モバP「荒木比奈はうそをついていない」 (33)


星輝子「……」フヒ…

http://i.imgur.com/9D1peAg.jpg


白坂小梅「…」ハフ

http://i.imgur.com/RoRgKyk.jpg


荒木比奈「…」

http://i.imgur.com/Hr9Ttxa.jpg


比奈「ふふ。二人ともお疲れッスか?」

輝子「……トークは……まだ慣れない…」ヒ…

小梅「た、楽しいけど……大変…です」ニヘラ

比奈「そッスねー。今日もたくさん喋ったッスねー。喉がからからで」アハハ

比奈「なにか飲み物でも買って帰りましょうか。お姉さん奢っちゃうッスよー」

輝子「あっ……、…フヒ、ひ、比奈さん、ありがと…」

輝子「そ、そうそう。やっぱ水分は大事だよねー…ジメジメしなきゃねー…」フヒヒヒ

比奈(ちょっとニュアンスが違う気もするッス)

小梅「……! あ、あ、あんまし水分摂らない方が……ぞ、ぞんびとか、みいらっぽく…なれるかも……?」ボソボソ

比奈(プロデューサーに怒られまスよー)



*のんびりするだけの話です。
*この三人以外にもアイドルが出ます。メインは比奈さん。


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ガコン


比奈「どぞ」

小梅「……は、はい。あの、ごめん、なさい…」

比奈「…」ニコ

比奈「こういうときは、お礼を言われた方が嬉しいッス」

小梅「……あ、…」

小梅「…あ、あ、ありが、とう……」ゴニョ

比奈「はいッス」ニコ

輝子「…」コクコク

比奈「…あんまし勢いよく飲んでると、喉に詰まっちゃうッスよー」

輝子「! ケハァッ」ドハッ

比奈「言わんこっちゃない」

小梅「! …し、輝子ちゃん……い、今の、血反吐を吐くみ、みたいで、…素敵…」キラキラ

輝子「……そ、そう? フヒ…じ、じゃあもう一度…」ケホ

比奈「やっちゃダメッスよー」ペチ

輝子「ボッチッ」


輝子「……」フヒ…

小梅「…」

比奈「…?」

比奈「どうかしたッスか?」

輝子「う、ううん」

小梅「…な、なんだか、比奈さんは、本当に……わ、私たちの、お姉さん……みたいだ、な、…なって……ね」

輝子「うん」フヒ

比奈「……」

比奈「ふひ。それはなんだか嬉しいッスねー」ニヘラ

小梅「……そ、そう言ってもらえると、な、なにより…」

輝子「これで……せ、正々堂々、甘えられるねー……」フヒ

比奈「あれそういう?」


比奈「はめられたッス!」

輝子「……」フヒヒ

小梅「…え、えへ」

比奈「……。もー」ハア

小梅「…その……か、帰り…え、映画、借りたいから……よ、寄り道、したい、なー…なんて」

比奈「仕方ないッスねぇ」

小梅「…あ、ありがと……」エヘ

輝子「フヒ……じ、じゃあ…か、帰ろっかー…」フヒ

小梅「う、うん」

比奈「はいッス」







ガチャ


比奈「戻りましたー」

P「?」カタ

P「ああ。お疲れさま。遅かったな」

比奈「…ええ、まあ。ちょっと…」

P「?」

小梅「…」ホクホク

比奈「寄り道をして来たので」

P「なるほど」クス

比奈「ス」

輝子「…フヒ……みんなの様子は、どうかな……♪」フラフラ

比奈「ふらふら歩いてると危ないッスよー」

輝子「ふぎゃ」ガタッ パタン

比奈「ほら。気をつけないとダメッスよ」

輝子「……う、うん…」ジンジン

P「……」ハハ…


比奈「…ふぅ」


コト


比奈「?」

P「飲むか?」

比奈「…」

比奈「…」

比奈「…」

P「…なんだよ」

比奈「明日は雪ッスね」

P「ひどい」


比奈「冗談ッス。頂くッス」テヘ

P「おう」

比奈「…」

比奈「砂糖ってありまス?」

P「あるよ。はい」

比奈「ども」

P「クリープもあるけど」

比奈「あ、せっかくなんで、入れちゃいまス」

P「うん。はい」

比奈「ども」



カチャカチャ


比奈「……」

P「…」ズズ…

P「……うーん」カタカタ…

比奈「…」カチャ


ズズ…


比奈(…ん、おいし)ハフ

P「…」フゥ

比奈「……」

比奈「…なんか」

P「ん?」

比奈「あ、いや…その」

比奈「わ、私から言うのも、変でスけど」

P「うん。なんだ?」

比奈「……、いつもなら、プロデューサー…そんなに甘くして飲むなんて、可愛いなって、私のこと、からかうのになー…って」

P「…」

比奈「……なに言ってんでスかね、私」アハハ…

P「…」

比奈「……ぷ、プロデューサー…?」

P「口に出さなくても伝わるようになるもんだな」

比奈「死ね!」

P「え、いやいや! いまのは比奈から言って来たんじゃん!」

比奈「そういう問題じゃないッス! 空気読め!」

P「比奈可愛い」

比奈「あーあー!」

P(可愛い)


