八幡「由比ヶ浜に誘われて」 (326)
八幡「最近、由比ヶ浜や葉山、三浦のグループと付き合いが増えてきた」
八幡「俺としてはもちろん気乗りしないが…由比ヶ浜がどうしてもというから」
ガチャ
戸部「あれ?ヒキタニくん?」
八幡「戸部か?」
戸部「鏡見てどうしたん?」
八幡「いや、なんでもねぇ」
戸部「そうなん?次、ヒキタニ君が歌う番だべ。早く部屋戻った方がいいべ」
八幡「マジか?悪いな」
スタスタ
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ガチャ
三浦「あ、ヒキオ来たし~」
葉山「やあ、君の番だよ」
八幡「お、おう…悪いな」
結衣「はい、マイク」
八幡(今日は、こいつらとカラオケに来てる…なんか変な感じだ)
海老名「ほうほう、ヒキタニ君が歌うってのも新鮮だね~」
三浦「つーか、どんな曲歌うって感じだし」
葉山「まあまあ、とりあえず邪魔にならないようにしないとね」
八幡(なんか逆にハードル上がってきてるような…)
八幡「ま、いいか。歌うか」
店員「ご注文のポテトフライでございます~」
葉山「はい、ありがとうございますっ」
八幡(俺は5曲くらいは歌ったか?)
三浦「やっぱポテトにはマヨネーズが合うよね~」
結衣「あ、わかるわかる。ケチャップとかもいいけどさ」
戸部「隼人くん、なんか歌う~?」
葉山「そうだな…どうしようか」
八幡「……」
海老名「ヒキタニくんって意外と歌うまいね~驚いた」
八幡「そ、そうか?普通だと思うけどな…」
海老名「いやいや、そんなことないって」
戸部「あ~かもね、案外うまかったし~」
八幡「戸部までなに言ってんだよ」
戸部「いやいやホントだって~さすがヒキタニくん」
八幡「いやそんなことは…」
葉山「比企谷、戸部もああ言ってるんだからさ」
八幡「…そうだな、ありがとよ」
結衣「ヒッキー、ポテト食べる?」
八幡「お、おう…もらうわ」
結衣「はい、どうぞ」
八幡「サンキュー」
パクパク
八幡(なんか変な感じだ)
三浦「ヒキオってさ」
八幡「ん?」
三浦「いつもどこ行ってんの?日曜日とか」
八幡「日曜日は…別に」
三浦「買い物とか行かないの?喫茶店とか行ったりとか」
八幡「喫茶店は行かないな…近所のラーメン屋とかなら」
三浦「…ふ~ん、ラーメン屋ね」
八幡「……」
結衣「ヒッキーは平塚先生の影響があるもんね」
八幡「まああの人のラーメン好きは本物だからな」
葉山「平塚先生は確かラーメン大好きなんだったっけ」
結衣「うん、そうだね」
戸部「そっか~ラーメンね~、最近はあんま食ってないけど食べ歩きまたしてみようかな~」
海老名「女子はあんまりしないけどね」
八幡「ラーメンに行くなら、千葉駅の近くの醤油ラーメンがおすすめだぞ」
戸部「え?千葉駅の醤油ラーメン?あ、そ、そうなんだ」
葉山「そうか、ありがとう。参考にさせてもらうよ」
三浦「……」
八幡「…?おう…」
結衣「マヨネーズおいしい~~っ」パクパク
八幡「すまん、ちょっとトイレ行ってくるわ」
葉山「ああ、わかったよ」
スタスタ
八幡「はあ、緊張するなあの連中といるのは…話題があんまないし」
八幡「でもま…こうやって話すのも初めてかもな…」
八幡「…悪くないか」
葉山「…ふう」
結衣「どうしたの?隼人くん?」
葉山「ああ、いや…別になんでもないさ」
結衣「?」
戸部「……う~ん」
三浦「……」
海老名「これは…あれかな?」
三浦「ねえ、隼人さ」
葉山「なんだい、優美子」
三浦「こんなのいつまで続けんの?」
葉山「優美子…それは」
戸部「そうだわ、隼人君。ちょっと俺もあれだわ…」
三浦「結衣もさ」
結衣「え?あたし?」
三浦「わかるでしょ?」
結衣「え……そ、それは…ヒッキーのこと?」
三浦「この状況でそれしかないでしょ」
結衣「問題あるかな?」
三浦「あたりまえでしょ、話題ないし」
結衣「ラーメン屋の話で盛り上がってたじゃん」
三浦「アホか、あんなもん盛り上がってたなんて言わないし」
葉山「まさか、お勧めのラーメン屋で千葉駅の醤油ラーメンを出されるなんてね」
戸部「ああ~あれは俺もビビったわ」
海老名「まあ、わたしでも知ってるくらいだしね」
三浦「バカじゃない?あんな見飽きたってくらい有名なチェーン店だすとか」
葉山「居酒屋で言えば、酔虎伝出すみたいなものだしね」
戸部「牛丼屋なら吉野家みたいなもんかな?」
三浦「平塚先生からラーメンについて知識もらってるのかもしれないけどさ」
三浦「根本的に世間知らないんじゃない、あいつさ」
結衣「え…そ、それは…どうだろ」
葉山「あまり人と接するタイプではないからね、彼は」
三浦「あーしらがラーメンの店、全然知らないとか思ってない?あれ」
戸部「あ~そんな感じはしたべ。多分ヒキタニ君よりは知ってるべ」
三浦「うわ~なんか、味覚とかも大したことなさそう」
結衣「ちょ、ちょっと優美子…」
三浦「どうせ一番行ってるラーメンでも大したことなさそうだし、他の店の味覚は絶望的でしょ、あれ」
海老名「なんか話が脱線してきてるよ~」
トイレの鏡
八幡「髪型のセットはこんな感じか?」
八幡「まさか俺がこんなことするなんてな…」
八幡「最近、付き合いの幅が増えてきてるからな…まあ、少しはこういうのも」
…………
戸部「そういえば、さっきトイレで鏡見てたわ、ヒキタニくん」
三浦「うわ、なにそれ?ナルシスト?普通に引くんだけど」
葉山「そういえば、少し髪型とか変えてあるのかな?ムースかなにかで固定してるように見えたけど」
戸部「あ~、なんかガチガチに固まってて変だった気がするわ」
葉山「ムースは難しい気がするからね、ジェルの方が比企谷には合ってるんじゃないかな」
三浦「はあ、なにやってんのあいつ…」
葉山「まあそれも、今までの生活のせいなんだろうね」
戸部「なんか凄いもったいないべ」
結衣「ま、待ってよみんな…ヒッキーは…」
三浦「なに、結衣」
結衣「…いいところいっぱい持ってるよ」
三浦「…例えば?」
結衣「優しいしさ…ぶっきらぼうだけど、自分の責任はちゃんと果たすし」
三浦「…ふ~ん」
結衣「優美子だって、奉仕部で何度も助けられたじゃん」
葉山「そうだね」
三浦「あれは、結衣に相談して、結衣が助けてくれたんだし」
結衣「優美子…ヒッキーのアイデアが多いよ」
三浦「…ふ~ん、でもさ」
結衣「え?」
三浦「そんくらい当たり前じゃない?あんなんなんだから」
結衣「あんなんって…」
三浦「友達だっていなくて、作ろうともしないで一人で腐ってさ。まるでこの世の全てを見下してるようで」
三浦「勝手に色々敵視してんでしょ」
結衣「優美子…酷いよ…ヒッキーにそんなこと言うなんて」
三浦「本当のことでしょ、平塚先生にだって更生の為に奉仕部へ入れられたんでしょ?」
結衣「それは…あるけどさ」
三浦「ならその仕事もこなさなかったら、もう最底辺の人間ですらないじゃん」
結衣「……」
三浦「あとさ、結衣がヒキオ連れて来てから…」
結衣「なに?」
三浦「周りから変な目で見られることあるんだけど」
結衣「え?そ、そうなの?」
三浦「結衣、気づいてなかった?普通あいつと仲良くなったらそう思われるって」
葉山「優美子の言い分もわからなくはないが…少し言い過ぎじゃないか?」
三浦「隼人…」
葉山「比企谷も戸惑ってはいるだろうけど、俺達のグループに溶け込もうとしてくれてるしね」
三浦「……」
葉山「周りの目くらいは気にしないでやったらどうだい?」
戸部「でもさ隼人くん」
葉山「戸部?」
戸部「実際、あの目線は嫌だべ?やっぱさ」
葉山「……そうか」
結衣「戸部っちも…なんでそういうこと言うかな」
三浦「結衣だってさ」
結衣「え?」
三浦「2年のころ、ヒキオに声かけなかったのってさ、周りから色々言われたくないからでしょ?」
結衣「…!」
三浦「ぼっちのあいつとあんたじゃ、全然人種違うしさ」
結衣「そ、そんなこと…」
三浦「あんたの場合、部活があるからまだいいけどさ」
戸部「いままでのように、一定の距離あるならまだいいけどね…」
