百田「終一!ギリギリプレス機ゲームしようぜ!」 (55)

ダンガンロンパv3ネタバレがあるので気をつけてください。
キャラ崩壊が多少あります。
時間軸は第五章の探索が終わったあたり。
作者はキーボが嫌いと言うわけではない。
推理要素はありません。
作者の気がつかない矛盾があったらごめんなさい。
あなたの押しキャラが殺害されてしまう可能性があるのでそこはご理解ください。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1489404766


最原の個室

最原(これまで四回も事件が起きてしまった)

最原(今までずっと学園について調べてきたけど……僕には無理なのか…)

最原(…なに弱気になっているんだ!今回こそ手がかりを見つければいいじゃないか!)

最原「でも本当に出来るのかな…」

ピンポーン!

最原「ん?誰だろう?」

百田「終一!元気にしているか?」

最原「百田君!もちろん、少し落ち込んでいるけど元気だよ!」

百田「やっぱりな…終一、オメー相当落ち込んでいるだろ」

最原「え?…やっぱり百田君にはかなわないや…」

百田「今までの事件が止められなくて落ち込んでいるのか?それとも学園の脱出方法がわからなくて焦っているのか?」

最原「うーん、どっちもかな」

百田「何度も言うが一人で抱え込むなよ!いつでも仲間を頼れよ!」

最原「うん、百田君ありがとう…元気づけてくれるために来てくれたんだね」

百田「ああ、あとな面白い遊びを考えたんだ!ちょっと格納庫に来てくれ」


格納庫


最原「それで百田君、ここで一体何をやるの?」

百田「それはな…男の度胸を確かめるゲーム!名づけて!『ギリギリプレス機ゲーム』だ!」


最原「『ギリギリプレス機ゲーム』?それはいったいどんなことするの?」

百田「それはだな、まずこのプレス機に繋いである昇降ボタンをプレス機周辺に持ってくる」

百田「そして安全装置の赤外線センサーは反応しないように赤外線を吸収する特殊な物体を貼り付ける!」

百田「これは誰にでもすぐ取り外しが出来るようにする」

百田「ここらへんの準備は俺が工具を使ってやっとおいたからな!」

最原「これが準備ってことだね…この後はどうするの?」

百田「準備が整ったところでまず俺が見本を見せる!」

そういうと百田君はプレス機の上に仰向けに寝転んだ。

百田「終一!降ボタンを押してくれ、そしてもし俺に何かあったらすぐ緊急停止ボタンを押してくれ!」

最原「え…わかったけど、もしかして…」

言われたとおり僕は降ボタンを押した。

するとプレス機がどんどん降りてくる。

ゴゴゴゴゴゴゴ

最原「百田君なんで逃げないの!?早くそこから逃げて!」

しかし、仰向けのままそこを動かなかった。

最原「そうだ!緊急停止ボタン…!」

百田「そんなことしなくていい!終一!」

そう言うと百田君は素早くプレス機から脱出し、緊急停止ボタンを押した。


百田「えっと…潰されるまでの距離は52cmか、まあまあの記録だな」

最原「百田君!危ないよ!」

百田「大丈夫だって!もしものときの為に終一が緊急停止ボタンを押してくれるし」

百田「それにオレは、宇宙に轟く百田解斗だっ!こんなことでくたばるわけがねぇ!」

最原「それなら僕はもう止めないけど……僕がいないときはやらないでね…」

百田「何言ってんだ終一!これはお前もやるんだぞ!」

最原「えっ!僕も!?」

百田「そうだ。こうやってスリルのある行為をして、男を磨くんだ!」

百田「なーに、やっているとこれ、なかなか楽しいぞ!終一も絶対はまるって!」

最原「でもちょっと怖いな…」

だけどせっかく百田くんが僕の為に考えてくれたんだよな…

最原「でも少しやってみようかな…」

百田「それでこそ俺の助手だぜ!」

*注意!
作者はこれをやったことはありません!
これを見ている人は絶対に真似してやってはいけません!
絶対に怪我をします!とても危険です!
最悪怪我じゃ済まないかもしれません!絶対にやってはいけません!


