P「凛!!プロレスするぞ!!!!」 (76)
凛「プロレス…?」
P「うむ!!」
凛「いままでお世話になりました」
P「ちょっ!ちょっと待て!?」
凛「なんなんですか、もう…私、プロレスなんてやらないから」
P「いや、違うんだ!!生身でやるんじゃない!!ゲーム!!ゲームなんだ!!!!」
凛「ゲーム…?」
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ちひろ「実はねー、マトリックスでネオとモーフィアスの特訓シーンあったでしょ。アレにそっくりなシステムを晶葉ちゃんが作ったのよ」
凛「で?」
P「それを使って何か番組を作るって話になったんだけど、せっかくだし生身じゃ実現が難しいスポーツをやろうってなったんだ」
凛「それでプロレスなの?」
P「ああ」
凛「他に無かったの?野球とかサッk」
P「無い」
凛「それにプロレスよりも総合格t」
P「無い」
凛「…」
P「無い」
凛「長い間お世話に…」
P「待って!!凛ちゃん待って!!それにもう社長にゴーサインもらってるんだよ!!」
ちひろ「試合をネットで中継するから、みんなの知名度も上がるし、そしたら事務所にお金も転がり込んでくるしで、いい事ずくめですよ?」
凛「はぁ…」
タッタッタッタッ…ガチャ、ズバーン!!!!
未央「おっはよーございまーす!!って…アレ?修羅場ですか?」
卯月「…ハァ…ハァ…未央ちゃん待ってよぉ…って、あれ?プロデューサーさん…もしかして修羅場でした?」
凛「あんた達ねぇ…」
ちひろ「あら、二人ともいいところに来たわね」
P「おう、そうだ!二人にも関係してるビッグな話だ!!」
未央&卯月「?」
10分後
卯月「はぁ…私達がプロレス…」
未央「でも、マトリックスのアレってたしか本人の実力みたいなのも反映されませんでしたっけ?私達素人ですよ?」
凛「そうだよね、例えゲーム内でも現実と同じように動けたとしても、そんな素人の試合誰が見るの?」
P「それは問題ない。仮想現実でのお前達に現実のプロレスラーのデータを反映させるんだ」
ちひろ「簡単に言うとプロレスラーの技や技術が、まるで自分で得たものかのように自然に出せるというわけ」
未央「なんかソレ怖いなぁ…」
凛「プロデューサー、それに参加するのはあたし達だけ?」
P「いや、他にもいる。さすがに全員では無いにしろ、20人くらいは参加してもらうのかな」
卯月「でも私、凛ちゃん達と戦うなんてできないですよ〜…」
P「そっちも問題無い」
凛「どうして?」
P「その罪悪感もこっちの操作で薄れさせるから」
未央「晶葉ちゃん…ペンタゴンとか絡んでないですよね…?」
P「いや、絡んでんのはバン○ムだ」
未央「○ンナムさんマジパネェ!?」
P「さて、それじゃあみんなに自分のモデルになるプロレスラーを選んでもらわなきゃな」
卯月「そんな事言われても私達わからないですよ…」
P「そういうと思ってな」ドサッ
凛&卯月&未央「「「え」」」
P「放送まで期間があるからこの中から選べ」
凛「この中って何冊あるのよ…」
P「ちなみに倉庫にダンボールいっぱいのDVDもある」
未央「うへぇ…」
P「まぁ、もしどうしてもって言うなら俺が選んでやってもいいが…怨むなよ?」
卯月「うわっ、プロデューサーさんが悪い顔してる」
凛「外人さんばっかりだね」
P「おう、WWE派なんだ」
凛「金髪の方が好きなの?」
P「へ?いや、そんな事無いけど」
凛「ふーん…」
ちひろ「ふふ、じゃあ私他の子にも声かけてきますねww」
未央「あー…ちひろさんの顔が嬉しそうだ…」
期待してますっ☆
しかしIDが、なかなかいいな!
