池袋晶葉「とりとめのないはなし」 (28)



モバP「晶葉、今度のライブで歌いたい曲とかある?」

晶葉「なんでもいいのか?」

モバP「なんでもってわけじゃないが」

晶葉「前から歌いたい曲があったんだ!」

モバP「ほほう、なんだ?」

晶葉「螺子川来夢さんのロボティクス∞「ダメかな」」

晶葉「え?」

モバP「いやー、流石にそれはダメでしょ」

晶葉「やっぱり……ダメか?」

モバP「いや、個人的には晶葉に歌ってほしい曲No.1だけどさ……まずいでしょ」

晶葉「ダメか……」

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モバP「他にはないか?」

晶葉「そうだな……私が”会いたいから焼いちゃおうラズベリーパイ♪”って歌ったら面白いのではないか」

モバP「でもお前プログラミングできないじゃん」

晶葉「……」

モバP「……」

晶葉「……」

モバP「……悪かったよ」


晶葉「個人的にだが私には「隣に…」とか「細氷」とか「こいかぜ」なんて似合うと思うのだが」

モバP「どこから来るよその自信」

晶葉「この前トレーナーに歌を褒められたときから来た」

モバP「割と最近だな。それに歌が苦手だといってたじゃないか」

晶葉「声量はあるほうだから張り合えるかなって」

モバP「プロデュース方針的に歌姫より元気系を目指したいからなー」

晶葉「そうか、それならば仕方ない」



結局「いっぱいいっぱい」を歌いました

晶葉「私の眼鏡 好き?嫌い?」

モバP「大好きー!」

こんな感じでだらだら進行していきます


晶葉「私はいつも思うんだ」

モバP「どうした急に」

晶葉「発明家はよくドライバーかスパナを持っているイメージをもたれるだろ」

モバP「お前もドライバー持って宣材を撮ったな」

晶葉「あれに関していくつかおかしい点があると思うんだ」

モバP「例えば?」

晶葉「ドライバーといったらプラスドライバーのイメージが多くないか。マイナスが可愛そうではないか」


モバP「マイナスはそんな使う頻度多くなさそうだし」

晶葉「使用頻度なら六角レンチはどうだろうか」

モバP「流石に絵面が地味だろ」

晶葉「T型の六角はどうだろうか」

モバP「うーん、微妙」

晶葉「今度また宣材を撮るときは持ちたい工具があるんだ」

モバP「なんだ?」

晶葉「ネジザウルス」

モバP「うーん……却下」

晶葉「どうしてだ!」

モバP「流石にニッチ過ぎるでしょ」

晶葉「最近DIYが流行っているし結構知られている可能性は……」

モバP「多分ない」




晶葉「暑い……最近暑すぎないか……地球温暖化が進んでいる……これは由々しき自体だ……」

モバP「……晶葉さんや晶葉さんや」

晶葉「どうしたPさんや」

モバP「多分その白衣が問題だと思うんだけど」

晶葉「……Pは私に脱げというのか」

モバP「そこだけ聞くと誤解されそうだけどまあそうだよ」

晶葉「これは私のプライドだ。脱ぐことは出来ない」

モバP「いや晶葉さんや、あなたちょくちょく脱いでるじゃないか」

晶葉「それは運動会とか学校とかアイドルの仕事とか特殊な場合だろ」

モバP「学校は特殊な場合じゃないだろ」


晶葉「私の天才としてのプライドが事務所では脱ぐことを許さないのだ」

モバP「どうでもいいけど熱中症だけは注意しろよ」

晶葉「大丈夫だ!この冷えるんですロボがいるから私は涼しいぞ」

モバP「それ前に熱暴走したやつじゃん」

晶葉「そんなことにならないようちゃんと涼しい室内で使ってるぞ」

モバP「それロボいらないんじゃ……」

