【モバマスSS】です
――――プロダクション、事務室
フレデリカ「いやー用ってほど、じゃ…………え?」
ありす「だったらくっつかないで下さい。タブレットが見づらいです」
フレデリカ「え、や、その……ありすちゃん?」ユサユサ
ありす「揺らさないで下さい。もう、なんですかフレデリカお姉ちゃん」
フレデリカ「え、えと……あ……う……」カァァ///
ありす「……どうしていきなり照れているんですか」
フレデリカ「だ、だってそんな、ありすちゃんが不意打ちでそんな……フレちゃん困っちゃう……///」
ありす「いつにもまして意味が分からないんですが……大丈夫ですかフレデリカお姉ちゃん」クビカシゲ
フレデリカ「はうっ! ありすちゃんの愛情ひょーげんが強すぎて耐えれないカモ……///」
ありす「だから、意味が」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1506209095
※宮本フレデリカ
http://i.imgur.com/kija9e2.jpg
※橘ありす
http://i.imgur.com/wiZJ8a3.jpg
周子「……なんなんこの状況」
志希「あれあれ~? ありすちゃんついにフレちゃんをたらし込んじゃったのかな~?」
ありす「人聞きの悪いことを言わないでください! 別に私はなにも……」
周子「いや、してるしてる。超してるよありすちゃん、どしたの、またなにか演技の練習でもしてるのかな?」
ありす「ち、違いますよ! 私はいつもどおり話をしていただけで!」
志希「……ふーん、なるほどなるほど。ねえっありすちゃん、ちょっと周子ちゃんの名前呼んでみてよ!」
ありす「どうしてそんなことを」
志希「いーからいーから!」
ありす「相変わらず自由なんですから……じゃあ呼びますよ――周子お姉ちゃん?」
周子「んう!?」キュン
ありす「ほら、別に普通に呼んでるじゃないですか、それでなにが」
周子「……もっかい」
ありす「は?」キョトン
周子「ありすちゃん、もっかい呼んで」
ありす「えぇ……もう、なんなんですか一体」
周子「いいからもっかい」
ありす「分かりましたよ……周子お姉ちゃん」
周子「!!」
ありす「これでいいですか……って」
周子「……ムリ、ヤバイ、ほんまあかん……///」シュゥゥ
フレデリカ「あぅぅ……///」シュゥゥ
ありす「ど、どうしてお二人共そんなに照れているんですか!?」
志希「フレちゃんも周子ちゃんもダウン、っと。いやー、ありすちゃんの言葉は刺激ブツかな♪」
ありす「お、おかしいです! い、いえお二人がおかしいのはいつものことですが、それにしたって今日は反応が変ですよ!?」
志希(当人に自覚はなし……匂いや動きからも演技をしているわけでも薬か何かしているわけでもない……となると)ジーッ
ありす「し、しっかりして下さいフレデリカお姉ちゃん! 周子お姉ちゃん!」ユサユサ
フレデリカ「ひゃあ///」
周子「ひぇぇ///」
志希「はーいありすちゃん? それ以上やると流石にフレちゃん達嬉しさで気絶しちゃうからストーップ!」
ありす「で、でも……」
志希「それよりね、とりあえずありすちゃん、今度はあたしの名前をすごぉーくゆっくり言ってみて」
ありす「ゆっくり……ですか?」
志希「そ♪ 出来れば頭のなかでしっかりあたしの名前を思い浮かべるような感じでゆーっくりとね?」
ありす「それでなにか分かるんですか?」
志希「まぁ、確証をつかむための実験ではあるかなー」
ありす「じゃあ分かりました。私のせいでお二人がおかしくなったのなら、その原因を知りたいですし、治したいですから!」
志希「いい心がけだっ! それじゃ張り切って志希ちゃんの名前を呼んでみよー!」
ありす「はい、では――志希『お姉ちゃん』……え?」
志希「ん……っ!」ビクンッ
志希(なるほど、これは結構クラクラする。フレちゃん達が立ち上がれなくなっちゃうわけだ)
