金田一少年「安価で事件でも解決するか… (331)
金田一「……ふわぁぁ~。新学期ともなるとやっぱ大変だぜ~美雪~。
美雪「いつもそれ以上に大変な事件に遭遇してるってのに。平和が一番よ。
金田一「まぁそれもそうなんだけどな…
「ガヤガヤ…」「た、大変だ!」
金田一「妙に騒がしいな…何が起こったんだ?
美雪「どうやら…>>3らしいわよ
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放火
金田一「放火……酷く燃えてるな…普通のボヤとかじゃないのか?
美雪「なんか、ここにいる人たちが放火だ放火だって。
剣持「おお、金田一じゃないか!
金田一「剣持のオッサン!オッサンもこの火事で?
剣持「今さっき通報が入って駆けつけたところだ。まだ詳しいことは分かってないが…どうやら燃やされた所は>>7らしい。
金田一っていう家
剣持「金田一っていう家らしいぞ…
金田一「………は?
果たして燃やされたのは俺の家?
1.あの金田一耕助の孫、金田一一本人の家
2.金田一って名前だけど別人の家
3.自由安価
>>10
age
1が面白い
金田一「………俺の家ーーーーーーーーーーー!!!!!!!
こうして……
一晩のうちに俺の家は塵と化した。
両親は幸いにも無事だったが…何故我が家が……
金田一「許さねえ…絶対許さねえぞ放火犯!
この謎は必ず解いてやる!
金田一「名探偵と呼ばれた…
金田一「じっちゃんの名にかけて!
れいかとの遊園地デート2ショット写真
顔部分が焼き焦げた不動高の生徒手帳
剣持「まずは…これは…玲香ちゃんとの2ショット写
金田一「あわわ!!それは俺の私物俺の私物~~~!!!
剣持「こりゃあ…七瀬くんに見つかったら大変なことになってたな…
金田一「ふぅ…綺麗に残っていたのがちょっと気になるが、とりあえず、これは今回の事件とは関係ないんじゃないかな
剣持「次は…
金田一「見覚えがある着物だ。確かこれは…
剣持「姫小路蒼葉のものだ。
金田一「!!あの、白蛇蔵の(Rシリーズ10巻~11巻参照)
剣持「今は都会に出て一人暮らしをしているらしい。
……まあ、あんな事があったから、な。
金田一「………
剣持「彼女の着物がここで見つかるのは明らかにおかしい。今彼女に連絡をとっている所だ。
剣持「そして最後に見つかったのは…
金田一「不動高校の生徒手帳だ…しかも綺麗に顔部分が焼き焦げている。
不動高の証明写真はちょっと小さいし、性別の判断もつきにくいな。
剣持「とりあえず今までの証拠だと…不動高の性とか姫小路蒼葉が怪しいセンって所だ。
剣持「現場検証とか色々あるからオレは一先ず離れるが、その、金田一…どうする?
金田一「そうだな…今日は>>24の所に世話になるよ。
剣持「そうか。しかし、こんな事が起きてしまうとはな…オレも最大限協力する。必ずおまえの家を燃やした犯人は見つけ出してやるさ!
金田一「ありがとうオッサン!!
森ウタコ
金田一(素直に美雪の所に世話になるってのもいいんだけど…美雪は近所だし、オレに恨みがあっての犯行だとしたら一緒にいてどんな被害が及ぶか分からねえ。)
金田一(不動高校の生徒が犯人の可能性があるって以上、あまり不動高校と関係ない奴と一緒に行動しておきたいな)
金田一「……お邪魔します。(大量の首吊り死体の絵にオカルトグッズ…)
森宇多子「あら……いらっしゃい。
金田一「まさかアンタの所に世話になるとは思わなかったよ…
森宇多子「災難な目に遭ったのね…聞こえてくるわ……燃やされた貴方の家の悲鳴が……
金田一「とりあえず今晩だけでも世話になりたい。協力してくれないか?
森宇多子「まあ…貴方には深町くんの事件の真相を解明して貰った恩があるわ。好きにしなさい。
金田一「ありがとう森さん。(にしても…悪趣味な部屋だなぁ。)
森宇多子「それに……私を選んだのはなんだかんだで正解だったのかもね………今日は霊感が冴えてるわ………無き者の声が聞こえてくる…
金田一「(し、死人は出た訳じゃないんだけどなあ)
金田一「さて…どうするかな
1.今までの事件でおかしな所があったか振り返ってみる
2.姫小路蒼葉に聞き込みに行く
3.不動高校で聞き込み
4.その他
>>27
安価ミス
>>30
3
とりあえず知り合いに生徒手帳を見せてもらう
――不動高校
金田一「とりあえず関わりがある奴らに見て貰うか。
森「うふふ…この高校から感じる邪気は……やっぱり並大抵のものじゃ無いわ……
金田一「なんでついてきてるんだよこのコモリウタ系女子は…
草太「おーい!金田一!大変なことになったな!家が燃やされたんだって!?
金田一「草太!とりあえずこいつ見てくれないか?
草太「?うちの生徒手帳か?顔の部分が焦げてて誰か分からないんだけど…
金田一「これがうちの焼き焦げた跡に残ってたんだ。誰か知らないか?
草太「誰って言われても…うーん……
>>34
三浦エミリ
草太「美浦エミリに似てるような…ミス研の……
金田一「エミリちゃんに!?……うーん、オレにはそうは見えないけどなあ
草太「すまんすまん、つい雰囲気で、なんか女っぽかったし
金田一「とりあえずミス研の奴らにも聞いてみるか
エミリ「金田一先輩~~~!!!(ぎゅっ)
金田一「う、うわぁ…!?エミリちゃんっ!?
エミリ「お家があんな大変なことに……さぞかし辛かったことでしょう……ぐすんっ…
真壁「大変なことになってしまったねえ、金田一くん……(ふんっ、いい気味だ…)
鷹島「……お気の毒に。
金田一「みんな…心配してくれてありがとう。でさ、聞きたいんだけど…
金田一「この生徒手帳に載ってる奴誰か知らない?
エミリ「…!!
真壁「生徒手帳……顔だけが焦げてるな…顔写真以外に個人情報とか載ってるといいんだけど、そこも焦げ落ちちゃってるなあ…残ってるのは写真だけだ。
エミリ「……もしかしてこれって…
金田一「…!?エミリちゃん、何か分かったの!?
エミリ「…たぶん……>>37じゃないかな、って思います。
↑+私に恨みのある人が燃やした
エミリ「それたぶん、無くなってた私の生徒手帳です…
金田一「なんだって!?
真壁「じゃあ美浦くん…キミがやったっていうのか…!?
エミリ「そんな!とんでもないです!誰かがエミリに罪を擦り付けようとしたんですよ!エミリに恨みのある誰かさんが!
金田一「恨みのある誰かって…一体誰か心当たりはあるのか!?