プシュゥゥゥ…


比奈「……あー…もう。墓穴ったなー……」ダラン

P「ドンマイ」

比奈「……、どうもっ」プイ

P「…」クス

比奈「……」チビチビ

P「…」カタカタ

比奈「……」

比奈「…ねえ、プロ…」

P「なあ比奈」

比奈「ふえ…な、なん、でスか?」ドキ

P「……」

比奈「…?」

P「…、お前って——」


ガチャ


喜多見柚「戻りました!」

http://i.imgur.com/NtMpafM.jpg


高垣楓「ただいまですー」

http://i.imgur.com/GzEZrBh.jpg


P「お疲れさまです」

比奈「お疲れさまッス」

柚「うん。疲れちゃったー。だからPサン癒してー」ヨタヨタ

P「癒す?」

柚「うんっ。まずはーなでなでして欲しいなー♪」

P「…」

P「まずは、ってことは、他にもいろいろさせる気か?」

柚「てへ?♪」

P「…」ハア

楓「……あのー、私もして欲しいなー…なんて」

P「…」

P「ちょっとだけですよ。仕事もあるし」

比奈「ツンデレ乙ッス」

P「違います」

柚「わーい」

楓「わーい」キャッキャッ

比奈「…」クス


ガチャ


市原仁奈「あ、みんないやがります!」ニパッ

http://i.imgur.com/g0JNWeF.jpg


P「仁奈?」

P「どうしたんだ? 今日はもう上がったんじゃ」

仁奈「……て、てへ…忘れ物しちまいまして……」

P「そうだったのか」ナデナデ

柚「♪」ムフー

楓「♪」ハフー

仁奈「……」

P「? どうかしたか?」

仁奈「どうかしたのはPの方でやがります!」クワッ

P「は?」

仁奈「仁奈も混ぜてくだせー」タタタッ モフンッ

楓「わ」

柚「へへ、じゃあ仁奈チャンはアタシがなでなでしてあげるよー」ナデナデ

仁奈「ありがとーごぜーます!」モフモフ

仁奈「で、仁奈は楓おねーさんを撫でやがるですよ!」ウーン…

楓「…?」

仁奈「…」プルプル

楓「??」

仁奈「……し、しゃがんでくだせぇ…」プルプル…

楓「…あっ、ご、ごめんね。気がつかなくて」//

仁奈「いえ!」ナデナデナデナデ

P「意地悪はよくないですよ」

楓「ち、違いますってば! ぷ、プロデューサーさんこそ、いじわるです!」プクー

P「すいません」


楓「…じゃあ、えっと…」チラ

比奈「ほら、仁奈ちゃん。そうやってると、また鞄忘れて帰っちゃいまスよ」ハイ

仁奈「あう。…えへへ、比奈おねーさん、ありがとですよ」

比奈「いえいえッス」

楓「…」フフ

楓「比奈ちゃん、比奈ちゃん」チョイチョイ

比奈「へ? は、はい」

楓「比奈ちゃんは私が撫でてあげる」

比奈「……、え、いや、そんな、その」

P「どもりまくりッスね」

比奈「う、うるさいッス。油断してたんス!」

P「あ、そ」ニヤニヤ

比奈「もー…」



楓「おいで?」ニコ

比奈「……」

比奈「あ、はい。…はいッス」トコトコ

楓「♪」フフ


ナデナデ


比奈「……」

比奈「…なんか……は、恥ずかしいッスね」

楓「そう?」ナデナデ

比奈「はい」

楓「えへへ」

比奈「…へへ」


柚「……じゃ今度は、比奈さんがPサンを撫でてあげるといいカモ!」

比奈「へ」

P「…」

比奈「…」

P「…」

比奈「…」

比奈「ふ、不束者でスが」//

P「それはなにかおかしい」


比奈「い、行きまス」

P「お、おう」


ナデナデ


P「…」

比奈「……」

比奈「い、いつも、お疲れさまでス」

