ユミル「子種くれや」ベルトルト「 」(371)
クリスタ←ユミル←ベルトルトなこぬるいエロ。
48話位までのネタバレあり。
婆さん………もう限界だろ……
「さぁどうしよう」
ーー教室ーー
机の上の本は、戯れにページをめくっているだけで、内容は全く分からない。
本来なら、とても好きなジャンルの本なのに、没頭出来ない理由が、今はある。
まただ。
時々感じる、妙な視線。
本を閉じて顔を上げると、視線の主と目が合った。
クリスタ「ユミル!次は立体機動訓練でしょ?早く行こ」
ユミル「おうよ…ちょっと、先行ってろ」
クリスタ「…うん」
視線の主…ユミルが、僕の横をすり抜ける。
すれ違いざまに、誰にも分からない位自然に、微妙な加減で、髪に触れられた。
思わず振り返ると、また、ユミルと目が合った。
意味ありげに微笑み、何事も無かったようにユミルは教室を出て行った。
触れられたその部分だけが、何だかムズムズする。
ムズムズを振り払いたくて、僕はひたすらに、頭を掻きむしるしかなかった。
ーー食堂ーー
ライナー「クリスタ…今日も可愛いよな」
ライナーの視線の先には、可愛らしくパンをちぎりながら、金髪を揺らして笑うクリスタがいる。
隣で他愛ない話をして、クリスタを笑わせてるのは…ユミルだ。
あれ以来、ユミルからの視線は感じない。
ただ、少しばかり、話をする回数が増えた。
立体機動に関する座学のノートを借りたい。
そう言ってきたのは、ユミルの方だった。
ユミル「ベルトルさんのノート、良くまとまってるって評判だからさ。私も見てみたいなーって思って」
ベルトルト「まあ、次の講義までに返してくれれば、別に構わないけど…」
ユミル「サンキュ」
ベルトルト「ユミルは…座学、苦手なの?」
ユミル「得意でも苦手でもないかな…あ、でも、歴史は割と好きだ」
ベルトルト「…じゃあ、ユミルのノートも見せて。他人のノートって、あまり見る機会無いし、興味あるな」
ユミル「珍しく喰いついてきたな…良いぜ、ほら」
ユミルのノートは、普段のガサツな態度とは裏腹に、綺麗な字で良く出来ていた。
以来、時々僕らはノートを貸し借りしあっている。
…あの時の視線と、髪に触れてきた理由は、訊けずにいた。
>>2
ユミルまだ上がってないもん!…多分
ちょっと真面目に文を書こうとしたら、確かにセンテンスが短すぎたなと反省。悪い癖なんです。
次からは気をつけるよ。
夜中辺りにまた来ます。
ユミルが、クリスタの頬に手をやっている。
どうやら頬にくっついていたパン屑を取ったらしい。
そのパン屑を、躊躇う事なくユミルは自分の口へ持っていく。
クリスタは、ちょっと困ったような笑顔で、ユミルの仕草を甘んじて受けていた。
いつもは狡猾なしたり顔のユミルも、珍しく優しく笑っている。
…ユミルって、こういう風にも笑えるんだな。
僕とライナーは、ぼんやりとその様子を眺めていた。
ライナー「クリスタとユミルって…ちょっと、妖しい時…あるよな」
ベルトルト「食事時の話じゃないだろ…概ね同意だけど」
確かに、クリスタとユミルの仲の良さは、それだけではない何かを孕んでいるような気がする。
ああやって会話しているだけなのに、他人を寄せつけない薄い膜が張られているみたいだ。
ライナーが、小声で話し出す。
ライナー「クリスタとユミルがもし…もしも本当にそういう仲だったら、どっちがどっちだろうな?」
ベルトルト「それこそ…食事時にやめなよ。クリスタが女役に決まってるだろ」
一瞬にして、僕の脳内にクリスタとユミルのあられもない痴態が思い浮かぶ。
…思春期男子の妄想力、我ながら恐ろしいものだ。
ライナー「だな」
食事を終えたらしい二人が、席を立った。
食堂を出ようとした所で、急にユミルが立ち止まった。
こちらへ向かって歩いて来る。
ユミルの手には…僕のノートがあった。
ユミル「よお、ベルトルさん。ノート、ありがとな」
さっきまで妖しい想像をしていた相手と話すのって、何と気恥ずかしいもんなんだろう。
ベルトルト「どういたしまして。後で、ユミルのノートも返すね」
努めて平静を装って、僕はノートを受け取った。
ユミル「じゃ、また後でな」
食堂の出入り口で待っていたクリスタと、何か目配せをしあってから、軽やかな足取りでユミルは去って行った。
ベルトルト「さてと…僕らも行こうか…あれ?」
ノートに、僕のではない付箋が挟まっている。
ページをめくると、付箋にユミル独特の綺麗な字で何かが書いてあった。
『訓練終了後、兵舎裏で待ってる』
素っ気ない短い文だが、僕の心を動揺させるには十分過ぎる内容だった。
いつぞやの視線…不可解な行動…そこに来て、この付箋。
何かのフラグに、間違い無い。
ごめん、今日はもう眠いや…また明日ね
ーー兵舎裏ーー
僕が兵舎裏へ行くと、そこには既に、ユミルが待っていた。
僕の姿を見つけたユミルが、笑顔で手を振ってくる。
ユミル「おーい、こっちこっち」
ベルトルト「ごめん、遅くなって。ユミルに返すノート、探してたんだ」
ユミル「いいよ、私も今来たとこだし」
クリスタに見せていたのと同じ位優しい笑顔で、ユミルはノートを受け取った。
ベルトルト「…で、こんな所に呼び出したって事は、何か相談でもあるの?」
ユミル「相談っつーか…頼み事、かな?」
ベルトルト「……僕に出来る事?」
ユミル「ベルトルさんにしか、出来ない事」
ユミルは壁に持たれて、ちょっと目線を逸らしながら、そばかすの頬をほのかに赤くしている。
ヤバい。
気い強そうな女がモジモジすんのって…なんか可愛い。
意を決したように、ユミルがこちらへ顔を上げた。
ユミル「ベルトルさん、アンタの子種が欲しい」
ベルトルト「…は?」
愕然とする僕をよそに、ユミルは話し出す。
ユミル「実は…私とクリスタは、愛しあっている」
ベルトルト「マジで!?」
僕達がこっそり繰り広げていた妄想が、まさか現実だったとは。
ユミル「大声出すなっての…互いの愛が募りに募って、もういっそのこと私が妊娠して、二人で開拓地で苦しくても幸せな家庭でも築こうかというトコまで来てしまった」
ベルトルト「また随分生き急いだ展開だね…」
ユミル「しかしながら、女同士で子は成せない…そこで、私達はベルトルさんに白羽の矢を立てた」
先日の視線や、思わせぶりな行動は…このためだったのか。
ノートのやり取りも、多分作戦の一環だったんだろうな。
そう思うと、何だか無性に腹立たしくなってきた。
ユミル「…ので、ベルトルさん、子種くれや」
ベルトルト「…あのさ、唐突にこんなとんでもないお願いされて、ハイどうぞなんていう男、いると思う?」
ユミル「もし私が孕んでも、相手がベルトルさんだって事は絶対言わないし」
ベルトルト「…やだ」
ユミル「一応、こちとら処女なんだけど」
ベルトルト「ますますやだ!重いにも程があり過ぎるよ!」
ベルトルト「大体、何で僕な訳?」
ユミル「どうせ孕むんだったら、優秀な種がイイなーって」
ベルトルト「だったら、クリスタがライナー辺りと、その…子作り?すれば良いじゃないか」
ユミル「あー、それは無理」
ユミルが放ったセリフは、僕の固定観念を根底から覆すものだった。
ユミル「私はバイだけど、クリスタはガチレズだ……しかもバリタチ」
ベルトルト「嘘でしょ!?」
ユミル「いやいやマジで。だから、クリスタには無理だ。かと言って、私もゴリラ相手はやだ」
ライナー…可哀想な子。
君の恋は、実るかどうか以前に無理な話だったんだよ。
地震で起きちゃったので、残ってた文を投下してみた。
今度こそおやすみなさい
おはようございます。
地震に関して皆様ご心配をおかけしてしまいすみません。
こちらは宮城県沿岸部ですが、今の所は大丈夫です。
福島県の方々、どうかごぶじでありますように。
クリユミは控えめな描写にする予定ですが、展開次第ではもうちょっと濃ゆくなるかもです。なんせ基本ベルユミ派なもんで。
それではまたあとで。
ベルトルト「…別に、僕じゃない他の成績上位者に頼めば良いじゃないか…例えば、エレンとか」
ユミル「ミカサに殺されるに決まってるだろ」
ベルトルト「ジャンは?」
ユミル「あいつは…想像すらしたことなかった。あとなんかやだ」
ベルトルト「酷いな…アルミンは?座学トップだよ」
ユミル「アニに殺されたくない」
ベルトルト「じゃあコニー」
ユミル「サシャがいるだろ…それにあいつ、バカだし却下」
ベルトルト「…マルコ」
ユミル「んー、あいつだとなんか罪悪感湧きそう」
ベルトルト「僕には罪悪感湧かないの!?」
ユミル「いっそ清々しい位、無い」
ベルトルト「結局僕は種馬扱いかよ…」
ベルトルト「そもそも、僕は君の事を何も知らない。普通、男女がそういう事に及ぶのって、色々段階を踏むもんじゃないの?」
ユミル「ベルトルさん、真面目だな…もしかして、童貞?」
ベルトルト「…答える義務は無い」
ユミル「あ、そうなんだ」
ユミルが、悪戯っ子のような笑顔で僕を見上げる。
同じ笑顔のはずなのに、さっきのとはえらい違いだ。
ベルトルト「僕らの年頃だったら、そうじゃない方が少ないと思うけど?」
ユミル「まあ、そりゃそうだわな…じゃあ、手っ取り早く段階踏んでみるか?」
ユミルが、僕に向かって一歩踏み出す。
まるで対人格闘訓練の時みたいに、団服のインナーの胸元を掴まれた。
ベルトルト「な……!」
強く胸元を引かれ、バランスを崩した先には、ユミルの唇があった。
重なると言うよりも、ぶつかり合うような雑な口づけだった。
ユミル「…まずは、第一段階」
一旦唇が離れ、間合いを立て直す間も無くまた重なってきた。
今度は、さっきよりは幾分優しかった。
ベルトルト「ん……ふぁ…!」
息継ぎのタイミングが分からず、思わず口を開いた所にユミルの舌がねじ込まれてきた。
抵抗も出来ないまま、ユミルの舌に口腔を弄ばれる。
頭の奥が、真っ白になりそうだ。
僕の脚の間にユミルの片脚が滑り込み、互いの身体が密着する形になった。
ユミルの左手が、僕の右腕を掴む。
そのまま上へ持ち上げられ、僕の右手はユミルの左胸へあてがわれた。
条件反射的な勢いで、僕はそれを掴んだ。
意外な程の柔らかさに、ただでさえ昂ぶっている僕の心臓がますます早鐘を打つ。
…夕食を告げる鐘が鳴ったのを機に、唇が離れた。
ユミル「第二段階、終了」
そう告げるユミルの顔からは、笑みが消えていた。
ユミルの身体が離れた。
急に拠り所を失った僕の身体は、みっともなく地べたにへたり込んでしまった。
ユミル「…何?強姦同然にチューされて、腰抜けちゃった?」
ベルトルト「強姦かどうかはともかく…こんなの、絶対おかしいよ」
ユミル「お前は魔法少女かよ」
ユミルが僕の前に屈んで手を差し伸べる。
ベルトルト「立ちたいけど…勃ってるから立てない」
ユミル「…はっ」
僕を嘲笑うユミルの声が痛くて、前を見れない。
ユミル「じゃ、先に戻ってるからな…無駄弾撃ってないで、しっかり子種溜めとけよ!」
僕を一瞥して、ユミルは去って行った。
ベルトルト「…溜める前に、勝手に出ちまいそうだよ」
…何で、こうなったんだろうか?
あの目を見たのが、そもそもの間違いだったのかもしれない。
ーー男子寮ーー
ベルトルト「…ただいま」
ライナー「何だベルトルト。メシも食わないで何処行ってたんだ?」
ベルトルト「ちょっとね…図書館で、調べ物してたら遅くなった」
のろのろと私服に着替え、ベッドへ横たわる。
風呂、入らないとな…変な汗かいたからか、身体がベタベタしてる。
ふと、右手に目を向ける。
この手で僕は、ユミルの乳を掴んじゃったんだよな。
右手で、唇に触れる。
そういや僕、ファーストキスも奪われたんだった。
ユミルは無駄弾撃つなと言ったけど、後でこの右手で撃って撃って撃ちまくってしまいそうだ。
ベルトルト「ねえライナー」
ライナー「何だ?」
ベルトルト「この間本屋で立ち読みした小説の事なんだけど」
ライナー「どんな本だ?」
ベルトルト「主人公には、ちょっといいなって思ってる女の子がいるんだ…でも、その女の子は、実はレズビアンなんだ」
ライナー「…それで?」
ベルトルト「女の子とその恋人は、子供が欲しいんだけど、女同士じゃ作れないからって、主人公から子種を搾り取ろうとするんだ」
ライナー「…お前のチョイスにしては、随分陳腐なエロ小説だな」
ベルトルト「…だよね」
ライナー「で、その後主人公はどうなるんだ?」
ベルトルト「分からない…あんまりくだらないから、途中で棚に戻しちゃった」
ライナー「何だそりゃ」
「さぁどうしよう」 終
一つめの話終了。
こんな感じで抜けないエロを綴ってみたい。
…何故バレたし
ぷぷぷの君でしたか!(喜
>>55
ごめんね、違うんだ。
あちらのSSも大好きなんだけどね。
さぁどうしょう、とくれば手足絡めて力任せへの流れ。
バービーボーイズ好きですまぬ、すまぬ。
皆様のご感想ありがとうございます。
あっちの話は歴戦の猛者共が徹底的に避妊して快楽を貪るのに対し、こっちは童貞と処女がみっともなく試行錯誤して子作りする真逆の展開に持ってければと考えております。
>>59
うん、好きなんだ、バービーボーイズ。
だっておっさんだからw
目を閉じておいでよ
顔はクリスタと違うから
ですね?
