【安価】オリジナル魔物との激闘【金色のガッシュ】 (160)
安価で作成したオリジナルの魔物と、作中登場キャラのバトル。
某ジョジョssをリスペクトしています。
基本、作中登場キャラから選ばれた主人公を中心に物語は進行します。
スローテンポとなるかと思いますが、よろしければお付き合いください。
【決まり事】
★下ネタはNGです。
★キャラの設定を決めていく際、矛盾した内容があった場合は、前に決めた内容を優先し再安価、又は安価下をとります。
★コンマは基本的には一桁で下方判定します。
★作中でも、安価やコンマ判定を行う場合があります。
★サイドストーリーでは無く、IFストーリーなので、原作で最後の方まで生き残る魔物でも、安価次第では敗北も有り得ます。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1497872706
この物語の主人公となる魔物を選んでください? (原作キャラ)
スギナやレイコム等、技等の情報が少ないキャラはご遠慮ください。
クリアとゼオン、アシュロンはちょっと強すぎますので無しとします。
安価下
主人公はゴームに決定しました。
では、敵対する魔物の名前と性別を設定してください。
安価下
名前:イグザム
性別:男
年齢を設定してください。
幼年:6~9歳
少年:10~14歳
青年:16~18歳の三択です。
安価下
年齢は青年に決定しました。
次に種族を設定してください。
例:人型、猫のような獣型、機械型など。
安価下
装備などこの段階では決定できませんが、鎧騎士ということで人型に設定します。
次に出自を決めてください。
出自は? (貴族家の生まれ、一般家庭、路上生活者など)
王家の生まれ、誰かの兄弟など、具体的すぎる設定はご遠慮ください。
安価下
貴族家の生まれに決定いたしました。
善悪を設定します。
善、悪、中立から選択してください。
善:正々堂々とした手段を好む。 奇襲などは行わない。
中立:必要に応じて、自分が有利な環境での勝負に持ち込むなどの策は用いるが、一般人は巻き込まないなど、ある程度の自己ルールは持っている。
悪:勝利の為なら手段を選ばない。 街中での襲撃や、奇襲も当たり前。
安価下で。
善悪は、中立に決定しました。
性格は?
臆病、気性が荒い、人を見下す癖があるなど、中立という設定に矛盾しない範囲で自由に設定してください。
悪でしか選べない性格の例:敵を傷つけることに快楽を感じるなど。
善でしか選べない性格の例:自己犠牲を躊躇わないなど。
>>↓1~3まで。
後、もう一つ設定することができます。
安価下
性格は
自信に満ち溢れ、プライドが高い。 また良識がない訳ではないが、状況に応じて卑怯とも思える策も実行できる。
あまり性的な内容はNGなので、女性に弱い、としておきます。
呪文のタイプを設定します。
炎や氷を操る、肉体の各部位を強化するなど、具体的な技名では無く全体的な傾向を決定してください。
視線を合わせただけで相手を倒す等、強すぎる場合は再安価となります。
少し考える時間を取るために、21:45分位に安価を指定します。
鎧については、現在未定です。 種族の安価は、装備の指定までは含んでいなかったので。
ただ、呪文の傾向として装備を変形させる等は有りです。
現在までの決定事項です。
名前:イグザム
性別:男
年齢:青年(16~18歳)
種族:人型
善悪:中立
性格:自信に満ち溢れ、プライドが高い。 また良識がない訳ではないが、状況に応じて卑怯とも思える策も実行できる。 女性に弱い。
呪文のタイプは?
安価下
呪文は装備変形型に決定しました。
では装備を設定します。
防具は全身鎧としますので、手に持つ武器を決定してください。
例:盾と片手持ちメイスなど。
安価下
装備は左手に盾を、右手に剣を持ち、騎士鎧で全身を覆っていると決定しました。
次に、魔物の切り札となる術を決定します。
具体的な内容は、作者の方で設定しますが、その術の傾向を決めてください。
攻撃系:破壊力の高い強力な一撃。
防御系:カウンターや、強力な防壁。
強化系:肉体能力の大幅な向上や、炎や氷の力を纏うようになる。
特殊系:上記のどれにも属さない術。
安価下
切り札は、強化系の呪文となりました。
最後に魔物が持つ特殊な能力や、アイテムを決定します。 ゴームで言えば、空間移動能力がこれに当たります。
以下の3つの中から選択してください。
1、武術に特に優れる。
2、特殊な力を持つ装備
3、騎獣を具現化する能力
安価下
特殊能力は、特に優れた武術となりました。
具体的には、ゼオンと呪文の力無しの肉弾戦で互角というレベルです。
次にパートナーの設定に入ります。 魔物よりは決定事項が少ないので、もう少しお付き合いください。
パートナーの年齢は?