こうして僕はこの『ギリギリプレス機ゲーム』をやった。

しかし、僕は迫りくるプレス機が怖くてすぐに降りてボタンを押してしまった。

百田「潰されるまでの距離は105cmか…終一はビビリだな!」

最原「うーん、実際にやってみると少し怖いね」

百田「まあまあ、数を重ねていけば記録はだんだん良くなっていくって!」


こうして僕はこのゲームに再度挑戦した。

数を重ねていくうちにこのゲームにはまっていった。

スリルや自分の記録が良くなっていくところに僕は面白さを見出していた。

最原「百田君!この『ギリプレ』ちょっと手を加えない?」

百田「ん?何処を変えるんだ?」

最原「このゲームはプレス機を降りてからボタンを押すから実際にプレス機から脱出した距離を測れないんだ!」

百田「そうなんだよなぁ…プレス機をおりてからあわてて押すからそこで距離に誤差がでて、記録が良くなっちまう」

最原「そこで安全装置の赤外線センサーをプレス機をでた所で反応するようにすれば記録の精度があがるんじゃないかな?」

百田「なるほど!さすが終一だぜ!」


このように『ギリプレ』のルールを改善することも楽しんだ。

しかし、このときの僕はこの後、衝撃的なことが起こるなんて想像もしていなかった。

衝撃的といっても超新記録が出たとかではなく…僕はそのことに悲しみ、後悔をしたんだ……

キーボ「あれ?二人して何をやっているんですか?」


最原「あれ!キーボ君じゃない!?」

キーボ「二人ともとても楽しそうな事をやっていますね!」

百田「おう!これはな!『ギリギリプレス機ゲーム』略して『ギリプレ』と言ってな……」

百田君は『ギリプレ』について説明した。

キーボ「面白そうですね!僕も混ぜてもらってよろしいですか?」

最原「え?キーボ君大丈夫?素早い動きできないとこれ難しいよ」

キーボ「失礼ですね!僕だって人並みに動く事ができます!」

最原「なら別にいいけど……」

百田「まあ、キーボだって度胸試ししたいだろうし別にいいんじゃないか?」

キーボ「はい!それでは早速やりますね!」

そういってキーボはプレス機の上に乗り込んだのを見て、僕は降ボタンを押し、ゲームを始めた。

プレス機が下がり始めると転がりながら脱出をした。

百田「102cmか……最初の終一と同じくらいだな!」

キーボ「ちなみに二人の今の記録はいくつですか?」

最原「えっと…僕が54cmで百田君が48cmだよ」

キーボ「そんなに短いんですか?ならもう一度僕がやります!」

キーボ「そして二人の記録を塗り替えてみせますよ!」


そしてキーボ君は再度プレス機に乗り込んだ。

最原「それじゃあ始めるよ」

そう言うと僕は降ボタンを押した。

今回のキーボ君はなかなか出てこなかった。

百田「おお!今回のキーボはなかなか粘るな!」

キーボ「まだまだ…」

キーボ君は今回はなかなか出てこなかった。

僕たちに対する対抗心がそうさせているんだろう。

僕はそんなキーボ君が新記録を作ってくれると信じて緊急停止ボタンを押す準備をしなかった。

そう………油断してしまったのだ。

キーボ「あ…無理!」

それがキーボ君の最期の言葉だった。

グシャ!

あっという間にキーボ君は潰されてしまった………


最原「キーボ君…………?」

百田「早くプレス機を上げるんだ!」

僕はあわてて昇ボタンを押した。

しかし、そこにはキーボ君はいなく変わり果てた鉄くずがあった………

百田「なんてこった……」

最原「僕のせいだ………僕が緊急停止ボタンを押しておけば…」

百田「いや…俺のせいだ……俺がこんなこと考えなければ…それに俺だって赤外線センサーを反応させて止めることもできた」

最原「いや…僕のせいだよ…それにいくら百田君が言い張ってもクロは降ボタンを押した僕だしね…」

百田「しゅ…終一………」

最原「ははは…こうなったら僕は学級裁判で自首をすることにするよ…」

最原「百田君が目撃者だしみんな信じてくれるでしょ…僕はみんなを犠牲にして卒業したいと思わないし…」

最原「だから百田君…僕と赤松さんとの約束は君が……」

そう言おうとすると僕は百田くんに殴られた!


