留美「もう結婚なんてどうでもいい」 (10)
初めてssを書くのでこまけぇことは気にしない方向で頼みたいです。一応書き溜め有り。短いからすぐ終わる予定。
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和久井家
留美「結婚なんてどうでもいい」
美優「……そうですね」ボケー
楓「もう飲む気もダジャレを言う気もおきないです」ボケー
三人「……はぁ」
留美「まさかPさんが鬼だ、悪魔だと罵っていたちひろをいきなり天使だ、女神だと言い出してそのまま結婚するとは思わなかったわ」
美優「素直にPさんの幸せを喜びたいところですけど」
留美「私たちとしてはいろんな都合でそういうわけにもいかないのよね」
楓「今まで貯めてた有給を全部使って休んでるらしいですし」
美優「ラブラブですもんね。事務所に来てもノロケ話を聞かされるだけの日々」
留美「私はまだ完全に信じてはいないわ」
美優「無駄ですって。あんなに毎日誰彼構わずちひろさんの話しばかりじゃないですか」
楓「私なんて昨日、ちひろさんから一緒にお風呂に入ったって聞きました。いいですよねぇ」
美優「それなら私も。一昨日にデートしたって」
留美「……でもおかしいと思わない?」
楓「何がですか? 食べ物とお酒が目の前にあるのに誰も飲み食いしていない最後の晩餐的なこの状況がですか?」
留美「違うわ。Pくんとちひろの結婚のことよ」
美優「え? どこか変なところがありましたか?」
留美「だって、ちひろが結婚を皆に発表する前日までPくんは彼女を罵ってたのよ? それが一日で好感度が振り切れるほど好かれるなんてことは有り得ない。いや、あってはいけないわ。それに私達はPくん本人からちひろと結婚したなんて一言も聞いてない」
美優「……確かに」
楓「そうですね」
留美「絶対に何か裏があるわ」
留美「いや、無くてはいけないわ」
楓「でも疑いすぎじゃないですか?」
美優「そうですよ。いくらなんでも疑いすぎです。お二人は同棲してるんですよ?」
楓「あぁ、確かにプロデューサーさん、同棲してるとは言ってましたよね」
留美「それよ! Pくんから私達は同棲してるっていう言葉しか聞いてない。まだ結婚式も開いてないし入籍したがどうかも怪しい」
美優「(だんだん留美さんの本音が出てきた)」
楓「(これはめんどくさそうな予感)」
留美「二人は真実の愛で結ばれていない! 私は必ずあの悪魔からPを救い出してみせる!」グッ
楓「(私達って言われたらどうしようかと)」
美優「(なんだか完全にちひろさんが悪い人みたいになってる)」
留美「っていうかそもそも魔王ちひろと結婚するなんておかしいでしょ。結婚するならもちろん……」
三人「私でしょ」
三人「……」
美優「そ、そろそろご飯食べてお開きにしませんか?」
楓「そうですね。この話はいろいろ都合が悪いのでまた今度にしますよ」
留美「どう考えても私がお嫁さんであるべきでしょ」ブツブツ
楓「ほら、留美さん。ぶつぶつ言ってないで食べてください」
美優「お酒で全部忘れてくれれば……」
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