吹雪「鎮守府の秘密……ですか?」 (15)
(確かこの辺りだったような)
一面に広がる緑に辟易しつつも辺りを見渡す。
メモに書いてある通りならこの近くにあるはずだ。
(誰もが行きたがる鎮守府、かぁ)
何でも、巨大な壁があるとか人の同じくらい大きな建物が生えているとか。
娯楽や武器、資源など全て揃い満たされるとか。
そして目的の場所へ着く。しかしそこも緑が広がっており、鎮守府らしいものも
何もない。
一瞬、捨てられたのかと考えてしまうがすぐに払しょくされる。
「駆逐艦吹雪、だな?」
凛々しい女性(失礼かもしれないが男の人よりカッコいい女性だ、と思ってしまった)が声をかけてくる。
「はぁ、そうですが……あの、あなたは」
すると彼女は「迎えだ」と言うではないか。
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彼女と少し歩いて数分のところで目に大きなものが入ってくる。
それは、とても大きくて。
それは、とても堅牢で。
それは、とても煌びやかで。
全てにその一つ一つに何かが詰まっている気がする世界。
とても鎮守府とは思えない。
「鎮守府には見えないという顔をしているな」
「当たり前だ。ここは艦娘たちが戦後でも対処できるように、そして戦意高揚のために」
「大本営と海軍省で作り上げた要塞『呉鎮守府』。かつて深海棲艦によりやられたが」
「今では難攻不落の鎮守府さ」
鉄製の巨大な壁、上空に旋回する戦闘機、レーダーがそれを物語っている。
重そうな門が開く。
「駆逐艦吹雪。ようこそ、呉鎮守府へ。」
「あの、長門さんは一体……」
すると彼女は思い出したの様に語る。
「ああ、私は秘書艦だ。ここのな。そしてここに所属する艦娘全ての率いている」
つまり、彼女がこの中では提督を除けば最も偉いという事だ。
そうこうしているうちにレトロでシックな扉が現れた。
「ここが提督の部屋、執務室だ。くれぐれも失礼のないように」
「そして終わったら香取と言う練習艦の艦娘が待っている。そいつに残りの手続きやら」
「何やらをしてくれるはずだ」
そして長門はやや急ぎ足で去っていった。
>>1訂正
(確かこの辺りだったような)
一面に広がる緑に辟易しつつも辺りを見渡す。
メモに書いてある通りならこの近くにあるはずだ。
(誰もが行きたがる鎮守府、かぁ)
何でも、巨大な壁があるとかエッフェル塔と同じくらい大きな建物が生えているとか。
娯楽や武器、資源など全て揃い満たされるとか。
そして目的の場所へ着く。しかしそこも緑が広がっており、鎮守府らしいものも
何もない。
一瞬、捨てられたのかと考えてしまうがすぐに払しょくされる。
「駆逐艦吹雪、だな?」
凛々しい女性(失礼かもしれないが男の人よりカッコいい女性だ、と思ってしまった)が声をかけてくる。
「はぁ、そうですが……あの、あなたは」
すると彼女は「迎えだ」と言うではないか。
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