ありす「ま、まって、いえ、おかしいです。今、私、別にこんなこと言うつもりじゃ」
志希「んふふ~、さてさてありすちゃん、フレちゃんと周子ちゃんが照れちゃった原因分かったかにゃー?」
ありす「ど、どういうことですか志希『お姉ちゃん』! ……!? ま、また勝手に口が……!」
志希「どうやら今のありすちゃんは、自分の意志とは無関係に人を呼ぶ時『お姉ちゃん』と付ける状態になってるみたいだね」クンクン
志希「うん、やっぱりありすちゃんの身体からは異常な感じはしないし、変なものを食べたり飲んだわけではないかー」
ありす「あ、当たり前ですよ!」
フレデリカ「それは良かった……ありすちゃんがおかしくなったのが変なものを食べたのじゃないなら一先ず安心……!」フラフラ
志希「おっと、フレちゃん起きて大丈夫?」
フレデリカ「問題なーし……とまではいかないけど、やっとありすちゃんからお姉ちゃんって呼ばれた衝撃は落ち着いたよ~」
ありす「本当ですか……?」
フレデリカ「フレちゃん嘘つかなーい☆ それに今、ありすちゃんの不思議な状態について調べてるなら手伝わなきゃね!」
ありす「人の心配してる場合なんですか……? まったく、フレデリカ『お姉ちゃん』は……」クスッ
志希「あ、マズイ」
ありす「え?」
フレデリカ「……」
ありす「あ、あのフレ――」
フレデリカ「ありすちゃんが可愛すぎてつらい……ごふっ」バタンッ
ありす「フレデリカお姉ちゃーん!?」
志希「あちゃー、これはフレちゃん達、ありすちゃんが元に戻るまでしばらくお休みだ」
ありす「ど、どうしましょう志希お姉ちゃん!」
志希「……んっ、とりあえず今は名前呼んじゃだーめ、いいかなありすちゃん?」
ありす「あ、は、はい……! そんな、私の口がまた勝手に……!」
志希「で、ありすちゃんがそうなった原因だけど……実はもう大分見当がついてるんだよねー」
ありす「ほ、本当ですか!? それで一体なにが……」
志希「いやほら、だってあそこで」
ありす「え?」
ちひろ「……ここがこうで……この術式が……」ゴソゴソ
ありす「ちひろさんがどうしたんですか……?」
志希(あれ? ちひろさんは普通に呼べてる……まぁいいや)
志希「ほら、事務所で変なことが起きる時ってだいたい理由になる人が決まってるでしょ? あたしとか♪」
ありす「自覚、あったんですね……」
志希「にゃはは! それで、その理由になりそうな人の一人が机でなにかしてたら、もう見当ついたも同然っ!」
ありす「でも私、今日はちひろさんと挨拶以外で特に何かした覚えなんて……」
志希「それを明らかにするためには聞くのが一番! というわけでちひろさーん♪」タタッ
ちひろ「……あとは回路を……――え? あ、あぁはい、なんですか志希ちゃん?」
志希「それって、今なにしてんのかなーって♪」
ちひろ「これは……プロデューサーさん達へのプレゼントにするために、私の保管庫から出してきた物を調整していまして」ゴソゴソ
ありす「プレゼント、ですか」
ちひろ「はい。実はこの前ちょっとしたアンケートを取った時にですね、思いの外反響が大きかった項目がありまして」
志希「それって?」
ちひろ「『妹にしたい』『姉にしたい』アイドルという項目でして」
ありす「……そ、そんなことをアンケートに?」
ちひろ「今の世の中、どんな情報が役に立つか分かりませんから。それで、回答に目を通している内に一つ閃いたんです」
ありす「それが今弄られている装置に関係がある、ということですか?」
ちひろ「えぇ。普段頑張ってくれているプロデューサーさん達に、一日だけでもご褒美になればと」
志希「で、で! その装置はどういう効果なのかなー!」
ちひろ「至極単純な物ですよ、頼りになる年上とその人が認識している相手を、お兄ちゃんやお姉ちゃんと呼ぶようになるだけです」