P「…うん、ありがとう」


ナデナデ


柚「よきなかよきなかー♪」

楓「そうね」フフ

仁奈「もふもふ」ニコニコ



P(なんだこれ)

比奈(なんだこれ…)プシュー…


柚「で!」

P「で?」

柚「最後にPサンがアタシを撫でてくれれば完璧カモ!」





柚→仁奈→楓→比奈→P→柚→仁奈→……(以下ループ



比奈「…」

比奈「柚?」

柚「ン?」テヘテヘ

楓「ずるい」

仁奈「ですよ!」

柚「……あ、あれ」

P「なにが?」

比奈「プロデューサーは黙ってて欲しいッス」

P「あ、はい」

比奈「ふふ。ちょーと柚はお勉強でスねぇ」ガシ

楓「そうね。教えてあげないとね。いろいろね」フフフ…

柚「えっやだっちょ」

仁奈「ずるはしちゃダメでごぜーます!」ウン

柚「勉強はヤだよぅ!」ウエーン


ズルズル…


比奈「しばらくお待ちください」

P「はい」コワイ


P「……ふう」ギシ

P「…せっかく仁奈も戻って来たことだし…また、飯でも行くかなぁ。俺もまだ仕事はかかりそうだし…」



P「お前たちも行くか?」

輝子「?」フヒ

小梅「あ、…あ、ありがとう…ございます。けど、大丈夫…」

P「そうか?」

小梅「う、うん。……し、輝子ちゃんと、…」

輿水幸子「…」ムニャ

http://i.imgur.com/T7YAw5D.jpg


小梅「…さ、さっちんと、……映画、観ようかなって……お、思うので」

P「そっか」

小梅「…う、うん」ニコニコ

P(ご愁傷さまです。幸子さん)

P(…またあとで、泣きつかれそうだな…)ハハ…


柚「」チーン

P「…」

比奈「これでよしっと」パンパン

P「…」

P「なにが?」

比奈「あ、プロデューサー。どうしたッスか?」ニッコリ

P(爽やかな笑顔でスね!)

P「あ、いや…ご飯でも、食べに行こうかなって…」

楓「いいですね。お腹、空いてたんですー」

P「仁奈はどうする? もう食べちゃったんだっけ」

仁奈「はい。でもついて行きてーですよー……ダメでごぜーますか?」

P「そんなわけないよ。一緒に行こうか」

仁奈「はい!」エヘヘ

柚「」


柚「」

P「…」

柚「」

P「……柚も行く?」

柚「」

柚「アレダヨ、アレ」

P(お、片言だ)

柚「」

柚「オヒメサマガ、オウジサマノ、キ、キスデ、メザメルテキナ」

P「そうか。残念ながらこの事務所に王子様はいないから、みんな行こうか」

比奈「はーい」

楓「はい」

仁奈「はい!」

柚「にゃ!? ぴ、Pサンまでアタシを虐めないでよー!」ウエーン

P「しょうもないこと言ってるからだ」

柚「うえーん」

P「…あと、照れるくらいならキスとか言うなよ」

柚「…………ハイ」

P「ははは。ほら、行くぞ」

柚「…はうー…うあー…」

柚「う、うん。待って、待ってよー…」パタパタ…







トテトテ


楓「仁奈ちゃんはデザートとかがいいかな」

仁奈「はい。ケーキとか、食べてーです」フンス

楓「……ケーキ…」

楓「…チョコレートケーキなんてどう?」ニコ

仁奈「へ?」

P「はいそこー。駄洒落のために仁奈を使っちゃダメですよー」

楓「はーい」ショボン

仁奈「??」


柚「アタシはパスタにしようかなー」

楓「いいね。私もそうしようかな…」

柚「べつの味にすると、食べ合いっこできるよ!」

楓「そうね。そうしましょうか」ニコニコ



P(結局、いつも通りファミレスになりそうだな)