〜数ヶ月後〜
バン○ム社内大会議室
晶葉「あー、みんな来てるかー?」
一同「「「「はーい」」」」
拓海「しっかし随分集めたなぁ、オイ」
P「まぁ観客役とかもいるとは言え、うちの事務所のアイドル半分以上いるし」
拓海「暇だな」
P「会社の命運がかかってるんだ、それくらい気合が入ってる証拠だ(震え声)」
幸子「まっ、どっちにしても一番は僕ですけどね!」
麗奈「あ゛ぁ゛っ!!?レイナ様が一番に決まってんだろ!?」
幸子「やれやれ、弱い犬はよく吠えますねぇ」
麗奈「んだとコラァー!!!!!!」
卯月「晶葉ちゃん…このベッド硬くない…?」
晶葉「文句を言わないでくれ、予算なんてとうの昔に足が出てるし、普通の睡眠と違うから寝辛さが直接影響することもない」
卯月「えー…」
晶葉「はぁ…じゃあ島村君、この機材と部屋中に張り巡らせたケーブル。全部外に出してくれるかな?そしたらフカフカのベッドも検討しよう」
卯月「ぐすんっ…すいません…」
周子「しっかしよくオッケーしたね、凛」
凛「うん、私実況席でいいって言われたから」
周子「はぁ!?何ソレずるくない!!??」
凛「そんな事言われてもプロデューサーが…」
莉嘉「楽しみだねっ!お姉ちゃん!!」
美嘉「はぁ…気が乗らないなぁ…」
莉嘉「カッコ良くできたらP君からご褒美があるかもよお〜?wwwwww」
美嘉「…///////はっ!?莉嘉ぁ!!!!!!!」
夏樹「恵磨さんさぁ…」
恵磨「ん?」
夏樹「マジ違和感ねぇっすね」
恵磨「言うな」
ちひろ「はーい!!みなさーんちゅーもーく!!」
P「こほんっ…みんな、分かっていると思うが今回の番組は我がプロダクションの命運をかけた一大プロジェクトだ。正直コレでこけたらヤバイ。だが、気負うな。ビビるな。お前達はお前達が考えうるベストを尽くせ。なぁに安心しろ、首が飛ぶのは俺だけだ。」
あやめ「プロデューサー殿…その潔さ…真の侍でござるな」
早苗「自分の趣味でプロレスやらせようとしてる癖にねぇ〜ww」
P「うるさいよっ!!」
ちひろ「はいはいっ、みなさーんっ!!決められたベッドに横になってくださーい」
晶葉「みんなベッドに備え付けられてるヘッドセットを装着してくれ。それがみんなの脳とコンピューターを繋ぐ生命線だから説明書通りつけてくれよ」
ワイワイガヤガヤ…
晶葉「みんなー付けたかー?付けたなー?行くぞー?行っちゃうからなー?」
P「凛、ちゃんと付けれたかー?」
凛「うん、いいよ」
P「よし、やってくれ」
晶葉「よし、行くぞー…3.2.1…ぽちっと」
…
……
ワァァ……ワアァァァ……
凛「ん…んん……」ぱちっ
ワアアァァァァァァァァァァッ!!!!
凛「えっ?」
ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッ!!!!!!!!!!!!!
凛「こ…これって…どんだけデカイ会場設定したのよ…」
P「お、起きたか凛」
凛「プロデューサーさん…ちょっとコレやり過ぎじゃない…?」
P「そんな事はないぞ。お前達の戦う姿を観るために課金してくれた人たちの数に合わせて会場が多きくなるように設定したからな、それだけ今回の放送が期待されてるって事だ。」
凛「そうなの?」
P「ちなみに最低ランクだと体育館にリング設置しただけって感じだった。」
凛「じゃあ…とりあえず、良かったのかな」
P「よし!それじゃあ凛、実況席行くぞ!!」
凛「うん」
奈々「さぁ、いよいよ始まりました!!ネットの海に浮かぶ巌流島、様々な思いが渦巻く壇ノ浦。この仮想空間という戦場に何物にも形容し難い緊張感が漂っております!!実況は私、ウサミン星からやってきたスーパーアイドル!!ナナでぇーす☆」
P「誰だお前」
奈々「なっ!?何ですかそれぇっ!?」
P「どこの古館だ」
奈々「だってプロレス中継ですよ!?プロレス中継と言えば古館さんじゃないですか!!」
P「お前いくつだ」
奈々「なぁ!?JKを捕まえてそんな事言いますか!?」
凛「えっと…」
P「ああ、すまんすまん」
凛「何で素人の私が解説席なの?」
P「観客の皆さんにもプロレスを観たこと無い人多いだろうからな。一初心者の目が欲しかったわけよ」
凛「なるほどね…」
>>11
あの……菜々……
本当に、誰だお前になってますよぉ……
奈々「本日は特別に大阪弁実況席も設けています!!大阪弁実況席の笑美さーん、みくちゃーん?」
笑美「はいはいー!!大阪弁実況席はウチ、難波笑美と…」
みく「前川みくがお送りするにゃ!!」
笑美「いやぁー嬉しいでみく!!ウチはアンタが大阪を捨てた思っとったで?」
みく「そ…そんな事無いにゃ!!みくだって地元は好きだにゃあ!!」
笑美「という訳で!!大阪のみんなもそれ以外の地方のみんなも…」
みく「聞いたってにゃ☆」
凛「なんで大阪弁実況席なんて…」
P「そのうち分かる」
凛「ふーん…」
奈々「そ、そんな事よりお二方!!始まりますよ!!」
瑞樹「それでは国歌斉唱を行います。国歌斉唱は当事務所が誇る歌姫!!高垣楓です!!」
楓「(ぺこり)」
凛「川島さんはリングアナなんですね」
P「ああ、もともとそっちの仕事もしてたとか言ってたからちょうどいいと思って」
楓「き〜み〜が〜ぁ〜…」
凛「楓さんの歌声…キレイだね」
P「ああ、リリアン・ガルシアにも負けて無いぜ」
菜々「先ほどまで熱狂していた観客も、今は厳かに彼女の歌声に耳を傾けております。まさに、まさにこれから熱き死闘が繰り広げられる戦場に、ふわりと舞い降りた女神のようにっその歌声を響かせております!!」
P「菜々五月蝿い」
菜々「」
カンカンカンッ!!
