龍崎薫「はぁ……」 (28)
モバマスSS
毛とか出てくる
一応わいだん事務所
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薫「はぁ……」
モバP「おや、薫じゃないか。どうしたんだそんなに落ち込んで」
薫「……ううん、なんでもない……」
P「薫が暗いと俺まで暗くなっちゃうなー。何かあったんだろう?」
薫「……なんでもないよ、せんせぇ」
P (うっ、こりゃ深刻だな。ちーちゃんに頼んだほうが良さそうだ)
P「なんでもないなら、いいんだけど。何かあったら言ってくれよな」
薫「うん……」
薫(言えないよ、せんせぇ。だって……)
薫(仁奈ちゃんのおまたに、立派なおけけが生えてたんだもん……)
薫(かおるは、まだなのに……)
薫(こんなの、恥ずかしくて言えないよ……)
ごめんなさい眠気がやばいので寝ます。また今日の深夜にでも。
長らく外してましたが今日か明日には続きを
しばしお待ちくださいまし
人居なさそう。
復帰しました。再開します。
~~~~~
その日の夜
P「薫のパフォーマンスが目に見えて落ちてきてる」
P「これは由々しき事態だよちーちゃん」
P「特に仁奈とのデュオで顕著で」
P「あの2人の間でなんかあったに違いないんだけど、薫は頑なに『なんでもない』って言い張るばかりで……」
P「仁奈の方にそれとなく尋ねたんだけど、喧嘩してる風ではないようで」
ちひろ「うーん、心配ねえ」
P「そう、心配なんだ。このままだとライブに間に合わないのもそうだけど、何より薫が気がかりで……」
P「ちーちゃん、薫をなんとかしてやれない?」
ちひろ「わかった。明日薫ちゃんに接触するね」
~~~~~
翌日
薫(仁奈ちゃんに会うとおけけのことで頭がいっぱいになっちゃう……)
薫(けっきょく、あんまり寝れなかったなぁ)
薫(昨日、仁奈ちゃんと一緒にお風呂に入れなかった)
薫(ほとんど毎日一緒に入ってたのに……)
薫(おけけを見てから、入るのが怖くなっちゃって)
薫(それだけじゃない)
薫(ダンスレッスンの時も、ボイストレーニングの時も……)
薫(仁奈ちゃんを見ると、おけけのこと思い出しちゃって……)
薫(この着ぐるみの奥に、おけけがあるんだなって思うと、それだけでモヤモヤしちゃって……)
薫(かおる、どうしちゃったんだろう……)
ちひろ「薫ちゃん?」
薫「あっ、ちひろさん」
ちひろ「プロデューサーさんが心配してましたよ。どうしたの?」
薫「……ううん、なんでもないよ」
ちひろ「何か悩み事があるんでしょう?」
薫「……」
ちひろ「誰にも言わないから、私に話してみない?」
薫「……本当に誰も言わない?」
ちひろ「ええ」
薫「笑わない?」
ちひろ「大丈夫ですよ」
薫「……仁奈ちゃんにね」
ちひろ「うんうん」
薫「おけけが生えてた」
ちひろ「」
ちひろ「ごめんね、薫ちゃん、もう一回聞いても?」
薫「えっとね、仁奈ちゃんにおけけが生えてたの」
ちひろ「どこの毛?」
薫「おまた」
ちひろ(マジか)
ちひろ「なるほど~。それで、なんで仁奈ちゃんの……おけけがどうかしたの?」
薫「……かおるは、まだなの」
ちひろ(……なるほどね)
薫「いつもはなんともなかったのに、仁奈ちゃんのおけけを見てから、仁奈ちゃんと、お話できなくて……」
ちひろ「そっか……」
薫「ちひろさん、どうしたらいいんだろう……」
ちひろ「そうねぇ……」
ちひろ(なんて声をかけてあげるのが正解なんだろう……)
ちひろ「あのね、薫ちゃん」
薫「?」
ちひろ「薫ちゃんの歳の子たちは、大人の体になる準備期間中なの」
