[咲-Saki-][安価]京太郎「世界に男が」咲「京ちゃん一人? その1」[R18] (127)

このスレはよくある『咲-Saki-』作品のキャラ、京太郎スレの一つです。合わない場合はそっ閉じを推奨します。

これは唐突に男性が自分以外に存在しない平行世界に迷い込んだ京太郎が様々な麻雀女子からのキャラらしい誘惑と戦うスレです。
女性側は打算と恋心が合計100になるように設定され、交流の中で恋情は移り変わり態度が変わるのでそれをニヤニヤ眺めましょう。

京太郎は理性を突破されるとエッチなことをしてしまいます。そして相手の恋心は大目に上がります。
あまり無節操に手を出しすぎて恋情が100を突破するとヤンデレの素質が開花し始めるのでうまく管理するか、ヤンヤンなやり取りを楽しんでください。
死にはしないので大丈夫です。

京太郎が異世界に来てしまった原因を突き止め元の世界に帰り真実の愛を見つけるか、この世界でモテを満喫するかは住人の選択次第です。

イベントがない場合は1週間に1度女性が訪れ、2週間に1度京太郎が女性を呼び出せます。
呼び出した相手には拒否権がないので好感度やキャラによって反応が違います。普通なら手の届かない相手でも……。


余談ですが作者は遅筆です。大目に見てください。
あと某所にVR京ちゃんシリーズを書きに行くこともあるのでその際筆は止まるのでご了承ください。



さてさっそく清澄における最大の理解者にして盾、宮永咲ちゃんの恋心を測定してみましょう。
京ちゃんをなぜ守ろうとするのか、その現状の理由が決まる! かもしれない。

安価2↓の下2桁を採用。幼馴染補正で+10

思い返せば起きたときから違和感はあった。
家から父親の痕跡が消えていたのは、またキャバクラででもやらかして放り出されたのだろうと軽く流したものだが通学路に珍しく同じ服が見えないまま登校するのは珍しいことだといえた。

ついでに言えば注がれる視線も妙な感じではあった。
いやまあ普段から『活躍しない麻雀部員』『麻雀してない麻雀部員』として変な意味の注目は浴びているのではあるが、自分でもどうかと思うが慣れつつあるそれらの視線とは温度や質が違うように思えた。

そして教室に至って、机の配置がなんだか変わっている気がする。席替えがあった覚えはないのだが馴染みの少女が先日とは違う椅子に座って単行本をぺらぺらと捲っていた。

宮永咲、独特な角のようにはねた髪と大人し気で気弱な雰囲気をまとわせる文学少女の態をなしながら幼馴染である京太郎には割かし雑な接し方をする少女である。
残念ながら胸の膨らみは服の上からは確認できず、反面短めなスカートから覗くお尻はプリっとした弾力を思わせるアンバランスさを持つ。
童顔で小動物に似ているくせに時折変なオーラを醸し出すあたりも知れば知るほどギャップをもつ人間であった。

「なあ咲、高久田の奴まだ来てないのか?」

京太郎の問いかけに咲はぴたりと本をめくる手を止めて誕生花の押し花をあしらった栞を挟んで目を瞬かせて聞き返す。

「高久田? 誰?」

「誰って……お前を俺の嫁さん呼ばわりした男子だろ」

京太郎の応えに咲は心底『変なことを言うね』という表情で当たり前のように言葉を返す。否、実際この咲にとっては当たり前の事実を。

「寝ぼけてるの京ちゃん? 『もうこの世界に男の子は京ちゃん一人だよ』。
 だから政府は京ちゃんと子供を作った人にたくさん補助金出すし、男の子を身ごもった場合には更に多額の報奨金が出る政策が決まったじゃない」

京太郎の頭の中で咲の言葉が上滑りする。

「学者さんは遺伝子の多様化が――とか難しいこと言ってたけど、京ちゃん自身のことも考えてほしいよね。
 京ちゃんにどんな美人さんが近づいてきてもお金や名誉目当てなんだから簡単について行っちゃダメだよ? 京ちゃんは私が守ってあげるからね」

なぜかやる気な目の前の幼馴染を見た瞬間、京太郎は自分が世界の迷い子になったことを確信した。
咲を守ることがあっても逆に守られることなど世界が違いでもしない限りありえないからである。京太郎もかなり幼馴染に対する評価が辛辣だった。

そしてついでのように、なぜか季節が4月まで巻き戻っていたことにも遅まきながら気が付くのであった。
草花の様子で気づかないあたりが男の子である。

「でも京ちゃん、いつもに比べてさらにぼーっとしてて心配だなぁ。私で誘惑に耐える練習しておく?」


選択安価直下 コンマ下2桁50以上で咲の誘惑成功
1:練習する
2:練習しない

宮永咲:好感度39、打算61

「しない」

ばっさりであった。かつて『嫁さん違います』発言をされて心を折られた仕返しではないが、いまさら咲の誘惑とやらに興味がわかなかったのもある。

「もうちょっと胸に脂肪をつけてから出直してくるんだな、何年先になるかはわからんが」

「ふふふ、今京ちゃん死亡フラグを立てたよ?」

にっこりと、しかしまったく目が笑ってない笑顔で咲は京太郎をのぞき込む。その中には深淵のような暗黒があった。
麻雀をやってもいないのに魔王オーラを敏感に感じ取った京太郎はステップをするように後ずさりし、それでも軽口をたたくのはやめない。