ありす「……あ、あの、簡単に言われていますけど、それってとんでもないことじゃ……」
ちひろ「そうですか……?」キョトン
志希「ふむふむなるほど、ということは、ちひろさんはその道具の効果を調べるために、ありすちゃんで実験してたってこと?」
ちひろ「いえ、そんなことはしていませんが……? これは当日までプロデューサーさん達に内緒にするつもりですし」
志希「でもさっきからありすちゃん、あたしやフレちゃん達を呼ぶ時『お姉ちゃん』って呼んでたよ?」
ちひろ「えっ!? そんなまさか……」ゴソゴソ
ちひろ「あっ……」
ありす「ど、どうしたんですか?」
ちひろ「……間違って、これ、起動しちゃってました……」
ありす「……ちひろさん!」
ちひろ「ご、ごめんなさい! すぐに停止させますね! ……はい、これでもう大丈夫です!」
ありす「本当ですか……?」
志希「気になるなら、試しにあたしの名前をゆっくり呼んでみれば?」
ありす「そ、そうですね……じゃあ……ふぅ――志希『さん』……あっ!」
志希「元に戻ってるね」
ありす「よ、良かった……! フレデリカさん! 周子さん! 戻りました、ちゃんと呼び方戻りましたよ!」タタッ
志希「にゃは、あんなに嬉しそうにはしゃいじゃって……にしても、ちひろさんがこんなミスするなんて、お疲れ気味かな?」
ちひろ「そんなことは……でも、ありすちゃん達に迷惑をかけたのは事実ですし、あとでなにかお詫びをしないと……」
志希「フレちゃん達は喜んでたから必要ない気もするなー。それよりも、ちひろさん、この装置、ほんとはなーに?」ニコニコ
ちひろ「なにって、ですから」
志希「さっき言ってたこと以外にも色々使えるんでしょ? 志希ちゃんの目はごまかせないよー?」
ちひろ「……実験に使うつもりでしたら無理ですよ、もうほかの機能はほとんど取り除いちゃいましたから」
志希「えぇー!?」
ちひろ「残念でした。それに、仮に他の機能が使えたとしても、人に扱わせるつもりはありませんから」
志希「それって、自分が対象になったら困るから?」
ちひろ「いえ、この装置は私に向けて使っても機能しませんし、そういった意味での心配はしていませんよ」
志希「……そういえば、さっきありすちゃんもちひろさんのことだけは普通に呼んでたし、そりゃそっかー」
ちひろ「そもそもこれはあくまで……いえ、ともかく、志希ちゃんの期待に応えられないことについてはごめんなさい」
志希「いーよいーよ、実験に使えるかどうかは駄目元だったしー♪ 代わりにもう1個聞いても良い?」
ちひろ「はい、構いませんが」
志希「これさ、呼び方ってさっきの『お姉ちゃん』っての以外にもあるのかなーって」
ちひろ「ええ、ありますよ。例えば……あれ?」ゴソゴソ
ガチャ
飛鳥(ふぅ……ボクとしたことが、事務室に忘れ物をしてしまうなんてな)
ありす「あれ、飛鳥さん? さっき寮に帰るって……」
飛鳥「小説をここに置き忘れてしまってね。ありす、ボクが読んでいた本を見ていないか?」
ありす「あぁ、それでしたら」
周子「ほーい、これでしょ飛鳥ちゃん」ヒョイ
飛鳥「あぁ、ありがとう周子さん……顔が赤いが、大丈夫なのか? フレデリカさんも同じ様子だが……」
周子「あぁこれはね」
フレデリカ「えへへへ、ちょっと幸せすぎることがあってねー、実は」
ありす「フレデリカさん!! 駄目です、言ってはダメですよ!!」キッ
フレデリカ「おっと、ありすちゃんにそう言われちゃったらしょうがない! 口を閉じちゃお~♪」
飛鳥「……キミがそんなに慌てるなんて珍しいなありす。またいつもの用に弄られでもしてたのかい?」
周子「いやー、今回はあたしらが弄ったんじゃなくて、どっちかて言うとありすちゃんが」
ありす「周子さん!!」キッ
周子「こんこーん」
飛鳥「……要するに、またいつもの碌でもないことでありすが被害を受けたということか。すまないなありす、うちの天才娘が」
