フェアリーフィーストと運不運 (19)

智絵里ちゃんとありすちゃんと雪美ちゃんの3人で構成されるユニット、フェアリーフィーストのお話です。
茄子さんと朋ちゃんとほたるちゃんもちょっとだけ出てきます。
4800文字ぐらいのお話です。


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――――――――――控室

ありす「この3人で集まるのもお久しぶりですね」

雪美「うん……おひさし…ブリヤント…ノワール……」

ありす「いきなりどうしたんですか!?」

智絵里「ありすちゃん、お久ブリノワです…♪」

ありす「なんですかそれ流行ってるんですか?」

雪美「これから………流行る………」

智絵里「私も雪美ちゃんにこれから流行るって教えてもらいました」

ありす「智絵里さんも無理に乗らなくていいですからね!?」

雪美「ありす…………。大丈夫……、使って…いいよ……」

ありす「要りません!」

ありす「これでは先が思いやられますね」

雪美「ありす………ファイト……」

ありす「なんで他人事なんですか! 雪美さんのせいですよ!」

智絵里「大丈夫?私のツインテールでよければ揉む?」

ありす「そんな大事なもの気軽に揉ませようとしないでください!」

雪美「ペロ………撫でる………?」

ありす「あっ、それはちょっと…ってそうじゃありません!」

ペロ「撫でておくれやす~」

ありす「おかしいですね、今ペロが喋ったような……」

智絵里「私も、『トロタベタイ、サッカーミタイ』って聞こえました♪」

雪美「それ………ロペス……。ペロ……違う………」

ありす「いやロペス選手にしても雑ですよ雑!」

雪美「ペロ……ロペス……どっちも……チャモ……ね………」

智絵里「チャモはスペイン語でやんちゃな男の子って意味なんですよ♪ 知ってました?」

ありす「知りませんでした。お二方とも野球詳しいんですね」

雪美「任せて……阪神…ペロガース…、…中日…ヒョウゴンズ……。たくさん…知ってる……」

ありす「知ってるのか知らないのか微妙なボケはやめてください!」

智絵里「えっと…四葉ラビッツと…ももいろクローバーと……」

ありす「智絵里さんも張り合わないでください! 後ももいろクローバーは球団ではありません!」

雪美「ももクロ…と……かけまして………」

智絵里「その心は…?」

ありす「まだ解いてませんから!心も何もないですよ!!無心!!!」

雪美「改めまして……」

智絵里(………)ウズウズ

ありす(智絵里さんどんだけその心はって言いたいんですか)