比奈「…」トテトテ

比奈「あの、プロデューサー?」

P「ん? なんだ?」

比奈「……さっきの話の続き、してもいいッスか?」

P「…ああ、うん。いいよ」

比奈「…ス」


P「…」

比奈「…」

P「…」

比奈「…?」

比奈「あれ? プロデューサーの方が、なにか言いかけたんでしたよね?」

P「へ? …ああ、そうだけど…比奈もなにか、言いかけだったろ?」

比奈「……、もしかして、分かってて、被せて来たんでスか?」アノトキ…

P「まあ」

比奈「……」

比奈「はあ」

P「なんだよ」

比奈「変態」

P「なんだよー」

比奈「褒め言葉ッス」

P「どこが」

比奈「…」クス

比奈「…いや、なんもないッス。はあー…」

P「…」ハハ

比奈「……、えっとッスねぇ」

P「投げやりだな」

比奈「だれのせいでスか」

P「すまん」

比奈「…いいッスよ、べつに」


比奈「…えっと」

比奈「楽しいでスよって、言おうと思ったッス」

P「うん」

比奈「プロデューサーが、気を遣ってくれたので。それに返すつもりで、そう言おうと思ったッス」

P「うん」

比奈「…べつに、小梅ちゃんとか、輝子ちゃんの…お世話ってのも、変な言い方ッスけど」エヘ

P「うん」クス

比奈「…お姉さんみたくするのも、楽しいでス。しんどい分、二人とも可愛いし。あ、もちろん幸子ちゃんもッスけど」

P「うん」

比奈「……」

比奈「私からは、以上でス」

P「そっか」

比奈「ス」


P「…」

P「まあ、あれだ。俺が言いたかったのは」

比奈「はい。…?」


ポン


比奈「…」ナデナデ

P「気ぐらい素直に遣わせてくれよ、って…それだけだけど」

比奈「…」ナデナデ

比奈「…そうでスね。ごめ…、あ、いや」

P「?」

比奈「……」

比奈「ありがとう、ございます」

P「うん」


比奈「…」エヘヘ…

比奈「……じゃあ、えっと」

P「ん?」

比奈「…」

比奈「もうちょっと、撫でて…欲しいッス」

P「了解」ナデナデ

比奈「…へへ。ありがとーございまス」ニヘラ


P「うん」

P「…でも、まあ…結局、それも余計なお世話だったみたいだけど」

比奈「?」ナデナデ

P「比奈はべつに、なにもうそをついていなかったしな」



柚「じとっ」

比奈「わっ、…ゆ、柚?」

楓「じとー」

仁奈「じとー」

比奈「…え、えと?」

柚「……楓サン、これはセーフですか、アウトですか」

楓「アウトです! 比奈ちゃんは反則!」ビシ

比奈「えっ」

仁奈「P! 仁奈も撫でるですよ!」

P「はいはい」ナデナデ

柚「あっ仁奈チャンずるい!」

比奈「…、もー!」

比奈「さっき二人は撫でてもらってたッスよね! それにいまは真剣な話をしてたんス! 邪魔すると——」

楓「あ、怒った、逃げろ」サッ

比奈「子どもかー!」

柚「きゃー♪」パタパタ

仁奈「わー」モフモフ

比奈「あっ、こら」

P「はは」


P「なあ比奈」

比奈「はい!?」グリン

P「怖いよ」

P「…いや」

P「楽しそうだな。本当に」

比奈「…」

比奈「ええ、まあ。四人だと、みんな同じでスから」ニヘラ

P「そっか」

比奈「はい」

比奈「…ふひ、だからこそ容赦はしないッス…!」ゴゴゴ

P「…ほどほどにな」

比奈「はーい」



・・・・おしまい

以上です。

書き上げてから七夕だと思い出し、ちょっともったいないことしたなーとか思った。
では、ありがとうございました。

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