>>62
うん、ちょっとそのネタ使いたかったんだ。流石に安直過ぎるか。
>>63
うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああ!!
なんかごめんビンゴしてもーたのか!!
>>64
別のネタで何とかなるから大丈夫だよw
そろそろ消えるね。明日また来ます。
「離れろよ」
ーー女子寮 深夜ーー
クリスタ「…皆、眠ったみたいね」
私の囁きを皮切りに、ユミルは私のベッドへ潜り込んで来た。
いつになく神妙な面持ちのユミルの前髪を指で梳く。
クリスタ「私に話す事、あるんでしょ?」
耳元へ熱を含んだ吐息を送ると、ユミルの身体が微かに強張るのが分かる。
そのまま唇を首筋へ這わせる。
ユミル「…今日、あいつに仕掛けて来た…っ」
クリスタ「やっぱり…本気なのね?」
ユミル「ああ…ちょっと、やり過ぎて…んっ……引かれちまったかも、だけどな」
クリスタ「あらあら」
事の始まりは、他愛もない寝物語だった。
もしも…私に子供が居たら、精一杯慈しんで、心の底から生まれてきて良かったと思わせてあげたい。
そんな事、叶うはず無いのにね。
女同士以前に、妾筋の私は血筋を残す事を禁じられたのだから。
そんな私の呟きを、ユミルは聞き逃さなかった。
血筋を残せないクリスタの代わりに、私が産んであげる。
その子と私達とで、ずっと幸せに暮らしました。そんなお伽話も、アリだと思わね?
そのためにも、死にたいだなんて、絶対考えるんじゃねえぞ。
いじらしい程の自己犠牲の精神が心地良くて、ついつい私はユミルに甘えてしまう。
ユミル自身も、私の居ない人生など考えられない程に溺れている。
互いの傷を舐め合う共依存に過ぎないと自覚はしてるけど、今更後には引けない。
掠めるように、互いの唇を合わせる。
口付けは密やかなのに、私の指はユミルの秘所を弄るために忙しなく動いている。
クリスタ「ねえ…ユミル。もしも上手くいったら…全部報告して」
声が漏れないよう、ユミルはひたすらに口元を手で押さえている。
クリスタ「彼に、どんな風に抱かれたのかを、ね?」
必死に耐えるその表情が愛おしくて、私は更に指の動きを早めた。
クリスタ「ユミル…イっちゃっても、いいのよ?」
ユミル「クリスタ……っ、う……、…!」
声を上げずに絶頂へ達する術を、1年近くかけて私はユミルの身体へ叩き込んでいた。
あの強引なキスの一件以来、僕はユミルと単独での接触を避けている。
食堂や訓練中も、なるべくライナーや他の同期と過ごすよう心掛けていた。
ユミルとのノートの貸し借りは、まだ続いている。
誰かと一緒にいる時は、ユミルは特に何も言って来ないし、毎回「子種よこせ」と書かれた付箋が挟まっている事を除けば、相変わらずユミルのノートは出来が良い。
それに対して「嫌だ」「断る」「告訴します」といちいち返す僕も、どうかしてるなと自覚はしてる。
ユミル「…嫌だ嫌だ言ってる割には、ちゃっかりその気になってんじゃねえか」
ベルトルト「え?……って、うわぁあ!ユミル!?」
ユミル「ベルトルさん、うるせえよ」
本に集中し過ぎて、背後のユミルの存在に全く気づかなかった。
ベルトルト「何で、君が此処にいるの?」
ユミルが、僕の隣の席へと座った。
ユミル「実はな、寮を出る時から後を尾けてた」
ベルトルト「…全然、気づかなかった」
ユミル「兵舎内ではあんなにガード固かったのに、外だと隙だらけだな」
勝ち誇ったようにユミルは笑ってる。
ユミルが椅子を動かして、更に僕の側へ近づいた。
僕の肩に腕を乗せ、耳元へ唇を寄せる。
ユミル「こんな本まで読んじゃったベルトルさんは…子種、くれる気になったか?」
ベルトルト「嫌だね…離れてくれない?当たってるんだけど」
僕の二の腕には、ずっとユミルの胸が押し当てられていた。
衣服越しでも伝わってくる柔らかさが、先日の記憶を否応無しに呼び起こす。
ユミル「当ててんの。わざと」
ベルトルト「…いい加減ふざけるな!離れろよ!」
ユミル「おー怖い…とりあえず、本戻して場所変えようぜ。さっきから注目の的になってら」
ベルトルト「君が変な真似するからだろ」
…静謐をモットーとする図書館で話す事ではないのは確かだ。
ひとまず僕は、ユミルの意見に従う事にした。
ーー図書館裏ーー
ユミル「…ここなら大丈夫かな。改めてベルトルさん…無駄弾撃ったりしてねえよな?」
ベルトルト「生憎と、空っぽになりそうな勢いで撃ちまくってますがね」
ユミル「何だよ、もったいねえな…だったらちょっと位はくれたって良いじゃねえか」
ベルトルト「君にあげる子種なんざ、一滴もございません」
ユミル「ベルトルさんは…自分の血筋を残したいって思わないのか?」
ベルトルト「…思わない」
ユミル「何で?」
ベルトルト「…言いたくない」
ユミル「面白え…ますますベルトルさんの子種、欲しくなってきた」
ベルトルト「そうやって、人の心の奥に土足で踏み込むような真似は止めてくれ!」
ユミル「いーや、止めない。同じ土足で踏み込むならなあ…ピンヒール履いて踏み込んでやるよ!…こっちには、それだけの覚悟があるんだからな」
ベルトルト「何で、そこまでして子供を産みたいって思うんだ?」
ユミル「…あいつが望むのだったら、私は何だってしてみせる。クリスタの笑顔のためなら、私はどうなったって構わない」
ベルトルト「何だよ、その自己犠牲精神は…僕自身はどうでもいい訳?」
ユミル「悪いなって思ってはいるけど、私はベルトルさんだからこそお願いしたんだ。言っただろ?『ベルトルさんにしか、出来ない事』ってさ」
ベルトルト「…こうなったらもう、こっちもぶっちゃけるけどさ…結構君の事、憎からず想ってたんだよ」
ユミル「…マジで?」
ベルトルト「君に呼び出された時も、正直嬉しかった。でもいざ蓋を開けてみれば、クリスタと出来てるだの子種くれやだのってさ…僕のささやかな恋心は木っ端微塵だよ」
ユミル「…そりゃ大変失礼しました」
ベルトルト「ユミルがクリスタのために、身体を張って子を成したいって気持ちは分からなくもない。でも…僕相手だと、君達は後できっと後悔すると思うんだ」
ユミル「後悔なんてしない!しないから!」
突然、ユミルが僕の胸元に飛び込んできた。
先日のキスの時と同じ体勢だが、今回は訳が違う。
僕のセーターの胸元へ顔を埋めて、絞り出すような声で叫ぶ。
ユミル「ベルトルさんにはただの無駄弾だろうけど…私達…少なくとも私にとっては、唯一の希望なんだよ!」
ベルトルト「ユミル…」
ユミル「…頼む」
もう、ここまで言われたらどうしようもない。
ため息をつきながら、僕は切り出した。
ベルトルト「一つだけ約束してくれ…子供の出自は、絶対に明かさないで欲しい。僕の保身とかじゃない…君達のためにもだ」
ユミル「…ありがとよ」
ユミルが、胸元から離れて笑った。
目元が潤んで、泣いているような笑顔だった。
ベルトルト「じゃあユミル…コップと、スポイトか何かある?」
ユミル「…え?」
ベルトルト「トイレかどっかで出して来るから、それ持ってって君の体内に入れてくれ。それで良いだろ?」
ユミルは、しばし呆然としたのち急にわなわなと震え出した。
…何で、怒ってるの?
ユミル「…何が悲しゅうて処女懐胎せにゃなんねーんだよ!」
ベルトルト「だって…君、クリスタと愛しあってんだろ?僕の入り込む隙間なんて無いもん」
ユミル「あのさ…前にも言ったけど、私はバイなんだわ。まあ、男そのものは未経験だがな」
ベルトルト「はあ」
ユミル「こんなご時世に加えて、死と隣り合わせの訓練生活…下手したら、男の身体も知らないまま、この世とおさらばだ。そんなのってつまんないだろ?ベルトルさんだって、童貞切りたくね?」
ベルトルト「ユミル…それって、つまり」
ユミル「もう第二段階までは済ませた。後は最終段階が待ってるんだぜ?」
ベルトルト「…マジで?」
ユミル「大マジ。…私の処女と、交換だ」
ベルトルト「でもさ、それって、クリスタに申し訳無くない?」
ユミル「何で?」
ベルトルト「だって君、僕と…子作りするって、クリスタの了承は得てるの?」
ユミル「あー…その件に関しては問題無いっつーか、むしろあいつにとっては好都合なんだと」
ベルトルト「は?」
ユミル「クリスタはなぁ…ネトラレ属性持ちだ」
ベルトルト「…何ですと?」
ユミル「私が他の男に抱かれてるのを想像しただけでどえらい興奮するんだと。この間ベルトルさんとチューした時も一晩中大変だったんだぜ?」
ベルトルト「ガチレズのバリタチでネトラレ…クリスタ、君はどんだけ重い十字架を背負ってるんだ?」
ユミル「という訳でベルトルさん、子作り兼私達のプレイに協力よろしくな!」
ベルトルト「最低だ…」
「離れろよ」 終
二つ目の話終了!
次回から子作り始めます。
「なんだったんだ?3DAYS」
※前回までのあらすじ※
僕ベルトルト・フーバー16歳童貞!
情にほだされて変態レズカップルに子種を提供する事になっちゃったよ!