戸部「同じグループってことになったらね…」
三浦「あいつ、基本的に場の空気とか和ませるなんてできないし、あーしらがヒキオに気遣わないと駄目じゃん」
葉山「話題を俺達が振るということかい?」
三浦「そう。でもあいつ全然話広げられないっていうか…言葉のレパートリー少なすぎだし」
海老名「慣れてないからね」
三浦「そんなら、慣れてから来いっての。もっと底辺のレベルで磨いたらいいでしょ」
戸部「優美子、言葉尻がきついわ…マジで。俺だったら泣くわ」
三浦「一応、これでも学年の5本指に入るくらい美人って自覚もあるし?」
戸部「うわ~さすが優美子だわ…」
海老名「優美子以外言えないよね…」
三浦「戸部だって嫌でしょ?サッカー部もがんばって、見た目も頑張ってるのに」
戸部「それって、ヒキタニ君と同列に見られるのがってこと?」
三浦「そう」
戸部「いや~~それは…ヒキタニくん結構スタイルいいし…美形だぜ?」
三浦「マジ?いや、そんなことはいいんだけど…お洒落のもんだいよ」
戸部「あ~確かにムースは変だったな~」
三浦「人付き合いしてなかった、引きこもりみたいなもんだし服とかのセンスもないしさ」
結衣「優美子……」
三浦「あーしは別に、ヒキオが格好悪いとかキモイとか言ってるわけじゃないよ?」
三浦「ただ、頑張ってない底辺なのに、あーしらと同列に来て、なんでいきなりあーしが介護しないと駄目なん?」
結衣「そ、それは…」
三浦「そもそも、なんでヒキオ連れてきたの?」
結衣「えっと…それは…」
三浦「なに?」
結衣「ヒッキーがあたし達以外の人とも仲良くなれたらいいかなって」
三浦「やっぱり」
結衣「あたし達とも交流あったしさ、ちょうどいいかなって」
三浦「それ間違いでしょ」
結衣「え?優美子?なんで…?」
三浦「あーしらがヒキオと交流あったのは依頼の関係だから」
結衣「あ…」
三浦「依頼がなかったら、そもそも見向きもしてないから」
結衣「……」
三浦「結衣だって、犬の件がなかったら、ヒキオなんて気にしてないでしょ」
結衣「あれは…そんなことないよ、きっと…」
三浦「本当に?お礼に1年もかけたのはなんで?」
結衣「……」
三浦「さっきの話に戻るし」
葉山「なんのことだい?」
三浦「ううん、こっちの話」
戸部「そろそろ、ヒキタニくん戻ってくるかもよ」
海老名「あ、来たよ~ヒキタニくん」
ガチャ
八幡「…ん?」
結衣「あ…ヒッキー」
八幡「あれ?誰も歌ってないのか?」
葉山「ああ…まあね」
八幡「どうしたんだよ?」
三浦「なんでもないっての、それよりさ」
八幡「なんだ?」
三浦「カラオケこのくらいにしてさ、ラーメン行かない?」
八幡「ラーメン行くのか?」
結衣「え?ゆ、優美子…?」
三浦「ま、いいからいいから。色々教えてよ」
八幡「…?ま、いいけど」
結衣「優美子…」
街中
スタスタ
八幡(なんで俺が先頭歩いてんの?基本後ろからついていくタイプなのに)
結衣「ね、ねえ優美子っ」
三浦「なに?結衣」
結衣「どういうつもり?いきなりラーメンなんて」
三浦「なにがって…せっかく話題に出たんだしさ」
結衣「あんなにラーメンの話嫌がってたのに」
三浦「別にラーメンを嫌がったわけじゃないでしょ、ヒキオのドヤ顔がおもしろいから」
結衣「ドヤ顔って…」
三浦「まあ、ヒキオのお手並み拝見ってやつ?」
結衣「絶対おもしろがってるでしょ…」
戸部「隼人君~」
葉山「なんだ?戸部?」
戸部「マジで駅前のラーメン屋行くのかな?ヒキタニくん」
葉山「さあ…彼に聞いてみたらどうだ?」
戸部「いや、聞きにくいべ…あのラーメン屋有名過ぎてさ…」
葉山「ああ」
戸部「せっかくのご飯をあそこでっていうのはちょっとさ…」
葉山「そういうことか、じゃあ聞いてみようか」
八幡「?さっきからなんだ?」
葉山「一つ確認したいんだけどさ」
八幡「なんだよ?」
葉山「これから駅前のラーメン屋に行くのかい?さっき言ってた」
八幡「やっぱそこがいいのか?」
葉山「やっぱ?というのは…どういうことだい?」
八幡「いや…」
結衣「あれ?なにかもめてるかな?」
三浦「隼人も行きたくないんでしょ、せっかくみんなで行くのにさ~」
三浦「あ~あ、空気読めない奴ってマジ最悪~」
結衣「ちょっと優美子…」
三浦「なに?ホントのことじゃん」
この作品は早々に消した方がいいかと思います。作者の為にも。読者の為にも。
まぁ読んだことないんだけどね!!(*´∀`*)
八幡がこんなひどい目にあうなんて有り得ないからね!!
何があってこんな作品を世に送り出してしまったのか僕には分かりかねますが早々に消した方いいですよ!!!
あまりの批判の多さに精神やられますので!!!
書いたことないけど!!!(*´∀`*)
こういう作品は作者様の痛感している通り評判は良くないです!!寧ろ悪いです!!ゴキブリ以下です!!!!
なのでメモにでも書いて1人で読んで楽しんでください!!!
葉雪?勝手に書いて独り寂しく部屋でシコってください!!
最悪な作品を投稿しないでください!!!
あなたの黒歴史間違いないですから!!!!
さぁ!!!消しましょう!!!!(*´∀`*)
海老名「優美子、なんか違うみたいよ~」
三浦「え?なにが?」
八幡「…あんな有名店というか…ありきたりな所でいいのか?」
戸部「え?」
葉山「…しかし、さっき君はおすすめだと」
八幡「最初に言うおすすめは、当たり障りのない所言わないか?」
葉山「あ~なるほど、確かにそうかもしれないね」
八幡「いきなり、変なところ言うわけにもいかないだろ。好みもあるしな」
葉山「ということは、これから行くのは君の本当のおすすめかい?」
八幡「今のところ一番好きなところだな」
葉山「へえ、それは楽しみだね」
八幡「せっかくこのメンバーで飯食うわけだしな」
戸部「へえ、これはちょっと期待してもよくね?」
葉山「まあ、比企谷はあれで考えてるからな。こうなるとは思ってたけど」
三浦「…」
結衣「ほらほら、優美子っ」
三浦「なに?」
結衣「ね?大丈夫でしょ?ヒッキーだって考えてるんだって」
三浦「いや…そんなくらい当たり前だし…。あれくらいやらないでどーすんのよ」
結衣「ええ~優美子…もう」
海老名「優美子はヒキタニ君に厳しいからね」
三浦「ていうか、あいつの味覚は大丈夫なん?それの方が心配」
老舗っぽいラーメン屋
戸部「あれ?ここって…」
葉山「個人店かな?」
八幡「おそらくな、わかんねぇけど」
戸部「駅前にこんなラーメン屋あったんだ~」
葉山「見たことはあるけど初めて入るね」
八幡「ここでいいか?」
葉山「優美子、いいかい?」
三浦「え?あーし?…まあ、せっかくだしここでいいけど」
葉山「じゃあ決まりだね。入ってみようか」
店の中
葉山「なかなかいい感じだね」
八幡「ああ、内装はしっかりしてるけど、外見が古いからな。入る客少ないかも」
葉山「でもまあ、落ち着いてていいんじゃないか?」
八幡「そこが好きだ。本も読みやすい」
葉山「なるほどね」
海老名「ふんふん、いいんじゃないかな?ねえ優美子?」
三浦「ここであーしに振る?」
結衣「否定的なの優美子でしょ」
三浦「あーし一人が悪者?戸部だって同調してたでしょ」
三浦「隼人もあーしの気持ちはわかるって」
八幡「…なんの話だ?」
葉山「ああいや…なんでもないよ。気にしないでくれ」
八幡「……」
戸部「優美子、今その話はさ~~」
三浦「ったく、調子いい奴っ」
店員「お待たせしました~~」
結衣「あ、来たよ」
三浦「あれ?結衣も醤油ラーメン?」
結衣「うん、ここは醤油しかないみたいだしさ」
三浦「ふ~ん」
葉山「かなりメニューが少ないんだね」
八幡「ああ、選ぶ楽しみはないな。ただ、メインがすぐにわかるっていうのはポイント高いぞ」
戸部「え?メインって…それって重要なん?」
八幡「メイン食べないと、その店の評価ができないだろ」
戸部「え?ヒキタニ君ってそんなことしてんの?」
八幡「メイン食べないと、その店の評価ができないだろ」
戸部「え?ヒキタニ君ってそんなことしてんの?」
