オルオ「コンティニュー?」(263)
アニメ進撃の巨人21話より
二番か何番か煎じのネタです
エピソード21
コンティニューシマスカ?
オルオ「……は?」
エピソード21
オルオ「…………どこだ……ここ……」
コンティニュー
シマスカ?
オルオ「何だ……こんな……真っ暗な…………」
エピソード21
オルオ「……あ?」
コンティニュー
シマスカ?
オルオ「……何だ。これ」
エピソード21
オルオ「真っ暗だってのに……文字が……宙に光って……」
コンティニュー
シマスカ?
オルオ「……コンティニュー?」
エピソード21
オルオ「コンティニューって何だ」
オルオ「エピソードって何だ」
オルオ「21って何だ」
オルオ「……ここはどこだ」
シマスカ?
オルオ「うるせえなピカピカ……」
オルオ「真っ暗だ……歩き回っても何にもねえし……呼んでも誰もいねえし……」
シマスカ?
オルオ「こいつは消えねえし……」
エピソード21
オルオ「何でこんな……」
コンティニュー
オルオ「……俺は……」
オルオ「…………」
オルオ「…………ありゃあ……」
オルオ「……………………死んだだろうな」
シマスカ?
オルオ「てめえの首が折れる音なんか、聞くもんじゃねえな。気色悪い……」
オルオ「クソ……あのデカ女……」
オルオ「…………くそ……」
シマスカ?
オルオ「……だから、コンティニューって何だ。ピカピカ野郎」
オルオ「わけわかんねえ……」
オルオ「………………お袋が昔、言ってたな」
オルオ「心残りがあると、さまよう羽目になるとか……」
オルオ「それでこの真っ暗闇ってのはわかるぜ?」
シマスカ?
オルオ「お前は何なんだ。お前は。シマスカシマスカって鬱陶しい」
オルオ「コンティニューシマスっつったら何だってんだ……」
→コンティニュー?
エンド
オルオ「うおっ、変わった」
ピッ
→コンティニュー?
エンド
オルオ「はあ?」
オルオ「……クソ、何だ! 何が言いてえんだ!!」
→コンティニュー?
オルオ「何なんだよチクショウ……」
オルオ「あああ! クソが!! コンティニューだコンティニュー!! 地獄でもどこでも連れてけッ!!」
ピピッ
***
エレン「グンタさん……!!」
ペトラ「グンタ……!!」
エルド「クソッ!!」
オルオ(何だ……?)
エレン「そんな……どうして……!」
エレン「っ?!」ガシツ
ペトラ「エレン止まらないで!!」パシュッ
エレン「あ……グンタさん……!!」
エルド「女型か! それとも……」
エレン「女型?! そんな、だって!!」
ペトラ「っ?! オルオ!! 馬鹿何やってるの速く!!」
オルオ(は……)
エルド「しっかりしろオルオ!! 今はエレンが先だ!!」
オルオ(…………何だ。これ……)
???「」ヒュンヒュンヒュン…
エルド「……来るぞ!!」
ピカッ
ペトラ「オルオ!! ぼーっとしてないで速く!!」
ドオオオン……
エレン「っ……!!」
エルド「巨人化した……やはり……!」
オルオ「……」クルッ
オルオ(…………ウソだろ)
エルド「女型の巨人だ!!」
女型「」ズンッズンッズンッズンッ
オルオ(…………何だ……これ……)
ペトラ「オルオ!!」
オルオ(夢……?)
エレン「オルオさん……!!」
ペトラ「オルオ!! 早く体勢を戻して!! オルオッ!!」
オルオ(いや……これは……)
オルオ「ッ?!」ググッ
女型「……」グィッ
オルオ(……ワ)グググッ…
女型「」ブンッ
女型「」ベシャアッ!!
***
エピソード21
コンティニューシマスカ?
オルオ「……」
コンティニュー
オルオ「……何だ」
シマスカ?
オルオ「何だったんだ……今の……」
エピソード21
ここまで
名前があったりなかったりすみません
初投稿なので読みにくい所など教えてください
オルオ「……おい」
オルオ「何なんだ。今のは。今のド悪趣味なが夢が"コンティニュー"か?」
オルオ「おい」
シマスカ?
オルオ「……うるせえっ!」ブンッ
オルオ「ッ?!」スカッ
ヨロッ
ドテッ
ガチッ
ブシャッ
オルオ「…………」ダラダラダラダラ
オルオ「………………あんで血が出んだよ……」フキフキ
オルオ(……俺は死んだ)
オルオ(……確かにあのクソ女型に殺された)
オルオ(……また殺された)
オルオ(……ワイヤーを掴まれて、叩きつけられた)
オルオ(ありゃあ……夢?)
オルオ「いや……夢って何だ。死んじまってから、夢も幻もねえだろ」
オルオ「なんとかってヤツか?」
オルオ「死んだときにそれまでの光景が浮かぶとかって……ありゃ死ぬ前か」
オルオ「……」
コンティニュー
シマスカ?
オルオ「……」
オルオ「シマスって言ったら……」
ピッ
→コンティニュー?
エンド
オルオ「またさっきの悪夢か?」
オルオ「それが地獄ってやつか? 悪人が行き着くとかいう……」
オルオ「言うヤツらに言わせれば、俺達は壁の外を目指すだけで極悪人らしいからな……」
オルオ「……それともエンドが地獄行きか」
→コンティニュー?
エンド
オルオ「……」
オルオ「コンティニューだ」
ピピッ
***
ペトラ「エレン!! 止まらないで進んで!!」
エレン「グンタさん……!」
エルド「女型の中身か、それとも他に…!」
オルオ「……」パシュッ
オルオ「……」シュウウゥ……
オルオ(……飛んでる)ヒュンッ…
オルオ(間違いなく……俺が飛んでる……)パシュッ…
ペトラ「……クッ!!」
ペトラ「かかってこい!! 刺し違えてでも倒す!!」
オルオ「ッ?!」
オルオ「…………ペトラ……」
オルオ「おい、お前ら……」
エルド「来るぞ!」
オルオ「!」クルッ
カッ
ドオオオオオン…
オルオ「野郎……」
女型「」ドッドッドッドッドッ
エルド「やはり女型の巨人か…!」
エレン「そんな……」
ペトラ「エルド!!」
エルド「ああ!」ジャキッ
エルド「エレン! お前はこのまま本隊に合流しろ」
エレン「?! エルドさん!」
エレン「オレが! オレがやります! オレが今度こそアイツを!!」
エルド「ダメだ!! お前の力はリスクが高すぎる!!」
エレン「エルドさん……!」
ペトラ「エレン! 私達を信じて! 必ずアイツをここで仕留める!!」
エレン「ペトラさん……」
エレン「…………オレは……」
エレン「オ……」
エレン「オルオさん……」
オルオ「……」
オルオ「…………とっとと本部に戻れ! 死ぬ気で兵長と合流しろ!! いいかクソガキッ!!」
エレン「……ハイッ!!」
エレン「ご武運を!」パシュッ
オルオ「……」
シュウウウウ……
オルオ(……どうする)
オルオ(どうすりゃいい?)
ペトラ「」ジャキッ
エルド「」ヒュンッ
女型「」ドンッドンッドンッドンッ
オルオ(クソ!)シャキンッ
オルオ()ヒュォォォッ
ペトラ「」ヒュンッ
オルオ「」ヒュンッ
オルオ(……クソ女型が!!)
ペトラ「ッ……!!」
ザシュッ
ザシュッ
ザシュッ
ザシュッザシュッ
ザシュッ!
女型「……」
オルオ(目は潰した……腕も何ヵ所か削いだ……)
オルオ(クソ、習性だな……何も考えなきゃ動ける……)
オルオ(このまま何も考えなきゃ動けるってのに……)
オルオ「……チィッ!!」
オルオ「エルドッ!! ペトラッ!! いったん退け!!」
ペトラ「はっ?!」
エルド「何……?」
オルオ「退け!! 距離を取れ!!」パシュッ
エルド「……クソ!」パシュッ
ペトラ「……何よ!」パシュッ
パシッ
ペトラ「ちょっとオルオ! どうして…」
エルド「オルオ時間がない。話せ」
オルオ「アイツには刃が通らない!」
ペトラ「っ?!」
オルオ「刃は折れて弾き返された。目もあと数秒で片目だけ治る。いやもう治ったかもな」
エルド「オルオ。分かるように話せ」
オルオ「俺だって分かんねえよ! とにかくこのまま突っ込んだら俺達は即殺される!」
ペトラ「ッ、オルオッ! ビビってる場合か!! しっかりしろッ!!」
オルオ「項に刃が通らねえんだ仕留めるのは無理だッ! 分かれ馬鹿ッ!!」
ペトラ「この……!」
エルド「おい、時間だ」
女型「」シュウウウウウウウ……
エルド「腕が回復してきた。そろそろ動くぞ」
ペトラ「……!」
オルオ「エルド! 今はとにかく分かれっ!! アイツには刃が……」
エルド「オルオ、憶測は止めろ」
オルオ「グッ……!」
エルド「……」……チャキッ
ペトラ「?!」
パスッ
プシュウウウウウッ……
ペトラ「信号弾……」
エルド「方針は変える。殺す気は捨てろ」
ペトラ「エルド!」
エルド「オルオ抜きじゃ仕留めるのは無理だ!」
オルオ「おい、今のもう一回言え」
エルド「足止めに切り替える。一秒でも長く、コイツをエレンから遠ざける」
エルド「それでいいな。オルオ」
オルオ「……」コクッ
ペトラ「……」コクッ
オルオ(……)チラッ
ペトラ「……」ギロッ
オルオ(……けっ)
オルオ(怖え顔しやがって……)
オルオ(…………生きてやがる)
女型「」……バチッ!
女型「」ズウウウン……
グンタは助けられないのか…?
ここまで
>>32
21話だから…
あんな区切り方するとは思わなかった
女型「……」
ダッ!
オルオ(来た!)
女型「」ドッドッドッドッドッ
ヒュンッ
ヒュンッ
ヒュンッ
エルド「……!」クイッ
ペトラ「……!」コクッ
オルオ(『死角から攻めろ』……恩に着るぜエルド)
オルオ(足止めと言っても楽じゃねえが……)
オルオ(コイツがエレンを見失うまで)
オルオ(少しでも長くここに留める!)パシュッ!
ヒュォォォッ
ザシュッ!
ザシュッ ザシュッ!
女型「」ドッドッドッドッドッ
オルオ(クソ、我関せずか!)パシュ
オルオ(エルドは正しい。カウンターはそう続けて狙えねえ……)ヒュォォォ
オルオ(やるなら腱か)チラッ……
ペトラ「……」ジロッ!
オルオ(おーこわ)コクッ
ペトラ「」コクッ
ヒュンッ
ヒュンッヒュンッ
女型「」ブンッ
オルオ「ッ!」ヒュオッ
オルオ(撹乱する……)
オルオ(隙をつく……)
パシュッ!
オルオ(一瞬!)
ザンッ! ザクッ!
女型「……!」ヨロッ…
オルオ(右脚に2カ所……浅いか?!)
