高宮なすの「やっぱり友情はお金では買えませんわ!」 (65)

まりも「やっぱりみんなで買い物は楽しいなあ」

かなえ「この4人で行けばどこだって楽しいね!」

ユリ「そうですね先輩。それにしてもお腹空きました・・・」グウ~

なすの「このお店がよろしくて?」

まりも「なんやこの店、めちゃくちゃ高そうやないか」

まりも「小林豆腐店・・・・・・・・・すごい・・・・豆腐が100円なんて高いなあ」

ユリ「なすの先輩はいいですけど私たちに入れそうなお店じゃないですよ」

かなえ「そうだよなすの、別の店にしようよ」

まりも「せやせや」

なすの「勘定なら私が受け持ちますわ」

ユリ「いや、悪いですよ・・・」

まりも「ヒャッホオイ!なすの最高やで!」

かなえ「なに頼もうかな~!」

ユリ「ちょっと2人とも・・・」

なすの「それなら ここの醤油はどうかしら」

一同「おー!!!!」

なすの「すいません お醤油いただけます?」

店主「お嬢ちゃん まいどどうも 出来立ての1㍑だよ お友達も飲んでいくかい?」

なすの「ゴクゴク・・・・・・この塩加減良いですわ」

ユリ「ぷはぁ・・・・・こんな出来立ての目るなんて贅沢ですね」

まりも「うんまあ~ これはなかなかいける」


かなえ「ふふふ」

なすの「大丈夫ですわユリ、私のお金パワーを知らない訳ではないでしょう?」

ユリ「でも・・・やっぱり私たちの友情にお金が絡むと今までの関係が壊れてしまう気がして・・・」

なすの「まりもの保釈金とかケーキ代を払ってますわよ、100万ドルくらい」

ユリ「それもそうですけど・・・」

なすの「ユリは優しいですわね、でも本当に気にする必要はないですわよ」

ユリ「分かりました・・・今日は甘えます」

なすの「それでいいですわ・・・」ニヤリ

なすの「それじゃあこのケーキに醤油をかけて食べましょう」

ユリ「醤油とあまい香りがいいです」

まりも「早く食べたいなあ!」

かなえ「わたしは多めに入れてくださいね」

ウエイター「ウエルカムドリンクでございます」トンッ

まりも「ほんま本格的やな~ウエルカムドリンクなんて初めてや!」

かなえ「今日は最高の日だね!」

ユリ「あれ・・・これってお酒じゃないですか!?」クンクン

なすの「たまにはハメを外すのも大切ですわ」クイッ

なすの「パクパク 醤油をかけたケーキもおいしいですし このドリンクに醤油もいいですわ」

まりも「はあ~ 来てよかった」

かなえ「素敵なところですね」

ユリ「おいしい~」

なすの「ユリ、飲みなさい」

ユリ「いっ、いや本当にまずいですよ!」

なすの「今日は甘えるっていったじゃない」

ユリ「そうですけど・・・」

なすの「しょうがないですわね、ウエイター、ノンアルコールのカクテルを持って来なさい」

ユリ「ほっ・・・」

ウェイター「どうぞ 醤油はどういたします」

ユリ「えっと・・・多めで」

ウェイター「かしこまりました」

なすの「醤油カクテル綺麗ですね」

まりも「ほんまやなあ」

ユリ「わたしも頼んで良いですか 醤油」

なすの「では改めて私たちの友情に乾杯しましょう」

かなえ「私たちの友情を祝って・・・」

まりも「かんぱ~い!」カンッ

ゴクゴクゴク・・・

ユリ「うっ・・・頭が・・・」

まりも「いい気分や・・・」

かなえ「あれ・・・クラクラする・・・」

なすの「うっ・・・・・・みなさん・・・・・・横に袋がありますのでそこで・・・オウエエエエ」

まりも「あああ・・・・・・・・」

ユリ(ビチャビチャビチャ・・・・・・・・・・・・)

かなえ「いき出来ない・・・・・・・・・・・・」

なすの「いいですわね・・・・・・さあお醤油どんどんいきますわよ」

なすの「あら、お顔が赤いですわよ」ニコッ

ユリ「あはははははは!!!!!」

まりも「もっと酒もってこ~い!」

かなえ「夜叉の構え!」

なすの(本当にノンアルコールなのかしら・・・)