「脂肪だけに、か? 志望するだけなら自由だぞ、牛乳を飲みまくっておなかを壊したお前じゃ叶わないだろうが」

「言葉遊びしないの! もうバカ京ちゃん、知らない!」

ぷんすこと怒ってつーんと顔を背けてまた単行本に戻る咲をよそに京太郎は時間軸まで戻ったことで今後のことを考え直す必要があった。

果たして前のように咲を麻雀部に連れていくのか、それともそれとはまったく別の道を歩むのか。
男が一人しかいないというこの世界ではインターハイに男子部門などあるはずもない。自分は選手として扱ってもらえるのか、それすら不明である。

もしかしたら特別扱いされるかもしれない。そうしたらほかの仲間たちの目は変わっているのかどうか……それは長くを過ごした咲相手には感じない恐怖でもあった。
咲はいつもの距離感であっても許してくれると根拠のない感覚があったし、実際京太郎の想像に近い反応だった。

それが実際には京太郎の勘違いであっても。

(お父さんも亡くなったし、私このままどうやって生きていけばいいんだろう……)

京太郎は男がいなくなったという事実をもっと深く考えるべきだった。宮永咲の片親であり一緒にいた宮永界がすでにいなければ咲の立場がどう変わるのかということを。

そして京太郎が麻雀部をどうしようか考えながら帰宅した郵便受けに、京太郎にまた新たな道先が開かれる。

「なんだこれ? 『男子編入先優遇制度のお知らせ』?」

それは端的に言えば受験関係なしにすべての生活費を政府が持った上で全国の好きな学校に編入することができるという認可証だった。

京太郎の中で全国で見た少女たちの姿が想起される。

あの高校の名前を書けばそこに行くことができるかもしれない。それは京太郎の心を悩ませるには十分な動機だった。

悩んだ末、京太郎が書類にサインした高校名は……



(なお京太郎が清澄以外を選ぶと咲ちゃんの目標に『京ちゃんを取った高校をぶっ潰す』が自動追加され清澄麻雀部入りします)
・選択安価、直下より全国の好きな咲キャラ学校名
先着2票で決定

あー、ごめん、分かりにくかったね。学校だけでOKよ
この作者のスレは永水に収束される呪いでもあるのん?(オカルト蛇編・絆編etc)


『永水高校』

気が付けば京太郎はサインをして切手を貼って郵送していた。

「おもちには勝てなかったよ……」

あとついでにお嬢様っぽい雰囲気も京太郎のツボであった。なんとも俗物的な男である。

そして本来神聖であるはずの霧島神境が男を迎え入れることになった。
日本に有数の影響力を持つ地域も世界の圧力と戦うには分が悪い。しかしそれを受け入れる少女たちの心持は様々である。

なにしろ実質的に同居という形になるのだから。


直下コンマから初対面での好意度判定
神代小蒔:直下
狩宿巴:2↓
滝見春:3↓
薄墨初美4↓
石戸霞:5↓

「これからお世話になります、よろしくお願いします!」

ぺこりと礼儀正しく頭を下げて鹿児島に乗り込んだ京太郎であったが、その内実歓迎されているわけではなかった。

好感度16・打算84
(確かに種を残さなきゃいけないのはわかってますけど、こんなあったばかりの人となんて……)

家の重圧とさらに強い政治的圧力に潰され番として扱われることに乙女としての夢を壊された気になり、義務感から閨に向かわなければならないのかと感じる、普段は天真爛漫なはずの笑みを曇らせた小蒔。


好感度18・打算82
(この人との子供を産めば私も特別に……ただ姫様に仕える巫女じゃなくて)

家格の差から劣等感を抱くことのある巴は逆に京太郎が唯一の男ということにばかり意味を見出す。


好感度68・打算32
(ん、お嫁さんも悪くない)

同年齢ということもあって意外とこの中では乗り気の春。季節も頭の中も珍しく割と春であった。


好感度49・打算51
「仕方ないですねー。お姉さんがよろしくしてあげますよー」

バランスよく行為も打算も等分に、ある意味では最もまっとうにフラットに京太郎を見る初美。その胸もフラットなのは偶然だろうか?


好感度69・打算31
「ふふふ、いろいろ面倒はお姉さんたちが見ちゃおうかしら」

珍しく小蒔の様子に気づくこともなく割と保護欲をくすぐられる男性に柔らかい笑みを向ける霞。


京太郎は気づいていなかった。いくつかの目の中に肉食獣のような目が含まれていることに。それが幸か不幸か、それは分からないが。

そして代表するようにこの中で最も冷静な初美が訊ねる。

「ところで、京太郎はここに種をまきに来たんですか? それとも麻雀が強くなりたくて来たんですかー?」

いわゆる祈祷をつかさどる関係で祈願を兼ねてオカルトチックなものに惹かれてこの場を訪れる人間もそこそこいる。その類の人間なのかと正面から切り込んだ。

なお、『まく』という部分で小蒔の肩が怯えるように跳ねたのは当人以外気づくことはなかった。

「俺は――」


安価直下、選択(好感度が上下するだけで√展開に変化なし)
『麻雀しにきました!』
『○○さんが好きなんです!』(キャラ名)

「憧ちゃんが好きなんです!」

一応述べておくと新子憧は奈良の阿知賀にいるのであって鹿児島にも存在しない。

「あこ……だれ?」

ついでに無名なので誰も知らなかった。そしてさらにその名前がこの場合運よく働いた。

「噛んだ? 黒糖食べる?」

「ああ、『憧れちゃって好きなんです』? やだ可愛い」

「うわ、正面から憧れるといわれると照れますねー」

「え、そうなんですか? え?」

「そ、そうなんだ……」

軒並み好印象。普通ではありえない現象が起こっていた。これにはむしろ京太郎の方が戸惑う。

「え、えと、その」

小蒔は怖い人じゃないかもと少し憂いの影を薄くする。それでもまだ自分からというのは気後れするが。
巴は打算の中に少し京太郎を知ってもいいかという思いが芽生える。
春は恋の火が体の中に少しずつ灯っていく。
初美は『そういうこともしてもいいかな』とちょっと興味と微笑みを覚える。
霞は割ときゅんと来ていた。