八幡「最近うるさい人がいるからな、最近…」
葉山「はは、比企谷も大変だな」
戸部「でもさ、店のメインってわかりにくくね?」
八幡「大体は店の名前の入ってる、一番オーソドックスなやつだ」
葉山「なるほど、それを食べて君は点数をつけてるのか」
八幡「でも、たまにメインは難しい時もあってな」
葉山「ん?」
八幡「店の名前が入ってるのに、担担麺の場合…これはメインなのか悩んだ」
戸部「あ~なるへそ。担担麺ってメインっぽくないもんな~」
八幡「そうだな」
結衣「なんかヒッキーがウンチク語りしてる」
三浦「とりあえず食べよ、のびるし」
結衣「うん」
海老名「いい匂いだね、いただきま~す」
葉山「それで、ここの店が一番点数が高いというわけか」
八幡「俺個人の評価だからな?ここは個人店だけあって味に癖があるぞ」
葉山「チェーン店とは違うか」
八幡「食べてみたらわかる」
葉山「そうするよ、いただきます」
戸部「いただきま~~すっ」
----------------------------
三浦「……」
結衣「どう?」
三浦「旨い…」
結衣「だよね?あたしもおいしかったかな~」
海老名「人選ぶ味かな~わたしはあんまり好きじゃないかも」
葉山「うん確かに…人を選びそうだね」
八幡「まあ、でもチェーン店とはコクが違うだろ」
葉山「ああ、深みがあるというか…それは違うね」
戸部「俺もこういう味好きだわ~」
八幡「チェーン店のは良くも悪くも万人受けするように作ってるからな」
葉山「確かにそうだね」
八幡「まあ、これは平塚先生の受け売りだが」
三浦「……ふん」
結衣「ふふん~~」
三浦「なんで結衣楽しそうなん?」
結衣「え?だってヒッキー楽しそうだし」
三浦「ったく、あんたは…」
八幡「由比ヶ浜、どうだった?」
結衣「え?なにが?」
八幡「いや、味」
結衣「うん、あたしは好きな味だったよ~」
海老名「ん~わたしはちょっと違う感じだったかな?」
八幡「そうか…悪かった」
海老名「全然いいよ~、わざわざ連れてきてくれたのにさ~」
三浦「………」
八幡「え~っと…三浦は…」
三浦「あ、そうだっ
三浦「……」
八幡「え~っと…三浦は…」
三浦「あ、そうだっ。あーし買い物すんの忘れてたっ」
結衣「え?買い物?」
三浦「新しい服だけど、ほしいなって思ってたんだ」
海老名「あ~そんなこと言ってたっけ」
三浦「まあね、そういうわけでこのあとショッピングしない?」
葉山「ああ、俺達は問題ないけど」
三浦「もちろん、ヒキオもね」
八幡「…ショッピングか…」
>>77
都合の悪い意見は全て同一人物扱いにしたいガハマ厨であった
そもそも>>75と自分じゃ末尾がOとoで全然違うじゃねえかww
まあ、でも具体的な反論もだせないって事は>>74>>75のガハマが長所が無いに等しい無能って意見が正しいって暗に認めてるって事だよな
ショッピング
結衣「な~んか優美子の魂胆がわかってきたかも…」
三浦「どういう意味よ?」
結衣「ヒッキーに恥ずかしい思いさせようとしてない?」
三浦「人聞き悪いっての結衣。あーしはそんなつもりないし」
結衣「ほんとかな~」
三浦「ほんとほんと。服は欲しかったし~」
結衣「そこは本当だろうけど」
三浦「それより見てよ」
海老名「ん~?」
葉山「君はなにかほしいものがあるか?」
八幡「俺か?まあ…鞄かね」
葉山「なら向こうかな、俺も丁度新しいのがほしくてさ」
八幡「正直、鞄なんてどれでもいいけどな」
葉山「そんなことないさ。鞄も重要なお洒落ポイントだぞ?」
八幡「そうか?」
葉山「ああ、雪ノ下さんとか結衣と出かける時に丁度いいじゃないか」
八幡「なんでその二人と出かけるの前提なんだよ…」
三浦「鞄なんてどれでもいいなんて言う時点で終わってるし」
結衣「優美子…そういうこと言わないでよ」
三浦「あんたも今後、彼氏できてさ、その彼氏がそんなこと言ったら速攻別れるでしょ」
結衣「それだけで別れないよ、優美子と一緒にしないで」
三浦「結衣ってば素直じゃないし」
結衣「優美子に言われたくないな~」
戸部「隼人君、どういう鞄買うわけ?」
葉山「そうだな…君はどうする?」
八幡「…これとかいいか」
葉山「それか…」
三浦「うわ、見てよ結衣」
結衣「え?どしたの」
三浦「ヒキオが選んだ鞄」
結衣「え?別にそんなに悪いかな~?」
三浦「色よ、色」
海老名「あ~~…ちょっとおっさん臭いね」
結衣「茶色か、て別にそれくらいいいじゃん」
三浦「10代であんなおっさんが持ちそうな色選ぶ?ありえないって」
結衣「ヒッキーはああいう落ち着いた色が好きなんだよ」
三浦「おっさんってことでしょ。あ~お洒落に気を遣えない奴とかやだやだ」
結衣「…もう」
海老名「それより葉山くんと一緒に買い物してる姿がいいよね~」
八幡「こういうのでいいと思うか?」
葉山「俺に聞くかい?」
八幡「俺はこういうのあんまりわからねぇし、お前ならいい判断できるだろ」
葉山「そう言ってもらえるのは嬉しいが…そうだな」
葉山「君の選んだ鞄もいいと思うけど…もう少し原色の色でもいいかもね」
八幡「じゃあ…こういうのか?」
葉山「紫か…ああ、そういうのもいいんじゃないかな」
八幡「戸部はどう思う?」
戸部「え?俺?」
八幡「おう、できれば意見を聞いてみたい」
戸部「う~ん、俺は…紫のかばんのが良くね?いまどきって感じするしさ」
八幡「…そうか」
葉山「どうする?比企谷?」
八幡「そうだな、これにするか」
折本「あっれ~?比企谷?」
八幡「ん…?折本…?」
折本「あ、葉山くんもいるし。なんか偶然」
八幡「…おう」
折本「買い物に来てんの?」
三浦「あれ?なんか知り合いっぽいの来てるし」
海老名「ああ~前にいたよね」
結衣「うん、ヒッキーの知り合いだよ。確か同じ中学出身の」
八幡「この状況で買い物以外ないだろ」
折本「いや、そんなんだけどさ。比企谷にこういう場所ってなんかミスマッチがあって」
八幡「俺が来たくて来たんじゃなくて、付き合いだよ」
折本「そうなんだ」
折本「ていうか鞄買うの?へ~」
八幡「なんだよ?」
折本「比企谷っぽくない色だけどいいんじゃない?」
八幡「俺っぽくないか?」
折本「うん、あんたってなんとなくそっちの選びそう」
八幡(茶色のやつか…)
三浦が八幡に恥ずかしい思いをさせようとしてるのを察してる癖に、八幡の為に怒ろうともしないとか本当に八幡を好きなのか?ガハマは
まあ、そんな女だからクラスで八幡が笑われていても一緒になって笑う事ができるんだろうけどさ
そもそもガハマって本当に八幡の事が好きなのか?
ただ犬を助けてくれた「自分の中の理想の王子様である八幡」が好きなんであって
実際の「比企谷八幡」の事は見てないんだろうな、だから八幡に自分勝手な理想を押し付ける事ができる
作中では優しいとか言われてるけど、所詮は自分が大好きなのが由比ヶ浜結衣という糞女
>>92
修学旅行の戸部の件でわかるだろ?
あんだけ目の前でdisられてんのにそいつの依頼ゴリ押しで受けるんだから
原作公式の描写であのアホはそういうのに疎い奴ってのは決定してるんだよ
つくづく無責任な女だよなアホガハマ
自演乙
>>93
空気読むのが長所とか言われてる割には本編でそれが全然見当たらないよな
加えて学習能力もないのは本編やこのssを見ても分かる通り
八幡が事故で入院したのもガハマのせいで、ガハマが馬鹿なのもガハマのせいで、そんな自分を変えようとしてないのもガハマ自身なんだよな
それでガハマ悪くないとか笑わせるのもほどほどにしてほしいわ(笑)
こりゃ読者から嫌われるのも無理がないな(確信)
渋やハメでこいつのアンチssがおおいのも頷ける
>>94
はいはい
勝手に同一人物と決めつける捏造大好きな頭ガハマの信者は死んでね
なんてバレバレな自演なんだ…………
言っても聞かないだろうから止めろとは言わんが、やるならせめてもうちょい上手くやれや(笑)
誰も頼んでもいないのに長文でガハマdisってるのはガハマ以上にウザいんで終わるまで黙ってて頂けません?
