槙原志保「オーダーはアシスタントさん」 (40)
アイドルマスターシンデレラガールズ槙原志保のssです。
この前食べたパフェがおいしかった記念。
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事務所
prrrrr
prrrrr
モバP「……?」ガチャ
モバP『もしもし』
モバP『あ、ちひろさん。どうしました?』
モバP『風邪ですか!? はい、こっちは大丈夫ですよ』
モバP『いえいえ今日はたいした仕事もありませんし』
モバP『気にしないでください、はい。どうかご自愛してください』ガチャ
モバP「……」
モバP(今日のちひろさんの仕事は……っと、書類整理だけか)
モバP「これぐらいなら俺でもできるな」
槙原志保「おはようございますっ!」
モバP「おう、おはよう……ってあれ? 今日オフじゃなかったっけ?」
志保「ほぇ? ほんとうですか?」
モバP「いや、ホラ。ホワイトボード」
志保「……本当ですね」
モバP「コーヒーでも飲むか?」
志保「いいんですか?」
モバP「わざわざ来たのに申し訳ないからな」
志保「間違えて来ちゃったのは私なんですけどね」
モバP「まぁまぁ、ちょうど話し相手も欲しかったし」
志保「あれ? そういえばちひろさんは?」
モバP「今日は体調不良でお休みだそうだ」
志保「そうだったんですか、早く元気になってくれるといいですね」
モバP「そうだな、えーと……ミルクは……」
志保「たっぷりお願いしますっ!」
モバP「はいはい」
モバP「おまたせ」コトッ
志保「ありがとうございます。いただきます!」
モバP「口に合えばいいんだけど」
志保「大丈夫です、ちゃんとおいしいですよ!」
モバP「それなら良かった」
志保(お礼になにか……あ!)
志保「ちょっと待っててくださいね~」
モバP「え? あ、うん」
志保「お待たせしました~」
モバP「おぉ、髪型を変えたのか?」
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槙原志保(19)かわいい
志保「はい! 槙原志保。今日のメニューはプロデューサーさんのアシスタントです!」
モバP「アシスタント?」
志保「来られないちひろさんの代わりに頑張りますよ!」
モバP「それでちひろさんと同じ髪型に……」
志保「はい!」
モバP「いやいやいや悪いよ」
志保「いつもお世話になっているお礼です!」ズイッ
モバP「えっと」
志保「ダメですか?」ズイッ
モバP「……お願いします」
志保「えへへ♪ ありがとうございます!」
モバP「お礼を言うのはコッチなんだけどなぁ……」
志保「それで私は何をすればいいでしょうか?」
モバP「そうだなぁ、そしたらこの書類をファイルに綴じ込んでいってくれないか?」
志保「ファイルですね? かしこまりました!」
志保「この資料ですか?」
モバP「そうそう、パンチ使って穴あけてさ」
志保「……ッ。なかなか力がいりますね」
モバP「代わろうか?」
志保「いえ! 大丈夫です!」
モバP「そう?」
志保「はい! ってこれ私達のお仕事の資料なんですね!」
モバP「んー、過去にやってきたやつのだね」
志保「なんだか懐かしくなってきますね」
モバP「いろいろやったからなぁ」
志保「ふふっ、ありがとうございます」
モバP「アイドルは楽しいか?」
志保「はい! おかわりが欲しいぐらいに!」
モバP「そうだな、ならすぐに用意しなきゃ」
志保「あ、だからって無理をするのはだめですよ?」
モバP「わ、分かってるよ」
志保「ほんとですかー?」
モバP「なんで疑うんだよそこ」
志保「昔の職場でも夜中まで仕事をやってる人とかいましたから」
モバP「……善処します」
志保「約束ですよ?」
モバP「なんか今日、俺に対して厳しいな」
志保「アシスタントですから」
モバP「そういうもんなの?」
志保「そういうもんですっ!」フンス
モバP「甘くないなぁ……」
志保「そうですか……少し待っていてください」
モバP「お、おう」
志保「お待たせしました! 休憩にしましょう!」
モバP「コーヒーでも淹れてくれたのか?」
志保「いえ、パフェですけど」
モバP「そんなもんどっから出てきた」
志保「材料は常に冷蔵庫にあるので」
モバP「まず、そこからおかしいんだけど」
志保「そこはまぁ、スイーツファイブの活動とか……」
モバP(スイーツファイブ……?)
