美里「い、行きますよぉ」
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http://i.imgur.com/AScG3Ct.jpg
P「うん」
美里「……」プルプル
美里「…あーんやっぱり私には無理ですぅ!」コト
P「なんでだよ」
*「フツウの日常」とか「飛んで来た」とかいう、
固定のメンバーのいる、一応シリーズです
*読んだことのない人も、よかったら
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美里「ほ、包丁が重いんですぅ」
P「それプラスチック製だけどね?」
美里「ふえーん」
P(ふえーんて)
ガチャ
「??」
柚「おーケーキだー」
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P「お、柚か。お疲れ様。レッスンに行ってたのか?」
柚「うんっ。バドミントンのねー」ヘヘー
P「そんなレッスンを用意した覚えはねーよ」ピコ
柚「あいたっ」
柚「た、叩くことないじゃーん」
P「つい」
柚「ついで叩かれるなんて心外だぞー」
P「ほら。柚の頭は叩き易いし」
柚「そ、そう?なんだか照れるなーへへー」テヘテヘ
P(なんか納得してくれた)
美里「うー。柚ちゃん助けてぇ」プルプル
柚「?…あー……美里サン、とりあえず包丁おろそっか」
美里「ふええ」
P「ふええじゃねえよ」
美里「助けてくださいプロデューサーさぁん」クルッ
P「うおおプラスチックとはいえ包丁を振り回さないで!?」サッ
美里「ふええ……苺おいしいですぅ…」パク
P(泣きながら苺を食べてる姿はちょっとシュールだな)
柚「あのケーキはどうしたの?」
P「美里が仕事先でもらったんだと。……詳しくは聞いてないけど。考えてみると、事務所に戻って来たときからちょっと様子はおかしかったんだよな」
柚「ほうほう」
都「詳しく聞かせて頂きましょうか!」
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P「うおう。びっくりした」
都「えへへ。事件あるところに探偵アイドル都ありですよ!」パッ
P(むしろこのままだと、これから事件が起きそうなんだけどな)チラ
美里「私にはケーキを切るなんてぇ……むーりぃーですぅ…」グスグス
ブンブン
P(酔っ払いか)アブネエナ
都「それで…ええと」コホン
都「美里さんの様子がおかしかった、というのは具体的にどのような様子だったのでしょう」
P「そうだな…。こう、足取りが覚束なくて。俺も慌ててケーキを受け取ったんだけどな」
都「ふむふむ」メモメモ
柚「おおー…都チャン、名探偵っぽいカモ!」
都「ふふふ。ぽいではなく名探偵ですよ♪」フフーン
P(微笑ましいな)
P「あとは……そうだな。いまよりろれつが回っていなくて、顔も赤くて――…ん?」
都「なるほど。よく覚えていらっしゃいます、さすがプロデューサーさんです。どんなに細かい情報でもなにが手掛かりになるかは分かりませんからね」カキカキ
柚「ほあー」
P「……」
都「?」
都「どうかしましたか?プロデューサーさん」
P「ああ、いや…」
P(もしかして、美里は本当にただ酔っ払ってるだけなんじゃ――)チラ
美里「……うー……もっとたくさんレッスンして、私、頑張ってケーキを切れるようになりますぅ…」ムニャ…
楓「うん。私も付き合うから、一緒に頑張ろ?」ナデナデ
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美里「…楓さぁーん……ありがとうございますぅ……」エヘヘ…
P「なにを頑張るんだよ」
楓「?」ハテ
P(しまった。思わず口汚いつっこみを入れてしまった)ムグ
楓「プロデューサーさん。どうもこんばんは」
P「こんばんは」
楓「ふふ。ケーキにはシャンパンですかねー」ゴト
P「やっぱり犯人は楓さんですか」ペチ
楓「ふに」
都「?…おや…プロデューサーさんが、それもあっさり犯人を見つけてしまうとは…」フム
都「ま、ときには助手が答えを導くストーリーがあっても悪くないかもしれませんね。それでこそ名探偵のいつものすごさにも箔がつくというものです!」
P「だれが助手だい」
柚「へへーっ。Pサンはアタシたちを輝かせてくれる助手(プロデューサー)だよっ」
P「不意打ちだなあ」ナデナデ
柚「いつも思ってるよー♪」ムフー
P「ありがとな」
楓「…」イタイ…
楓「むう……」サスサス
楓「違いますよ。ほら、まだこれは開けていないですし」ポンポン
P「え?…あ…本当だ」
楓「プロデューサーさんはいじわるです。私だって見境なくお酒を飲んだりはしません」プクー
P「あ、いや…す、すいません。つい」
柚「Pサンはついついさんだね!」
都「表現はともかくなかなか鋭い指摘では」ボソ
P(返す言葉もない)スイマセン…
P「あれ?しかしそうなると」
美里「…………んむぅ…」zz…
P「…べつに美里は、お酒に酔っていたわけじゃないってことか?」
都「おおっ。この、一度欺かれる感じは実に推理小説っぽいですね!」ワハー
P「それでいいのか名探偵」