子供、青年、大人、中年、老人から選択してください。
安価下
敵対魔物のパートナーです。
青年とはいっても、男決定ではありません。
女性も含まれています。
年齢は青年(十代後半~20代前半)に決定しました。
名前と性別、外国人なら大体の国籍もお願いします。
ヨーロッパや、アフリカの国など、大雑把でいいです。
安価下
名前:ミスラ・トゥルーゼ
性別:女
国籍:イギリス
に決定しました。
次に、パートナーの善悪を、善、中立、悪から決定してください。
安価下
パートナーの善悪は、善に決定しました。
次に、パートナーの性格を決定してください。
>>↓1~3まで、3つ設定します。
あ、連取りの指定は忘れていました。
コンマは一回まで連取りあり、安価は基本、連取り回避とします。
ですが、今回は特に指定していなかったので、そのまま行きます。
安価下
性格はルールに厳しく、自分を律することを重要視している。
裕福な育ちだが、その環境に置かれているのは大勢の人に支えられているからと考えており、社会奉仕の精神を持っているとします。
特技を設定します。
1、身体能力に優れる。
2、頭脳明晰。
3、心の力が強力。
以上の、3つから選択してください。
安価下
これにて、設定は全て完了です。
出来るだけ具体的な設定が欲しかったので、結構長くなってしまいましたね。
以上を元にこれから物語を作っていきます。
開始はおそらく明日となります。
ゴームを主人公として、この魔物イグザムとの戦いを書いていきます。
戦闘回避ルートは絶対に無しで、勝敗にはコンマや安価が関わってきます。
時系列は、ゴームがクリア・ノートと出会う前。
ただ、ゴームとクリアが出会ったのは結構後期のことらしいので、この時点でも強力な術は覚えています。
ゴームが使用可能な術は、予め書き出すものとし、イグザムの術はストーリーで出るまでは未知とします。
決まった設定を纏めておきます。
主人公:ゴーム
主人公のパートナー:ミール
敵対魔物:イグザム
性別:男
年齢:青年
種族:人型
出自:貴族家の生まれ
善悪:中立
性格:自信に満ち溢れ、プライドが高い。 また良識がない訳ではないが、状況に応じて卑怯とも思える策も実行できる。 女性に弱い。
術:装備変形型
装備:全身鎧に、剣と盾
切り札:強化系
特殊能力:特に武術に優れる。
敵対パートナー:ミスラ・トゥルーゼ
性別:女
国籍:イギリス
性格:性格はルールに厳しく、自分を律することを重要視している。
裕福な育ちだが、その環境に置かれているのは大勢の人に支えられているからと考えており、社会奉仕の精神を持っているとします。
特技:心の力が強力
ssの開始は多分、夜七時以降です。
敵対パートナーの善悪は、善です。
では、ssを初めて行きます。
プロローグ
イギリスの首都ロンドン。
900万人近くの人間が住まうこの都市の、とある住宅地。
一人の女性が、黒い手提げ鞄を持って歩いていた。
「ふんふふーん、ふーん」
鼻歌交じりに軽快な足取りで一人夜の道を行く、ボリュームのある髪に強めのパーマをかけた彼女はとあるマンションの前で足を止める。
町並みに溶け込むように佇むその建物の一階にある部屋。
そこに彼女は用事があったのだ。
あちこち塗装が剥げている金属製のドアをノックすると、中からくぐもった声が響いた。
「新聞なら間に合ってますが」
「スポーツ新聞でも?」
微かに軋みながらドアが内側から開かれた。
出てきたのは頭髪を短く切り揃えた男。 右眉から鼻にかけて刃傷がついた彼はどう見ても堅気の人間とは思えない。
「ミールか。 入れ」
だがミールは物怖じすることもなく、室内に身体を滑り込ませた。
「お邪魔~。 ってゆーかさ、合言葉って必要なの? ドアの覗き穴であたしだって気づいてたでしょ?」
「取引を始める前の儀式みたいなもんだ。 ま、女にゃ分からないかもな」
「ふ~ん。 ま、いいけどさ。 ブツは持って来たよん」
ミールは鞄を開いて、男に中身を向ける。
そこには、透明なパックに詰められた大量の白い粉末が入っていた。
試薬の詰められた数本の試験管。
男が、そこに少量の粉末を入れ、色の変化を観察した。
「混ぜものは無いみたいだな……。 しかしよ、ミール。 毎回思うんだが、どこのルートからイギリスに持ち込んでるんだ?
どっかの密輸組織に所属しているわけでもなさそうだし、かといって、こんな量を個人で持ち込むのは難しい筈だが」
「そ・れ・は~、秘密。 ミールちゃんとのお約束条項にあったでしょ? 詮索無用って」
「だが……、いや、まあそうだな。 ブツさえ手に入りゃあ、こっちはどうでもいいんだ」
彼はこのロンドンに根を張る麻薬密売組織の構成員。
彼が所属する組織は、上納金さえ収めていれば、密輸の手段や麻薬の種類は各人の裁量に委ねられており、彼もまた幾つかの独自ルートを使い
売人に卸す麻薬を仕入れている。
一年程前に、どこから情報を仕入れたのか、ミールが向こうから接触してきて持ちかけたのだ。
私は確実な密輸ルートを持っている。 だから取引してくれないか、と。
半信半疑……、いや、全く信用できたものでは無かったが、彼女の態度に満ち溢れた自信から、一概に馬鹿の戯言だと切り捨てる気にもならず
一応、本当に現物を持って来れば取引に応じてもいい旨を匂わせ、連絡先だけ渡してその場は去った。
彼女との関係が始まったのは、その数日後。 末端価格で数千万にはなろうかというドラッグを彼女が持ってきてからだった。
ミールは、男が注文すると必ず数日以内に希望通りの物を仕入れてくる凄腕の運び屋。
変に詮索をして、彼女との関係にひびをいれることも無いだろう。
男はそう判断して、金庫からミールに支払う報酬を取りに向かう。
その時、彼の携帯電話が着信音を響かせた。
「ちょっと待ってくれミール。 俺の仲間からだ」
「ほーい」
別に、この男の電話になど興味は無いと言わんばかりに、ミールは爪をいじっている。
自分のことには立ち入らせないし、自身も相手の組織に必要以上には深入りしない。
ミールが今電話に出ている男と好んで取引をしているのは、彼が必要以上の野心を持たず、ドライな取引を行える人間だからだ。