女型「」グラ……
オルオ(いや……!)
女型「……」グルッ
女型「……!」ズザザザッ
ザァァッ!
オルオ(よし! 膝をついた!)
オルオ(項を守ったまま受け身取りやがった……執念だな)
エルド「ペトラ!」スタッ
ペトラ「……」コクッ
ヒュウウッ スタッ
オルオ「……」シュンッ
スタッ
女型「……」シュウウウゥ……
エルド「深追いはしない。時間を稼ぐ」
ペトラ「分かってる」
エルド「オルオ。悪かった」
オルオ「……あ?」
エルド「頭に血が上った。ペトラも気持ちは分かるが冷静になれ」
ペトラ「……あくまで足止めに徹するの?」
エルド「向こうにはリヴァイ兵長がいた」
オルオ「!」
エルド「ミケ分隊長の姿も見えた」
エルド「あの包囲網をコイツは脱出してきたんだ」
エルド「その意味を考えろ。俺達が何かを知らない可能性がある」
エルド「そう言いたかったんだろ? オルオ」
オルオ「え? あ、ああ。おう。おお」
ペトラ「……ほんとに?」
オルオ「当然だ」
ペトラ「……急に頭使わないで。紛らわしい」
オルオ「紛らわしいって何だ。俺は元々頭脳派だ」
ペトラ「口閉じてて。回復する前に進路を断つわよ」シュタッ
シュンッ シュウウゥ……
オルオ「……」パシュッ ヒュンッ
オルオ「……」ヒュゥゥ…
女型「……」シュウウウゥ…
オルオ(回復した瞬間ダッシュだな……あと数秒……)
オルオ「……」チラッ
ペトラ「……」シュンッ シュンッ
オルオ(ああだこうだ言ったって連携は取れる……)
オルオ(俺達が培ってきたものだ)
オルオ「……」ギロッ
女型「」ググッ……
オルオ(てめえなんかに易々やられて堪るかよ……クソ女型ッ!!)
さてはオルオさんの
オルオ「...死ね」ギュルッ
女型「...」ピキピキ
ーーーーーーパキィン
オルオ「何故だ...」
女型「...」ヒュッ
オルオ「...刃が通らねえ」
ーーーーーードゴォッ
オルオ「」
のシーン見てないだろ
エピソード21
コンティニューシマスカ?
エピソード21
コンティニューシマスカ?
エピソード21
コンティニューシマスカ?
オルオ「……」
コンティニュー
オルオ「……何だ」
シマスカ?
オルオ「…………何が……」
***
女型『』ドッ!
ドンッドンッドンッドンッ
オルオ(クソ、まだ走るかよ。タフな野郎だ……並みの巨人ならとっくにガス欠だってのに……)
オルオ(いや、さすがに少しは遅くなったか……?)
オルオ(これなら……)
エルド『……』ヒュンッ ヒュンッ
ペトラ『……!』シュンッ シュウゥウ……
女型『……』
女型『』
女型『』タンッ
ダッ!
ペトラ『ッ?!』
オルオ(グッ!!)
オルオ(野郎…! まだそんな余力が…!)パシュッ
オルオ『ペトラッ! 退け!!』シュウウウッ!
ペトラ『ッ……!』ヒュッ ヒュンッ
女型『』ダンッ!
女型『』ダッダッダッ
オルオ(クソッ! 狙い打ちか!)
オルオ『』シャッ!
オルオ(させるかよ!)
ザシュッッ
エルド『グッ!』パシュッ
ザシュッ ザシュッ
オルオ『ペトラ!!』
女型『』ブンッ ブンッ
ペトラ『クッ!』ヒュオッ ヒュンッ
女型『』ブンッ
オルオ(…………このクソ女……)シュッ
オルオ(ヒトを羽虫みてえに……)プシュッ
女型『』ブンッ
オルオ(汚ねえ手伸ばしやがって……)シュンッ シュウウウウウウウ
オルオ(その手首ごと……)シュンッ
オルオ(削ぎ落とす!)ヒュッ!
ガッ!
キィィィィ……
オルオ『』ィィィィィィ……
女型『……』
オルオ『…………刃が』……ン
女型『』ヒュッ
バキッ!
グシャッ!
***
コンティニュー
シマスカ?
オルオ「なあ……おい」
エピソード21
オルオ「答えねえと……俺は本気でキレるぜ……」
シマスカ?
オルオ「あれは……何だ?」
オルオ「俺は……ヤツの腕を削いだはずだ」
オルオ「……いや。削げなかった」
オルオ「項じゃない。手首を狙ったんだ」
オルオ「確かに俺も冷静じゃなかった……多少な」
オルオ「だが斬撃の角度は申し分なかった」
オルオ「……刃が折れるなんて有り得ねえ」
オルオ「……なあ」
シマスカ?
オルオ「……」
オルオ「……ありゃ現実なのか?」
……カツ
オルオ「……もしもアレが」カツ カツ
オルオ「てめえの作り出した幻で……」カツッ カツッ
オルオ「俺はただ、てめえの悪夢に付き合わされてるだけだとしたら……」カツカツカツカツ
オルオ「ッ!」シュッ
スカッ!
オルオ「……」
オルオ「……なるほど。ここは地獄だ」
オルオ「こんな悪趣味な場所が待ってるとは思わなかった」
オルオ「……ハァ」
オルオ「…………考えろ」
オルオ「…………アイツの腕は、何度も削げた」
オルオ「なのに刃が通らなかった」
オルオ「…………常に硬いわけじゃない?」
オルオ「だから意地でも項を守ってるのか?」
オルオ「だとしたら、勝機はある……」
オルオ「…………クソ……俺に頭使わせんなよ……」
オルオ「……アイツらにはどう説明すればいい」
オルオ「…………エルドは案外話せるやつだったな……」
オルオ「グンタと組んでたのはアイツが一番長い。心中は穏やかじゃねえだろうが……場数踏んでるだけはあるな」
オルオ「まあ実績は俺の方が上だが」
オルオ「不本意だが、兵長不在時の指揮はエルドだ。まずはアイツを説得しねえと……」
オルオ「ペトラも相当キレてるが、エルドに従う頭は残ってる。アイツも修羅場には慣れてるからな……」
オルオ「……」
オルオ「……アイツらはどうなった」
オルオ「まだ戦ってるのか?」
オルオ「……コンティニューしたら」
ピッ
→コンティニュー?
エンド
オルオ「全部なかったことになるのか?」
オルオ「……じゃあ、やっぱり幻か」
オルオ「やり直しの効かないことは、やり直せない……」
オルオ「それは俺達が。誰より一番よく知ってる」
→コンティニュー?
オルオ「……最初はものの1分で全滅した」
オルオ「その次は……分からねえ。長くはもたなかったろうな」
オルオ「今度はかなり時間が稼げた。それでも5分てとこか……」
オルオ「こうやって繰り返していって、マシな結果になれば。ご褒美でもあるのか? 天国ってやつか?」
オルオ「…………やり直せるなんて思っちゃいない」
オルオ「胸糞悪いんだ……憂さを晴らしたいだけだ」
オルオ「……」
オルオ「コンティニューだ」
ピッ
>>21でオルオさんが噛んでいる
×ド悪趣味なが夢
○ド悪趣味な夢
エンドがエルドにみえる
>>58
見える
分からなくなる
まさかのエルドルート突入
***
「」
「……ッ!」
「エレン!! 進むのよ!!」
「あ……!」
「グンタさん……!」
オルオ(……)シュンッ シュンッ
エルド「女型の中身か?!」
ペトラ「クッ……!!」
オルオ(……)シュウゥ…
オルオ(……ああ。またここか)ヒュンッ
オルオ(何でここからなんだ……)
オルオ(おかけでどいつもこいつも、殺気立ってやがる……)
オルオ(……俺だってそうだった)
オルオ(この状況に慣れるなんてな……)
カチャ
パスッ!
プシュウウウウウウゥ……
ペトラ「?! 緊急事態の信煙……オルオ?!」
オルオ「エレンッ!!!」
エレン「?!」ビクッ
オルオ「今すぐ本部に向かえ!! 兵長と合流しろッ!!」
エレン「えっ……オルオさん……?!」
エルド「おい! 来るぞ……!」
カッ!
……ドオオンッ!
女型「」ドッドッドッドッドッ
エルド「女型の巨人だ…!!」
オルオ(ああ……クソが。ピンピンしてやがる……)
オルオ「エレン!! とっとと行け!!」
エレン「っ?!」
エルド「……行け、エレン!」
ペトラ「行って、エレン!! コイツは私達が始末する!!」
エレン「……いや」
エレン「オレが……」
エレン「オレがやります!! オレが、オレが今度こそアイツを……!!」
エルド「エレン!」
オルオ「馬鹿野郎ッ!!」
オルオ「てめえが巨人になれたところでたかが1体だろうがっ!! 兵長がいれば1000体力だ!! 分かったらとっとと行けッ!!」
エレン「……!」
エレン「……は」
エレン「ハイッ!!」パシュッ! シュンッ
シュンッ シュウウウン……
オルオ(……ケッ、ガキが)
女型「」ドドドド…
エルド「……」チラッ
ペトラ「……!」コクッ
オルオ「エルド! 仕留めるのは諦めろ!」シュンッ
ペトラ「っ、オルオ?!」
オルオ「兵長もミケ分隊長もいた!! コイツはあの包囲網を脱してきたんだぞ?!!」
エルド「ッ!!」
オルオ「だから、ええと、何だ!! とにかく今は足止めだ!! 兵長が来るまで……」ヒュンッ パシュッ
オルオ「俺達が……!!」
エルド「……クッ!」
ペトラ「……エルド!」
エルド「……」……パシュッ!
オルオ(……よし)シュンッ
ペトラ「!」シュンッ シュンッシュンッ
オルオ(……やっぱり何にも考えねえのが、一番ラクだ)
女型「!」
ザシュッ ザシュッ!
オルオ(両目は塞いだ……片目が30秒弱……)
エルド「」コクッ
ペトラ「」……コクッ
シュトッ シュウウン…スタッ
女型「」ズウウウン……
オルオ(回復を待つ……誘いには乗らねえ……)…チラッ
ペトラ「」フーッ…フーッ…
オルオ(ハ、怒り心頭だな……)
オルオ(……だが堪えた)
オルオ(2人とも冷静だ……俺もな)……ギロッ
女型「」シュゥゥゥゥ…
オルオ(コイツの力を2人は知らない……)
オルオ(俺が勝機を見出だすしかない……)
『――ッ!』
『早く体勢を戻せ!!』
『早くしろ!!』
オルオ(……)
女型「……」…バチッ!
オルオ(堪えろ)
エピソード21
エピソード21
コンティニューシマスカ?
エピソード21
コンティニューシマスカ?
オルオ「……」
オルオ「…………フーー…」
オルオ「………もう何度目だ?」
オルオ「9……10……」
オルオ「……」……フーー…
オルオ「……どうも。5分が頭打ちだな」
オルオ「そこらへんから向こうも、なりふり構わなくなってきやがる……」
オルオ「ッ……」
オルオ「…………エルド……」
オルオ「…………ラは……まだ戦ってるか」
オルオ「戦ってるだろうな…………」
オルオ「……あいつはタフだ」
オルオ「自棄になったりはしねえ……」
シマスカ?