志保「志保のまかないパフェ。一緒に食べましょ?」
モバP「そうだな、いただきます」
志保「どうですか?」
モバP「うん、おいしいよ」
志保「ほんとですか!?」
モバP「ほんと、このパフパフしたやつがおいしい」
志保「それはケーキのスポンジですね!」
モバP「ほぇー」モグモグ
志保「ふふっ♪」
モバP「なるほどなるほど」モグモグ
志保「……」
モバP「……?」モグモグ
志保「……」
モバP「志保、自分の分は?」
「あーんってして欲しいんじゃないの?」
志保「……!!!?」
モバP「いきなり何言うんだ伊吹」
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小松伊吹(19)かわいい
小松伊吹「だってそんな雰囲気だったじゃん」
モバP「どこかじゃ」
志保「おはよう伊吹ちゃん! 今日はレッスンですか?」
伊吹「そうそう、今日は海ちゃんと芽衣子さんとね」
志保「そうだったんですか!」
伊吹「そういえば髪型いつもと違うね? イメチェン?」
志保「実はかくかくしかじかで」
伊吹「ふぅ~ん? 大変だねぇ」
志保「いつもお世話になっているお礼だから!」
伊吹「そっか、頑張ってね」
志保「伊吹ちゃんも志保のまかないパフェ食べます?」
伊吹「これからダンスレッスンなんだけど……」
志保「そうでしたか」
伊吹「いや、食べるけどね!」
志保「では持ってきますね」
モバP「おう、食え食え。アヤと伊吹はほっとくとすぐ痩せるからな」
伊吹「志保は?」
志保「私はトレーナーさんに控えるように言われちゃいまして」
伊吹「そうだったんだ」
モバP「食べていいんじゃないの?」
志保「え? いいんですか?」
モバP「今日はアイドルじゃなくてアシスタントなんだろ?」
志保「……! ありがとうございます!」
伊吹「ほんっとプロデューサーは志保には甘いよね」
モバP「流石に衣装が入らないとかだったらアヤーズブートキャンプさせるけどな」
伊吹「う~ん、前言撤回。厳しんだか甘いんだか」
志保「おまたせしました!」
伊吹「お! ありがとね」
志保「では私もいただきます!」
伊吹「あり合わせでここまで作れるのも凄いよね」
志保「前のアルバイトの経験が活きてた証拠ですね!」
伊吹「キャラメルソースが絶品だよ!」
志保「ありがとうございます」
モバP「いや、ほんとバナナと相まってうまかったな」
志保「えへへ♪ なんだかうれしいです!」
伊吹「うん! ごちそうさま!」
モバP「ご馳走様でした」
志保「おそまつさまでした!」
伊吹「それで二人はお仕事、はかどってるの?」
モバP「パフェおいしかった」
志保「パフェおいしかったです♪」
伊吹「現実逃避しないで」
モバP「まぁ、急ぎの仕事でもないしな」
伊吹「そうなんだ」
志保「伊吹ちゃんは時間、大丈夫ですか?」
伊吹「あ、ヤバッ! レッスン室向かわなきゃじゃん!」
モバP「遅れるなよ~」
伊吹「分かってる! パフェありがとねっ!」
志保「いえいえ~♪」
モバP「忙しいやっちゃな」
志保「そこが伊吹ちゃんぽいというか……」
伊吹「あっ!!」
志保「?」
伊吹「アイドルじゃなくてアシスタントってことは……」
伊吹「恋愛禁止も解禁?」
伊吹「なんてね♪ じゃあ行ってきます!」
バタン
モバP「……」
志保「……」
モバP「なに言ってるんだろうなアイツ」
志保「は、はは。そ、そうですよね!」
モバP「全く……」
志保「……」
モバP「なぁ」
志保「は、ひゃい! なんでしょう!?」
モバP「あ、いや……なんでもない」
志保「……」
モバP(静かだ……)
志保(静かですね……)
志保「あ、あの」
モバP「ん?」
志保「ぱ、パフェでも食べますか?」
モバP「いや、さっき食べたばっかりだから」
志保「そうでしたねっ! ではコーヒーでも」
モバP「そうだな、お願いするよ」
志保「お、オーダー入りました!」ガタッ
モバP「うお!」ビクッ
モバP(テンパってるってことは、そういう相手がいるってことなのか……?)
モバP(志保も年頃の娘だしなぁ……しょうがないっちゃしょうがないか)
志保(んんんん~!!!!)
志保(伊吹ちゃんが突然変なこと言うからっ!!)