エミリ「それは………
金田一「……
エミリ「……わかんないです♡
金田一「…はぁ~~~?
エミリ「エミリぐらい美人だとぉ~~♡知らないところで嫉妬されちゃってもおかしくないんじゃないかなぁ~って♡
金田一「………
エミリ「とりあえずそれは私じゃないです!一応その時のアリバイはありますよセンパイ。
真壁「それなら僕たちも…てかキミの家が燃えてたときはミス研全体でミーティングだったんだ。ボヤ騒ぎに駆けつけてたキミと七瀬くん以外の全員は出席してたよ。
金田一「うーむ…ミス研メンバーはアリバイあり、か…
エミリ「何か困った事があったら言ってくださいね!特に捜し物がある時には私を頼ってもいいんですよ♡
金田一「サンキューみんな!
金田一「(あの生徒手帳はエミリちゃんのだった…でも彼女は盗み出された生徒手帳だと言っている…)
金田一「(一体どうなってるんだ…?)
むにっ
金田一「……この胸は…
金田一「朱鷺田先生ですね…
朱鷺田「あら、金田一くん。前方不注意には気をつけなさい♡
…って言っても、今のキミは気が滅入っていても仕方ないか……心中お察しするわ。
金田一「ありがと、朱鷺田先生……あのさ、実は……
朱鷺田「ふむふむ…焦げてた生徒手帳が現場に、ね……
金田一「うちの部の美浦エミリさんが持ち主だっていうんだけど、彼女はその時いなかったって。
朱鷺田「…金田一くん、おかしいと思わないかしら。この生徒手帳。
金田一「おかしいって…先生も気付きましたか?
朱鷺田「ええ。燃えたにしては異様な燃え方よ。こういう物が燃え広がる時には普通燃えた部分を起点にしてそのまま広がるって感じでしょう?
でもこれは…写真の顔の周辺部分だけが綺麗に焦げてる。これは人為的に燃やされたものよ。
金田一「たぶん、オレの家が燃やされるより前に、この手帳は用意されてたんだと思います。(にしても朱鷺田先生は冴えてるなあ~。授業も分かりやすいし頭いいんだよなこの人は)
朱鷺田「色々大変でしょうが、頑張りなさい。あの名探偵の孫の貴方ならきっと犯人を突き止められるわ。
金田一「アリガト朱鷺田センセ!そんじゃ!
金田一「他に不動高校で調べられることはあるだろうか?
>>45
無さそうだし蒼葉へ聞き込み
――姫小路蒼葉宅
金田一「(姫小路蒼葉……ある意味あの事件で一番の被害者は彼女だ。)
金田一「(心を病んでなきゃいいんだけど……)
金田一「失礼しまーす……
蒼葉「はいはーい!こちら蒼葉ですー!
金田一「あ、お久しぶり…覚えてるかな?(よかった……元気そうだ…)
蒼葉「あ!金田一さんじゃないですかー!!話は剣持警部から聞きましたよ!どうぞどうぞ!
蒼葉「にしても驚きですね!金田一さんのお宅が燃えて、そこに蒼葉の着物が!?
金田一「そうなんだ…何か知らないかな?
蒼葉「そういや、最近着物が見当たらなかったなぁ~って思ってたらそんなところに……
これは事件の香りですよ!
金田一「オレの家に来たこととかは…
蒼葉「とんでもない!一度もありませんよ!どこに貴殿の家があるかも知らないわけですし。
そもそも放火してわざわざそこに自分の着物を置いてく犯人なんてありゃしませんよ!
金田一「だよねー。うーん、オレと関わりのある女の子二人…いや、玲香ちゃんを含めると三人か…がいかにも犯人って感じの証拠を現場に残されている……どういう事なんだ…?
蒼葉「…よし!蒼葉決めました!金田一さんにお供していきます!
金田一「えっ!?
蒼葉「蒼葉がこの事件に巻き込まれたとあっちゃ当の本人が何もしない訳にはいきません!
こうなったら事件の行く末を見届けるまでです!
そんな訳でご一緒させて頂きます!家とか焼けちゃいましたが今はどこに住んでおられるのですか?身の回りや心身のケアも青葉にお任せあれです!
金田一「(止めても聞かなそうだ…とほほ……)
【姫小路蒼葉がパーティに加わった!】
金田一「……
蒼葉「へぇっ!?幽霊さんと会話が出来るんですか!?
森「ええ……なんなら今ここで呼び出してみましょうか……
金田一「や、やめてくれ!
金田一「不動高校にも蒼葉にも聞き込みは終わった。どうしよう?
>>49
家が建て直されるまでの仮住まい探し
金田一「いつまでも森さんの所に居着いてる訳にもいかないな…それにこのオカルトまみれの部屋に長くいるとおかしくなっちまいそうだ…!!
金田一「どうするべきか…?
1.やっぱ美雪の所に
2.蒼葉邸
3.その他(自由安価)
>>53
朱鷺田先生の家に転がり込む
金田一「あの…朱鷺田先生、少しいいすか?
朱鷺田「何かしら金田一くん?
金田一「実はですね…かくかくしかじかで……
朱鷺田「私の家に……でもなんたって私の家に?
金田一「まぁ、なんだかんだでオレが一番交流ある先生ですし……ダメすか?
朱鷺田「…分かったわ。寂しい独り身ですもの、貴方たちを養える余裕はあるわ。
金田一「ホントか…!?ありがと朱鷺田先生!
朱鷺田「ただ…ちょっと部屋を片付けておきたいの。夜になったら家にあがってくれるかしら?
金田一「ああ!恩に着るぜ先生!
金田一「やっぱ朱鷺田先生は優しいなあ…
金田一「夜になるまで時間はある、どうしようか?
>>58
そら金田一少年といえば覗きよ
金田一「今のオレの心を癒やしてくれる手段は……これしかない!
金田一「覗きだ!!
なにを覗く?
>>63
下着
――朱鷺田邸
朱鷺田「ご両親は一緒じゃないの?
金田一「美雪の所っす。あんまり美雪に迷惑かける訳にもいかないし。
朱鷺田「そうかしら?案外七瀬さんは楽しみにしてたんじゃないかしら♡
金田一「そ、それは…///
朱鷺田「それじゃお風呂出来たから、私先入ってきていいかしら?
金田一「あ、いいっすよ(チャーンス…!!先生のナイスバディが見られるぞ…!)
朱鷺田「~♪
金田一「(おっし…ここなら見られない…ぬ、脱ぐぞ!)
↓1でコンマ判定
01~50(お、オトナの魅力が伝わってくる…!)
51~00(ん、あの顔、どっかで見たことが……)
金田一「(先生…めっちゃエロい…)
金田一「(まるでフランス人形のようにむちっとした太もも…)
(それでいて上半身はスラッとしていて…)
(日本人形のような清楚な佇まい…)
金田一「(この3つが共存した一見アンバランスのようで奇跡的な身体のバランス…うっひょ~たまらねぇ~)
金田一「…覗く……
金田一「オレの家を燃やした犯人はオレのいない時間を見計らって放火した訳だ…俺の動向を観察していて、尚且つ周囲の人間関係を知ってる人物…か…
金田一「…やっぱり、オレに恨みがある人物なのか…?