~翌日~

ユリ「はっ!ここは・・・」

まりも「ユリちゃん起きたか!?」

ユリ「まりも先輩!いったいナニが・・・!?」

まりも「うちにもよう分からん、気がついたらここに・・・」スーハースーハー

ユリ「あっ!何先輩頭に私のパンツ被ってるんですか!匂い嗅がないででください!」

かなえ「うーん、頭が痛い・・・こりゃ2日酔いだね」ムクリ

ユリ「なんで分かるんですか!先輩絶対にお酒飲んだことあるでしょ!」

かなえ「そんなワケないよユリちゃん、迎い酒するからちょっとビール買って来て」

ユリ「絶対に飲んだことあるじゃないですか!未成年は飲んじゃいけませんよ!」

まりも「それよりここはどこや、ホテルの一室みたいやけど・・・」

ユリ「確か気を失う前は・・・高そうなレストランに入って・・・そこで乾杯して・・・それから・・・」

まりも「うちもそこから記憶があらへんのや」

かなえ「うーん、夜叉の構えまでの記憶はあるんだけど・・・そういえばなすのは?」

なすの「私ならここにいますわ」ガチャリ

ユリ「なすの先輩、私たちどうなって・・・」

なすの「昨日あなた達が暴れてお店を破壊してしまったんですわ」

まりも「そっ、そんなアホな・・・」

かなえ「そうだよ、だって私たち全然記憶にないよ!」

なすの「これは監視カメラの映像ですわ」ピッ

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まりも「あんぎゃあああああ!!!!!」

かなえ「どこみてあるいとんじゃあああああごらあああああ!!!!!!」

ユリ「あはは・・・なんか・・・ほぎゃああああ!!!!!!!」

「ぢゅああああああああああああ!!!!!!!」

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ユリ「ウソでしょ・・・?」

かなえ「うーん、お店の人に悪いことしちゃったね」

まりも「格式高い店でこんなことしでかしたんやな、うちら・・・」

なすの「そして残念のお知らせがありますわ」

ユリ「なっ、なんですか・・・?」

なすの「今回の件についてお父様が激怒して損害の補償費を払ってくれないらしいですわ・・・」

まりも「えっ、ええええええ!!!!うっ、うちらどうすんねん!?」

かなえ「海外に逃げるしかないね!」

まりも「うちノルウェーに亡命したいねん!」

ユリ「なんで逃げる方向に話が進むんですか!」

なすの「幸い私の顔を利かせて支払いを分割にしてもらいましたわ」

ユリ「そうですか・・・私たちでお金を稼いで返すしかありませんね」

まりも「うちアルバイト経験無いに等しいで」

かなえ「わたしも~」

ユリ「仕方ないですよ、私たちが悪いんだからちゃんとアルバイトでもしないと・・・」

なすの「私も出来る限り協力しますわ・・・あの店に連れていってしまった私の責任もありますし」

ユリ「ありがとうございます・・・でも・・・」

~3日後~

ユリ「そういえば先輩方はなんのアルバイトをしてるんですか?」

まりも「ウチは特殊清掃員や!」

かなえ「死体洗いのバイトを紹介してもらったよ」

ユリ「どっちも物騒なアルバイトですね・・・」

かなえ「ユリちゃんは?」

ユリ「私は豚野郎でアルバイトしてます」

まりも「店長にはホンマ悪いことしたわ・・・」

かなえ「それにしても分割払いで本当に良かったね、一括だったら今頃ペルシャ湾の藻屑だよ」

ユリ「怖いこと言わないで下さいよ、ほんとなすの先輩には感謝ですね」

なすの「礼には及びませんわ、私にも非はあるもの・・・本当に私はアルバイトしなくてもよろしいのですか?」

まりも「当たり前や、考えてみればウチはいつもなすのに頼りっぱなしやったからなあ」

かなえ「これを機になすののマネーパワーから卒業できるね」

ユリ「本当に分割払いにしてくれただけでも感謝なんです」

なすの「みんな・・・」ジワッ

~数週間後~

店長「ユリちゃんお疲れ、これ給料ね」

ユリ「店長、ありがとうございます」

店長「ユリちゃんは本当によく働いてくれるから助かるよ、亀井戸高校の生徒って聞いてちょっと心配だったけど杞憂だったね」

ユリ「はっ、はあ・・・(まりも先輩・・・)」

店長「じゃあお疲れさま、気をつけて帰ってね」

ユリ「はい!お疲れさまでした!」

~帰り道~

ユリ「先輩方給料を落としそうで心配だな・・・」

???「おいお前、テニス部の奴だな?」

ユリ「だっ、誰です!?」

野球部「よくもこの間はやってくれたな・・・軍用アパッチに追い回された恨みを忘れちゃいないぜ」

ユリ「あっ、あれは先輩が・・・!」

野球部「うるせえ!先輩が先輩なら後輩も後輩だ!とにかくムシャクシャしてるから殴らせろ!」

ユリ「だっ、誰か・・・!」

野球部「おい、両手足抑えてろお前ら」

モブA~Z「へいっ!」ドタドタ

ユリ「モブ多っ!」

野球部「ん?なんだ~この封筒は」サッ

ユリ「それは!やめて!」ジタバタ

野球部「給料袋か・・・?おいおい、アルバイトが学校にばれたらやばいんじゃないのか~?新聞部に頼んで記事作ってもらおうかな」

ワッハッハハッハッハッハッハ

ユリ「返して・・・返してよ!」

野球部「さて、取るもんとったし念願のボコボコタイムと行きますか!」

ユリ「きゃあああああ!!!!!」

メンコ軍団「何事だ!?」タッタッタ

野球部「やべえ!なんか強そうな奴が来たぞ!逃げろ!」タッタッタ

メンコ軍団「ふう、大丈夫か君、メンコしようぜ?」

ユリ「ありがとうございます・・・メンコはしませんけど、それより給料が・・・」

メンコ軍団「なに!?あいつら金奪ってったのかよ!待ってろ、血祭りに上げてやる!」

ユリ「いやっ、いいんです・・・ヒック・・・いいんです・・・うぐっ」

メンコ軍団「今は泣いていいぜ・・・俺たちが大声でメンコしてるからさ・・・」

ユリ「うわあああああん!!!」ボロボロ

メンコ軍団「よしっ、お前ら気合入れろ!泣き声に負けない様に声をだせ!」

ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!