瑞樹「ただいまよりMBGインターコンチネンタル王座戦を行います!!」
奈々「さぁ!!最初の試合はMBGインターコンチネンタル王座戦!!入場ゲートの大スクリーンにケルト十字が映し出されます!!」
♪Written In My Face ♪
瑞樹「身長163cm体重45kg…塩見…周子ぉっ!!!!」
周子「トップバッターてのも緊張するけど、大勢の前で体重晒されるのもキッツいなぁ…」
菜々「さぁ本日最初に入場ゲートをくぐったのは、京都出身の色白系大和撫子、塩見周子!!黒と緑を貴重とした衣装にケルト十字が鈍く光ります!!」
凛「入場曲といい、衣装といい周子のイメージと少し違う気がするんだけど…どういうこと?」
P「ふむ、ここいらでおさらいしておこう。試合前にアイドルのみんなに自分のモデルとなるプロレスラーを選んでもらったよな?」
凛「うん、そうだね」
P「それを元に入場曲や衣装、必殺技を決めたんだが、周子は決められないからと言ってレスラー選びを俺に一任してきた。そして俺が選んだレスラーが『ケルトの戦士』シェイマスだ」
ペラペラ…
凛「しぇ…しぇ…あ、あったあった。随分色白な人だね」
P「だからピッタリだと思って」
凛「テキトーだなぁ…」
カンカンカンッ!!
瑞樹「ただいまよりMBGインターコンチネンタル王座戦を行います!!」
奈々「さぁ!!最初の試合はMBGインターコンチネンタル王座戦!!入場ゲートの大スクリーンにケルト十字が映し出されます!!」
♪Written In My Face ♪
瑞樹「身長163cm体重45kg…塩見…周子ぉっ!!!!」
周子「トップバッターてのも緊張するけど、大勢の前で体重晒されるのもキッツいなぁ…」
菜々「さぁ本日最初に入場ゲートをくぐったのは、京都出身の色白系大和撫子、塩見周子!!黒と緑を貴重とした衣装にケルト十字が鈍く光ります!!」
凛「入場曲といい、衣装といい周子のイメージと少し違う気がするんだけど…どういうこと?」
P「ふむ、ここいらでおさらいしておこう。試合前にアイドルのみんなに自分のモデルとなるプロレスラーを選んでもらったよな?」
凛「うん、そうだね」
P「それを元に入場曲や衣装、必殺技を決めたんだが、周子は決められないからと言ってレスラー選びを俺に一任してきた。そして俺が選んだレスラーが『ケルトの戦士』シェイマスだ」
ペラペラ…
凛「しぇ…しぇ…あ、あったあった。随分色白な人だね」
P「だからピッタリだと思って」
凛「テキトーだなぁ…」
橋本真也はでるのか!
ならば期待せざる得ない!
瑞樹「続きまして、身長166cm体重45kg…クラァーリスーー!!!!」
凛「え?クラリスさん?」
菜々「おぉっと!?早速意外な選手の入場です!!当プロダクションの聖母とも言うべきクラリスの名がコールされました!!」
♪Cult of Personality ♪
クラ「うふふ…さぁ…お仕置きの時間ですわ」
凛「意外っていうか…プロデューサー、よく説得したね」
P「おう、まず十字軍遠征の正当性を力説してだな…」
凛「シスターに暴力肯定させるってどんだけよ」
P「そこはホレ、俺の口のうまさは凛も知ってるだろ?」
凛「プロデューサーじゃなくて詐欺師になれば?」
P「遠慮しとくよ。それにシェイマス+周子ってのもクラリス的には思うところがあるだろうし」
凛「?」
>>20
すまんが俺がWWE好きだから、国内の人達は出んのだ…
勉強する時間があったら、そっちもやってみたい。
あ、あとどっちにしても、にわかだから細かいところは許して
周子「へぇ、意外だねクラリスさん。プロデューサーにそそのかされたの?それともレクター博士?」
クラ「そそのかされたのではありません…これは貴女を誤った道から更正させるいい機会だとおもいまして、今回このような方法ではありますが参加させていただいたのです…」
周子「あたしを更正?どうゆう事?」
クラ「聞けば貴女はご実家を半ば家出…というより追い出されてこられたとか…国や宗教は違えど、父母を愛し敬うのは人として大事な事ですよ…?」
周子「あー…そういう事か」
クラ「そしてそのケルト十字…」
周子「え?…あ、コレ?」
クラ「私、実は少しお堅い性格らしくて…その十字架があまり好きじゃないんです…(ニコッ)」
周子「ふーん…何だか知らないけどおせっかいなお説教なら、間に合ってるんだよね。だからこうしよ?負けた方は勝った方の言うことを何でも聞く。これでどう?」ビシィッ!!
クラ「わかりました。貴女の提案を受け入れましょう…うふふ、では私が勝ったら修道会に入って頂こうかしら…」
周子「うぇ…お堅いのは勘弁だよ…」
ベテラントレーナー「この試合のレフェリーは私だ。私の言うことはしっかり聞いてもらうよ」
周子「プロレスにルールはあってないようなもの。ただの舞台装置の一つさ(ドヤッ)ってプロデューサー言ってたよ?」
ベテ「そんな無秩序は私が許さないからそのつもりで」
周子「はーいっ」
奈々「言ったんですか?」
P「何のことだか全くわからんね」
ベテ「それでは始めよう」
カーンッ!!
菜々「さぁあ!!始まりました!!まずは両者向かいあって様子を伺います!!」
P「二人とも訓練はしたが、数ヶ月前まではただの女の子だったからな。いきなりぶつかり合う事はないか」
凛「この試合どっちが勝つかな?」
P「うん、難しい質問だな。クラリスはさっき言った通り、周子を更正させると言う強い目的意識がある。電脳世界に入った時ゲームバランスを調整したから、最終的に勝負を決定付けるのは本人の精神力だ。周子がクラリスの目的意識に勝る意地を見せれるかが勝負の別れ目だな。」
周子「(こんな事してても始まらないか…んじゃ、行くよ!)」
ガシィッ!!