百田「歯をくいしばれ!終一!」

だから百田君それは殴る前に言ってよ…

百田「それ以上言うんじゃねーそれはおまえ自身が守ることだ!」

最原「だけどどうしようもないじゃないか!僕はみんなを犠牲にしてまで卒業したくないよ!」

百田「簡単に諦めるんじゃねー!きっとなにかあるはずだ!」

百田「俺だってお前がクロになるのを黙って見たかねーんだよ!」

最原「百田君………」

彼が僕の為に必死になることが伝わった。

僕は馬鹿だな…簡単に生きる事を諦めて…友達に悲しみを背負わせようとして…

最原「わかったよ………なら一つ提案があるんだけど………」

そんな彼の期待に答えるため、僕はある一つの作戦を言った。


最原「確か学園の校則でさ」

・「死体発見アナウンス」は3人以上の生徒が死体を発見すると流れます。

最原「ってあるよね」

百田「おう。それがどうかしたか?」

最原「これってつまり死体を隠し通せば『死体発見アナウンス』は鳴らないし、学級裁判が行われないってことでしょ?」

最原「だから僕はこのキーボ君を隠し通そうと思う!」

百田「なるほど…それを隠し通すことが出来れば余計な被害者は出ないってことか…」

百田「わかったぜ終一!俺はお前の案に乗るぜ!」

最原「ありがとう百田君!」

こうして二人で協力してキーボ君の遺体隠蔽工作が始まった。


最原「それならまずはプレス機の上にある粉々になったキーボ君の大きい破片を取り除き…」

最原「粉状になっているキーボ君をゴミ袋に入れる」

サッサッサ

最原「そして大きい破片のキーボ君をプレス機に乗せ、プレスする」

グシャ

最原「そしてまたプレス機の上のキーボ君の大きい破片を取り除き…」

最原「再度粉状になっているキーボ君をゴミ袋に入れる」

サッサッサ

最原「そして大きい破片のキーボ君をプレス…これを大きい破片がなくなるまで繰り返す」

百田「おお、手馴れているな、終一」


最原「まあね…探偵は犯罪者がどうやって証拠を隠すか考えているから自然とできるのかもね」

最原「よし、この集めたキーボ粉をもって入間さんの研究教室にいくよ!」


超高校級の発明家の研究教室


百田「ここで一体何をやるんだ?」

最原「ここには色々な加工機器があるからね」

最原「まず、このキーボ粉をこの溶鉱炉にいれ熱し、キーボを液体にする」

最原「その間に3D-CADで設計をしてっと、金型を作る」

最原「作った金型に熱したキーボの液体を入れ、急速に冷やす」

最原「これでキーボ君はカジノコインと瓜二つとなったよ」

百田「おお、すごいな!本物のカジノコインとそっくりだ!」

最原「便宜上、このコインをキーボコインとしよう」

最原「今からこのキーボコイン(10000枚)をカジノに行って全て消費するよ!」

百田「よっしゃ!そういうことなら早くカジノへ行こうぜ!」


カジノ

最原「よし、それじゃあどのゲームに入れるかだけど…」


お宝発見!モノリス
SAKE NO TUKAMIDORI
OUTLAW RUN
モノスロ


最原「ここは僕の中では難しい『OUTLAW RUN』にしておこう」

百田「よっしゃ!それじゃあ二人で5000枚ずつ掛けて、そのまま放置するか」

最原「そうだね…これでキーボコインはゲーム機に入ったままとなる」

最原「しかもこのゲームは倍率1倍返しだと投入したコインがそのままでてくる仕組みだから」

百田「キーボコインを支払わせるには困難というわけだな」

ランクC 倍率 ×0

最原「よし!これで完了だ!」

百田「ふう、これで見つけ出すのはほぼ不可能だな!」

最原「ごめんね百田君…変な事に巻き込んで…」

百田「良いってことよ!それじゃあ寄宿舎に戻ろうぜ!」

最原「うん!あ、これから百田君は普通に振舞ってね」

百田「普通にか…」

最原「そう…そして何か都合が悪くなるようだったら僕がフォローするから」

百田「よっしゃ、わかったぜ!」

こうしてキーボ君の遺体隠蔽工作が終わり、また平穏な日常が戻る…そう思ったんだけど…

運が悪いのか…次の日白銀さんがこんな事を言い出した!

白銀「みんな!気分転換にカジノに行かない?」


食堂

百田「カ、カジノだとぉ!?なんでいきなりそんなことを?」

最原(百田君リアクションひどいよ!もっと堂々として!)

