ラフィエル「催眠……ですか?」
サターニャ「ええ、魔界通販で催眠術の道具を買ってきたのよ」
ラフィエル「なるほどー……」
ラフィエル「……ただの紐と五円玉に見えますが」
サターニャ「まあまあ落ち着きなさいラフィエル」
ラフィエル「落ち着いてますけど」
サターニャ「ただのヒモに見えるでしょう?けどこれには魔力が宿っているのよ」
ラフィエル(紐の方に…?)
サターニャ「というわけで観念しなさい!」スッ
ラフィエル(そもそも私が協力しなければかかるものもかからないのですが……)
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サターニャ「えーと、説明書は……」ペラッ
ラフィエル(しかしどんな催眠をかけられるんでしょうか……)
ラフィエル(ですがまあ、サターニャさんなら…)
サターニャ「ラフィエルはだんだん私のことを尊敬するようになる……」プラープラー
ラフィエル(知ってました。いつも通りですね)
ラフィエル(面白そうなのでここはかかったふりをしておきますか)
ラフィエル「あ……あー……さ、サターニャさまー……」
サターニャ「……本当に効いてるのかしら」
サターニャ「ラフィエルがやらないこと……そうね、犬のマネをしなさい」
ラフィエル「わ、わん!」
サターニャ「ふーん……?猫のマネをしなさい」
ラフィエル「にゃー」
サターニャ「ガヴリールのマネをしなさい」
ラフィエル「ご一緒にお砂糖とミルクもおこぼししましょうか?」
サターニャ「なんであんたがそれ知ってるのよ!?」
ラフィエル(あっ、間違えました)
R板だけでは飽き足らず、こっちにまで現れたか
>>3 向こう立てるつもりなかったんですがなぜか立ってました…
サターニャ「……まぁいいわ。催眠にはかかってるみたいね」
ラフィエル(なんとか誤魔化せたみたいですね……)
サターニャ「じゃあ次、私の分のメロンパンと牛乳を買ってきなさい!」
ラフィエル「はい、サターニャ様」ガチャ
ラフィエル(ここはとことん従っておきましょう、サターニャさんなら何か面白いことを起こしてくれるに違いありません!)
ラフィエル「サターニャ様、買ってきました」ガチャ
サターニャ「ふふん……めんどくさがって行かなかったあのラフィエルが……これは完全にかかってるわね」
ラフィエル(完全にかかってますね、サターニャさんが作戦に♪)
サターニャ「…………」ジィー
ラフィエル「…………?なんですか?」
サターニャ「本当にかかってるのかしら……」
ラフィエル(なんでしょう、いきなり疑い出すとは……?)
サターニャ「……牛のマネをしなさい」
ラフィエル「もー」
サターニャ「馬のマネをしなさい」
ラフィエル「ひひーん」
サターニャ「ヴィネットのマネをしなさい」
ラフィエル「ちょっとガヴ!真面目に頑張りなさいよ!」
サターニャ「うん、やっぱり効いてるわね……」
ラフィエル(『全て言うことを聞く』という催眠ではないのですが……)
サターニャ「……ラフィエル」
ラフィエル「なんでしょう?」
サターニャ「あなたにとって私は?」
ラフィエル「お……尊敬する大悪魔様です」
サターニャ「お?」
ラフィエル「……お師匠様と言おうとしたのですが、弟子はクビになっていたので」
ラフィエル(おもちゃって言いかけました)
サターニャ「今のあんたなら弟子にしてやってもいいわよ!」
ラフィエル「本当ですか、とても嬉しいです…!」
サターニャ「…………」
ラフィエル「……どうしました?サターニャ様」
サターニャ「ニワトリのマネをしなさい」
ラフィエル「コケコッコー」
サターニャ「タプリスのマネをしなさい」
ラフィエル「この悪魔ぁ!」
サターニャ「私の手を握りなさい」
ラフィエル「はいサターニャさ……ま……」ニギッ
ラフィエル(……えっ?)
サターニャ「ふふっ、本当にかかってるみたいね」
ラフィエル(あぁなるほど……普通ならしないことを命令することで確認したんですよね、そうですよね)
サターニャ「じゃあ……これから私が何をしても抵抗しないこと!いい!?」
ラフィエル「は、はい」
サターニャ「……いいって言ったわね?」ギュッ
ラフィエル(確認じゃありませんでした!?)