ちひろ「人の体は、人それぞれ」
ちひろ「いずれは変わるものなの」
ちひろ「だから、他の子に早く変化が訪れたからって、それで気に病む必要はないと思うな」
薫「……」
ちひろ「……その、あんまり気にしないでほしいかなって。難しいと思うけれど」
薫「うん、わかった。ちひろさん、ありがとう」
ちひろ「薫ちゃん……」
~~~~~~~~
ちひろ「って、ことだったんだけど……」
P「体の問題だったか……完全に予想外だった」
ちひろ「どうしよっか……」
P「俺たちが首突っ込んでどうにかなる問題でもないでしょ」
ちひろ「そうだけれど……」
P「うーん、しばらく仁奈薫を一緒に仕事させないようにするか」
ちひろ「それしかないのかなぁ……」
P「センシティヴな問題だし、なるべく接触させないようにするしか思いつかない」
ちひろ「うーん……」
~~~~~~
薫(どうしよう……お仕事に全然身が入らないや……)
薫(このままじゃ、せんせぇにも、仁奈ちゃんにも迷惑をかけちゃう……)
P「薫か。最近調子が良くないみたいだけど、大丈夫か?」
薫「だいじょうぶ……」
P(暗いなぁ)
P「何かあったら言ってくれよな」
薫「うん……」
薫(……言えるわけないよ)
~~~~~~~~~~~~
P「薫がヤバい。このまま仕事に出すわけにはいかない」
ちひろ「そこまで……」
P「体の問題となると手出しができない。それにちーちゃんは口止めされているから俺からその話題を出すこともできない。何より出したらセクハラだ」
P「どうにかしたいものだが、どうしたものかな……」
ちひろ「仁奈ちゃんの方にアプローチするのは?」
P「しかし『毛を剃れ』なんて言えないでしょ」
ちひろ「そうじゃなくて……ううん、どうすればいいのかなぁ」
P「手詰まり感がすごい」
物陰
仁奈(……)
仁奈(になのおけけのせいで、こんなことに……)
仁奈「……っ!」
~~~~~~
仁奈「にな、かおるちゃんにあやまらねーといけねーですよ」
薫「えっ?」
仁奈「これ、使ってたですよ」ピンク色の小瓶
薫「あっ、それ……」
仁奈「志希おねーさんからもらってたです。おけけの生えるお薬」
薫「仁奈ちゃん……どうして?」
仁奈「……悔しかった」
薫「え?」
仁奈「薫ちゃん、最近おむねが大きくなってきてて……それが悔しかったですよ」
薫「え……」
仁奈「自分じゃ気づかねーでしょーけど、薫ちゃん、おむねが大きくなってるんですよ」
薫「……」
仁奈「最初に気づいたのは、ひとつき前のお風呂でごぜーました」
仁奈「でも、仁奈はまだで……」
仁奈「仁奈だって、少しは大人になったんだよって……」
薫「そうだったんだ……」
仁奈「だから、仁奈もおとなになってきてるんだ、って、はりあって……」
仁奈「かおるちゃん、ごめんなせー……」
薫「……ううん、大丈夫。勇気出して、言ってくれてありがとう」
仁奈「にな、もうズルしねーです。お薬も飲むのやめたですよ」
薫「それじゃあ……?」
仁奈「恥ずかしいけれど……つるっつるですよ」
カオス「そっか……」
仁奈「お風呂……はいらねーですか?」
薫「……うん!」
了
二年も放置してしまって申し訳ない。タブ漁ってたら書きかけのSSが生えてきたもので、完結させねばと思い書きました。
いろいろ飛躍してたり矛盾してたりするかもですがご寛恕下さい。
読んでくださってありがとうございました。またお会いしましょう。
それでは失礼します。
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