ーートロスト区 図書館裏ーー
大分辺りが薄暗くなってきた。
そろそろ帰らないと門限に間に合わなくなってしまうのに、僕はまだその場を離れられずにいた。
ベルトルト「…で、どうする?」
ユミル「何が?」
躊躇いながら、僕は思ってる事を口にする。
ベルトルト「いつ子作りするかって事」
ユミル「あー、今すぐここで…って訳にはいかねーんだな。残念ながら」
ユミルは、何かを指折り数えている。
ユミル「種の方は用意万端でも、畑の方に都合があるんだよな…仕込みに最適な日ってヤツ」
ベルトルト「女の子って、そういうの分かるの?」
ユミル「余程生理不順かアホでない限り、大抵の女はある程度自分の周期は把握してるぞ…まあ、1、2週間は誤差の範囲だけど」
ベルトルト「へえ…そんなもんなんだね」
ユミル「…大体この日辺りかな…うん、決めた」
ユミルが指から目を離し、僕の方を向いた。
ユミル「ベルトルさん、5日後だ。そっから仕込むぞ」
ベルトルト「その日が最適な日なんだ?」
ユミル「厳密にはその日から3日間ってトコかな。一応、保険も必要だからな」
ベルトルト「まあ、その辺は僕は全然分からないし、ユミルに任せるよ」
ユミル「最終日はちょうど休暇日か…ベルトルさん、余計な用事入れんじゃねーぞ」
ベルトルト「…そろそろ帰らないとね」
ユミル「随分暗くなってきたな…この間の時みたいだ」
ベルトルト「……」
そうだった。この間、僕はユミルに豪快にキスされたんだったっけ。
ベルトルト「…途中までで良ければ一緒に帰ろう。女の子一人で歩かせる訳にはいかないし、寮の近くで別行動としようよ」
じっくり思い出すと、妙な気分になってしまいそうだ。
僕は出来るだけ平静を装い、話題を変える。
ユミル「ベルトルさん、案外紳士だな」
ベルトルト「…ちょっとは好きになってくれそう?」
ユミル「ノーコメント」
沈黙が怖くて、帰り道の間は色々な話をした。
主な内容は、最近読んだ本の事や、ノートのまとめ方、立体機動時の重心の掛け方など、色気もへったくれも無いものばかりだった。
あまり喋るのが得意ではない僕にしては、頑張った方だと思う。
こういうくだらない話題を右から左へ聞き流すと思ってたユミルが、きちんと話に付き合ってくれたのは意外だった。
案外面倒見の良い彼女の事だから、種馬の機嫌を損ねないための気遣いだったのかもしれないけど。
…ユミルと、もっと話をしたい。
※一日目※
ーー食堂ーー
ライナー「何だベルトルト。朝っぱらから随分ぼんやりしてるな」
ベルトルト「…そう見える?」
ライナー「ああ。心此処にあらずって感じだ」
頭が痛い。
ユミルの事を考えてたら、夕べはなかなか寝付けなかった。
ようやく明け方にちょっとは眠れたものの、僕の寝相たるやジャン達の寝相占いに新たな項目が追加されるようなレベルだったらしい。
…例の約束をしてから5日が過ぎた。
今日、僕はユミルと子作りをする。
…そういえば、ユミルは何処で事に及ぼうと考えてるんだろうか。
ライナー「お、クリスタとユミルだ」
ユミルの名を聞いて、身体がピクリと反応する。
クリスタ「おはよう、ライナーにベルトルト。此処でご一緒しても良い?」
ライナー「むしろ光栄の極みだ、なあベルトルト!」
ベルトルト「…そうだね」
ユミル「何だよベルトルさん、朝からテンションだだ下がりだな…夕べ抜き過ぎたかぁ?」
ベルトルト「な……!」
クリスタ「ユミル、朝から変な事言わないの…ごめんね、ベルトルト」
ベルトルト「いいよ、いつもの事だから」
ユミル「あ、そういやベルトルさん、借りてたノート返すぞ」
僕の向かいに腰掛けたユミルが、ノートを差し出してきた。
ユミル「いつも助かるぜ…これからも、よろしくな」
ベルトルト「…どういたしまして」
皆が居ない所で僕はノートを開いた。
『消灯後に、救護室で』
挟まっていた付箋に書かれたシンプル過ぎる位の文章が、かえって想像力を掻き立てられる。
ーー救護室ーー
救護室のドアには、鍵がかかっていなかった。
という事は、既にユミルが来ているのか。
音を立てないよう、細心の注意を払いながらドアを開けて忍び込む。
後ろ手で、ドアを閉めて辺りを見渡す。
灯りが無いので、まだ暗闇に目が慣れない。
ベルトルト「…ユミル?」
カーテンの向こうの、ベッドのある辺りで何かが動く気配がする。
ユミル「鍵かけて、こっちに来い」
手探りで、ゆっくりと僕は声のする方向へ向かった。
カーテンの奥のベッドの端に、ユミルは腰掛けていた。
何となく表情が硬いのは、ユミルもちょっとは緊張してるのかな。
ユミル「…ちゃんと鍵、かけて来たか?」
ベルトルト「うん…隣、座っていい?」
ユミル「おう」
僕は、ユミルの隣へ腰を下ろした。
救護用の小さなベッドが、二人分の体重で悲鳴を上げる。
ユミル「ちゃんと子種、無駄撃ちしてないだろうな?」
ベルトルト「お陰様で、溜まりに溜まって鼻から出てきそうだ」
ユミル「…馬鹿だな」
ここで初めてユミルが笑った。
ユミル「ま、あまり時間も無いし…ちゃっちゃと始めるか」
ユミルはぽりぽりと頭を掻いてから、僕の方へと身体を向けた。
ベルトルト「ムードも何もあったもんじゃないね」
ユミル「何?ベルトルさん、やっぱそういうの求めてる訳?」
ベルトルト「一応初めてだしね…ところで」
ユミル「ん?」
ベルトルト「気になってたんだけど…クリスタとは、どこまでやってるの?」
ユミル「…貫通以外は、あらかた」
ベルトルト「最早八割方非処女じゃん」
ユミル「残り二割がいっちばん美味しいトコなんだよ」
ユミル「それはまあ置いといて…まずは、この間のおさらいしとくか」
ベルトルト「え?」
答える間も無く、唇が重なってきた。
この間の雑なキスとは違って、随分と丁寧…な気がする。
ユミルの舌が、少しずつ僕の唇の隙間を舐める。
侵入する隙を狙っている蛇みたいだ。
少し唇を開いて、ユミルの舌を受け入れる。
すぐには入って来ず、軽く僕の下唇を舐めてから忍び込んできた。
互いの舌と唾液のやり取りが、こんなにも病みつきになる行為だなんて知らなかった。
静かに唇が離れる。
ユミル「…流石、何でもそつなくこなすベルトルさんだ」
唇を舐めながら、ユミルがつぶやいた。
ベルトルト「順応性の高さには定評があるからね…でも、やっぱ緊張してる」
ユミル「ベルトルさんもだろうけど、実は私もだ。ほれ」
僕の右手を取って、ユミルの心臓の辺りへあてがう。
ユミル「…な?」
ユミルの心臓は、僕のと同じくらい早く動いてた。
ユミル「…おさらいは終わり。後はベルトルさん次第だ」
ユミルの心臓の上に置かれた手を、少し外側へずらす。
ベルトルト「わ、やらかい…」
ついつい素直な感想が漏れてしまう。
以前触れた時よりも断然柔らかい手触りなのは…ユミルの衣服の奥に、下着を着けてないためだ。
ユミルはそんな僕を、苦笑混じりに眺めている。
ユミル「どうする?私が自分で脱ぐか…それとも、ベルトルさんが脱が…うわっ」
その台詞が終わるか終わらないかの内に、僕は一気にユミルを抱きしめた。
ベルトルト「…脱がせたいです」
ユミル「何故敬語になる」
ユミルの着ていたカットソーが片腕ずつ抜き去られ、続いて首を通って離れた。
手早く畳んで床へ置き、ズボンも脱がせた。
最後の1枚に手をかけようとした時、ユミルの手が優しく制止してきた。
ユミル「そこはまだ待て…心の準備が、出来てない」
ベルトルト「…分かった。まずはユミル…腕、下ろして。よく見たいから」
胸元を隠していた腕を、ゆっくり下ろさせる。
ユミル「…ベルトルさん?」
ベルトルト「やっば」
一気に頭と下半身に血液が集中する。
ベルトルト「さ、触るよ」
自分でも滑稽に思える程、裏返った声が出た。
ユミル「…早くしろっての」
逆に、ユミルの声はちょっと硬さが含まれている。
壊れ物を扱うようにユミルの肌に触れる。
想像していた以上の手触りで、力を入れて良いのかどうか分からない。
片方の膨らみに手を当て、揉みしだいてみる。
ユミル「……っ」
微かに漏れた鼻声に、ますます僕の心が掻き乱される。
ユミルの耳元へ唇を寄せてみる。
ベルトルト「ユミルの声…凄く、かわいい」
ユミル「は…耳、やめろって」
唇を、耳元から首筋へ、更にその下へと這わせる。
ほっそりした首から鎖骨にかけての骨の感触が、下へ降りるにつれ徐々に柔らかさを増していく。
ユミル「や…あ、んっ……」
柔らかな曲線の先にあるものだけは、僕の手と舌で固く尖りを見せていた。
ベルトルト「ユミル…下、脱がしちゃうよ」
ユミル「…ベルトルさん、まだ全然脱いでないだろ?私だって…ベルトルさんの裸、見たい」
ベルトルト「あ…そうだね」
頭に血が登って暑い。
急いで僕も衣服を取り去るが、流石にまだパンツまでは脱げずにいた。
そんな僕の様子を、ユミルは熱っぽい表情で眺めていた。
ベルトルト「腰…上げて」
ユミル「ん」
三角座り状態のユミルの下着の端に指をかけて、ゆっくり引き下ろしていく。
ちらりと見えた黒い陰りに、ユミルに聞こえるんじゃないかって位に心臓の音が高まる。
閉じたユミルの両膝に手を乗せる。
ベルトルト「ユミル…脚、開くよ…ん?」
両脚に力が込められていて、開かない。
ユミル「いやー、思ったよりも私緊張してるわ…だから、ちょっと待てやコラ」
ベルトルト「…いいから、さっさと…開きなさいな」
手に力を込めれば込める程、ユミルの膝が硬く閉じていく。
ユミル「…処女の……股の力を、なめんじゃねえ!」
何だよ。
クリスタ相手なら自動ドア状態の癖に。
ベルトルト「…あ、クリスタだ」
ユミル「マジ!?」
ベルトルト「嘘」
一瞬の隙を突いて、僕はユミルの両脚を大きく広げた。
ずっと妄想してた部分が、明らかになる。
ユミル「くっ…見事に騙された」
ベルトルト「………」
ユミル「…ベルトルさん、何かご感想でも?」
ベルトルト「何と言うかこう……生肉?」
ユミル「最低な例えだな!」
ベルトルト「これでも言葉を選んだんだよ!」
今日はここまで。
処女と童貞の性描写はすげえ難しいな。
乙
俺もジャスト同時に初めて同士の性描写書いてる。こちらのもとても参考になってるよ。
>>128
気になって眠れないのでヒントプリーズ
ごみん、他の作者さんのスレで自分の宣伝もできないので、酉だけつけてみた。
進撃ではないです。
>>130
こちらこそすまんのう
ユミル「大体さあ、女のアレなんて、手持ちの肌色の本とかに載ってたりしねーのかよ?」
ベルトルト「僕、文章派だし。それにライナー達から借りた本は大体修正入ってたし」
ユミル「ああそうですか…ったく面倒臭えな」
ベルトルト「…もうちょっと、よく見せて」
ユミル「あんま見られたくねえんだけどな」
我ながら酷い例えだけど、でもぬめぬめとした潤いとひくつく襞の生々しさが、今の僕にはそれ以外の言葉が思いつかなかった。
ユミル「私のって…変か?」
ベルトルト「変も何も、見る事自体初めてだから…ユミルこそ、クリスタの見て分からないの?」
ユミル「見た事無い」
ベルトルト「は?」
ユミル「あいつ、私とする時一切服脱がないから。ひたすら私を触るだけなんだ」
ベルトルト「クリスタ…上級者過ぎる…」
ユミル「そりゃ風呂で裸は見るけれど、具までは見えねーしな」
ベルトルト「具って言うな」
ユミル「…いい加減恥ずかしいんだけど」
ユミルの声で僕は我に返った。
触れるのも忘れる位しげしげと見入ってしまってた。
ぬらつく粘膜で構成されたグロテスクな見た目でありながらも、ここに挿れたら絶対気持ちいいはずと思わせる魅力を秘めている。
そう考えると、つくづく人間の身体って上手く出来てるなと痛感してしまう。
ユミル「ベルトルさんのも、そろそろ見せてくれよ」
ベルトルト「…うん」
ユミルに背を向けて、そそくさと下着を脱ぐ。
女の子に性器を見られるなんて、幼い頃にアニやライナーと風呂に入った時以来だ。
若干前かがみになりながら、ユミルの方へと身体を向ける。
ベルトルト「…ユミル?」
緊張と興奮で、半ば形を変えつつあるモノをユミルは呆然と見つめていた。
ユミル「…ベルトルさん」
ベルトルト「はい?」
ユミル「コップとスポイト持って来い」
ベルトルト「前回あんだけ啖呵切っといて何だよ!早速ブレんのかよ!?」
ユミル「そんな大がかりなモン見たら誰だって心折れるわ!」
ユミル「まさかここまででかいなんて聞いてねえよ!」
ベルトルト「言ってねえよ!大体さあ、出産ってなったらもっとでかいのが出て来るんだろ?自分の言い出した事なんだから責任持てよな」
ユミル「…うう、一気に怖くなってきた…」
ベルトルト「…で、どうする?コレの行き場は」
半ばやけくそになりながら僕は自分のブツを指差す。
ユミル「…何事も、慣れだよな」
ベルトルト「ん?」
ユミル「ちょっと、触るぞ」
正座の姿勢になったユミルは、おそるおそる僕のちんこに手を伸ばしてきた。
ユミル「…興味が無い訳じゃないからな」
根元をやんわりと掴まれて、びくりと身体が震える。
ユミル「慣れるためにもさ…ちょっと口でしてみてもいいか?」
ベルトルト「…どうぞご遠慮なく」
ユミル「うわ、先っちょからなんか出てきた」
幹を軽く握りながら、人差し指で先端から滲む先走りを弄られてると、それだけで一気に僕の質量が増してくる。
多分あまり深く考えずに行ってるんだろうな。
女の子同士の手管は散々クリスタに仕込まれた様だけど、男に対しての反応は妙に初心で、そのギャップが面白い。
新しいおもちゃを与えられた子供のように僕のちんこを弄るユミルはとても可愛いけれど…
微妙に生殺しされてるのでいい加減何とかして欲しいです。
不意に、ユミルが鈴口の辺りをちろりと舐めた。
ユミル「こう…かな?」
そのまま先端を咥えて舌を這わせる。
暖かな粘膜に包まれて、僕の口から思わず呻き声が漏れる。
一旦口から離して、付け根から上へ向かって緩やかに舐め上げる。
おぼつかない仕草なのがかえってそそられて、慣れない快楽に急激に身体が追い立てられる。
ベルトルト「…っ、やば……」
再び咥えられ、唇が上下に動く。
ユミル「…ん?」
僕のを口にしたままユミルがこちらを見上げた。
目が合った瞬間、僕の中の何かが急に弾けた。
ベルトルト「……っあ、やば、出る……っ!」
ユミル「え?……んぁっ!」
慌ててユミルが口を離したものの既に遅く、5日分の白濁液は勢い良くユミルの口から胸元にかけて放たれてしまった。
ベルトルト「……あーあ、やっちゃったよ…」
ユミル「いきなり何出してんだよ…ってうっわ苦!でもってくっさ!」
未知の味と異臭にユミルが文句たれてるけど知るもんか。
射精後の弾む息を整えながら、僕も応戦する。
ベルトルト「どうぞご遠慮なくなんて言っちゃった僕もアレだけどさ、ユミルだってもうちょっと加減しろよ!」
ユミル「こっちだって初めてなんだから加減なんて分かんねえよ!」
ベルトルト「…とりあえず、これ使いなよ」
僕は、予め失敬しておいた救護室の備品のタオルをユミルへ渡した。
素直に受け取り、僕の精液で汚れた顔を拭う。
ユミル「…後で、顔洗わねーとガビガビになっちまうな」
ベルトルト「ついでだからソレ、指で膣内に押し込んどけば?」
ユミル「…冷静に考えると流石に虚しい」
ベルトルト「…続き、どうする?」
もうちょっと待てばもう一回位挑めそうだけど、気がつけば壁にかかった時計の針は随分遅い時間を指している。
ユミル「んー…まあ、あと二日あるしな…明日に持ち越しでもいいか?」
ベルトルト「そうだね…帰ろっか」
互いに背を向けて、衣服を身に纏う。
ユミル「私は顔洗ってくから…ベルトルさん、先帰りな」
ベルトルト「…分かった」
ドアを開ける前に、ユミルのそばへ立つ。
ベルトルト「じゃ…また明日」
極自然に、唇を重ねた。
ベルトルト「…うげ」
ユミル「ん?」
ベルトルト「僕のアレ…ちょっと口に入った…ってうっわ不味!」
ユミル「ばーか」
ーー男子寮ーー
もう、皆ぐっすり寝入っているようだ。
起こさないように細心の注意を払いながら着替えて、ベッドへ潜り込む。
この後…ユミルはクリスタへ報告するのかな。
寝不足にならなきゃいいんだけどな。
ベルトルト「…あ」
そう言えば、結局眺めるばかりでユミルのアレ、触るの忘れてた。
…まあいいや。
後の事は、明日の僕が何とかするだろう。
今はとにかく寝てしまおう。
※一日目 終了※
本日はここまで!