ラフィエル(なな……なんで抱きついてるんですか!?サターニャさんが私にさせたいことならパシリにしたりガヴちゃんの偵察に行かせたり――)
サターニャ「ラフィエル……♪」ギュッ
ラフィエル(なんで甘えてるんですか!?)
サターニャ「……サターニャさん大好きですって言って」
ラフィエル「サターニャさん大好きです」
ラフィエル(何言わせてるんですか!?い、いえ、言うこと自体は別に……でもそれを言わせるって…!?)
サターニャ「後でそう催眠すればこの間の記憶は消せる……何したってバレっこないわ」ボソッ
ラフィエル「!?」
ラフィエル(……わ、私は何をされてしまうんでしょうか)
ラフィエル(無理やりあんなことやこんなこと……そ、それは流石に……というかサターニャさん手加減しなさそうですし…///)
サターニャ「ラフィエル」ジッ
ラフィエル「ひゃい!」
サターニャ「覚悟しなさい」ニヤ
ラフィエル(!?)ゾクッ
~~~~~~~~
チュンチュン…
ラフィエル(なんでずっと抱き着いてくるだけなんですか!!)バンバン
ラフィエル(なんだったんですかあのニヤッは!なんのための催眠ですか!知識ありますよね!?記憶消せても恥ずかしいんですか!?可愛いですけど!!)バンバン
サターニャ「なによ…うるさいわねー……」ゴシゴシ
ラフィエル「っあ、お、おはようございますサターニャさん♪」
ラフィエル「ところで、起きたらなぜサターニャさんの家にいるのか記憶がないのですが……」トボケー
サターニャ「……えっ?まだ記憶消してないわよね……」
ラフィエル(……あっ)
サターニャ「……ラフィエル?」
ラフィエル「…………では失礼しますね♪」ササー
サターニャ「待ちなさい!」ガシッ
サターニャ「催眠、かかってなかったんじゃないでしょうね!?」
ラフィエル「……な、なんのことやら…」
サターニャ「あーー!!最悪!あの悪徳通販絶対許さないわ!!」
ラフィエル「ま、まぁまぁ…」
サターニャ「抗議の電話入れ……いや、いっそ魔界通販でロープ頼んで…」
ラフィエル「早まらないでください!? ドロップでも舐めました!?」
ラフィエル「い、いいじゃないですか、ほら……したかったんですよね?」
サターニャ「ちがっ……!違うわよ!///」
ラフィエル「ではどうして?」
サターニャ「えっと……あ、あんたを天使として堕としてやろうと思ったのよ!」
ラフィエル「堕とすって……抱き着くだけでですか?もしかして本当はその先もする予定で…///」
サターニャ「ち、違う!違うから!///」
ラフィエル「それに堕とすならもっと他に方法が…」
サターニャ「だ、だってそんなことしたら犯罪じゃない!?」
ラフィエル「犯罪に近いことしようとしてたんじゃないですか?」
サターニャ「あぁーうぅ!うるさいわよ!抵抗すればいいじゃないの!///」
ラフィエル「できませんよ、催眠にかかってるので」
サターニャ「かかってなかったでしょ!?」
ラフィエル「いえ、催眠は催眠ですから」
サターニャ「意味わかんないわよ!」
ラフィエル「それは抵抗できませんよ」
サターニャ「できたでしょ!」
ラフィエル「……もう、わかりませんか?」
サターニャ「はぁ?何がよ…!」
ラフィエル「ですから……」
ラフィエル「催眠術をかければ、私は抵抗できないと言ってるんです」
サターニャ「……それって」
ラフィエル「言葉通りの意味ですよ」
サターニャ「……どうして?」
ラフィエル「言わせないでください……」
サターニャ「……いいの?本当に」スッ
ラフィエル「はい」
サターニャ「……ラフィエルは」
サターニャ「私に何をされても抵抗できなくなる…」プラープラー
ラフィエル「さ…さたーにゃさん……」
おわり
ラフィエル誕生日おめでとう!
内容は全然誕生日関係ないですが…。やりたかっただけです。
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