金田一「……♡♡♡
朱鷺田「やけに嬉しそうね金田一くん。一人の女性と一つ屋根の下ってのがそんなにドキドキして?
金田一「いえ、そんな……
プルルルッ
金田一「…電話だ。
1.剣持警部から
2.美雪から
3.その他(自由安価)
>>73
1
剣持警部「おー金田一!
金田一「剣持のオッサン!なんか分かったか?
剣持警部「今さっき焼け跡の現場検証が終わった所なんだが…
分かったこと
↓1~3
剣持警部「最近この辺りでボヤ騒ぎが頻発してたようだな…
金田一「ああ、確かに最近よくあったっけなあ。一週間前に近所のラーメン屋が燃えてたっけ。
剣持警部「連続的な放火って線で調査を進めてる。またこれに関して何か分かったら連絡する。
それとお前のうちは台所の辺りが特に激しく燃えていたようだ。
金田一「台所…?そん時母さんは料理なんかしてなかった筈……
剣持警部「まぁおおかた油にでも引火したんだろうが、これに関してもまだ調査を進めている。
そして……
???「そこから先は私が説明いたします。
剣持警部「あっ…!
金田一「その声は…
「明智警部!」
明智「災難でしたね、金田一くん。もう少し早く私を頼ってもらっても良かったのですよ?
金田一「ふんだ!こちとらこれ以上アンタに借りを作りたくないの!!
明智「ふふ、キミらしい。しかし金田一くん、七瀬くんやご両親を巻き込まずに単身で解決しようとするのは無謀です。相手は君個人を狙ってる可能性があるからこそ、私達警察の方も全面的に貴方を守らせていただきます。それに…
明智「相手はあの天才犯罪者、高遠遙一なのかもしれない。
金田一「!!?
明智「新たに焼け跡から薔薇と十字架が見つかりました。これが指し示すものと言えば…
金田一「"薔薇十字館"…!!
明智「そう。あの高遠が関わった大事件です。あの事件も"放火"が関わった事件です。偶然にしてはあまりにも出来過ぎている。
犯人はこの事件を把握している人物……という事になります。」
金田一「………」
明智「そして君個人を付け狙った犯行。この犯人は高遠の可能性が高いと思っていいでしょう。現に何度もキミの命を狙ってきた相手です。ここに来て強行手段を執るのも不思議では無い。」
金田一「……明智さん、本当に高遠なのか?」
明智「……」
金田一「別にアイツを擁護するわけじゃ無い。確かにアイツはオレをつけ狙っている…が、こんな直接的な放火を果たしてアイツが好むのだろうか?雑にミスリードを狙う証拠品を置いてくやり方もアイツにしてはあまりにも杜撰だ。」
「確かに現時点で一番犯人の可能性が高いのはアイツだ…でも、この事件は何かもっと、大きな真相を秘めていると思うんだ…」
明智「……でしょうね。この事件、真相は思わぬ所にあるのかもしれない。新しい情報が入り次第キミに連絡します。」
金田一「ありがとう、明智さん。」
明智「…金田一くん、無事でいてください。」
金田一「…分かってるって。必ずこれ以上被害を出す訳にはいかない。この事件、絶対に解明してみせる…!」
今日はここまで。ノリで殆ど進めてるのd色々と辻褄があわないところあるかも。絶対ある。
軽く書き始めたけど意外と端キャラでも濃いキャラしてるから書きやすいですね金田一は。
再開
金田一「(高遠が関わってる可能性もあり…か……)」
金田一「まだ手がかりが欲しい。ここは>>93に行ってみるか。
獄門塾
――極門塾
金田一「(高遠の奴が関わったのは…
・鏑木プロ
・露西亜人形館
・極門塾
・葡萄の館
・薔薇十字館
・亡霊校舎
・蟻地獄壕
ここら辺が主な所だ。)」
金田一「(大体の施設は潰れてるか、警察の調査が今も入ってるんだが、この極門塾だけは未だに存続している)」
金田一「(ここで赤尾として活動していた時の高遠の情報が手に入るといいんだが…)」
>>97「あ、キミは…
金田一「おー久しぶりっすね!
氏家さん
氏家「久しぶりじゃないかあ金田一くん」
金田一「あー久しぶりっすね!氏家せんせ…」
金田一「ん????????」
金田一「(えっ、死んだ筈じゃ…?)」
森「フフフ…それは私が説明するわ。」
金田一「げっ!?森さん!?」
森「今そこにいるオジサンは私が呼び出してきたものよ…」
金田一「よ、呼び出したぁ!?」
森「そう。つまり霊。」
金田一「……悪い夢なのか…?」
氏家「私は一度死んだ身……あの男に関して話せることなら何でも話そう。」
金田一「幽霊に聞き込み調査か……やるしかないって感じなんだろうな…」
氏家先生への質問
>>100
るりちゃんは元気ですか?
金田一「その…るりちゃんは元気ですか?」
氏家「るりか……うーむ……聞いたことが無い名前だ。」
金田一「その、12歳ぐらいの女の子で、鞠で遊ぶのが大好きで…かくかくしかじかな理由で殺されて…」
氏家「そうか…そんな年の女の子が……気の毒な話だ…」
「…生憎だがね金田一くん、私が送られたのは天国ではない。地獄だ。」
金田一「…地獄……」
氏家「いかなる理由があろうと私は自分の手を汚した殺人鬼なんだ。その子が行くような天国では決してない、いつまでも地獄の業火に焼かれる運命にある…」
氏家「当然、たとえ死んでもあの世で修治と会えることは決して無い。ただ暗闇の中を永遠に漂い続けるんだ…」
金田一「……氏家先生。」
氏家「だが…今思い出したのだが、その暗闇の中でこんな声を耳にしたことがあった。」
「『るりや館羽には悪い事をした。もう一度で良いからあの子達に謝りたい』……若い男性と妙齢の女性の声で聞こえた。」
金田一「……!!」
氏家「きっと…そのるりという子は家族とも分かり合え、元気でやっているのではないか。私はそう思う。」
氏家「……そろそろ時間だ。ここに留まれる時間も長くない。最後に……
濱くんに伝えてやってくれ。『キミは修治を殺してはいない。生き続けてくれ』と…」
金田一「…分かったよ。氏家先生。」
氏家「さようなら…金田一くん……」フワァァ
金田一「氏家先生………」
「アンタの思いは天国にいる藍野修治にも絶対届いてる筈だ。安心して眠っててくれ。」
「でもな……氏家先生…」
金田一「高遠について聞き忘れちまったよ……」
金田一「進展はなかったけど、気持ちはちょっと晴れたな…」
金田一「まだ獄門塾で出来ることはあるだろうか?