いかにも上手そうに描写するより、へったくそそうに描写する方が断然難しいもんだな。
今回は一切擬音を入れずに泥臭い性描写を心がけておりますが、つまらんかったらごめんよ。
関係無いけど、ベルユミ愛好家って結構オトナが多めなのか?
俺のバービーボーイズネタに喰いつく人もいたし。
『二日目』
ーー食堂ーー
向こうのテーブルでは、ユミルがぐったりと突っ伏している。
あの後、クリスタからどんな尋問を受けたんだろうか。
僕がみっともなくユミルの顔にぶっかけた事も知られてるんだろうな。
…朝から思い出すと、訓練に支障が出そうだ。
軽く頭を振って心を切り替え、僕は固いパンにかぶりついた。
クリスタ「ベルトルト」
午前中の訓練が終了し、食堂へ向かおうとしていた僕にクリスタが声をかけてきた。
ベルトルト「何だい?」
クリスタ「今日の立体機動訓練の件で聞きたい事があるの…お昼が終わったら、兵舎裏に来てくれる?」
後のセリフは、誰にも聞こえない位の小声だった。
ベルトルト「…分かった。ライナー達に見つからないように行くね」
クリスタ「ありがと」
普段と変わらない、104期生男子一同が褒め称える女神のような笑顔を振りまいて、クリスタは去って行った。
ライナー「おいベルトルト、クリスタと何話してたんだ?」
僕らの様子を眺めていたライナーが早速絡んできた。
ベルトルト「別に。立体機動のコツを聞きたいってだけだよ」
ライナー「だったらオレが教えてやるのに…」
ベルトルト「ライナーだと下心アリアリなのがばれてんじゃないの?」
理由のある暴力が、僕を襲った。
ーー兵舎裏ーー
ベルトルト「…クリスタ?」
クリスタ「こっちよ、ベルトルト」
生い茂った茂みの奥にある木の方から、クリスタの声が聞こえた。
声のする方向へ足を運ぶ。
クリスタは、大きな木の幹にもたれていた。
クリスタ「誰にも見つからずに来れた?」
ベルトルト「多分ね」
クリスタ「ベルトルトは座って。貴方が立ったまま話してると、私首が痛くなっちゃう」
ベルトルト「そうさせて貰うよ」
クリスタの指示通り、木の根元に腰を下ろした。
クリスタ「それに、見上げて話してるとまず目に入るのは貴方の鼻の穴だし」
ベルトルト「僕だって、まず目に入るのは君のつむじだ」
二人で並んで、木の根元で互いに話し出すタイミングを図る。
クリスタ「…夕べはお疲れ様」
沈黙を破ったのは、クリスタからだった。
ベルトルト「やっぱ、ユミルから聞いたんだ」
クリスタ「戻って来たユミルから、貴方の匂いがしたから…雄の、匂いがね」
あくまでこちらを見ずにクリスタは話す。
俯いているため、下ろした髪の毛で表情が隠れている。
クリスタ「…おかしな事に巻き込んじゃってごめんね、ベルトルト」
ベルトルト「実際変な話だよね。血を残せない女のために、血を残したくない男から子種を搾り取ろうだなんて、ユミルも何考えてんだか」
クリスタ「ベルトルトは、どうして子供欲しくないの?」
ベルトルト「だって、僕達自体まだまだ子供だしね…他にも色々あるけど。クリスタだって、産もうと思えば出来るのに、どうして?」
クリスタ「ユミルから聞いたでしょ?私は、女の子しか愛せないって…他にも色々あるけど」
僕は本当は知ってる。
クリスタはウォール教の関係者…それも、かなり込み入った方の血筋だ。
アニが以前、クリスタを監視している連中の後を尾けて分かった。
そんな子が訓練兵団にいるって事は、何かしらの騒動に巻き込まれたのだろう。
血を残せないって事は、多分関係者の妾腹か何かってとこか。
ベルトルト「この件についての話は、もうよそうよ…お互い剣呑食わせあいたくないだろ?」
クリスタ「そうね。私達、共犯者ですものね。友好的にならなきゃ」
ベルトルト「何かもっと意地悪する気だったの?例えば…ブーツに画鋲仕込むとか」
クリスタ「残念。それやろうかと思ってたのに」
ベルトルト「マジで?」
クリスタ「嘘」
クリスタ「ベルトルトは…好きなの?ユミルの事」
単刀直入な質問が来た。
ベルトルト「僕は…嫌いな子とあんな事が出来る程ケダモノじゃない」
クリスタが小さくため息を吐いた。
クリスタ「そうよね…」
ベルトルト「クリスタこそ、良いの?ユミルが僕と…子作りしようとしてるんだよ?」
クリスタ「だって、私なんかのために産むって言ってくれる位に愛されちゃってるんだもん。許すしか無いじゃないの」
ベルトルト「…やっぱその辺は敵わないよなあ」
クリスタ「それに…アレも聞いてるでしょ?私の事」
ベルトルト「…あー、アレね」
クリスタ「貴方が必要に迫られてとは言えユミルを抱こうとしてる…正直うなじを削いでやりたい位、憎い」
ベルトルト「………」
クリスタ「でも、それ以上に興奮してる自分がいるの。どうしようもない変態っぷりに本当、呆れちゃう」
ベルトルト「…ごめんね」
クリスタ「やだ、私こそごめんね。友好的にとか言っといて、つい牙剥いちゃった」
ベルトルト「そういやクリスタって、何でユミルと…むにゃむにゃの時服脱がないの?」
クリスタ「一応、これでも欲望をセーブしてるつもりなの」
クリスタ「私まで服脱いでやっちゃったら、ユミル大変な事になっちゃうもん」
ベルトルト「こんな子供みたいなちっこいナリしてるくせに」
クリスタ「ベルトルトが大き過ぎるんだってば…そう言えば、ユミルが嘆いてたわよ。『処女にはベリーハードモード過ぎる』って」
ベルトルト「や、そっちの大きさの事じゃなくてね」
クリスタ「…そろそろ戻らないと、午後の訓練に間に合わなくなっちゃうね」
やっと、クリスタがこちらを向いた。
いつも通りの、ユミルが天使だの結婚しよだのと褒め称える笑顔だ。
僕は立ち上がり、尻に付いた枯れ草を払う。
ベルトルト「そうだね…クリスタ」
クリスタ「なあに?」
ベルトルト「クリスタの気持ちが聞けて良かったよ…滅茶苦茶怖かったけど」
クリスタ「ふふ…こちらこそ、これからもよろしくね」
中に渦巻く感情はともかく、今は僕らは共犯者同士だ。
差し出された小さな手を、笑顔で握る。
クリスタ「せっかくだし…ユミルのツボ、教えたげよっか?」
ベルトルト「すっごい気になるけど、遠慮しとく。我流でいきたいから」
クリスタ「童貞が意地張っちゃって」
ベルトルト「君だって処女だろ」
ーー図書室ーー
ベルトルト「…今日はここなんだ」
ユミル「救護室はハンナとフランツが使ってたんだよ」
僕らは今、図書室の書架の隅っこに並んで体育座りになっている。
普段なら図書室はとても落ち着く空間のはずなのに、今は妙な焦りだけが生み出されている。
ベルトルト「床でなんて、ユミル背中とか痛くなんない?冷たいし」
ユミル「ま、いちいちムードとか求めてらんないしなー。一応タオルは持って来てるけど」
ベルトルト「…血やら何やらで汚れそうだし」
ユミル「拭いときゃ大丈夫だろ…さ、始めっかな」
ぐずぐずしている僕を急き立てるように、ユミルは僕の顔を両手で向けて唇を重ねてきた。
こんな所で童貞喪失したら、この先図書室に通う度にモヤモヤしてしまいそうだ。
ユミルの胸元に顔を埋めると、石鹸の残り香が漂ってきた。
ありふれた香りのはずなのに、ユミルの体温で温められて立ち上るそれは僕の心を掻き立てる。
ベルトルト「…今日も、下着姿着けてないんだ」
カットソーの中へ手を忍び込ませると、手に直接柔らかいものが触れてきた。
ユミル「湯上がりにブラ着けんの面倒なんだよ…それともベルトルさん、ブラ外しやってみたかったか?」
ベルトルト「男なら一度は憧れるもんだからね」
寝たり起きたりで頭痛くなってきたから今日はここまで!
自分でも書いててクリスタ10代女子の発言じゃねえよなと思った。
めんこいライクリもいつか書きたい。
起きてみたら誤字発見。
>>183
×ベルトルト「今日も下着姿着けてないんだ」
○ベルトルト「今日も下着着けてないんだ」
予測変換に頼っちゃいけねえなあ。
床にタオルを敷いて、ユミルの身体を横たえる。
カットソーをめくり上げると、細いウエストから縦長の臍、そして他の人より大きい僕の手にちょうど収まる二つの膨らみが露わになった。
床の冷たさが気になるのと、誰かが来てしまったらという不安もあって、衣服を全部脱がせてしまうのは躊躇われる。
ユミル「やっぱ、床だとゴツゴツして痛いな…早くやっちまおうぜ」
ベルトルト「あ、ごめん…」
気を取り直して、僕はユミルへ覆い被さった。
ユミル「…はぁ……あっ、ん」
仰向けに寝ても脇に流れない、張りのある感触が手に心地良い。
ユミルは目を閉じたまま、少し眉根を寄せて僕の愛撫を受けている。
ユミル「…いって…ベルトルさん、もちっと、優しく……」
ベルトルト「ごめん…まだ、加減分かんなくて」
片方の乳房の先端に息づく赤い突起を歯で刺激すると、ユミルが不平を漏らす。
…さっきから僕、謝ってばかりだ。
クリスタのやり方だったら、もっと違うんだろうな。
今日会ったクリスタの顔が、頭の隅をチラチラとよぎる。
二回目は昨日よりも上手く出来るかと思ってたけど、変に考える余裕がある分かえって集中出来ない。
そっと、ユミルの下半身を覆う衣服の中へ手を滑らせる。
ユミル「あ、いきなりそっち行くのかよ…」
ベルトルト「手早く済ませたいんだろ?だったら…触らせて」
暗闇でも分かる位、ユミルのそばかすの頬が赤く染まっている。
僕から目線を逸らしたまま、ユミルは頷いた。
ユミルの下着の中へ手を忍び込ませる。
ほわほわした恥毛の奥に、熱いぬめりを帯びた肉襞があった。
ベルトルト「あ、もう濡れてる…」
ユミル「うーん…確かに気持ちイイけど、ちょっと違うんだな」
ベルトルト「え?」
ユミル「一般的に、おりものは生理周期によって性質が変化します。
例えば、生理周期が28日だった場合、生理開始後8~10日が経つと粘り気のあるおりものが増え始めます。
そして更に2~3日すると、排卵日に近づき膣内の水分が多くなるため、今度はサラサラのおりものがたくさん分泌されるようになります。
しかし、排卵直前には再び粘り気のあるおりものに変化し、これは糸を引くぐらいにまで粘度を増していきます。
こうして、精子を受け入れやすくするための準備がされているのです。
その証拠に、おりものは普段、膣内を細菌から守るために酸性の性質を持っていますが、排卵日が近づくにつれてアルカリ性に変化していきます。 (生理/排卵の基礎知識 ー女性の医学ーより引用)」
ベルトルト「はあ」
ユミル「まあ、手っ取り早く要約するぞ」
ユミル「覚えとけ、童貞…排卵期の女は、通常よりもちっとばかし汁気が多い」
ベルトルト「…試験に出てきそうだね」
ベルトルト「…微妙に萎えてきたけど、続けよっか」
ユミル「ベルトルさん、意外とメンタル頑丈だな」
このままでは手を動かし辛い。
ユミルの腰を挙げさせて衣服を脱がせる。
人が来た時に衣服を探すのは大変そうなので、全部は脱がせず片脚に残しておいたけど、逆に情事の真っ最中な雰囲気を演出してる気がしないでもない。
乱れた着衣姿のユミルを見ると、こちらもどんどん心拍数が増えていく。
おそるおそる、ユミルの肉の亀裂へ侵入を試みる。
いきなり指を突っ込むのもどうかと思いつつ、粘液で滑る表面を撫でる。
ユミル「やぁ…あ、そこ……ダメだ…」
とある一点を指が掠めた時、ユミルの反応が明らかに違った。
あ…ここか。
指に触れる小さな突起を、やわやわと擦り上げる度に、ユミルの唇から微かな声が上がる。
…まだユミルは、目を閉じたままだ。
さっきよりも潤いを増している部分の、更に奥へ指を進める。
水音と共に、ユミルの体内に指を一本割り込ませる。
ベルトルト「すっげ…ぬるぬるしてる」
ユミル「いちいち言うな…ぁ」
軽く動かしただけで、指に絡む内襞が締めつけてくる。
中に挿れたら、凄く気持ちいいんだろうな。
ユミル「あっ……痛!急に増やすな!」
早くしなきゃと指を増やした所で、ユミルの悲鳴が上がった。
ユミル「ベルトルさん、指太いから…」
クリスタと比べて、か。
ずっと目を閉じてるけど、やっぱ瞳の奥ではクリスタの事思ってんのかよ。
そんな僕の心中を知ってか知らずか、ユミルは無神経に僕の人差し指と中指を握ってる。
ユミル「…これで、クリスタ三本分」
ベルトルト「クリスタ指ほっそ」
もう、あれこれ考えてたら本当に萎えてしまう。
幸いかなり潤ってるようだし、こうなりゃこっちだってとっとと済ませてしまいたい。
ベルトルト「も、駄目だ。挿れさせて」
ユミル「…分かった」
もたつきながら何とかベルトを緩めて、膝の辺りまで一気に下着ごとズボンを下ろす。