「なっ、また出たのか!? これで幾つのグループが潰されたんだ? ……ああ、分かった。 俺も集会には参加する」
男の声は硬く強張り、ただならぬ事態の発生を告げる雰囲気を発散させていた。
初めは何の感情も抱いていなかったミールも、彼の様子が気になり始め、男が電話を切った頃を見計らって、通話の内容を尋ねる。
もっとも、彼を心配などしているはずもなく、必要に応じて自分の保身を図るためだが。
「随分、慌てていたみたいだけど……どうかしたの?」
「いや……ちょっと最近、不気味な奴が暴れていてな。 お前はゴーストナイトって知ってるか?」
「ん? ごーすと……ってことは幽霊騎士って意味? 聞いたことは無いけど。 最近イギリスを離れてて、アンタとの取引も二ヶ月ぶりだし」
「そうか。 まあ、ここ一ヶ月位のことだしな。 ……ちょっと、これを見てくれ」
男は携帯電話の画面をミールに見せる。
そこに映っているのは、大手の動画配信サイトの再生画面。
数秒たち、ごとごとと、撮影機材が硬いものにぶつかっているらしい音を立てて、動画が始まる。
手ぶれがひどいし、歩きながら撮影した動画だろう。
撮影者の前方には、数人の人影が写っていた。
彼らは一様に、冷たい光沢を放っており……、いや、違う。
そこにいるのは全身鎧に身を包んでいる、時代錯誤の騎士達だ。
『今日は、麻薬の密売を手がけているストリートギャング、レッグスを制裁します……』
ひどく高い、掠れた音声。
多分ボイスチェンジャーを通しているのだろう。
鎧の騎士達が向かったのは、二階建ての一軒家。
周囲は暗いので撮られた時間は夜のようだ。
カメラに映っている限りでは七体。
その扉の近くまで騎士達が歩いていき……一人の騎士が勢いよく走り、扉へと激突した。
金属がぶつかり、ひしゃげる音と共に家の扉も吹き飛んだらしく、騎士達が一気に中へとなだれ込んでいく。
僅かな時を置いた後、家の中から複数人の物と思われる悲鳴が響き始め、二分も立った頃には再び静寂が戻っていく。
それを確認したのか、撮影者も家の中へと足を踏み入れた。
「げぇー、結構派手にやったねえ」
ミールが思わず声を漏らしてしまうが、それは当然だろう。
部屋の壁には幾筋もの血痕が飛び散り、リビングと思われる大きな部屋には、床に転がされた5、6人の少年、少女が転がされていた。
『君たちがレッグスのメンバーか。 この家が麻薬の保管場所になっていることは知っている。 どこにしまってるの?』
鎧の一人が、まだ比較的元気の良さそうな十六歳程の少年の顔を持ち上げる。
言外に自分が尋ねられていることを悟ったのだろうか。
少年は一瞬躊躇し、周囲に倒れている仲間達に視線を巡らせた後、強気を装った口調で答えた。
『し、知らねえよ、そんな『あっそ』がぇっ!?』
少年の顔に、金属のガントレットで作られた握り拳が勢いよく叩きつけられた。
それからの展開は、凄惨という言葉がよく当てはまる。
鎧の騎士が適当に誰かを選び、麻薬の場所を尋問。 そして少しでも返答が詰まったら、一切の猶予もなく拷問が始まる。
床にいた少年達の指が合わせて十本も折られた頃、一人がドラッグの隠し場所を漏らし、それが騎士の手によりテーブルに並べられる。
最後に、この家にいた者達の名前をカメラに向かって喋らせた後、撮影を終了したらしく画面が暗転した。
黒く染まった動画のウィンドウに、白い風船のようにデフォルメされたゴーストが、騎士のヘルムを付けたイラストが浮かぶ。
『麻薬、ダメ、絶対。 ゴーストナイトとのお約束だぞ』
出来損ないのアニメキャラのような声が、白々しいキャッチコピーを告げ、動画は終了した。
「これが、7日前に撮られた五本目の動画。 んで、ついさっき六本目が同じサイトにアップされたらしい」
「なるほどね……、犯人の目星は付いてるの?」
「いや、始めはどこかの組織が、ライバルを潰す為に始めたのかと思ったが、それにしては見境がなさすぎる。
大手のマフィア組織だろうがガキの不良グループだろうが、麻薬を扱っているところなら前触れもなく襲撃するんだ。
……それに、麻薬を所持している場面と、自分たちの名前を必ず喋らせるってところは
全ての動画で共通で、今までの"出演者"はほぼ全員警察に捕まっている。
だが、だんだんとやり方が過激になってきていてな。 一応、今まで死者は出ていないが、今日なんか全身の骨が六本以上折られた奴もいるらしい」
「うへぇー、大分やばい奴らみたい。 鎧騎士のコスプレ暴力集団か。 世の中、どんどん変になってんだね」
そこまで言ってミールは、自分の軽口を聞いた男が表情をこわばらせたことに気が付いた。
「……もしかして他にも何かあるの?」
彼は数秒ほど躊躇い、やがて大きく息を吐き出し答える。。
「まあ、薬中の戯言みたいな話なんだがな。 襲われた奴の中に、騎士の頭を散弾銃で撃った奴がいたんだ。
だがそいつの証言では、至近距離から散弾を食らわせて、兜を吹き飛ばしたが中身がなかったと言ってんだ。
それを見たのはそいつだけだし、多分嘘だとは思うが……。 もしかしたら本当の幽霊の仕業かも、なんて考えてるやつもいるらしいぜ」
「へえ……、幽霊、ねえ。 ちょおーと、興味が沸いてきたぴょん」
男の話を聞いたミールは、目を鋭く細め、口元だけを歪ませて笑った。
最上階のスイートルームへと向かうエレベーターに乗りながら、ミールは思考を巡らせる。
ゴーストナイト……、おそらく魔物が関わっていると見て間違いないだろう。
空の鎧が動くなどという御伽話は、幻覚か、或いは魔物の仕業としか考えられない。
幽霊やら神罰やらの存在を信じる程、ミールは信心深くも純粋でも無かった。
「最近働かせるばかりで、魔物との戦いはご無沙汰だったからなー。 ……いい土産話が出来て良かったぁ」
見るものが見れば、魔物の仕業だと分かりそうな動画をネット上にアップする。
少なくとも他の魔物から逃げ続けるだけの臆病なクズが取る行動ではない。
考えられるのは余程の馬鹿か……、腕にかなりの自信があるか。
どちらにせよ、久しぶりに楽しめる相手と戦えそうだ。
情報によると、ゴーストナイトが活動するのはロンドン。 時間は土曜日か日曜日の夜が多いらしい。
ならばその時間帯を狙ってロンドン中の魔物の気配を探ってまわれば、見つかる可能性は高いだろう。