(なぜか全員好感度+3)


そして世界がどれだけ男性を求めているのか、それを京太郎に最初に教える相手がすでにすぐそこに来ていた。
彼女は何を狙い、何を求めているのか――


その少女の名は
安価直下、キャラ名。好感度コンマ下2桁+10(初めて補正)
安価2↓コンマ50以上でエッチまで性交

>>30
一応他校・大人勢からのつもりだったんですけどね

まあ永水の中では霞さんとすると決定しておきます。

もう1キャラ一応他校・大人勢から
安価直下で指定してくださいな(成功は決定)

クロチャーたっか! 補正含めて84てこやつ……

えー、次回、クロチャーと霞さんによる2連続エロが風見猫を襲う。

おもちを求める者同士はひかれあいそしてそこに想いが生まれる……次回、『おもちを巡りて』(仮)執筆予定?

エロチャーと霞パイの描写頑張ります。リハビリにお付き合いいただきありがとうございます(ぺこり

[4月1週目]
松実玄の実家は奈良で旅館をやっている。
母を早くに亡くし、近年父も失った玄は姉と手を携えて仲居やスタッフの力を借りて若女将の見習い中。

幸いというべきか父へ出ていた補助金で高校の卒業まではどうにか回していくめどは立っている。
だからこの高校時代が玄にとっての最後のわがままの期間でもある。

そのわがままの一環が旧友の和との再会であり、同時に今回の鹿児島訪問の理由――『最も胸の大きい高校生雀士石戸霞のおもちを生で見る』ことであった。
その二つがほぼ同価値で並ぶあたりに玄の残念さが垣間見える。
とある幼馴染に『おもち狂い』と評されるのは伊達ではない。

あとひっそりと隠れた願望として『あやかって自分のおもちも大きくならないかな』という験担ぎが含まれていた。
通常と隠すべき部分が明らかに間違っているが、それが松実玄という人間なので仕方がない。

そんなこんなで鹿児島に降り立った玄であったが、駅を出て一人の人間を目に入れた瞬間に頭の中にあったすべての事柄が吹っ飛んだ。
不破筑衝動のままに小走りに金髪の少年に駆け寄り、頬を赤くして両手で男の子特有のごつごつとした手を包んで潤みがちな目で身長差から見上げて懇願に近い調子で頼み込む。

「あ、あの、この辺のこと案内してくれませんか!?」

何の考えもなく話しかけてしまったため玄の内心は大荒れである。自分の軽率な行動は不審者と思われても仕方がなく、やり直したい気持ちで満たされ体温がぐんぐんと上がっていく。

(わ、私初対面のしかも男の人に何やってるの!? こんなんじゃ完全にナンパなのです! し、、しかも手を握っちゃうなんてはしたないこと……あわわ、嫌われちゃう)

一方で京太郎はといえばどうして彼女が鹿児島のしかも駅近辺のお土産屋にいるのかについては目を見張ったものの、冷静さを取り戻すのは早かった。
そして余談ではあるが手を握るためにかがんだ玄の服の隙間から見える谷間に、少々でれていた。

「えっと、松実玄さんですよね? 俺もこっちに来て短いんで一緒に探索って形ならお付き合いしますけど」

「あ、あわわ。どうして私の名前知ってるの!?」

「あー、俺最近まで長野にいたんですよ。そこで和――原村和から小学校の時からの知り合いの話を聞きまして」

正確にはこの世界では和とまともに話していないのでばれたらと冷や汗ものだが、嘘は言っていないので京太郎は自分にセーフだと言い訳する。

「ふわぁ。和ちゃん……私のこと覚えていてくれていたんだ」

旧友が自分のことを忘れずに話してくれている、それも見ただけで区別がつくぐらいに……そんな微妙な勘違いも交じって玄の中で思いが形作られていく。

(世界で立った一人の男の人が和ちゃんと知り合いで私を知ってて、しかも全然関係ない鹿児島で会っちゃって、いきなり変な声掛けしちゃったのにこんなに優しくしてくれるなんて……こんなの運命だよぉ)

元々思い込みも情も強いタイプの玄が砂漠で砂金を探し出すレベルの奇跡に遭遇すれば、のぼせ上がるのも無理はなかった。

「それじゃあ、そろそろ行きましょうか。あ、名乗り忘れてましたね。俺、須賀京太郎って言います」

「よ、よろしくお願いしますのです。京太郎くん」

名前を呼ぶだけで玄の頬は赤らみ、勇気を出して京太郎の片腕を抱え込むように胸を押し当てて指の先を合わせる。

(おねーちゃんほど立派じゃないけど、少しはアピールになるかなぁ? うう、恥ずかしいけど頑張らなきゃ。でも心臓のドキドキ聞こえちゃったらどうしよう)

暴走はするくせにおしとやかさもある玄の顔はゆだって湯気が出そうになりながら、懸命なアピールに必死だった。

そして京太郎に対してはこれがかなり効果的であった。

(玄さん近い、やわっこい。これデートか? デートなのか?)

