まどか「あっ………」シュン
さやか「あっ、まどか、そっ、その……ごめん………」
まどか「……ううん!全然大丈夫だよ!行こ!さやかちゃん!」ニコッ
さやか「うん……」
まどか「………」スタスタ
さやか「……」スタスタ
まどか(………最近、さやかちゃんは私に冷たい)
まどか(私…なにかさやかちゃんを怒らせるようなことしちゃったのかなぁ……)
まどか(………ううっ、さやかちゃあん……)グスッ
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学校
ほむら「あら、まどかに美樹さやか、おはy……」ギョッ
まどさや「……………」ドヨーン
ほむら(………なにこの異常なまでの負のオーラは……)
まどか「あっ、ほむらちゃん………おはよう……」ゲッソリ
ほむら「え、ええ……おはよう……」
さやか「転校生、おはよー」
ほむら「ええ、おはよう」
ほむら(……美樹さやかは割と普通の様ね……と思いきや)
ほむら(よく見れば……目が死んでいるわ……)
ほむら(どうやらこの2人の間に何かがあったのは間違い無い様ね…)
ほむら(喧嘩……かしら?いや、喧嘩なんかよりもっと溝の深い何か……)
ほむら(…ダメだわ、これまでろくに友達がいなかった私にはこう言う人間関係は苦手よ……)
まどさや「…………」ズーン
ほむら(ああ……この空間にいると…胃が、胃が痛い……)キリキリ
ほむら(誰か…助けて……)
昼休み
キーンコーンカーンコーン キーンコーンカーンコーン
メシダメシダー ウェーーイ
ほむら(……いつもの流れで3人でお弁当……)
ほむら(普段は割と楽しみな時間なのに……)
まどか「………」モソモソ
さやか「………」モソモソ
ほむら(気まずい…)
まどか「…さ、さやかちゃん!その卵焼き美味しそうだね!」
さやか「そ……そうかな……良かったら一つあげるよ」
まどか「ありがとうさやかちゃん!」ウェヒヒ
さやか「転校生も一つどう?」
ほむら「ええ……いただくわ」
まどか「おいしいね、ほむらちゃん!」
ほむら「え、ええ……(味なんて分からない……)」
まどか「……」モソモソ
さやか「……」モソモソ
ほむら(気まずい……)
ほむら「……少しお手洗いに行ってくるわ……」
トイレ
ほむら「ううっ……胃が、胃が痛い…」キリキリ
ほむら「いつもだったらこっちが引くぐらいテンションが高い美樹さやかがなぜあんな事に……」
ほむら「……まるで昔の私を見ているようだわ…」
ほむら「なんでこんな事に……もしかして、あの淫獣の仕業かしら……」
ほむら「いや、感情が無いあいつにこんな真似が出来るわけ無いわね……」
「……むらちゃん」
ほむら「うう……またあの気まずい空間に戻らなくては……これなら魔女空間のほうがマシかしら……」
「ほむらちゃん!」
ほむら「キャッ!」ビクッ
まどか「ああっ、驚かせちゃってごめんね!」
ほむら「い……いえ…まどかだったの……」
まどか「うん……ちょっとほむらちゃんに相談したいことがあったんだけど……」
ほむら「え、ええ…放課後でいいかしら」
まどか「うん…ありがとうね!ほむらちゃん!」
放課後
キーンコーンカーンコーン キーンコーンカーンコーン
オワッタオワッター ウェーーイ
ほむら「それで、相談って何かしら」
まどか「うん…最近ね、さやかちゃんが……私に冷たいんだ……」
ほむら(やっぱり……)
まどか「私、何かしちゃったのかなぁ………」
まどか「嫌だよ、このまま、絶交、なん、て」ジワッ
ほむら「ああ、泣かないでまどか……」ダキッ
まどか「ほむらちゃん……ヒクッ…ウッ……うわあああああああああん……」ポロポロポロポロ
ほむら「大丈夫よまどか……大丈夫」サスサス
まどか「ヒクッ……ウッ………ヒクッ」ポロポロ
10分後
ほむら「……まどか、落ち着いたかしら?」
まどか「うん……ありがとう、ほむらちゃん」グスッ
ほむら(まどかにここまで泣いてもらえるなんて……羨ましいわ)ホムゥ
ほむら「……分かったわ、まどか、私が明日美樹さやかに問い詰めるわ」
まどか「そ、そんな!悪いよほむらちゃん!」
ほむら「美樹さやかと絶好したくないんでしょう?このままだと確実に離れ離れになってしまうわよ、あなたたち」
まどか「そんな……」
ほむら「大丈夫よまどか……あなたたちを離れ離れになんてさせないわ」
ほむら「まどかの為にも……私の胃腸の為にも……」ボソッ