菜々「両者、互いに手を組み力比べです!ガッチリと握られた両腕に力が入りますが、周子選手の方が優勢か!?」
クラ「ッ…」
周子「パワーではこっちのが上みたいね…じゃあ、次は…こうだよ!!」
菜々「周子選手握っていた手を離し、クラリス選手をロープに振ります!そして帰ってきたところへ…クローズライン!!!!すかさずカバーへ入ります!!…が、ここは返されます!」
周子「そんな簡単にはいかないか…んじゃ次は」
菜々「周子選手、ヘッドロックで体力を奪う作戦に移ったようです!クラリス選手の苦悶の表情が全国に放送されております!」
凛「周子ってあんなに馬鹿力だったっけ…」
P「周子がトレースしたシェイマスがパワーファイターだからな。その能力が周子に反映されてるから現実の周子とはかけ離れてる」
周子「そういえばプロレスって3カウントフォールじゃなくても、ギブアップってあるんだっけ…クラリスさん、ギブしてもいいんだよ?苦しいっしょ」ギリギリ
クラ「ご心配には…及びませんっ…」
菜々「クラリス選手!周子選手の頭部へ拳を連打し、脱出を試みます!」
周子「いだっ!?いたいいたい!?」
菜々「クラリス選手脱出!…そしてすかさず立てあがって…強烈なキックゥー!!周子選手の胸元に強烈な蹴りが入りました!!」
凛「シスターが蹴り…」
P「聖職者とは思えん攻撃だが、不意を突かれた分、周子のダメージは大きいぞ」
周子「ッ…!!」
奈々「クラリス選手すばやくコーナーへ上がります!空中技で追い討ちをかけるつもりです!」
周子「させない!!」
奈々「周子選手がトップロープ上のクラリス選手の腕を掴みます!そして…投げたーっ!!しかしクラリス選手上手く受身をとって対角のコーナーに走ります!」
クラ「ふふっ…予想通りです」
奈々「クラリス選手、対角の周子選手めがけて…顔面に膝蹴りぃっ!!ロープを足場にして顔面に蹴りを見舞い、さらに拳で連打です!!」
凛「アイドルの顔殴って大丈夫なの?」
P「電脳世界だからな、問題ない」
凛「まぁそうだけど…」
P「(実際は当たってないしなー…)」
周子「あぁん、もう!乙女の顔殴ってくれちゃってさぁ!!」
菜々「周子選手がそのパワーでクラリス選手を持ち上げます!そしてそのままリングに倒れこんだー!!クラリス選手が背中からリングに叩きつけられます!」
クラ「ッ…!!」
P「ここは周子がパワーを見せたな。柔能く剛を制すと言うが、同時に剛能く柔を断つだ」
凛「二人ともぶっ倒れてるけど、大丈夫かなぁ…」
周子「ハァ……ハァ…」
クラ「ハァァ…ハァァ…」
菜々「両者リングに横たわったままです。先に立ち上がるのはどちらなのか…」
凛「ところでプロデューサー、クラリスさんのモデルってどんな人なの?」
P「CMパンクってレスラーだ。ストレートエッジっていうまぁ平たく言えば禁欲的な生活の信奉者で、一時期それを広める怪しい宗教家っぽいキャラクターだったな。ちなみにその部分はクラリスに伏せてある」
凛「(あくどい)」
P「レスラーとしては日本人レスラーの技を多用する日本通だ…そうだな、さしずめ今日の試合は技のクラリス対パワーの周子って感じだ」
凛「へぇー…」
菜々「両者未だリング上に倒れています…」
周子「ハァ…ハァ……あ〜もう…疲れるぅ…」
奈々「周子選手、クラリス選手へ近づいていきます。クラリス選手はピクリとも動きません。先ほどの攻撃で頭を打ったのでしょうか?」
P「思いっきり叩きつけられたからな。脳震盪を起こしてもおかしくないぞ」
周子「これで…カバーすれば…あたしの勝ちだよね…」
奈々「周子選手カバーに入ります」
ベテ「1!!2!!」
クラ「ふふっ…」
周子「!!??」
ババッ
P「アナコンダバイス!!!!アナコンダバイスだ!!!!」
菜々「クラリス選手復活!!そのまま一気に間接技に入ります!!腕間接をキメながら周子選手の顔面を締め上げています!!そうです、彼女は待っていたのです!!アナコンダのように狙いを定め、この時を待っていました!!!」
凛「速いっ…」
クラ「ふふふっ…苦しかったら、ギブアップしてもいい…貴女の言葉そのまま返させてもらいます…」ギリギリギリッ…
周子「ぐぅっ…!!」
菜々「毒蛇に噛みつかれ必死に悶える周子選手!!その毒牙から逃れる事は出来るのか!?」
周子「くっ…ああああッ!!!」
クラ「無駄です!!そう簡単には放しませんよ!!さぁ、早くタップを…!」
周子「まだ…まだぁっ!!」
菜々「ロープ!!周子選手の脚がロープへかかります!!」
ベテ「クラリス!!ブレイクだ!!早く解かないと反則をとるぞ!!」
菜々「クラリス選手、周子選手を放します!!周子選手はそのままリング外へ避難。体力の回復を狙います。」
P「いい作戦だな。ホットになり過ぎた頭を冷やすにももってこいだ」
周子「痛ぁ…クラリスってホントにシスターなの…?めっちゃ痛いんだけど…」
クラ「逃がしません…っ!!」
周子「んぇ?ええっ!?」
菜々「クラリス選手、周子選手とは逆方向のロープへ走っていって勢いをつけ反転し…飛んだぁ!!??」
ドガンッ!!