晶葉「あ……」

モバP「それと晶葉さんや」

晶葉「再びどうしたPさんや」


モバP「晶葉さんはどうして白衣を着ているの?」

晶葉「……Pは私に脱げというのか」

モバP「違う違う。白衣といえば理系でも化学系や生物系のイメージだろ。晶葉は工学系じゃないか」

晶葉「まあそうだな」

モバP「つなぎとかの方が汚れないしいいんじゃないの?」

晶葉「でもでも、天才といえば白衣のイメージだろ」

モバP「そんな気もするかもな」

晶葉「つなぎでは天才のイメージがないじゃないか」

モバP「実用性より見た目か。晶葉らしいっちゃらしいな」

晶葉「それに私が言うのもなんだが白衣は普通前をしめて着るものだぞ」

モバP「ダメじゃん!」

晶葉「これはな、いつか話したと思うが私は天才になりたいのだ。例え見た目からだろうと私は天才になりたいのだ!」

モバP「晶葉は十分天才だよ」

晶葉「ありがとう。だが現状に満足しては向上はできないものだ!」


晶葉「雨が嫌いだ」

モバP「そうかい。俺も嫌いだ」

晶葉「梅雨入りしたな」

モバP「雨不足だったらしいしちょうど良かったな」

晶葉「しかし雨は困る」

モバP「どうしてだ」

晶葉「まず、なにをするにも移動が面倒くさくなる」

モバP「傘とかも嵩張るしな」


晶葉「それは笑ったほうがいいのか?」

モバP「盛大に笑ってくれ」

晶葉「HAHAHAHA」

モバP「なんでアメリカンなんだよ」

晶葉「素直に笑いたくなかった」

モバP「何気にひどいな」

晶葉「自分の気持ちに正直なだけだ」

モバP「さいですか」


晶葉「話を戻そうか。次にせっかく作ったロボを試せないだろ」

モバP「インドアかと思えば結構アクティブだよな」

晶葉「運動は好きではないがな」

モバP「しかしだな、こう雨の音を聞きながら仕事をするのもなかなか乙なものだぞ」

晶葉「うーん、私にはまだ良くわからない」

モバP「お子ちゃまだからか」

晶葉「Pがおっさんだからな」

モバP「……」

晶葉「……」

モバP「雨、やまないな」


モバP「なぁ、晶葉さんよぉ」

晶葉「……」

モバP「俺が言いたいことはわかるだろぉ」

晶葉「……」

モバP「だんまりじゃなにもわからないぞぉ」

晶葉「……すまないと思っている」

モバP「だよなぁ、だがやっていいことと悪いことがあるぞ」

晶葉「つい、衝動的に……」

モバP「わかる。気持ちはわかる。俺も男の子だからその気持ちはわかる。まあ晶葉さんは女の子だけど」



晶葉「だ、だろ!」

モバP「だがこんなくそ暑い日にエアコンのリモコンを分解して戻せないのはちっとまずくないかい?」

晶葉「ご、ごめんなさい」

モバP「確かに地球温暖化が叫ばれている今ですよ。晶葉さんがやった好意は地球には優しいのかもしれない」

晶葉「そ、そうだろ!」

モバP「だが俺とちっひには優しくないよなぁ。よりによって書類仕事ばっかりで俺が外回りに逃げられない日だぞ。ねえちひろさん」

ちひろ「私は気にしていないですよ。元に戻してくれさいすればですけど」

晶葉「ひ、ひぃ!」

モバP「ちひろさんの説教はこえーぞ」

ちひろ「プロデューサーさんはよく怒られていますもんね」

モバP「そんなことないですよ。二週間に一回位ですよ」



晶葉「かなり頻度高いな……」

ちひろ「大抵晶葉ちゃんと遊びほうけたプロデューサーさんを叱ってますからね」

晶葉「やぶへびだったか」

ちひろ「それじゃ判決です。明日までに晶葉ちゃんとプロデューサーさんでどうにかしてください」

モバP「え、俺もですか!」