まどか「ほむらちゃん、何か言った?」
ほむら「何も言ってないわ」ファサッ
翌日、学校
ほむら「………」スタスタスタ
ほむら「……美樹さやか、少しいいかしら?」
さやか「……ああ、転校生、どうしたの」ボー
ほむら(まるで抜け殻ね……)
ほむら「今日の放課後、少し残ってくれないかしら?話したいことがあるの」
さやか「放課後……分かった、空けとくね」
ほむら「ありがとう」
ほむら(いつもの美樹さやかだったら「何?転校生?もしかしてこのさやかちゃんに愛の告白ですかな~?」とかなんとか言ってふざけそうだけど……)
ほむら(心ここにあらずって感じね)
キーンコーンカーンコーン キーンコーンカーンコーン
ハヤクセキニツケー ウェーーイ
ほむら(はぁ……授業か……)
ほむら(美樹さやかは……)チラッ
さやか「………」ポケーッ
ほむら(やっぱり抜け殻状態ね……まあ美樹さやかが授業中抜け殻なのはいつものことだけど…)
まどか「………」ポケーッ
ほむら(まどかまで抜け殻になってるわ……)
先生「………であるから、この場合の答えはプラスかマイナスか……美樹!どっちだ?」
さやか「ドッチデモイインジャナイカト」
先生「いいわけないだろ……お前は本当にもう……」
\アハハハハハハハハハハハハハ/
ほむら(日常にまで影響が出ているわね……)
授業後
モブ女子A「さやかどうしたのさーwwwwww元気だけが取り柄のあんたがwwwww」
モブ女子B「ちょっとAちゃん……元気だけが取り柄って……」
さやか「はっはっはっはっ なんとでも言ってくれたまえよ……」
モブ女子A「いや……マジでどうしたのさ……なんか相談のるよ?さやか」
モブ女子B「うん……なんか美樹さんらしくないよ」
さやか「うん……ありがとう……」
ほむら(事情を知らない子たちにも心配されてるわ……)
まどか「……」ジッ
ほむら(そしてまどかは……美樹さやかが他の友達と話してるのを見て泣きそうになってるわ………)
まどか「…………」グスッ
ほむら「まどか……」
まどか「あっ、ほむらちゃん……」ゴシゴシ
まどか「やっぱり私、さやかちゃんと前みたいに戻れないのかなぁ……」
ほむら「………」
まどか「さやかちゃんは他にもいっぱい友達がいるし……私なんて、もう……」
ほむら「そんな事は絶対にないわ」
まどか「ほむらちゃん……?」
ほむら「悔しいけど……あなたと美樹さやかは正真正銘の親友よ」
ほむら「私は、美樹さやかと2人きりの時に散々あなたとのノロケ話を聞かされてきた」
ほむら「あなたたち2人が出会った時の話も何度も何度も聞かされたわ」
ほむら「美樹さやかの話の中にはいつでもまどか、あなたがいた」
ほむら「その美樹さやかがあなたを忘れる筈がないわ」
まどか「さやかちゃん……」
ほむら「だからまどかも、美樹さやかを信じてあげてくれる?」
まどか「………もちろんだよ………もちろんだよ!」
ほむら「ありがとう、まどか」
放課後
キーンコーンカーンコーン キーンコーンカーンコーン
ウェーーイ ウェーーイ
さやか「……ごめんね、待たせたかな?」
さやか「それで……用って……」
さやか「アハハ……転校当初みたいな雰囲気だね、転校生」
ほむら「………単刀直入に聞くわ、美樹さやか」
ほむら「あなたは、まどかの事が嫌い?」
さやか「……………………………」
さやか「………………そんな訳ない……そんな訳……」ジワッ
ほむら(あっ……嫌な予感が……)
さやか「うう………」ポロポロ
ほむら「ああ、泣かないで美樹さやか…」ダキッ
さやか「転校生……ヒクッ……ウッ……うわあああああああああああん………」ポロポロポロポロ
ほむら「大丈夫よ美樹さやか……大丈夫」サスサス
さやか「ヒクッ……ウッ……ヒクッ」ポロポロ
20分後
ほむら「美樹さやか、落ち着いたかしら?」
さやか「うん……ありがとう、転校生……」グスッ
ほむら(なんか昨日もこんな事があった気がするわ)
ほむら「……あなたがまどかを嫌ってる訳じゃない事は分かったわ」
ほむら「でも、あなたがまどかを意図的に避けてるのは誰が見ても明らかよ」
さやか「……」
ほむら「まどかはそれに対して強く心を痛めていたわ」
さやか「まどか……」
ほむら「教えてくれるかしら?あなたがどうしてまどかを避けてるのか」
さやか「うん………」
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