八幡「…」
折本「どっちか買うんでしょ?」
八幡「まあな…悩んでたわけで」
折本「ふ~ん、まあどっちでもいいとは思うけど」
八幡「……こっちのほうが俺らしいか」
折本「なんか言った?」
八幡「いや、なんでもない」
葉山「比企谷、どうするんだい?」
八幡「悪い、こっちにするわ」
葉山「紫のやつはいいのかい?」
八幡「俺っぽくないみたいだしな。まあ、このかばんだけじゃないが」
葉山「?まあ、君が選ぶことだしいいと思うよ。茶色のやつもいいデザインだしね」
八幡「よく考えたら、店に並んでるやつでダサいのなんかないんじゃないのか?」
戸部「そりゃ売り物だしね」
葉山「素人の俺達が言えることではないね」
八幡「とりあえず買ってくるか…値段は7000円…高い買い物になったな…」
折本「なんか不思議なもの見れたかも、ウケる!」
八幡「意味わからんぞ」
折本「いや~比企谷も買い物してんだなってさ」
八幡「当たり前だろ、俺はどうやって生きてんだ」
折本「そうだけどさ、なんか不思議ってだけ」
八幡「お前はなにしてんの?ひとりか?」
折本「ま~ね、ツーリング中にさ買い物したくなって」
八幡「だからそんな格好なのか」
折本「そんなとこ」
八幡(スパッツか…いかにもマウンテンバイクとかに乗りそうなイメージ)
八幡「そういや、折本は自転車好きなんだっけ」
折本「そうそう、よく覚えてんじゃん。まあ、送ってあげたこともあったっけ」
八幡「そういやあったか」
葉山「どうやら仲は良好になってるみたいだね、安心したよ」
戸部「いや~なんかヒキタニ君見直してるわ、なんか」
葉山「おいおい戸部。こういうので見直すのはあまりいいことじゃないぞ」
戸部「う、うん。確かにね~」
三浦「…」
結衣「む~~、なんか楽しそうに話してるし…」
海老名「嫉妬に狂う結衣ちゃんでした」
結衣「ちょっとなんでナレーションっぽく言うかな…」
海老名「ああいうところ見てると、ヒキタニ君ってあんまりコミュ障って感じしないよね」
結衣「うん、全然違うと思うよ。気を遣えないっていうのも間違ってると思うし」
海老名「ねえ、優美子?」
三浦「…いや、あの子と話してるの関係ないし」
結衣「え~なんで?」
三浦「ヒキオがあーしらと合うかどうかとは別物でしょ」
結衣「そ、それは…そうだけど」
三浦「ヒキオがちょっと残念な女子から人気あるのは知ってるのよ」
結衣「優美子、残念な女子って…」
三浦「境遇が近いからとかでシンパシー感じてるんでしょ」
三浦「偶々、ちょっと可愛い子がいるってだけで」
結衣「優美子…さすがにそれは」
三浦「だから、あーしが心配してるのとはそういうのは関係ないんだってば、そんだけ」
結衣「関係ない…か。優美子冷たいね」
三浦「結衣がヒキオの魅力を語るのはいいけど」
三浦「あーしはそれあんまり興味ないのよね」
結衣「優美子…なんでそういう風に言うかな」
三浦「結衣は多分善意でヒキオをあーしらのグループに入れたんだろうけど」
結衣「うん…」
三浦「それが本当によかったかは別問題だよね。あーしにとってもヒキオにとっても」
結衣「……」
三浦「ヒキオは結衣に優しいから合せてくれたんじゃないの?」
結衣「うう…それは…」
三浦「あいつが入ると、あーしらのグループギクシャクするじゃん?」
海老名「う~ん、そういうことないとは言えないかな」
三浦「結衣の紹介だろうと新しく入る以上、そいつが気を遣うのが礼儀でしょ」
三浦「この場合、ヒキオがあーしらに合わせないと駄目でしょ」
結衣「……そういうもんかな…違う気がするんだけど」
三浦「あーしらと同じ場所まで来てくれないと噂が収束しないのよね」
結衣「あ、そっか…それがあったね」
三浦「あーしも、ヒキオをネタにしたのは悪かったけど、今のあいつは弄られても仕方ないよ」
海老名「うわ、優美子いじめっ子みたい」
三浦「いじめじゃなくてイジリ」
結衣「それどこが違うんだろう…」
結衣「優美子…」
海老名(噂の件があるからかな?結衣があんまり強く出れてない気がする。悪いと思ってるのかな)
三浦「とにかく、そんなもんだって」
八幡「葉山は鞄見ないのか?」
葉山「見させてもらってもいいかな?」
八幡「おうって俺に聞く程でもないだろ」
葉山「それもそうか…じゃあ選んでくるよ」スタスタ
折本「なんで比企谷って葉山くんらと一緒にいんの?」
八幡「なんだよ、急に」
折本「なんかすごい変っていうか…違うタイプにしか見えないからさ」
八幡「色々あってな。今はちょっと遊ぶ仲になってるだけだ」
折本「ふ~ん」
折本「よくわかんないけど、大変じゃない?」
八幡「なにが?」
折本「居づらいとかないの?」
八幡「…まあ、少し」
折本「え~?じゃあなんで?」
八幡「あ~いや…それはだな…」チラ
結衣「…だから優美子…」
三浦「そうだっての…」
八幡「…」
折本「あ~なるほど、あの子に誘われたとか?」
八幡「おま…よくわかったな」
折本「へ~図星?なるほどね~」
八幡「まあ、由比ヶ浜が俺の為にこのグループに誘ってくれたからな」
折本「それでここに来たりしてるんだ?やっぱ比企谷ってさ…」
八幡「ん?」
折本「変わったよね~ウケる」
八幡「全然ウケないから」
折本「結構律儀っていうか…やっぱ美人には弱いとかあんのね」
八幡「ば…そういうんじゃねぇよ…」
折本「ホントに?絶対顔で選んでるでしょ?男ってさ」
八幡「いや…そんなことは…由比ヶ浜は別に…いや、まあ可愛いけど」
折本「結局、美人で性格いいから気にかけるんでしょ?」
折本「なんか比企谷って気まずい思いしてそうだけどさ今…」
八幡「お、おう…」
折本「見た目で選んでる部分があるって意味だと、お互い様じゃない?」
八幡「どうした急に…」
折本「あれ?違った?なんかそういう雰囲気感じたんだけど」
八幡「それは…」
折本「あっちの子とか、比企谷のことよく思ってなさそうだけど」
折本「葉山くんも内心そういうところあるかもよ」
八幡「…だろうな。学校でも噂になってるみたいだしな」
折本「そうなんだ?比企谷も大変だね」
八幡「…」
折本「まあ、お互いに見てくれを気にしてるってことじゃない?」
八幡「…かもな」
折本「あ、やっぱり由比ヶ浜さんの見てくれで選んでた?」
八幡「違うっての…」
八幡「まあ…どうするべきかはわかってるつもりだ…一応」
折本「へ~そっか~。なんかさ、比企谷って頼りがいあるよね~」
八幡「なんだよ、急に…なんなの?」
折本「なんていうか、去年の一色ちゃんの件でも思ってたけど」
八幡(そういえば、こいつが俺を見直したと思われるのはあの時からか)
折本「そういえば、あたしに告ってきたのも見た目?」
八幡「ん…いやまあ…親しくなかったしそれくらいしかないだろ」
折本「なるほど、あたしは可愛いと…比企谷もこうして見ると悪くないよね」
八幡「え?だからなんなの?さっきから…」
折本「ムースで固めてる頭は超変だけど…ウケる!」
八幡「これか…やっぱり変か…なんかうまくいかなくてな」
今日はこのあたりで
折本「固めてるから、崩れてくると余計に変に見えるっていうか」
八幡「やべぇ、それならどうすれば…」
折本「ジェルでセットしたらいいでしょ、あれの方が簡単に髪型つけれるし」
八幡「ジェルね、そんなのあったな」
折本「今から見に行く?」
八幡「待て待ておかしいぞ?俺、葉山たちと遊んでるんだが」
折本「あ、そういえばそうだっけ」
八幡「忘れるなよ…」
結衣「ヒッキーはどう考えてるんだろ」
三浦「早く帰りたいとか思ってるかも」
結衣「だから~~なんでそういうこと言うかな」
三浦「元々、ヒキオを呼んだ結衣にも責任あるでしょ」
三浦「相性とか考えなかったの?噂になるとか」
結衣「う…それは、あんまり考えなかったかも…」
三浦「ヒキオにお礼言うのは噂になるから、ためらってたのにね」
結衣「……ごめん」
三浦「あーしに謝る必要ないし、それより…」
結衣「なに?」
三浦「この状況で、楽なあの子について行ったり、帰りたいとか言い出したら最悪ね」
三浦「そんなことしたら、絶対ヒキオのこと認めないし」
海老名「あ~~、それは確かにまずいね~。ヒキタニ君はしなさそうだけど」
三浦「そう?あいつこういう時はへたれでしょ?」