オルオ「黙ってろ」
オルオ「項に届いたのは二度…………最初も入れて三度か」
オルオ「どちらも刃は折れて弾き返された……」
オルオ「さっきのさっきは、かなりいいタイミングだったんだけどな……」
オルオ「……まさか項だけは常に硬えなんて言わねえよな?」
シマスカ?
オルオ「待ってろ」
オルオ「……痛いのはあいつらの動揺だ」
オルオ「さすがにクソ女型の力を説明する時間はねえ」
オルオ「俺がやれなきゃ、即つけ込まれる……」
オルオ「……どうする」
オルオ「このまま繰り返していって、運が巡ってくるのを待つ……」
オルオ「おんなじ繰り返しのはずでも、毎回どいつもこいつも動きは違う……」
オルオ「そのうち、俺達がノってくるか、クソ女型が石ころにつまずくのでも期待するか……」
ペトラ『オルオッ……!!』
グシャッ!
エルド『グッ……ウウゥ……ッ!』ミシミシ…
女型『』ミシミシミシ……
ベチャッ!
『エルドッ――!!』
オルオ「……俺がおかしくなるまで」
コンティニュー
シマスカ?
オルオ「…………っし」
オルオ「次で最後だ」
オルオ「5分あれば、エレンも森に紛れられる」
オルオ「本部に戻ればエレンは無事だ」
オルオ「…………俺達は」
オルオ「……役割を果たした」
オルオ「……そのための班だ」
オルオ「あとは兵長が……」
エルド『兵長もいた。ミケ分隊も』
エルド『あれだけの包囲網を脱出してきた。その意味を考えろ』
エルド『俺達は、何かを知らない可能性がある』
オルオ「…………」
オルオ「兵長は…………」
面白い
コンテニューシマスカってなんか元ネタとかある?普通にゲームから?
オルオ「……」
オルオ「…………やめろ」
オルオ「そんなこと……あるわけねえ」
オルオ「兵長が……」
オルオ「……」グッ
オルオ「…………兵長は無事なのか?」
オルオ「…………いや……」
オルオ「……本部は生きてるのか?」
オルオ「ありえねえ」
オルオ「ありえねえ……」
オルオ「……けど」
オルオ「もしも……兵長の身に、何かあったんだとしたら……」
オルオ「クソ女型が、もう一度俺達の前に現れたことにも、説明がつく……」
オルオ「……あの時」
オルオ「森に女型のドデカい叫び声が響き渡って、それから少しして、帰還の信号が見えた……」
オルオ「俺達はてっきり、あの断末魔で女型がやられて、中身を殺すか回収するかして、帰るんだと……」
オルオ「そしたら信煙弾が……」
オルオ「俺達はそれを、兵長の合図だと……」
オルオ「ッ……!!」ググッ
オルオ「けど違った……!!」
オルオ「俺達は嵌められた……」
オルオ「帰還の信号は…………アレは撤退の合図だったのか……」
オルオ「………………もし、本部が……」
オルオ「……!!」ゾクッ!
オルオ「……既に壊滅してるとしたら……俺達は孤立無縁だ」
オルオ「……いや、そんなことは、どうでもいい」
オルオ「……エレン」
オルオ「誰がエレンを守る」
オルオ「右翼班は一部壊滅……このうえ本部まで機能してねえなんてことになったら……」
オルオ「俺達が、たかが数分時間を稼いだところで……」
オルオ「……そもそも、アイツは、何なんだ?」
オルオ「クソ女型……」
オルオ「鎧でも超大型でもねえ……」
オルオ「そのくせあの能力にあのスタミナ……」
オルオ「あんなのが、まだ他にもいるんだとしたら……」
オルオ「俺は死んでる場合じゃない」
オルオ「俺達は、もう誰一人、死ぬわけにはいかない……」
シマスカ?
オルオ「ああああクソがッ!!」ダンッ
オルオ「分かってる!! 分かってんだよ!! そんなことは!!」
オルオ「…………どうすりゃいい……」
オルオ「考えろ……」
エピソード21
オルオ「だから21って何だよ……」
オルオ「……考えろ」
オルオ「考えろ……」
オルオ「このまま繰り返し続けるのか……」
オルオ「何か他に……」
オルオ「…………考えろ……」
オルオ「……」
……スクッ
オルオ「……コンティニューだ」
ピッ
オルオ「コンティニューだ。早くしろ」
ピピッ
***
エレン「そんな……」
エレン「グンタさん……!」
ペトラ「……クッ!」パシュッ! シュンッシュンッ
ペトラ「エレン!!」ガシッ
エレン「っ?!」グッ
ペトラ「止まらないで!! 進んで!!」
エレン「あ……グンタさん……!」
エルド「女型の中身か……!」
エレン「そんな……どうして……」
ペトラ「……オルオ? オルオは?」
ペトラ「オルオ……?」シュンッ シュンッ
ペトラ「……」シュゥゥッ…
ペトラ「……!」ハッ
オルオ「」シュンッ シュンッシュンッ
オルオ「」シュンッ パシュッ
???「!」
オルオ「……」ジャキッ
シャッ!
オルオ(女型に化ける前に……)ヒュオッ
オルオ(コイツを殺す…!)ヒュッッ
ザシュッ!
カッ!
オルオ「ッ!!」
ッドオオオオオ
エピソード21
コンティニューシマスカ?
オルオ「……」
エピソード21
エピソード21
コンティニューシマスカ?
オルオ「……」
エピソード21
オルオ「……ま。想定の範疇だぜ?」
オルオ「最初から刺せるなんて思っちゃいない……」
オルオ「だが初手で刃が届いたのは悪くない結果だ……」
オルオ「初心の幸運かも知れねえがな……」
オルオ「……悪くない」
オルオ「……悪くない」……ジッ
オルオ「…………人なんて、斬るもんじゃねえな……クソ……」……ゴシゴシ
オルオ「……あああ……クソ……」
オルオ「ペトラの言うとおりだ……ビビってる場合か……」
オルオ「……アイツは」
オルオ「あのクソ野郎は、一瞬でグンタの首を削いだ」
オルオ「明らかに立体機動の訓練を受けてる。俺達人間に紛れて……」
オルオ「ヤツらは俺達の武器を使って、人殺しの技術を磨いてやがったんだ……」
オルオ「……許せねえ」
シマスカ?
オルオ「しばらく付き合ってもらうぜ……」
オルオ「俺が、てめえの首を落とすまで」
オルオ「……コンティニュー」
ピッ
オルオ「……コンティニューだ、コンティニュー。いい加減分かれ」
ピピッ
リヴァィ班生存は色々あるけど
女型になる前に倒す発想は無かったな
>>89
漫画だと一瞬で巨人化してて絶対無理に見える
アニメだといけそうに見える
***
エピソード21
コンティニューシマスカ?
エピソード21
コンティニューシマスカ?
オルオ「殺す……」
エピソード21
オルオ「殺す……」
コンティニューシマスカ?
オルオ「殺す…ッ!!」ヒュッ!
ガキィンッ!
オルオ「ッ!?」ギチギチギチ……
???「」キチキチ……
オルオ(クソ……!)ギチギチ…
オルオ(刃を……ぶつけ合う日が……来るなんて……!)チチチ……
キィンッ!
オルオ「グッ…!」
???「……」ヒュオオオォ…
スパッ…
カッ!!
ッドオオオオオオオン…
オルオ「…………チクショウ……また……」
女型「……」グワッ
オルオ「ッ!!」
女型「……」グンッッ
……ドシャッ!
***
コンティニュー
シマスカ?
オルオ「……」
オルオ「……まだいける」
オルオ「俺はまだやれる……」
オルオ「……」
オルオ「……ここで寝て、寝たことになんのか?」
シマスカ?
オルオ「……」…ゴロッ
オルオ「……底も天井もない。真っ暗だ」
シマスカ?
オルオ「なのに眩しい。てめえのせいでな」
エピソード21
オルオ「……俺は」
オルオ「何のために、やってるのか……」
オルオ「やり直せると思ってるのか?」
オルオ「アレは現実だと……」
オルオ「……」
オルオ「もう少しなんだ……」
オルオ「刃は届くってのに……」
オルオ「一瞬で、ヤツの首をはねる」
オルオ「一瞬でだ。それしかない」
オルオ「仕留められなきゃ、即巨人化して、元の繰り返しだ……」
オルオ「……隙を窺ってる暇はない」
オルオ「速攻でいくしかない」
オルオ「そうすると向こうも、何度かに一回は、ああして防戦してくる……」
オルオ「負傷させるだけなら、いけるんだがな……」
オルオ「……」…ハァ
オルオ「つくづく、巨人化ってのは厄介だ……」
オルオ「エレンは、きっかけは自傷行為だって話してたが……」
オルオ「ありゃどう見ても、俺が傷を負わせたのを引き金にしてやがるぜ……忌々しい」
オルオ「…………俺が巨人にさせてやってるみてえじゃねえか……クソッ、ムカつくぜあの……」
オルオ「…………あの、クソ……」
オルオ「……」
オルオ「……俺に迷いはない」
オルオ「……躊躇ってるわけじゃねえ」
オルオ「……チッ」
オルオ「ただ、間に合わねえ……ただ……」
オルオ「…………眠れねえ」
オルオ「……」…ムクッ
オルオ「……おい」
シマスカ?
オルオ「今さらだが……これ、制限回数はあんのか?」
エピソード21
オルオ「もう何回、繰り返したか……」
コンティニュー
オルオ「…………コンティニューだ」
ピッ
オルオ「……俺は」
オルオ「……俺はまだやれる」
→コンティニュー?
エンド
オルオ「……コンティニューだ」
ピピッ
***
オルオ「」シュンッ!
オルオ「」パシュッ! ヒュンッ!
ペトラ「 …!」
エルド「 ?!」
エレン「 ッ!」
オルオ「……」パシュッ
オルオ(……仲間の声が遠い)ヒュンッ
ペトラ「 ……?
ペトラ「?! ……!!」
オルオ(……それでいい)シュッ
オルオ(……何も考えない)シュウウッ
オルオ(……ただ)シュンッ
オルオ「」ヒュオッ
???「ッ!!」
オルオ「死ね」
ザクッ…!!
***
オルオ(……)
オルオ(……何だ)
オルオ(……)
ズウン……
ズウン……
オルオ(…………また……女型に……)
オルオ(ハ……潰し方が……半端だったんだな……あのクソ女……)
オルオ(…………ああ……)
オルオ(今度こそ……死ぬのかもな……俺……)
オルオ(あの……何とかってのも……なくなって……)
オルオ(……)
……ヒュンッ
……パシュッ
シュンッ シュンッシュンッ
シュウウウッ……
オルオ(……まだ戦ってる)
オルオ(エルドか……ペトラか……)
エレン『まだ戦ってる……!!』
エレン『また死んだ……!! 助けられたかも知れないのにッ!!』
オルオ(…………)
オルオ(たった一人になっても……)
オルオ(俺が死んだ後も……)
ヒュンッ……
パシュッ ヒュンッ ヒュンッ ヒュ……
バキィッ……!