>>105
↑
金田一「別の所に行ってみよう…どこにするかな?
>>108
ばらじゅうじ
――薔薇十字館
金田一「薔薇十字館か……現在は他の高遠の親父が作った建物と一緒に警察の調査が入って色々調べられてる筈だ」
金田一「でも何一つ情報が掴めないって明智さんは言ってたな。分かる事があるだろうか…」
薔薇十字館で調べること >>111
ジゼルたんの関与の有無
金田一「高遠がもし罪を擦り付けてられていた場合、一番疑わしいのは彼の異母妹でありこの館の当主だった月読ジゼルだ…」
金田一「一応オッサンに聞いた話では脱獄とかせずに刑務所で普通に過ごしているらしいけど……」
こうしてオレは隅々まで薔薇十字館を調べた。
そうして調べてる内に、とんでもないものを発見してしまったんだ。
金田一「こ…これは…!!
>>113
シゼルが刑務所脱走した事が分かった
金田一「これは…何かの書類…?計画書のようだが……」
金田一「……!?これは…」
プルルル
剣持『おい!金田一!大変なことになった!!女性刑務所に収監されていた月読ジゼルが…』
金田一「…脱獄した……んだよな……」
剣持『なっ、どうしてそれを…』
金田一「今薔薇十字館を探索してる最中に見つけたんだ…月読ジゼルの脱獄計画書を…!!」
金田一「(この事件は本当に月読ジゼルが…!?)」
金田一「明智サン、ジゼルの動向は?」
明智「現在捜索中です。しかしまんまとしてやられましたよ…兄に続き妹まで脱獄とは…ね」
金田一「(クソッ…あの兄妹…何を考えているんだ…!?)」
剣持「おーい金田一!お前の家が燃えた時現場にいた人物を集めてきた!
恐らく高遠か月読ジゼルが一番怪しいだろうが、この4人も容疑者として見ていいだろう!」
火事の時現場にいた人物
>>118~>>121
黒河美穂
小角「ちょっと金田一くん!?私が容疑者ってどういう事なの!?」
黒河「あら…貴方はいつぞやの…」
金田一「小角部長に黒河さん…!それにお前は…」
純矢「金田一!放火した犯人を捜してるんだって!?」
金田一「純矢!どうしてお前がここに!?」
純矢「そ…それはだな……」
???「あの~、ちょっとこっちは急いでるんで手っ取り早く終わるといいんですけど~…」
金田一「貴方は…?」
星坂「あっ!申し遅れました!私、月刊クイーンで編集やってる星坂花梨って言います!知らない?ペルソナドールズ」
明智「ペルソナドール…あの『仏蘭西人形殺人事件』等の人形シリーズを手がけた…」
星坂「そうそう!そのペルソナドールズです!」
金田一「気になる事は色々あるが…とりあえず話を聞いてみないと」
誰に話を聞いてみる? ↓1
1.小角由香里
2.黒河美穂
3.星坂花梨
4.絵馬純矢
金田一「まずは小角部長から話を聞きたいんだけど」
小角「ええ…いいわよ…それにしても大変な事になっちゃったわね…貴方の家が燃えるなんて…」
金田一「そ…そーっすね…」
小角「ハァ~…なんで私が関わった子って誰しも不幸になっちゃうのかしら…」
小角由香里
不動高校3年、囲碁部部長を務めるセンパイだ。
以前「血溜之間」の事件でお世話になった。けっこーな美人さんで、今は医大を目指してるらしい。
小角「で、その時何が起こったか、よね。私はいつも通り下校中にどっかから煙が出てるのに気付いて、不安になって見に来たら家が燃えてたって所よ…
既に通報はされてたらしいけど…結構早い段階で来たと思うわ。」
金田一「燃えてるのがオレの家だってのは?」
小角「後で知ったわ。事件に関して言える事はこれだけよ。」
金田一「…そうだ。この不動高校の生徒手帳だけど…現場に落ちてたんだ。誰のか心当たりある?」
小角「ふ、不動高校の!?ってことは…またあの学校の生徒が犯人!?勘弁してほしいわ…既に何人も同級生が事件起こしてるってのに…
生徒手帳は特に分かることは無いわ。私普通に持ってるし。」
金田一「うーん…分かった。ありがと小角部長。」
金田一「次は黒河さんか。」
黒河「貴方には幾つもの不幸の星が見えた…この火事もその一つ……」
黒河美穂
不動芸術高校の2年。映画研究部に所属してる美人さんだ。
よく他人のホロスコープを見たりする。
黒河「私は…特に用も無く外を歩いてると…嫌な予感がしたの。いきなり。
気がついたら貴方の家が燃えている所に…」
金田一「…それだけ?」
黒河「いえ…私、犯人の姿を見たかもしれないの。」
金田一「犯人の姿を!?」
黒河「全身をコートで覆い隠していた人物が家の裏口から出て行くのをこっそり…
すぐに追いかけたけど見失ってしまったわ。ごめんなさい。性別も分からなかった。」
金田一「全身をコートで覆い隠した人物…」
※ちなみに時系列は「白蛇蔵」以降「人形島」前ってことで。
大体オムニバスな作品だから問題ないよね。
星坂「金田一一……もしかして貴方があの!?」
金田一「知ってるんですか?」
星坂「知ってるもなにも、仕事仲間にいつき陽介って人がいてね。その人から聞いたのよキミの噂。あの天草財宝の事件も解決したんだって~?」
金田一「(いつきさん…そんな事まで…)」
星坂「私は…さっきも言ったけどペルソナドールズ先生の原稿貰った帰りだったの。その先生達は3人組の小説家として活動してるんだけど、その内一人がここの近くに住んでいて。で…その途中に家が燃えてるの見ちゃったの。そこの女子高生の2人は既に来てたわよ。」
金田一「貰いに行く時には燃えてなかったんですか?」
星坂「燃えてなかったと思うわ。そんな騒ぎ聞いてもいなかったし…帰りには既にボーボーに燃えてたわ。
まぁ少し燃えてるのにビックリしたらそのまま手早く帰って本社まで原稿届けに来たけど。だから現場にはそんな長居してないから細かいことはよく分かんないのよ。」
純矢「久しぶりだな金田一!」
絵馬純矢
6年前に軽井沢の「邪宗館」に数週間オレが滞在していたときの友達だ。
天才画家としてそこそこ名が知れている。
金田一「どうしてここにいるんだ?」
純矢「まぁ…画家の仕事やらでここに少しの間だけいるんだ。何だかんだで上手くやってるよ。
……あの4人の中で残ったのは俺一人だもんな…」
金田一「そうか……」
純矢「それに今度はお前の家まで燃えて…ほんっと…俺って疫病神だよな…」
金田一「そんなことは無い!そんなことは…」
純矢「…オレは今容疑者になってる4人の中で一番最後に来たと思う。なんか大きい音が聞こえたから音が聞こえた方に来たら……って感じだ。そこの編集者のお姉さんはすぐに帰っちゃったけど、他の二人はじっと見つめてたな。
その後野次馬が集まってきて…オレも何だかそこにいるのが辛くなってきて場を離れたけど、まさか燃えてるのがお前の家だとは…」
――朱鷺田邸
金田一「……(これが全部の証言かぁ…)」
金田一「うーん…これだけ証言を集めても事件の全貌が見えてこない……」
朱鷺田「お困りのようね名探偵くん。はいお茶。」
金田一「さんきゅーっす朱鷺田先生。いや、何がなんやら分かんなくて…オレの知人が悉くこの事件に関わってるんですよ。囲碁部の小角さんとか、昔の友人まで…」
朱鷺田「小角さんも……あの子は真面目で優しい子だからそんな事する訳ないと思うんだけど…」
金田一「そうっすよね。オレもそう思います。この中で無関係なのは雑誌編集者の星坂さんだけか……」
朱鷺田「!?(星坂……!?)」
金田一「?どうしたんですか朱鷺田先生?顔色変えて」
朱鷺田「い、いえ…特に無いわ…(星坂ちゃんがこの事件に関係してる…?いや、ただ火事の現場をあの帰りに目撃しただけかもしれないし…)」
金田一「うーん…一見疎らに見えるようなこの人物図…どっかに隠された繋がりがあると思うんだ…」
――???