周子「いっっったぁ……」
クラ「ッッ…!!」
菜々「両者リング外の床で悶えております!!リングの下は薄いマットのみ!!その下は硬い硬い床板です!!」
P「クラリスはまるで羽の生えた天使だな、軽やかに飛んでいきやがった」
凛「天使って高速で低空飛行するんだ?」
ベテ「二人とも無事か!?無事ならリングに戻れ!!カウントするぞ…ワンッ!!」
凛「何でレフェリーはカウントしてるの?」
P「リングアウトと言ってな、リング外へ出た選手がレフェリーの10カウント中に戻らなければその選手の負けになるルールだ」
凛「二人とも駄目だったら?」
P「そしたら引き分けさ。ちなみ今回は初回だから王者はいないけど、いたらリングアウトじゃ王座は動かない」
周子「ああんっ!!もう、怒ったからね!!」
菜々「先に復活したのは周子選手!!未だ倒れているクラリス選手にストンプ攻撃です!!」
周子「このっ!!このっ!!」
クラ「ッ!!…」
菜々「クラリス選手防戦一方!!周子選手の容赦ない蹴りが絨毯爆撃のごとく襲います!!」
ベテ「シックスッ!!……セブン!!……」
周子「ハァ…ハァ…カウントアウトで相討ちじゃカッコ悪いかな…」
菜々「周子選手一旦リングに戻りカウントを切ります」
周子「で、また降りてっと…」
菜々「周子選手、尚も一方的な攻撃を続けます。クラリス選手も今回は罠を仕掛ける余裕がありません!!」
周子「それっ!!…それっ!!…」
クラ「…!」
P「一見えげつない攻撃だが、周子はそれだけ勝ちに執着してるって事だ。目的にのためには手段を選ぶな。マキャベリズムの話じゃないが、コレは真理だよ」
凛「冷たいね」
P「戦いは常に非情さ」
ベテ「ファイブ!!…シックス!!…セブン!!…」
周子「もっかい戻らなきゃ…」
菜々「周子選手もう一度リングへ戻り、またリング外へっ」
ベテ「周子!!クラリスをリング内へ戻せ!!このまま決着ついていいのか!!??」
周子「ハァ…ハァ…りょーかーい…」
周子「よっと…クラリス立てる?立てるよね?…ホラ、決着つけるよっ…リング戻って」
クラ「ハァァ…ハァァ…」
菜々「周子選手、クラリス選手を何とか立たせてリングへ戻します。力なく倒れるクラリス選手に周子選手がカバーに入ります」
周子「さてと…コレで終わりだよっ!!」
クラ「まだっ…です…!!」
ガバッ!!
周子「!!!!」
菜々「決まらない!!すんでのところでクラリス選手息を吹き返しました!!」
周子「もう一回!!」
ベテ「ワンッ!!…ツーッ!!…」
クラ「まだっ…!!」
菜々「また返します!!周子選手の顔にも苛立ちが見えて来ました」
周子「まだぁっ…!!」
ベテ「ワンッ!!…ツーッ!!…」
クラ「ッ…!」
菜々「また返す!!クラリス選手意地を見せます!!」
凛「クラリスバテて来てる?」
P「クラリスがトレースしたCMパンクってスタミナがイマイチだからな。その影響が出てきてるんだ」
クラ「ハァハァハァ…」
周子「まだ決まんないかぁ…ごめんね、クラリスさん痛めつけさせてもらうよ」
ガシッ
菜々「周子選手、クラリス選手の上体を起こし膝立ちでヘッドロックの体勢をとります」
周子「せー…のぉ!!」
ドスンッ!!ドスンッ!!
菜々「クラリス選手の胸元に容赦の無い右拳が降りかかかります!!3発!!4発!!」
P「周子は勝利を確実にする為に痛めつけにかかったな。パワーファイターに似合わず引き出しが多い。これはクラリス苦しいぞ」
周子「8発!!…9発!!……10ぱぁつっ!!!!」
クラ「ぐっ!!」
菜々「とどめとばかりに力強い拳を見舞った周子選手!!今度は力づくでクラリス選手を立たせます!!」
周子「もう一発やっちゃうんだから!!」
菜々「クラリス選手を持ち上げて…バックブリーカー!!クラリス選手の背中を膝で強打します!!」
P「あれは強烈だ。背骨が折れてもおかしくない」
凛「クラリスが倒れたまま動かない…」
周子「ハァ……ハァ…さっきみたいに罠張られても怖いからね…徹底的にいくよ…」
菜々「周子選手コーナーへ向かいます。トップロープからダイブ技を狙うようです」
周子「ここ電脳世界だし…恨みっこなしだよ…っ!!」
バッ!!
クラ「!!」
周子「なっ!!!???」
バァンッ!!!!
