モバP「純真流麗天然妹、日常編」 (19)
前作があります
モバP「純真流麗天然妹」
モバP「純真流麗天然妹」 - SSまとめ速報
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翠さんが妹になっている世界です。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1485666250
水野家
朝
チュンチュン
モバP「...ん、んん...」
モバP「...な、なんだ...?何かが乗って...」
翠「...すー...」スヤスヤ
モバP「...なんだ、翠か。...ふあぁ」
モバP「むぅ、しかしどうしたものか...」
翠「...ぐー...」スヤスヤ
モバP「...無理に起こすと、ああなるし...ゆっくりと...」モゾモゾ
翠「...むー」ギュッ
モバP「おっと。...そんなに疲れちゃってたか。まあ初レッスンだったもんな...」
翠「...すー...」スヤスヤ
モバP「...まっ、いいか。休みだしたまにはゆっくりするとしよう...」
翠「...んー...♪」スヤスヤ
モバP「...ふふっ、さて......」ナデナデ
モバP「......」
モバP「......」
モバP「......ん?」
モバP「いやいや、ダメじゃないか。今日はショッピングに行くって約束だからなあ」
モバP「むむむ...こうなったら仕方ない。起こすとするか...」
モバP「ほーら翠ー。朝だぞー」ユサユサ
翠「...んん...あさ...?」
モバP「そうそう朝だぞ。ほら、シャキッとして」
翠「...んー...おにいさま...まだねむいの...」ギュー
モバP「ほらほら、そんなこと言ってないで起きろー」ユサユサ
翠「...ん!」ギュギュー
モバP「あらら、こりゃ参ったな...」ハハハ
翠「...むにゃ...」スヤァ
モバP「...おっ、翠。朝ごはんができたみたいだぞ」
翠「...んぅ...ごはん...?」
モバP「そうそう。ほら立って立って」
翠「ふわ...」ウトウト
モバP「はい、とりあえず顔洗ってきなー」
翠「はぁい...」ウトウト
モバP「ふう。...さてと、たまには男の料理作ってやるか」
洗面所
翠「んー...」キュッ ジャー
翠「ふわ...」バシャバシャ
キュッ
翠「......ふう」スッキリ
翠「......」
翠「....」
翠「..」
翠「」
ドタドタドタ‼ ガチャ ドタン‼
モバP「おっ、目が覚めたかな...よっ、と」ジュー
モバP「さて、準備もできたし...呼んでこないとな」
寝室
翠in布団「......」モゾモゾ
モバP「ほら翠、飯の準備できたぞー」
翠「...お、お兄様...」
モバP「どうした、翠」
翠「も、申し訳ありません...また、あのようなお恥ずかしい姿をさらしてしまって... 」
モバP「はは、いいさ。なんか懐かしいし」
翠「ううう...でも、今はここから出たくありません」
モバP「でもなあ、もうご飯作っちゃったんだ...早く食べなきゃ冷えちゃうぞ」
翠「...ご、ご飯...」
モバP「...それにな、翠。ここまで寝てたのは昨日いーっぱい頑張ったからじゃないか」
翠「...」モゾモゾ
モバP「だからな、さっきのはしょうがないと思うぞ。翠は立派にやったんだから...」
翠「...」ヒョコッ
モバP「おっ、ついに出てきたか」
翠「...あ、あの」
モバP「どうした?翠」
翠「わ、私...頑張ってましたか?」
モバP「うん、翠は頑張ってたよ」
翠「...お兄様がそう言ってくれるなら、抜け出すことができそうです」
モバP「おう、それはよかった」ハハ
翠「で、ですが...まだ恥ずかしいので、少しこっちに来てくれませんか?」
モバP「ん?いいけど...」
翠「あ、ありがとうございます...では」
ギュッ
モバP「お、おいおい翠...」
翠「しばらく...顔を、うずめさせて下さい。こうしてると落ち着いて、恥ずかしい気持ちも薄れますので」
モバP「まったく、翠はまだまだ甘えん坊だなあ」ハハ
翠「きょ、今日だけですから!その、ほんとに今日だけですから...」ギュー
モバP「はは、いいさいいさ。俺ができることなんてそんなにないんだから、こういう形でも役に立てるならそれで」