志希「む、ちょっと飛鳥ちゃん! 今回志希ちゃんはなんにも悪いことしてナイヨー! 言いがかりだー」
飛鳥「どうだか。ちひろさんの近くにいるのだって、お説教でもされてたんだろ?」
志希「むむっ、だから違うよ。これは……ちひろさん、まだダメそう?」
ちひろ「ちょ、ちょっと待って下さい。どうにも間違えて必要な術式を切っていたようで……ここを、こうして」ゴソゴソ
ちひろ「これで……よしっ」カチッ
志希「あ、ちひろさん装置起動させたの?」
ちひろ「はい。これで先程とは別の呼び方が聞けるようになりましたよ」
飛鳥「……どういうことだ?」
志希「んふふ、これがありすちゃんが慌ててた原因ってこと! ねーありすちゃん」
ありす「……」
志希「ありゃ?」
飛鳥「ありす、なにがあったんだ」
ありす「……今から年上の人の名前は呼んではだめです。大変なことになりますから!」
飛鳥「……そうなのか?」
フレデリカ「うーんと、アタシ達は大変だったかも!」
周子「意識保つので精一杯でさー♪」
フレデリカ「うんうん! なんせありすちゃんが可愛すぎて☆」
ありす「~~~~!!」ポコポコ
フレデリカ「きゃー♪」
周子「くすぐったいってありすちゃん」
飛鳥「よく分からないが、ありす達が大変だったのなら、その装置とやらを止めてくれないかちひろさん」
志希「あれ、せっかくありすちゃんが慌てた原因が見れるのに、すぐに止めちゃうの?」
飛鳥「天才娘の好奇心のために、迷惑な目にあうのはお断りだからな」
志希「そんなこと言って、ほんとは怖いだけでしょ飛鳥ちゃんは?」
飛鳥「……なに?」
志希「しょーがないかー、まぁ、自分に変なことが起きるって分かってたら普通の子なら関わらないよねー」
飛鳥「……言ってくれるじゃないか……いいさ、名前くらい呼んでやろう。それで真実が分かるなら、安いものだ」
ありす「だ、だめです! それは……!」
飛鳥「心配するな、ありす。天才娘はああ言っているが、今のところなにか変わった様子もない。ボクなら心配ないさ」
ありす「で、でも」
飛鳥「なに、たかが名前を呼ぶだけだ。そうだろう天才娘」
志希「そのとーり。キミがあたしの名前を言えば、それで理由が分かるよー」ニッ
フレデリカ「あれ? けど、シキちゃんは大丈夫なの?」
志希「ありすちゃんに呼ばれた時もあたしは耐えれたし、飛鳥ちゃんに呼ばれるのも変わらないって!」
飛鳥「ふん……ならさっさと呼んでやるさ、いいだろう――志希姉様?」
志希「……ぇ?」キョトン
飛鳥「どうした、そんな驚いた顔をして。名前で呼べといったのはそっちだろう? それで、なにが原因だって、志希姉様?」
志希「ぁ、や、その……」
飛鳥「なにも変わってないじゃないか。ボクはいつもどおり志希姉様の名前を呼んで、それでなにが」
志希「っ……///」ズルズル
飛鳥「お、おいどうしたんだ急に! その場に座り込んで……志希姉様?」
志希「ま、まって、なんだか、飛鳥ちゃんに言われると……あたし、なんで……」
飛鳥「なんではこちらの台詞だ。本当に大丈夫なのか? 泣きそうだし、志希姉様らしくない……」
志希「ぁ……ぅ……」カァァァ///
周子「なるほどー、志希ちゃんは飛鳥ちゃんに呼ばれるとダメかー」
フレデリカ「飛鳥ちゃん恐るべし!」
飛鳥「なんのことなんだ一体……!」
ちひろ「ええと飛鳥ちゃん、志希ちゃんの名前をゆっくり言ってみて下さい」
飛鳥「ゆっくりだと……志希『姉様』……!?」
ありす「……分かってくれましたか、私が慌てていた理由」
飛鳥「ボクの意志ではない……口が勝手に……! これがその装置の力ということか!?」
ちひろ「はい」
飛鳥「だったら今すぐ止めてくれ……このままでは、志希姉様とまともに話も出来ないじゃないか」
ちひろ「……そのようですね。では装置を止めますよ」カチッ
飛鳥「志希……天才娘……よし、大丈夫そうだ。聞こえているか……天才娘」
