苗木「雑誌の方の江ノ島さんの方が可愛い」 (192)
ランドリー
苗木「」ペラッ
苗木「可愛いなぁ江ノ島さん」
大和田「なんだ?江ノ島に惚れてたのか?苗木」
桑田「おいおい、苗木。惚れたんなら手っ取り早く告白しちゃえよ」
苗木「いや、あの江ノ島さんはちょっと……ほら、雑誌と違うし」
桑田「なんだっけ?編集してるとかだっけ?それくらいの事気にしてやるのなよなっ」
苗木「桑田くんも大和田くんもほら、この雑誌見てみなよ。同じこと言える?」
大和田「…ったく、ちょっと写真を弄った程度でだな」
桑田「どれどれ」
桑田「」
大和田「」
大和田「あ、改めて見ると…その、なんだ、可愛いな」(この透き通るような笑顔……。ポージングの一つ一つに健気さが光る)
桑田「さ、さすがは超高校級のギャル。」(純粋かつ汚れをしらぬ子ども…とでも言おうか…。ギャルメイクとのギャップが尚よし!)
大和田 桑田(こ、こりゃモノホンの超高校級だ!!!!!)
苗木「ど、どうかな?可愛いでしょ?」
桑田「まぁ、でも超高校級のアイドルこと舞園ちゃ」
葉隠「うーっす!貯まってた洗濯物を消化するべぇ」
苗木「あっ、葉隠君」
葉隠「だべ?三人でなんの雑誌を読んでるんだべ?」
大和田「こ、これは!!!その!!あれだ!」
苗木「雑誌の江ノ島さんて可愛いよねって話をしてたんだ」
葉隠「おぉ!そうかそうか。その雑誌の特集俺も読んだべ!」
苗木「どうだった!?」
葉隠「ギャルってあんまり趣味じゃなかったんだけど……」
葉隠「江ノ島っち!最高だったべ!」
大和田「だよな!!おめぇわかってんじゃねぇか!」
桑田「舞園ちゃんも最高だけど、ひけを取らないくらい江ノ島も可愛いよな!」
苗木「でしょ!?この江ノ島さんを見てると…なんだか癒やされるんだ」
苗木「今、僕たちは最悪の状況下にいる。」
苗木「だけど、この写真に写る無邪気な笑顔を見てると江ノ島さんから勇気とか希望とかもらってる感じがして」
葉隠「うんうん」
ガチャッ…
葉隠「ん?なんだべ?」
桑田「どうした?葉隠」
葉隠「いや、なんか音が」
大和田「音?オレは聞こえなかったぞ」
苗木「ぼくも」
江ノ島「……」ドキドキ
江ノ島(苗木くんが////苗木君がわ、私に惚れてる!?////)
江ノ島(な、苗木君だけじゃなよ。他の男の子だって///)
江ノ島(あぁでも違う違う!!)ブンブン
江ノ島「みんなが惚れてるのは盾子ちゃんで」ショボン
江ノ島「で、でも!盾子ちゃんの変装をしてる私の事を/////」
江ノ島「だってちょっと、写真と違うし///」カーッ
江ノ島「部屋にもどろ♪お化粧し直そう!」タッタッタッタ
ランドリー
十神「暑苦しい場所だな」
苗木「十神くん!」
葉隠「なぁ!十神っち!この雑誌読んだ?」
十神「あぁ」
苗木「それじゃぁと」
十神「黙れ苗木。貴様の言いたいことは大体検討が付いている」
大和田「あぁん!?だったら行ってみやがれ!」
十神「この雑誌の特集に載っている江ノ島さん可愛いと思わない?だろ?」
苗木「…そ、その通りだよ。十神くん」
十神「この手の雑誌は読まないんだがなぁ」
十神「ゲームに勝つために江ノ島盾子について調べようと思って読んだんだ」
苗木「そ、それで」
十神「くくく」
全員「!?」
十神「はっはっはっはっは!!」
