男「ってよく言われるんだよ」
女「さいですか」
男「まぁ聞いてくれよ。これの何が問題だと思う?」
女「...さぁ。左利きの通過儀礼のようなものでは?」
男「これな。話題の発展性が無さすぎるんだ」
女「あー...確かに」
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男「だからさ、そこから話題を作る練習をしたいんだ」
女「面倒ですが」
男「着る毛布貸してやろうかと思ったのにな~」
女「撤回する。やぶさかではない」
男「じゃあ頼むぜ」
女「あれ、君、左利きだったのかい?」
男「>>4」
左利きハラスメントですよそれ!
男「左利きハラスメントですよそれ!」
女「えっ」
女「おのれマイノリティ」
男「左利きというのは、社会に出れば躾がなってないと見なされるんだ!」
男「書道だってろくに出来たもんじゃない...!」
女「えっえっ」
女「なんで矯正しないんですか...」
男「親が産んでくれた体を冒涜しろと!?」
男「それに考えてもみろ!」
男「今の会話の左利きという部分を『女性』という言葉に変換するだけでセクハラだ!」
女「えっえっえっ」
~~~~~~~~~~~
男「ということがあってね」
妹「ふーん」
妹「それはね、切り返しがダメだよ」
男「そうなのか」
妹「じゃあお兄ちゃん、私がお手本を見せるね」
男「えっ、お前って左利きだったの!?」
妹「>>10」
そうだよ!リンクだよ~
妹「そうだよ!リンクだよ~」
男「リンクか」
妹「リンクだよ~」
男「つまり平行世界の沢山の妹が...?」
妹「この世界の私じゃだめなの?」
男「まさか。俺は妹のことが好きだぞ」
妹「...え...」
妹「そ、そそそそう」
男「どうした」
妹「なんでもないよ!」
妹「用事思い出した」
男「えっ」
妹「先に帰ってるから!」
男「アッハイ...」
~~~~~~~~~~
男「てな事があってさー...」
男「妹のやつ、あれからなんか目を合わせるのをためらってるんだよね」
女「...」
女「そういう...関係だったんですか...?」
男「いや、違うよ?違うからね?」
男「でさぁ、会話途中で切られたからさ」
男「うまい切り返しをやってみてくんね?」
女「えー...」
男「うちのハーゲンダッツやるから」
女「この前そうやって言って駄菓子屋で買ったアイス寄越したの誰ですか」
男「だからその分の詫びも入れてレアな苺のやつにしておく」
女「ならいいですよ」
男「えー...では、コホン」
男「え、お前って左利きだったの!?」
女「>>16」
知らなかったのはお前だけだバカ
女「知らなかったのはお前だけだバカ」
男「くすん」
女「やーいやーい」
男「弁解フェイズいいですか」
女「一回2万ね」
男「ジンバブエドルで払うからいいよ」
男「左利きは左利きを別に気にしない奴が多いぞ」
女「ほん」
男「ただあれだ。親近感はあるかも」
女「へー。そーなんですねー」
女「じゃあ左利きの女性が好きなんですか?」
男「いや...人間って自分と違うフェロモンが強い人間が好きになるって言うじゃん」
男「だから多分右利きの女性が好きなんじゃね?」
女「ためになりました。じゃあ男の家行きましょう。ハーゲンダッツ下さい」
男「強欲で現金だな」
~~~~~~~~
男「という訳だ」
女「よろしくお願いいたします」
妹「こちらこそ」
女「エアコン効いてますね」
男「まぁな」
バキバキバキ!!
男「なんだなんだ」
強盗「てめぇら金を出せ!」
女・妹「キャー!!」
強盗「うるせぇ!静かにしやがれ...!」
男「待て」
強盗「殺されてぇのか」
男はおもむろに落ちていたモップを拾い、構えた
強盗「おいおい...俺はナイフ持ってんだぞ」
男「それがどうした」
強盗「嘗めた野郎だ...!それにその構え...」
強盗「お前、左利きだったのか!」
男「>>23」
アバンストラッシュ!!
男「アバンストラッシュ!!」
強盗「ぐわああああっ!」
強盗「会話が成立しねええええっ!!!!!」
こうして強盗は撃退され、逮捕された
しかし、「えっ、お前って左利きだったの!?」と言われた場合やはり話題は展開できない
これからも彼はこの永遠の課題と戦うことになるのだ
END
ちなみにラーメン屋で隣の奴に肘が当たって申し訳ない気持ちになるのが左利きだ
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