……ドスッ
ズシャッ! ベチャ!
…………ズンッ
ドンッ… ドッドッドッドッ…………
………
***
コンティニュー
シマスカ?
22話観たくない
シマスカ?
オルオ「……」
オルオ「…………巨人を斬るより、人斬った数のが増えたかもな……」…ジッ
オルオ「…………昔、お袋が言ってた」
オルオ「悪いことした人間は、暗くて、冷たくて、誰もいない……」
オルオ「寂しい所で、一人ぼっちで、自分のしたことと、ずっと向き合って過ごすんだって……」
オルオ「ハ……よく脅されたな……」
オルオ「俺は、あるかも分からねえ地獄なんかより、お袋の方が、よっぽど怖かった……」
オルオ「……ココがそうなんだな」
シマスカ?
オルオ「地獄なんだろ。やっぱりココは」
オルオ「……俺達は冷静じゃなかった」
オルオ「エレンを守るより、自分達の感情を優先した」
オルオ「結果このザマだ……」
オルオ「俺達がエレンを守れなくて……何のために、あれだけ死んだのか……」
オルオ「……その罰だ」
オルオ「…………グンタ……エルド……」
オルオ「…………」
オルオ「……」
シマスカ?
オルオ「……ッ、」グッ
オルオ「やることは変わらねえ」
オルオ「何回しくじろうと、必ずアイツを殺す」
オルオ「俺達は、ずっと、ずっと、そうやってきたんだ」
シマスカ?
オルオ「……ああ、する」
ピッ
オルオ「…………ああー……」グッ…ググッ…
オルオ「……っし……っし……」ブンッブンッ
オルオ「ここで、訓練できりゃなあ……」トンットンットンッ
オルオ「……なっ」
→コンティニュー?
オルオ「……そういや、しばらく誰とも、まともに会話してねえ」
オルオ「…………フーーー……ッ」グルグルグル……トッ
オルオ「…………行こう」
→コンティニュー?
オルオ「……エンド、ってっ言ったら」
ピッ
コンティニュー
→エンド?
オルオ「馬鹿コンティニューだ」
ピッ
→コンティニュー?
エンド
オルオ「……いつか本当にくたばったら、俺はお前に会えるのか?」
オルオ「正直、女型の次にお前を殺してえ」
オルオ「……だが。まずはこっちだ」
オルオ「コンティニュー」
ピピッ
***
オルオ(……殺す)
ザシュッ!
カッ!!
ドオオオオオオンッ……!
***
オルオ「コンティニュー」
***
カッ!!
***
オルオ「コンティニュー」
***
ドオオオオオオ
***
オルオ「……コンティニュー」
***
ベシャッ!!
***
→コンティニュー?
「……」
(……何も考えない)
(何も聞かない)
(最適の行動に、最速で移る)
(俺にはそれができる)
(できるはずだ)
「コンティニュー」
ピピッ
***
「」パシュッ!
「」シュンッ シュウウウンッ
「」ヒュンッ ヒュオッ パシュッ!
「」ジャキッ
「」ヒュッ!
???「!」
(……これ以上はない)シャッ!
(その首を……!)ヒュオッ!
ザシュッ……!
カッ!
ドオオオオオオオンッ…!!
オルオ(……ああ)
オルオ(……だから、半端に潰して、捨て置くんじゃねえよ……きっちり殺せ……)
オルオ(早く……次に……)
オルオ(…………もっと早くに……見切りをつけるべきだった)
オルオ(だが……どうすればいい……)
オルオ(仕留めることも……足止めも……騙し討ちも……)
オルオ(これ以上……どうすれば……)
ヒュンッ ヒュゥゥッッ…
……グシャッ!
オルオ(エルドか……)
オルオ(それとも……)
オルオ(……もう音がしない)
オルオ(二人とも、やられたのか……俺の耳が死んだのか……)
オルオ(…………静かだ……)
オルオ(あの真っ暗な……地獄みてえに……)
オルオ(…………寒い……)
ドオオオオオオオオンッッ!!!!
「オオオオオオオオオオオォアアアアアアアアアアアアッ!!!!」
オルオ「??!」ビリビリビリッ
「アアアアアアアアアアアアッ!!!!」
…ドオンッ!!
ドンッ ドンッドンッドンッ
ドッドッドッドッドッドッドッドッ!!
オルオ(…………なんだ……)
オルオ「…………何……が……」
「ウオエアアアアアアアアアッ!!!」ドンッドンッドンッドンッ
オルオ「……!!」
ドンッドンッドンッドンッドッドッドッドッドッドッドッドッ!!!
オルオ「…………なんだ……ありゃあ……」
「……ァアアアア」ドオッ!!
「アアアアアアアアアアアッ!!!」ヒュァッ!!
バキイッッ!!
女型「!!」ドッ…!
ダンッ ダダッ ドシャアッ…!!
オルオ(…………なんだ……あの……)
オルオ(…………何、だって……)
オルオ(他に、ねえだろ……)
オルオ「…………エ、レン……」
「ウオアアアアアアアアアアアアッ……!!!」
「ウオアアアアッ!!」グンッ
女型「」タンッ!
「」ブンッ! ヒュッ ヒュッ
女型「」ヒュンッ ヒュオッ トッ……
「ッ…!!」シュッ!
女型「!」
ドゴッ!!
女型「」……ッド
ズシャァッ!!
女型「」パキ……ミシミシミシ……
ズウウウン……
「ウウウァアアアアアッ!!!」
オルオ(…………アレが……エレン……?)
オルオ(あの……)
オルオ(右手だけでっかくなって、テンパってやがった……?)
「グゥゥ……」ズシン…ズシン…
オルオ(…………嘘だろ)
「」ズンッ…ズンッ…
オルオ(巨人化したところで、たかが15m級一体……そう思ってたが……)
「……ォアエアアア」ズウン……
女型「」…ザッ
「!!」
「アアアアアッ!!!!」ドドドドド
「」ブオォッ!
女型「」…シュッ!
「?!」…ドスッ!!
「グ…ッ!!」ッダン!
「」ヒュオンッ!!
女型「ッ」
ゴッ!
グシャァッ!!
オルオ(…………巨人と巨人が……殴り合ってやがる)
オルオ(…………アレが、本当にエレンなら……)
オルオ「…………あい、つ……」
「オオオアアアアッ!!」ダッ!
女型「……」
ッダ!!
女型「」ダンッ!! ダダッ!!
ダッダッダッ
オルオ「…………おい」
ダッダッダッダッ
オルオ「おいおいおいおい……」
ダッダッダッダッ
ダッ ダッ ダッ ダッ ダッ
オルオ「おい……嘘だ
ブチッ
****
シマスカ?
オルオ「あああああ!!!!」ダンダンダンダンッ
オルオ「あのクソ女!! ヒトを助走で踏み潰しやがってっ!!!」ゲシゲシゲシゲシッ
オルオ「…………フーッ……フーッ……」
オルオ「予定外だ」
シマスカ?
オルオ「まあ待て」
オルオ「予定外だ……いや予想外だ……」
オルオ「まさかアイツが……まともに巨人になれただけでも驚きだってのに……まさか……」
オルオ「そりゃ、報告書は読んだけどよ……見てもねえんじゃ眉唾扱いするしかねえだろ……」
オルオ「予想外だ……予定外だ……」
オルオ「…………確かに。リスクはデカい」
オルオ「ありゃ、どう見ても正気じゃないぜ。アイツ……完全にキレてやがった」
オルオ「意識なんてあるのか? 獣そのものじゃねえか。女型がイヤに冴えてるぶん、酷いぜ。アレ」
オルオ「俺達に……アレをどうこう、できるか……?」
オルオ「………………んんーん……」
シマスカ?
オルオ「……ああするする」
ピッ
オルオ「……まあ。今さらだ。リスクがどうこうなんてのは」
オルオ「最善策を打って打って、この結果だ」
オルオ「試してみるしかねえだろ……」
オルオ「……」
オルオ「…………報告書」
オルオ「トロスト区の報告じゃ……アイツ。あの時も暴走したんだったな……」
オルオ「そのときは、アイツの同期だか友人だかが説得して、正気づいたらしいが……」
オルオ「…………つまり。俺達の呼びかけをアイツが聞くかどうか、ってわけだ」
オルオ「…………ほおーう?」
オルオ「なるほど? 俺の人望が試されるわけか?」
オルオ「いいぜ? 悪くない。ガキの一体くらい、手なづけてやろうじゃねえか……」
オルオ「…………エレン」
オルオ「…………お前はずっと……自分で戦おうとしてたな」
オルオ「無論、お前を逃がすってことに関しちゃ、俺達の判断は間違ってないぜ」
オルオ「お前を守るのが俺達の任務だ。それに多少動けたところで1体は1体だ。兵長には及ばねえ……」
オルオ「…………兵長には」
オルオ「……そろそろ、俺もドン詰まりだ」
オルオ「やれることは、やるしかない」
→コンティニュー?
オルオ「……ああ。コンティニューだ」
***
エレン「そ、そんな……」
エレン「グンタさん……!!」
エレン「ッ?!」ガシッ
オルオ「エレン!! 止まるな!! 進めっ!!」パシュッ!
エレン「あ……! グンタさんッ!!」
エルド「女型の中身か?!」
ペトラ「クッ…!!」
ペトラ「かかってこい!! 刺し違えてでも倒す!!」
エレン「な、なにが……」
オルオ「クソ女型だ」
エレン「……は?!」
オルオ「エレン、今度はお前が選べ。悔いのない方をな」
エレン「オ……オルオさん……?」
エルド「来るぞ……」
カッ!
ドオオオオオオン……
「」…ッド
エルド「女型の巨人だッ…!!」
女型「」ドッドッドッドッドッドッ
エレン「そんな……どうして……!」
エルド「……エレン! 今すぐ本部に向かえ!!」
ペトラ「行ってエレン! アイツは私達が仕留める!」
エレン「オ……オレは……」
エレン「…………オレが…!」
エレン「オレが、オレがやりますッ!! 今度こそオレがアイツを!!」
エルド「駄目だ!! お前の力はリスクが大き過ぎる!!」
ペトラ「エレン! 私達を信じて!!」
エレン「……!」
エレン「……ッ」……チラッ
オルオ「……」
オルオ「やれ。エレン」
エルド「!」
ペトラ「ちょっとオルオ! 何言ってるの?!」
オルオ「向こうには兵長がいたんだ!!」
エレン「……!」
オルオ「ミケ分隊長も、ついでにハンジ分隊長殿もな!!」
オルオ「あの包囲網をコイツは突破してきたんだぞ!! 俺達だけじゃ無理だ!!」
エルド「……!」
ペトラ「ッ……!」
エレン「」
オルオ「……エレン、お前の力が必要だ」
オルオ「目的ならすぐそこだ! 今なら巨人になれるはずだ!」
オルオ「力を貸せ、エレン!! 俺達と戦え!!」
エレン「……」
女型「……」ドッドッドッドッドッドッ
エレン「」
女型「……」ドッドッドッドッドッドッ
エレン「」
ドッドッドッドッドッドッドッドッ……
エレン「…………兵長」
エレン「リヴァイ兵長……」
エレン「…………ハンジさん……」
エレン「…………エルヴィン団長」
オルオ「……エレン! おいエレン!! さっさと決めろ!!」
エルド「……やめろエレン! とにかく本部に向かえ! 俺達が時間を稼ぐ!!」
ペトラ「お願いエレン!!」
エレン「……」
ペトラ「お願い……もう一度……私達を信じて……!!」
エレン「……」
エレン「……エルドさん」
エレン「……ペトラさん」
エレン「…………オルオさん……」
オルオ「?!」
エレン「……すみません」
ガッ!