傍から見れば初々しいカップルの姿に、周囲の女性から妬みと憎悪の視線が降り注いでいたのだが自分のことでいっぱいいっぱいな二人はそんなことにはまったく気づく様子もなかった。

町中を巡って日も落ち、そろそろ解散かという流れになろうとしたところで玄はもじもじしながら京太郎の腕を乳房で挟むように抱きしめながらとっていたホテルへと甘く誘った。

「もう少し、お話ししたいのです」

玄はホテルの一室に相手を招くことの意味を正しく理解している。それどころかそうなることを期待さえしていた。
あった当日に体の関係を求めてしまうなどあまりにも女性としてはしたなくがっつきすぎだという思いは確かにあるが、それでも今を逃してしまえばこんな機会はもう人生で二度とないのではという焦りが勝った結果である。

しかしいきなり部屋に連れ込んで淫らに誘うほど玄の羞恥心は枯れてはいない。だから次につながるかもしれないという望みを託してお互いのことを知ろうと話を始めた。

「あのね、私たち阿知賀の麻雀部で和ちゃんとインターハイで再会できるように特訓してるんだ。京太郎くんは普段どうしてるの?」

「あー、俺は絵永水の麻雀部の人たちとお付き? みたいな感じで。麻雀はあまり強くないから個人戦は厳しいかな」

「え? 永水ってあの全国常連の強豪だよね。じゃあもしかして私たちが勝ち進めたら全国で和ちゃんとだけじゃなく京太郎くんとも会えちゃったり……が、頑張るよ私!」

ふんすと、分かりやすく気合を入れる玄の腕の間で乳房が圧迫され強調される。今回に限っては完全無意識である。

「俺も玄さんと会えるのは嬉しいな」

京太郎に関してはリップサービスでもない。なぜかスキンシップが多くでノリが似ていて一緒にいて楽しい相手と過ごせるのはご褒美だし、これくらいの軽口は深く考えずに口にする質だ。

「はうっ。あ、あのね、私負ける気はないんだけど、奈良は毎年晩成ってところが勝ち進んでて……それで、私は明日朝の便で帰らなきゃいけないんだ。だから、ひょっとしたら、もしかしたら、最後になっちゃうかも……」

もにょもにょと俯きながらの玄のつぶやきに聞き取ろうと京太郎は屈み、そして意を決した玄が顔を上げて背伸びをして京太郎の首に腕を巻き付けてそのまま唇を重ねる。
約二秒、沈黙を挟んで唇が離れリンゴよりも赤い顔で玄は京太郎の胸に額を押し付けて胸の内を告げる。

「会ったその日のうちにこんなの信じてもらえないかもしれないけど、好き、です。京太郎くんとの思い出欲しいの」

京太郎からの返答はキス。嬉しさに玄の目から雫がこぼれて服が一枚一枚ベッドの上に重なっていく。
白い肌を恥ずかしそうに手で隠しながら、それでも玄は健気に微笑む。

「初めてだから上手くできないかもしれないけど、許してね?」

「それを言うなら俺だって」

「えぇ!? わ、私なんかで大丈夫? 京太郎くんならもっといい人とだって」

予想外に弱くてせっかくのチャンスを自分から振ろうとしかける玄であったが、そこは男らしく京太郎が抱きしめて耳元で囁く。

「玄さんが、いいです」

その意思表示に極まった玄は何度も唇を重ねて自分の思いを伝える。少しずつ重なる時間が長く、深く、唾液が絡まってお互いの体温が上がっていく。

「好き、大好き、愛してる……私の中で京太郎くんの存在がどんどん大きくなるよ。京太郎くんのここも、わわ、すごくガチガチで熱い。苦しそう」

「玄さんが魅力的だからですよ。つるつるのゆで卵みたいな肌に弾力があって、包み込んでも押し返そうとしてくる」

玄曰く『出来損ないのおもち』だが、聞いた女性のうちの何割かは殺意を覚える謙遜。
温泉に毎日浸かった肌は張りと滑りを両立して男がいつまでも触っていたくなる質感を実現している。

「ん、ふ……ねえ京太郎くん、入れちゃお?」

胸を揉みしだかれて鼻から甘い息を漏らす玄は固くなった棒を掌で軽くこすって誘惑する。

「もう、ですか? 女の子はちゃんと準備しないといけないんじゃ」

聞きかじった程度の知識しかないが気を遣う性質の京太郎は心配するが、そこは玄も気我慢させちゃいけないと気を遣っていた。
そして玄の場合はそれだけではない。

「えとね。恥ずかしい話なんだけど京太郎くんと一緒にいるだけで私焦らされてるみたいな感じで……こんな風に、糸引いちゃってるの。エッチで幻滅しちゃった?」

玄は自分で股に指を滑らせるとVの字に開き、間に愛液の橋がかかっているのを見せる。
ただその視線は恥ずかしさから京太郎の顔から逸れていた。

「むしろ嬉しいです。玄さん可愛い。それじゃ行きますよ」

ぐっと体重をかけてめりめりと硬い棒状の物体が玄の内部の肉壁を抉るように押しのけて無理矢理に貫く。

「んぎ、う、ふー、ふー、んく」

つっと結合部から処女の証が流れるとともに玄の顔が歪む。
咄嗟に腰を引こうとする京太郎だが、それはほかならぬ玄の手によって止められた。

「やっぱり痛かったんじゃ。無理しないでも」

「いいの、痛くて。その方が強い思い出として深く刻まれていつでもはっきり京太郎くんを思い出せるから。だから、続けて? このまま私の体で気持ちよくなって。そのほうが嬉しいんだ」