いつの間にか最上階に到着していたエレベーターから降りて、ミールはスイートルームの扉を開けた。
「ただいまー、ゴーム。 いーいお話を持ってきたよん」
――ロンドンの夜に、騎士が舞う。 第一話 Holy knight's dark night
プロローグは終了です。
暫く休憩します。
ゴームとミールの戦闘データを書いていきます。
魔物との戦いの際は、基本は安価で唱える呪文を選んでいきます。
ゴームとミールの戦闘データです。
魔物との戦いの際は、基本は安価で唱える呪文を選んでいきます。
使用可能な術
【ディオボロス】…両手から闇状のエネルギーを射出し、敵を攻撃する。 消費1
【テオ・ディオボロス】…ディオボロスの中級強化版 消費1.5
【ギガノ・ディオボロス】…ディオボロスの上級強化版 消費2
【バークレイド・ディオボロス】…接触した物を包みこみ、空間ごと捻じ曲げ粉砕する。
ただ、速度が遅いことがネックなので、こちらに向かっている呪文に対してカウンター気味に当てるのが主な使用法。
魔物相手には余程の隙がない限り当たらないだろう。 消費3
【ウィー・ムー・ウォー・ジンガムル・ディオボロス】…ゴームの最大術、トゲの生えた巨大な球状のエネルギーを前方に打ち出す。 消費5
【ボージルド・ディオボロス】…多重のエネルギーの盾を前方に展開する。 ディオガ級を防げるかはコンマ判定で四分六分と言ったところ。
四分が防げる可能性。 消費2.5
【ミリアラル・ディオボロス】…前方に、運動の方向を逆方向に捻じ曲げる力場を作り出し飛行型攻撃を相手に跳ね返す。
対象が大きすぎると通用しない。 消費1.5
【ソルド・ディオボロス】…両手に闇を凝縮した剣を生成する。 消費1.5
【アグリオ・ド・ディオボロス】…前方の地面を半径20m程の扇状に闇の沼地と化し、その上に立っている人物や建物を、地面に埋め込む。
ただ、容易に上空へと逃げられるような状況下では使わない方が無難。 消費:4
『ミールの心の力:19』これが0になると、呪文を唱えられなくなります。 消費量は、各呪文の最後に書いてあります。
【ウィー・ムー・ウォー・ジンガムル・ディオボロス】 消費5 は心の力が半分を切った時点で使用可能。一つの戦闘で一回しか使えません。
体力などは数値化はしません。
軽傷、重傷、右腕の怪我など、ステータスとして管理していきます。
きりのいい所なので、今日はこれで終了します。
再開は多分、明日になります。
再開します。
ロンドンから少し離れた郊外にある、閑静な住宅地。
富裕層が住んでいるであろう豪華な屋敷が立ち並ぶそこに、一際大きな敷地を持つ屋敷があった。
夕暮れのぼんやりとした日光を反射する一台の黒い車が、その屋敷の前に止まる。
大きな鉄門の前には、家政婦らしい格好をした中年の女性が待機していて、車を確認すると直ぐに歩いていき後部座席の扉を開けた。
「おかえりなさいませ。 ミスラお嬢様」
枠に頭をぶつけない様に、手を出入り口の上に添わせて恭しく話しかける。
「ただいま、リタ」
中からゆっくりと出てきたのは、セカンダリースクールの制服に身を包んだ十五歳程の少女。
ブラウンの髪を眉毛に掛からない程度に短く切りそろえて、大きく濡れたように輝く瞳をした娘だった。
少女は慣れた手つきでリタと呼ばれた家政婦の女性に鞄を預けると、屋敷の門をくぐり抜ける。
日本のあるがままの自然さを良しとする庭とは違う、まるで彫刻のように整えられた植木が一定の秩序を持って並ぶ庭園を歩きながら
少女は後ろについてくる家政婦に尋ねた。
「ねえ、リタ。 イグザムは今、屋敷にいるかしら?」
リタは少し上の方を見て、記憶を探るような素振りをした後、
「イグザムさんですか。 昼食を食べてから、街での買い出しに付き合ってもらいましたが……、今は多分書斎にいるのではないでしょうか」
「そう。 ……なら良かった。 夕食の前に、ちょっとイグザムと話すことがあるから、料理はそれから出して」
「はい、かしこまりました」
ミスラには、料理を家族と一緒に食べるという習慣はない為、気分次第で食事の時間が上下することも多い。
この屋敷に住んでいるのはミスラと、ごく少数の使用人のみ。
彼女の父は、いつも仕事で世界中を飛び回っているか、愛人の家に入り浸っていて、数ヶ月に一度しか屋敷には戻らない。
それに対して彼女も思うところがない訳では無いが、だからこそ戸籍も持たないイグザムを屋敷に置いていても、小言をいう人間もいないのだ。
ミスラは私室で制服を着替えてから、魔物の青年……イグザムがいるという書斎へと向かった。
リタの情報通り、書斎には一人の青年が文机に向かい一冊の本を広げていた。
彼の持つ銀色の髪をランプの光が輝かせており、下を向いて黙々と文字列を追っている目は、意思の強さを表すような鋭いものだ。
ミスラがドアを開ける蝶番が擦れる音を聞き、彼は初めて顔を上げた。
「ミスラですか、おかえりなさい。 もしかしてもう夕食ですか?」
「いいえ。 ……例の件についてちょっとね」
「……成程」
イグザムが手に持っていた本を閉じ机に置く。
彼が人間界に来た当初は英語など全く読めはしなかったが、彼がミスラと出会い既に一年以上経ち、イグザムも自力で文字を読めるまでに
このイギリスという国に馴染んでいた。
「『民主主義制度の在り方と、その問題点』、か。 流石イグザム、難しい本を読んでいるのね」
「ええ……、私は王となって実現したい事業などはありませんからね。 魔界には、私より法律に精通しているものや、経済に対して造形が深い者もいる。
そうでなくとも、様々な種族が共存する魔界で、一人の絶対的な王が単独で、魔界の舵取りを行うのは無理があります。
私が王となった暁には、議会を設立して民主主義政治を行いたいと思っています。 ……私が王にならなければならないのは、政治の為ではありませんから」
「そう……、そうだったわね」
ミスラはイグザムと初めて出会った時のことを思い出す。
自分が本の持ち主であると確認したイグザムは、自分が抱える事情を説明した後、深々と頭を下げてミスラに頼み込んだのだ。
『自分と一緒に闘って欲しい。 どうしても魔界を守らねばならないのです』、と。