張り詰めて反り返ったモノを見て、ユミルの顔にさっと恐怖の色が浮かび、またぎゅっと目を閉じてしまった。
…怖いって気持ちは分からなくもないけど、ここまであからさまに出されると、罪悪感と同時に何だか腹が立ってくる。
ないまぜになった思考を振り払うように額の汗を腕で拭い、ユミルの脚の間に割って入る。
ベルトルト「先に謝っとく…優しくなんて、多分出来ないから」
ユミル「………謝るのは、こっちの方だ」
普通初めて身体を合わせるのって、もっとお互い嬉しいはずなのに、何で僕達に限ってはこんなに苦しいんだろう。
先端がユミルの秘部に触れる。
ぬるりとした感触とユミルの体温が伝わってきて、それだけで果ててしまいそうになるのを堪えつつ身を進める。
ユミル「う…いた…痛い!やだ!」
ベルトルト「ちょ…ちょっと、我慢してくれよ!」
悲痛な声と共に、ユミルが僕から逃げようと上の方へ身を捩らせる。
ユミル「…いってえ!やっぱ無理!……っ」
ベルトルト「……おい」
ユミル「……もう、やだぁ……痛!」
ベルトルト「そこの二割処女!」
ユミル「……何だよ童貞!」
ベルトルト「いい加減にしろよ!何だよ!ちょびっと毛氈突かれた位でぎゃあぎゃあ騒いじゃってさ!訓練でもっと痛い目見てるだろ!」
ユミル「それとこれとは痛みの次元が違うんだよ!」
あまりユミルが逃げるもんだから、いつの間にか僕らは書架の端から端まで移動していた。
タオルなんて、とっくにどっかに行ってしまっている。
ユミル「ああもう、背中も痛い…」
ベルトルト「こっちだって膝痛えよ!」
ベルトルト「…もう、嫌だ」
ずっと言わないでいようと思ってたのに、堰を切ったように本音が出てしまう。
ベルトルト「何で、こんな思いしてまで好きな子抱かなきゃなんないんだよ…」
ユミル「ベルトルさん…」
ベルトルト「いっそユミルにちんこ生えてりゃ良かったのにな!そしたら単為生殖出来るだろ!?」
ユミル「カタツムリだって雌雄同体でも交尾くらいするわ!ベルトルさん訳わかんねー事言うなよ!」
ベルトルト「だったら目なんか閉じてないでこっち見てくれよ!今君の事抱いてんのはクリスタじゃなくて僕だ!」
ユミル「………」
ベルトルト「最低だ……君もだけど、こんな事言ってしまう僕が一番最低だ」
ユミル「…ごめんな」
ユミルが上体を起こし、静かに僕の頭を抱きかかえた。
ユミル「ベルトルさんの好意につけ込んで、酷い事しようとしてる自覚はあった」
ベルトルト「ユミル……」
あやすように僕の頭を撫でながら、ユミルは話し続けた。
ユミル「覚悟はしてるつもりだったのに、いざとなったらやっぱ怖くて、クリスタの事考えて逃げちまって…言葉と行動が全然合ってないよな」
ユミル「本当に身勝手だって分かってるけど…私はベルトルさん相手だからこそ子種が欲しいんだ。でもやっぱり一番はクリスタなんだよ……ごめんな」
ユミルの言葉の最後の方は、涙混じりの声だった。
ユミルにどう返事すべきか言葉が見つからず、僕はユミルを強く抱きしめる事しか出来なかった。
ユミルの身体が僕から離れた。
ユミル「…今日はもう、止めよう。私もベルトルさんも無理だろ?」
ベルトルト「…うん」
気まずい雰囲気のまま、乱れた衣服を整える。
ユミル「ベルトルさん…本当に嫌なら、もう降りてもいいんだぞ」
ベルトルト「いや…ここまで関わってしまったんだし、明日までは協力させてくれ」
ベルトルト「ただし、明日最後まで出来なかったら…その時は、悪いが僕の子種は諦めて欲しい」
ユミル「……分かった」
寮へは、ユミルの方が先に戻る事にした。
僕はもう少し、ここで自己嫌悪に浸っていたかった。
ベルトルト「…頼みがあるんだけど」
ユミル「何?」
ベルトルト「明日、ちょっと付き合って欲しい所があるんだ。来てくれるかな」
ユミル「…おう」
見回りの教官が居ないのを確かめて、ユミルは出て行った。
昨日はあんなに自然に交わせたキスだけど、今日はする気になれなかった。
※二日目 終了※
本日はここまで。
初めて名物処女のずり上がりを書けたのはいいけど、なんか凄く自己嫌悪だ。
夜辺りにある程度まとめて投下したい所だけど、なんか痛々しい描写ばっかで本当にすまん。
幸せなエロが読みたい方はそっ閉じして下さい。
※三日目※
ーー連れ込み宿ーー
ユミル「…連れて来たいとこって、ココかよ」
落ち着かない風情で、ユミルはソファーの端に腰掛けている。
ベルトルト「だってユミル、ぎゃあぎゃあうるさいからさ…貴族御用達の小洒落た丘の上のプチホテルとかの方が良かった?」
受付に頼んで淹れてもらった紅茶を渡すと、素直にユミルは受け取ってくれた。
隣へ腰を下ろして、僕も一口紅茶を口にした。
淹れてから大分時間が経っているのだろうか、紅茶は早くも冷めつつある。
色も香りも薄い安物の葉っぱだけど、緊張を解すには十分だ。
ユミル「私がそういうのこだわるタマかよ」
ベルトルト「確かにね」
ベルトルト「…聞いて欲しいんだ」
冷めた紅茶を一気に飲み干す。
下手な嘘なんて吐いてられない。
この気持ちをぶつけるのは今しかない。
ベルトルト「あの後ずっと考えてたんだけど…やっぱり僕、ユミルの事が好きだ」
ベルトルト「でも君はクリスタの事を愛してる。どう考えてもクリスタから君を奪うなんて不可能だし、そもそも僕にはそんな資格は無い」
テーブルにカップを置く。優しく置いたつもりなのに、陶器の当たる音がやけに大きく響いた。
ベルトルト「今日で最後かもしれないから…」
ユミル「………」
ベルトルト「頼む…無理な事かもしれないけど、今だけはクリスタの事を忘れて欲しいんだ」
自分の言ってる事が恥ずかしくて、思わず僕は頭を抱え込んだ。
ベルトルト「もうこの時点で、僕かなりみっともない事言ってるよな…」
ユミル「んな事ねえよ…みっともないのはお互い様だからな」
ユミルも紅茶を飲み干して、カップを置くと、僕の肩をポンポンと優しく叩いた。
ユミル「私の頼みを聞いてくれて、本当に感謝してるんだ…だから、私もベルトルさんの気持ちに応えないとな」
ユミル「今日こそ必ず貰うぜ…ベルトルさんの、童貞と子種をな」
ベルトルト「ユミル…」
ユミル「ん?」
ベルトルト「ユミルってさ、そういうとこ男前過ぎるんだよなあ」
ユミル「はあ?」
ベルトルト「こういう時って、もうちょっと柔らかい言葉で言ってくれても良いんじゃないの?何だよ童貞と子種ってさ!身も蓋も無さ過ぎるよ」
ユミル「しょうがないだろ!?本当の事なんだからさあ」
ベルトルト「はー…何でこんな子好きになっちゃったんだろ」
ベルトルト「ガサツで、乱暴で、デリカシーの欠片も無くて、すぐ下ネタに走るし、字綺麗だし、声可愛いし、おっぱい大きいし、変なとこで優しいし、クリスタに開発されまくってるくせにヘタレ処女だし」
ユミル「こうして列挙されると私って結構最低だな」
ベルトルト「…でも、好きなんだ」
ユミル「…そろそろ、あっちに移動するか?今日はちゃんとブラ着けてるぞ」
ベルトルト「またそういう事言う…行くけど」
うっかり爆睡してしまった!
続きは後でな。
ユミル「やっぱ救護用のベッドよりは広くて落ち着くな」
ユミルはベッドの上で、スプリングの感触を確かめている。
ベルトルト「狭かったもんねー…あそこで最後まで行ってたら、多分僕ら落っこちてた」
衣服を脱ぎながら僕は答える。
ユミル「ところで、その…もうちょっと、灯り暗くして貰えねえかな?」
ベルトルト「…やだ。きちんと君を見ておきたい」
ユミル「すっげ恥ずかしいんだけどな…」
ユミルの上衣を腕から抜く。
レースや飾りなんて付いてないシンプルなデザインの下着だけど、その方がユミルらしい。
ユミル「新品じゃないけど、一応上下お揃いだぞ」
ベルトルト「ほんとだ…うわーこういうの見るとヤバいね」
ユミル「これでヤバいんだったら、脱がせたらどうなっちまうんだか」
ベルトルト「多分死ぬ気がする…こっち向いて、ユミル」
額へのキス。
そばかすの頬と、日に焼けた鼻の頭へと、唇にユミルの感触を覚えこませるようにキスの雨を降らせる。
ユミル「…くすぐってえ」
ユミルはちょっとしかめっ面してるけど、構うもんか。
耳朶から首筋、うなじへと唇を滑らせる。
ユミル「……んっ…」
小さく肩が震えた。
顔を見ると、ユミルの目元が微かに赤く染まっている。
ユミル「ベルトルさん…」
口づけは、ユミルの方からだった。
僕の唇を割り込むように、ユミルの舌が捻じ込まれる。
舌を絡めながら肩を抱くと、僕の背にユミルの腕が巻きついてきた。
ユミルの総てを、僕の目と肌と心に灼き付けたい。
ユミルの背に腕を回して、ホックを外す。
細い肩紐が、するりと肩から腕へと滑り落ちた。
ベルトルト「…案外簡単に外れるもんなんだね」
ユミル「男の憧れなんて、結構あっけないもんだろ?何ならも一回外してみるか?」
ベルトルト「いや、こっちはもう気が済んだから…」
ユミルの身体を横たえる。
シーツの上に散った髪の毛すらも愛おしくて、指で撫で付けるとユミルが微笑んだ。
ユミル「…何かさ、今日は随分気合い入ってんな」
ベルトルト「だって、今日が最初で最後かもしれないから…童貞の分際でイカせようだなんておこがましい事思ってはないけど」
ベルトルト「…覚えときたいんだ。ユミルの事」
ユミル「…あんまり気合い入れ過ぎると、勃つもんも勃たねーぞ」
ベルトルト「それは無い。ほら」
ユミルの手を取って、僕の下半身へと導く。
ユミル「…うっわ…これマジで入んのかよ」
ベルトルト「だろ?だから…続き、させて」
口づけを交わしつつ、互いの指を絡めあう。
しっとりと汗ばんだ肌が吸い付くようだ。
考えてみれば、ユミルとは手を繋いだ事すら無かったのに、色々な手順をすっ飛ばして今に至っている。
ユミルの左手を取り、唇で指先に触れる。
手の甲、手のひら、手首へとなぞっていく。
ユミル「ベルトルさん…そんな顔すんな。こっちまでどうにかなっちまいそうだ」
多分今、僕は泣きそうな顔してるんだろうな。
ユミル「はぁ……あっ、あ…んっ」
立体起動装置のベルトの跡を、唇と指でなぞる度に、ユミルの抑えきれない声が漏れる。
ベルトルト「ユミル…もっと、声聞きたい…」
ユミル「やだ……あ、あぁ…は」
吐息混じりの声の出処を手で塞いでいるのを引き剥がす。
ユミル「んんっ!あ、ベルトル、さん…あ」
盛り上がった曲線の先端を吸い上げると、一段と高い声が上がった。
数える程しか触れてないけど、その度に反応が違って僕にはどれが正解か分からなくなってしまう。
脇腹の、骨が浮いた部分の硬さと乳房の柔らかさのギャップを、僕の舌へ覚え込ませないと。
下着越しにユミルの下半身へ触れると、最早下着の機能を成してない程に一部分が濡れている。
腰骨の辺りを甘噛みしながら、最後の一枚をずらしていく。
ユミルの総てが、曝け出された。
ユミル「…ベルトルさん、とりあえず、死んではいないようだな」
ベルトルト「死んではいないけど、いつ死んでもおかしくない位心臓バクバク言ってる」
そう言いながら、太腿に置いた手を少しずつ上へ、奥へと移動させる。
ユミル「…い……やぁ、ああ」
微かな水音と共に、指先に粘膜の感触が伝わる。
そこは、昨日よりも更に潤いが増していた。
ユミル「や…馬鹿!灯り…消せ!!消せっての!」
脚を大きく開かせた途端に、ユミルからの抗議の声が聞こえたけど、僕はひとまず無視する事にした。
今までは暗がりの中でだったけど、明るい部屋で見ると、赤く充血した肉の襞がくっきりといやらしさを主張している。
粘液が絡まる指で拡げて、指を出し入れしたり擦り付ける度に、すすり泣きのような声が上がった。
ユミル「もう…やだ……っ!あ、あんっ…」
ベルトルト「…何で?嫌なの?」
ユミル「恥ずかしいからに決まってるだろ!………あと…気持ちいいから……」
僕と目を合わせず、真っ赤になりながらも消え入りそうな声で答えてくれた。
ベルトルト「良かった…じゃ、続けていいんだ」
指の動きを再開し、更に脚の間へ顔を埋めて襞と一番敏感な部位を舐め上げる。
ユミル「ちがっ…はぁ、あ!やだぁ!…あ」
初めての匂いと味に、こっちも頭がおかしくなりそうだけど、どれもこれもが愛おしくて堪らない。
僕の髪の毛を掴んで離そうとしていたけど、いつの間にかユミルの手からは力が抜けているようだ。
ベルトルト「もう…挿れてもいいかな……」
ユミル「ん…ちょっと待て。ベルトルさん、横になって」
言われるがままに、僕はベッドへ身を横たえた。
ユミルが、僕の身体に跨ってきた。