~翌日~

ユリ「そんなことがあって・・・」

かなえ「・・・」

まりも「・・・」

ユリ「先輩方・・・やっぱり怒ってますか・・・?」

まりも「その・・・」

かなえ「私たちも帰り道に襲われて給料を奪われたの・・・」

ユリ「えっ、ええ!?先輩達も!?」

なすの「困ったことになりましたわね・・・」

ユリ「なすの先輩!支払い期間を延長できませんか!?私たち返す意思はあるんですよ!?」

なすの「ごめんなさいユリ・・・あのお店のグループはバックが恐ろしい高利貸しなの・・・私の力でこれ以上は・・・」

ユリ「そんな・・・」

まりも「その高利貸しっちゅう所に出向いてウチらで頼んでみたらどうや?」

なすの「何を言ってるのまりも!まだ向こうが行動に移す前に逃げる手配を・・・!」

かなえ「なすの、いいんだよもう」

なすの「なんでですの!?」

ユリ「これ以上なすの先輩に迷惑かけるワケには行きませんから・・・」

まりも「その高利貸しの場所を教えてえな!」

なすの「分かりましたわ・・・」

~とあるビル~

高利貸し「ウチの経営しとる店に損害だしたっちゅうのはお前らか」

まりも「関西弁はウチとキャラ被るんでやめて下さい!」

ユリ「ちょっとまりも先輩・・・!」

高利貸し「ほう、面白いヤツやな、で、何しにここにきたっちゅうねん」

かなえ「返済の延長を頼みに・・・」

高利貸し「はあ!?本当なら一括の所を分割にしたの誰やと思っとるんや!これ以上ウチらに頼もうっちゅうんか!!!!」

ユリ「そっ、そこをなんとか・・・」

高利貸し「・・・ふん、じゃあそこの大阪オンナ」

まりも「へ?ウチのことか?」

高利貸し「あたりまえやろが!」バンッ

まりも「ヒッ!」

高利貸し「ちょっと腕出してみいや」チクッ

まりも「痛っ!ちょっとなに注射しとんねん!」

高利貸し「オブトサソリの毒を少々な、なーに、死にはしないさ、そう出来てるからな」ニヤニヤ

まりも「なんやて!?」

高利貸し「苦しみに耐えられたら延長してやるよ、血清はここに置いとくからな、諦めたら使えや」ポイッ

ユリ「そんな・・・残酷すぎる・・・」

まりも「大丈夫やってユリちゃん、ドラゴンボールで言うところの聖水修行みたいなもんやろ?苦しみを乗り越えたら強くなれるならプラスやて」

ユリ「いやコレ聖水じゃありませんから!マイナスですマイナス!」

高利貸し「その軽口がどこまで持つかな・・・?」ニヤニヤ

~5分後~

まりも「うぐっ!」バタリ

ユリ「まりも先輩!」

まりも「へーきへーき・・・ちょっとお腹痛いだけや・・・おえっ」

かなえ「まりもちゃん!」

~10分後~

まりも「ああああ・・・・ううう・・・」

ユリ「ああもう見てられない!早く血清を・・・!」

まりも「それは・・・オエッ、だめや・・・」

かなえ「とにかくまりもを信じよう!」

~30分後~

まりも「ああああああああああ!!!!!ううううう!!!!!」ジタバタ

ユリ「まりも先輩が暴れだしましたよ!」

まりも「おおえええええ!!!!」ゲロゲロ

ユリ「吐いた!?」

~1時間後~

まりも「・・・」

ユリ「せっ、先輩・・・?生きてますよね・・・?」

高利貸し「ちっ、耐えよったか、まあええ、期間延ばしたるわ」

高利貸し「困ったんなら良いバイト紹介してはるで、あんさんらいい身体してるから風俗嬢とかスナッフビデオとか」