健気な言葉と一緒のキスに男の理性はとかされ、最初はゆっくり遠慮がちだった腰使いがパンパンと肉のぶつかり合う音を増していく。

「ん、っく、ふ、あ、くう、あ、あぁ、あふ♡ああ♡なんだか♡だんだんびりびりって♡私、一人でするときもこんなの♡」

苦鳴の色が強かったはずの玄の声も湿り気と甘さを含んでだんだんと快楽へと変化していく。

「あ♡くる♡びりびりぃ♡京太郎くん♡京太郎くん♡ちょうだい♡」

「玄さん!」

初めての二人は我慢の仕方もわからず登りつめ、玄は体を引くつかせて京太郎は玄のお腹にたっぷりと白濁した粘液を放出する。
どろりとした液体はゼリー状で玄の髪についた飛沫が卑猥な景色を生み出す。

「はー、はー。外に、出したんだ?」

少し切なそうな玄の視線に京太郎は困ったように鼻の頭をかく。

「インターハイ行くなら今妊娠するとまずいと思って」

今は4月、これでできてしまっては大会中に妊娠4ヶ月程度になってしまう。競技への影響は少なからずあるだろう。

「あ、それもそうだね。私、最後の方そんなの全部とんじゃって京太郎くんのことしか考えられなかったよ。今でも皆と京太郎くんでどっちか選べって言われたら京太郎くんに傾いちゃいそうなのにそれはまずいよね」

照れながら自分がどれだけ破壊力の高いことを口走っているか自覚していない玄。

「あのね、京太郎くんは難しい立場で私よりもきっと魅力的な人が京太郎くんの前に現れると思うんだ。そんな時、私なんかのために操立てなくていいよ。私は私自身が京太郎くんを愛してて、こうやってつながれて、また会える可能性があるってだけで幸せなんだ。
 だから彼女面とかは今はやめとくね。その代わり、もしも選ばれたら……その時は、私の全部で一生をかけて返すね。それと、どうしても会いたくなったら来てもいい、かな?」

自分に自信がないタイプの玄には一度相手をしてもらえただけで思い上がることはできなかった。だからいつでも京太郎を待つ準備をして相手に主導権を譲る。それが玄なりの愛し方だ。

「玄さん」

「そんな顔しないで……阿知賀まで連れ帰っちゃいたくなっちゃうよ。我慢、してるんだよ?」

泣きそうな玄の言葉に京太郎は何も言えない。

「まだおっきいままだね。二回戦、しよ? 全部忘れさせて。私のこと少しでもたくさん覚えていて」

その日二人は寝ることなく、体を重ねて触れ合って言葉を重ねて逢瀬の間の感情を余すことなく伝えあう。


翌日、帰った玄が居眠りをしすぎて怒られたのは余談である。


玄:好感度84・打算16
(もし都合のいい女で終わっても、京太郎くんを愛する気持ちは変わらないからね)

霞さんとの2連続エロと言っておきながら実際は予想以上にクロチャーに時間がかかったのでいったん切り。

ちなみに好感度の目安は20が友人、40が親友etcラインで60になると恋愛感情入りだして80で愛情レベル。
つまり39の咲ちゃんは「幼馴染? クラスメートとしては仲が良かっただけだよ」という原作の言葉に忠実すぎる数値です。

神代小蒔:好感度19・打算81

狩宿巴:好感度21・打算79

滝見春:好感度71・打算29

薄墨初美:好感度52・打算48

石戸霞:好感度72・打算28

宮永咲:好感度39・打算61

松実玄:好感度84・打算16   


おやすみなさいです。遅くてごめんよ~

[4月1週目]
京太郎が早朝に玄を空港まで送って別れ際に見つめ合ってキスを交わした後、鹿児島に来てほとんど時間がたってもいないにもかかわらず朝帰りになってしまったことに頭を抱えながらそっと音を立てずに玄関の戸を開けて潜むように屋敷に足を踏み入れた。

「おかえりなさい、京太郎くん」

そしてすぐその目先で正座をして出待ちをしていた霞の姿を見て京太郎は固まった。
脇には急須と湯飲みがあり、長い時間ここに居続けたことが嫌でも伝わる。
顔と所作が温和なのが逆に怖い。

「こんな時間まで何をしていたの?」

声には怒りの色がない。それがなおさら恐ろしい。本来ならそこまで後ろめたく感じる必要がないにもかかわらず京太郎は背中に汗をかいていた。

「えーっと、いつからいらっしゃいました?」

「22時くらいからかしら?」

「寝てない!?」

口元に手を当てて可愛らしく微笑む霞だが、待ち時間が明らかにおかしい。
そして罪悪感に硬直する京太郎の隙を突くように音もなくふわりと霞は距離を詰め、柔らかく抱きしめる。

「私達じゃない臭い……だれか女の子と会っていたのね」

「えと」

玄との関係はひと時とはいえ互いに愛し合ったうえでのもの。それは恥じるべきものではない。だがこの瞬間、京太郎は完全に押されていた。

「勘違いしないで? 責めたりなんかしていないのよ。むしろ謝らなければいけないのは私たちの方。私たちがはっきり言わなかったからいきづりの相手で発散するしかなかったのよね」

霞はあくまで慈母のように微笑む。ただその優しさが向いているのは京太郎にだけというだけ。
そして京太郎の相手となった身も知らぬ女に対する嫉妬こそあるが、怒りまではいっていない。なぜならこれから傍にいる時間がずっと長い自分とはアドバンテージが違いすぎるのだから。

「私たちのこと好きに抱いてよかったのよ。あなたがここに来るって知った時から皆そうなるんだって覚悟していたんだから」

甘く蠱惑的な声で霞は囁きながら京太郎の肢体に指を這わせ色気を解き放つ。

「それに他の子は知らないけど、私は会ったときから期待していたのよ。私の中の女が京太郎くんという男を求めてしまったの」

唇を重ね、本来巫女にあるまじき淫気を放ちながらくちゅくちゅと初めから積極的に舌を絡め吸う霞。

「好きよ。信じられないならこれからいくらでも知って頂戴。この体はあなたのもの……好きに扱って、私の気持ちを確かめて」

自分から京太郎の手を巫女服の合わせから侵入させ、豊満というレベルを超えた暴力的なまでな巨乳を鷲掴みにさせて揉ませる。
艶めいた吐息交じりに霞は優越感と色に濡れた瞳で誘う。