「……このままじゃダメなのよ…このままじゃ…」
――???
「…星の動きが変わった……破滅の星が大きく…」
――???
『ザザッ…この中で無関係なのは雑誌編集者の星坂さんだけか……』
「………」
「くっ…!こんな時に余計な事件に…!!」
「…時田…!私は絶対に許さない…!!貴方を…!そして…!!」
――???
「………」
「………クソッ!!」
「研太郎…瑠璃子…比呂……オレは…一体……」
――???
「…ふふっ。随分と面白い事になってきましたね。まあ、キミにとっては災難以外の何者でもないでしょうがね。金田一くん」
「全ての因果が絡み合ったこの事件…キミに解明することが出来るのだろうか…」
「そう、この事件は、人の憎悪、興奮、情欲、あらゆるものが燃え上がって出来ている…」
「だが…キミの探究心は、どこまで燃え上がる事が出来るかな…?」
「さあ、私を楽しませてください…!」
今日は多分ここまでっす
正直全然先を考えてません。本当にノリです。やっぱり人が死なないとダメなのでしょうか……
ちょっとだけやります
金田一「ふわぁぁ…考えてたら眠くなってきた……今日の所は休むかあ……」
朱鷺田「随分疲れてるのね…膝、使ってもいいわよ。」
金田一「ふああ…朱鷺田センセ……それじゃあお言葉に甘えて…」
朱鷺田「…ふふっ。こうして寝顔を見てると、まるで弟か子供が出来た気分になるわね。」
金田一「そんな…恥ずかしいっすよ……」
朱鷺田「………私ね、子供の頃に家族が犯罪に巻き込まれて亡くなってるの」
金田一「…え?」
朱鷺田「小学生ぐらいの頃ね…私が学校から帰ってきたら……父と妹が殺されてたの。」
「強盗殺人だったわ。犯人は捕まったけど、結局捕まったところで家族は帰ってきてこないわ。」
「その後は母と祖母と一緒に暮らして…でもキミぐらいの年になる頃にはもう一人暮らしだったわ。」
金田一「……そうだったんですか。」
朱鷺田「ずっと犯人が憎かったわ。殺人をする奴なんて、大っ嫌い…」
朱鷺田「…だからこそ、あんなひどいことが出来たのね、私は。」
金田一「……センセ?」
朱鷺田「……!ご、ごめんね!いきなりこんな、暗い話始めちゃって…とにかく私、こういう家族愛とか、そういう感情が今まで薄かったのかなあ、って。勿論お母さんやお婆ちゃんには愛情込めて育てられてきたけどね!はは…」
金田一「うーん…俺はこんなこと言える立場でもないと思うけど……先生は優しい人間だと思いますよ。」
朱鷺田「え?」
金田一「俺が追試引っかかった時なんかも放課後つきっきりで勉強見てくれたり、授業だって教科書通りだけじゃない色んなこと教えてくれるし、よく生徒の相談受けてるんでしょ?こんなオレ達のこと考えてくれてる先生も珍しいっすよ」
金田一「俺は…大好きっすよ。朱鷺田先生のこと。」
朱鷺田「…金田一くん……」
金田一「それに……中々いい胸をお持ちですからね…w」
朱鷺田「…///も、もう!」
金田一「ははは……はは………」
金田一「……」くかー
朱鷺田「…もう寝付いたのね。全くこの子は……」
朱鷺田「……しばらくこのままにしておきましょっか♡」
金田一「そろそろ物的証拠を集めたいな…」
1.金田一家焼け跡に
2.気になる人物と会話(人物指定)
3.その他(自由安価)
↓1
金田一「星坂サン、ちょっといいっすか?
星坂「いいわよ。何を聞きたいのかしら?
金田一「うーん……
星坂に聞くこと
>>147
ペルソナドールって人の本とか作風ってどんな感じなんすか?
読む前に星坂さんからみてどうなのかなって聞いてみたくて
金田一「その…ペルソナドールって人の本とか作風とかってどんな感じなんですか?」
星坂「? キミ火事について調べてるんでしょ?なんで今更そんなこと」
金田一「そうっすね…俺も興味もって読んでみようかなって思って…」
星坂「へぇ、キミもペルソナドール先生の作品に興味持って…!」
星坂「そうねえ……一言で言い表すのは難しいんだけど、どっか現実的じゃない、浮き世離れした作風って感じかしら。
代表作の人形シリーズで顕著なんだけど、『こんなのアリ!?』ってトリックや舞台設定で、でも読者はそれに惹きつけられていく…って感じね。派手なトリックも実写化したらこれがまた映えるのよねー。」
金田一「へぇ…」
星坂「それに先生方の知識量が豊富なのかしら。色んな用語が出ては解説されるからタメにもなるのよねえ」
星坂「あ…丁度持ってるし……これ貸してあげるわ。人形シリーズのサンプルのいくつか。時間空いてるときに読んでみたらどうかしら。」
金田一「あざっす!」
星坂「(ここで下手に隠したりすると私の計画に綻びが出るわ……割と素直に対応しておかないと)」
金田一「(星坂さんの名前を聞いたときの朱鷺田先生の反応…どっか気になるんだ…)」
金田一「(もしかしたらヒントになるのかも…)」
金田一「………」ペラッ
金田一「ざっと読んだ感じだと…確かに星坂さんの言ってた通りって感じだな…」
金田一「でもこの文体…ちょっとだけ、どこかで読んだことが…?」
プルルップルルッ
『金田一!新しい情報が入ったぞ!』
金田一「待ってたぜオッサン!それで、どんなのだ?」
オッサンが持ってきた情報
下1,2
剣持『月読ジゼルの潜伏先が分かった。今から突入し彼女を制圧する…が、やっかいなことになった。』
金田一「厄介なこと?」
剣持『彼女…魔法が使えるんだ……』
金田一「……」
剣持『追ってきた警察からまるで瞬間移動のように消え去ったり炎を出現させたり…』
明智『剣持くん、そこまでにしておきなさい。私が説明します。』
明智『正確には彼女は"高遠遙一と同レベルの高度なマジック"を使えます。脱獄も高遠と同じくマジックの応用、炎を出現させたのもファイアーマジックの応用でしょう。』
金田一「それは厄介だな…アイツのマジックはもはや魔法レベルだし、ジゼルが魔法少女ってのはあながち間違いでも無い。」
明智『少々彼女の確保には手こずるでしょう。そこで金田一くん、貴方に協力してほしい。頼めますか?』
金田一「おう!明智さん!」
今日はここまでで!