志希「……あれ? 装置止めちゃったの?」
飛鳥「ああ、どうやらボクが姉様と呼ぶと困る奴がいたみたいだからな。いい判断だろう?」
志希「むー……飛鳥ちゃんが可愛すぎたから困ってただけなのに……」
飛鳥「…………なら尚更止めて正解だったな、続けていたらどうなっていたことか」
ありす「本当ですよ。場合によっては私までフレデリカさん達のことを『姉様』と呼んでいたって考えるとゾッとします」
フレデリカ「それはそれで聞きたかったかも!」
周子「ついでに録画もしたかったかなー」
ありす「……とりあえずちひろさん、その装置ですけど」
ちひろ「そうですね。これはあまり使い勝手が良くないようですし、プロデューサーさん達へのプレゼントとするのはやめますよ」
飛鳥「さっきの状態がもっと広がる可能性があるなんて、想像したくもない……」
志希「えー、でもプロデューサーなら喜ぶ可能性あると思うけど」
周子「そうやねー。しかも言ってる本人に自覚ないなら、まぁ、悪くない話かも?」
フレデリカ「ありすちゃんや飛鳥ちゃんに可愛く『お兄ちゃん』なんて呼ばれたら、プロデューサーどうなっちゃうかなー?」
ありす「……それで喜ばれたら、ちょっと複雑な気分です……」
飛鳥「あぁ、ボクとしてもプロデューサーが志希みたいな反応するのは見たくないな」
ありす「そもそも、フレデリカさん達の反応もおかしいですよ。どうしてあんな……」
飛鳥「志希もだ。いくらなんでも泣きそうになることはなかっただろう」
フレデリカ「だってほら、ありすちゃん達が可愛くて」
ありす「本当にそれだけなんですか?」
フレデリカ「…………ええと」モジモジ
周子「まぁ、その、ほら、やっぱりお姉ちゃんって言われるってことは年上として認識されてるってことでしょ?」
志希「それに、頼りになると思われてるのが分かったら、なんだか変な気分でねー」
ありす「……だから、私達が驚くくらい照れていたんですか? ……呆れますよまったく」
飛鳥「志希も周子さんもフレデリカさんも、ボクらにとっては頼りになる人だというのにさ。そうだろう、ありす」
ありす「はい。あ、もちろん普段は残念な人だと思うことの方が多いですよ」
飛鳥「けど、それ以上に学ぶべき姿を見せてくれるんだ」
ありす「だからやっぱり、尊敬だってしてますよ」ニコッ
飛鳥「もしも違う道を選んだ時、こうなれたらいいな、と考えるくらいにはね」ニコッ
フレデリカ「ふぇ……!?」
周子「ん……!」
志希「っ……」
飛鳥「さて、忘れ物を取りに来ただけで酷い目にあった。ボクはもう帰るぞ。ありすはどうする?」
ありす「そうですね、私も一緒に帰っていいですか? ここにいるとまたフレデリカさん達に弄られそうな気がしますから」
飛鳥「同感だ。これ以上なにかされない内に今日は退散しよう。ではちひろさん、失礼するよ」
ありす「その装置、今後は本当に使わないで下さい。また今日みたいなことがあったら……」
ちひろ「ご心配なく。必ず処分しておきますから」
ありす「……信じてます。では私も、お疲れ様でした」
――バタンッ
ちひろ「さて、ありすちゃんにああ言われた以上、すぐに処分するとしますか……ん?」
ズルズル
ちひろ「あら、皆さん大丈夫ですか? 床に横になるのはあまりアイドルとしては」
フレデリカ「……あーあーもぉー!」カァァ///
周子「あんなんずるい……」
志希「……にゃはは……身体、熱い……」ニヘー
ちひろ「――まぁ、幸せそうですし、しばらくは良しとしますか」
〈終〉
唐突に誘惑イビルの三人をお姉ちゃんなどと言って、たらし込むありすちゃんと飛鳥君が見たくなったので
年下だと思って油断してたら思わぬ反撃を喰らって年上が撃沈するシチュって良いと思います
読んでくださった方ありがとうございました
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