ユリ「うるさい!そんなのには頼りませんから!」

かなえ「はやくここから立ち去ろう、まりもちゃん大丈夫?立てる?」

まりも「散々な目にあったわ・・・でもこれで桃白白くらいなら倒せそうや・・・」

ユリ「まだ軽口叩ける元気があるんですか・・・」

ユリ「病院に行った方がいいんじゃないですか?」

まりも「いや、ウチがくたばったらかなえやユリちゃんに負担をかけてまうやろ?大丈夫や!」

ユリ「まりも先輩・・・」ジワッ

まりも「なんで泣くねんユリちゃん」

ユリ「いえ、目にゴミが入っただけです、それじゃあ私はこっちですから・・・」

かなえ「じゃあまた明日ね」

まりも「ほなさいなら~!」

まりも「今日は災難やったわ・・・」

まりも「そういえばあの高利貸しのおっちゃんが言っとったフウゾクジョウとすなっくびでおってなんやろなあ」

まりも「たぶんいっぱい儲かるんやろうなあ」

~とあるビル~

まりも「たのも~!」バタン

高利貸し「今度はナニしに来たっちゅうねん・・・」

まりも「あのな、さっきおっちゃんが言ってたフウゾクジョーってのとすなっくびでおってなんや?」

高利貸し「・・・そうだな、気もち良いのと痛いヤツや」

まりも「気持ちいいならウチ、その仕事やりたい!」

高利貸し「ほお・・・ならさっそく働いてもらおうじゃあないか」

まりも「ありがとナス!」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

まりも「うおー!すごい!こんなにお金くれるんか!?」

高利貸し「ああ、あんさんよう働らいとったからなあ」

まりも「でも寄ってくる男達全然根気なくてつまらんわ、1回射精しただけでヒイヒイ言っとるし・・・」

高利貸し(大物になるかもな・・・この女・・・)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

まりも「てな感じでこんなに儲かったんや!」

ユリ「・・・」

かなえ「・・・」

まりも「どしたんや2人とも?」

ユリ「先輩何やってるんですか!辞めて下さいよほんとに!」

まりも「えええ!気持ちええ仕事なんやで!最高やで!ユリちゃんもどう?」

ユリ「もう、とにかくあの高利貸しと会わないで下さいね!」

かなえ「そうだよ!」

なすの(・・・)

まりも「うーん、なんでだめなんやろなあ・・・」

~数週間後~

ユリ「返済も順調ですね、先輩」

かなえ「そうだねー」

まりも「この調子なら後3回くらいの支払いで終わりそうやなあ」

ガラガラ

黒服「お前らを連行する」ザッザッザ

ユリ「なにこの急展開!」

~某ビル内~

ユリ「な、なんで私たちが連れさらわれなければならないんですか!」

高利貸し「うっさい、手っ取り早く回収するためや」

まりも「うちらこれからどうなるっちゅうねん・・・」

かなえ「今は従うしかないよ・・・」

高利貸し「今からお前らにはスナッフビデオに出演してもらうで」

まりも「嫌や!うち痛いのは嫌やねん!」

ユリ「スナッフビデオってなんですか・・・?」

高利貸し「もうお前ら普通の生活はできないと思えや」

ユリ「えっ・・・」

高利貸し「よしっ、じゃあ歯周病研究会!入れや!」パンパン

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