結衣「そ、そんなことないよ…大丈夫だよ…」
三浦「ま、みんなで遊びに来てて、そんな自分勝手なことした時点でおわりだけどね」
海老名「きついけど、ここはヒキタニ君の男を見せるところかな?」
結衣「ヒッキー…」
折本「つってもさ比企谷。あんたあんまり歓迎されてなさそうだけど?」
八幡「まあ、そうなんだけどな」
折本「あっちの由比ヶ浜さんたちも、比企谷のこと話してそうだし」
八幡「……」
折本「あんた、これからもこのグループで行動すんの?」
八幡「…今離れたら、由比ヶ浜に申し訳ないだろ」
折本「ふ~ん…」
八幡「それに…空気が微妙なのは俺のせいだしな」
八幡「なにより、今日は、葉山たちと一日遊ぶ約束だしな。勝手に反故にできないだろ」
折本「そうだよね、ごめん勝手なこと言っちゃった」
八幡「謝らなくてもいいけどよ…」
折本「んじゃ、あたし行くね」
八幡「おう」
折本「それとさ、今度誘うから付き合ってよ」
八幡「はあ?」
折本「んじゃね~」
八幡「誘うって…おい…あ、そういえばこの間連絡先交換したんだっけ…マジか」
葉山「やあ、話は終わったかい?」
戸部「お~~っす」
八幡「まあな、悪いな、時間とらせて」
葉山「構わないさ、君もデートの約束できてよかったじゃないか」
八幡「デートじゃないだろ…」
葉山「まあそれはいいんだが、良かったよいい関係になってるみたいで」
八幡「…昔よりはな」
戸部「ん?ヒキタニくん、なんかあったん?」
葉山「おいおい、そういうこと聞くのは野暮だぞ」
戸部「あ、恋話?そりゃ野暮だったわ~ごめん、ヒキタニくんっ」
八幡「なんか折本の話は恋話に誤解されること多いな…」
葉山「じゃあ、優美子の方に付き合おうか」
八幡「そういやあいつも選んでるんだっけか」
葉山「俺の方はもういいからさ」
八幡「そうか、じゃ行くか」
三浦「あ、3人ともこっちに来たし」
結衣「あれ?鞄もういいの?」
八幡「これ買ったからな」
結衣「茶色のほうにしたんだ」
八幡「おう、俺らしいのにした」
結衣「うんうん、いいんじゃないかな?」
三浦「え~?なんか色がダサいんだけど」
八幡「…」
結衣「優美子…!」
三浦「隼人が選んだ方のほうが絶対いけてたのにさ」
八幡「それはそうだが、俺なりのを選んでみた」
三浦「だからそれがダサいっての」
八幡「……」
結衣「優美子…もう、あのさえと…どうしようか?」
葉山「優美子たちの服を見に行こうか」
三浦「やった、さっすが隼人~、忘れてないよね~」
葉山「あたりまえだろ」
八幡「…」
服屋
三浦「やっぱこの辺りかな、夏物買うのもあれだけど」
結衣「もう夏になってるしね」
海老名「いいのあるかな~?」
葉山「悪いね、優美子の言葉は…気にしないでもらえると助かる」
八幡「三浦はああいう性格だからな、大丈夫だ」
葉山「そうか、よかったよ」
八幡「俺の方こそ、せっかく選んでもらって悪いな」
葉山「選んだとは言わないよあれくらい、気にするな」
八幡「……俺もどうしようか考えてるんだが」
葉山「…ん?」
八幡「急いでも失敗するだろうしな、ゆっくりやっていく」
葉山「…いいんじゃないか?」
八幡「…ジェルってどこに売ってんの?」
葉山「そこは急ぐんだな…」
八幡「せっかく買い物に来てるわけだし、ちょうどいいだろ」
葉山「それもそうか」
結衣「……」
三浦「どうしたの結衣?ヒキオ見て」
結衣「優美子、ほらヒッキー帰りたそうにはしてないよ?」
三浦「え?ああ、うん。そうみたいね」
結衣「さっきの子とも別れたし、どう?」
三浦「どうって言われても…それ当たり前のことだし」
結衣「優美子~~っ」
三浦「あ~静かに、結衣っ」
結衣「なによ~~!優美子なんて知らないっ」
三浦「あ~~怒るなっての…ったく」
三浦「…」
三浦「隼人~~~っ」タタタタ
八幡「ん?」
葉山「優美子か、どうしたんだい?」
三浦「このスカートいいと思うんだけどさ、どう思う?」
葉山「ミニのタイトスカートか」
三浦「大人っぽく見えるでしょ?」
葉山「いや、それはわからないが…」
八幡(すげー短い…パンツ見えそうだ)
八幡(そういえば前にあーしさんのパンツ見たことあるな、意外にもピンクだったか)
三浦「ヒキオは?」
八幡「俺か?俺の意見か?」
三浦「それ以外ないでしょ、バカなん?」
八幡「…」
三浦「早く答えろっての」
八幡「スカート短くないか?」
三浦「はあ?どこ見てんのあんた…キモ…!」
八幡「おいおい、率直な意見がいいんだろ?」
三浦「率直な意見じゃなくて変態の意見でしょ、それ?」
三浦「なに?二次元とかいうのに夢見ててパンツ見えるとか思ってんの?」
八幡「……」
三浦「普通、下に履くから。丸出しにするバカなんていないし現実には」
三浦「そこんとこ勘違いすんなよ、気持ち悪いから」
八幡(これ煽ってるな、普通の奴ならキレそうだ)
葉山「……」
三浦「…」
八幡「まあ、男共の視線の矛先にはなりそうだ」
三浦「はあ?」
八幡「お前スタイルいいし、そんなミニスカート履いて脚出してたら、みんな見るんじゃないか?」
三浦「……」
八幡「それでいいんなら、買ってもいいんじゃね?似合うだろ」
三浦「………」
八幡(なんで無言なんだ…?)
三浦「…下にタイツ履くし。それなら問題ないし」
葉山「ああ、それならいいかもね」
八幡(それは逆にエロイな、どっちにしても見られる。まあ三浦クラスだとどのみち視線を浴びるか)
三浦「なに見てんの?引くんだけど…」
八幡「あと、三浦…あんまり他の奴には罵倒するなよ」
三浦「…はあ?」
八幡「煽りに慣れてない奴はどういう行動するかわからないぞ?」
三浦「……」
八幡「最悪、殴られるかもな。いや、殴られるだけで済めばいいが…」
三浦「……」
葉山「そうだな、優美子。彼の忠告はかなり的を射てるぞ?」
三浦「隼人まで…」
葉山「優美子」
三浦「……ふん」スタスタ
葉山「すまない比企谷、彼女は決して悪い子じゃないと思うんだが」
八幡「ああ、原因は俺にもあるからな」
葉山「ん?」
八幡「俺がグループに入って、変な噂も出てるんだろ」
葉山「…それは」
八幡「それについてはもう少し待ってくれとしか言えないが、なんとかしたいとは思ってるぞ」
葉山「…そうか。君のことだからなんとかしてしまうんだろうな」
八幡「買い被ってないか?」
葉山「そんなことはないさ。今までの奉仕部での君を見てると、そう思えるよ」
八幡「だから、それが買い被りだっての…」
結衣「優美子?」
三浦「ん?なに?」
海老名「どうする~?服」
三浦「ま、このスカートでいいかな。結衣は?」
結衣「フレアミニにしよっかな、ショートパンツ多いしさ、あたしって」
三浦「…結衣ってさ…」
結衣「なに?」
三浦「ううん、なんでも」
結衣「…?」
夕方
戸部「あっれ、もうこんな時間じゃん」
葉山「ああ、意外と時間過ぎるの早いね」
結衣「ねえ、ヒッキー。あたしの買ったスカートだけどさ」
八幡「おう、あれか」
結衣「似合うかなー?変じゃないよね?」
八幡「おう…それは大丈夫だろうけど…」
結衣「なに?」
八幡「その…あれだ、目のやり場に困りそうだ」
結衣「うわ!ヒッキー、きも…!なにいってんの!?」
八幡「キモいとか言うな、仕方ないだろ、エロい格好だし…」
結衣「な、なに言ってんのかな…す、スケベ…!」
海老名「結衣ってばちょっとうれしそうだねー」
三浦「…結局結衣はミニスカート買うし。ヒキオの反応キモいし」
海老名「でもさー、結衣にあんな反応させられるなんて、ヒキタニ君だけだよきっと」
三浦「…あいつだけ…ね」
海老名「少なくとも結衣が楽しめてたら、わたし達に全く関係ないことじゃないでしょ?」
三浦「そりゃまあ…そうかもだけどさ」
海老名「よしよし、結論すぐに出そうとしないでさ。様子見しない?ヒキタニ君はいい感じになると思うよー」
三浦「時間かかりそうだけど…」
海老名「噂の件もあるけど、結衣が良かれと思って連れてきたんだしさ。結衣の面子のためにも少しくらい大目に見ようよ」
三浦「結局、あーしらが寛容にならないとだめじゃん」
葉山「優美子」
三浦「隼人…」
葉山「俺たちも比企谷に助けてもらったじゃないか」