翠「そんな、そんなことありません...お兄様は私の誇りなんですから」ギュギュー
モバP「翠...」
グゥー
翠「!!」
モバP「おや、今のは」
翠「う、ううう...」カアアア
モバP「ああ、翠。お腹すいちゃったかー。うん、まあこれも昨日頑張ったからだな」
翠「わ、わたし...もうお布団と共に過ごします」イソイソ
モバP「わわっ、ダメだって翠〜!」
しばらくのち
居間
モバP「...ふう、じゃあ召し上がれ」
翠「わあ...これがお兄様の料理ですか」
モバP「ふふふ、どうだ。美味しそうだろう」フンス
翠「ええ、とっても...さっそく、いただきます」
モバP「おう、じゃあ俺もいただきますか」
翠「はむっ。...んん、美味しい...」
モバP「ふふ、それは良かった」
翠「これは、私もより精進していきませんとね...お兄様には負けていられません」
モバP「いやあ、そこまで言われると感無量だな...そうだ翠、今日ショッピングに行くって話だったよな」
翠「ええ、はい。久しぶりに兄妹水入らずで...と」
モバP「おう、それでどこにいくかってのはもう決めてるのか?」
翠「もちろんです。今日の私に抜かりはありません」
モバP(心配だなあ)「あ、そうだ。変装は...まあ、まだいいか」
翠「変装、ですか?」
モバP「ああ。いやあ、翠もアイドルになったんだからな...そのうち必要になるぞ」
翠「なるほど...」
モバP「うむ、せっかくだしその服とかも今日買ってあげよう」
翠「よろしいのですか?」
モバP「いいさいいさ。いずれ要るのなら今のうちに買っといた方がいいしな」
翠「ありがとうございます。本日は服屋にも寄る予定でしたから...そのときに、お願いしますね」
モバP「おう、任せておきなさい」ハハ
翠「...ふう、御馳走様でした」
モバP「御馳走様でした。...しかし翠、いつも思ってたが美味しそうに食べてくれるな」
翠「そ、そうでしょうか?」
モバP「うん。こりゃあ何かの仕事に繋げられるかな...?」
モバP「まあいいや、とにかく今は支度しよう。あんま遅れてもやだしな」
翠「はい、わかりました」
玄関
モバP「...よっし、準備できたか?」
翠「はい、よろしいですよ」
モバP「今日はなにもうっかりしてないよな?こないだは...」
翠「もう、さすがに今日は大丈夫ですよ」クスッ
翠「鍵、お財布、かばん...それに戸締まりも済ませてます」
モバP「米も炊きなおしてあるし...よし、じゃあ行くとしようか」
翠「ええ、行きましょう」ガチャ
バタン
「......」
「......」
「......」
ガチャ
モバP「き、着替えるのを」カアアア
翠「忘れていました...八神さんに言われるまで、気づかないとは」カアアア
道
モバP「さっそく恥ずかしい思いをしてしまった...」
翠「うう、お恥ずかしい限りです」
モバP「むう、しっかりしなきゃいけないなあ...」
翠「...気を取り直して。今日はありがとうございますね、お兄様」
モバP「おう、じゃあとりあえず...どこへ行くんだ?」
翠「まずは、本屋へ...ですね。少し探しているものがありまして」
モバP「本?」
翠「はい。お料理や、手芸など...色々とやってみたいことがありまして」
モバP「ほほう、なるほどなあ...ちなみにそれって、楽しみにしておいた方がいいものだったりする?」
翠「ふふっ、秘密です♪」
モバP「秘密かー」ハハハ
翠「あと、アイドルやファッションに関しての雑誌など...これらも買っておきたいと、思いまして」
モバP「ああ、そうだな...といっても、うちの事務所にいくつかあるけど」
翠「自分用として、いくつか持っておきたいのです。事務所の物を持っていくわけにもいきませんし...」
モバP「うんうん、翠は熱心だなあ。...よし、じゃあここは俺がお金出してあげよう」
翠「そ、そんな!そこまでなんて...申し訳ないですよ」
モバP「気にしない気にしない。妹は兄に甘えるもんだって」
翠「...いえ、やはり私の気がすみません。やはり遠慮して...」
モバP「いやいや、もらえるものは素直に貰っておきなさいな」
翠「...その、よろしいのですか?」
モバP「うんうん」
翠「では...すいません、お願いいたします」