夢野「一体なぜいきなりみんなでカジノなんじゃ?」

春川「そうだよ。特に百田はギャンブル依存になりそうだからあまり行きたくはないんだけど…」

最原「百田君は前にカジノに行ったとき、もう二度と行きたくないっていってたもんね」

これはいいアシストなんじゃないか?頼むよ百田君。

百田「そ、そうだぞ!俺はもう二度とギャンブルをやらないって決めたんだ!」

白銀「でもさ、王馬くんを見かけなくなったし、なんか最近空気悪い気がするんだよね…」

白銀「だからさ、みんなで遊んで親睦を深めたいなぁって思ったわけ!ww」

白銀「あれ?そういえばキーボ君はww?」

最原「部屋に引きこもっているみたいだし、まだ休んでいるんじゃないかな?放っておこうよ」

最原(とりあえずキーボ君がいなくなったことを悟られちゃいけないよね…)

白銀「そうなんだwwまあいいやwwキーボ君は後で参加してもらうとして」

白銀「行こうよカジノ!遊ぶためのモノクマメダルなら私が出すからさ!」

最原「…でも遊ぶんだとしたら地下に娯楽室があったよね?」


白銀「うーん、でも私はカジノのほうが好きなんだけどなぁ」

夢野「うーん、ウチもどちらかと言えばカジノのほうがいいのう」

最原(しまった!悪手だったか!いつのまにかどちらかに行く流れになっているぞ)

百田「まあ、そこまで言うならしかたないか。終一、親睦を深めるためなら行こうぜ!」

百田「ちなみに俺はついては行くが、見ているだけだからな」

春川「どうだか…百田の事だから我慢できなくてやりそうだけど百田が行くなら断る理由もないね」

最原(…普段の百田君ならここで騒いでまで娯楽室に行かないだろう…それが親睦を深めるためとあれば…)

最原(なら僕も素直に従って着いていくか…キーボメダルが出される可能性も低いと思うし…)

最原「そこまで言うならわかったよ…一緒に行こうか…」

白銀「よし、決まったところで早速行こうか!」

白銀「うふふww一杯稼ぐぞ~~~ww」

最原(ただ、これってただの偶然なんだろうか)


カジノ

夢野「おお!色々なゲームがあるのぉ!」

春川「こういうとこ、音とかうるさいし、変な光もあって好きじゃないんだけどね」

白銀「まあまあ、今日は楽しもうよwwはい!みんなのコイン!」

そういって白銀さんは一人当たり100000コイン渡してきた。

これ多すぎだろ………

夢野「んあっ!?こんなにもらって良いのか?」

最原「そうだよ…さすがに悪いよ…」

白銀「いいっていいって!私が誘ったんだしww」

夢野「なら早速遊ぶぞ!」

そう言って夢野さんはモノリスのほうへ向かった。

百田「俺はやらないって言ってんのにこんなにどうするんだよ」

春川「なら百田。私にゲームのやり方を教えてよ…私やったことないし…」

百田「え…?」

そう言って百田くんは僕のほうを見た。

多分これは本当だったら誰かが『OUTLAW RUN』をやらないか見張りたいが

春川さんにつきっきりなっていいか僕に合図を送っていることなんだろう。

最原「…いいんじゃないかな?ついでに春川さんは百田君がゲームしないように見張っててね」

百田「はぁ!?俺はゲームしないっつうの!わかったよ。俺はハルマキに付き添うぜ」

春川「なら決まりだね………ねえ、だったらあれやりたい…」

そう言って百田君と春川さんはモノモノスロットのほうに向かった。


白銀「なら私はこれやろうかな?この『OUTLAW RUN』!一回やってみたかったんだよねーww」

最原(いきなり本命が来たか…これは白銀さんが『イジワル』でSランクを取らないように祈るばかりだ)