いつの間にか本筋よりも人形島関連の話が動いてきてる気がしなくもない
かなり遅れてごめんなさい!
やります
金田一「それで明智さん、月読ジゼルの潜伏先は?」
明智「どうやら>>158のようです。突入しますよ!」
葡萄の館
――軽井沢 葡萄の館
明智「葡萄の館…以前高遠が事件を起こした館ですね。現在は警察の調査中で封鎖されていますが…
この有り様だ。ここまで警官が蹴散らされてるのを見るとかなり厄介な相手です。油断は禁物ですよ。」
金田一「おう!」
『アハハハ!!!やっと来たわね!!!名探偵くん!!!!』
剣持「な、なんだぁ!?」
明智「スピーカー越しのようですよ。どうやら…」
金田一「本人お出ましってところか…」
ジゼル『何を知りに来たかは分かるわ!貴方の家が燃やされた事件ってところでしょう!確かにこの事件、私が絡んでるのは事実よ!』
金田一「な…!」
『教えてあげてもいいんだけど、その代わり、こちらも交換条件を提示させてもらうわ!』
剣持「交換条件!?」
明智「交渉ですか……あなたの要求は?」
ジゼル『私の要求は…!!!』
>>163
私の犯した犯罪に対する恩赦して欲しい事、
ジゼル『私の犯した犯罪に対する恩赦よ!』
明智「ほう…随分とシンプルな要求ですね。ここまで脱獄して、そして警官を蹴散らしてまでする程の釣り合いは正直感じない。」
剣持「しかし、最初の殺人については半ば事故的なものだったし、それが引き金になった…ってところで減刑は可能ではあるだろう。動機も動機だし、彼女の裁判はまだ終わってないが、これまでの事例から考えても死刑はないとは思うんだが…」
明智「しかし4人殺害ともなると流石に厳しいでしょう。最初の殺人の残酷性も見逃せない。恩赦というのは正直なとこ、かなり厳しいでしょう。」
金田一「…どうする明智さん?まだ彼女の考えは読めないところが多い。」
明智「そうですね…ここは私に任せてください。すべての責任を負いましょう。」
金田一「…分かった」
ジゼル『答えは出たかしら!』
明智「月読…いや、美咲ジゼル!貴方の交換条件ですが…!」
>>166
少し時間をいただけますか?急にそんなことを言われたところですぐに恩赦などできるはずがないと説明する
(実際は時間稼ぎ)
明智「すぐに恩赦というのは難しいでしょう。少々時間を頂けないでしょうか。」
明智「(剣持くんと金田一くんには回り込んで彼女の確保を頼みました。この館の構造も知ってる彼らなら大丈夫そうでしょう。)」
明智「(…上手くいけばいいのですが…)」
ジゼル『……そうね、確かに時間が必要だわ。』
ジゼル『でもね、これだけは伝えておくわ。私は既に人質をとってるのよ!』
明智「!!」
――金田一サイド
金田一「音たてるんじゃねーぞオッサン!」
剣持「当然だ!ベテラン警部をなめるんじゃねえ!」
剣持「ダッシュして飛び掛かれば確保出来るって位置だな。どうする?飛び掛かるか?」
金田一「…ちょっと待ってくれ!彼女の背後のあれは……」
剣持「……人質だ!!彼女は人質をとっている!縛られていて身動きもとれないらしいぞ!」
金田一「くっ…!どうする…!?」
どうする? 下1
金田一「人質の顔を確認させてくれ。知り合いならアイコンタクトとかでタイミングを掴めるはずだ!」
剣持「慎重にな、金田一!」
金田一「あれは…」
人質は誰?
>>173
夏目(幼妻)
夏目「~~っ!!~~~っ!!」
金田一「火祀夏目か…」
剣持「確かに調査が入ってるとはいえ現時点でこの館の責任者だ。警察と一緒にこの場にいてもおかしくない人間だろう。」
金田一「あまり絡みがなかった人だから…信頼関係が心配だ。でもやるしかない…か……」
金田一「……」
夏目「…………!!!(バタンバタンバタン!!)」
ジゼル「なにっ!?どうしたの!?」
金田一「(お、おい!!!)」
やるでよ
夏目「~~~!!!!(バタンバタンッ!!!)」
ジゼル「な、なんなのっ!!??お、おとなしくしなさい!!!誰かいるの!?」
明智「人質の様子がおかしい・・・いったい何が・・・!?」
剣持「どうするんだ金田一!」
金田一「もう時間の問題だ!こうなったら、>>181しかない!」
おっさんと俺で捕獲する
金田一「オッサンと俺で一斉に捕獲するぞ!夏目さんを離れた今がチャンスだ!」
剣持「おおっ!」
金田一・剣持「せーのっ!」
ジゼル「きゃあああああ!!!!!」
―――数時間後
明智「なんとか無事、月読ジゼルを捕獲できましたね。
大丈夫ですか?」
夏目「・・・・・・ひうっ・・・・・・怖かったよぉ~~~!!!」
金田一「明智サン、ジゼルの様子は?」
明智「今はおとなしくしているみたいですが、どうする?話を聞きますか?」
金田一「そうさせてくれ」
ジゼル「・・・・・・」
金田一「アンタとの交換条件がどうなるか分からないが、少し質問させてくれないか?」
ジゼル「・・・ふん。勝手にしなさい。」
金田一「(さっきはキャーって女の子じみた叫び声あげてたくせに・・・)」
金田一「んじゃあまずは・・・>>185
バストは何カップだ?
