【SS】本当にあった怖い話~μ's編~ (57)

これは、私が高校2年生の頃に体験した話です

「学校の怪談」

私の学校は歴史が古く少し前までは廃校になる寸前でした。
そんな古い学校には怖い噂が付き物で

「ねえ、皆知ってる?」

「なによ?」

「うちの学校ってなんでも昔は病院だったらしいんよ」

「初めて聞いたわよ」

「でね、戦争中は軍の専用病棟やったんやけど戦時中やからそこで大虐殺とかあったらしいんよ」

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「手を振る女」

「じゃあね、かよちーん」

「バイバイ」

ある雨の日、私は珍しく友達と遅くまで遊んでいたのですが…

フリフリ

右手に傘をさしひだりてに荷物をもった知らない女の人が私に向かって手を振っていました。

この世の者じゃない。私は何故かそう思ったのです。

私は走ってその場を後にしました。
しかし、何故傘をさし荷物を持って両手が塞がってるあの女が手を振っていると私は認識したのでしょう?
あの時のあの女の怨めしそうな顔一生わすれません

これは私が中学3年生の頃に体験したお話しです。

「意地悪なおばさん」

「海未さん、今日は私もお父さんも帰りが遅いですから戸締まりには気をつけて下さいね?」

「はい!おば様によろしくお伝えください」

その日は両親が親戚の家に行っていた為私は家に一人で留守番をしていました。

「たまには一人で息抜きを…最高ですね」

日舞の家元の跡取りとして普段から気を張っているせいか家に一人だと思うとその日は心が軽やかになるのですが…

ピンポーン

「はい!ただいま」

ピンポーン

「今でます」

ピンポーン

「今行きますので」

ピンポーンピンポーンピンポーン

「ちょっと」

ピンポーンピンポーンピンポーン

ガチャ

「あれ?誰も…いない」

誰もいないのです

「どういうこと…」

「こんばんは」

「え?」

気がつくと横に見知らぬお婆さんが座っていました。

「あ、こ、こんばんは」

「こんばんは」

「あ、はい」

「こんばんは」 「こんばんは」 「こんばんは」

「こんばんは」 「こんばんは」 「こんばんは」

「で、気がついたら布団の上で朝だったの?」

「はい」

「海未ちゃん疲れてるんだよ。朝からお稽古して勉強して穂乃果の受験の面倒まで見てさ」

「なら、少しは自分でやってください」

「アハハ」

「穂乃果ちゃんの勉強なら私が見るから海未ちゃん少しお休みしよ?」

「ええ、頼みます。ことり」



「私はこっちに用事があるので」

「付き合うよ?」

「あなたは受験勉強してください。一人だけ落ちますよ?」

「わかったよ」

「じゃあね、海未ちゃん」

「はい、また明日」

私はその日用事があったので二人と別れたのです。

「さて、行くとしましょう」

グイ

「へ?」

「こんにち」

昨晩のお婆さんでした。

「あ、え?ちょ」

「こんにちは」

「こ、こんにちは」

「あの、離して」

お婆さんは私をご老体とは思えない力で私を引っ張るのでした。

「ちょっと」

「こんにちは」「こんにちは」「こんにちは」

「やめて」

「こんにちは」

あれ?このお婆さん…どこかで

ガチャーん

「え?」

「トラックが突っ込んだぞ」

「怪我人は?」

「うそ…」チラッ

気がつくとお婆さんは居ませんでした。

「助けてくれた?」

まだ、私が幼い頃近所にお婆さんが住んでいました。子供達が悪さをする度によく怒鳴っていたので意地悪おばさんなんて呼ばれていましたし、穂乃果なんかはしょっちゅう怒られていました。

しかし、いつも学校に登校するときは

「こんにちは。」「要ってらっしゃい」

と声をかけてくるのです。

子供達が可愛い故に怒っていたのです。

「お婆さん…私を助けて」

お婆さんは私が小学校高学年に上がる頃亡くなってしまったのですがきっと私を助けるために天国から来てくれたのでしょう

「急に押し掛けて申し訳ありません」

「いいえ。おばあちゃんもきっと喜んでますよ。あなた達がおばあちゃんが昔言ってた子達なのね。もう、中学生?」

「来年高校生になります」

「そう。早いわね」

「穂乃果ちゃんはよくおばあちゃんに怒られてたって聞いてるわよ」

「アハハ、まあその節は…」

「これね、おばあちゃんがあなた達に手紙書いてたみたいだけど…特にあなた達3人には思い入れが強いみたいで。孫の私が遠くに住んでたからね」

「穂乃果ちゃん 海未ちゃん ことりちゃんへ

しんあいなる3人へ。あなた達3人は私
にとって孫のようでした。
たくましく育っていますか?
くじけたりしていませんか?
ないたりしていませんか?
いつでも笑顔でいてください。

たからもののようにあなた達を思ってます。
すっかりやつらてしまいました
けれど、私は3人の事を
てんごくで見守っています。

「おばあちゃん…」

「穂乃果…泣いていたらお婆さんに笑われますよ?」

「海未ちゃんだって…」

「ことり…」

「最後の方はボケちゃって文章も上手く思い浮かなかったみたい」

「そうだったんですか」

お婆さん、ありがとうございます。
これからも、私達を天国で見守っていて下さい。

雪穂「ねえ、これ全部実話なの?」

亜里沙「さあ?でも、本当ににあったって言ってるし」

雪穂「今度お姉ちゃんに聞いてみるよ」

亜里沙「私も聞いとくよ。じゃあ、帰るね」ピッ

プツン

ー完ー

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