ドオオオオオオ……ッ!
エルド「クッ!」ヒュオッ
ペトラ「ウウッ……!」シュウンッ
オルオ「うおっ…!」パシュッ!
シュウウウ……
オルオ「……エ」
ドオオンッ!
オルオ「っ?!」
女型「!」ドッドッドッドッ…
「」…ズン
「……」
ダッ!
女型「……」…ザッ!
「」ドドドドドド
ドオッ!
女型「……!」
「……ォオオオ」ヒュッ
「ウオオオオアアアアッ!!!」
女型「」ヒュオッ!
「」ドゴオッ!
ミシミシミシミシ……ペキペキ……
ズウウウウウウウン……
「アアァアアアアアアアアッ!!!」
ペトラ「……エレン」
エルド「アレが……」
オルオ「……」…パシュッ!
オルオ「おいエレン!!」シュウンッ
オルオ「俺達でコイツを削ぐ!! お前は動きを封じろ!!」シュウウウウウッ
エレン「」
オルオ「エレン!!」
エレン「……」
エレン「」…ドオン
ドオッ!
オルオ「! くそ……!」シュウウウッ
エルド「応えない……意識がないのか?」
ペトラ「そんな……エレン!」
エレン「」ドッドッドッドッ
女型「……」
女型「」…ッダ!
エレン「……アアアアッ!!」ヒュァッ
女型「」ヒュッッ
女型「……!」…シュッ!
バキィッ!
エレン「……!!」ミシミシッ…
エレン「グウウウ……!」
エレン「ッアアアア!!」
女型「!」
ドゴオッ!
オルオ「何つー泥試合だ……」
エルド「木が密集していてお互い逃げ場がない……俺達が援護するには好都合だが……」
ペトラ「エレン! それじゃ消耗するだけよ!!」シュウンッ
ペトラ「動きを止めることを考えて! そうすれば私達が……!」
エレン「」ダッ!
ペトラ「……エレン!」
オルオ「クソ! やっぱり暴走か!」
エルド「……この大立ち回りじゃ迂闊に近寄れない。隙を窺うしかない」
エルド「……もし仮にエレンに意識がないとしても。ヤツの視界を奪えればエレンが有利になる」
オルオ「……」コクッ
ペトラ「……」コクッ
エレン「アアア!」ブオンッ
女型「……!」タッ シュオッ
エレン「オオオア!! アアッ」ビュオッ ゴオッ!
女型「……」ヒュッ ヒュンッ
オルオ(女型は手を……いや。おそらく皮膚を一時的に硬くすることができる)
オルオ(今はエレンが押してるのも、女型がカウンターを狙ってるからだ……)
オルオ(加勢するなら早くしねえと……)ジッ
ペトラ「」ギロ
オルオ(…………何か。久々に見たな。こいつ)コクッ
ペトラ「」…コクッ
オルオ(相変わらず怖え顔しやがって……)パシュッ!
オルオ(…………今度こそ)シュンッ
ペトラ「」パシュッ! シュンッシュンッ
女型「……」
エレン「アアアアッ!!」ゴッ!
女型「」……サッ
エレン「!」ブオッ
エレン「オアアッ!!」ダダッ
オルオ(完全に野性児だな……)パシュッ!
オルオ(だが、おかげで女型はエレンに手一杯だ……)
オルオ(まずは……)
ペトラ「……!」ヒュンッ
オルオ「」シュオオオッ
女型「……」
オルオ(その目を……!)
女型「……」
女型「」グルンッ!
オルオ「ッ?!」
オルオ(くそ……)
オルオ(…………また……)
バキィッ!
オルオ「うっ……!」ヒュオッ!
女型「……!!」
エレン「」シュウウウウウ……
オルオ「っ……!」パシュッ… シュトッ
ペトラ「くっ……!」パシュッ スタッ
オルオ「クソ! お構い無しかよ……」
エルド「…………お前を庇ったんだ」
オルオ「……は?」
エルド「女型がお前に拳を上げようとしたところで、踏み込んで肩を打った」
エルド「俺達を認識してる……エレンは正気だ」
エルド「そして……おそらく、俺達を戦わせないつもりなんだろう」
オルオ「!」
ペトラ「?! エルド! エレンが私達を信じてないって言うの?!」
エルド「向こうにはリヴァイ兵長がいた」
オルオ「……!」
エルド「エレンはそれを考えてる……その意味を……」
エルド「もしかすると……オルオ。エレンは、お前と同じことを……」
オルオ「」
ペトラ「……エルド」
エルド「兵長は……いや。本部はどうなったかどうかだ」
ペトラ「エルド!!」
エルド「エレンが何を考えてるかの話だ!」
エルド「……どうあれ。これじゃ連携は取れない」
エルド「今はエレンを見守るしかない」
「ウオアアアアッ!!!」
ズウンッ
ヒュオッ ベキィッ!
ミシミシ…バキバキバキ…ズウウン
(……ああ)
(…………コイツは……俺だ)
ドオオオン……
(仲間から遠ざかって……)
(耳を塞いで……)
(てめえだけで、どうにかしようと……)
(どうにかできると……)
(それしかないと思ってた)
(さっきまでの俺だ)
「オオオオオオオオオオッ!!!」
age
更新マダー?
オルオ(……いや。まだ分からねえ)
オルオ(俺は、繰り返して繰り返して、このザマだ……けど)
オルオ(エレンなら……)
女型「……」
女型「」ザッ!
エレン「……?!」
エルド「? エレンの動きが止まっ……」
女型「」ヒュオッ
ザンッ!
ペトラ「……!!」
キシキシミシミシ……バキィッ ドシャアアッ…
ペトラ「……うそ」
エルド「クッ……!」
エレン「」…ドッ
ズウウウン……
女型「」ズン ズン ズン
女型「……」ガシッ
ペトラ「エレンッ…!!」
エルド「……行くぞ!」パシュッ!
ペトラ「」パシュッ!
オルオ「お、おいっ、待て!!」
オルオ「……クソッ!」パシュッ!
オルオ(何だ、今の……ひと蹴りで木の幹ごと……)シュンッ シュウウウンッ
オルオ(脚を硬化させた……? 刃が通じないなんてもんじゃねえ……)パシュッ!
オルオ(砲弾が効かなかったって鎧の話も、尾ひれ付きじゃねえってのか…………クソ! 何なんだコイツら……!)ヒュンッ ヒュンッ
エルド「」シュュオオオオッ
女型「」ギロッ
女型「」ヒュッ
エルド「ッ!」ヒュオッ
ペトラ「」パシュッ! シュンッ!
女型「」ゴオッ!
ペトラ「グッ!!」ヒュンッ ヒュッ
オルオ(反応速度が上がった?! いや、そんなはずは……)
オルオ「ペトラ! 退け!!」
エレン「」シュウウウウウ……
オルオ(回復してる……エレンは生きてる……その前に俺達を片付けるつもりか!)
女型「」シュッ シュッシュッ
ペトラ「!」ヒュッ シュンッ シュオッ
オルオ「ペトラ!! 距離を取れッ!!」
オルオ(エレンが回復すれば……)
オルオ(駄目だ……それでもコイツじゃ…………少なくとも連携が取れないかぎり、コッチに勝ち目は……)
オルオ(クソッ! 俺の言い方が不味かった! 次はもっと……)
オルオ(次は……)
オルオ「」
女型「」
エルド「 ……!!」
バキィッ…!!
ペトラ「 !!」
オルオ(……次は)
ペトラ「オルオッ!!」シュンッ
オルオ「!」
ペトラ「エレンは回復してる! 時間を稼ぐ! いい?!」
オルオ「ペトラ……」
ペトラ「オルオ! しっかりして!!」
女型「……」…ズン
エレン「」シュウウウ…
ペトラ「アイツ……エレンを……!」
ペトラ「……オルオ」…ジッ
オルオ「……ペトラ」
ペトラ「……しっかりさせてあげようか? 情けない」ニッ
ペトラ「」パシュッ!
オルオ「?! ペトラ!!」
オルオ「ッ…!!」パシュッ!
オルオ(次は……)
オルオ(次は……)
オルオ(次は……)
オルオ(俺は何回、そうやって……)
女型「」……ガシッ
エレン「」シュウウウ……
女型「……アアアァ」ビキビキビキ ブチブチ…
女型「アア……ァ……」ギチギチ……
ペトラ「」シュンッ……ジャキッ!
ペトラ「」シュッ!!
ガッ!!
ッキイイイイイイ…………ン
ペトラ「…………あ」
女型「」クルッ
ペトラ「」
女型「……」…ズッ
ペトラ「…………オルオ」
女型「」…グオッ!
ペトラ「オルオ気をつけて!! コイツには刃が……!!」
ベキィッ!!
ズシャッ!
ザザザザッ…… ドッ……
オルオ「」…ヒュッ
女型「……」…ギロッ
オルオ「」ジャキッ
オルオ「」シュッッ!
女型「」ビュオッ!
オルオ「……死ね」
バキィッ!