「私の方が大きいでしょう? 柔らかいでしょう? 私の全部を味わって♡私の気持ちも体も京太郎くんで染めてちょうだい♡」

甘い糸で絡められ情欲の火に当てられて霞ほどの女性に寝室に誘われては性行為を覚えて間もない男に抵抗の気概はわかない。
寝室まで手を引き、蜘蛛に捕らわれるように京太郎を溺れさせるのが霞の算段だった。

「まずは胸でしてあげる♡ぬちゅぬちゅ、私も興奮しちゃう♡」

唾液を京太郎の固くなった肉棒にたらし落とし、覆いきる爆乳でぬちゃぬちゃと涎が泡立ってこすれる。潤滑が足りなくなったらまた涎を足し、ぬくもりに包みながらしごいていくと霞の脳髄も興奮で痺れむくむくと乳頭が起き上がる。

「んく、霞さんも気持ちよく……」

「や♡は♡ああん♡そんな乳首いじられたらパイズリに集中できないぃ♡んんぅ♡」

口を半開きに涎を落としながら肉棒に乳房を擦り付け、乳首をひねられて背筋を震わせて喘ぐ霞はもう巫女ではなく娼婦にしか見えない。実際、もう霞の仲にもう理性はほとんど残っていない。

「おちんちん♡おちんちん♡京太郎くんのおちんちん♡」

溺れさせるはずが逆に霞の方が肉欲の虜になりかけている。
しかしそれも仕方がない。霞の肉体は女性らしさの結晶で、それは同時に内に秘めた男を求める欲望も並ではないことを意味する。

くりくりと乳首を指先でつまみしごくだけの未熟な性技ですら霞は簡単に頂点近くに届く。

「あはぁ♡だめ♡今おまんこに入れないで♡あなたとイチャイチャしてエッチしたいだけの女になっちゃう♡」

腰を赫々と降りながら霞が口にする言葉は薄皮一枚だけの拒絶で、本心を全く隠せてない。そんなものは当然男を煽るだけの結果に終わる。

「霞さんの淫乱、エッチすぎです!」

「んああ♡ごめんなさい♡おちんちんいいの♡いい♡」

ガツガツと獣のように乱暴な突きで初めてを迎えたにもかかわらず、霞の体は破瓜の痛みを絶頂の快楽で上回る。
打ち込まれるたびに霞の爆乳は弾み歪んで形を変え、京太郎との体の間で潰され擦れる。
自然と腰のピストンと胸への愛撫が同時に行われ、強すぎる擦れは霞自身の零した唾液が緩衝材になって快楽として脳に送り込まれる。

そして京太郎も体の全面の大部分を霞の乳房で包まれ、興奮から奥へと突き込む勢いを強くして霞を追い込む。

「イク♡イクの♡中にください♡孕ませて♡京太郎くんのものにしてぇ♡せーえき欲しい♡」

「知りません、からね!」

「ああああ~♡どぴゅどぴゅせーえき、熱ぅい♡」

浮かされて無責任に胎内に出された精液を嬉しそうに霞は受け止め、背を反らして絶頂の余韻に浸る。
己の恋が一時とはいえ体の関係で満たされたことに蕩けた笑みをこぼして余韻に浸る。

「京太郎くん、私の思いが本物かいつでも私を使って確かめてね♡」

好きだという気持ちを込めながら、とりあえず永水のだれよりリードを奪ったことにとりあえずの満足が霞にはあった。


石戸霞 好感度74・打算26(好感度+2)
(これから何度でも想いを伝えるから)

「霞さん、なんだか歩き方が変じゃありませんか?」

夕飯を取っていた際に放たれた巴の言葉に霞は照れたように頬に手を当てて惚気る。

「ふふ、分かる? 実は、京太郎くんに捧げたの」

「ずるい、抜け駆け」

それに対して不満をこぼすのが春。非難の眼差しに乗った熱が春の心中を如実に表していた。

「まーまー、どうせ先こすこされるはこの人数なら仕方ないんですから仲良くヤリましょうよー」

初美はマイペースではあるがお手付きになることに関しては特段否定しない。

「あの、なんで皆さんそんなに積極的なんですか?」

なかなか受け入れ切れていない小蒔は疑義を呈するが、それに対して霞は優しく諭す。

「別に小蒔ちゃんが嫌なら無理強いはしないけど、そうなると一人だけ仲間外れになっちゃうわね」

「え、ええ!? そ、そんなの嫌です!」

純粋な小蒔は誘導されたとも思わず仲のいい皆に取り残されたくない一心に染まる。

こうして、永水の中で自分から京太郎を拒否することを望む勢力は早々になくなった。
しかしこのハーレム的展開による囲い込みが水面下で着々と進んでいることなど京太郎には知るすべもなかった。

[4月2週目]
2週間に1度、京太郎の要望によってキャラクターを呼び寄せられる日です。
相手には拒否権はないため、これで決まった好感度の低さはそのまま態度に現れることがあります(主に20以下)

また、シチュエーションの幅が大きく住人にゆだねられるのも特徴です
エロそうなエッチシチュエーションを選ぶも、そのキャラ好みそうなエッチで好感度を選ぶも自由です

とりあえずチュートリアル的にキャラを決めてしまいましょう


安価直下:呼びつける相手
安価コンマ:(初登場なら)好感度

呼び寄せた相手
原村和:好感度49・打算51(人としては悪くなさそうです)☆悩み:母親だけ東京に単身赴任させていいか(父はいません)

どんなシチュエーションでやる?