その彼に様子に、自分と同じような強烈な執念を感じたミスラは、イグザムの持つ魔物の力で彼女の目的の為に使ってくれることを条件に
パートナーを引き受けた。
それから、何度魔物と戦っただろうか。
時には苦戦し、多くの傷を負いながらも二人は戦い続け、しばらく前、遂に残りの魔物が三十人を切るまでに至った。
ただ……その過程で闘ってきたのは、魔物ばかりではない。
「イグザム、明日は土曜日で休日だし……、今度は貴方が調べて来てくれた、例のギャングを狙いましょう」
「……分かりました」
ロンドンの裏社会を騒がせる、亡霊の騎士、ゴーストナイト。
それもまた、彼らの一つの側面だった。
「ここのバーが、麻薬取引の現場になっているらしくて――」
ミスラとイグザムが、裏社会の住民達を暴力を使い制裁する方法について話し合っていく。
……もしミスラの学校の教師や同級生、いや、屋敷の使用人ですら、彼女がこのような事をしているとは想像すら出来ないだろう。
彼女が自分の核を形成している思想について話したのは、イグザムだけなのだから。
彼女の両親は二人共、イギリスの貴族社会の一員である名家の生まれ。
……とは言え、ミスラの父の家は、爵位は低いながらも実業家としても大成功を収めている大富豪。
片や母の家は、貴族としての地位は高いが、ビジネス面では時代に取り残され衰退しつつある斜陽貴族だった。
そんな二人が結婚したのは二つの家が爵位と金という自分達には無いものを求めた、いわゆる政略結婚であったが、古き良きイギリス貴族の
社会においても現代に置いては金の方が名誉よりも力を持っているものだ。
家における力関係は母の方が弱く、その為に父が浮気をして、家のことを顧みずにいても文句も言えない彼女の中には
大きなストレスが溜まっていったのだろう。
当時、まだ幼かったミスラを尻目に、とあるパーティーで出会った男と密会を重ねるようになったのだ。
まあ、ここまでは世の中に溢れる、珍しくもない話。
互いに愛情のない夫婦が、当然の成り行きを辿ったというだけだろう。
ただ、ミスラの母にとって不幸だったのは、浮気相手の男が薬物の常習者だったこと。
箱入り娘だった彼女は、勧められるがままに薬物を使用し、自身もまた依存性へと堕ちていった。
ミスラの当時の年齢は、ほんの五歳程度で、当時のことはよく覚えて居ない。
だが、あるときを境におかしくなっていった母の様子と――、母に二度と会えなくなってしまった日のことは覚えている。
そのことについては、家のスキャンダルということで厳重に口止めと隠蔽がなされ、ミスラが偶然に真実を知るのは十歳を過ぎてから。
母が急にいなくなってしまったあの日。
ミスラの母は、不純物を多量に含む薬物を使った副作用で、亡くなってしまっていたのだ。
――彼女の最後は、浮気相手の家の小汚いベッドで、虚空をつかもうとするように、手を空中に伸ばしたまま硬直していたらしい。
それを知ってからだった。
純粋な少女だったミスラの中に、麻薬への憎しみと……、自分の弱さから麻薬に手を出し愚かに死んでいった母。
家族に見向きもせず浅ましい欲望を満たすことしか考えていない父。 麻薬をこの世に広め、汚れた金で生きている人間への嫌悪が植えつけられたのは。
彼女はイグザムと出会い力を手にしてからというもの、麻薬を取り扱う裏社会の人間に対して、私的な制裁を加え続けてきた。
―――ミスラにとってそれは当然の行い。
このイギリスの貴族として民を守る為には、社会を汚す害虫は排除しなくてはならない。
その思想はミスラが元々持っていた生真面目さや、正義感とも結びつき、もはや信仰と言えるまでに強固なものとなっていたのだ。
イグザムは、ミスラが何の躊躇いも感じさせない口調で、襲撃の計画を語るのを黙って聞いている。
彼も魔界に生まれた名誉ある貴族として人間の一般人に手を出すようなことはしたくない。
ただミスラがターゲットにしていたのは、あくまでも麻薬という恐ろしい物を利用し金を稼いでいるという悪人達。
彼としても、そのような悪党を痛めつけるのならば特に気に病むことはない。
今まではミスラとの約束に応じ、淡々と制裁を遂行してきた。
しかし……、制裁を重ねるごとにミスラの計画は、その過激さと残虐性を増していき、今では悪人とはいえ人間を痛めつけることに
全く抵抗が無くなりつつあるようだ。
始めは、麻薬の売人を縛り上げ、匿名で警察に通報する程度のものだったのに、現在は麻薬密売組織に対する抑止力として
『いんたーねっと』という情報共有システムに凄惨な拷問を撮影した動画を上げるまでになっている。
「それでね、イグザム。 結局、悪人を警察に突き出しても、刑務所から出てくればまた再犯を犯すに決まってる。
だから今度は、二度と悪事を行えなくなるくらいに再起不能にしてしまいましょう。 例えば――」
イグザムは確かに感じていた。 この目の前の少女の心が、麻薬への憎悪と暴力に飲み込まれつつあることを。
だが、彼にミスラを止めるつもりは無い。
少女の心が、黒く染まっていくに従い、彼女の心の力もかつてないほどに高まっている。
どんな残酷な制裁も躊躇わない程の、強力な憎しみ。 それが結果的にイグザムの力を増すことにもなるのだ。
イグザムは少女に従い続ける。 一族から自分に託された使命を全うする為に。
ミスラの心が更なる闇の中へと引きずり込まれれば、確実に魔界の王の座に近づくのだ。
――ただ、どうしてミスラと話すことがこんなにもつらいのだろうか。
ミスラが紡ぎ出す、人間を壊す計画を、イグザムはただ肯定し続けた。
今日はこれで終了します。
次回からは、遂にゴームとの戦闘に入っていくと思います。
再開は、明日か明後日の予定です。
少し遅い時間ですが、再開します。
――薄汚れた廃ビルの屋上。
打ち捨てられた貯水槽や、金属パイプなどがそこら中に転がっているそこにミスラと、戦闘用の装備である白銀の全身鎧に身を包んだイグザムは立っていた。
見下ろす眼下には、今日襲撃予定のバーがよく見える。
ミスラは暫く無言で、それを見つめた後、おもむろに灰白色の本を掲げ呪文を唱えた。
「"ジオ・バルブルク"」
