だってそんな、私・・・」
ハルヒ「・・・認めるしかないわよ」
ハルヒ「あんたは、
あんたの周りの人たちにも嫌われていて、そして、一般人にも嫌われている」
ハルヒ「それは紛れもない事実」
ハルヒ「投票が、それを現してるのがまだわかんないの?」
マミ「・・・・・・」
ハルヒ「じゃ、そういうこと」ガチャ
羽川「・・・・・・」バタン
マミ「ひっ、いや」
マミ「・・・・・・」
マミ「誰か」
マミ「誰かいないの?」
マミ「ねえ、誰か!」
マミ「何も見えない・・・」
マミ「いや、誰かいないの!!!!」
マミ「お願いここから出して!」
ハルヒ「」スタスタ
羽川「にゃ、にゃー女」
羽川「このにゃがーい廊下はどこに繋がってるにゃ?」
ハルヒ「ハルヒ」
羽川「にゃ?」
ハルヒ「あたしの名前」
羽川「ハルヒ。この廊下は・・・」
ハルヒ「最果てよ」
羽川「最果て?ピンク髪もそこにいんのかにゃ?」
ハルヒ「・・・いるわよ」
羽川「ちびっ子もかにゃ?」
ハルヒ「金糸雀?いるわよ」
羽川「にゃ、にゃあ、白いほうのちびっ子も」
ハルヒ「心配しなくても大丈夫よ、みんないるから」
ハルヒ「ついたわ」
羽川「にゃ、でっかい扉だにゃ」
ハルヒ「ねえ」
羽川「にゃ?」
ハルヒ「私たちって、どうして存在してるのか考えたことある?」
羽川「にゃかにゃか難しいことを言うにゃ。
早くピンク髪に会いたいにゃ」
ハルヒ「あたしたちって。
良くも悪くも、感情を持たれるためにいるって考えたことない?」
羽川「にゃ、オレにはわかんにゃーにゃ」
ハルヒ「主役も悪役も、そう。
良くも悪くも感情を持たれるために存在してる。
主役は応援されてかわいがりて、
悪役は忌み嫌われて憎まれて。
嫌われるのも一種の存在価値なの」
ハルヒ「好きの反対は無関心」
ハルヒ「羽川翼」
「あなたが一番いらない子よ」
ハルヒ「関門を突破できないまま、最期まで来て。最期の投票では生き残って。
活躍もしない上に、嫌われてもないけど好かれてもない、あなたはそんなキャラクター」
ハルヒ「いわゆる【空気】ね」
ハルヒ「もともと、ここに集められたのは一番嫌われているキャラクターじゃないの。
いらない子投票で中間票だったキャラクターたちなんだって」
ハルヒ「ここはそんな子達の、最期の活躍の場所」
ハルヒ「あなたは、それを見せられなかった」
羽川「ま、待つにゃ。
中間票ってどういことにゃ!」
ハルヒ「ならあなたの、化物語なら。
戦場ヶ原(2)→羽川
羽川翼(1)→戦場ヶ原
撫子(0)→戦場ヶ原」
羽川「・・・・・・」
ハルヒ「残念ね。
ここで脱出に成功すれば、活躍したとみなさらてまだ存在することができたのかもしれない」
ハルヒ「そして、最期。
票を集めることにより、嫌われ者、という属性を手に入れられたら、あなたはまだ存在することができたのかもしれない」
ハルヒ「でも、もうあなたはキャラクターとしてはおしまい」
羽川「・・・オレは、どうにゃるのかにゃ?」
ハルヒ「そうね、多分。
あなたという個を保てなくなり、作者の頭の中。
化物語が考えられる前の混沌に戻るんじゃないの?」
ハルヒ「そして、みんなには忘れ去られる。
はねか・・・なんて苗字だっけ?
もうあなたという存在は既に認識されなくなってきているわ。
あたしにも、これを見ている人たちにも」
ハルヒ「そして忘れ去られ二度と生み出されることはない」
ハルヒ「もう、誰もあなたの名前は呼ばないし、呼べない」
なんとか「ふざけるにゃ!」
ハルヒ「そのエナジードレイン、という特性も残ってないわ」
なんとか「・・・・・・」
なんとか「せめて御主人だけは
ハルヒ「だめ。あなたという個は消滅する」
ハルヒ「それじゃ、ね。あたしはマミさんを迎えにいかなきゃ」
なんとか「にゃははははは
なん「にゃ
「」
「
.
ハルヒ「あれ?なんであたしこんなところに
マミ「なんで私、あんな暗いところに閉じこもってたのかしら」
みゆき「嫌なことでもあったのではないのでしょうか」
金糸雀「きっとそうなのかしらー!
元気がないならジュンの紅茶を飲むのがいちば
禁書「それより当麻の野菜炒めを食べるのが一番なんだよー!」
ハルヒ「その当麻とかいう人の野菜炒めはそんなに美味しいの!?
あたしにも食べさせなさいよ!」
紬「お茶の用意なら私いつでもできるのー!」
リューシ「ほうほう、ぜひリューコさんもその野菜炒めを
ふたば「小生も行くっスよー!
ひとはも、みっちゃんも連れてくっス!」
バタバタバタバタ
みゆき「あ、みなさん待ってください私も
みゆき「いたっ」
ハルヒ「あんた大丈夫?」
みゆき「あいたたた、すいませんなんだか目がよく見えなくて」
ハルヒ「ドジッ子には見えないのにねー」
マミ「高良さん、眼鏡の度が合ってないんじゃないかしら」
みゆき「そういえばこの眼鏡、微妙に度が軽いような気がします」
金糸雀「度の合わない眼鏡は目をもっと悪くするってみっちゃんが言ってたのかしらー」
みゆき「そ、それはよくないですね。外しておきます」
ふたば「ならそれ小生がもらうっス!」
みゆき「え、こ、これは」
バキッ
みゆき「あ」
ふたば「あ」
ふたば「ご、ごめんなさいっス!そんなつもりじゃ
みゆき「いいんです。
多分これ、私のじゃないと思うので」
ハルヒ「何それ。じゃあ誰の眼鏡なのよ」
みゆき「はね・・・・・・」
みゆき「すいません、思い出せないみたいです」
ハルヒ「なによそれ、変なの」
禁書「みんなー置いてっちゃうんだよー!」
ハルヒ「ほら、もうそれはここにおいて」
みゆき「そうですね。行きましょう」
「」
おわり
http://beebee2see.appspot.com/i/azuYp-GuBAw.jpg
これで全部だよね?
なんか足りないような気がするけど気のせいだよね
あと羽川さんも俺には必要だから代わりにドラマツルギーさんをやるよ
>>622
うかわ?
>>1は結構いらない子達の中で誰派なんだろう
長い間お付き合いありがとうございました。
またどこかで
>>630
マミさん一択(キリッ
http://beebee2see.appspot.com/i/azuYquGuBAw.jpg
ストーリー云々は後付けで、とりあえず>>1は羽川が嫌いなんじゃねーの、という印象。最後どっちに転んでも話少しいじればハブれるし。
最後だけ安価って形で巻き込んで如何にも
「あなた達が選んだ結果なんですよ^^」
みたいな空気にしたかっただけ
>>647
いやそのキャラはマミさんの次に好きだよ
猫物語も飼ったし1番くじもそのキャラ出るまでやったしな
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