安価直下
A:優しく

B:激しく

C:マニアックに
1:阿知賀勢(1人)とベッドの上で再会
2:清澄校舎の中で空き教室でエッチ
3:出会ったばかりの咲ちゃんとベッドの上で一緒にエッチして仲良しに(なれるかはコンマ次第)

のどっちと優しくエッチ

お嫁さんを望む乙女らしさにより初対面エッチとしては好感度増+4
好感度49→53


そして毎週の永水以外からの刺客
京太郎を誘惑に来たキャラは?

安価直下:キャラ名
安価コンマ:初期好感度

うぇ!? 洋榎高すぎやろ、完全にお嫁さんになる気の好感度だぞこいつ
洋榎:好感度94・打算6

なんだかエロしか書いていない気がしますが、のどっちと洋榎頑張ります
そしてその2つのエロの後は永水の日常編

あ、洋榎92だった。めんご

それでは執筆に入ってから寝ます。乙女洋榎のエロ考えよ…(ぺこりん

[4月2週目]
手紙に名前を書けばその人が来てくれる、そのうたい文句に京太郎が名を記したのは久しぶりに顔を見たいというただそれだけの動機だった。

それがまさか、高級ホテルのスイートルームでスケスケの白レースのネグリジェの舌に下着としては意味をなさない扇情的なだけの赤い布をまとった姿の和と顔を合わせる事態になるとは京太郎には予想できていなかったのである。
世界が男性をどう扱っているのか、その男性が名指しで女性を呼ぶということにどういう言う意味が秘められるのかを深く考えなかった京太郎の手落ちである。

以前とは比べ物にならない女性にもてる環境に置かれても過ごした日々は少なく、以前の感覚が抜けないままでの行動が他者にどう映るかを頭に回す余裕はなかった。
その結果がこれである。

「その、セックスする前に一つだけ聞きたいのですが……どうして私を選んだんですか?」

和の顔は真っ赤になり腕で局部を隠すように身をよじりながらも本格的にその場から逃げ出そうとはしない。
頭のいい和には自分が断れないことも分かっていたし、そして唯一の男から見初められたということに対する無意識の優越感も感じてしまっている。
ただそれとは別に自分である理由が知りたかった。

一方の京太郎は必死で頭を空転させる。懐かしい相手と話をするつもりが、その相手が完全に準備オッケーな状態でムードのある高級な個室にいるのだ。
そしてその相手を性的な目線で見たことが一度もないかといえばノーである。清澄内では一番好みのタイプの女性なのだから当然だろう。意識するなというのは無茶だ。

一瞬玄の存在が頭をよぎってすぐに否定する。流石に阿知賀のサプライズ再会イベントを潰すのはダメだろう。
この世界では和とろくにしゃべったことがないので憧れてというのも無理がある。
結果たどり着いたのは非常に細い糸であり原点とも呼べる存在。バタフライエフェクトなり運命の収束なりといったよくわからないものに頼る。

「実は咲……清澄にいる幼馴染に聞いたんだ」

普段はずさんに扱うくせにいざとなると縋り付くのは幼馴染共通の現象なのだろうか?

まあ京太郎の地頭はそこまでよくない。冷静でない状態で『インターミドルの大会で見た』という穏当な模範解答に至らないのも仕方がない。

「咲、もしかして宮永咲さんですか? え? 『京ちゃん』さんって男性だったんですか?」

「あれ? 知ってるのか?」

京太郎としては『咲を知ってるのか?』という意味での問いかけを和は『咲の事情を知っているのか?』という意味にとる。

「はい。麻雀部に入ったのも自分の『京ちゃん』さんを浚った学校を探して潰すためだと本人が言ってましたので」

「なんでそんな物騒な上にさらっと所有物扱いしてるんだあいつ!?」

京太郎は頭を抱えた。いったいなぜ幼馴染が文学少女からジャイアン系魔王にクラスチェンジしたのかと。時期が早すぎではないかと。

自分のせいだと気づかないあたりが京太郎の残念さである。
まあ咲は執着こそしているが恋心は皆無に近いので、普段の京太郎への接し方が適当なために気づくポイントは少なかった。

「恋人ではないんですか?」

「ないない。幼馴染ではあるけどそれ以上でもそれ以下でもない」

これを聞いて和は咲の片思いなのだと勘違いした。和の良識では好きでもない人間を縛り付けようとする気持ちが理解できないからである。
そして一般的にそれは正しい。咲が特殊なだけだ。

一応弁明しておくと咲は母と姉に離れられ、父もなくし、近しい人間が離れていくことに対して深いトラウマを持っている。京太郎も含めれば元の世界の倍の人数に至り、歪みは拡大していた。

「そうですか。深い関係でないのならば宮永さんに気を遣う必要もありませんね」

すっと距離を詰めた和が自分から京太郎に口づける。慣れてはいないおずおずとした動きではあるが唇同士が触れ合い、扇情的な和の格好が京太郎の劣情を嫌でもくすぐる。

「初めてなので優しくしてください、ね」

無意識なのだろうが太ももをすり合わせる動きは発情の証に見え、誘われる蝶のように京太郎の掌は和の双丘を包み捏ねだす。

「あ♡宮永さんを出し抜いてエッチしちゃうなんて悪くありません」

「実は仲悪い?」

親友だった二人を知っている京太郎からすれば違和感の塊だが、かつての学園のアイドルを抱いているという事実に手の動きは少しずつ加速し膨らみだした乳首をくりくりといじる。