本が強く白い光を放つと共に、周囲に打ち捨てられた金属製のスクラップに変化が生じる。
金属パイプ等の表面が、まるで風化するように砂状に崩れると、イグザムの前方へ集まりだしたのだ。
砂状の金属は集い、形を成していく。
十秒程後、そこには八体の騎士鎧が佇んでいた。
イグザムの能力は、金属の変形や巨大化。
磁力を用いて、周囲の金属から鎧の騎士たちを作り出すこの術を使い、ミスラ達はいつも安全圏から動画の撮影を行っていた。
ミスラはいつも通り、騎士の1体に身元が割り出される恐れのない携帯電話を持たせ、兜の中にはボイスチェンジャー付きの通信機を取り付けていく。
こうしておけば、もし反撃にあい鎧の騎士が全滅してもミスラには全く危険が及ばない。 これはミスラ自身で考えたものではなく、本の持ち主を
大きな危険に晒すことを避けたいイグザムの提案だ。
いつも通りの準備、そしてこの後もいつも通りに動画を撮影して終わり。
半ば、ルーチンワーク化した襲撃の流れが滞りなく進行する筈だった。
――ただ一つのイレギュラーが無ければ。
「……魔物、か」
イグザムとミスラが作業の手を止めて睨む先には、空間に開かれた黒い穴から姿を現した、かぶと虫とロボットを掛け合わせたような異形の姿。
魔界については豊富な知識があるイグザムも、見たことのない姿だったが、その身体から溢れ出る魔力は、異形の正体が魔物であることを示している。
そして、魔物の背中には、パートナーと思われる一人の女がしがみついていた。
「ビンゴ! 捜索を初めて一日目で見つかるとは運がいいぴょん。 まあ、地球の裏にいようと持ち主同士を巡り合わせる魔本の力。
同じロンドンにいて、出会えない筈も無いかぁ。 ね? ゴーストナイトさん」
ミスラは本を構え、相対する魔物と、周囲を一瞬で見渡す。
そして……。
「イグザム、B地点へ! "フェイ・ウルドルク"」
イグザムの鎧の背中部分が変形し金属の翼を形作ると、ミスラを抱え、夜闇を切り裂く閃光のような速度でビルの屋上から飛び立つ。
同時に、既に創造されていた空っぽの鎧騎士達がミール達に向かい襲いかかってきた。
「ふん、こんな雑魚共で足止めなんて、舐めんじゃねえよ!」
鎧騎士の強さは、身体が金属で作られていることを除けば、普通の人間の大人とそれ程変わらない。
心の力を消費するまでもなく、呪文無しのゴームでも、十数秒で全ての鎧を打ち壊してしまった。
「さて、あいつら今どこにいるの?」
ゴームは、半径5キロ以内ならば、魔物の存在を感知することが出来る能力を持っている。
今、あの鎧を纏った魔物は術を発動している筈だし、より正確に位置を把握できるだろう。
「ゴーーー」
「南西方向をとても速く移動中、か。 ん~、飛ぶ前にB地点とか言ってたかにゃ。 逃げているんじゃなく、どこかに誘おうとしてる?
空中を高速で飛んでいる相手を打ち落とすのは苦手な方だし取り敢えず誘いに乗ってみる、か」
ゴームとの付き合いが長いミールには、ゴームの話そうとしていることが大体は理解出来るようになっていた。
相手の誘いに乗るのは、ミールが自分の魔物の力に絶対の自信を持っているため。
事実、今まで遭遇した魔物は、その殆どを大した苦戦をすることも無く、下していた。
ミールの指示で相手とつかず離れずの距離を維持しながら、短距離の転移を繰り返して、やがてゴームは相手の動きが止まったことを感じる。
……空間に開けた穴から姿を現したゴーム達の目に飛び込んできたのは、自動車のスクラップが何百台も積まれている廃車置き場。
錆に覆われ、風化を待つ車の残骸の中、少し開けて広場のようになっている場所に、彼らは立っていた。
「――来たわね。 今まで、家をいきなり襲撃してきたり、旅行先で偶然出会ったり、色々な形で魔物と遭遇してきたけど。
あんな現れ方をしたのは貴女達が初めて」
「きゃはは、私のゴームは魔物の中でも、特別みたいだからね。 じゃ、早速始めましょっか」
「まあ、焦ることはないじゃない。 ね、イグザム」
ミスラに話を振られたイグザムは、兜を軽く上下に動かし肯定の意を示した。
「ええ、そこの魔物……、ゴームと言いましたね。 ……あなたはどの様な王を目指しているのですか?」
イグザムはゴームを真っ直ぐ見据えて、問いかけた。
イグザムの質問にゴームは……。
「ゴーーーー」
深淵から響くような不気味な声で答えるが、当然イグザムには何を話しているのか分からない。
ミールが代わりにゴームの意思を代弁した。
「ん~、よく分からないけど、多分何も考えてないと思うよ。 この子結構、単純みたいだし。 あまり難しいことは分からないんじゃない?
ただ、この戦いに勝つためには、他の魔物を倒していけばいい。 だから、目の前にいるあんた達も倒す。 このシンプルな行動を実行するだけよん」
イグザムの表情は、ミールからはよく分からないが、気配が落胆したような雰囲気に変化したのを感じ取る。
「そうか……。 行動原理がはっきりしないということは、愚かな私欲に走る魔物より余程危険だな。
ゴームよ、お前は――排除すべき存在だ」
イグザムの目的、それは王の特権を使い、自分に都合の悪い魔物を消そうとする者が王になるのを止めることだった。
古くから続く名家の出身であるイグザムは、魔界でもごく僅かな魔物しか知らない、王の特権について親より教えられていた。
イグザムという魔物は、特に大きな野心も無く、百人の魔物の子に選ばれた時も、魔界の貴族として出来れば勝ち残りたいものだ……。
という漠然とした意思しか持ってはいなかった。
だが、人間界の出発を前にして、イグザムは両親に真実を伝えられる。
だが、もしも心悪しき者や、他の種族に敵意を持っているような魔物が王となれば、自分も自分の家族も全て滅ぼされてしまうかもしれない。
それを知ったイグザムにとっての王を決める戦いは、魔界を守る為に絶対に負けられないものとなった。
もし、このゴームという魔物が、王となっても自分の都合で多くの魔物を滅ぼそうとする者で無ければ、戦いを避けていたかもしれない。
だが既にイグザムは、ゴームを危険分子、排除すべき存在だと認めてしまった。
もはや、戦いは避けられないだろう。
「にしてもさぁ、ゴーストナイトだっけ。 アンタ、なんでそんなことやってんの?