菜々「避けた!!クラリス選手、爆撃の直前に息を吹き返し回避しました!!周子選手は自爆です!!」
周子「いっったぁ……」
クラ「お返しです…!!」
菜々「クラリス選手その場で飛び上がって、ニードロップぅ!!悶える周子選手の頭部に一撃を食らわせます!!」
周子「っ…!!」
クラ「ハァァ…ハァァ…」
菜々「今度はクラリス選手がトップロープへ向かいます」
クラ「ハァァ…ハァァ……ふぅ…」
菜々「クラリス選手深呼吸しながら天を仰ぎます!」
クラ「主よ、この一撃に貴方のご加護を…」
P「行くか…行くのかぁ…跳んだぁ!!」
バァンッ!!
菜々「決まったーぁ!!強烈なエルボードロップを周子選手に叩き込みましたぁっ!!」
P「やりやがったぜぇッ!!ヒャッハーッ!!!!!」
菜々「カバーに入ります!!」
P「さすがの周子もあれはキツイ…勝負ありか?」
ベテ「ワン!!…ツー!!…ス」
周子「まだぁっ!!」ガバッ
菜々「返した!!周子選手返しました!!」
P「ワァオ!!アイツはどこにそんなガッツを隠してやがったんだ!!??」
クラ「ハァァ…なかなかしぶといですね…」
周子「負けたくないだけよ…」
クラ「ならば、貴女の意地に付き合いましょう…」
菜々「クラリス選手体勢を入れ替え、袈裟固めのような姿勢でヘッドロックに入ります!」
ギリギリギリ…
周子「んんッ…!!」
クラ「逃がしません…!!」
菜々「クラリス選手なおも締め上げます!」
周子「くっ…ロープ…ロープッ…」
クラ「逃がさないといいましたっ…!!」
菜々「周子選手!!必死に脱出を試みますが、クラリス選手がそれを阻みます!!」
P「うまいな、ヘッドロックは直接的なダメージは少ないが体力を奪われる。このまま相手の心が折れたところを一気に攻める気だろう」
周子「っ…っ……!」
クラ「周子さん…そろそろ諦めたらどうですか…?」
周子「んーっ!!んーっ!!」
クラ「両親に反発する理由など無いのでしょう?…たった一言の両親への謝罪を嫌がる明確な理由も無い。そのくせ両親に一矢報いる気概も無い…だから追い出されたのでは無いですか?ただ何と無く、楽に生きたい。ヌクヌクしていたい…そんな薄弱な理由で反抗するしかない貴女に…私は負けられません!!」
周子「…」
名前を略すのって時々見るけど、結構多数派だったりするの?
いっつもなんだこりゃ・・・って思っちゃうんだけど
>>40
多数派かは知らないけど、「ベテラントレーナー」とかになると長くなっちゃうから、いっそ略で書いたんだが…
見辛い?
菜々「試合が膠着状態になる中、クラリス選手が周子選手何か囁いています。実況席にはその声は届きませんが、クラリス選手の顔がいつに無く険しくなっているのが見えます…」
凛『プロデューサー…(ヒソヒソ)』
P『ん?なんだ?…あぁ、さっきも言っただろう?…クラリスにも色々と思うところがあるのさ。でなければ、いくら俺の説得でもこんな仕事受けないよ』
凛『周子さん飄々としてるからあんまりわかんないけど、実家を追い出されるって結構凄いことだもんね…』
P『まぁ、そういう親への反抗みたいなのは思春期にはよくある事さ、俺にもあったし。だけど周子だって自分がどれだけ情けないかくらいは分かってるさ。だからこそアイドルになれば何かが変わると思ってたんだと思う。』
凛『変身願望みたいな…?』
P『というより成長願望って感じかな。全く違う自分じゃなくて、今の自分と地続きのもっと大きな自分、理想の自分になりたいと思ってる。けどその自分の姿がまだ見えてないんだ』
凛『ふぅん…だから、最近仕事頑張ってたのかな』
P『必死なのさ。いつまでもこのままじゃいけない。だけど何がベストか分からないから、とりあえず目の前にある仕事に熱中するしか無かった。そんな時に後ろを向いて小さい自分を見ろと言われたら…』
凛『言われたら…?』
P『…さあな』
菜々「クラリス選手の執拗な締め技が続きます!!心なしか周子選手の体から覇気が消えているように見えますが…」
クラ「…さぁ……ギブアップを…」
周子「…あるよ」
クラ「え…?」
周子「理由なら…ある……」
グググ…
菜々「周子選手!!クラリス選手を力づくで引き剥がそうとします!!」
クラ「ぐっ…無駄な抵抗をしないでください…」
周子「無駄な抵抗じゃない…無意味な反抗なんかじゃない…」
菜々「周子選手!!腕に出来た僅かな隙間を利用しうつ伏せになります!!…が、未だロックは離れな…ってぇ!?そっから持ち上げる気ですかぁ!!!???」
P「行けぇっ!!行けぇっ!!」
凛「…!!」
クラ「なっ!?ななっ!!??…」
周子「クラリスさん…もっかい言うよ…理由ならある…あたしが立ち上がる理由は…十分過ぎるほど…っ!!」
菜々「たっ…立ったああぁぁぁっ!!!!!!!!クラリス選手!!ヘッドロックの体勢のまま持ち上げられます!!」
周子「せぇのぉっ!!!!」
菜々「スープレックスゥッ!!周子選手!!クラリス選手を後方のマットに叩きつけましたぁ!!」
P「バックフリップか!!」
クラ「くっ…はぁっ…!!」
菜々「クラリス選手!!まさかの反撃に悶えています!!しかし、かけた周子選手の消耗も激しいぃ!どちらが先に立ち上がるのか!?」
P「周子ぉっ!!一気に畳み掛けろ!!」
凛「(えっ…解説者なのに…)」
周子「ハァ…ハァ…」
クラ「ハァァ…ゲホッ!!…ハァァ…」
周子「ハァ……理由はある…」
周子「私は弱い……弱い、弱い子供だった…だから…だから親に反発したんだ…」
クラ「ハァァ……ハァァ…」
周子「うぅん、違う……反発なんかじゃない…みんなに甘えて、変わる事を嫌がったの…」
周子「私が弱かったから…変われなかった…過ぎていく日常の心地良さに、胡坐をかいてただけだった…」
クラ「…」
周子「だから、あたしは変わりたい…変わらなきゃいけなかったんだ……クラリスさん…だからあたし……負けたくないっ!!」
クラ「…ふふっ……私もです…」
P「2人がゆっくりと立ち上がったな…これはお互い決めにかかるぞ…!!」
菜々「両者フラフラになりながらも、至近距離で対峙します!!」
周子「意地の張り合いだね…っ!!」
バシンッ!!