モバP「ああ、まあ俺も社会人だからな。任せておきなさいな」
翠「ありがとうございます。お兄様♪」
モバP「まあそうだな、普段ごはん作ってくれるお礼みたいなものと思っててくれればいいよ」
翠「いえ、あれは私が好きでやっていることで...っと、お兄様。そこの本屋です」
モバP「ああ、ここか」
本屋
ウィーン
店員「いらっしゃいませー」
翠「えーと、探してるものは...あった、このあたりですね」
モバP「料理の本だったか、へー...いっぱいあるなあ」
翠「」
モバP「んー...おっ、ファッションとかはここだな」
翠「そちらですか、なるほど...こんなにいっぱい、あるのですね」
モバP「まあ試しにちらっと見て、これってのがあれば言ってみな」
翠「はい。...ふむ...」
モバP「そうだな、俺も買っとくか...おっ、新しいやつ出てるじゃん」
翠「......?」スッ
翠(これは...なるほど、可愛いですね)
翠「お兄様、あの...」
モバP「ん?」
翠「この服、可愛いと思うのですが...私に合っているでしょうか?」
モバP「んー...」ジー
モバP「うん、合ってると思うぞ」
翠「ありがとうございます♪」
モバP「まあ、翠は何着ても似合うけどなあ」ハハ
翠「もう、お兄様ったら...」クスッ
モバP「お世辞じゃあないぞ、翠は可愛いのもかっこいいのもなんでもいけるからな」
翠「そんなに褒められると...その、照れてしまいます」
モバP「うん、例えば...こういうかっこいいのもいいかもしれないな」スッ
翠「これは...なるほど、大人の服装という感じがしますね」
モバP「シックな感じで似合うと思うんだが...どうだ?」
翠「...お兄様は、この服を着ると喜んでくれますか?」
モバP「え、俺か...うん。ビックリするかもしれないけど、嬉しいかなあ」
翠「では、その雑誌も買いましょうか」
モバP「おう...えっと、俺基準でよかったのか?」
翠「はい。...あの、これだけは私が自分で買いますから」
モバP「ん?ああ、わかったけど...いいのか?」
翠「...なので、お兄様はこの本見ないでくださいね?」
モバP「ええっ、なんだそりゃ」ハハ
ーーーーーーーーー
ーーーーーー
ーーー
スイーツ店
翠「ーーーあむっ」パクッ
モバP「どうだ翠、おいしいか?」
翠「...」むぐむぐ
翠「」ごくん
翠「ええ、とっても...おいしいです」ニコッ
モバP「はは、そりゃあ良かった」モグモグ
翠「♪~」モグモグ
モバP「最近できたけど、ここのクレープもなかなかおいしいなあ」
翠「...?」チラッ
翠「お兄様、クリームがついていますよ」
モバP「え、んーと...ここか?」
翠「いえ、ここですよ...じっとしててくださいね」スッ
モバP「おう、すまないな...」
翠「...はい、きれいになりましたよ」
モバP「ありがとうな、翠。...さて、次はどこ行くんだ?」
翠「では...これを」スッ
モバP「これは...映画、か」
翠「はい。ちょうど見たい映画があったので...」
モバP「ふむ...映画かー。そういえば二人で見に行くのも久しぶりなのか」
翠「ええ、そうですね...覚えているのは私が小学生の頃、一度行っただけですね」
モバP「...さすがに覚えてないか。実はそれより前にも行ったことがあるんだが」
翠「そうだったのですか?」
モバP「まあ、あの頃は翠もちっちゃかったからなー。怖くなって俺にしがみついて泣いてたんだが」
翠「え、ええっ!?」
モバP「その後すぐに寝ちゃったから、覚えてなかったのかもなあ。でも起きてからもずっと俺にしがみついてて...」
翠「」
モバP「ごはんの時もずーっと俺の上に乗っててなあ。おかげで次の日は足がパンパンで...」
翠「い、今は違います!」
モバP「本当か?...この映画もホラー映画なんだが」
翠「...えっ?」
モバP「いや、結構怖いって評判なんだが...買う時に見てなかったのか?」
翠「その、いまいちどれがどんな映画なのかよくわからなくて...速水さんにお聞きしたものをえらんだのですが」
モバP「奏か...まあ確かに、この絵だとわからんかもなあ」
翠「...」
モバP「だ、大丈夫か?」
翠「...ええ、大丈夫です。昔の私とは違うところ...見せましょう」キリッ
映画館
グオオオオオ!!