ヴヴヴ
志保(メール? 伊吹ちゃんからだ)
志保(『ファイトだよっ!』って……)
志保(そんなこと言ったって何をどうすれば……)メルメル
志保(『そこは映画みたいなハッピーエンドを迎える感じで?』って)
志保(肝心なところがあやふやなんだから……)
志保「もぅ……」
志保「深呼吸、深呼吸!」
モバP「うーむ」
志保「お待たせしました」
モバP「ありがとうな」
志保「いえいえ、コーヒー冷めないうちにどうぞっ!」
モバP「んぁ、いただきます」
志保「ふふっ♪」
モバP「……」ズズッ
志保「どうですか?」
モバP「おいしい」
志保「……良かった」
モバP「さっきまで俺が淹れてたのと大違いだな」
志保「それでもおいしかったですよ?」
モバP「そういってもらえると助かるよ」
志保「誰かの為にって気持ちが一番の隠し味。なんてねっ」
モバP「かもな」
志保「それはきっとアイドルも同じなんじゃないかなって」
モバP「ファンの人たちにってことか?」
志保「それもありますけど」
モバP「けど?」
志保「やっぱりプロデューサーさんの為にって気持ちもあります」
モバP「俺?」
志保「私を最初に見つけてくれたのは、他の誰でもなくプロデューサーさんだったから」
志保「だから、ありがとうの気持を……とっておきの甘さで、あなたへ」スッ
モバP「へ?」
志保「……」ギュ
モバP「あ、あの志保さん? やわらかいよ?」
志保「むっ……」ポカッ
モバP「イタッ」
志保「……プロデューサーさん」
モバP「……ん」
志保「ありがとう、伝わりましたか?」
モバP「……うん。とっても」
志保「なんだか恥ずかしいですね」
モバP「いまさら?」
志保「今日はアシスタントですから」
モバP「答えになってないぞ」
志保「ふふっ♪ 勢いってこわいですね」
モバP「俺もわりと驚いてる」
志保「でも、アイドルになったのも勢いだったから、良かったって思います」
モバP「そうか」
志保「プロデューサーさん」
モバP「ん?」
志保「ひとつだけわがまま良いですか?」
モバP「パフェは駄目だぞ」
志保「もぅ、違います!」
志保「これからもできれば一緒に居てください」
モバP「オーダー入りましたって?」
志保「茶化さないでくださいっ!」
モバP「冗談冗談……もちろん言われなくてもそうするよ」
志保「ありがとうございます♪」
モバP(あれ、それで俺は結局なにを心配してたんだっけ……?)
志保「……♪」ギュ
モバP「まぁ、いいか」
ガチャ
桐野アヤ「……」
遊佐こずえ「……」
藤原肇「……」
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桐野アヤ(19)かわいい
遊佐こずえ(11)かわいい
藤原肇(16)かわいい
モバP「……」
志保「……」
こずえ「アヤー、しほとしほのぷろでゅーさーは……なかよしなんだねー?」
アヤ「肇!」
肇「みちゃ駄目!」サッ
こずえ「まっくらー」
モバP「あの……」
アヤ「肇、こずえ。アタシらは何も見ていない。分かったな?」
肇「はい!」
志保「あの……アヤちゃん?」
アヤ「なんとなく分かったから、まぁ……その、せめて場所は選べよ?」
モバP「えっと……」
肇「では、私達は行きましょうか」
こずえ「こずえがー遊んであげるのー」
アヤ「まぁ、人形も持ってきたしな」
肇「今日、自作の備前焼ドールハウスを持ってきたんですよ」
アヤ「まじかよ」
バタン
モバP「……」
志保「……」
ーーーーー
ーーー
ー
翌日
事務所
モバP『はい、わかりました』
モバP『いえいえ、こっちは大丈夫ですから任せてください』
モバP『仕事ですか? も、もちろんちゃんとやりましたよ』
モバP『う、うす』
モバP「……」
志保「……おはようございます」
モバP「……おはよう。今日も来たのか」
志保「なんだか部屋でゆっくりっていうのもできなくて」
モバP「そうだったか」
志保「ちひろさんはまだ風邪、治らないんですか?」
モバP「熱は下がったみたいだけど無理してくるのもよくないからお休みだよ」
志保「そうでしたか」
モバP「……」
志保「あ、あの!」
モバP「ん?」
志保「私、今日も一日オフですよね!」
モバP「まぁ、そうだな」
志保「でしたらっ!」
モバP「……そうだな、うん」
志保「かしこまりました!」
志保「オーダーはアシスタントさんですね♪」
槙原志保「オーダーはアシスタントさん」おわり。
おまけ
レッスン室
伊吹「そんなことがあったなんて」
アヤ「はぁ……」
伊吹「話聞いてるだけでも口の中が甘いんだけど」
アヤ「……取りあえず幸せ太りとか言われないように」
伊吹「きっちり運動しなくちゃね?」
志保「はい……槙原志保……アヤーズブートキャンプ頑張ります……うぅ」
おわり。
お昼だよパフェ食べようぜ!!!!
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