***
オルオ(……どこだ)
オルオ(……どこにいる……俺は)
オルオ「……」
オルオ(馬鹿でけえ、木……森………)
オルオ(……ああ)
オルオ(ついてねえ……二連続で死に損なうなんて……)
オルオ(それか……ちょっとは反応が良くなったのか……死に損なう程度には……)
オルオ(…………情けねえ……)
オルオ「……ぅ」
オルオ「……!」
オルオ「ぐぅ! うううう……!!」
オルオ「ハッ……ハッ…ハッ…………ああぁ……」
オルオ(ハハ…………腹に……刃がぶっ刺さってやがる……)
オルオ(立体機動の、間抜けな死因……ベスト3だ……ハ……よりによって、今なんて……)
オルオ(ついてねえ……死ぬまで、しばらくかかりそうだ……)
オルオ「ハッ……ハッ……」
オルオ「………………ハッ……」
オルオ「…………クソッ……痛え……」
オルオ(…………分かってた)
オルオ(分かってたんだ。本当は)
オルオ(これが現実だって……)
オルオ(でなきゃ、こんなに痛いわけあるか……)
オルオ(アイツに潰されるたび……体中の骨が折れて……砕けて……腹の中が……)
オルオ(それでも……俺は、一瞬だ)
オルオ「……ウウッ! ふっ……ゥグ……」
オルオ「ハッ…ハッ…ハッ……」
オルオ「ハ……」
オルオ「…………エ、ルド」
エルド「」
オルオ「ウウゥ……ウウ……」ググッ
オルオ「ッ……」
オルオ「…………ペトラ……」
ペトラ「」
オルオ「…………ハ、情けねえ、格好しやがって……」
オルオ「ああっ……!」ドサッ
オルオ「ハ……クソ……ハッ……ハッ……」
オルオ「ハ……エルド……ペトラ……」
オルオ「…………エレン」
オルオ(……エレン)グッ
オルオ「…………いねえ」
オルオ「…………ハッ……畜生……」ッド…
オルオ(見えないところで死んでるのか……アイツに食われたのか……)
オルオ(エレン……)
オルオ(エルド……)
オルオ(…………ペトラ)
オルオ(俺が……一人で突っ込んで、さっさとくたばって、死んでる間……)
オルオ(お前らはずっと、ずっと、ずっと、こうやって……)
オルオ(分かってた……分かってたんだ……)
オルオ(俺は、分かってた……)
オルオ(グンタ……エルド……エレン……)
「オルオ」
オルオ(……ハ……とうとう……幻覚か……)
オルオ(…………ああ)
オルオ(…………ペトラ)
「オルオ」
オルオ(俺は……)
「オルオ」
オルオ「……」
オルオ「…………」
「すぐ戻る。待ってろ」
パシュッ!
シュン…… シュウ……
オルオ(……)
オルオ(……?)
オルオ(何だ……今の……)
オルオ「……」
オルオ(……森だ)
オルオ「うぅっ……!」
オルオ「ハッ……ハ……」
オルオ(刃も刺さったまま……まだ、俺は、生きてる……)
オルオ(こうやって、幻に、うなされながら、だらだら死んでくのか……)
オルオ(…………いや。それでいい)
オルオ(次……また、俺が……繰り返したとしても……)
オルオ(次は……二度と……俺は、コイツらを置いてはいかない……)
オルオ(それが……せめてもの…………ルールだ)
オルオ(次は……)
オルオ(次は……必ず……)
***
「……おい。コイツを持て」
「は……はい!」
「本部に向かえ。森の出口で撤退の準備を進めてるはずだ」
「荷馬車を一台よこすように伝えろ」
「……はい」
パシュッ!
シュウウウウウ……
シュンッ
ストッ……
「オルオ」
ドサッ
ビッ……ビリビリ……ビッ……
「刃を固定して腹を縛る」ビリビリ…
「抜くのは帰ってからだ。我慢しろ」パシッ
「」グッ
オルオ「ガッ……!」
オルオ「あああっ…! グギッ……フッ………ヴウウゥ!!」ギリギリ…
オルオ「ウゥッ……ツウウウ……グッ……!」
オルオ「グウウ……フッ……ツッ……」
「もう終わる」シュッ シュッシュッ ギュッ
オルオ「ハッ……ハッ……ハッ……」
オルオ「ハ……」
オルオ「…………兵……長……」
ドサッ
ビッ……ビリビリ……ビッ……
「刃を固定して腹を縛る」ビリビリ…
「抜くのは帰ってからだ。我慢しろ」パシッ
「」グッ
オルオ「ガッ……!」
オルオ「あああっ…! グギッ……フッ………ヴウウゥ!!」ギリギリ…
オルオ「ウゥッ……ツウウウ……グッ……!」
オルオ「グウウ……フッ……ツッ……」
「もう終わる」シュッ シュッシュッ ギュッ
オルオ「ハッ……ハッ……ハッ……」
オルオ「ハ……」
オルオ「…………兵……長……」
リヴァイ「もうすぐ荷馬車が来る。それまで休め」
オルオ「……兵長」
オルオ「………ハ…………」
オルオ「ハッ…………ぶ……じ、で……?」
リヴァイ「……エレンは無事だ。本部に運んだ」
オルオ「…………本……部は」
リヴァイ「エルヴィンが撤退を決めた。今、準備を進めてる」
オルオ「…………ハッ……」
オルオ「……へ」
オルオ「兵、長は……」
リヴァイ「……俺は平気だ」
オルオ「…………ッ……」
オルオ「……ウッ……ウウ……ウウウウッ……!」ヒクッ…
オルオ「ッ、ウウウッ……グッ……ウウウウウウゥ……!!」グス…ズズッ…
リヴァイ「泣くな。休め。楽にしろ」
オルオ「フッ……フッ……フグッ! ツウッ……ウウウゥ……!」グス…グス…
オルオ「…………ハ……ハッ……ツッ……」
オルオ「……」ズズッ…
オルオ「…………兵長、俺……」
オルオ「俺は、てっきり、兵長に何か……」ヒクッ…
オルオ「……グッ……だから、俺が、何とかしねえとって……」グス…ズッ…
オルオ「それで、ハッ、何度も……もう何度も、何度も、何度も、俺は…………」
オルオ「……ヒクッ……ウウウゥ……グゥッ……ツッ……!」
オルオ「俺が……アイツらを……」
リヴァイ「オルオッ!!」
リヴァイ「お前はよくやった」
リヴァイ「お前はよくやった」
リヴァイ「……もうすぐ荷馬車が来る。こんなもんが刺さってるんだ、乗り心地はさぞ快適だろうな」
リヴァイ「今のうちに休んでおけ」
オルオ「…………は…」
オルオ「ッ…!」
オルオ「ゴホッ!! ガッ、ゲヘッ!!」
オルオ「ハッ……ッ、ガハッ! ハッ……ハッ……ハッ……」
リヴァイ「……」スッ…
シュッ
シュル シュルル… シュ
リヴァイ「預かっておく。いいな」
オルオ「……」コクッ…
オルオ「」スゥ…
オルオ(…………これが)
オルオ(これが、現実で)
オルオ(これ"だけ"が現実で)
オルオ(今までの、すべて……俺が今……死に際に見た、幻だったとしても……)
オルオ(…………それでも良い)
オルオ(エレンは守られた……)
オルオ(本部は生きてる……)
オルオ(…………兵長は無事だ)
オルオ(…………良かった)
オルオ(良かった……)
オルオ(…………良かった……)
オルオ(……かった)
オルオ(……)
***
エピソード21
コンティニューシマスカ?
エピソード21
コンティニューシマスカ?
エピソード21
コンティニューシマスカ?
オルオ「……」
エピソード21
コンティニューシマスカ?
オルオ「…………良くはねえだろ」
コンティニュー
オルオ「良いわけがあるか……クソ……」
シマスカ?
オルオ「…………コンティニューだ」
ピッ
オルオ「……」グスッ…
オルオ「ッ……」ゴシゴシ
オルオ「……今度こそ最後だ」
オルオ「もう二度と、ココには来ねえ」
オルオ「……しばらくはな」
→コンティニュー?
オルオ「……次に、来ることがあったとしても」
オルオ「もうコッチは選ばねえ」
オルオ「それがせめてもの、ルールだ」
オルオ「償えるわけじゃない……」
オルオ「ただ、ルールだ」
→コンティニュー?
オルオ「……世話になったな」
→コンティニュー?
エンド
オルオ「コンティニュー」
ピピッ
>>148-149
すみません、嫌なくだりなんで逃げてました
ありがとうございます
失礼、二重投稿
>>166が二重投稿
オルオさんのせいだ……
バイザラウンドスレだと思ったら違った
>>181
聴きました
曲めっちゃかっこいいですね
最後まで書きます
***
エレン「そんな……グンタさん……!」
ペトラ「エレン!!」ガシッ
ペトラ「止まらないで! 進んで!!」
エレン「あ……グンタさん……!!」
オルオ「……」カチャ
プシュウウッ!
シュウウウウウ……
ペトラ「?! 緊急事態の信煙……オルオ?!」
オルオ「エルド!」
エルド「!」
オルオ「馬に戻る時間はねえ! このまま本部に向かうぞ!」
エルド「…ああ!」
エルド「エレン、振り向くな! 進め!」
エレン「い、一体何が……!」
オルオ「……決まってる。女型の中身だ」
エルド「あるいは仲間か……」
エレン「そんな……」
ペトラ「グッ…!」
ペトラ「来るなら来いッ!! 刺し違えてでも倒す!!」
オルオ「落ち着けペトラ! 俺達だけじゃ無理だ!」
ペトラ「は?! オルオ?!」
エルド「おい……来るぞ!」
カッ!
エルド「女型の巨人……!」
ドオオオオオン……!
ドッドッドッドッドッドッ
エレン「そんな……! だって、どうして……!」
ペトラ「エレン! エレンはこのまま……」
オルオ「エルド!!」
エルド「ああ分かってる! エレン……」
オルオ「違う、エルド! 決めろ!」
オルオ「エレンと戦うか! エレンに賭けるか!! 決めろ!!」
エルド「?!」
エレン「は……」
エルド「ッ、駄目だ! エレンの力はリスクが高すぎる!」
オルオ「あの女は知恵を持った人間だ! 俺達だけじゃ時間稼ぎにもならねえ! そしたらエレンはあっという間に独りだぞ!!」
エルド「…!」
ペトラ「オルオッ!!! 怖じ気づいたの?!!!」
オルオ「エレンの力が必要だ!!!」
エルド「……」
エレン「オルオさん……」ヒュウウウウ…
オルオ「……エレン、俺達と戦え」シュウウウ…
オルオ「俺達で戦うんだ。エレン。お前だってあの女ぶっ飛ばしてえだろ」
エレン「……!」
オルオ「ただし項は俺が削ぐッ! 先輩は敬えよ? クソガキ!!」
エレン「……」
エレン「…………は」
エレン「はい…!!」
エレン「やります! やります、俺が! 今度こそ必ず…!!」
オルオ「馬鹿野郎ッ! 俺達4人で戦うんだ!! エルドに従え! 勝手な真似しやがったらぶっ飛ばすぞクソガキ!!」
エレン「はい!!」
ペトラ「……エルド!」
エレン「…………エルドさん……」
エルド「……」シュウウウ…
エルド「…………やれ。エレン」
ペトラ「エルド?!」
エルド「エレン、お前のタイミングでいい。やれ!」
エレン「……!」
エルド「……ペトラ」
ペトラ「……」
ペトラ「………」…コクッ
エルド「」コクッ
オルオ「……」…パシュッ!
オルオ「」シュンッ シュウウウッ
オルオ「」…ジャキッ!
女型「」ドッドッドッドッ…
エルド「」シュウウウッ!
女型「」ヒュッ!
エルド「」ヒュオッ!
オルオ「」ヒュッ!
ペトラ「」ヒュウッ!
ザシュ ザシュ!
女型「……」
エルド「これで1分……」
カッッ!
エルド「ッ?!」
ドオオオオオオオオオッ…!
エルド「グッ…!」シュウンッ
エルド「……」ヒュウウウ…
エルド「……あれが」
ズウン……
エレン「」ドッ……
エレン「…………アァァ……」…ドンッ
エレン「」ドッ
エレン「」ドッ ドッ ドッドッ
エレン「……アアアァ」ドッドッドッドッ!