十神「してやられたぞ!江ノ島!可愛いというどころではない!奴の造形はもはや芸術の域に足している」
苗木「…!?」
十神「さしずめ、奴の良心は最高傑作の芸術作品を生んだ巨匠というところだな」
大和田「…おめぇ」
ガシッ
大和田「わかってんじゃねぇか!そうだよ!芸術だよ!芸術!」(握手)
十神「離せ、鬱陶しい」
石丸「話は聞かせてもらったぞ!!」バーン
大和田「おぉ!兄弟!!」
石丸「君たちのその熱い思い!!!江ノ島くんにぶつけようじゃないか!!」
桑田「お前もか!石丸!」
石丸「あぁ!ここへ来て辛くなったらその雑誌をよく読むんだよ!」
石丸「とても癒やされるんだ!!!」ババーン
山田「ちょーっとまったー!!!!」
大和田「あぁぁん!?んだ!?てめぇ!」
山田「みなさん!重大な事をおわすれですぞぉぉ!」
山田「この雑誌に写る江ノ島盾子殿は編集済みのもの」
山田「つまり……現実には存在しない」
全員「!?」
苗木「存在するか存在しないかなんて関係ないよ!山田くんだってアニメのキャラとか」
山田「苗木誠殿。僕は…忠告しにきたんですよ」
山田「存在しないものを愛する孤独さと辛さ…愛されない恋愛に!耐えられますかぁ!?」
桑田「いや、恋愛とは違うし」
桑田「ちょっと違うよな?ははは」クルッ
苗木「……」
桑田「え」
苗木「そうだよね。僕は…作られた、偽りの笑顔から勇気をもらってたんだ……」
苗木「ご、ごめん。みんな」
苗木「部屋に戻るよ…」スタスタ
大和田「お、おい!待てって!苗木!」
十神「やめておけ」
大和田「だがよ!!」
苗木(……)スタスタ
江ノ島(な、苗木君だ!ランドリーから戻るところかな?)
江ノ島「よ、よ~し…」ドキドキ
>>31
良心?
両親○
江ノ島「あっ!苗木じゃ~ん!」
苗木「や、やぁ…江ノ島さん」
江ノ島「ちょっと、おしゃべりでもしな~い?あたし、退屈でさぁ」
苗木「ごめん…。今はそういう気分じゃないんだ」
江ノ島(あ、あれ……?)
江ノ島「えぇ、女の子の誘い断っちゃうんだぁ!苗木~、サイテー」
苗木「…江ノ島さん」
江ノ島「ん?どうしたの?」
苗木「今の僕…君の冗談で笑ってられるほど余裕ないんだ」
江ノ島「…ご、ごめんなさい」
苗木「それじゃぁ」スタスタ
江ノ島「うっ…うぅ……なんでぇ」
江ノ島「うぅ…」スタスタ
江ノ島「あっ、そうだ。洗濯物……さっきは入りそびれちゃったし」
ランドリー
霧切「『雑誌の江ノ島』が可愛い」
江ノ島「」ピタッ
霧切「あなた達はここでそういう話をしてたの」
葉隠「さっきは苗木っちもいたんだけど…その、色々あったんだべ」
桑田「このブーデーが余計なこと言うから」
十神「どうしてここまで差がついてしまったのか。」
十神「『雑誌の江ノ島盾子』と『現実の江ノ島盾子』」
江ノ島「……」
1位は髪の毛をおろした葵ちゃんってことで満場一致だったよ
>>78
画像がないと何とも(ry
深夜
大浴場
戦刃「うえーん!!!」
江ノ島「馬鹿か!!!目的忘れて恋なんかしてんじゃねぇ!」
戦刃「いいよね。盾子ちゃんはモテて」
江ノ島「私様は残姉様と違ってスタイルも抜群ですから」
戦刃「……」
江ノ島「別に嬉しくないし。あいつらに可愛いだの好きだの言われても」
江ノ島「言われなれてるつーの」