金田一「(緊張してるようだから最初は軽めのやつで・・・)バストは何カップだ?」
ジゼル「えっ・・・?///な、なに聞いてるのよ!!!!!最低!!!!」
金田一「(し、しまった!)ち、違うんだ!さっきのはほんの冗談で・・・」
明智「・・・金田一くん。ここからは私が代わってもいいんですよ。」
金田一「あ、明智さん、次は真面目にやるから・・・!」
ジゼル「・・・・・・えふ・・・♡」
金田一「・・・えっ?」
ジゼル「・・・ハッ、ち、違うわよ!もう何も話してあげないわ!」
金田一「ごめんごめん!それじゃあ・・・>>188」
↑+どうやって脱獄した?
金田一「まず・・・どうやって脱獄したんだ?」
ジゼル「簡単なことよ・・・兄が使った催眠術を見よう見まねで駆使したら、なんか脱獄できちゃってたの・・・」
金田一「あの一瞬で催眠術をマスターしたのか・・・!?」
剣持「どうして人質なんて取ったんだ?」
ジゼル「それは・・・その場にいた人間で一番ひ弱そうだったし・・・簡単なことよ。」
金田一「(まだ何か重要なことを聞いてない気がする・・・まだ何か聞いてみよう)」
質問内容 下1,2
金田一「俺んちの放火について知ってるって言ってたが・・・」
ジゼル「・・・そうね。教えてあげるわ。」
ジゼル「この事件にはおそらく私の兄・・・高遠遙一が関わってる。」
明智「・・・!!」
金田一「やっぱりか・・・」
ジゼル「事の発端はいつも通り・・・錆びた鉄格子から曇りなき夜空の星を見上げていたあの日・・・」
ジゼル「私の元に憎悪誘う人形術師・・・高遠の手紙が来たの。」
金田一「(ポエム癖は相変わらずか)」
ジゼル「そこにはこう書かれていたわ・・・『”煉獄の獣”目覚めし時、すべての憎悪が燃えさかる』・・・と」
金田一「煉獄の獣・・・」
ジゼル「あの男のことよ。また誰か使って犯罪でも起こそうとしてるんでしょう。」
ジゼル「・・・それだけ。」
金田一「・・・・それだけぇ!?私が絡んでるってあんなにも言っておきながら!?」
ジゼル「嘘は言ってないわよ!私が高遠から手紙貰ったってことは事実だし・・・」
金田一「貰ったもなにも高遠が本当にこの事件を起こしたかも確定ではないだろ・・・」
飛騨からくり屋敷
火吐潟島
ジゼル「飛騨からくり屋敷と火吐潟島にお邪魔したわ。」
剣持「飛騨からくり屋敷に・・・火吐潟島だと・・・!?」
金田一「(火吐潟島は知らないところだ・・・オッサンは知ってるのか・・・?)」
ジゼル「特に火吐潟島の旅館では・・・人形供養をしていてね。せっかくだから私は母が遺した人形を供養してもらったの。」
剣持「人形供養・・・か・・・・・・」
ジゼル「・・・私が言えるのはこれぐらいだわ。」
金田一「・・・なんか、あんま参考にならない情報ばっかだったな・・・」
金田一「とりあえず・・・次の行動だ。」
>>198
↑何か知ってそうな朱鷺田先生に
――朱鷺田邸
金田一「うーん・・・やっぱ分からないことだらけだ・・・」
蒼葉「はいはーい!お邪魔しまーす!金田一サン、推理頑張ってますか!?
って状況でもなさそうですね・・・」
「なんなら蒼葉が推理いたしましょう!蒼葉の考えでは、これはその地獄の傀儡師って人の放火です!
蒼葉を眠らせて身ぐるみ剥がして・・・わわっ!蒼葉、いつの間にそんなことをされて・・・!?」
金田一「はいはい・・・」
金田一「(・・・社会科の朱鷺田先生ならちょっとは知ってるかなあ・・・?)」
金田一「せんせー、火吐潟島って知ってます?」
朱鷺田「ええ、火吐潟島ねえ・・・・・・って、ひ、火吐潟島ぁぁ!?」
金田一「な、なんすか先生!!そんな驚いちゃって!」
朱鷺田「い、いやー・・・一度行ったことあるところだったし・・・ふふふっ・・(言えない・・・そんなところであんな事するなんて・・・)」
金田一「・・・先生、なんか隠してるんじゃないですか?」
朱鷺田「隠し事なんて・・・ないわよ」
金田一「ふーん、そうっすか・・・とりあえず火吐潟島について聞いてもいいすか?人形供養とか。」
朱鷺田「分かったわ・・・」
朱鷺田「あそこはね…代々人形供養をしていてね、特別な思いが籠もった人形を供養しに毎年色んな人が来るのよ。」
金田一「ふーん、人形ねえ…」
朱鷺田「なんでも首代胴玄って島の長が昔自分の身体を3つに分けて人柱になることで災害を止めたって経緯があったらしくて。それでその人形供養には積極的らしいの。」
金田一「…」
朱鷺田「私も祖母と一緒に人形供養に行ったことがあってね、ちょっと独特の雰囲気だけど良い所よ。」
朱鷺田「それで…どうするの?その、月読ジゼルさんって人が立ち寄ったってだけで、今回の事件とは関係がないと思うけど…」
金田一「そうだな…」
>>202
朱鷺田先生に現場検証に付き合ってもらう
金田一「他に手がかりもないわけだし…行ってみましょう。朱鷺田先生、付き合ってくれませんか?」
朱鷺田「ええっ…!?ちょ、ちょっと、い、いきなり付き合えなんて…///(先生と教え子の関係でそんな…///)」
金田一「?現場検証が必要なんですよ。朱鷺田先生ならなんか知ってるかなって」
朱鷺田「あ、ああ……そういう事ね…うーん………」
朱鷺田「(あの計画が潰れるけど状況が状況だしねえ…)分かったわ。手伝う。」
金田一「ありがとうございます!」
蒼葉「蒼葉も同行いたします!」
――火吐潟島
金田一「ここが火吐潟島、通称"人形島"かぁ…」
蒼葉「人形島ってめっちゃ怖いところだってテレビでやってましたが、ここの人形島は割と普通ですね…」
朱鷺田「そうかしら?昔は活火山の活動が活発だったっていうわ。まずはあそこの…人形荘ってところに行きましょう」
金田一「お邪魔しまーす」
???「はーい。・・・あれ、キミは…もしかしてはじめちゃん!?」
金田一「ん…?誰すかアンタ!」
???「ボクだよボク!いや、あの頃から随分経ったから気付かないだろうけど…
林堂まことだよ!まこと!」
金田一「まこと…って…え!?あのまことか!?おまえ男だったの!?」
まこと「いやあ幼稚園以来だね。あの頃は女の子として生きてて…」
蒼葉「金田一さん、そのお方は…」
金田一「ああ、こいつは…林堂まこと。幼稚園の頃一緒だったんだ。まさかこんな所で暮らしてたなんて…」
――人形荘
金田一「…んで、こういう事があって…」
まこと「へぇ、キミの家が放火に…お気の毒に。」
金田一「それで…こう、変な感じのゴスロリ女が供養に来なかったか?」