菜々「逆水平!!!!」
クラ「ふふ…そうですねぇ…」
バシンッ!!
菜々「クラリス選手も返すっ!!!!」
ベテ「おい!!二人とも…!!」
バシンッ!!
観客(Wooo!!)
バシンッ!!
観客(Wooo!!)
バシンッ!!
観客(Wooo!!)
バシンッ!!
観客(Wooo!!)
菜々「打ち合い!!逆水平チョップの打ち合いです!!」
P「いいぞ!!打て打てぇっ!!Wooo!!!!」
凛「(解説なのに…)」
周子「クラリスさん…玉のお肌が真っ赤ですよ…」
クラ「とは言っても…現実ではありませんから…それに周子さんも…」
周子「あちゃー…ははっ…これが現実だったら、しばらく仕事できないや…」
クラ「そうですね…」
周子「じゃあ……とことんやるわよっ!!」
バシンッ!!バシンッ!!バシンッ!!バシンッ!!
菜々「ラッシュ!!ラッシュ!!ラッシュです!!逆水平!!パンチ!!打撃技の応酬です!!」
P「二人がこんな熱い戦いを繰り広げるとは思わなかったぜっ!!!!」
凛「(これ、色々大丈夫なのかなぁ…あ、今更か)」
クラ「っ!!」
菜々「ローリングソバットォ!!しかし周子選手は倒れない!!」
周子「っ…へへっ…あたしもやれば出来るじゃん…」
クラ「なら、こうです…っ!!」
菜々「クラリス選手!!周子選手をロープに振ったぁっ!!」
クラ「これで決めます…っ!!」
菜々「勢いよく周子選手が戻ってくるっ!!…」
周子「もらったあああぁっ!!!!!!」
クラ「!!!???」
P「これは…!?」
P「YEAAAH!!!!!ブローズキック!!!!!!」
菜々「決まったあああああぁーっ!!!!強烈なバイシクルキックがクラリス選手の顔面にヒットぉーっ!!!!完璧なカウンターでクラリス選手ダウゥゥンッ!!!!!!」
凛「ちょっ!!?…」
周子「これで…っ!!」
菜々「周子選手カバーに入りますっ!!!!!」
ベテ「ワンッ!!ツーッ!!」
観客「ワンッ!!ツーッ!!」
ベテ「スッ…」
クラ「ッ!!」バッ
観客「ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!」
菜々「返したああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!?????????」
P「WRYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!HOLY SHIT!!!!!!HOLY SHIT!!!!!!!HOLY SHIT!!!!!!!!!!!!!!!」
凛「(Pがもう駄目だ…)」
周子「ハァハァ…クラリスさん…マジで……?」
クラ「言いいましたでしょう…?負けないと……」
菜々「信じられません!!!!完璧!!!!完璧なカウンターが決まったのにも関わらず、クラリス選手は諦めません!!何というタフネス!!何というガッツ!!!!」
P「クラリスッ!!クラリスッ!!俺だぁぁっ!!けっっっこんしてくれええええええええええええええええ!!!!!!!!!!」
凛「(ちょっと帰りたくなって来た)」
周子「ハハッ…好かれてるねぇ……クラリスさん…」
クラ「ふふふ…困ったものです……」
菜々「両者ゆっくりと立ち上がりますが、フラフラです!!予想を遥かに超える激闘に二人の体が悲鳴を上げています!!!!」
周子「負けない…」
バチンッ!!
クラ「っ!!」
菜々「もう一度強烈な逆水平!!」
周子「負けない負けない負けないぃっ!!!!」
菜々「パンチ!!パンチです!!連打!!!連打!!!連打ぁ!!!!クラリス選手の目が虚ろになってきています!!!!」
クラ「まだ…まだ……です…」
菜々「無抵抗のクラリス選手に打撃の雨が降り注ぐ!!」
ベテ「おい!!周子!!さすがにこれ以上は黙認できん!!これ以上続ければ反則とみなすぞ!!」
周子「っ…!!」
菜々「周子選手、クラリス選手をロープに振る!!」
周子「(終わらせる…!!次の一撃で!!!!!)」
P「もう一度必殺技か!!」
周子「もう一発だよ!!」
クラ「っ!!」
菜々「これは!?」
周子「んなっ!!??」
バァンッ!!!