ベルトルト「…ユミル?」
ユミル「こっちも誠意って奴、見せないとな…もう、逃げないからさ」
腰を浮かせて膝立ちになり、いきり立ったモノを軽く掴み、粘液と僕の唾液で濡れた部分に押し当てる。
位置を確かめるように何度か擦り合わせてから、ユミルは大きく深呼吸した。
ユミル「いくぜ……っ!」
身を屈めて、ゆっくりと腰を下ろし始めた。
ユミル「いっ……たぁ…!」
苦痛に顔を歪めながらも、少しずつ、確実にユミルの内襞の奥へ僕自身が飲み込まれている。
ベルトルト「…っ……!ユミル…力、抜いて」
ユミル「…あぁ……もう、クソ痛えよ!何でこんなでけえんだよ馬鹿!!」
普通こういう時に上がるのって、罵声じゃなくて嬌声だと思うんだけど…でもユミルだもんなあ…
ベルトルト「…あとちょっとだから!頑張ってユミル!」
ユミル「うるせえ!今話しかけんな!……あぁ!」
上体を起こして、ふらつく身体を支えると、僕の肩の上にユミルの頭が乗っかった。
ユミル「……全部…入ったか……?」
荒い息を吐きながら、ユミルが尋ねる。
ベルトルト「うん…僕の童貞、奪われちゃった」
ユミル「馬鹿言うんじゃねえ…処女と童貞の、交換だっつの」
ベルトルト「……やっぱユミルって、男前だよな…でも、可愛い」
啄ばむように口づけると、照れるような笑顔のユミルの目尻から、涙が一筋こぼれ落ちた。
ウォール・ユミルが陥落したところで本日はここまで。
…もうちょっとだけ続くんじゃよ。
互いに抱き合ったまま、ユミルの安否を問う。
ベルトルト「ユミル…どんな感じ?」
ユミル「いっぱいに拡がってて…出来れば早く抜いて欲しいんだけどな」
ベルトルト「だよな…ごめん」
ユミル「え……あ?」
繋がったまま、ユミルの首の後ろと腰を支えてベッドへ横たえた。
一瞬だけ、ユミルの腰の下辺りのシーツに赤いものが散っているのが見えた。
…これから行う事で、それがもっと増えてしまうであろう事が容易に想像出来てしまう。
ユミルが逃げないよう、僕の左手はユミルの肩へ、右手は腰の辺りを支えるように置いた。
なるべく体重をかけないようにはしてるけど、その分僕もちょっと苦しい体勢だ。
ベルトルト「謝っておくけど…ユミルにとって本当に辛いのは、ここからだと思うから」
ユミル「痛……っ!」
少し突き上げただけで、ユミルの口から悲鳴が上がる。
ベルトルト「動かないと…出せないから……っ、すぐ、済ませるから…我慢して!」
下手にゆっくり動くと、長引いてしまいそうでかえって辛いかもしれない。
罪悪感を抱きつつ、僕は大きなストライドで腰を動かした。
ユミル「い…ったぁ!あ…!あっ…んだよ!こん…なに……動くもんなの…かよっ……て痛い!あっ…くぅ!」
僕が動けば動く程、ユミルの苦痛が強まっていく。
ベルトルト「…ご、めん……早く、イかないと……でも」
困った事に、こっちはえらい気持ちいい。
とても狭いのに、うねって締め付けてくる内襞の刺激が、自分の手とは全く違った快楽をもたらしてくる。
ベルトルト「っ…、ごめん、こんなに……好き、なのに……痛がらせたくなんて、ないのに………」
ユミル「あっ…ん……!だ、いじょう…ぶだから、ベルトル…さん、や、めんな……っ」
早く終わらせないとという思いと、ずっとこうしてたいという欲望が、頭の中でぐるぐると渦巻いている。
それでも身体は確実に絶頂に向けて動きを強く、早めていた。
ベルトルト「もう、出るから…あっ!…ユミル、ユミル……」
ユミル「あ……!や、もう…!!」
一番奥を抉るように何度か打ち付け、僕はユミルの膣内で絶頂を迎えた。
ユミル「…わ、ベルトルさんの…膣内でビクビクしてる……」
お互い汗だくの状態でしばし見つめ合い、もう一度唇を重ねた。
ユミル「…ありがとな」
ベルトルト「…どういたしまして」
ユミル「いてぇ…まだ何か挟まってる気がする…」
ぐちゃぐちゃのシーツの上で、僕達は情事の後の倦怠感に襲われていた。
ベルトルト「ユミル…身体、大丈夫?」
腰がだるい。
普段訓練でそれなりに鍛えている自負はあったのに、普段とは違う動きをしたせいだろうか。
今はぐったりと身を投げ出す事しか出来ずにいた。
ユミルは、こちらに背を向けて自分の身体の後始末をしている。
ユミル「んー…とりあえず、出血は止まったけど…ベルトルさん、こっち見ない方がいいぞ」
ベルトルト「いや…もう、ちんこ抜く時に見ちゃった…正直、ちょっと引いた」
ユミル「入口がちっとばかし切れただけだ…出血だって、思ってたよりは少なくてこっちはむしろ安心してんだけどな」
ベルトルト「男は血に慣れてないからね…」
後始末を終えたユミルが、振り返ってこちらを見た。
ベルトルト「疲れたね…おいで、ユミル」
手招きをするとそっと近づいてきたので、そのまま抱き寄せて腕枕をした。
重いって言ったら怒られそうなので口には出さないけど、この重みが、ユミルを抱いた実感を湧かせてくれる。
僕達の身体からは、色々な匂いがする。
シャンプーと、石鹸と、僕とユミルの体液の匂い。
それらが入り混じって、部屋中に濃密な匂いを放っていた。
ベルトルト「…ごめん。痛い思いばっかりさせて」
ユミル「ベルトルさん…今日謝るの何回目だよ?仕方ないんだよ…一度は通る道なんだからさ」
ベルトルト「何とか、最後まで出来たね」
ユミル「お互いみっともないとこ曝け出しまくったけどな」
ベルトルト「子供…出来たかな」
ユミル「こればっかりは分かんねえな…運としか言いようが無い」
ベルトルト「まさか、僕が誰かとこんな風になるなんて夢にも思ってなかった」
ユミル「ベルトルさん…マジで魔法使い目指してたとか」
ベルトルト「君と出会うまでは、それも止む無しと考えてた…そもそも、魔法使いになれる年まで生きられる保証も無いけどね」
ベルトルト「何度も言ったけど、僕には人の親になる資格なんて本当に無いんだ」
ユミル「ベルトルさんに何があったかなんて知らないけどさ…産まれた子供には罪は無いんだぜ」
ベルトルト「…そうかな」
ユミル「私とベルトルさんの子なんだ…とびっきりのいいこに決まってるさ。しかも育てるのは女神クリスタと私だ。完璧だろ?」
ベルトルト「ユミルってさ、ほんと変なとこで優しいよね」
鼻の奥が、ツンと熱くなる。
ユミル「知らなかったか?私はいつだって優しいぞ。まあ…ベルトルさん、子種くれたしな。今日位は思っきし甘えても良いぞ」
ユミルに見られたくなくて、僕は空いた片腕で目を覆った。
ベルトルト「…ちょっとだけ、泣いてもいい?」
ユミル「…おうよ」
ベルトルト「帰り道…途中までで良いから、手繋いでいい?」
ユミル「お安い御用だ」
ベルトルト「…泣き終わったら、も一回していい?」
ユミル「ベルトルさん…私を出血多量で殺す気か?」
ベルトルト「…ごめん」
※三日目 終了※
それからの数日間を、僕は魂が抜けたように過ごしていた。
元々目立たないように日々の生活を送っていたのに、立体起動訓練中に落下しかけたり、座学のレポートの提出が期限の5秒前だったりと明らかに無様を曝す僕を、流石に他の同期も心配していたらしい。
ユミルとのノートの貸し借りは続いていたが、付箋が挟まる事は無かった。
ーー食堂ーー
二週間近く経ったある日の事。
今日も僕は、もそもそといつもの固いパンと薄味のスープを事務的に喉へ流し込んでいた。
目の前に誰かが立った。
顔を上げると、ユミルがいつものしたたかそうな表情で仁王立ちしていた。
ユミル「ベルトルさんのノート、返すぞ」
ベルトルト「うん。ユミルのも、後で返すね。今回も上手くまとまってたと思うけど、僕のは参考になった?」
何て事は無い、日々のやり取り。
でも、その日は違っていた。
ユミルが、不意に僕の耳元で囁いた。
ユミル「今回はなー…ちょっと残念だったかな」
ベルトルト「え?」
ユミル「詳しくはノート見とけ。じゃあな」
言うだけ言って、ユミルは颯爽と踵を返してクリスタの元へ戻って行った。
慌てて人に見られないようにノートを捲ると、付箋が挟まっていた。
『また来月、頼むわ』
という事は…今回子供は出来なかった…って事か。
あんなに頑張ったのに、ユミル、残念だったね。
でも…今度は、もう少し上手く出来るといいな。
「なんだったんだ?3DAYS」 終
3つ目の話終了!
巨人の体なのに破瓜の傷とか出血蒸発しないのかってこまけえ事はなしで頼むよ。
大体、それ気にし出したら、アニとかユミル、毎月一定期間股間がほこほこスチーム状態になっちまうんだぜ?
「ごめんなさい」
ーー巨大樹の森ーー
身体が、熱くてだるい。
そりゃそうだ。
つい数時間前まで、私のはらわたはスクランブルエッグ状態で右腕右脚欠損という酷い有様だったから。
腹の痛みは徐々に落ち着いてきたし、失われた手脚もほぼ生え揃いつつあるが、末端から立ち上る蒸気で蒸されているみたいだ。
熱さを紛らせるため、無事な左手を団扇みたいにあおぐ。
…左側から、私によるものではない微かな風を感じた。
風の方向に目を向けると、私の隣で彼がその大きな身体をちぢこめるように座っていた。
風は、彼がその手であおいでいたからだった。
ベルトルト「…暑い?」
ユミル「いや、大分マシにはなったかな」
彼自身は暑くないだろうに、それでも彼の額や頬にはいつも汗が流れている。
ユミル「…エレンは?」
ベルトルト「さっきライナーの絞め技で落ちた。しばらくは目を覚まさないと思うけど…ライナーは辺りの様子を見に行ったよ」
ユミル「…そうか」
ベルトルト「とりあえず」
ユミル「ん?」
ベルトルト「二つ三つ謝らなきゃならない事がある」
こちらを見ず、どこか遠くを眺めながら彼は口を開いた。
ユミル「…奇遇だな。私もだ」
ベルトルト「本当なら、五つ六つ謝らなきゃいけないとこだけど」
ユミル「七つ八つどころじゃねえよな」
ベルトルト「まずは…とうとう最後まで、君の願いを叶えられなかったね。ごめん」
ユミル「最後って言うな」
あれから幾度となく私と彼は身体を重ねたというのに、私の子宮に新たな生命が宿る事は無かった。
私は小さく溜息をつく。
ユミル「…仕方ないさ。こればっかりは運だって言っただろ?」
ベルトルト「あまり気合入れ過ぎるとかえって出来にくいって言うよね」
ユミル「ベルトルさん、いっつも最後の日は半泣きで腰振ってたもんな」
ベルトルト「あれは…もうこれで最後かもって思ったら…つかユミル、そういう表現止めて。恥ずかしい」
顔を赤らめて不貞腐れる彼は、私の直球の下ネタに未だに慣れてない。
…生真面目過ぎる位、生真面目なんだろうな。
ユミル「…まさか、60年間の放浪生活の間に私の卵巣が活動放棄したとか」
ベルトルト「いやいやいやいやそれは無いだろ」
ユミル「勢い余ってクリスタと3Pまでやらかしたのにな」
ベルトルト「ユミル、声大きい。ライナーに聞かれたら僕殺されちゃう…僕クリスタに指一本触れてないけどね」
ユミル「あの時は私が死ぬかと思った」
ベルトルト「アレは気合のベクトルが完全に間違った方に行っちゃったね」
ベルトルト「…もしも、の話だけど」
ベルトルト「もし本当に君が妊娠してたら、とても面白い事になったと思うんだ」
ユミル「こちとら人生を左右する出来事なんだ。面白がるんじゃねえ」
ベルトルト「もうさ、父親が僕だって皆にばらしてしまおう。与えられた使命なんざ壁の向こうにポイだ」
ユミル「空気だったベルトルさんが一気に脚光を浴びる瞬間だな」
ベルトルト「こうなりゃライナーも道連れだ。クリスタと偽装結婚してもらって、皆で開拓地へ行ってしまおう。僕としては、ライナーの監視も出来て一石二鳥だ」
ユミル「ライナーの扱いひでえな」
ベルトルト「僕が3年間の訓練生活で流した冷汗の三分の二くらいは彼が原因だからね」
今日の彼はやたらと饒舌だ。
まるで…子種をくれると承諾し、一緒に図書館から帰った時のようだ。
ベルトルト「食べづわりで14kg体重増加するユミル」
ユミル「いきなりハードなとこから来たな…あと何だその妙にリアルな数字」
ベルトルト「子供のためにベストを編むクリスタ」
ユミル「私だって編み物位出来るぞ。二人でおくるみも編もうじゃねえか」
ベルトルト「意外だね…初めての胎動を下痢と勘違いするユミル」
ユミル「いくら何でも…あり得そうだな」
ベルトルト「ユミルのお腹が大きくなるにつれ手を出せなくなって、性欲を悶々と持て余す僕とクリスタ」
ユミル「一人で抜けよ。あとクリスタには絶対手を出すな」
ベルトルト「爆乳になったのは喜ばしいが、乳輪まで巨大化したのにショックを隠せないユミル」
