妹「え……まさか昨日の…」
兄「そう。まさかあれほど腰を使うとは思わなかったから」
妹「それでずっと寝込んでるのか」
兄「ちょっと妹ちゃん。湿布貼ってくれない?」
妹「いいよ。それもこれも私が無理言ったからだし」
兄「他でもない妹ちゃんの頼みなんだ。断れる訳ないじゃん」
妹「だからってあそこまで頑張らなくても」
兄「いやいや。男たるもの、いついかなる時でも手加減は出来ないもの」
妹「その結果動けなくなると意味ないじゃん」
兄「うんち」
兄「あー……もう今日は動けないわー」
妹「今日のとこは安静にしてなよ」
兄「そうさせてもらおう」
妹「まったく……にしてもよく考えたら分かるもんでしょ」
兄「あぁ、運動不足の癖にあれだけ激しい運動を急にやるとな」
妹「そりゃ腰も痛くなるよ」
兄「ましてや、あれだけ腰に負担のかかる運動だしな」
妹「でもごめんね。私が頼まなければ……」
兄「だから良いって。妹ちゃんは気にすることない」
妹「そう?」
兄「だから腰揉んで」
妹「やだ」
兄「……なんで?」
妹「さぁ?」
兄「さぁって……兄ちゃんがせっかく妹のために一肌脱いだってのに」
妹「湿布貼ったよ?」
兄「妹ちゃんのマッサージも欲しいなー」
妹「………」
兄「妹ちゃんのマッサージがあればすぐ治りそうなんだけどなー」
妹「ふーん」
兄「……なー?」
妹「」
兄「あー……妹ちゃんのために酷使した腰が痛いなー」
妹「ふわぁ……」
兄「いたたたたー。この腰の痛みは尋常じゃないなー」
妹「ちょっと兄ちゃん。背中借りるよー」
兄「やっとマッサージしてくれる気になったかー」
妹「枕代わりにさせてー」
兄「え」
妹「いやぁ。私も昨日の疲れが取れてなくて眠いんだよー」
兄「それで枕?」
妹「そうそう」
兄「……あい」
妹「ん……よいしょっと」ゴロン
兄「あ、ホントに寝ちゃうんだね」
妹「んん………」
兄「………」
妹「……兄ちゃん、湿布臭い」
兄「あれー」
妹「そこんとこいい加減にしてほしい」
兄「はい。ごめんなさい」
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