ちひろ「担当アイドルの責任はプロデューサーの責任ですよ」

晶葉「P、すまない」

モバP「仕方ない。どうにかするか」

ちひろ「もし出来ていなかったら……いえなんでもありません」

晶葉モバP「「ひぃ……」


晶葉「時間とは常に平等に進むもの、そう頭ではわかってはいるのだ。しかし、実際問題時間の体感は変わってくる」

モバP「どうしたよ急に難しい話をし始めて」

晶葉「時間が早く進むように感じる条件は簡単だ。楽しんでいるとき、時間というものは驚くほど早く過ぎ去ってしまう」

モバP「そうだな。休みの日はすぐに過ぎ去ってしまうな」

晶葉「それはPが一日中寝てるからではないか?」

モバP「なぜばれたし」

晶葉「Pの休日はどうでもいい、今は私の話だ」

モバP「どうぞどうぞ。聞いてますよ」

晶葉「時間がゆっくり進むのはこれがまた難しい。面倒くさいこと、暇な時はゆっくり進む。だがそれと同時に待ち遠しいと感じたときほど時間はゆっくり進むのだ」

モバP「楽しみなことがある日はなかなかこないよな」

晶葉「全く違う、正反対といっていいほどの条件だ。な、面白いだろう」

モバP「ちなみに今は?」

晶葉「後者だ!」

モバP「ハードル上がったな……」


6月10日

晶葉「ふふーん、おはよう!」

モバP「ああ、おはよう。今日は早いな」

ちひろ「おはようございます。なにか飲み物でも入れましょうか?」

晶葉「いや、今日は土曜日で休日で暇だったからたまたまはやく事務所に来ただけだ。それと少し走ってきたのでつめたいものを頼む」

モバP「めっちゃ急いで来てるじゃないか」

ちひろ「はい、麦茶でよかったかな」

晶葉「ああ、ありがとう。ふう、染み渡るようだ」

ちひろ「ふふ、どういたしまして」


晶葉「あーあー、今日は6月10日だなー」

モバP「そうだな」

晶葉「あーあー、今日は6月10日だなー」

モバP「白々しいやつめ」

ちひろ「いじわるしないで言ってあげましょうよ」

モバP「そうですね。晶葉、誕生日おめでとう」

ちひろ「晶葉ちゃん、おめでとうございます」

晶葉「ああ、ありがとう」

モバP「ほら、誕生日プレゼントだ」

晶葉「これは……リボンか?」

モバP「ああ、そうだよ」

晶葉「ありがとう。でもどうしてリボンなんだ?」

モバP「たまたまだよ」


ちひろ「それはですね、プロデューサーさんがですね。もっと晶葉ちゃんに上に行ってもらいたいととあるトップアイドルがプロデュースしたリボンを買ってきたんですよ」

晶葉「ふふ、Pらしいな。ありがとう」

モバP「だからたまたま選んだのがそれだって……。いや、晶葉。これからも一緒に頑張ってくれるか?」

晶葉「科学と同様、池袋晶葉もまた、日々進歩している。その原動力は……Pだ!だから……ずっと一緒にいるのだぞ!」

モバP「ああ、もちろんだ」

ちひろ「はいはい、誕生日ケーキではなく誕生日パイがありますよ」

晶葉「ん?なんでパイなんだ?」

ちひろ「プロデューサーさんがラズベリーパイにしてくれと言ってきたので。晶葉ちゃん好きなんですか?」

モバP「好きになる予定だろ?」

晶葉「ふふん、そうだな。好きになる予定だ」

ちひろ「え?え?」

晶葉「新しいことにも挑戦しなきゃだな」

モバP「応援してるぞ」

晶葉「それでこそ私の助手だ。頼りにしているぞ」

ちひろ「ちょっと私をおいていかないでくださいよー!」

以上でおしまいです。

晶葉ーー誕生日おめでとーーー

完成すれば今日中にもう一本上げます。

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