江ノ島「そんなことより!殺しよ!殺し!」
江ノ島「そろそろ、誰か殺ってくれないと」
江ノ島「残姉ちゃん」
次の日
食堂
桑田「あぁ、可愛い。江ノ島さん可愛いなぁ」
苗木「可愛すぎて食事もままならないよ」
霧切「……そうかしら?」
舞園「私もギャルはちょっと苦手です!」
大和田「雑誌見て出直して来い!」
十神「女の嫉妬なんざ放っておけ」
朝日奈「江ノ島ちゃん本人の前でそういうこと言うのもどうかと思うよ!!」
江ノ島「……」
朝日奈「可愛いって言われるのは嬉しいと思うけど」
>>81
しょうがにゃいにゃあ…
>>89
一位だよ、両方。
葉隠「俺達が可愛いって言ってるのは雑誌で写真を加工された江ノ島っちのことなんだべ!」
葉隠「そこの江ノ島とは違うべ!!」
大神「葉隠……。江ノ島に失礼ではないか?」
江ノ島「……あ、気にしないで」
大神「だが」
江ノ島「……」(葉隠君をコロしちゃおうかな…)
部屋
戦刃「あぁ…どうしてこんな理不尽な扱いを受けなくちゃいけないのぉ」
戦刃「でも…盾子ちゃんのためだし」
江ノ島「ちーっす」
戦刃「純子ちゃん!」
江ノ島「ちょっと入れ替わろう」
戦刃「え…でも、なんで」
江ノ島「変わりにアンタが監視に回って」
戦刃「えぇ、でもでも」
江ノ島「あぁあ!本当残念!作戦があんのよ!ばか!」
戦刃「はい…」
江ノ島(あたしを巡って豚どもが殺し合いを初めてくれれば)
江ノ島「うぷぷぷ、超絶望的におもしろそー!」
大和田「あ」
江ノ島「ちーっす!大和田」
大和田「嘘だ…嘘だ……そんなばかな、ありえない」
江ノ島「」グイッ
大和田「!?」
江ノ島「ど、う、し、た、の?」
大和田「ち、近い近い近い」
江ノ島「えぇ、それってアタシのこと嫌いってこと?」
大和田「いや、そういうわけじゃ…」
苗木「もっと雑誌増えてくれないかなぁ」スタスタ
桑田「苗木もすっかり元気になったな」
苗木「きっと、この世界の何処かにいるのかもしれないなって思えちゃって」エヘヘ
苗木「あっ」
桑田「…へ?」
江ノ島「大和田ぁ、てれてるぅ?」
苗木「え、江ノ島さん」
江ノ島「あっ!苗木!」スタスタ
大和田「……」ヒョロヒョロ
江ノ島「どもーっ」
苗木「江ノ島さん///きょ、今日はちょっと雰囲気違うね」
江ノ島「??」
江ノ島「そうかなぁ?わかんないなぁ」
桑田「……大和田と何してんだ?えらくベタベタしてたけどよ」
江ノ島「スキンシップ♪アンタもしてみる?」
桑田「//////」
夜
部屋
苗木(今日の江ノ島さん。まるで雑誌の中の江ノ島さんだった)
苗木(雑誌の中の…)
苗木「また、あの江ノ島さんに会えるといいなぁ」
コンコン
苗木「ん?」
苗木「だれ?」ガチャッ
江ノ島「助けて苗木ー!」ギュゥ
苗木「え、江ノ島さん!?」
江ノ島「あたし、こわいよぉ」
苗木「い、一体何が!?」
江ノ島「桑田くんに…暴力されて……このままじゃ殺されちゃう!!!」
江ノ島(ちなみに桑田には苗木に暴力されたって言ってまーす☆)
苗木「桑田くんが……」
苗木「桑田くんならしかねない!」
江ノ島「苗木……」ギュッ
江ノ島「ころされちゃうよ…」
苗木(僕の胸に江ノ島さんが…)
苗木(夢にまでみた江ノ島さんが……)
苗木(僕に勇気と希望を与えてくれる)
苗木(雑誌の中の江ノ島さんが!)