白銀「さてwwwwまずは『ヤサシイ』から始めるかなぁ。賭けるコインはもちろんマァァァァックスwwww!」

白銀さんは『ヤサシイ』をコインMAXで掛けてゲームを始めた。

次々と点数を稼いでいき、結果はAAランクだった。

白銀「初めてにしてはこんなもんかな~ww」

白銀「まあ、私はエンジョイ勢なんで楽しくやりますかな~ww」

見た感じだと白銀さんのゲームの上手さは上手くもなく下手でもないって感じだ。

この様子だと『イジワル』でSランクを取る事もあるまい。

白銀「この調子でいけば『イジワル』でSランクも近いかも~ww」

多分白銀さんは『イジワル』の難しさに驚くのだろうな。

キーボメダルについて心配だがずっと見ているのも怪しいので他の人のを見に行く。


夢野「ここをこうすると………おお!たくさん消えたぞ!」

夢野さんは難易度『ヤサシイ』でコイン1枚賭けでモノリスを楽しんでいた。

夢野「なに?背景の絵柄を全て出すとボーナス得点なのか、なるほど」

夢野「とりあえず同じ色ばっかりにして最後にどんどん消してくかの」

夢野「う~ん、やっぱり最期にどんどん消していくのは爽快じゃ!」

夢野「おおSランクじゃ!やったぞ!」

コインの枚数を気にせずただただ純粋にゲームを楽しんでいた。

次は百田君を見に行くか。


春川「あっ、揃いそう………外れた」

百田「ハルマキはダメだな~見てろ!この宇宙に轟く百田解斗の運を!」

春川「…………百田も外れてんじゃん。かっこわる」

百田「うるせーーな!次こそは勝つ!見てろ!」

春川「無理だと思うけど…………私のは……あっ、揃った!」

百田「おおやったな!ハルマキ!」

百田君たちは二人して仲良く遊んでいた。

百田君はゲームをしないと言っていたし、春川さんはそれを止めるといったが……

微笑ましいので何も言わないでおく。こっちも楽しい気分になるしね。

さて、白銀さんを見に行くか………




白銀「クソ!何だよこのクソゲーーーー!」ガン!

台パンをしている白銀さんがいた。楽しい気分は一気に失われた。

どうしたエンジョイ勢。


白銀「あ!最原くん!ちょっとこれ両替してきて!」

そう言って白銀さんにモノクマメダル一万枚渡された。

最原「あれ?もうコインなくなったの?」

白銀「あんなちっとすぐなくなるから!早く交換してきて!」

白銀「あっ!使わないならそのコイン返して!」

最原「別に良いけど…」

そういうと強引にコインを奪っていった。

白銀さんはすごくゲームに熱中していた。ガチ勢だった。

とりあえず、もらったモノクマメダルはコインと交換してこよう。

白銀「あっ!あと、ついでにホットドックとコーラもお願い!」

最原(言った事ないけど白銀さんはパチンコ屋と勘違いしているのでは?)