エレン「」ザアッ!
女型「……!」
エレン「」ビュオッ!!
グシャアッ…!!
女型「」ドシャアッ!
女型「」ザザァッ!
ズウウウン…
女型「」
女型「」ググ…
女型「」グググ…
女型「!」
エレン「」ゴオッ!
女型「」
バキィッ……
エレン「……!!」…ピシッ
ピキピキピキ…
グシャァッ…!!
エレン「!!」
ペトラ「なっ…?!」
エルド「!!」
オルオ「退け! エレン!!」シュンッ
女型「」ヒュッ!
エレン「ッ……!」ダッ!
エレン「……」…ドッ
女型「……」シュウウウ……
エレン「……」シュウウウ……
エルド「」シュンッ… ストッ
ペトラ「」パシ… ット
オルオ「……エレン」パシュッ!
エレン「……」シュウウウウ…
オルオ「鎧の巨人に似た能力だ。本部の罠が効いたってことは、一時的なもんだろう」ボソ
オルオ「今は腕だったが、全身硬化できると考えた方が良い」
女型「」シュウウウ…
オルオ「通常、巨人は走らせ続けるか削ぎ続けるかでガス切れを起こす。コイツはタフだが、例外じゃないはずだ」
エレン「……」シュウウウ…
オルオ「さっきの信煙弾で兵長がこっちに向かってる。時間稼ぎに徹するぞ」
エレン「!」
エレン「……」ギロッ
オルオ「……!」
ペトラ「……」…ゴク
エルド「……エレン」
エレン「……」
エルド「お前がアイツを封じろ。俺達が削ぐ。硬化が一時なら、隙をつけば可能なはずだ」
エレン「……」
エレン「……」…コク
ペトラ「エレン……!」
オルオ「は……ハンジ分隊長なら垂涎もんだな……」
女型「」グ ググ…
エレン「……」ザッ!
ペトラ「」…パシュッ!
ペトラ「」シュンッ シュウン…
エルド「……オルオ」ボソ
エルド「エレンにはアレで良い。だが、本部が無事な保証はないぞ」
オルオ「ああ、分かってる」
オルオ「項は俺が削ぐ」
オルオ「ただ削げるかどうかは半々だ」
エルド「!」
オルオ「しつこく防御してやがるが……項が硬化しない保証はない。覚えとけ」
エルド「…………オルオ。お前……」
オルオ「あ?」
エルド「……いや。行くぞ」パシュッ!
オルオ「……」パシュッ!
オルオ(5分……)
オルオ(短くて5分……おそらく10分……)
オルオ(時間稼ぎには長過ぎる)
女型「」シュウウウ…ウウ…
女型「」バチ!
オルオ(俺が……とる!)
エレン「」ガシィ!
女型「」ミシミシミシ…
女型「」ギギギ…
エレン「ウウウゥ…ウウ…」ブチブチブチ…
エルド「フッ!」ヒュンッ
ペトラ「」シュッ
ザク! ザシュ!
オルオ(削ぐ)
ザンッ!
女型「ウウウゥ…」
女型「」ビュオッ!
エレン「グウッ!」ズザアッ!
オルオ(……退く)ヒュンッ
ペトラ「」ヒュッ
エルド「」シュウウ…
エレン「」ビュオッ!
女型「」バシッ!
エレン「」ザッ!
エレン「」…シュッ!
女型「」ヒュッ ヒュ ヒュッ
女型「!」
オルオ「」シュウンッ!
ザシュ!
ペトラ「」ビュッ
ザク!
女型「」ズ…
エレン「」ヒシュッ
ドゴオッ!
女型「ッ……!」メリメリ…ビキ!
女型「……」ズウウウン…
オルオ(……繰り返す)
エレン「……」ピキキ……シュウウウ……
オルオ(順調だ……エレンも冷静でいる……)
オルオ(が、向こうが上手か……一回マウント取ったが返された……打たせて取るのは無理だな……)
オルオ「!」
女型「……」ユラ…
女型「……」ザッ!
エレン「……!!」
エルド「?!」
ペトラ「ッ…!」
オルオ(! またエレンの動きが……)
オルオ()パシュッ!
女型「」…グッ
エレン「……!」
女型「」グググ…
女型「」ビュオオッ…!
エレン「…………ア」
オルオ「」シュッ!!
オルオ(俺しか知らねえなら……)
オルオ()ビュオッ!
オルオ(俺が示す……!)ジャキッ!
ヒュッ…
……ガチッ!!
バキィッ! イイイイイン……!
女型「!!」ギリッ…!
女型「」グルンッ!
女型「」ブオンッ!
オルオ「」ヒュンッ!
オルオ「」パシュッ! シュウウッ
ペトラ「そんな……項まで……!」
オルオ「怯むな!!!」
エレン「……」
オルオ「……エレン!」シュンッ
オルオ「今は考えるな! 戦え!!」
エレン「……」グッ
女型「……」
ペトラ「オルオ……!」
オルオ「ビビるな!!」パシュッ!
ペトラ「!」
ペトラ「……」…ジャキッ
オルオ「ハ……ハ……」ドッ ドッ ドッ…
オルオ(示した……)ドッ… ドッ…
ペトラ「……」
エルド「……」
オルオ(全員無事だ……)
オルオ(けど、どうなる……)
オルオ(これが最後……)
オルオ(ここから先は、俺は知らない……)ドッ ドッ……
エレン「……」
エレン「……!」ザッ!
女型「……!!」
オルオ「?」
オルオ(…………女型と、同じ……?)
女型「……」
エレン「……」
女型「……」ズン…
女型「……」
女型「」ダッ!
エレン「……!」グググ…
エレン「」シュッ!!
女型「」ヒュオッ!
女型「」トンッ
オルオ(跳……?!)
エレン「!!」
女型「」ヒュオオッ!!
ビシュウッ!!
オルオ「」
エルド「 !」
ペトラ「 !!」
エレン「」
エレン「」……ガクッ
エレン「」ズウウウ……
エレン「」ドシャアアッ…!
オルオ「」
オルオ「……退け! エルド! 退けえっ!!」
エルド「……!」
ペトラ「?!」
オルオ「ペトラ!! 退け! 早くしろ!!」
女型「……」シュウウウ……
オルオ(……クソ!)
女型「……」ズン
オルオ「クソチビ女!! 来い!!」パシュッ!
女型「」
オルオ(来い!)シュウウウン!
オルオ(俺を選べ!)シュン シュウウウウン!
女型「……」ギロッ!
オルオ(そうだ……)シュン…
オルオ(それで……俺は……)
女型「」ズンッ ズンッ ズンッ
オルオ(俺は……)
ペトラ「」ヒュッ!
ザクッ!!
女型「?!」ガクッ…!
女型「」ズウウン…
ペトラ「」シュウウウ…
オルオ(片足……ひとまず30秒……!)
オルオ「」コクッ
ペトラ「」ギロッ
オルオ(ハ……女型より怖えな……)
エルド「……」コクッ
オルオ「」コクッ
オルオ(言わなくても、連携は取れる)
オルオ(……二人とも冷静だ。最初から、ずっと)
オルオ(俺は、もう……二度と)
オルオ「」ジャキッ!
女型「アァァ……」シュウウウ……
女型「」ズシン…
女型「」……クルッ
オルオ「!」
エレン「」シュウウウウウ……
女型「」ズン ズン ズン
オルオ(エレンに……!)パシュッ!
オルオ「ッ、クソチビ女!! テメェの相手はコッチだ!!」
エレン「」シュウウウ……
女型「」ガシッ
女型「……アァァ」ブチブチブチ……
女型「アアアア……」ギギギ……
女型「……」ギイイ……
女型「」チラッ…
オルオ「」
オルオ(…………笑……?)
オルオ「……グッ!!」
オルオ(ざけやがって……!)シュウンッ
オルオ「」ジャキッ!
女型「アアアア……」
エレン「……」
エレン「……ア」
女型「」ガブッ!
ペトラ「ッ…!!」ジャキッ!
エルド「」ジャキッ!
オルオ「」ジャキッ!
ザシュ! ザシュザシュ!
女型「」グブブ……ミチミチ……
エレン「」ブチブチ……ピキ……
オルオ(無視しやがって……)
オルオ(手の甲……腱……同時に削げば、片方は……!)
ペトラ「」ヒュッ!
オルオ「」ヒュッ!
……ギイイイイインッ!
オルオ(クソ! 腱が……!!)
女型「」……ブチブチブチィ!!
エレン「……」
ペトラ「エレン……!」シュンッ!
女型「……」
女型「」ヒュッ
ペトラ「」
オルオ「 」
オルオ「ペトラッ…!!」
ビュッ!!
オルオ「」
オルオ「 」
ビュオオッ!!
ザザザザザザザザザ! ザンッ!!
女型「?!」
エレン「」スッ…
エレン「」ズウウウン……
「」パシュッ!
「」ヒュオッ!!
女型「……!」
「」ゴオッ!
ザシュ! ビュウッ!
「フンッ……!!」ヒュッ
ドスッ ズブッ!!
女型「ッ…!!」シュウウウ……
シュンッ… ストッ
オルオ「……」
「……目を潰すなら刃を残せ。回復が長引く」
女型「」ズズッ……グチャ……
「もっとも猿並みでも知能があれば、ああやって引き抜かれちまうがな……」
「」シャキッ シャキン
オルオ「………そ」
オルオ「……ど……うして……」
オルオ「まだ……そんな……」
「……信煙が見えた」
リヴァイ「お前が教えたんだ。オルオ」
オルオ「」
ペトラ「兵長!!」
リヴァイ「エレンを回収しろ! 本部に向かえ!!」
リヴァイ「……」
女型「……」シュウウウ…
リヴァイ「……オルオ」
オルオ「……はい」
リヴァイ「エレンは、自分で巨人化したのか」
オルオ「は……」
オルオ「ああ、いえ……俺が、焚き付けました……エルドも許可を……」
リヴァイ「……そうか」
オルオ「?」
リヴァイ「……勝手は俺だけか」
リヴァイ「」ヒュオッ!!
女型「!」グッ…!
リヴァイ「フッ……!」パシッ!
ビュン!!
女型「!!」
ザザザザザ!! ザンッ! ザシュザシュザシュ!
女型「……!」ヒュッ!
リヴァイ「」ヒュオッ!!
リヴァイ「」シュシュシュシュシュンッ!
リヴァイ「」シュオッ!
ザクザクザクザク! ザクッ! ザシュ! ビュッ!!
エルド「」ストッ!
ペトラ「」トッ!
ザンッ!
オルオ「」
ザザザザザ! ヒュンッ! ザシュ!
オルオ「」
オルオ(……)
オルオ(…………何だ……これ)
オルオ(俺は……幻を見てるのか?)
オルオ(俺は……)
エレン「」ジュウウウ……
エルド「ひどい蒸気だ……」
ペトラ「オルオ! 手伝ってよ!」
オルオ「!」
オルオ「あ、ああ……」パシュッ!