都「アイドル探偵ですので♪」
P「それはべつに免罪符ではないからな」
楓「うーん。でも美里ちゃん、ほんのりお酒の香りがしますよ?くんくん」
P(犬ですか)
楓「お酒を飲んだのは本当じゃないかな」
都「むむぅ……。このヤマ、当初の想定以上に裏のある事件のようですねぇ……」
P「大げさな」
柚「迷宮入りだね!」
P「柚は諦めが早いなあ」
楓「どこかでお食事をして来たんでしょうか」
P「戻って来てからお酒の匂いがするってことは、たぶんそうでしょうね」
P「ただ、美里はまだ二十歳ですし、夕食で進んでお酒を飲むとは――」
都「ちょっと想像し辛いですね」
P「うん。…ああ……そっか。しかも仕事帰りで、ケーキって手土産があるってことはたぶん――」
ガチャ
パタパタ
柚「ン?」
「ぷろりゅーさ!」
P「?」
ダキッ
P「――…!??!?」
楓「!」
都「おお?」
柚「おおー!?」
比奈「うえへへ。仕事おわたーっスよー比奈つかれたーっス」スリスリ
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P「な、ば、おい比奈っ……てか酒くさ!?なんだお前!」ググ…
比奈「そらーおさけ飲んで来たんで。でも女の子にそんなこと言っちゃだめっスよーもぉー」ムニムニ
P「にゅ…ちょ、頬を突くな、あと離れろこら」
楓「……」ジト
都「探偵の出番はここまでですね。あとは警察に」ピポパー
P「ちょっ俺なにもやってな」
柚「比奈サンいいなー」
P「よくねえよ!このっ…」グイグイ
比奈「♪」スリスリ
ガゴンッ
・・・・・
比奈「……ぉぉ…」シュウウウウ…
P「ったく。お酒はほどほどに。食事に誘われたって言っても、無理に酒を進めて来るような人たちじゃないだろ?」
比奈「仰る通りっス」テヘ
美里「カクテルがおいしかったんですぅ」ネー
比奈「でしたねー」
P「反省してないみたいだな」スッ
比奈「し、してるっス!ものーすごく!」
美里「は、はいぃ!あ、あの、だからピコピコハンマーはしまってくださぁい!」
P「……、いいか。二十歳だからお酒を飲んでいいってのは、」
P「はめを外してもいいって意味じゃないぞ。分かってるな?」
比奈「……、はいっス」
美里「…ごめんなさい」
P「…」ハア
P「べつにいいよ。次からは気をつけるようにな」
美里「はぁい♪」
比奈「プロデューサーは優しいっスねー」
P「……調子のいいことで」
比奈(そんなことないっスよー。ねえ?)コソ
美里(うん。次からは本当に気をつけよー。こんなに優しいプロデューサー、困らせたくないもんねぇ♪)
比奈(でスねー)
P「…………」ハア…
P「よし。じゃあ酔っ払いはさっさと送って帰るか。階段、足元に気をつけてな」
比奈「はーい」
柚「二人ともーまた明日ー」フリフリ
美里「うん。また明日」ニコ
楓「気をつけてね」
都「私もついでに乗せてもらっていいですか?今日の推理ドラマは見逃せませんので!」フンス
P「了解」クス
P「じゃあ二人はまたあとで」
柚「はーい♪」
楓「はい」
・・・・・
ガチャ
P「戻りましたー…?」
P「あれ…だれもいない。…これ書き置きか」ピラ
『比奈サンが抱き着いた分アタシもするからね!おぼえとけー!』柚
『同上』楓
P(たった一言に鬼気迫る想いを感じる!)ヒィィィ…
P「…明日、根に持たれないうちになんとかしよう…」ハア…
P「しかし分かっていてアイドルと抱き着くのもどうなんだ…。いやでもやってやらないとまたメンタル面に悪影響が…」ブツブツ…
P「?」ウラニモ…
『追伸』
『ケーキはきれいに切れたよ!アタシたちのもとっといてよ!』
『甘いものを食べて、残りのお仕事がんばってください』
P「…」
P「…はい、頑張ります」
P「よし!働くかー」
・・・・おしまい
☆おまけ
翌日
柚「ここで会ったがヒャクネンメー!」ガオー
仁奈「でごぜーますよ!」ガオー
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P「…」
楓「が、…がおー//」
P「…、か、楓さん、その衣裳は……まさか美優さんに」
楓「か、借りちゃいました。…どうですか?」
P(言うまでもないというかその目のやり場に困るというかただいつもの楓さんとイメージが違ってだからこそというか)グルグル
柚「がおー。Pサン食べちゃうぞー♪」
仁奈「具体的にいうと抱き着いちゃうでごぜーますー♪」
P「具体的に言っちゃだめだ」タタッ
柚「あっどーして逃げるの!昨日約束したじゃん!」タタッ
P「抱き着かれてたまるか!俺はまだ捕まりたくはないんだよ!あと約束した覚えもない!」
仁奈「楓おねーさん!一緒に追いかけるですよ!」
楓「うん。ライオンさんの気持ちになるですよー…。これできっと追いつけるかな…がおー」パタパタ
P(可愛いんだよくそ!)
比奈「鼻の下」フン
美里「伸びまくりですねぇ」クス
P「お前らのせいだよ!」
以上です。比奈さんデレすぎです
深夜ですがお読み頂いた方ありがとうございます。楽しかったです
ちな美優さん
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