菜々「レッグ・ラリアットォーッ!!!!!!!!周子選手が振り上げた脚の上から、浴びせるような蹴りが入りましたぁ!!!!!!周子選手がマットに叩きつけられます!!!!」
周子「っっっ!!!!」
クラ「ハァァ…ハァァ…さぁ…お休みの時間ですわ…」
菜々「クラリス選手、合掌した手を頬に当てたっ!!…」
P「GTS!!!!GO TO SLEEPだ!!!!!」
菜々「周子選手が立ち上がります!!」
周子「まだ…!!あたしは…!!」
クラ「…ぅんっ!!」
周子「なぁっ!!??」
菜々「クラリス選手、周子選手を担ぎ上げます!!!!」
クラ「終わりです…っ!!」
菜々「担ぎ上げた周子選手を放って…」
周子「(負けないっ…負けられないっ…!!)」
クラ「っ!!!!」
菜々「膝蹴りいいいいいいいいいいぃーっ!!!!!!!!」
P「よい子は寝る時間だぜぇ!!!!!!!!!YEAH!!!!!!!!!!!」
凛「周子さんっ…!!」
菜々「クラリス選手がカバーに入ります!!!!」
ベテ「ワンッ!!…」
周子「(うっわー…キッツいなぁ……もう体中が痛いや…)」
周子「(結構ムチャやったもんなー…こんなに他人と殴りあった事あったっけ?)」
周子「(あたし、負けちゃうのかな…負けたくないなぁ…)」
周子「(腕動く?…ああ…動きそう…3カウント以上両肩着いてたらダメなんだよね…?)」
周子「(うん、やろう…強くならなきゃ……強くなって…可愛くなって……それから…)」
周子「…はっ!!」
ベテ「スリィーッ!!!!!」
カンカンカンッ!!!!!!
菜々「決まったあああああっ!!この熱いというには余りにも熱すぎる熱戦を制したのは我がプロダクションが誇る笑顔の聖女…クラリス選手です!!!!!」
P「YEEEEEEEEEEEEEEEAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAHHHHHHHHHHH!!!!!!!!!!!!!!」
凛「二人ともボロボロ…」
ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!!!!!!!!!
菜々「素晴らしい激闘を繰り広げた二人に惜しみない大歓声が巻き起こります!!」
P「いやー…ほんとに二人とも頑張った…!!ポロリとか期待した俺が馬鹿だった!!感動した!!!!」
凛「期待してたんだ…」
周子「あちゃー…負けちゃったか……カッコ悪ぅ…」
クラ「ふふふ…そんな事ありませんよ…周子さん…」
周子「クラリスさん…何かこうしてお互い寝そべって話すのって新鮮…」
クラ「そうですね…」
周子「ねぇ…クラリスさん…」
クラ「はい…?」
周子「ごめんなさい」
クラ「……周子さん…」
周子「ん…?」
クラ「…ごめんなさい」
周子「…え?」
クラ「実はさっきの全部八つ当たりだったんです…私もずっと…自分の在り方について…悩んでいました……神に仕え、祈りを捧げればそれで、それだけでいいのか…ただ毎日同じことをを繰り返し……狭い教会の中から外を眺めているだけで良いのか…と…」
周子「…」
クラリス「お恥ずかしい話です。私…今はアイドルですけど…シスターなのに」
周子「ふぅん………よっ…とぉ…あいったぁ…足腰ボロボロ…これホントに現実じゃないの?…めっちゃ痛いんだけど…」
クラ「大丈夫ですか…?」
周子「ぶっ倒れながら、人の心配しないでよ…ホラ、手ぇ貸すからさ…」
ベテ「大丈夫か?クラリス。私も手を貸そう」
クラリス「申し訳ありません…お手を…借りてもよろしいですか…?」
菜々「おっと!敗者である周子選手が、手を差し伸べます。いいですねぇ…感動的なシーンです!!」
周子「ぃよっとぉ…っとと…あたしもぶっ倒れそう…」
クラ「ふふふ…こんな無様な勝者ではカッコがつきませんね…」
周子「ふぅ……………あーあ…お腹すいたーん。ねぇクラリスさん。この後さぁ全部終わったらご飯食べに行かない?」
クラ「えぇ、そうですね…私もお腹が空きました…うふふ…仮想の空間ですのに……」
周子「ねぇねぇ!どっか美味しいお店知らない?」
クラ「そうですねぇ…お米の美味しいお店なら知っていますが…」
周子「アハハ、何それww超気になるーwwwwww」
菜々「二人で肩を組みながらリングを後にします。いやぁー…プロレスって本当にいいものですねっ」
P「あ、ホモの人」
菜々「失礼な!!せめてシベリア超特急と!!!!」
凛「(全然分からない…)」
とりま、今日はここまで
酒の勢いで載っけちまったぜ。わっしょい
SSとか初投稿なのに、誤字脱字ばっかりで申し訳ない…
一応5・6試合分構想はあるんだけど、ご覧の有様なんで反響なければ打ち止めで。
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