ユミル「ボインは赤ちゃんが吸うためにあるんやで」
ベルトルト「産着の色はピンクかブルーかで真剣に口論する僕とクリスタ。ちなみに僕は女の子希望なのでピンク」
ユミル「私の意見は反映されないのか?…折衷案でクリーム色なんてどうだ?」
ベルトルト「しょっちゅう足がつるようになって床を転げ回るユミル」
ユミル「マッサージしてやれよ」
ベルトルト「お腹がつかえて靴下が履けないユミルに片っぽずつ履かせてあげる僕とクリスタ」
ユミル「脚ってヤツが二本あって助かった…喧嘩すんなよ」
ベルトルト「あまり僕とクリスタがお腹撫でるもんだから、マタニティウェアのお腹の部分に毛玉が出来て困るユミル」
ユミル「そんなに替え持ってないだろうから、ちょっとは加減しろよな」
ベルトルト「予定日を過ぎても陣痛が来ないユミルに『お迎え棒』を試そうとして殴られる僕」
ユミル「焼肉食べるといいらしいぞ」
ベルトルト「あまりの陣痛の痛みに耐えかねて何故か僕を罵倒するユミル」
ユミル「…初めてヤった時みたいだな」
ベルトルト「出産が進行して周りが切羽詰まっていく中、何も出来ずに段々空気と化していく僕」
ユミル「ちょっと前までずっと空気だったろ…声位はかけてやれよ」
ベルトルト「…産まれた子供を抱くユミル」
ユミル「…最っ高にイカした人生だな」
ベルトルト「そんな未来が、あっても良かったかもね…」
ユミル「…そうだな」
ベルトルト「でも現実はこの有様だ。僕は人類の仇の超大型巨人で、君よりも使命を一番に考えた大馬鹿野郎だ」
ユミル「…そりゃベルトルさんも子種の提供渋る訳だわな」
いつの間にか、彼の手はあおぐのを止めていた。
ユミル「私の事が…憎いか?」
ベルトルト「どうして?」
ユミル「私は…ベルトルさんの仲間を喰った巨人だ…本当に、すまなかったな」
ベルトルト「………」
ユミル「お互い知らなかったとは言え、子供を作ろうだなんて、笑い話もいいとこだよな」
ベルトルト「…笑い話なんかじゃない」
ベルトルト「正直なところ、まだ何とも気持ちの整理がつかない」
ベルトルト「でも、君の事が好きで、君が愛するクリスタのために子供が欲しいという願いに協力したかったのは事実だ」
ユミル「無理言っちまって、本当にごめんな」
ベルトルト「それに…こんな僕を、君だけは許してくれるかもしれない…そんな事を考えながら、僕は君を抱いていたんだ」
ベルトルト「それこそ身勝手なのは僕の方だ……ごめん」
ユミル「私だって…ベルトルさんの子だからこそ産みたいって思う位には、好きだったんだぜ?」
ベルトルト「『だった』なんだ…」
ユミル「ごめん間違えた…今でも…好きだぜ?」
彼の右手が私に近づいた。
左手で取り、指を絡めあった。
互いの目は、合わせないままだった。
彼が立ち上がり、ようやくこちらを向いた。
ベルトルト「そろそろライナーが戻って来る…行かないと」
私の右腕右脚は既に再生を終え、蒸気は消えていた。
ユミル「ベルトルさん達の故郷か…多分、私は殺されるんだろうな」
ベルトルト「…出来る限り、君を守りたいとは思う」
…断言出来ないのが彼らしいところだな。
ユミル「んじゃま、頼むわ」
私も立ち上がり、彼の背へと回った。
移動のために、彼に背負われる形となる。
後ろを向くと、木の向こうにライナーの姿がちらりと見えた。
ユミル「…ベルトルさん」
ベルトルト「ん?」
振り向いた彼の顔を更にこちらへ向け、軽く唇を重ねた。
ベルトルト「わっ…ライナーに見られたらどうすんだよ」
ユミル「見えないようにやったから大丈夫だっつの…行こうぜ」
ベルトルト「…ああ」
彼が、その高い技術を駆使して巨大樹の森を立体機動で抜けて行く。
私は、振り落とされないようにしがみついているが、頭の中では違う事を考えている。
…彼らから逃げ出し、クリスタの元へ戻る手段を。
ごめんな、ベルトルさん。
あんたにとって使命が一番だったように、私にとっても一番はクリスタなんだ。
ユミル「…会いてえなぁ…クリスタ」
ベルトルト「ユミル!何か言った!?」
ユミル「何でもねえ…ごめんな」
「ごめんなさい」 終
なんか駆け足なオチですがとりあえずは以上!
みっともない処女童貞にお付き合い頂きまして、ありがとうございました。
ところで…作中に書ききれなかったおまけ的エピソードを後で置いてきますね。
完全にバカなノリのこぬるいヤツです。
とりあえず乙です。
できれば妊娠エンド版を見てみたいです。
>>287
ごめん…そっちは正直作中エピソードで気が済んだと言うか、かえって難しい気がして逃げたんだ。
しかし今回やたらと子作り子作り連発したけどすげえ恥ずかしかった。
別にセックスセックス連発すんのは平気なのにな。
でも一番好きじゃない表現は「エッチ」「仲良し」
書いただけで軽く死にたくなる。
「なさる(尊敬語)」「いたす(謙譲語)」「まぐわい」「御祭礼」「雲龍の争闘」とかも平気。
とりあえず予告置いてきますね。
進撃中職場体験!
3組は幼稚園だ!
クリスタ「さあ、皆でお歌を歌いましょう!『大きな栗の木の下で』」
ライナー「な…!大きなクリの、クリスタ……だと?」
ユミル「クリスタのは大きくねえよ!」
ベルトルト「見たの!?」
クリスタ「?」
※ちなみにこれは嘘予告です
「マイティウーマン」
ーー連れ込み宿ーー
クリスタ「ふーん、ここであなた達が処女と童貞とっかえっこしたんだ」
初めての場所に、クリスタはちょっと落ち着かない風情で辺りを見回している。
ベルトルト「君にはあまり教えたくなかったんだよね…一応『思い出の場所』って奴だから」
クリスタにいつものぬるい紅茶を手渡しつつ、僕は答えた。
クリスタ「ベルトルトって時々発想が乙女だね…うわ、この紅茶味うっす」
バスローブを羽織ってベッドの端に腰掛けていたクリスタは、紅茶を一口飲んだ途端に眉をひそめた。
ベルトルト「はは…ここの紅茶っていつもそうなんだ。何だかわざと出がらしで淹れられてる気すらしてきた」
ごめん、ライナー。
ごめん、104期生男子一同共。
君達が崇め奉る女神クリスタは、今日僕の目の前で、違った意味で女神になるよ。
クリスタ「いつかベルトルトに美味しい紅茶のお店教えたげるね。ユミルもお気に入りなの」
ベルトルト「それは楽しみだね…あ、出て来たみたい」
クリスタ「お帰り、ユミル。ベルトルトがまっずい紅茶用意してくれたよ」
浴室のドアが開き、クリスタと同じバスローブを羽織った仏頂面のユミルが出て来た。
ユミル「…あのさ」
ベルトルト「何?」
ユミル「私の記憶が確かなら、今日は三人で勉強会のはずだったんだけど」
ベルトルト「そうだけど?」
ユミル「じゃあ何で会場が連れ込み宿で、シャワー浴びてぬるい紅茶飲んでお前らはヤる気満々な訳?」
クリスタ「だって、今日はベルトルトにユミルの気持ちいいとこ教えてあげるんだもん」
ベルトルト「ねー」
ユミル「お前らバカだろ!?」
ベルトルト「シャワー浴び終わるまで言わないユミルも結構アレだと思うけど」
ユミル「うぅ…真面目に勉強道具持って来たのに」
口惜しそうに呟きつつ、ユミルはクリスタの隣へ腰掛けた。
クリスタはそんなユミルの頭をいいこいいこと撫でている。
ユミルへ明らかに出がらしの紅茶を手渡し、僕もユミルの隣へ座った。
大きめのベッドだけど、三人並んで座ると流石に狭い。
ベルトルト「…ずっと我流で行こうって思ってたけど、やっぱつい先日まで童貞だった奴が君をイカせようだなんて考えちゃいけないよなーってさ」
ユミル「お前のその謙虚な姿勢が今はとても腹立たしい」
クリスタ「あらユミル、子作りにおいて女がイくって大事な事よ」
ベルトルト「そうなの?」
クリスタ「膣内の酸性度とか分泌液がどうとかで、子種を受け入れやすくなるんだって」
ユミル「参考文献見つからなかったからってうろ覚えこいてね?」
こんな感じのベルユミクリユミハイブリッド3Pです。
本編の雰囲気ぶち壊しですがおk?
夜中あたりにまた来ます。
ベルトルト「それはともかくとして…ちょっと寒い。僕、君達と違ってタオル一枚だし」
クリスタ「あっ…ごめんねベルトルト。そろそろ始めよっか」
ユミル「…マジかよ」
三人分のカップをテーブルへ戻し、僕はベッドへ戻った。
クリスタは、ユミルの頭をまだ撫でている。
ベルトルト「そう言えばさ、紅茶貰いに行った時、受付のおっさん僕の事凄い目で睨んでた。『あんなべっぴんさん二人も相手にするなんて…死にさらせ』なんて言われちゃった」
クリスタ「二人相手にするのはユミルなのにね」
ベルトルト「ねー」
クリスタ「ねえユミル。あなたこの先のセリフほとんど喘ぎ声になると思うんだけど、今の内に何か言っとく事ある?」
ユミル「今すぐ帰りたい」
クリスタ「却下」
ユミル「助けてベルトルさん!」
ベルトルト「僕には…自分の意志が無い」
ユミル「 」
クリスタ「そうだ。ベルトルトにも言っとく事あったんだ」
ベルトルト「なあに?」
クリスタ「ユミルの事は好きにしても良いけど…私には触らないで欲しいの」
クリスタ「日常生活で男に触れられるのは仕方ないけど…そこに性的なニュアンスが入ってくると吐き気すらして来るの」
そうだった。
クリスタはガチレズのバリタチのネトラレ属性持ちというとんでもない業を抱えてるんだった。
クリスタ「もしも私に性的に触ったりしたら…即座にレイプ未遂で憲兵団呼ぶわよ。そしてあなたは一人開拓地で片目のおっさんからボクシング習う羽目になるからね」
ベルトルト「嫌だなあ…凄く、嫌だなあ」
クリスタ「さあユミル…ここなら幾ら声上げても平気よ。ずっと寮では声抑えてて、私見ていて辛かったから」
ユミル「声出そうな事仕掛けてたのはお前だろ」
クリスタ「声出していこー、おー!」
ベルユミ「……おー」
今日はここまで。
ユミル「…そう言えばクリスタ、シャワー浴びてたけど…服、脱ぐ気なのか?」
クリスタ「そうだけど?」
あっさりと、クリスタは肯定した。
クリスタ「だって、あなた達が盛り上がってるのに私だけ服着てたら変じゃない?」
クリスタ「それに、ベルトルトに見せつけてやりたいの…私の本気」
クリスタの目付きが変わった。
ずっとユミルの頭を撫でていた手が、するりと頬の辺りに降りた。
クリスタ「今まで服着たままユミルを抱いてたのは…言わば拘束具?ストッパー?貞操帯?」
ユミル「おーいクリスタ。お前私より座学成績悪いんだから、無理して難しいボキャブラリー使わなくていいぞ」
クリスタ「もー、気分壊れちゃうじゃないの…そんな事言う口は塞いじゃいましょ」
ユミル「んが」
クリスタの桜色の唇が、ユミルの唇に重なった。
僕に良く見えるように、髪の毛を掻き上げつつクリスタは舌を使う。
ユミル「ふぁ…んっ……」
ベルトルト「…これ、僕がユミルにされたのと同じだ」
やっぱあのキスはクリスタ直伝だったのか。
そう思うとちょっぴり口惜しくて、負けじと僕もユミルのうなじへと唇を這わせた。
ユミル「…っ!あ、ゃ……」
背後から腕を回して、ユミルのバスローブの合わせ目に手を差し込む。
湯上りの気化熱で少しひんやりしたユミルの肌に、僕の体温が伝わり徐々に熱を帯びていく。
細く唾液の糸を引きながら、クリスタとユミルの唇が離れた。
クリスタ「ユミルったら…もう乳首勃ってる。やらしい子ね、本当…」
ユミル「ちがっ…寒いから……はぁ…んっ」
ベルトルト「そんなのいいから…僕だって、ユミルとキスしたい」
こちらを向かせて、既にクリスタの唾液で濡れたユミルの唇を塞ぐ。
ユミル「んー!…んっ…ぅ……あ」
クリスタが、ユミルのバスローブの合わせ目を開く。
露わになった膨らみの頂点に息づく赤い先端にクリスタが舌を這わせると、それだけでユミルの身体は捩れて熱を増す。
ユミルと舌を絡めつつ、僕は横目でクリスタの舌技を眺めていた。
クリスタ「ふふ…私も、スイッチ入って来たみたい」
陶然とした笑みを浮かべつつ、クリスタは自分のバスローブの紐を解いた。
クリスタの肩からバスローブが滑り落ちる。
初めて目にするクリスタの裸体は…
ベルトルト「…うわクリスタ胸ちっちゃ」
クリスタ「やっぱりベルトルトも巨乳派なんだ…別にあなたのための貧乳じゃないもん」
ユミル「クリスタの悪口…言う、なよな…っ」
ベルトルト「一見幼児体型に見えるけど、きちんとウエストはくびれてるのは高評価です。お好きな方々にはたまらん事でしょう」
クリスタ「何の評価よ」
書きため分は以上。
3Pなんて処女童貞以上に難しいじゃねえかと気づいたのはつい先程の事でした。
…だって、どうプロット捻ってもトルト余っちまうんだぜ?