雪美「ももクロ…と……かけまして……」

智絵里「うん…」ソワソワ

雪美「ホセ・ロペスとかけます……」

智絵里「…………」

ありす「ここですよ智絵里さん!その心はって!!!」

智絵里「あっ…ご、ごめんなさい…緊張しちゃって…」

雪美「その心は………どちらも…ヒット……連発…します……」

ありす「う~ん、微妙ですね。100点中60点と言ったところでしょうか」

智絵里「そうかな…200点中120点ぐらいはあると思うな…」

ありす「いや同じですよそれ」

雪美「今日……お仕事……何……?」

ありす「それ知らないで来たんですか!?」

智絵里「雪美ちゃん、今日は料理番組だよ…♪」

ありす「ラジオですよね」

雪美「お便り……料理する……、腕の……みせどころ………」

ありす「そういうひねったやつはもういいですから!」

雪美「直球……だめ……。ロペス……打たれる……」

ありす「ロペス選手をひっぱりすぎです!!」

智絵里「ロペスさんはずっと横浜の打線を引っ張ってるもんね…私もみんなを引っ張れるよう、がんばらなくちゃ…」

ありす「もう!智絵里さんまでなんなんですか!!ホセフィーストじゃないですか!」

雪美「そろそろ……ちゃんと…する……」

ありす「最初からそうしてください」

智絵里「ラジオの練習しましょうか」

ありす「良いですね、まだ収録まで時間がありますしイメージトレーニングをしましょう」

雪美「ラジオ……始め………どうする……?」

ありす「最初はオープニングが流れてそこから挨拶という流れが一般的だと思います」

智絵里「音楽かけるね…」

ありす「知ってますよ、ロペス選手の応援歌かけるんですよね」

智絵里「えっ、お願いシンデレラをかけようと思ったんだけど…」

雪美「ありす…………ロペス……、好き……?」

ありす「橘です!!」

智絵里「こんにちは…ラジオアドプリムスの時間です…♪」

ありす「ユニット名!!!」

雪美「神谷…奈緒……、奈緒……だよ……」

智絵里「えっと…加蓮さんです…いえいっ♪」

ありす「本当に怒られますよ!?」

雪美「ありす……早く………」

ありす「やりませんからね?」

智絵里「うさぎさんといえばクローバーですが…」

ありす「智絵里さん自分が喋りたいことを一気に詰め込み過ぎです」

智絵里「ご、ごめんなさい…緊張してつい…」

雪美「ももいろ…クローバー…Zの……ももいろ……誰でしょう……?」

ありす「いやクイズ番組じゃないですよ?」

ガチャッ

朋「マーリン!」

ありす「これ以上私の胃を負荷をかけないでください!!!」

雪美「惜しい……、テレフォン……使う……?」

朋「よし、ほたるちゃんに電話しよう!」

ありす「道連れを増やさないでください!」

智絵里「久しぶりにラッキーファイルのうち4人が揃うなんてうれしいなぁ…♪」

ありす(突っ込んだら負け…突っ込んだら負け…)