三浦「まあ、大きな借りもあるしね。少しくらいなら…」
戸部「おー優美子っぽくない発言…」
海老名「なんかヒキタニ君見直すことでもあった?」
葉山「ああ、そう言えば…」
三浦「隼人、黙って」
葉山「はははは」
三浦「ったくもー」
海老名「でも優美子はヒキタニ君が助けてくれたのは、今回のこととは関係ないしそんくらいやって当然って言ってたでしょ」
三浦「まあそりゃ…恩はあってもヒキオと同じグループでやっていけるかは別の問題だし」
三浦「そこはヒキオが歩み寄れって言いたいわけで」
葉山「考えてるさ彼も。俺たちが思ってる以上にね」
三浦「ならいいんだけど…噂の方もなんとかしてくれるといいけど」
葉山「彼も考えてるさ。お手並み拝見かな?」
三浦「マジでお手並み拝見だしっ」
結衣「こ、今度これ履いていくから…」
八幡「え?ど、どっか行くのか?」
結衣「た、たまにはいいじゃん映画とか…」
八幡「おまえ…それって…」
結衣「違うし、別にそんなんじゃないしっ!」
八幡「まだなにも言ってねぇ…」
三浦「なんかもうごちそうさまって感じ?」
戸部「俺たちお邪魔虫じゃね?」
葉山「確かに」
海老名「でも結衣とだけじゃ意味ないってことかなー」
三浦「ま、そういうことね」
葉山「さて、比企谷はどうするのかな?」
学校
三浦「…」
海老名「優美子~どしたの?」
三浦「え?ヒキオのことだけど」
海老名「うんうん、ヒキタニ君ね」
三浦「あいつどうなってんの?」
海老名「どうなってんのって、わたしに聞かれても困るけど」
三浦「一応見た目整えてるみたいだけど、別に変わらないっていうか」
海老名「まあ、そんなすぐにはね」
三浦「噂の件、なんとかする気あんの?」
海老名「う~ん、それもわたしじゃわかんないな~」
ガラ
戸部「う~ん…」
三浦「あれ、戸部?」
戸部「優美子、あのさ…」
三浦「どしたん?」
戸部「ヒキタニ君だけどさ…」
三浦「ヒキオがどうかしたの?」
戸部「いや、どうも普段離さないような奴と話しててさ…」
三浦「だから?」
戸部「いや…相手が軽く引いてた」
三浦「…?話が見えないんだけど…?」
戸部「いや、多分話の内容が俺達と一緒にいるっていう噂の件だと思うんだけどさ」
三浦「はあ…?」
戸部「普段話さないような相手に話しかけられて、相手も引いてたっぽい」
三浦「…なるほど」
戸部「ヒキタニくんなりに解決しようとしてんのかね」
三浦「まあ、そうなんだろうけど…裏目に出そう」
海老名「そうかもね~」
八幡「だから、さっきも言ったが…」
モブ「いやもうわかったから…もういいかな?」スタスタ
八幡「俺が葉山に近づいてんのは、由比ヶ浜の親切でな…」
モブB「なんで由比ヶ浜さんがお前の為にそんなことすんの?」
八幡「そりゃ…同じ部活仲間だからか」
モブB「あ~そうだっけ、なんでお前なんかの為に…」
八幡「俺だって聞きたいが、あいつの優しさだろ」
モブB「…もういいわ、じゃな」スタスタ
八幡「……いまいち、うまくいかないな」
八幡「俺が三浦たちと一緒にいるの変か?」
モブC「え?なに言ってんの?そんなこともわかんねぇの?」
八幡「やっぱ種類違うからか?」
モブC「当たり前だろ違和感ありありで見てられないっての」
八幡「違和感…」
モブC「三浦さんや由比ヶ浜さんとか葉山とかなんて俺でもうまくいかないってのに」
モブC「ましてや俺よりさらに下の下のお前なんか話せるわけないだろ」
八幡「…まあ、離せないのは事実だが」
モブC「なんだよ?」
八幡「自信家だな、お前。羨ましいわ」
モブC「はあ?」
八幡「んじゃ」スタスタ
モブC「なんだあいつ?」
八幡「違和感ね…まあ、なんとなくわかってたことだが」
八幡「噂がなくならないのはそれだろうな…さて、どうするか」
いろは「あれ~?先輩じゃないですか?」
八幡「一色か、よう」
いろは「はい!ていうか、先輩が挨拶とかめずらしいですよね」
八幡「そうか?ま、たまにはな」
いろは「なにしてたんですか~?」
八幡「…」
いろは「先輩、聞いてます?」
八幡(こいつに相談してみるか?案外、いい判断してくれるかも)
いろは「先輩?どうしたんですか?」
八幡「ああ、実は…」
--------------------------------------------------------
いろは「え~?先輩、葉山先輩のグループと行動してるんですか?」
八幡「知らなかったか?まあ、そういうことだ」
いろは「最近先輩の髪型が変わってきたとは思いましたが…そういうことだったんですね」
八幡「わかんの?ていうかよく見てるな」
いろは「べ、別にみてませんよ…」
八幡「?」
いろは「ま、まあ変ですけどね正直」
八幡「やっぱり変か」
いろは「ジェルつけ過ぎじゃないですか?」
八幡「ああ…確かに。うまくいかなくてつけまくるな」
いろは「わたし女ですけど、確か毛先だけでいいとか聞きましたよ」
八幡「マジか?」
いろは「そんなにいっぱいつけて、髪型整えるものでもないし」
八幡「そうかもしれんが、まず髪型かなと」
いろは「結衣先輩も酷なことしますね…先輩をいきなり…」
八幡「由比ヶ浜のせいじゃないだろ」
いろは「善意でやってるのは間違いないですけど…なんというか」
いろは「先輩は、交友関係今のままでもいいと思うんだけど」
八幡「ん?そうか?」
いろは「だから、もう少し見てほしいかな~とか…あ、いえ…こほん」
八幡「?さっきからなんだ?」
いろは「まあいいんです。ところで髪型はいいじゃないですか」
八幡「そうか?」
いろは「茶髪にするとか色々方法ありますし、服装でも見た目かなり変わるし」
八幡「そっちもあるか、鞄はこの前買ったけど」
いろは「じゃあ今度、服と美容室で髪イジリにいきましょうっ」
八幡「マジで言ってんの?」
いろは「ええ、せっかくの機会ですし」
いろは「あと、噂の件ですけど…」
八幡「おう、なんか変な気分だな」
いろは「なにがです?」
八幡「奉仕部に依頼してるみたいだ」
いろは「わたしも一員ですからね」
八幡「違うけどな」
いろは「せんぱい~~~!」
八幡「わかったわかった、で、どうするんだ?」
いろは「いきなり噂の件を周りの人に言ってもそりゃ引かれますって」
八幡「まあそうだよな」
いろは「しかも普段話さないような人が」
八幡「そうだな…じゃあ、噂の件はどうするか」
いろは「そうですねぇ…」
八幡「正直、この手の件についてはあんまり思いつかない」
いろは「でしょうね、先輩って一人でやりたがる人ですし」
いろは「しかも、普段先輩が気にしないようなところだし…」
八幡「なんかいい案でもあるか?」
いろは「わたしもあんまり思いつかないですけど…」
八幡「おいおい…」
いろは「わたしの頭と先輩のそれを比べないでくださいっ」
八幡「ん?今、褒められてんの?」
いろは「まあそうですかね、この1年の先輩見てたらそう思いました」
八幡「一色…お前、いいところあるな」
いろは「なに言ってるんですか、わたしだって褒めるところは褒めますよ」
いろは「例え先輩相手でも」
八幡「…なんか無理やり出した褒めるところって感じだな」
いろは「先輩他に誇れるところあるんですか?」
八幡「…ないな」
いろは「即答…まあ、いいです」
八幡「なにがだよ」
いろは「こうなったら、先輩のいいところ前面に出していきましょう」
八幡「俺のいいところ?なに言ってんの?」
いろは「先輩はもう少し……人を頼っていいと思うんですよね」
次の日
三浦「…なんなんこれ?」
八幡「俺が聞きたい…」
三浦「いや…あんたが連れてきたんでしょ」
八幡「…」
三浦「こら、無視すんな」
いろは「まあまあ三浦先輩、わたしお邪魔でしたか?」
三浦「別に…そうは言わないけど」
いろは「わたしが入ると、変な噂たちますかね」
三浦「いや、たたないんじゃない?あんたなら」
いろは「よかったです~っ」
八幡「あざといあざとい、あとわかってて言ってるよな」
葉山「しかしこれは…どういうことだい?」
結衣「う、うん…いきなり来たから驚いたよ」
いろは「わたしもしばらくここに来てもいいですか?」
葉山「ああ、それは構わないが…ねえ、結衣?」
結衣「え、うん。いろはちゃんなら歓迎だけど」