下手に裏社会の人間、敵に回したらさぁ……、例え魔物の力を持っていようが、死ぬかもしれないよ? 別に麻薬くらい、勝手にさせときゃいいのに。
快楽に溺れる馬鹿どもが野垂れ死のうが、知ったことじゃ無いし」
ミールの言葉に、ミスラは沈黙し……、だが魔本の端を強く握り締めた。
「無関心では社会は良くならない。 自分一人が戦っても何も変わらないと諦めていたのでは、人は救えない。
別に、貴女に分かって理解して貰おうとは思わないわ。 それにしても貴女……、まるで麻薬の密売人みたいなこというのね」
「ん~、密売なんて危ないことやらないって。 ジャンキー共の相手もめんどくさいしぃ、私は密輸専門よん」
「なっ!?」
驚愕するミスラに向かい、ミールが何でもないように話し続ける。
「ゴームの力を使って、麻薬を原産国から先進国へデリバリーしてんの。 儲かんのよこれが、下手に楽すること覚えたら真面目に働けないねぇ~」
「そう、もう分かったわ。 ……ありがとう、貴女が悪党で良かった。
最近は、イグザムの力もどんどん強くなっていてね。 人間相手だったら、何かの拍子に殺しかねないと思っていたけど貴女相手なら気にしなくていいわね。
――――行くわ、"ゴウ・ソルド"」
イグザムが右手に持っていた剣が光を放ち……、そしてゴーム達の方へ猛然と飛び込んできた。
ミールが出す指示を決めてください。
この状況で考えられるのは、近接戦用の呪文を発動して白兵戦に持ち込む。
遠距離攻撃で迎撃などでしょうか。
大技は、相手に隙を作らないと、そうそう当たるものではありません。
0:50まで、次の行動についての相談の時間とし、時間になりましたら安価をとります。
戦闘データを、再掲しておきます。
使用可能な術
【ディオボロス】…両手から闇状のエネルギーを射出し、敵を攻撃する。 消費1
【テオ・ディオボロス】…ディオボロスの中級強化版 消費1.5
【ギガノ・ディオボロス】…ディオボロスの上級強化版 消費2
【バークレイド・ディオボロス】…接触した物を包みこみ、空間ごと捻じ曲げ粉砕する。
ただ、速度が遅いことがネックなので、こちらに向かっている呪文に対してカウンター気味に当てるのが主な使用法。
魔物相手には余程の隙がない限り当たらないだろう。 消費3
【ウィー・ムー・ウォー・ジンガムル・ディオボロス】…ゴームの最大術、トゲの生えた巨大な球状のエネルギーを前方に打ち出す。 消費5
【ボージルド・ディオボロス】…多重のエネルギーの盾を前方に展開する。 ディオガ級を防げるかはコンマ判定で四分六分と言ったところ。
四分が防げる可能性。 消費2.5
【ミリアラル・ディオボロス】…前方に、運動の方向を逆方向に捻じ曲げる力場を作り出し飛行型攻撃を相手に跳ね返す。
対象が大きすぎると通用しない。 消費1.5
【ソルド・ディオボロス】…両手に闇を凝縮した剣を生成する。 消費1.5
【アグリオ・ド・ディオボロス】…前方の地面を半径20m程の扇状に闇の沼地と化し、その上に立っている人物や建物を、地面に埋め込む。
ただ、容易に上空へと逃げられるような状況下では使わない方が無難。 消費:4
『ミールの心の力:19』これが0になると、呪文を唱えられなくなります。 消費量は、各呪文の最後に書いてあります。
【ウィー・ムー・ウォー・ジンガムル・ディオボロス】 消費5 は心の力が半分を切った時点で使用可能。一つの戦闘で一回しか使えません。
すみません。
ちょっと席を外す用事ができたので、安価をとるのは、1:10に変更します。
ミールの指示は?
安価下
流石に時間が遅すぎて、人がいなかったみたいですね……。
今日は、これで終了します。
明日また、同じ安価をとります。
再開します。
20:15まで、ミールの指示を相談する時間とします。
指示は、ワンアクション分(誰を狙って呪文を唱える、など)でお願いします。
ミールはどうする?
安価下
まずは相手の実力を、見極めることが優先。
そう判断したミールは迎撃の呪文を唱えずに、イグザムを迎え撃つ。
罠を警戒したのか、イグザムの気配が僅かに揺らいだのを感じたが、動揺を直ぐに抑えたらしく
術で強化した攻撃を叩きつけてきた。
――コンマ一桁で判定を行います。
出目が0の場合は、10と見なします。
【防御】
基本値
5
補正項目
呪文無し -2
イグザムの力量 -1
補正値 5-3=2
出目-補正値の差が大きい程重大なダメージとなります。
今回は以下の通り。
-1~0 ごく軽微な損傷
1~3 軽傷
4~5 中傷
6~8 重傷
コンマ一桁 >>↓1
【防御】
補正値 2
出目 9
9-2=7 ――重傷
前方から、イグザムが斬りかかってくる。
彼の剣の軌道を読み、両腕で迎撃しようとしたゴームは、彼には珍しく驚愕した声を出した。
「ゴーッ!」
重そうな鎧を着ていたイグザムが、残像を残して突如として消えたのだ。
「ゴーム、後ろッ!」
ミールの焦った声を聞き、後ろを振り向こうとするゴームだが、既に遅すぎたようだ。
いつの間にか後方に移動していたイグザムが、ゴームの背中に威力の乗った剣を振り下ろす。
それは、ゴームの背中の攻殻を切り裂き、中に収納されていた羽を傷つけた。
【ゴームが飛行不可になりました】
羽を切り裂いたイグザムは、反撃を警戒してミスラの元へ移動する。
だが、ミール達と距離を取りながらも、牽制の術を放ってきた。
「"ソルロン"」
イグザムの剣が伸び、ゴームへと一直線に向かう。
ミールはどうする?
21:05までを相談時間とします。
ミールはどうする?
安価下
少し"ソルロン"についての説明があっさりしすぎていました。
イグザムのこの術は、自分が持っている剣を長く変形させて相手を攻撃する技ですので、ミリアラル・ディオボロスで対応できる
飛行型攻撃には当てはまりません。
ですので再安価をとります。
安価は出来るだけ全て取る方針ですが、設定の説明が不十分、もしくは上手く伝わっていなかったと判断した場合は
そのまま進めて無駄打ちとするのも何ですので、再安価をとる場合があります。
ミールはどうする?
