未来「ねえねえ静香ちゃん。」

静香「どうしたの。」

未来「揉ませて。」

静香「イヤよ。」

未来「そんなあっさり！？」

静香「当たり前でしょ、どうして私がそんな事させなくちゃいけないのよ。」

未来「そこをなんとか。最近みんなが断るようになってきたから、もう私は限界なんだよ。」

静香「知らないわよそんな事。そういうのは翼か恵美さんあたりに頼んでみたら。」

未来「今日は二人とも劇場に来ないじゃん。だからこの際静香ちゃんでもいいかなって。」

静香「私でもって何よ、頼むくせに失礼ね。とにかくそういうのはお断りよ、他を当たってちょうだい。」

未来「むー。」

真「おはよう二人とも。」

未来「おはようございます。そうだ、真さんちょっといいですか？」

真「ん、何？」

未来「あの〜、よかったらちょっとだけ揉ませてもらえませんか？」

真「揉む？それってその、もしかして。」

未来「でへへ〜。お願いします、このとおり！」

静香「よくやるわ。」

真「うーん。でもまあ、そういうじゃれ合いも女の子らしくていいかもね。少しだけだよ？」

未来「ホントですか！やった、ありがとうございます。じゃあさっそ、」


雪歩「……」ﾆｺﾆｺ

未来「く…」

雪歩「………」ﾆｺﾆｺ


未来「…ごめんなさい、やっぱいいです。」

真「そう？あ、雪歩来てたんだ。じゃあレッスン行こうか。」

未来「怖かったよ。何も持ってないはずの雪歩さんの後ろにはっきりシャベルが見えたんだもん。」

静香「雪歩さんが使ってるのはシャベルじゃなくてスコップよ。足をかける所の有無で呼び方が違うんですって。」

未来「どうでもいいよそんな事。はあ、せっかくのチャンスが。」

千鶴「ごきげんよう。今日は風が強いですわね。」

未来「千鶴さん、おはようございます。そうだ。あの、ちょっとお願いを聞いてもらってもいいですか？」

千鶴「どうかなさいまして？」

未来「でへへ〜。その、揉ませてもらえませんか？ほんの少しだけでいいですから。」

千鶴「あら、あずさや風花さんに飽き足らずわたくしにまで？そうですわね、でしたら…」



静香「ほうきとちりとりなんて出してどうしたの。」

未来「『セレブなわたくしの身体に触りたいのなら、まずは働いてきなさい』だって。劇場の入り口のとこ、お掃除してくるね。」

静香「そう、いってらっしゃい…そこまでするか。」




未来「終わりましたよ、千鶴さん。綺麗になりました。」

千鶴「そう、ご苦労さま。」

未来「でへへ、じゃあ約束通り。」

千鶴「ええ。それじゃ、こっちもしっかり頼みますわよ？」

未来「ええ！？いや、それはそうですけど。うう…」

静香「お掃除お疲れ様。けど何で肩揉みなんてやってたの？」

未来「『どことは指定しなかったじゃありませんの、揉むというなら肩のことでしょう？』って千鶴さんに言われて。ずるいと思わない？」

静香「あはは、千鶴さんらしいわね。まあそれは未来が悪いわよ。」

未来「もう。でもお駄賃にってコロッケとハムカツ貰えたからいいかな。あ、これ静香ちゃんの分ね。」

静香「あら私にも？いただくわね。うん、美味しい。」

未来「ちぇ、静香ちゃんは何にもしてないのに。」

静香「未来が変な事お願いするからでしょ、だいたいなんでそんなに揉みたがるのよ。」

未来「ふぅ。分かってないね静香ちゃんは┐(´д｀)┌｣

静香「分かりたくもないわよ、というかその顔ムカつくからやめなさい。」

未来「いい？柔らかさはね、癒しなんだよ。辛いレッスンや忙しいお仕事でクタクタになっても、柔らかさがあれば乗り切れるの。」

静香「だったら水風船でも揉んでたら。」

未来「ブッブー。ぬくもりが無きゃダメに決まってるでしょ。」

静香「知らないわよ、お湯でも入れておいたら。」

未来「持ち歩きにくいでしょ。それとサイズも大切だよ。346の愛海ちゃんは『みんな違って、みんないい。』なんて言うけどさ、私は断然大きい派だね。ウチで言ったら風花さんやあずささんなんて最高。逆に瑞希ちゃんは触らせてもらった事あるけど、すっっごく物足りなかったな。それに千早さんなんて、柔らかいどころかとってもカチカチで…」