いろは「ありがとうございます、葉山先輩、結衣先輩っ」
八幡「一色…なに考えてんの?」
いろは「つまりですね、変な噂流れてるなら、もういっそのこと開き直りましょうよっ」
八幡「は?」
三浦「へ?」
いろは「噂ってそんなに簡単に消えないし、わたしも先輩とイチャイチャしてたら~」
結衣「へ?イチャイチャって…いろはちゃん?」
いろは「噂も色々錯綜すると思いますよ?」
八幡「錯綜させてどうするんだ…ってそういうことか」
いろは「あ、察してくれました?」
八幡「一色と仲良くしてたら…周りも俺を認めてくるかもってことか」
いろは「そういうことです~元々、私と二人でいる時とかは噂になってないんですから」
いろは「葉山先輩のグループで三浦先輩といることが問題だったんですよ」
いろは「このグループ目立つし余計に先輩も目立つというか」
三浦「なに?あーしが悪いってこと?」
いろは「いえいえ、悪いのは先輩ですよ。いままで他者と付き合ってなかったからこうなってるんだし」
三浦「ま、当たり前だし」
八幡「…お前とも話してたら、目立たなくなってくるかもってことか」
いろは「はいっ、目立たなくなるっていうか、普段からわたしと話してる先輩って魅力あるんじゃ?みたいな感じです」
八幡「自画自賛かよ…お前はそれでいいのか?」
いろは「はいっ、先輩にはお世話になってますし、その代わりこれからも生徒会よろしくです」
八幡「俺、受験あるんだけどな…」
三浦「…」
八幡「な、なんだよ」
三浦「ふ~ん、慕われてんのね」
八幡「利用されてんだよ」
三浦「本気でそう思ってんならアホ過ぎ。照れ隠しならキモ過ぎ」
八幡「どっちにしろ逃げ場ないなそれ…」
結衣「は、話はわかったけどさ…いろはちゃん…すこし離れたら?ヒッキーから…」
いろは「え~なんでですか~?」
結衣「な、なんでって…それは…ひ、ヒッキー…」
八幡「な、なんで俺を見るんだよ…」
葉山「ははは、賑やかになったね」
三浦「やかましいくらいに、噂がなくなればいいけど」
それまた次の日
三浦「ねえ…」
八幡「な、なんだよ?」
三浦「なんでさらに増えてんの?」
八幡「俺に聞くなよ…」
三浦「あんたが原因でしょ…」
川崎「…」
小町「ごめんなさい、わたしは邪魔ですよね…」
戸塚「はは、僕も邪魔だよね…明らかに」
三浦「妹ちゃん…別に邪魔ってわけじゃないけどさ」
いろは「わたしだけじゃあれなんで、他の方にも来てもらいました」
八幡「…お前って何気にすごいな…」
いろは「いえいえ、先輩が呼んだも同然ですよ?」
八幡「はあ?どういうことだ?」
いろは「みなさん、先輩の為に来てくれたんですから」
八幡「…マジか?」
川崎「ま、まあ…あんたには礼もあるしさ。じゃないとこんなところ来ないって」
三浦「あん?こんなところってなに?」
川崎「こんなところっていうか、あんただけど?」
三浦「はあ~?」
川崎「どうせ自分のことは棚に上げて、比企谷にボロクソ言ったんでしょ?」
三浦「なっ!あーしは本当のことを…!」
川崎「自分の思ったこと全部言っていいとか思ってる?もう18なのにそんなこともわからないの?」
三浦「……!」
川崎「それとも、トップカーストとかいう看板に胡坐かいてる内に感覚薄れてきた?」
三浦「なな…あんた、黙って聞いてれば…!」
小町「うわ…沙希さんがこんなこと言うなんて…」
八幡「いや、あいつは言うけど…おい、川崎」
川崎「なに?」
八幡「言い過ぎだろ…元々、入ってきたのは俺だからな。迷惑かけたのも俺だ」
川崎「それでも…受け入れたのは、三浦でしょ」
三浦「それは結衣が…あっ」
川崎「なに?」
三浦「……なんでも、あーしちょっと出てくる」スタスタ
川崎「なにあれ…?」
結衣「優美子……」
葉山「大丈夫だよ、結衣。優美子もわかってるさ」
結衣「う、うん…」
いろは「ま、まあ気を取り直して…とりあえずみなさんに集まってもらいました~」
八幡「取り直すなよ…なんかすごいこと起きたぞ…」
川崎「別にいいんじゃない?そんなのさ」
八幡「三浦にあんなこと言えるのは、多分お前と雪ノ下だけだな」
戸塚「えっと…八幡がグループに馴染めるようにすればいいのかな?」
小町「平たく言うとそんな感じですね。すみません…兄がひきこもり気味だったものですから」
八幡「おい、誰が引きこもりだ。普通に休まずに来てるわ」
小町「対人関係ではひきこもりだったでしょ、最近はともかくさ」
八幡「……」
戸塚「そうかな?あんまり八幡はそういう感じしないけど」
葉山「それは同感だね。特にこうやって君の為に集まってくれる人がいるのを見ると」
川崎「具体的にはなにするの?」
いろは「普通に話すだけでいいと思いますよ」
いろは「先輩を見直させればいいわけですから、周囲に」
川崎「あたしなんかと話しててもあんまり関係ないような気がするんだけど」
小町「そんなことないですよ、沙希さん美人ですし」
川崎「何言ってんの…」
いろは「そうですね、それと葉山先輩のグループ内で話してるのが重要なんですよ、噂を消すには」
葉山「そういうものかな」
いろは「はいっ」
八幡「……」
小町「いい?お兄ちゃん。このチャンスは絶対に逃したら駄目だよ?」
八幡「なんのチャンスだ?」
小町「お兄ちゃんの成長のチャンス」
八幡「…」
小町「絶対すごい成長できるから!わかった?」
八幡「…わかったよ」
それから少し経過
三浦「あ~あ、あんな奴に言われて飛び出すとか…バカみたい」
三浦「なんであーしだけ悪者みたいに…」
三浦「戸部や隼人だって思う所は同じなのに何も言わないから…あーしが代弁する形になって…」
三浦「なんかアホ臭い」
結衣「優美子」
三浦「結衣」
結衣「こんなところいたんだ」
三浦「なに?どしたの?」
結衣「えっと、さっきはありがとね」
三浦「へ?なんでお礼なんか言うわけ?」
結衣「だって優美子さっき、あたしがヒッキー連れてきたのに途中で責めるのやめてくれたじゃん」
三浦「あれは…結衣に悪い事したと思って…ごめんね」
結衣「ううん、あたしが悪いんだしさ」
結衣「あたしさ、あんな噂もたつようになってさ…なんか二人に迷惑かけちゃった」
三浦「…」
結衣「優美子…ごめん」
三浦「…」
結衣「あのさ、もしも無理なら…もうやめにしても…その…」
三浦「結衣、それ以上言ったら怒るよ、色々と」
結衣「え?は、はい」
三浦「結衣の今の謝罪で水に流すから、これからどうするのか考えよ」
結衣「え…いいの?う、うん」
三浦「あーしも悪かったし…ヒキオにもその…少し」
結衣「優美子…」
三浦「あんなのの何がいいのかは正直わかんないけど、少し見直すところも見たしね」
結衣「え?優美子、ほんとに?」
三浦「あ~今の空耳、忘れろよ」
結衣「え~?それはないんじゃないかな~?」
三浦「いいから忘れなさいよ」
結衣「うん、わかった。じゃあ、戻ろうか」
三浦「はいはい」
モブ「なんなん、あれ?」
モブD「いや、わかんないけど…戸塚とかもいんじゃん」
モブE「葉山たちと仲良かったっけ?川崎さんとかも」
戸部「なんか変な集まりだべ、でも新鮮でいいかもね」
八幡「…マジで言ってんのか?」
戸部「うん、まあこういう風にして新しい仲間と出会っていくもんだし」
戸部「最初は戸惑っても、それもいい経験になるよね」
八幡「いい経験か」
戸部「そうそう」
いろは「で、せんぱいせんぱい」
八幡「なんだ?」
いろは「今度買い物行く約束ですけど~」
八幡「あれって本気だったのか」
いろは「当たり前じゃないですか~」
いろは「何時がいいか、考えてメールしてくださいね」
八幡「俺が言うのか」
いろは「こういうのは男がエスコートですよ」
八幡「そういうもんかね」
いろは「そういうもんです」
川崎「…」
小町「どうかしました?沙希さん」
川崎「いや…二人って付き合ってんの?」
小町「え?兄とですか?そんなわけないとおもいますが…」
小町「第一、あの兄が女性とお付き合いとかすると思います?」
川崎「そうなの?あんまり比企谷とは親しいわけでもないからわかんないけど」
小町「身内の私が言うことでもないんですけど…」
川崎「なに?」
小町「兄はその…お付き合いできる人はいると思います」