「はふ♡ああ♡だって、ことあるごとに『そんなので全国に行けるの?』って。やん♡」

「焦ってるんだよ。許してやってくれ」

いがみ合うところは見たくないと頼む京太郎だが、それが和の背筋をゾクゾクさせる。

「ひゃう♡そう、ですね。一番近かったのにエッチしてもらえなくて、なのに私はこうやって抱いてもらってるんですから。知られたら嫉妬で殺しに来そうです。んん♡」

和自身も自分から乳首を触ってもらいに積極的に指を追いかける。

「それはないって。というか和が俺とするのは当てつけ?」

赤い布地を押し上げる乳首を指でつまみながら抱き寄せ、唇を交わして舌を絡めながら双丘をもみほぐす。

「これ気持ちい♡それだけじゃ、ないですよ♡貴方のことは嫌じゃないですし、私にもメリットも♡ひ♡くぅ♡」

偶然京太郎の詰めが乳首に引っ掛かり、強めの刺激に和の背が反る。軽くイキかけて息が荒くなる。

「メリット?」

わざとネグリジェを脱がすことなくそのいやらしさを楽しみながら京太郎は下の口に二本指を添えてくにくにと交互に押す。
少しずつ赤の下着にシミが広がり隙間から漏れた粘り気を帯びた液体が漏れ出していく。

「は♡は♡ん♡母が、転勤しそうで♡そしたら私も転校♡嫌なんです♡でもあなたの子供を孕めば、子供ができればぁ♡ふあぁ♡男の子との赤ちゃんなら、母体の安全のために環境変えさせないはずです♡」

完全に和の声には甘さが絡みつきとれなくなっている。普通の会話の中でも男を誘う媚びた話し方に変化している。

「転校したくないからってセックスするんだ。意外だな」

「他にも、あります♡男の人との本当のセックス、興味あったんです♡どんなものか♡おちんちんがどんな形か♡入ったらどうなるか♡」

恐る恐ると伸びた和の手が京太郎の肉棒を握り、形をゆっくりと確かめるように撫でていく。

「和ってむっつりだったんだな」

「はい♡原村和はむっつりインターミドルチャンプです♡実は呼ばれたの嬉しかったんです♡」

平静なら『学術的興味です』とでも答えるところだが、熱に浮かされた和は男の喜ぶ言葉を口にして自分を貶めることに抵抗がなくなってしまっている。
そしてこうやって口にした言葉が後々まで心に救い真実へと変わっていくことを経験の少ない和は分かっていない。
自分が淫乱への道を転げ落ちそうになっていることに気づけずあさましく和は一時の情欲に負ける。

「あふ♡聞こえますよね♡下の口がぐちゅぐちゅ言ってるの♡準備、できてます♡できちゃってるんです♡男のおちんちんの味教えてくれませんか♡」

そんなおねだりに勝てるわけもなく、京太郎はせかされるように秘裂に先端を押し当ててずんっと中まで貫く。
初めての痛みが押し寄せる和を抱きしめ、頭をなでながらゆっくりとくちゅくちゅと前後に動きながらキスを繰り返し、背中を抱き寄せる。

それらの京太郎の行動は痛みに耐える和の中で優しさに映り、大事にされている感覚を産む。一瞬愛されているのではないかという妄想までしてしまう。
エッチではあっても和も乙女。トントンと優しくノックされる腰遣いで少しずつ気持ちよくされながら髪をなでられていけば心が少しずつ開く。

「ふわあ♡初めてなのに気持ちよくなってしまいます♡子作りのためのセックスなのに♡男の人の味覚えて♡気持ちいいんです♡」

舌を吸われながら和は快感に身を任せセックス自体を楽しんでいく。気が付けば和の手は京太郎の背に回され抱き着きながら小さく腰を揺らしてしまっている。

「孕ませてください♡何回も♡今回でできなかったらまた来ます♡私の奥をいっぱいにしてください♡」

「和は子供ができたらもう会ってくれない?」

それだけの関係は寂しいという京太郎の思いは、つながってる今の和にはねのけられるアプローチではない。
そもそも打算だけで体を完全に許すほど和は割り切っていない。少なからずいいなという思いもある。ただそれが恋と呼ぶには少し小さいだけ。

「セフレから♡セフレからでよければ♡ああ♡もうだめです♡ください♡奥に、熱いのぉ♡」

本来なら『友達から』というところをどうせセックスに流される未来を見てセフレとして始めようという和は色に溺れかけている。

そしてそのまま、意識を真っ白に奥に大量に注ぎ込まれる精液の感覚にまた一つ女としての喜びを和は覚えて帰るのだった。


原村和:好感度53・打算47
(ごめんなさい宮永さん、教えてあげる気はないです。もう少し会って仲良くしたいですね)

すっごく遅くなって申し訳ありませんっした(土下座
純粋にリアルが忙しかった。

あ、あとここの世界の咲さんは最初から京ちゃんを失っていることで覚醒しているうえに心がすさんでいるので「インターハイミドルって弱いんだね」「これじゃお姉ちゃんとの練習にならないよ」「あ、3万点差で始めよっか」とか言い出す失礼な部分があります。
なお当人に悪気はなく本心から「京ちゃんを取り戻すためにはこれくらいじゃ足りない」と向上心があるので周囲の被害は深刻です(主に南場の優希)


洋榎エロくするのってどうすればいいんだろね?
それでは頭をひねってきます(ぺっこりん)

これもし呼び出しで魔王様を呼んだらどうなるんだ・・・?

>>88
気になるなら安価でとってください。ただ確実なのは平和な世界です。

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