雪美「茄子も……呼ぼう………」

ありす「もう収集がつかなくなるんでやめてください!!!」

朋「大丈夫? 胃薬居る?」

ありす「あなたはこっち側ですよね!?」

朋「ありすちゃんもさ、割り切ったほうがいいよ」

ありす「朋さん…一体何が……」

ほたる「朋さん、一体用事ってなんですか…?」

朋「実はクイズの応えがわからなくてさ」

ほたる「どんな問題なんですか?」

朋「えっと…FGOでめっちゃ強い男の人は?だっけ」

ありす「だとしたら正解してますよね!?」

ほたる「あーりんですか?」

雪美「正解………」

ありす「なけなしの運の無駄遣い!!!!!!!!」

茄子「皆さん楽しそうですね、何してるんですか~?」

ありす「来てしまったんですね」

朋「よし、これでラッキーファイブの五人が揃ったね」

ありす「朋さんいつからそっち側に?」

朋「ごめんね」

茄子「一富士二鷹三カコですよ~、ファルコンマウントフジエッグプレインブラック!」

ありす「長い!!」

智絵里「しっ、幸せの四葉のクローバー…クローバー黒、です…いぇい」

ありす「いやそこはクローバーグリーンじゃないんですか? しかも黒かぶってますよ!」

朋「今日のラッキーからは黒!」

ありす「あっ、もういいです。どうせフォーチュンブラックとかですよね」

朋「フォーチュン・ブラック!」

ありす「その心臓の強さだけは尊敬します」

ほたる「Long Life is 長生き……ほたるブラック!」

ありす「すみませんちょっと流石に意味が……」

茄子「知らないんですか!? 一輪の微笑み白菊ほたるちゃんの特訓前の後ろにあるペナントに書いてある言葉ですよ!!」

ありす「逆にそれ知ってる人何人居るんですか!?」

茄子「ちなみに他には『来たれ幸福』って描かれたシャツもありますよ」

ほたる「茄子さんとペアルックでかいました」ドヤッ

ありす「ほたるさんはともかく茄子さんは着る意味ないですよねその言葉!」

茄子「ありすちゃん、言葉なんかじゃなくてお揃いであることに幸せがあるんですよ」

ありす「じゃぁ、最後に雪美さんお願いします」

雪美「幸せ…招く……黒い…猫……。ペロ…ブラック……」

ありす「もう逆に黒で安心しましたよ!!あーよかった!!!!」

雪美「ありす……入りたい……?」

ありす「遠慮しておきます」

朋「ありすちゃんだったら…論破ブラックとか?」

ありす「朋さんが普段私のことをどう思っているかよくわかりました。後早くこっちに戻ってきてください」

智絵里「ありすちゃんはいちごの粒ブラック?」

ありす「どうしてもブラックは外せないんですね」

ほたる「黒は何色にも染まらない色ですから……不幸にさえ……」

ありす「理由までブラックな感じがしますね」

雪美「黒……ペロの色………、幸せの色……」

茄子「私が黒髪だから黒なんです~」

ありす「コンセンサスを得てください!!!!!!」

朋「あっ、こんなことしてる場合じゃなかった。茄子ちゃんほたるちゃん行くよ」

ほたる「そうですね、早く行かないと……」

茄子「それじゃぁまたね」

バタンッ

ありす「一体なんだったんでしょうね」

智絵里「私達のこと、励ましに来てくれたのかな…えへへ…」

雪美「茄子…朋…ほたる……、みんな……優しい……」

ありす「そうですね、悪い人ではないと思います」

智絵里「茄子さんも朋ちゃんもほたるちゃんも、みんな優しいな…」

雪美「朋……………19歳……」

智絵里「もちろん知ってるよ。朋さんもおしゃれで素敵だなって思ってるもん…」

ありす「今露骨に敬称変えましたよね」

雪美「ラジオ………練習……、続き……やろ……」

ありす「露骨にそらさないでください!誰のせいで無茶苦茶になったんですか!」

智絵里「雪美ちゃん、ナイス話題そらしです…♪」ブイッ

雪美「………うん」ブイ

ありす「全然ナイスじゃないです!」

智絵里「あっ、ありすちゃんだけ仲間はずれにしてごめんね…」

雪美「ありす………一緒に……ぶい…」ブイ

ありす「やりませんよ?」

智絵里「やっぱり、私なんかがリーダーじゃダメなのかな…」チラッ

雪美「そんなことない………大丈夫………」チラッ

ありす「わかりましたよ。やればいいんですよねやれば」

智絵里「ありすちゃんごめんね、なんだか催促したみたいで…」

ありす「みたいじゃなくて催促してるんですよ。これでいいですか」ぶい

雪美「………」パシャッ

ありす「ちょっと何撮ってるんですか!?」

雪美「取れ高……バッチリ……ね……」

ありす「勝手にSNSにアップしちゃだめですからね?」

雪美「大丈夫……ツ◯ッター…フェ◯スブック…イン◯タ…L◯NE……だけ……」

ありす「やめてください! 逆に他に何があるんですか!」

智絵里「非◯テ+とか…?」

ありす「そんなSNSもあるんですね」

雪美「後……ペロッター………」

ありす「それはないですよね?」

雪美「あるよ………、泉………作ってくれた………」

ありす「泉さんってやっぱりすごい…」

智絵里「ありすちゃんもすごいよ…私達をちゃんとした方へ導いてくれるから…」

ありす「そんなことありませんよ。思ったことを言っただけです」

雪美「ありす……思いやり……たくさん……。だから……安心……」

ありす「雪美さんはもうちょっと緊張感をもってください」

雪美「…………うん」

ありす「でもまぁ、肩肘を張らない自然体なところが雪美さんの良さかもしれませんね」

雪美「ふふっ…………」

智絵里「ありすちゃん、なんだかリーダーみたい…。頼もしいな…」

ありす「何言っているんですか、フェアリーフィーストのリーダーは智絵里さんですよ」

智絵里「う、うん。そうだよね…二人よりお姉さんの私がしっかりしなくちゃ…!」

ありす「私は智絵里さんのことを尊敬してます」

智絵里「えっ?」

ありす「この前の夏のライブでペロが私の事を見つめていた時、智絵里さんは怖くないって声をかけてくれました」

智絵里「そうだったかな…?」

ありす「お友達だって思ってるんじゃないかなって智絵里さんに言ってもらえて、怖くなくなりました」

雪美「うん……、ペロ……本当は……怖く…ない……。智絵里……わかってくれた……」

智絵里「そ、そんなこと言われると恥ずかしいです…えへへ」

ありす「だからこそ私はリーダーが智絵里さんでよかったと思います」

雪美「ラッキー………?」

ありす「そうですね、幸運とも言えるかもしれません」

雪美「智絵里……、私達の……クローバー……」

ありす「ふふっ、そうかもしれませんね」

智絵里「じゃぁ私にとっては頼って付いてきてくれる二人が四葉のクローバーだね…♪」

ガチャッ

モバP「そろそろ時間だ、準備してくれ」

智絵里「わかりました…♪」

モバP「今日はなかなかご機嫌だな。ちなみに今日はラッキーなことにスペシャルなゲストが来るぞ!」

雪美「スペシャルな…ゲスト……、わくわく……」

ありす「どなたですか?」

モバP「ホセ・アリスだ!」

ありす「ロペスです!!!!!!!」

終わり

以上です。
読んで頂きありがとうございました。

前作です。
【デレマスSS】雪美が名前を呼ぶまで
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