静香「…未来。」

未来「あれだったらたしかに水風船の方がいいかもだけど…ん、何？」

瑞希｢……｣

千早｢……｣

未来｢あ、これはその。ほら、風花さん達と比べてってお話で。決してお二人のサイズが悪いとかそういうお話では…｣

未来「え、なんですか千早さん、どうして無言で私を肩車なんか。瑞希ちゃん？なんでテーブルの上に登ってるの…」



＼ｳｷﾞｬｱｱｱ!／



静香「へぇ、あれがこけしインパクト。綺麗に決まったわね、さすがは千早さんと瑞希さんだわ。」

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未来「うう。死ぬかと思ったよ…」

静香「吹っ飛ばされた時にパンツ見えてたわよ、未来。アイドルなんだから気をつけなさい。」

未来「そこ！？本体の方を心配してよ！」

静香「自業自得でしょ、少しは反省しなさい。」

未来「うん、よく分かったよ。でもなかなか上手くいかないよね、最近まともに揉ませてくれたのはプロデューサーさんと社長ぐらいでさ、だいたい…」

静香「は？ちょっと待ちなさい。あなた、プロデューサーや社長にもお願いしたの。」

未来「そうだけど。」

静香「何考えてるのよ、さっきと言ってる事違うじゃない。それのどこが楽しいの？」

未来「ぶっちゃけ、ちっとも楽しくなかったよ。二人には喜んでもらえたけど。」

静香「でしょうね…喜んだ？」

未来「うん。なんか、新しい境地？とかいうのに目覚めたんだって。で、それ以来たまにお互いに揉みっこしてるって…」

静香「ストップ。未来、あのね。」

未来「何？」

静香「さっき言った事、今すぐ全部忘れなさい、私も忘れるから。あなた忘れるのは得意でしょう？」

未来「え、何急に。そりゃ、ちょっと変わってるなとは思ったけど。」

静香「いいわね？」

未来「う、うん…？」

小鳥「お疲れ様。美咲ちゃん見なかった？」

静香「お疲れ様です。美咲さんならついさっき銀行に行きましたよ。」

小鳥「あちゃあ、行き違いかぁ。やっぱり電話してから来れば良かったわね。」

未来「そうだ。ねえ静香ちゃん、小鳥さんならいいよね？」

静香「好きにしたら。」

小鳥「なんの話？」

未来「ええっとですね、実はその…」


未来「お願いします、揉ませて下さい。主に胸あたりを中心に！」

小鳥「ええっ！？」

未来「うう、柔らかい物断ちしてからずいぶん経つんですよ、もう限界なんです〜。」

静香(よくやるわ、普段言わないような難しい表現まで使って。)

小鳥「え、えっと。あの、その。」

未来「お願いします。どうか、このとおり。」

静香(綺麗なお辞儀。未来があそこまで丁寧に頭下げるのはライブが終わった後ぐらいね。)



小鳥「お、落ち着くのよ小鳥、いつも百合百合しいキャッキャウフフなじゃれ合いを外から眺めては羨ましがってた私には千載一遇の機会じゃない。でも待って、ここを初めて触らせるのはやっぱり大切な人にしておきたいというか、お嫁に行くまで取っておきたいという気持ちもあるし。ああ、どうすればいいのかしら。でも、それがアイドルのお願いとなればまた話は変わってくるわよね。そうよ、だいたい大切な人なんていつ出来るの、そんなものいくら待ったってどうせ。って、そんな諦めムードでどうするのよ。いつかは必ずって、初詣でも誓ったでしょう？だいたい…｣



静香「…やめといたら。」

未来「う、うん。なんか、ごめんなさい。レッスン行こっか？」

静香「そうね。それじゃ小鳥さん、どうぞごゆっくり。」

小鳥「そうよ、やっぱり安売りは良くないわ、
大切な人に差し上げる物なんだから。だけど、今はその大切な人がアイドルなわけだし。ああどうしよう、どうしたらいいの小鳥。落ち着いて、こういう時こそ得意の妄想を働かせて…」

おしまい。お目汚し失礼致しました。
プロレス技については「真壁　プロレス　合体技」で検索して出てきたものを使わせていただきました。ミリシタでもこの未来の嗜好が早く披露されますように。