川崎「まあ、あいつから告白すれば、OKする子はいそうだね」
小町「でも…兄は…中学のころのトラウマとか色々ありまして」
川崎「…」
小町「そういう風に、親しい仲になるのが怖いんだと思います」
川崎「裏切られるのが怖いってことだね」
小町「でもこの1年で親しい人とも出会えて、それが本物だと思えるようにもなって」
川崎「……」
小町「それで結衣さんからのお願いも自分のことを本気で思ってくれてると思えるようになったんだと」
小町「兄は今、結構微妙なストレス覚えてると思いますけど」
小町「すごくいい経験してると思います」
川崎「…あいつも頑張ってるんだ」
戸塚「八幡、イメージチェンジでもするの?」
八幡「まあ…強制的にって言いたいけど、俺の意思でな」
戸塚「あはは、楽しみにしてるね」
八幡「戸塚にそう言われたら、頑張らざるを得ないな」
いろは「先輩にしては素直な意見ですね」
海老名「いいね~いい雰囲気だね~」
戸部「いや~、やっぱヒキタニくんオーラ半端ねぇわ~」
葉山「おいおい、戸部。手のひらを返し過ぎだぞ」
葉山「優美子にまた、オーラなんて関係ないからって言われるぞ」
戸部「わ、わかってるって…」
葉山「比企谷がいろはに信頼を寄せられるのは、彼の努力だろうけど」
葉山「今度は優美子にも信頼を寄せられないといけない」
戸部「あ~それも厳しい道のりになりそうだ~~」
葉山「種類がかなり違うからね。もちろん、優美子は俺達が言わなかったことを言ってくれたんだぞ?」
戸部「あ…うん、わかってるって」
葉山「俺達も、優美子と同じ意見を比企谷に持ってたと自覚しないといけない」
戸部「そうしないと、優美子に申し訳ないもんな」
葉山「ああ、そういうことだね」
ガラガラ
葉山「ああ、二人とも戻ってきたね」
結衣「やっはろ~」
三浦「……」
川崎「……」
戸部「うえ、一触即発な予感…」
葉山「大丈夫さ」
三浦「ヒキオ」
八幡「なんだよ?」
三浦「自分磨き続けてよ、噂消すために」
八幡「…ああ」
川崎「どんだけ上から目線なんだか」
三浦「なに?」
川崎「別に」
結衣「まあまあ、ほら。あはははははっ」
モブ「どうなってんの?」
モブ「良くわかんね…」
葉山「…すぐ変わりそうな雰囲気だね」
海老名「優美子目立つしね」
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しばらく経過
結衣「でね、でね?ヒッキーの噂もさ~いい感じに消えて行ってるみたいでさ」
雪乃「あら、それはなによりね」
八幡「相変わらず、違和感はあるらしいけどな」
結衣「まだそんなに経ってないししょうがないよ」
雪乃「それにしても…」
結衣「なに?ゆきのん」
雪乃「私の知らないところで随分色々あったみたいね」
結衣「え?ま、まあそうだけどさ…」
雪乃「まさか比企谷くんが葉山くんのグループに溶け込むなんてね」
八幡「まあ…ていうかなんか怒ってないか?」
雪乃「あら?私には特に相談もなかったことを怒ってなんかないわ」
八幡(怒ってるなこれは)
結衣「ご、ごめん…ゆきのん」
雪乃「大丈夫よ、こうして事後報告をしてくれたんだし」
八幡「…すまん」
雪乃「私では手伝えないことだったけれど、皆と一緒に比企谷くんのところに集まることはできたわよ?」
八幡「でも、葉山のグループだぞ?葉山と顔合わせるのもいやだろ」
雪乃「それはそうね。でも大丈夫よ、空気のように扱うだけだから」
八幡「それは逆に三浦が切れそうだからやめてくれ…」
結衣「今のいい感じの雰囲気が壊れそう…あはは」
雪乃「それに今は、一色さんたちは集まってないんでしょう?私も行く必要はないわね」
結衣「うん、みんなにいつまでも来てもらうのは悪いしさ」
八幡「そうだな」
雪乃「ようやく奉仕部の備品にも人並みの人付き合いの兆しが見えてきたわね」
八幡「備品は変わらんのか…昇格が難しいなおい」
結衣「ねえ、ヒッキー」
八幡「なんだ、由比ヶ浜?」
結衣「今さ…居心地悪いとかそういうのない?」
八幡「…」
結衣「あたしさ…無理やりこういうことしちゃったしさ…ヒッキーの気持ち考えずに」
八幡「一周まわって楽しんでる俺ガイル」
結衣「え?ホントに?」
八幡「まあな」
結衣「ヒッキー…よかった…ほんとよかった…」
雪乃「こほん、いい雰囲気になるのはいいけれど…部活中よ?」
八幡「なに言ってんだよ…」
結衣「あ、ご、ごめん…!」
雪乃「まったく…あなた達は…」
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雪乃「それでは、今日はもう帰りましょうか」
結衣「うん、そうだね」
八幡「…俺、教室に教科書忘れたからとってから帰るわ」
結衣「あれ、そうなの?」
雪乃「待っていましょうか?」
八幡「いや、なんか悪いから先に帰っててくれ」
雪乃「わかったわ」
スタスタ
八幡「普通に待っててくれるとか…これが人付き合いか」
八幡「奉仕部のメンバーとも…仲良くなったよな…」
ガラガラ
八幡「あれ?三浦…」
三浦「ん?ヒキオじゃん」
三浦「あんたなにしてんの?」
八幡「俺は教科書取りにきただけだよ、部活帰りだ」
三浦「ふ~ん」
ガタガタ
八幡「あったあった。さ、帰るわ」
三浦「あ、待ちな」
八幡「ん?なんだよ?」
三浦「ま、いいでしょ。同じグループの仲間なんだしちょっと話すくらいさ」
八幡(なんか信じられない言葉)
三浦「あんたさ、見た目変えるとか言ってなかった?」
八幡「なかなか予定つかなくてな、今度の休みに行くことになった」
三浦「はあ?まだあの子と行ってないとか…愛想尽かされても知らないわよ」
八幡「…なんていうか」
三浦「なによ?」
八幡「て、照れくさいんだよ…色々と」
三浦「うわ…!」
八幡「引くなよ…傷つくからな?」
三浦「どんだけ免疫ないのよ、あんたは」
八幡「あいつこの前もデートとか言ってたしな…最初は気にしてなかったが…最近はまあ…」
三浦「なに?気になってんの?」
八幡「一色だけじゃなくて、女と二人で出かけるっていうことに気がいってる」
三浦「まあ健全な感情だしいいんじゃない?」
三浦「ついでに付き合ってくれって言ってみれば?」
八幡「なに言ってんだお前は…」
三浦「意外と承諾してくれそうだけど、あの子なら」
八幡「……」
三浦「なんか言えっての」
八幡「例の噂減ったな」
三浦「こら、話題変えんな」
八幡「一色の話はもういいだろ、噂だ噂」
三浦「このヘタレめ。まあ確かに減ったけどさ」
八幡「まだまだか?」
三浦「当たり前だし。18年間のツケがこの短期間で戻るかっての」
八幡「そんなにツケ残ってるのか…俺は」
三浦「まあ、それを言うならあーしもだけど」
八幡「三浦?」
三浦「あーしも学んで行かないとね。いつまでも女王様気分じゃ恥かきそうだし」
八幡「お前…」
三浦「あんたはこのグループにふさわしい見た目頑張りな」
三浦「あーしは学年1の美少女目指すし?まああーしに近い奴なんてそんないないけど」
八幡「これでもかってくらい上から目線…まあ、上出来か。こいつにここまで言わせれば」
三浦「なんか言った?」
八幡「なんでもない。俺もおれなりに人付き合いしていく」
三浦「そ、せいぜいがんばりな」
八幡(例の噂は見事に縮小していった)
八幡(それは一色達と俺が話してるから、俺が認められたというよりは)
八幡(川崎や戸塚も入ってわけがわからなくなり、俺が目立たなくなったというのが大きい)
八幡「俺が認められるには、これからなんだよな」
三浦「あんた認められたいわけ?」
八幡「まさか、面倒だ。ただ、由比ヶ浜の面子は潰したくない」
三浦「ふ~ん、そういうことか」
八幡「じゃあ、俺はそろそろ帰るぞ」
三浦「ん、あーしは部活の隼人待ってるし」
八幡「そうか、じゃな」
三浦「…ヒキオ」
八幡「…なんだ?」
三浦「この前のラーメン屋うまかった」
八幡「…そうか」
三浦「ありがと、いい店わかったし」
八幡「……おう」
八幡(三浦優美子にここまで言わせる俺…けっこう頑張れてるか?)
八幡(こんな風に思えるのも成長の兆しかもしれないな)
終わり
どうもありがとうございました
このSSまとめへのコメント
俺がこの立ち位置だったら泣くわ