苗木「江ノ島さん」
江ノ島「……なに苗木?アタシのために戦ってくれるの?」
苗木「君だよね……『黒幕』って」
どういうことだ苗木説明しろ
>>124
御曹司(笑)さんチーッス
江ノ島「……ちょ、ちょっと何言ってんの?」
苗木「僕にはわかるんだよ。君は今までの江ノ島さんと違うって」
江ノ島「そんなことない!アタシは江ノ島循子だよ!アンタの知ってる」
苗木「違う!!僕が…知ってる江ノ島さんは」
苗木「こんなにも可愛くないんだもん……」
戦刃「……」ガーン
苗木「おそらく、今まで僕達といた江ノ島さんは…偽物だったんだ」
苗木「そして、君が本当の江ノ島さん」
苗木「こんなことするの……黒幕しかいないよ」
江ノ島「…根拠は?」
苗木「僕のこの目だ!!」
江ノ島「…なにそれ!意味わかんない!そんなことで黒幕にされてたまるかっての!」
苗木「……僕にとっては充分すぎる証拠だよ。君の可愛さは」
江ノ島「……。面倒だわお前」
江ノ島「残姉ちゃん!やっちゃえ!」
苗木「ひっ!」
苗木「あれ?」
戦刃「苗木くんにはできないよおおお」ガチャ
江ノ島「こら!!持ち場に戻らんか!」
戦刃「うぅ…もうおしまいだよ」シクシク
苗木「こ、これは!」
江ノ島「……もう!これじゃぁモノクマも動かせないじゃない!!」
食堂
苗木「というわけで黒幕が捕まりました」
江ノ島「超絶望的ぃ……あほ過ぎて」
戦刃「苗木くんも循子ちゃんも無事でよかった」
大和田「まさか、江ノ島が2人もいたとはな」
霧切「私達の失った記憶も元にもどしてもらうわよ」
江ノ島「ええと、できるかなぁ」
不二咲「外と連絡がついたよ!!」
不二咲「もうすぐ助けがくるって!」
戦刃「あ、あの循子ちゃんはどうなるのかな?」
十神「死刑だろうな。世界に絶望をばら撒いたんだ。当然の報いだろ」
戦刃「うぅ……」
苗木「江ノ島さん……最後にいいかな?」
江ノ島「なに?なになに?愛の告白でもしてくれんの?」
苗木「うん」
苗木「僕や石丸くんは君の笑顔から勇気や希望をもらってたんだ」
苗木「だから//その///ありがとう」
朝日奈「こんな奴にお礼何かしなくてもいいよ!」
苗木「僕はあの笑顔の江ノ島が好きなんだ……今でも」
江ノ島「あぁそう?ありがとねー」
戦刃「羨ましい……」
江ノ島「ったく!うざいんですけど!」
江ノ島「可愛いとか!笑顔がーとか!!あたしをもっと絶望させろっての!」
江ノ島「ブスとか言ってみろよ!」
江ノ島「そんなこと言ってくれた人…」
江ノ島「はぁ、早く殺るならやってほしいなぁ」
戦刃「大丈夫だよ!循子ちゃんは私が守るから!」
江ノ島「やっぱり自分の死こそ!最高の絶望よね!」
苗木「そんなことないよ!」
江ノ島「へいへい」
江ノ島「悪いけど!あの世で彼氏が待ってんの」
苗木「えっ」
戦刃「ダメだよ!循子ちゃんは老衰で死ぬんだから」
江ノ島「待てない!殺して!」
江ノ島「はぁ」
江ノ島「松田くんに会いたい!会いたいの!またお胸がドキンってしたいの!!!」
江ノ島「松田くんがいない世界なんていや!!松田くんがいてくれるなら地獄へだって行っちゃう!!」
葉隠「ど、どうなってるんだべ?」
霧切「自分の最期を悟った結果ね」
江ノ島「絶望!!超絶望的!死を待つだけなんて!松田くんのいない世界でええ!」
苗木「……」
苗木「ね、ねえ十神くん」
十神「なんだ」
苗木「やっぱり」
苗木「雑誌の中の江ノ島さんの方が可愛い」
おわり
このSSまとめへのコメント
松田厨のステマに絶望しました