安価下
「ちぃっ、これ以上好きにやらせっかよ! "ギガノ・ディオボロス"」
【ミールの心の力:17/19】
「っ!」
戦闘経験豊富なミスラは一見して、その呪文はソルロンで打ち崩せるレベルの威力では無いと見抜いた。
彼女は一旦心の力の放出を止め、ソルロンを解除すると、新たな呪文を唱える。
「弾き返して、"ギガ・ラ・シルドルク"」
イグザムが左手に持つ盾を構えると、一瞬で盾がイグザムの姿を完全に覆い隠す程の大きさになり、表面は白銀の光に覆われた。
不思議な光を纏う盾と、闇を凝縮したような漆黒のエネルギー波がぶつかりあう。
コンマ判定を行います。
【敵の防御】
基準値 5
補正項目
術の威力差 -1
補正値 5-1=4
出目-補正値=
-3~0 反射成功
1~3 相殺(イグザムに隙が生じます)
4~6 防御突破
コンマ一桁 >>↓1
【防御】
補正値 4
出目 3
3-4=-1 ――反射成功
防御と攻撃の均衡は一瞬。
盾が一際強く光り輝いた次の瞬間、ゴームが放った"ギガノ・ディオボロス"のエネルギー波が、そのまま跳ね返ってきた。
「やばっ!」
ミールの顔に焦りが浮かぶ。
ギガノ・ディオボロスはそこまで速度に優れる攻撃ではなく、例え跳ね返されても、ゴームの飛行能力があれば回避はそう難しくはない。
だが今はイグザムの剣に背中を切り裂かれ、飛行が出来ない状態。
足だけでも回避することは不可能では無いかもしれないが、確実に可能性は下がるだろう。
幸い、反射した攻撃はミールのいる方向には向かっていない。
ゴームに回避を指示するか、それとも心の力を消費することになっても防御術か、攻撃術をぶつけて相殺するか。
ミールに選択が迫られる。
22:12まで相談時間とします。
ミールはどうする?
>>↓1 コンマ一桁
間違いました。
安価下で。
安価は決定しました。
今日は時間が遅くなりましたので、終了します。
再開は、日曜日の予定です。
再開します。
それとある程度の、行動選択のヒントは出していこうと思います。
確実に無駄打ちになる術やリスクの高すぎる行動などは、必要に応じて再安価をとったり、多数決で意思決定をしていきます。
「"ミリアラル・ディオボロス"!」
ゴームの両手から、赤黒く揺らめくオーラが放たれた。
前方に展開されたオーラは、膜のようにミール達を取り囲む。
【ミールの心の力:15.5/19】
イグザムの術により、反射されたギガノ・ディオボロス。
それが膜に触れたところから、進行方向を捻じ曲げられ、ミスラ達へと再びその矛先を変えた。
――だが、その時にはミスラ達は次の行動へと移っていた。
イグザムは右手に持っていた剣を腰の鞘にしまい込むと、ミスラを片腕に抱える。
「はぁっ!」
イグザム達は、勢いよく地面を蹴った。
コンマ判定を行います。
【攻撃の命中】
基準値 5
補正値
回避行動 -2
補正値 5-2=3
出目=
1~3 命中
4~10(0) 敵の回避
コンマ一桁 >>↓1
コンマは直下です。
安価下
【攻撃の命中】
補正値 3
出目 4 ――敵の回避
地面を蹴った勢いを利用し、イグザムはゴーム達の上空へと躍り出た。
跳ね返されたギガノ・ディオボロスは、彼らがいた場所を通り過ぎていく。
イグザムは、左手の盾を下へと向けた。
―――ミスラの本の輝きを見たミールは、彼女が大技を唱えようとしていることを悟った。
「押し潰されなさい! "ラージア・ドムシルド"」
盾が瞬時に巨大化し、辺り一帯を押しつぶさんと落下を始める。
「回避は無理だね……、なら」
先程のように、進行方向を捻じ曲げて反射することは出来ないだろう。
考えられるのは防御呪文か、威力の高い攻撃で押し返すか。
――いや、この状況ではあの呪文も有効かもしれない。
ミールはどうする?
21:55まで相談時間とします。
ミールはどうする?
安価下
安価が決定しました。
今日はこれで終了します。
次回は、明日か明後日の予定です。
ssを再開します。
「"バークレイド・ディオボロス"」
【ミールの魔力:12.5/19】
イグザムは、敵の詠唱と共に強大な魔力が解き放たれたことを感じ、巨大化した盾を蹴って横へ飛び退く。
その直後、彼が見たものはゴームの腕から放たれたエネルギー波に、自分の盾が包み込まれている光景だった。
(ちぃっ! 敵の攻撃を、強制的に止める術か?)
しかし、そう思ったのは一瞬。
次の瞬間には、余程の衝撃でもびくともしない筈の、魔界でも名工と呼ばれる職人が作った盾が、捻じ曲げられていき……
変形に耐えられなくなったかのように、粉々に砕けた。
「ぐう……、盾が……」
ミスラが苦々しげに呟く。
イグザムの術は、身につけている武器や装備を変形させる物が主。
しかも、その装備は何でもいい訳ではなく、魔界で産出される魔力を含んだ金属で作られていなくてはならないのだ。
イグザムの持つアクセサリーの効果で、数日もすれば装備の破片を元の形に修復することはできるが、この戦闘中では盾を使用した攻撃は不可能になった。
防御呪文が封じられた以上、遠距離戦は不利。
そう判断したミスラは、イグザムに接近戦を指示し、自身は車のスクラップの影にいつでも隠れられる位置に陣取る。
「"ゴウ・ソルド"」
呪文により身体能力を強化されたイグザムは、先程と同じくゴーム達へと斬りかかった。
これに対抗するには、接近される前に遠距離攻撃で迎撃するか、こちらも接近戦用の呪文を唱えるか。
遠距離攻撃で迎撃した場合、上手く攻撃が当たれば、相手に一方的にダメージを与えられるが、避けられた場合は術を発動した後の隙を狙われ
打撃を受ける可能性が高い。
接近戦では、多少不利な戦いを強いられるだろうが、上手く相手の攻撃をいなすことが出来れば、一発逆転の手を打つことも可能だろう。
ミールはどうする?
安価下
イグザムは飛行呪文を習得している為、ここでアグリオ・ド・ディオボロスは回避されるリスクが高くなります。
ですので、>>140に基づき、本当にアグリオ・ド・ディオボロスを発動するかの多数決を行います。
>>↓1~3まで、発動か、発動しないかを投票してください。
22:10までに投票が無ければ、発動しない、に決定します。
再安価をとります。
ミールはどうする? 安価下
時間が遅くなりましたので、今日はこれで終了します。
このSSまとめへのコメント
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