クリスタ「ユミル…私のも、触って」
ユミル「ん…」
僕に背後から揉みしだかれつつ、ユミルはクリスタの物足りない乳へと手を伸ばした。
ユミル「はは…ほんっとクリスタおっぱいちっちぇえよな」
クリスタ「やんっ…いいの、これから大きくなるんだか…ら」
クリスタがユミルの身体へその身を密着させる。
向かい合って互いの乳首を擦り合わせると、双方の唇から甘いため息が漏れる。
ユミル「あ…コレ、なんかいい、かも…」
クリスタ「ん…はぁ…あ」
ベルトルト「せめて僕はクリスタのなだらか過ぎる乳に合うようにユミルのを寄せてあげよう」
ユミル「やぁ…やめろっ…はぁ」
クリスタ「ベルトルトのばかぁ…許すけど」
クリスタ「そうだ…ユミルの隠れた性感帯、知ってる?」
ユミルの内腿を撫でながらクリスタは僕へ問いかけてきた。
ベルトルト「あ、それ聞いておきたかったんだ」
後ろからユミルを抱きかかえながら僕は答えた。
ユミル「やだ…言うな、恥ずかしいんだよアレ」
クリスタ「それはね…足の指の間よ」
ベルトルト「…親指と親指の間?」
クリスタ「そこはオープンな性感帯」
今日はここまで。
色々長引きそうだし、ずっと名前欄が1のままなのも何なので、酉つけてみた。
今更進撃最終回観て何だかすごく心の中が残尿感でいっぱいです。
クリスタ「こんな所が感じちゃうなんて…ユミルも変な子」
クリスタがユミルの片脚を持ち上げる。
…あっさり脚開いて、やっぱりクリスタ相手なら自動ドア状態だ。
悶々とする僕にはお構い無しに、クリスタはユミルのすらりと長いふくらはぎへ唇を寄せている。
軽く甘噛みしながら踝、踵、土踏まずへ降りて行く。
ユミル「くぅ…や、だ…ベルトルさん、見んなよ…ふぅ」
クリスタの舌が、ユミルの足の親指を舐め回す。
親指と人差し指の間を音を立ててねぶると、一段とユミルの嬌声が高くなった。
ユミル「んぅ、ふ、あっ!クリスタ、ん…ふぁ、あぁ……!」
クリスタ「…ほらね、簡単にイっちゃう」
足指をピンと突っ張らせて、ユミルが達するのが僕にも分かった。
…ユミルのこんな顔見るの、初めてだ。
クリスタ「ベルトルト、ちょっと手伝って…脚、重いの」
ベルトルト「…分かった」
ユミル「……あっ、やめっ、嫌」
僕はまだ荒く息を吐くユミルの脚を大きく開いて、親指と親指の間を晒させた。
ぐったりと弛緩したユミルの身体は、クリスタと僕にされるがままだ。
まだ触れられてもいないのに、既にそこはぬらぬらとした粘液で潤いの兆しを見せていた。
クリスタ「ユミル…ここ、どうして欲しい?」
クリスタの細い指が、ユミルの襞の奥を優しくこじ開ける。
クリスタ「摘まんで、擦って、舐められたいの?」
ユミル「……っ…うぅ…」
クリスタ「指、挿れられたい?それとも…もう、ベルトルトので、貫かれたい?」
ユミル「…お願い……だから、触って…挿れて、くれよ……!」
クリスタ「じゃあ、まずはベルトルトに教えたげるね…女の子の触り方」
なんか酉割れてたから>>1に戻すね。
夜中あたりに謎のレクチャーを更新予定です。
クリスタ「…で、指は二本で十分だけどね、肝腎なのは動かし方なの」
クリスタが忙しなくユミルの中で指を動かしている。
ユミル「いやぁっ、あ、あ」
クリスタの指の動きに同調するかのように、ユミルの足の親指と親指の間からは水音が聞こえてくる。
ベルトルト「うんうん」
クリスタ「ただ前後に動かすだけじゃなくて…指の腹で、お腹側のざらついたとこをかき回すと…」
ユミル「それダメだっ!や、ああぁ、ん!いやぁ…」
ベルトルト「大変だ!ユミルが漏らした!」
クリスタ「ね?」
ユミル「……しっこじゃねーっての……頼むから今すぐ殺せ」
ベルトルト「ところでさ、クリスタはその…使わないの?道具とか」
クリスタ「ビアンが皆ペニバン使うとか思わないでね」
ベルトルト「聞いといてなんだけど、よもやクリスタの口からそんな単語が飛び出す日が来るとは思わなかった」
クリスタ「持ち物検査でそんなモノ発見されたら社会的に死んじゃうし、私はユミルの事、自分の身体で愛してあげたいの」
ベルトルト「でもあったらあったで使ってみたいんだろ?」
クリスタ「それもやぶさかではないんだけど…ベルトルト、その禍々しいモノもし私に向けたりしたら開拓地で真っ白に燃え尽きさせるわよ」
ベルトルト「仕方ないだろ!さっきからの君ら見てたらこうなっちゃったんだからさ」
クリスタ「大きいとは聞いてたけど…何なのその金剛棒は」
ベルトルト「君にも付いてれば良かったのにね」
クリスタ「そんなのいらない。別に私、男になりたい訳じゃないし」
ユミル「その金剛棒を突っ込まれる身にもなってみろっつの…さっきからずっと背中に当たってるんだよ」
クリスタ「さあベルトルト、今ならユミルトロットロよ!」
ベルトルト「え、もう挿れちゃっていいの?」
クリスタ「こういうのは勢いが大事だから…はいベルトルトはそこに座って」
ベルトルト「もう僕君の生けるペニバン状態だね」
クリスタ「ユミルはベルトルトに背中向けてね。レッツ背面座位よ!」
ユミル「…もうやだこいつ手遅れ過ぎる……あ、はぁ……」
ベルトルト「ちょっと待ってこれじゃ僕ユミルの顔見れない」
クリスタ「もう、ベルトルトったら甘えたさんね…そう言うと思ってホラ、姿見用意しといたわよ」
ベルトルト「ありがとうクリスタ。流石は女神だ!これならよく見えるよ」
クリスタ「そう、よく見えるわよ…色んな、所がね」
ベルトルト「…こんな所もね」
真っ正面に置かれた姿見に向かって、僕はユミルの太腿を後ろから開かせた。
ユミル「いやあああぁあ!!」
姿見に映る己の痴態をまざまざと見せつけられたユミルの悲鳴が、部屋中に響き渡った。
クリスタ「うわぁユミル見て!ユミルの変な穴にベルトルトの変な棒が刺さってる!」
ユミル「変って言うな!もうヤダさっさと抜け!」
ベルトルト「この角度から結合部見るの初めてだけど、なんか随分えらい事になってるね」
クリスタ「よくもまあこんなの入るものね…ユミルの事褒めてあげたい」
ベルトルト「最近やっと痛がらなくなってきたよ」
ユミル「言っとくけど、ガバガバじゃねーぞ…や、ん…いやあ……」
クリスタ「知ってる。ユミルはいつもキッツキツだもんねー」
ユミル「んぁっ…、や、やぁ、あ、や……」
クリスタの指が、結合部の少し上の一番敏感な部位を押しつぶすように刺激する度に、ユミルの身体が小さく痙攣する。
ユミルの動きが、繋がっている部分からそのまま僕にも伝わって、僕自身も蕩けてしまいそうだ。
ベルトルト「クリスタ…この体位、すっごいエロくていいんだけど、ちょっと動きにくい」
クリスタ「しょうがないわね…ベルトルト、好きに動いていいわよ」
ベルトルト「じゃ、こうして…あ、これなら楽」
ユミルの腰を抱えながら、僕は膝立ちになった。
ユミル「ひゃ、あぁんっ!」
動いた拍子に奥を突かれて、ユミルの嬌声が上がった。
ベルトルト「ユミル、ちゃんと身体支えないと倒れちゃうよ…ほら、クリスタに掴まってて」
ユミル「くぅっ、は、ぁ、く、りす、たぁ…あぁ……」
クリスタ「ユミル、気持ち良さそう…ベルトルトのが、そんなにイイの…?」
ユミル「んっ、ちがっ、やだ、あ…あんっあっぁっ」
ベルトルト「…はっ…クリスタ…ユミルの一番奥のイイところ、こんなぐっちゃぐちゃに突けるの、僕だけだからさ…ちゃんと見とけよ、な」
クリスタの顔が、劣情で上気している。
クリスタを煽りたくて、僕は殊更に卑猥な言葉を二人に浴びせてみせた。
クリスタ「ついこないだまで童貞だった癖に、言うわね…」
ベルトルト「君、よりも…ボキャブラリーが豊富なもんで…ね!」
ユミルに抱きつかれたまま、クリスタはユミルの片脚を自分の腿で挟んだ。
クリスタ「ユミル…私も、気持ち良くさせてね」
そう言うと、クリスタは自分の性器をユミルの腿に擦り付けるように上下に動き始めた。
…僕とユミルが奏でる淫猥な音に、クリスタの粘膜が擦れる音が加わる。
ユミル「や、あぁ!ぁは…あっ、ぁっ、あ」
僕に後ろから突き上げられ、前からはクリスタに責められて、ユミルはただ喘ぐことしか出来なくなっている。
飲み下すことも忘れられた唾液が、ユミルの唇の端を伝って顎へと流れるのを、クリスタが舐め取っては口付ける。
ユミル「も…ダメ、やだ…こわ、れる…や、あぁ!」
クリスタ「…壊れる訳、無い…でしょ?…はぁっ、あ、イきそ、私も……ん…」
ベルトルト「ね…ユミル、僕の子供…産むんでしょ?しっかり、受け止めなよ…僕の、子種……っ!」
痺れるような快感と、寂寞感に襲われながら僕はユミルの中へ子種をぶちまけた。
ベルトルト「はぁ……はぁ、クリスタ…ユミルは?」
クリスタ「あは…ユミル、気失っちゃってる……可愛い」
ベルトルト「うわ、やば…大丈夫かな?」
クリスタ「多分…でも、これで私達、本当に共犯者だね」
ベルトルト「…ユミル、まだ目覚まさないの?」
クリスタ「そりゃあれだけ激しくされたらね…もうしばらくはそっとしといてあげましょ」
ユミルはクリスタの膝枕で、うっとりとした表情を浮かべたまま意識を手放している。
クリスタ「ところでベルトルト…何で頭っから毛布被って丸まってるの?」
ベルトルト「…さっきの僕の数々の発言を思い出したら、こっぱずかしくて死にたくなってるから」
クリスタ「ベルトルト、私を煽るの凄く上手だった…」
ベルトルト「あの時の僕は気が触れてたとしか思えないよ…君達の毒気に完全にあてられてた」
クリスタ「目を覚ましたら、今度はユミルが毛布被る番だと思う」
クリスタは、ユミルの頭をいいこいいこと撫でながら陶然と微笑んでいる。
…正に、女神のようなってやつだな。
クリスタ「…せめて顔位見せてよ。毛布相手に話してるみたいでやだ」
ベルトルト「分かったよ…これでいい?」
おずおずと、僕は毛布から頭を出した。
クリスタ「ユミルね…絶対話してくれないの」
ベルトルト「何を?」
クリスタ「あなたとユミルが…初めて最後まで出来た日の事」
ベルトルト「てっきり何から何まですっかり知られてると思ってた…多分、すごいみっともないからじゃない?」
クリスタ「違うと思う…ユミルなりに、あなたの事を想ってじゃないかしら?」
ベルトルト「だとしたらちょっと嬉しい…かな」
クリスタ「それに、無理矢理聞き出す程私も無粋でもド変態でもないしね」
ベルトルト「無粋はともかく、変態に関しちゃ十分手遅れだよ君」
クリスタが大きく伸びをする。
クリスタ「んー…ベルトルト…明日もユミルとするんでしょ?子作り」
ベルトルト「流石に今日みたいなあぶらっこいのは無理だけどね。君のテクニックは参考にさせて貰うよ」
クリスタ「あはは…それにしても、楽しかったぁ…また機会があったらしたい位」
ベルトルト「どうだろうね…今日で最後かもしれないしね」
クリスタ「あ…そっか」
この関係は、ユミルが孕むまで。
そう、決まっている事だから。
クリスタ「……ごめんね」
ベルトルト「いいんだ。これで……納得してる、つもりだから」
クリスタ「でも…もし、次があったら」
ベルトルト「あったら?」
クリスタ「今度はもっとじっくり見て欲しいの…私とユミルが睦み合う様を」
ベルトルト「 」
クリスタ「見られながらするの、きっととても興奮すると思うの!」
ベルトルト「…君の変態っぷりが今新たに上書きさちゃったよ」
「マイティウーマン」 終
おまけ話終了!
途中何度か賢者タイムに襲われたり某所で愚痴ったりしたけど、なんとか形になったよ。
もう3Pなんて無謀な事無理だ。
次のエピソードで本作は終了です。
お読み頂いた皆様、本当にありがとうございました。
またどっかのベルユミなスレでお会いしましょう。
ベルトルト「…あのさ」
ユミル「ん?」
ベルトルト「僕らからとんずらこいた後10ヶ月ばかり姿くらましてたと思ったら…何だよその赤んぼは!?」
ユミル「いやー、内臓スクランブルエッグにされても奇跡的に無事だったみたいでさー…強い子達だよな、全く」
ベルトルト「しかも双子かよ!?」
ユミル「男女両方だぜ…可愛いだろ?私とベルトルさんそっくりだ」
ベルトルト「…すっごい可愛い」
ユミル「…また泣くのかよ」
ユミル「子種くれや」ベルトルト「 」 終
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