まこと「うーん…ここ最近人形供養の客が一度にちょっと多めに来てね。それで一度特別に供養をしたんだ。」
金田一「そん時誰が来たか覚えてる?」
まこと「確か、その変な格好のジゼルってお姉さんと、後は…」
人形供養に来た客
下1~3
まこと「巽龍之介…」
金田一「!?」
まこと「星坂花梨…」
朱鷺田「!?」
まこと「あと姫小路鏡花って人だった」
蒼葉「!???」
朱鷺田「(なんで星坂ちゃんがここに…!?)」
蒼葉「(お、お母さん…嘘……だってあのとき私の目の前でお母さんは…)」
金田一「(星坂さんがいるのも気になるけど・・・なんで死んだ筈の鏡花さんや捕まってる筈の龍之介まで…!?)」
蒼葉「……」
金田一「……」
朱鷺田「……どうしましょっか?」
金田一「…蒼葉ちゃんはそっとしておいてあげましょう。」
金田一「それにしても…こんなにも色んなところで奇怪なことが起こる事件になるとは…
まこと、その4人が供養した人形は?」
まこと「ああ、社にあるよ。見せてあげよっか」
まこと「これだよ。まずジゼルって人のは…西洋風の人形かな?薔薇みたいなの持ってる」
金田一「(確か亡くなった母さんのとか言ってたな)」
まこと「この龍之介って人のはちょっと大きめでね…日本風の甲冑みたいなの用意してたんだ。兜はどうかと思ったけど、被せられる人形探して装着させて供養したよ。」
金田一「(これは…首狩り武者の装飾じゃないか!間近で見たから分かる、あれはあの時使われた…紫乃さんが着てた正真正銘本物の奴…)」
まこと「星坂って人のは…うーん、至って普通の女の子って人形だな。靴の裏に"時雨”って名前があるけど…」
朱鷺田「時雨……!?」
まこと「どうしたんですか?」
朱鷺田「い、いや…別に……」
金田一「(星坂さんもここに来てたんだな…)」
まこと「んで鏡花って人のは…この蛇のクッション。」
金田一「(やっぱ蛇か…)」
金田一「気になることだらけだなぁ…」
まじで遅れてごめんなさい
続きやります
金田一「……………(現実時間で一週間近くも推理してたが、全く繋がらない…!)」
朱鷺田「…金田一くん、どうなのかしら…推理はまとまった?」
金田一「いや…特に。色んな事が起こりすぎてて…」
金田一「ただまぁ、本当に"多分"って感じなんですが、こういう事なんじゃないかなって予想は一応してます」
金田一「オレの予想だと…
今回の事件に関する推理
下1~3
金田一「まず蒼葉ちゃんと朱鷺田先生はある程度一緒に行動してるし、犯人ってことはあり得ないでしょう。」
朱鷺田「…そうね」
金田一「まぁ朱鷺田先生がそんな事するわけないですしね!ハハハ」
朱鷺田「…金田一くん……違うのよ、私は…」
金田一「どうしたんすか?朱鷺田センセ」
朱鷺田「! い、いや、なんでもないのよ。続けて。」
金田一「んで…今回の犯行は…高遠が計画したように見えるけど…実は高遠に恨みを持つ人間がやったんじゃないかなって思うんです。
最初の生徒手帳や着物といい、奴が計画した犯行にしては芸術性もないしあまりにも杜撰すぎる。(まあアイツ自身が関わった犯罪にもちょくちょくそういうのはあるけど…)それに、オレにそこまでの恨みがあるなら普通にオレがいる時間に火をつければいいものを、オレや家族がいない時間を狙って放火してる。どうも、オレ自信の恨みとしても…なんか変なモノを感じるんです」
朱鷺田「高遠に恨みを持つ人間…」
金田一「それで思いつく人間は、高遠のせいで罪を暴かれた月読ジゼル…なんだけど、彼女はどうもそんなに関わってるとは思えない。急な脱獄や葡萄の館でのトラブル、どうもそんな計画を考える人間の行動としてはチグハグしてる…だから、彼女の脱獄計画は偶然起こったものだと思うんです。犯人はもしかしてそれを利用しているのかも……」
金田一「一応、明智さんに頼んでジゼルの行動をもう一度調べ直してみます。」
朱鷺田「そうね……後は…
何故死んだ筈のあの子のお母さんが蘇ったか、だけど…」
金田一「…それについては、少し心当たりがあるんです。」
金田一「よお!森さん」
森「…貴方ね。用件は何かしら・・・・・」
金田一「……姫小路鏡花という人物の霊を呼び出さなかったか?」
森「……」
金田一「獄門塾でアンタは死んだ筈の氏家先生の霊を確かに呼び出した。信じられないような光景だったけど、確かに呼び出したんだ。」
森「…それで?」
金田一「人形島に死んだ筈の姫小路鏡花という人間が現れた。ここまで会ってきた人間で霊を呼び出せる人間なんて…」
森「…ふふ・・・一つ忘れてないかしら・・・・私が霊を呼び出せる時間には限りがあるのよ・・・・・・
その島の儀式は長い時間やるものらしいでしょ・・・・ムリなんじゃないかしら・・・」
金田一「・・・やっぱ?」
森「・・・・ふぅ・・・あの首吊り学園の事件を解決した貴方にしては・・・信じられないくらい安直ね・・・・」
金田一「・・・はぁ。オレだってかなり参ってるんだ・・・家も焼かれたし、信じられないことが沢山起こるし・・・」
ピロロロロ
金田一「明智さんからだ。」
明智『金田一くん、月読ジゼルの足取りについて更に詳しい情報が分かりました・・・が、その前に。』
明智『姫小路蒼葉を只今重要参考人として連行しました。』
金田一「な・・・!?」
――拘置所
金田一「オッサン!明智さん!蒼葉ちゃんの様子は!?」
明智「あれを見てください。」
蒼葉「あ、蒼葉は犯人じゃありませんっ!」
警部「信じたいのもやまやまだが・・・現場に君の痕跡が残っていたのと、あの金田一という少年が関わった事件で君のお母さんが死んだそうじゃないか。彼に恨みをもつのも、もしかしたら・・・」
蒼葉「・・・!!そんなこと・・・!・・・多分、お母さんは金田一サンが来てなくても殺されていました。あの人に恨みなんか・・・!!」
警部「どうかねえ。酒造で働いていたなら酒類の着火に対しての知識もあるかもしれない。見たところ、なんか砲撃しそうな見た目だし・・・」
蒼葉「ぼ、暴論!暴論ですっ!!!!」
剣持「全く、ひでぇ尋問しやがる・・・」
明智「ええ。あれでは答えられるものも答えられませんよ・・・」
金田一「・・・明智さん、月読ジゼルについては?」
明智「はい。更に細かい情報が手に入りました」
ジゼルについての情報
下1,下2
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