オルオ「」シュウウウ……
リヴァイ「」ザシュ!ザクザクザク!
ガチッ!
キイイイイイン!!
リヴァイ「!」
女型「」シュウッ!!
リヴァイ「」グルンッ!
リヴァイ「」クル… ヒュッッ!
ズバッ!!
ペトラ「一体化しかけてるの。引き抜くの手伝って」
エルド「俺が肉を切っていく。なるべく傷つけないようにな」
オルオ「……」ストッ
ペトラ「オルオ早く! シャキッとして!!」ググッ
オルオ「あ、あああ……」…ガシッ
ペトラ「」ググ グググッ……
エレン「……」ブチブチ
ヒュンッ! ヒュンッヒュンッ! ザク!
エレン「……」
エレン「っ……」グググッ……ザク……
エレン「……」
エレン「…………ぁ」
ザクッ!!!
ペトラ「?!」
エルド「は……」
エレン「……」
エレン「……」
エレン「…………ぁ……」
リヴァイ「」シュウウウウウウ……
女型「」シュウウウ……
「」ズズッ……
「……」ズズズズッ…
エレン「…………あ」
エレン「ア…………」
***
「団長」
エルヴィン「……」
「積み込み完了しました。行軍可能です」
エルヴィン「ご苦労」
エルヴィン「これよりカラネスに帰還する」
エルヴィン「……」
エルヴィン「ご苦労だった」
エルヴィン「リヴァイ」
リヴァイ「……」
リヴァイ「労いなら俺の部下に言え。あのデカブツを無事に持ち帰ってからな」
エルヴィン「……ああ」
リヴァイ「しっかし……余計な荷物増やしやがって……」ドカッ
ハンジ「やめなよリヴァイ。丁重に扱ってよ。これからありとあらゆる手で調べ尽くして、兵団に貢献してもらわないといけないんだから……」
リヴァイ「楽しそうで何よりだ。クソメガネ……」
エルド「……」
ペトラ「……エルド」
エルド「」
エルド「……積み込みは終わった」
ペトラ「……」
ペトラ「まだ片道が残ってる」
エルド「……」
エルド「……ああ」
「総員帰還!! 前進せよ!!」
***
ドッドッドッドッドッドッ……
オルオ「……」チラッ…
リヴァイ「……」ドッドッドッドッ…
エルド「……強いな」
オルオ「……」
エルド「あの人は。分かってたつもりだったが……」
オルオ「……ああ」
エルド「……オルオ。お前は冷静だった」
エルド「あの場の誰よりも。だから俺も頭が冷やせた」
オルオ「……」
エルド「お前は誇って良い」
オルオ「……」
オルオ「…………俺は……」
「待って下さい……!!」
オルオ「!」
「遺体を回収すべきです!! イヴァンはすぐそこにいるんだ!!」
エルド「……見ない顔だな。新兵か……」
「お願いです! エルヴィン団長!!」
エルヴィン「できない。巨人を呼ぶことになる」
リヴァイ「……」
「倒せばいい!! アイツとは同郷なんです!! 置いて行けません!!」
リヴァイ「……遺体があろうとなかろうと、死亡には変わりない。兵団を危険に晒してまで回収はできん」
「ッ…?!!」
エルヴィン「……撤退は決定事項だ。すぐに出発する。馬に戻れ」
「…………あ……」
「あなた方には人としての感情がないんですか……!!」
ペトラ「……!!」ギロッ!
エルド「やめろ。ペトラ」
ペトラ「……」ギリギリギリ……
ペトラ「……分かってる!」
オルオ「……」
***
ドドドドドドドドドドドド……
オルオ「……」
オルオ「……」チラッ
「」
オルオ「……」
オルオ(…………グンタ)
グンタ「」
オルオ(……どうして)
オルオ(どうして……お前は助けられなかったのか……なんて。言うつもりはねえ……)
ドドドドドドドド……
オルオ(……ただ)
オルオ(もし……グンタ)
オルオ(もし、仮に……お前が、今。あの、ふざけた繰り返しの中で、今も戦い続けてるんだとしたら……)
グンタ「」
オルオ(どうか、俺達を頼む)
オルオ(頼んだぜ……グンタ)
プシュウウウウウゥ…ッ!
オルオ「?!」
「接近!! 巨人接近!!」
オルオ「……!」
エルド「あれは……さっきの新兵か……?!」
ペトラ「あいつ……!!」
「」ドシ ドシ ドシ ドシ
リヴァイ「……」
リヴァイ「……おい!」
ミカサ「?!」
リヴァイ「コイツを見ておけ」
ミカサ「……!」
エレン「……」スゥ…
ミカサ「」ドッドッドッドッドッドッ……
ミカサ「ハイッ!」
リヴァイ「……」
エルド「」
ペトラ「」
オルオ「」
リヴァイ「……」
リヴァイ「行くぞ!!」
ディータ「うわあああああ…!!」
「」ワシッ……ミシミシミシ……
ディータ「あああああああ…!!」
ヒュオッ!!
ザシュザシュザシュ!
ズウウウン…
ディータ「ぁ……ぁぁ……」ズル…
「」シュウウウ……
ディータ「ぁ……」
リヴァイ「……」シュトッ
ディータ「へ……兵長……」
ディータ「自分は……」
リヴァイ「早くイヴァンを連れて行け!!」
ディータ「!」
ディータ「……は」
ディータ「はい……!」
ペトラ「兵長! さらに2体接近!!」
リヴァイ「俺がやる! 引き付けろ!!」
ペトラ「ハッ!!」
ドドドドドドドド…
「……」ドッドッドッドッ
「……」ズンッズンッズンッズンッズンッ
リヴァイ「……」ドッドッドッドッドッ……
リヴァイ「」パシュッ!
ヒュンヒュンヒュンヒュンッ! バシュッ! ヒュウンッ!
「」グオン…
「」ズウン……
リヴァイ「」シュンシュンシュンシュン
リヴァイ「」シュンッ…
リヴァイ「」シャッ!
ザシュ!!
ザザザザザザザザザ
ザンッ!!
コニー「……なぁ」
コニー「何か、向こうの巨人の上を、光る車輪みたいなのが走り回ってんだが……俺の目が悪いんじゃないよな……?」
ジャン「見るなコニー……俺達には早すぎる光景だ……」
アルミン「平地の不利点をものともしていない……というか何かもうそんな次元じゃない……」
アルミン「あれがリヴァイ兵長……そして……」
ドドドドドドドド……
ハンジ「ちょっと! エルヴィーン!」ドッドッドッドッ
ハンジ「リヴァイの班が巨人に向かって行っちゃったけど……?!」
エルヴィン「後衛は」
ハンジ「後方一班が向かってる!」
エルヴィン「エレンはどうしている」
ハンジ「? えーっと……あっ! あのコが見てるよ! エレンの幼なじみの美人なコ! すげーガン見してる!!」
エルヴィン「……状況を見てお前も援護に向かえ」
ハンジ「了解!」
エルヴィン「……」
エルヴィン「……今回の戦果は」
エルヴィン「この5年間……いや」
エルヴィン「おそらく、この100年で、最大級の収穫だ」
エルヴィン「失うわけにはいかない……巨人に追いつかれようと、行軍の速度は上げられない……」
エルヴィン「特別作戦班に期待しよう」
「」ズシ ズシ ズシ ズシ
ペトラ「」…パシュッ!
ペトラ「」シュウウウン!
ペトラ「ハッ!!」ザシュ!
「」グラッ…
エルド「」ドッドッドッドッドッドッ……
エルド「」パシュッ!
エルド「フッ…!!」シュンッ
ザクッ!
「」ズウン…
ヒュッ!
「」グオン…
ヒュオッ! シュンッ!
シュンッシュンッシュンッシュンッシュンッ!
シュンッ!
オルオ「遅えよ、デカブツ」
ザンッ!
***
シュンッ…
パシュッ!
シュウンッ……
(もっと速く)
(最短のルート……最短のアプローチ……)
(最速の一撃!!)
ザシュ! ザシュザシュ! ザシュ!
シュンッ……
…ストッ
「…………フーッ……」
***
バシャッ
バシャバシャ…ギュウウウ…
パンッ!
ペトラ「ちょっとオルオ!」
ペトラ「身体拭くなら井戸から離れて。向こうの水溜め場でやって」
オルオ「……朝から挨拶だな。ペトラ」
ペトラ「もう訓練?」
オルオ「俺の研鑽を讃えろよ……」ゴシゴシ…
ペトラ「単なる訓練馬鹿じゃない……」
オルオ「馬鹿。訓練しねえ方が馬鹿だろーが。馬鹿。バーカ」
ペトラ「うるさいなあ……適度ってもんがあるの。忍耐とオーバーワークは違う」
オルオ「女房気取りも大概にしろよ? ペトラ……」
オルオ「……」
オルオ「俺は……」
オルオ「俺は弱い」
ペトラ「」
オルオ「死ぬほど弱い。話にならねえ」
オルオ「今度のことで、思い知った」
オルオ「あの人みたいには、なれねえ」
ペトラ「……」
オルオ「……それでも。やることは、やるしかねえだろ。俺達は……」
ペトラ「……」
ペトラ「…………でも、いつかはなるんでしょ?」
オルオ「」
ペトラ「兵長みたいに。強く」
オルオ「……」
オルオ「……ああ」
ペトラ「……」…フッ
ペトラ「フフ…………なんだ」
ペトラ「アレつけてないから。てっきり、物真似やめてくれたのかと思った」
オルオ「? アレって何だよ」
ペトラ「何って……」
ドドドドドド……
ペトラ「……?」
オルオ「……早馬?」
ペトラ「伝令かな……何だろ」
ドドドドドドドド
ザザァ!
ドッ!
「ハァ……ハァ……」
「リ、リヴァイ兵長はッ?!!」
ペトラ「案内します。一体何が?」
「ハッ……ハァ……」
「巨人だ……!」
ペトラ「は」
「ローゼ内に巨人が出現した…!! 有り得ないことだが……」
「ローゼが破られたかも知れない……!!」
ペトラ「」
オルオ「」
オルオ「」
オルオ「……」
オルオ(……ああ)
1日か、2日か。
ひと月か、ふた月か。
一年か二年か。
結局は、少しその日が延びただけだ。
この仕事を続けるかぎり、死線は免れない。
戦って生きる。
戦って生きる。
戦って生きる。
その繰り返しだ。
最後の最後まで。
オルオ「……コンティニュー」
ペトラ「オルオ! ブツブツ言ってないで支度して!!」
オルオ「るせえな……」
リヴァイ「……」
リヴァイ「オルオ」
オルオ「ハ、ハイッ! すみません!! 今すぐ……」
リヴァイ「待て」スタスタ
リヴァイ「……」ゴソゴソ
シュル… シュルル…
リヴァイ「」スッ…
リヴァイ「返しておく」
オルオ「は……」
オルオ「……」
オルオ「……」シュル…
オルオ「……………………は?」
ピピッ
以上
>>215の「猿並み」は「獣並み」に訂正します…
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