エヘヘ...ゾンビイッパイ...!
モバP(うーむ、迫力があるな...)
モバP(ちょっと怖いシーンも多いし、これ大丈夫なんかな)
翠「」ブルブル
モバP(うーむ、やばそう)ハハ
モバP(どうするかな...うん)
ギュッ
モバP(とりあえず手を握ってみたが)
翠「」ブル
モバP(うん、心なしか安心してるような気がする)
バン!!バン!!
ウオオオオオ!!
翠「...!」ギュッ
モバP(熱中してるなー。うん、でもまあまだダメそう)ハハ
翠「...」ギュー
外
翠「...ふう、良いものでした」
モバP「ああ、たしかにな...俺もホラー見るの久しぶりだったが、普通に面白かった」
翠「ついつい手に力が入ってしまう、良い映画でした。速水さんのお薦めなだけはやはりあったと」
モバP「普段から映画見るのが好きって言ってたけど、なるほどな...また何か誘ってみるか」
モバP(...しかし)
翠「」ギュー
モバP(手を離してくれんな、ははは)
翠「...お兄様、本日はお付き合いありがとうございます」
モバP「いやあ、久しぶりに二人でゆっくりした時間がとれてよかったよ。...これから、取るのも難しくなるだろうからな」
翠「...」
モバP「翠だって、これからもっと...忙しくなるだろう。今の内にこういう時間を作っとかないとな」
翠「...」ギュッ
モバP「...ふふっ、翠はまだまだ変わらないな...しっかりしてるように見えて、実はまだまだ甘えたがりだ」
翠「...そんなこと、ありません」ギュッ
モバP「いいんだぞ、たまには甘えたがりでも...いつもしっかりしてるからな」
翠「...」ギュー
モバP「...さってと、翠。晩御飯の買い物でもして帰ろうか」
翠「...はい!」
モバP(...結局、その後帰るまで手はつなぎっぱなしでしたとさ。ちょっと照れくさかった)
モバP(しかし、服を買い忘れたのは誤算だったな...まあ次に行く予定ができたと思えばいいか)
水野家
寝室
モバP「...」スッ スッ
翠「...」
モバP「...翠の髪は綺麗だな」スッ スッ
翠「...ありがとうございます。この髪は...私の自慢ですから」
モバP「...そうだな、同時に俺の自慢でもある」スッ スッ
翠「...」
モバP「...」スッ
モバP「...ふう、これでいいかな」
翠「ありがとうございます。まとめるのは...自分でやりますので」
モバP「うん、それくらいやってあげるぞ?」
翠「いえ、甘えてばかりではいられません。...あまり甘えてると癖になってしまいそうですから」
モバP「...ああ、わかった」
翠「お心遣い、ありがとうございます...んっ」シュルシュル
モバP「...ふわぁ。じゃあ寝るか、明日も早いからなあ」ファサ
翠「ええ、そうしましょう」ファサ
モバP「...」
翠「...」
モバP「...なあ翠」
翠「...はい」
モバP「...こういう日が、ずっと続けばいいな」
翠「...ええ、そうですね」ニコッ
モバP「...それじゃあ、おやすみ。翠」
翠「はい、おやすみなさい...」
モバP「...」
翠「...」
モバP「...」
翠「...あの、お兄様」
モバP「...どうした?」
翠「...今日はもう少し、寄ってもよろしいでしょうか」
モバP「...ああ、いいぞ」
翠「...ありがとうございます」ススッ
モバP「...」
翠「...」
モバP「...じゃあ、おやすみ」
翠「...はい、おやすみなさい」
カチッ
終
終わりです。依頼出してきます。
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