案の定、ホットドックは売っていなかった。コーラもないので

代わりに以前あげたら喜んでもらったしょうが湯を持っていった。

最原「ごめん、白銀さん。ホットドックもコーラもなかったよ。はいこれ代わりのしょうが湯とコイン十万枚」

白銀「チッ!コーラとしょうが湯なんて全然ちがうじゃん!」

そういいながらコインとしょうが湯を取っていった。

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最原「白銀さん、これをあげるよ」

白銀「へぇ、この学園にこんな物があったんだ。」

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やっぱ大して喜んでなかったな。


白銀「よーし、軍資金も増えたし、『イジワル』で一気に稼ぐぞ!」

そう言ってコイン9999枚賭けてスタートした。

百田「おい終一、様子はどうだ」

気がつくと百田君が傍に来ていた。

最原「うーん、白銀さんは上手くいっていないみたいだよ。でもいま『イジワル』でコイン9999枚賭けたところ」

百田「何?それはやべぇじゃねーか。…よーし」

そう言って静かにゲーム機に近づいた。

何をしようとしているんだろう。

すると百田君はコンセントのようなものを掴んだ。まさか…

最原「それはまずいよ!百田君!」

百田「おおっとー手が滑っちまったぜ!」

そう言いながらコンセントを引き抜くと白銀さんのやっているゲームの画面は真っ黒になった。


白銀「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!」

白銀さんは絶叫した。

白銀「今回は絶対Sランクいけると思ったのに何やってんだよ!このヒゲ野郎!」

多分そのまま続けてもSランクはとれなかっただろうが本人は思っているパターンだろう。

百田「悪い悪い!コインは渡すから許してくれ!」

そう言いながら1万コインを渡した。

百田「ほら1コイン余分だが俺のお詫びだ。気にするなよ」

その余分の1コインが侘びとか…逆に白銀さん怒っちゃうよ…

それに百田君………気にするのは百田君のほうだよ。これはひどすぎるよ。

正直百田くんの行為は学園の外の世界のゲーセンでやったら、殴られても仕方ない行為だと思う。

春川「百田~はやくやろ~」

百田「おう!じゃあ、白銀、それじゃーなー」

そう言って百田君はコンセントを差し込んで去っていった。

電源のついたゲームは途中からではなく最初からになっていた。


その後、白銀さんのコインは減っていく一方だった。

コインがなくなる度に両替をしにパシリにされたが

白銀さんの機嫌が悪すぎて反抗することができなかった。

もう彼女は超高校級のコスプレイヤーでなく、ただのゲーム中毒者だ。

百田君と春川さんの空気が唯一の癒しだった。


そして夜時間になった。

夢野「久しぶりにすごく遊んだわい!とても楽しかったぞ!」

百田「そうだな、コインもたくさんあったしなかなか楽しかったな!」

春川「そうだね………また機会があったらみんなで来ようね」

こうしてカジノでの親睦会は終わった。どうやら一部だけ親睦が深まったようだ。

白銀「ふざけないでよっ!何終わりの雰囲気だしているの?私はまだやるよ!」

白銀さんはまだゲームをやろうとしていた。

あんたがそんなんだから一部しか進行深まらなかったんじゃないのか。

最原「でも白銀さん…もう夜時間だしカジノは閉店だよ」

白銀「だったら明日の朝10時にここに集合ね!絶対だからね!」

夢野「ウチはもう十分遊んだからもういいわい…」

白銀「夢野さん、わかった?」

夢野「わ、わかったわい」

白銀「他の人もちゃんと来てよね!それじゃあ!」

ガン!

最期に白銀さんはゲーム機にケリをいれて去っていった。

ものすごく後味の悪い親睦会だった。

夢野「なんだかカジノが20歳未満禁止の理由がわかった気がするわい」

そうなんだけどなぜか学園内にあるけどね。カジノ。

次の日

珍しく早起きした僕は昼時間になる8時前に食堂に向かった。

その途中、ふと気になってカジノの様子を伺うと開店前にカジノにならぶ白銀さんがいた。




見なかった事にし、僕は朝8時から食事をとっていると

夢野さん、百田君、春川さんが来た。そして意外な人が姿を現した。

王馬「やあみんな!元気にしていたかな?」

百田「王馬てめえ!何やっていたんだ?」

王馬「う~んと色々やることがあって準備していたんだけど…それはこっちの台詞だよ!」

王馬「昨日みんなどこに行っていたの?探したよ!」

最原「ちょっとみんなでカジノに行っててさ」

王馬「なーんだ。俺がここを脱出する方法を探していたときにみんなして遊んでいたんだねー」

春川「あんたが勝手にいなくなるのが悪いんでしょ」

夢野「それにここを脱出する方法なんて簡単に見つからんじゃろ」

王馬「それが見つけちゃったんだよねー」

最原「それは本当?」

王馬君いわく、このエレクトロハンマーはあらゆる電子機器を破壊する事ができるとのことで

それを使えば絶望の脱出ロードも抜け出せるとのこと。

僕たちは相談した結果、それを使って脱出してみることにした。


王馬「それより、白銀ちゃんとキー坊は?」

最原「ああ、白銀さんはカジノで遊んでいてキーボはちょっとした用事があって外にでれないみたい」

王馬「そうなんだ!じゃあ、キー坊の分のハンマーはここにおいてメモ書きしておいてっと」

王馬「俺は白銀ちゃんを呼んでくるからさきに出口のほうに向かっててー」

そう言うと王馬君はカジノの方に向かっていった。

僕たちが絶望ロードのほうに向かった。



絶望ロード入り口



しばらくすると王馬君は一人でここに来た。

最原「あれ?王馬君、白銀さんは?」

王馬「なんかさーゲームに夢中になっててさ。ここを出ようとしても聞いてくれなくてさ」

王馬「とりあえずハンマーは置いてきた。メモ書きも残したし、落ち着いたら来るでしょ」

最原「それでいいのかな…まあいいや、それじゃあ出発しよう!」


こうして僕たちは再度絶望ロードに挑戦し、エレクトロハンマーを使い、見事脱出することができた。

これもみんなで諦めない心、協力する心、入間さんの発明品があったおかげである。

でも忘れてはいけない。ここまで数々の犠牲があったことを…

天海くん、赤松さん、星くん、東条さん、

夜長さん、茶柱さん、真宮寺くん、入間さん、ゴン太くん、キーボくん。

彼らの犠牲もあって脱出できたことを忘れてはいけない。


最原「赤松さん…………やっと……約束を守る事ができたよ」

終わり

これで終わりです。
最後まで見てくれた方ありがとうございます。

最原と百田で上手く事件を隠すというものをやりたかったのですが
あまり面白く出来ず、上手く出来なくてすいません。
キー坊が死んでしまうシーンを始めて書きましたが
心が痛むので次は誰も死なないお話を書きたいと思います。

HTML依頼してきます。ありがとうございました。

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